JP2000255832A - カット紙搬送状態判別装置 - Google Patents

カット紙搬送状態判別装置

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JP2000255832A
JP2000255832A JP11062195A JP6219599A JP2000255832A JP 2000255832 A JP2000255832 A JP 2000255832A JP 11062195 A JP11062195 A JP 11062195A JP 6219599 A JP6219599 A JP 6219599A JP 2000255832 A JP2000255832 A JP 2000255832A
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JP
Japan
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cut sheet
pressure
value
cut
conveyance
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Application number
JP11062195A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Tsuruoka
博之 鶴岡
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送路面に接触する圧力を自動的に調整する
ことができ、煩雑な調整作業を解消する。 【解決手段】 カット紙を搬送していない状態で圧力値
を検出し、ローラがカット紙に乗り上げたときに、オー
バーシュートやチャタリングを起こすことがない圧力
(としているため、重送を精度良く判別することができ
る。また、重送を監視するための、基準圧力値を、次々
と検出する検出圧力値によって更新するようにし、最大
100のデータに基づいて、適正圧力基準値を設定して
いるため、定期的なねじりコイルばねの付勢力の調整の
終期であっても、重送を確実に検出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の搬送路に沿
ってカット紙を搬送際に、カット紙の重送の有無を判別
するためのカット紙搬送状態判別装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
複写機やプリンタ等の印刷装置において、印刷後の取り
扱いを考慮して、連続紙よりも予め定型のサイズ(例え
ば、A4サイズ、B5サイズ等)にカットされた用紙
(以下、カット紙という)を用いることが多くなってい
る。
【0003】カット紙は、予め印刷装置に設けられたト
レイに積層された形で収容され、このトレイから最上層
(或いは最下層)のカット紙を1枚づつ取り出し、装置
本体へ送り込むようになっている。
【0004】このカット紙の搬送路中には、カット紙の
重送がの有無を判別する判別装置が配設されている。
【0005】図10及び図11に示される如く、従来の
判別装置500は、一端が回転軸502に取付けられ、
他端に搬送路504上に接触するように設けられたロー
ラ506が取付けられた接触型のセンサ508と、この
センサ508を所定の圧力で搬送路504面上に押圧す
るためのねじりコイルばね510と、前記回転軸502
の回転角度を検出する角度センサ512と、で構成され
ている。
【0006】ここで、搬送路上にカット紙514が搬送
されてくると、前記ローラ506がカット紙514上に
乗り上がり、このときの変位が、前記ねじりコイルばね
510の付勢力に対抗する圧力となり、前記回転軸50
2を回転させるようになっている。
【0007】この角度センサ512の検出値を、統計的
に得られた基準値と比較することによって、重送の有無
を判別することができる。
【0008】しかしながら、上記従来構造の判別装置5
00では、ねじりコイルばね510の付勢力(圧力)が
角度センサ512の検出精度を左右することになるが、
このねじりコイルばね510の付勢力(圧力)調整は手
作業で行っていたため、煩雑な作業著であると共に精度
よく調整が行えない。また、このような煩雑な作業は、
ねじりコイルばね510自体の経時的劣化があるため
に、定期的に必要となっている。
【0009】調整が悪いと、例えば図6(A)に示され
る如く、圧力が適正よりも低いとき(付勢力が弱いと
き)は、カット紙514に乗り上げるときにオーバシュ
ートしたり、移動中にチャタリングが発生したりするた
め、正常な搬送(1枚搬送)であるにも拘らず検出値が
基準値を超えて重送と誤判定することがある。また、逆
に圧量が適正よりも高いとき(付勢力が強いとき)は、
カット紙514の厚さに敏感に働かなくなることがあ
る。また、カットしの搬送を妨げることもある。
【0010】また、従来の判別装置では、角度センサ5
12での検出結果をカット紙514の搬送時の統計的な
基準値と比較しているため、各トレイから最初に搬送す
るカット紙514は、比較対象が存在せず、重送の有無
の判別ができない。
【0011】本発明は上記事実を考慮し、搬送路面に接
触する圧力を自動的に調整することができ、煩雑な調整
作業を解消することができるカット紙搬送状態判別装置
を得ることが目的である。
【0012】また、上記目的に加え、各トレイから最初
に搬送するカット紙に対しても、重送の有無を判別する
ことができるカット紙搬送状態判別装置を得ることが目
的である。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、所定の搬送路に沿ってカット紙を搬送する際に、カ
ット紙の重送の有無を判別するためのカット紙搬送状態
判別装置であって、通常は搬送路面に接触し、前記カッ
ト紙の通過時には当該カット紙に乗り上げるように変位
する接触部材と、前記接触部材を所定の非搬送時圧力値
で前記搬送路面へ押圧する押圧手段と、前記接触部材の
変位量を圧力値に換算する圧力換算手段と、前記接触部
材がカット紙搬送時の変位時に受ける圧力値を、予め設
定された1枚のカット紙搬送時の圧力基準値と比較し、
重送の有無を判別する重送判別手段と、予め実験的に設
定された実験値を、実際のカット紙搬送時の複数のデー
タのサンプリング値に基づいて、前記非カット紙搬送時
圧力値と前記圧力基準値を適正値に調整する押圧力自動
調整手段と、を有している。
【0014】請求項1に記載の発明によれば、搬送路に
接触部材が所定の圧力(非カット紙搬送時圧力値)で接
触しているときに、カット紙が搬送されてくると、接触
部材はこのカット紙の乗り上がる。このとき、接触部材
はカット紙の厚み分変位することになる、圧力換算手段
では、この変位量に基づく圧力値を求め、予め設定さあ
だめされた圧力基準値と比較する。
【0015】比較の結果、圧力基準値よりも大きい圧力
であった場合は変位量が大きいということであり、重送
判別手段において重送と判別できる。
【0016】ここで、接触部材の変位量に基づく圧力
は、押圧手段の押圧力に依存しており、押圧手段が経時
的な劣化等で変動すると、換算される圧力値が不適正な
ものとなるため、重送の判別ができない。
【0017】そこで、押圧力自動調整手段では、予め実
験的に設定された実験値を、実際のカット紙搬送時の複
数のデータのサンプリング値に基づいて、前記非カット
紙搬送時圧力値と前記圧力基準値を適正値に調整するよ
うにしている。この調整は、自動的に、かつ定期的に行
われるため、検出する圧力が経時的に変動するようなこ
とがない。また、この自動調整時に非カット紙搬送時圧
力も調整しているため、カット紙への乗り上げ時にオー
バシュートやチャタリングが発生せず、誤検出を防止す
ることができる。
【0018】請求項2に記載の発明は、前記請求項2に
記載の発明において、前回のカット紙を搬送して前記圧
力値の検出後当該カット紙を、一時的に搬送路外へ退避
させる退避手段を、さらに備えたことを特徴としてい
る。
【0019】請求項2に記載の発明によれば、例えば、
1枚目のカット紙を搬送するとき、既存のデータがない
ため、圧力基準値を設定することができない。そこで、
この1枚目のカット紙を搬送し、圧力値を検出した後、
通常の搬送路から一時的に退避させ、2枚目のカット紙
を搬送する。これにより、比較対象が存在し、1枚目の
カット紙が重送されているか否かを判断することができ
る。
【0020】また、この退避手段によって、2枚のカッ
ト紙のデータがとれるため、この2枚のカット紙の検出
データを前記押圧力自動調整手段でのサンプリング値と
すれば、適正な非カット紙搬送時圧力値と圧力基準値と
を得ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1に示される如く、カット紙1
28は、異なるサイズ毎に給紙トレイ130、132に
積み重ねられて収容されている。給紙トレイ130、1
32は装置本体から着脱可能であり、予め給紙トレイ毎
にサイズの異なるカット紙128を収容しておき、必要
に応じて取り替えることも可能となっている。なお、図
1では、給紙トレイ130、132の大きさ(カット紙
128の収容量)が異なっているが、一般に多く利用さ
れるカット紙サイズ(例えばA4サイズ)を大きい給紙
トレイ130側とすれば、カット紙補給の手間を軽減す
ることができる。なお、給紙トレイ130の上方には、
中間トレイ134が設けられており、片面に印字された
カットし28を一旦中間トレイ134内に退避させ、再
度給紙し、もう一方の面に印字することで、両面印字を
可能としている。
【0022】給紙トレイ130、132には、カット紙
供給装置136の一部を構成する給紙装置138がそれ
ぞれ設けられており、積層されたカット紙128の最上
層から順次1枚毎取り出すことができるようになってい
る。
【0023】給紙トレイ130(又は給紙トレイ13
2)から取り出されたカット紙128は、搬送方向が垂
直方向とされた搬送ベルト140によって垂下され、次
いで搬送方向が水平方向とされた搬送ガイド板142に
受け渡され、水平状態で露光部144が配設された方向
(図1の左方向)へ搬送されるようになっている。
【0024】露光部144は、複数のローラ(本実施の
形態では、2個の大径のローラ146、148と1個の
小径のローラ150)に掛け渡された無端の感光体ベル
ト152と、露光ユニット(以下、ROSという)15
4とで構成されている。
【0025】感光体ベルト152の図2の右側の大径の
ローラ148は図示しない駆動部からの駆動力で回転す
る駆動ローラとしての機能を有しており、さらにエンコ
ーダ156が取り付けられている。感光体ベルト152
は、この駆動ローラ148の駆動力で図1の反時計方向
回り(図1の矢印A方向)に搬送される。
【0026】なお、この駆動ローラ148の回転数は、
エンコーダ156からの出力信号で認識することができ
るようになっている。
【0027】また、感光体ベルト152の一部(幅方向
端部近傍が好ましい)には、孔152Aが設けられてお
り、この孔152Aの移動軌跡上には、ベルトホールセ
ンサ158の光軸が交差している。このベルトホールセ
ンサ158では、感光体ベルト152の1周毎に孔15
2Aと対向し、孔152Aと対向しないときとは異なる
信号を出力するようになっている。
【0028】さらに、感光体ベルト152の外周には、
前記露光ユニット154を間に挟んでクリーナ160及
び現像器162が配設されている。このため、感光体ベ
ルト152の外周面(静電露光面)は、クリーナ160
でクリーニングされた後、露光ユニット154で画像が
露光され、現像器162でトナーを付着させ顕像化され
るようになっている。顕像化された画像領域に相当する
感光体ベルト152は、前記カット紙128の搬送経路
と接触する転写部164へ送り込まれるようになってい
る。
【0029】前記カット紙128が搬送ガイド板142
で水平搬送され、感光体ベルト152に接近すると、図
1の上方向に方向転換され、転写部164へ至るように
なっている。この転写部164の直前位置には、カット
紙斜行検出センサ166が設けられている。
【0030】このカット紙斜行検出センサ166では、
カット紙128が転写部164へ至る直前でカット紙の
有無を検出すると共に、カット紙128に斜行(スキュ
ー)が発生しているか否か、角部が折れ曲がっているか
否かを判別するようになっている。
【0031】転写部164では、カット紙128が感光
体ベルト152と貼り合わされ、画像が転写される。画
像が転写されたカット紙128は、搬送ベルト152に
よって、そのまま図1の上方向略垂直に搬送され、一対
のロ―ラ168で構成された定着部170へ送り込まれ
る。定着部170では、一対のローラ168が所定温度
に加熱されており、この加熱された一対のローラ168
に挟持されるされることによって、カット紙128は加
熱され転写された画像が定着する。なお、定着部170
の加熱源としては、一対のローラ168の一方又は両方
をヒートローラとしてもよいし、別途温風発生手段を用
いて温風を送り込み加熱するようにしてもよい。
【0032】定着部170を通過したカット紙128
は、複数の搬送ローラ171及びガイド板173に案内
されて、スタッカー部176へ送られる。
【0033】スタッカー部176には、複数の排出トレ
イ172、174が設けられており、所定の排出トレイ
172(又は排出トレイ174)に排出させることがで
きる。
【0034】なお、本実施の形態では、排出トレイ17
2が正常のカット紙128の排出用、排出トレイ174
が異常のカット紙128の排出用とされ、図示しない制
御部の判断によって、排出トレイ172、174が選択
されるようになっている。すなわち、選択された排出ト
レイ172(又は排出トレイ174)に案内されるよう
にポイント切り換え部175が制御されるようになって
いる。
【0035】図2及び図3には、搬送ガイド板142の
周辺の拡大図が示されている。
【0036】この搬送ガイド板142上には、本発明に
係るカット紙搬送状態判別装置としての重送検知装置2
00が示されている。
【0037】重送検知装置200は、前記搬送ガイド板
142の幅方向一端部に配設されている。この搬送ガイ
ド板142の搬送路面の裏面側からはみ出すようにベー
スプレート202が配置され、このベースプレート20
2の中央からは上方に立設するように縦壁プレート20
4が一体形成され、逆T字型の本体206を構成してい
る。
【0038】縦壁プレート204の搬送路側から非搬送
路側にかけて、主軸208が貫通し、搬送路側に突出さ
れている。この主軸208の軸線は、搬送ガイド板14
2の搬送路面と平行となっている。また、この主軸20
8は、非搬送路側の縦壁プレート204に取り付けられ
たセンサ制御ユニット210の内部に挿入されている。
センサ制御ユニット210については後述する。
【0039】この主軸208の先端には、回転プレート
212の一端部が固定されており、その軸方向移動も阻
止されている。
【0040】この回転プレート212の他端部には、軸
214を介してローラ216が取付けられている。この
ローラ216は、軸214を中心に自由に回転可能とな
っている。
【0041】前記主軸208には、ねじりコイルばね2
18が取付けられており、その一端部が前記回転プレー
ト212に係止され、他端部が前記縦壁プレート204
から主軸208と同一方向に突出したばね固定板220
に係止されている。
【0042】これにより、回転プレート212は、ねじ
りコイルばね218の付勢力により、図2の反時計回り
方向に回転され、この結果、ローラ216が所定の圧力
で搬送プレート142の搬送路面上に押圧された状態で
保持されることになる。
【0043】ここで、前記ばね固定プレート220は、
前記縦壁プレート204を貫通しており、この縦壁プレ
ート204の非搬送路側に設けられたアクチュエータ2
22の移動子(図示省略)と接続されている。移動子は
アクチュエータ222への通電、非通電によって、縦壁
プレート204に対して上下移動するようになっており
(図2の矢印B方向)、この方向は、前記ねじりコイル
ばね218の接線方向となる。このため、アクチュエー
タ222の通電、非通電によるばね固定プレート220
の上下移動により、ねじりコイルばね218のねじり度
合いを変更し、ローラ216の搬送路面への押圧力を変
更することができるようになっている。
【0044】図4に示される如く、前記センサ制御ユニ
ット210は、前記主軸208の回転角度に基づいて、
電圧値又は電流値等のアナログ信号を出力する出力部2
24と、この出力部からの信号を増幅するAMPボード
226と、このAMPボード226からの信号をデジタ
ル信号(圧力信号)に変換するA/Dコンバータ228
と、A/Dコンバータ228からのデジタル信号に基づ
いて重送の判定を行う重送判定制御部230とで構成さ
れている。この重送判定制御部230では、検出した圧
力信号を予め設定された圧力基準値と比較し、重送の有
無を判別すると共に、重送有りと判別した場合に、警報
を出したり、排出トレイを指示したり、画像の転写を中
止したりするエラー信号を出力するようになっている。
【0045】また、重送判定制御部230には、アクチ
ェータ制御部232が接続されており、アクチュエータ
222への通電、非通電を制御するようになっている。
【0046】アクチュエータ制御部232では、常にカ
ット紙128が通過するときの複数(本実施の形態で
は、100)の圧力信号をサンプリングし、サンプリン
グ値(平均値等)に基づいてねじりコイルばね218の
経時的な劣化等による変動を監視すると共に、変動が発
生した場合には、アクチュエータ222へ通電、非通電
制御し、圧力基準値を所定の適正値(本実施の形態で
は、デジタル値として5)としている。なお、カット紙
128が搬送されていない状態での圧力値も適正値(本
実施の形態では、デジタル値として70)に調整してい
る。なお、このときおの値は、実際の圧力で10g/m
m(ほぼ線接触のためmmで表す)に相当する。
【0047】図5に示される如く、搬送ガイド板142
へと至るカット紙128を一時的に通常の搬送路から退
避させるバッフル234が設けらている。このバッフル
234では、ループ状の搬送ベルト236及びガイド2
38と、カット紙128に駆動力を付与する複数の搬送
ローラ240とで構成されており、バッフル234への
挿入口242を切り替えることによって、カット紙12
8をバッフル234内に案内することができるようにな
っている(図5の→→参照)。
【0048】このバッフル234内に案内されるカット
紙128は、少なくとも前記重送検知装置200の下流
側からバッフル234内へ入り込み、重送検知装置20
0の上流側に設けられた排出口244から排出され、通
常の搬送路へ戻る構成となっている(図5の→→
参照)。これにより、前側のカット紙128の圧力値を
検出し、かつ画像転写部164(図1参照)へ至る前
に、次のカット紙128の圧力値を検出することが可能
となっている。
【0049】このバッフル234の適用には、2種類あ
り、第1は、装置を稼動して給紙トレイより最初に搬送
されるカット紙128において重送の有無を判断すると
きである。すなわち、最初の搬送時には、比較すべき適
正なデータがないため、2枚目のカット紙128の圧力
値と比較することにより、重送の有無を判断する。
【0050】第2は、画像転写前に、最低2枚のカット
紙128を用いて、比較すべき圧力基準値を得ることあ
る。
【0051】以下に本実施の形態の作用を説明する。
【0052】印字命令があると、指定されたカット紙1
28のサイズに応じた給紙装置138が作動する。
【0053】給紙装置138によって持ち出されたカッ
ト紙128は、搬送ベルト140によって垂下され、次
いで搬送方向が水平方向とされた搬送ガイド板142に
受け渡され、水平状態で露光部144が配設された方向
(図1の左方向)へ搬送される。
【0054】露光部144の転写部164では、カット
紙128が感光体ベルト152と貼り合わされ、画像が
転写される。画像が転写されたカット紙128は、搬送
ベルト152によって、そのまま図2の上方向略垂直に
搬送され、一対のロ―ラ168で構成された定着部17
0へ送り込まれる。定着部170では、一対のローラ1
68に挟持されるされることによって、カット紙128
は加熱され転写された画像が定着する。
【0055】定着部170を通過したカット紙128
は、複数の搬送ローラ172及びガイド板174に案内
されて、スタッカー部176へ送られる。
【0056】ここで、本実施の形態では、搬送ガイド板
142上をカット紙128が搬送するときに、重送検知
装置200により重送の有無を判別している。以下、図
7のフローチャートに従い、重送検知手順を説明する。
【0057】ステップ300では、装置が稼動を開始し
たか否かが判断され、肯定判定されると、ステップ30
2へ移行して、非カット紙搬送時の圧力値Psを検出す
る。
【0058】次に、ステップ304で予め設定されてい
る非カット紙搬送時の適正圧力値PB(デジタル値7
0)を読出し、ステップ306へ移行する。
【0059】ステップ306では、前記PsとPBとを
比較し、Ps>PBと判定された場合には、ステップ3
08へ移行して予め定められた1ステップ分アクチュエ
ータ222を上昇させる。これにより、圧力値Psを低
下させ、PBに近づけることができる。これを必要ステ
ップ数繰り返すことにより、圧力値PsをPBに一致さ
せることができる。
【0060】通常、ねじりコイルばね218の線径等の
選択で、カット紙128がない状態で上記の如く適正圧
力値PBを設定することにより、1枚の標準的なカット
紙の紙厚の通過時にかかる圧力がほぼデジタル値で5程
度になることは予測できる。しかし、テスト用のカット
紙128を実際に搬送して、カット紙通過時の圧力が5
になるようにしてもよい。
【0061】次に、ステップ306において、Ps<P
Bと判定された場合には、ステップ310へ移行して予
め定められた1ステップ分アクチュエータ222を、下
降させる。これにより、圧力値Psを増加させ、PBに
近づけることができる。これを必要ステップ数繰り返す
ことにより、圧力値PsをPBに一致させることができ
る。
【0062】また、ステップ306において、Ps=P
Bと判定された場合には、現在が適正値であるため、ス
テップ312へ移行し、印字指令を待つ。
【0063】ステップ312で印字指令有りと判断され
た場合は、ステップ314へ移行して、初回の動作か否
かが判断される。初回の動作、すなわち1枚目のカット
紙128においては、比較すべき基準圧力値がないた
め、2枚目のカット紙128の圧力値との比較制御を行
う必要がある。このため、ステップ314で肯定判定さ
れた場合には、ステップ316へ移行する。
【0064】ステップ316では、カット紙128上へ
のローラ216の乗り上げ時期か否かあ判断され、肯定
判定されると、ステップ318へ移行して、バッフルオ
ン、すなわち挿入口を開放し、カット紙128をバッフ
ル234内に案内する経路を形成する。
【0065】これにより、搬送ガイド板142上を搬送
するカット紙128は、重送判別装置230での圧力検
出後に、バッフル234内に入り込む。通常、カット紙
128は、2〜3枚が連続して搬送されるため、少なく
とも1枚目と2枚目のカット紙128は、画像定着が行
われる前に、それぞれ圧力値P1、P2が検出される
(ステップ320、322)。
【0066】次のステップ324では、検出された圧力
値P1、P2を比較する。この比較の結果、どちらかが
高い場合には、高い方のカット紙128が重送されてい
ると判断し、ステップ326へ移行して重送エラー処理
を行う。また、P1=P2と判定された場合には、双方
ともに重送していることもあり得るが、そのほとんどは
適正な搬送と判断してよく、ステップ328へ移行し
て、適正基準圧力Pcとして、両者の平均値+αを演算
し、次いでステップ330へ移行してバッフルオフ、す
なわちバッフル234の排出口244からバッフル23
4内のカット紙128を通常の搬送路へ戻し、ステップ
332へ移行する。
【0067】次のステップ332では、継続処理するか
否かが判断され、肯定判定の場合には、ステップ333
へ移行する。ステップ333で用紙切れと判定された場
合は新たにトレイが切り換わりステップ316の処理か
ら実行される。また、用紙切れなしと判定された場合に
はステップ336へ移行する。
【0068】このステップ336には、前記ステップ3
14で否定判定すなわち初回動作ではないときも移行す
るようになっており、印刷ジョブ間で待機していた場合
等では、ステップ314からステップ336へ移行す
る。また、ステップ336では、カット紙128へのロ
ーラ216の乗り上げ時期か否かが判断され、肯定判定
されると、ステップ338へ移行して、このカット紙1
28における圧力値PPが検出される。
【0069】次のステップ340では、カット紙128
の適正圧力基準値Pcが読み出され、次いでステップ3
42で検出値PPと圧力基準値Pcとが比較される。こ
こで、適正圧力基準値pcは、少なくとも2個のデータ
で求められている。
【0070】ステップ342において、PP≧Pcと判
定された場合には、検出圧力が正規の圧力よりも高く、
重送していると判断し、ステップ344へ移行して重送
エラー処理を実行する。
【0071】また、ステップ342でPP<Pcと判定
された場合には、検出圧力値が重送レベルに達していな
いと判断し、ステップ346へ移行し、検出圧力値PP
をPnとし、次いでステップ348でn個の検出圧力値
の平均値+αを演算し、新たな適正圧力基準値Pcとす
る。これにより、適正圧力基準値は新しい重送のないデ
ータによって、常に更新されることになり、常に精度の
よい重送判別が可能となる。
【0072】次のステップ350では、nをインクリメ
ントし、次いでステップ352でnが100を超えたか
否かが判断され、肯定判定された場合には、ステップ3
54で古い順に新規なデータと書き変えるべくnを1と
し、ステップ332へ移行する。また、ステップ352
で否定判定された場合には、ステップ352からステッ
プ332へ移行する。
【0073】このように、本実施の形態では、カット紙
128を搬送していない状態で圧力値を検出し、ローラ
216がカット紙128に乗り上げたときに、図6
(B)に示される如く、オーバーシュートやチャタリン
グを起こすことがない圧力(デジタル値70)としてい
るため、重送を精度良く判別することができる。
【0074】また、本実施の形態では、重送を監視する
ための、基準圧力値を、次々と検出する検出圧力値によ
って更新するようにし、最大100のデータに基づい
て、適正圧力基準値を設定しているため、定期的なねじ
りコイルばね218の付勢力の調整の終期であっても、
重送を確実に検出することができる。
【0075】なお、本実施の形態では、重送検知装置2
30のねじりコイルばね218の付勢力(ローラ216
の搬送路への押圧力)をアクチュエータ222の上下動
作によって調整するようにしたが、図8及び図9に示さ
れる如く、モータ246により円板状のカム板を回転可
能とし、このカム板248の偏心ピン250にねじりコ
イルばね218の一端部を係止しておくことにより、モ
ータ246の回転方向でねじりコイルばねの付勢力の調
整を行ってもよい。
【0076】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係るカット紙
搬送状態判別装置は、搬送路面に接触する圧力を自動的
に調整することができ、煩雑な調整作業を解消すること
ができるという優れた効果を有する。
【0077】また、上記効果に加え、最初に搬送するカ
ット紙に対しても、重送の有無を判別することができる
という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態に係る印字装置の概略構成図で
ある。
【図2】 本実施の形態に係る重送検知装置の正面図で
ある。
【図3】 図2の左側面図である。
【図4】 本実施の形態に係る重送検知装置の制御ブロ
ック図である。
【図5】 搬送ガイドに設けられたバッフルの構成を示
す概略図である。
【図6】 (A)はオーバーシュートやチャタリングが
発生した圧力検知波形図、(B)は正常な圧力検知波形
図である。
【図7】 本実施の形態に係る重送検知のための制御フ
ローチャートである。
【図8】 変形例に係る重送検知装置の正面図である。
【図9】 図8の左側面図である。
【図10】 従来例に係る重送判別装置の正面図であ
る。
【図11】 図10の平面図であるである。
【符号の説明】
128 カット紙 142 搬送ガイド板 200 重送検知装置 208 主軸 210 センサ制御ユニット 212 回転プレート 216 ローラ 218 ねじりコイルばね 222 アクチュエータ 234 バッフル
フロントページの続き Fターム(参考) 2C058 AB10 AD04 AE02 AE07 AF15 GB24 GB30 GE17 2C061 AP04 AS02 LL01 LL09 2H072 AA04 AA16 AA22 AB15 CA01 EA14 FC04 3F048 AA02 AA05 AB01 BA13 BB08 DA06 DB16 DB19 DC09 EA11

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の搬送路に沿ってカット紙を搬送す
    る際に、カット紙の重送の有無を判別するためのカット
    紙搬送状態判別装置であって、 通常は搬送路面に接触し、前記カット紙の通過時には当
    該カット紙に乗り上げるように変位する接触部材と、 前記接触部材を所定の非搬送時圧力値で前記搬送路面へ
    押圧する押圧手段と、 前記接触部材の変位量を圧力値に換算する圧力換算手段
    と、 前記接触部材がカット紙搬送時の変位時に受ける圧力値
    を、予め設定された1枚のカット紙搬送時の圧力基準値
    と比較し、重送の有無を判別する重送判別手段と、 予め実験的に設定された実験値を、実際のカット紙搬送
    時の複数のデータのサンプリング値に基づいて、前記非
    カット紙搬送時圧力値と前記圧力基準値を適正値に調整
    する押圧力自動調整手段と、を有するカット紙搬送状態
    判別装置。
  2. 【請求項2】 前回のカット紙を搬送して前記圧力値の
    検出後当該カット紙を、一時的に前記搬送路外へ退避さ
    せる退避手段を、さらに備えたことを特徴とする請求項
    1記載のカット紙搬送状態判別装置。
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