JP2000254222A - 血液浄化用中空糸膜および中空糸膜型人工腎臓 - Google Patents

血液浄化用中空糸膜および中空糸膜型人工腎臓

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JP2000254222A JP11065727A JP6572799A JP2000254222A JP 2000254222 A JP2000254222 A JP 2000254222A JP 11065727 A JP11065727 A JP 11065727A JP 6572799 A JP6572799 A JP 6572799A JP 2000254222 A JP2000254222 A JP 2000254222A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、外表面へエンドトキシンを吸着す
る血液浄化用中空糸膜および中空糸膜型人工腎臓を提供
すること、また、中空糸膜中の親水性高分子が少なくか
つ血小板を吸着させない血液浄化用中空糸膜および中空
糸膜型人工腎臓を提供すること。 【解決手段】 親水性高分子と疎水性高分子をその共通
溶媒に溶解混合させた製膜原液から製造された中空糸膜
において、該中空糸膜の外表面における該疎水性高分子
に対する親水性高分子の比率が5〜25%である血液浄
化用中空糸膜である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血液浄化療法、特
に血液透析療法及び血液濾過透析療法に用いる血液浄化
用中空糸膜および中空糸膜型人工腎臓に関する。より詳
しくは、透析液側からのエンドトキシンの侵入を防ぐ一
方、血液接触面においては血小板の吸着を抑えた血液浄
化用中空糸膜および中空糸膜型人工腎臓に関する。
【0002】
【従来の技術】腎不全治療のために、現在中空糸膜を用
いた種々の人工腎臓が用いられている。近年、β2−ミ
クログロブリンを一つの指標とした分子量1万以上の低
分子量タンパク質の除去が、治療に有効であることが示
され、低分子量タンパク質が通過できる微孔を有する血
液浄化膜の開発が盛んに行われてきている。さらに、積
極的に低分子量タンパク質の除去を行うために、血液透
析と血液濾過を組み合わせた同時血液濾過透析療法が行
われている。
【0003】しかしながら、上記の治療の際、膜を挟ん
で反対側を流れる透析液が血液側へ流入するので、低分
子量タンパク質を除去するために膜の微孔の大きさ(ポ
アサイズ)を拡大していくと、透析液に含まれるエンド
トキシン(内毒素)が血液側へ侵入する可能性が高ま
り、発熱等の副作用を惹起することが懸念されている。
【0004】エンドトキシンは、疎水性部分を有し、疎
水性材料へ吸着しやすいことが知られており、この原理
を利用したエンドトキシン除去フィルターが開発されて
いる。特開平10−151196号、特開平10−11
8472号は、疎水性高分子のみから中空糸膜を作製
し、エンドトキシンを吸着させている。さらに疎水性高
分子が血液中のタンパク質を吸着しやすいことによる透
水性能の低下を改善させるために中空糸内面のみに親水
性高分子を付着させている。これらの出願においては、
製膜原液に親水性高分子が存在すると膜外表面の疎水化
は不可能であるとして、製膜原液に親水性高分子を混合
させず、製膜後に内表面を親水化処理している。
【0005】従来の技術では、疎水性高分子からなる中
空糸膜に親水性高分子を付与することによって、透水性
能が改善することと、中空糸膜の親水性が増加すること
によるエンドトキシンの吸着能力の低下との調整をとり
ながら適切な範囲を特定することは示されていなかっ
た。
【0006】また、疎水性高分子の製膜原液に親水性高
分子を添加し製膜してから、洗浄等により外表面の親水
性高分子の量を減少させた場合、血液と接触する表面の
親水性高分子量も減少し、血小板の付着等が生じること
が特開平6−296686号に記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題を解決した親水性高分子と疎水性高分子が混合され
た製膜原液から製膜された中空糸膜において、外表面へ
エンドトキシンを吸着する血液浄化用中空糸膜および中
空糸膜型人工腎臓を提供することにある。
【0008】さらに本発明の目的は、中空糸膜中の親水
性高分子が少なくかつ血小板を吸着させない血液浄化用
中空糸膜および中空糸膜型人工腎臓を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記諸目的は、以下の本
発明の血液浄化用中空糸膜および中空糸膜型人工腎臓に
より達成される。
【0010】(1) 親水性高分子と疎水性高分子をそ
の共通溶媒に溶解混合させた製膜原液から製造された中
空糸膜において、該中空糸膜の外表面における疎水性高
分子に対する親水性高分子の比率が5〜25%であるこ
とを特徴とする血液浄化用中空糸膜。
【0011】(2) 前記疎水性高分子がポリスルホン
系樹脂であることを特徴とする(1)に記載の血液浄化
用中空糸膜。
【0012】(3) 前記親水性高分子がポリビニルピ
ロリドン、ポリエチレングリコール及びその共重合体、
ポリプロピレングリコールおよびその共重合体からなる
群から選ばれたものであることを特徴とする(1)また
は(2)に記載の血液浄化用中空糸膜。
【0013】(4) 前記中空糸膜の内表面に抗血栓性
物質がコーティングされていることを特徴とする請求項
(1)ないし(3)に記載の血液浄化用中空糸膜。
【0014】(5) 前記抗血栓性物質がビタミンEで
あることを特徴とする(1)ないし(4)に記載の血液
浄化用中空糸膜。
【0015】(6)上記(1)ないし(5)に記載され
た中空糸膜を有する中空糸膜型人工腎臓。
【0016】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。
【0017】本発明の血液浄化用中空糸膜を形成する疎
水性高分子は、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレ
ン、ポリスルホン、セルローストリアセテート、ポリカ
ーボネート、ポリアリレート等が挙げられ、これらの単
独、または2種以上を組み合わせて使用してもよい。こ
れらの疎水性高分子は、エンドトキシン吸着性を有し、
人工腎臓として用いた場合に、透析液側からのエンドト
キシンの血液側への侵入を防止することができる。
【0018】本発明の血液浄化用中空糸膜は、その製膜
原液に親水性高分子を含み、製膜後、一定の洗浄処理を
受け、中空糸膜に残存する。本発明に用いられる親水性
高分子は、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコ
ール、ポリプロピレングリコール、ポリビニルピロリド
ン、ポリテトラメチレンオキサイド等の重合体又はこれ
らを含む共重合体を含む。好ましくは製膜性、孔径制御
の容易さの点でポリビニルピロリドンが好ましい。ま
た、好ましい重量平均分子量は、1万から5百万ダルト
ン、より好ましくは3万から2百万ダルトンである。透
析膜として機能させるための孔径制御が容易である。
【0019】本発明の血液浄化用中空糸膜に残存する透
析液側(通常、中空糸膜の外表面)の親水性高分子の疎
水性高分子に対する比率は、5から25%が好ましい。
この範囲であれば、透析液中に含まれるエンドトキシン
を有効に吸着させることができる。より好ましくは5か
ら20%である。透析液側の親水性高分子の疎水性高分
子に対する比率は、X線光電子分光法(X−ray p
hotoelectron spectroscop
y,XPS)、赤外線分光法、核磁気共鳴法等の測定方
法により測定した、該親水性高分子と該疎水性高分子の
存在比率をいう。例えば、疎水性高分子としてポリスル
ホン樹脂(PS)、親水性高分子としてポリビニルピロ
リドン(PVP)を選択した場合、XPSにより、特徴
的な元素であるイオウ(PS)と窒素(PVP)の元素
比とPSおよびPVPの繰り返し単位分子量とから、中
空糸膜表面に存在するPSとPVPそれぞれの総原子量
の比率を算出し求めることができる。
【0020】また、本発明の中空糸膜全体の疎水性高分
子に対する親水性高分子の比率は、1.0から6.0重
量%が好ましい。より好ましくは2.0から5.0重量
%である。下限値以下では、洗浄操作を過剰に行わなけ
ればならず、効率が悪い。また、上限値以上では、中空
糸膜外表面から膜内部へ向かって急激に親水性高分子の
比率が上昇することとなり、エンドトキシンの吸着する
領域が少なくなり好ましくない。中空糸膜全体の親水性
高分子の比率は、中空糸膜を溶媒に溶解してNMR等に
より分析する方法や、元素分析による方法等がある。例
えば、疎水性高分子としてポリスルホン、親水性高分子
としてポリビニルピロリドンを用いた場合、元素分析に
よる窒素とイオウの元素比と各高分子の繰り返し単位の
分子量とから、重量比を求めることができる。
【0021】中空糸膜を製膜する場合、従来より用いら
れている湿式紡糸方法あるいは乾湿式紡糸方法が使用で
きる。これらの紡糸方法を行う場合、前記疎水性高分子
と親水性高分子をこれらの共通溶媒に溶解し製膜原液を
調整する。この共通溶媒としては、N,N−ジメチルア
セトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチ
ルピロリドン、ジメチルスルフォキシド等の溶媒が溶解
性が高く好適であるが、これらに限定されるものではな
く、また、2種以上の溶媒を混合して用いてもよい。好
ましくは入手の容易さの点で、N,N−ジメチルアセト
アミド、N,N−ジメチルホルムアミドを単独で用い
る。
【0022】また、製膜原液に粘度調節や孔径制御等の
微調整を行うために、アルコール、グリセリン、水等を
適量添加しても構わない。排液処理の点から水が好まし
く、製膜原液中で0.1から5重量%が上記微調整に好
ましい。
【0023】製膜原液中の疎水性高分子の濃度は、低す
ぎると膜強度が小さく、紡糸作業、組立作業を慎重に行
わなければならず、効率が悪い。また、濃度が高すぎる
と製膜原液の粘度が上昇し、膜が緻密となり、人工腎臓
としての必要な孔径得るための条件設定が難しい。疎水
性高分子としてポリスルホンを用いた場合、好ましい疎
水性高分子の製膜原液中の濃度は、10から30重量
%、好ましくは12から25重量%、さらに好ましくは
15から19重量%である。詳細には、疎水性高分子の
種類、分子量等により好ましい濃度範囲が変動するた
め、この範囲に限定されるものではない。
【0024】製膜原液中の親水性高分子の濃度は、低す
ぎると良好な孔径制御が困難となり、高すぎると製膜原
液の粘度が上昇し、紡糸性が悪化する。親水性高分子と
して重量平均分子量4.5万ダルトンのポリビニルピロ
リドンを用いた場合、好ましい製膜原液中の濃度は、5
から15重量%、より好ましくは7から10重量%であ
る。分子量が高いものを用いた場合は、低い濃度でもよ
く、分子量が低いものを用いた場合は、高い濃度が好ま
しい。
【0025】湿式紡糸あるいは乾湿式紡糸の際、2重管
ノズルの内管より吐出する内部液としては、上記共通溶
媒と水との混合物が主として用いられる。製膜原液の凝
固速度の制御のために上記共通溶媒を2種以上混合した
ものや、他の液体を混合してもよい。
【0026】2重管ノズルより吐出された製膜原液は、
水を主体とした凝固浴に浸漬される。製膜原液は、凝固
浴によって、中空糸膜としてしっかり形づけられる。そ
の後、必要に応じ水洗浴に浸漬され水洗される。水洗浴
の温度が高いほど、外表面のPVPが洗浄される。中空
糸膜の外表面のPVPを好ましい比率に調節するため
に、水洗浴の温度を40から80℃とすることが好まし
い。特に50から70℃で洗浄することが好ましい。該
水洗浴の洗浄水は、中空糸膜の周囲を移動しているほう
が洗浄効率が高いため、洗浄水を循環させて用いても良
い。この際、循環中に洗浄水中のPVP濃度が徐々に高
くなり洗浄効率が低下してくるので、常に新たな洗浄水
を供給することが好ましい。1時間に供給する新たな洗
浄水の量が、洗浄水総量の10から50%であることが
好ましい。
【0027】水洗浴で洗浄された中空糸膜は巻き取りが
行われ、さらに温水、アルコール、アルコールと水との
混合溶液等で洗浄することにより中空糸膜外表面のPV
Pを積極的に洗浄することが可能である。このようにし
て得られた中空糸膜の外表面の親水性高分子の存在比率
を5から25%、好ましくは5から20%とすることに
より、外表面へのエンドトキシン吸着能が得られる。親
水性高分子の外表面存在比率が5%未満であると、水透
過性が減少する。親水性高分子の外表面存在比率が25
%を越えると外表面の親水性が高くなり、エンドトキシ
ンの吸着能が低下する。
【0028】また、本発明の血液浄化用中空糸膜は、血
液と接触する中空糸内表面の血小板付着を抑制するた
め、抗血栓性物質を付与することが好ましい。中空糸膜
外表面の親水性高分子の存在比率を5から25%とした
場合、内表面の親水性高分子の存在比率も低下し、血小
板が付着しやすくなるからである。抗血栓性物質とはス
チレン−ヒドロキシエチルメタクリレート共重合体、親
水基を有する(メタ)アクリル酸系モノマーと疎水基を
有する(メタ)アクリル酸系モノマーとの重合体のよう
な親水性部分と疎水性部分を有する高分子物質、エイコ
サペンタエン酸やドコサヘキサエン酸等の長鎖不飽和脂
肪酸、ビタミンE等の脂溶性ビタミン類などが挙げられ
る。処理の容易さや熱に対する安定性が高い点からビタ
ミンEが好ましい。ビタミンEとしてはα−トコフェロ
ール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、δ−
トコフェロール、α−酢酸トコフェロール、α−ニコチ
ン酸トコフェロールなどが挙げられる。
【0029】(実施例1)ポリスルホン(P−170
0)19重量%、ポリビニルピロリドン(K−30)9
重量%、N,N−ジメチルホルムアミド72重量%を均
一溶解させ製膜原液を調整した。内部液はN,N−ジメ
チルホルムアミド60重量%、水40重量%の混合液を
用いた。
【0030】上記の製膜原液と内部液をそれぞれ2重管
吐出ノズルの外管および内管から同時に空気中に吐出
し、水が満たされた凝固浴を通過させた。凝固浴を通過
させた後、60℃の温水を1L/分で1時間シャワー洗
浄した。
【0031】シャワー洗浄後、中空糸膜を巻き取り1万
本の束にし、さらに110℃1時間水中で処理し、洗浄
した。
【0032】(実施例2)ポリスルホン(P−170
0)19重量%、ポリビニルピロリドン(K−30)9
重量%、N,N−ジメチルホルムアミド72重量%を均
一溶解させ製膜原液を調整した。内部液は、N,N−ジ
メチルホルムアミド60重量%、水40重量%の混合液
に対して0.1重量%のα−酢酸トコフェロールと0.
1重量%のポリエチレングリコール−ポリプロピレング
リコール共重合体(プルロニックF−68、旭電化工業
社製)を添加して用いた。
【0033】上記の製膜原液と内部液をそれぞれ2重管
吐出ノズルの外管および内管から同時に空気中に吐出
し、水が満たされた凝固浴を通過させた。凝固浴を通過
させた後、60℃の温水を1L/分で1時間シャワー洗
浄した。
【0034】シャワー洗浄後、中空糸膜を巻き取り1万
本の束にし、さらに110℃1時間水中で処理し、洗浄
した。
【0035】(比較例1)ポリスルホン(P−170
0)19重量%、ポリビニルピロリドン(K−30)9
重量%、N,N−ジメチルホルムアミド72重量%を均
一溶解させ製膜原液を調整した。内部液は、N,N−ジ
メチルホルムアミド60重量%、水40重量%の混合液
して用いた。
【0036】上記の製膜原液と内部液をそれぞれ2重管
吐出ノズルの外管および内管から同時に空気中に吐出
し、水が満たされた凝固浴を通過させた。凝固浴を通過
させた後、60℃の温水を1L/分で10分間シャワー
洗浄した。
【0037】(比較例2)ポリスルホン(P−170
0)19重量%、ポリビニルピロリドン(K−30)1
重量%、N,N−ジメチルホルムアミド80重量%を均
一溶解させ製膜原液を調整した。内部液は、N,N−ジ
メチルホルムアミド60重量%、水40重量%の混合液
して用いた。
【0038】上記の製膜原液と内部液をそれぞれ2重管
吐出ノズルの外管および内管から同時に空気中に吐出
し、水が満たされた凝固浴を通過させた。凝固浴を通過
させた後、60℃の温水を1L/分で1時間シャワー洗
浄した。
【0039】シャワー洗浄後、中空糸膜を巻き取り1万
本の束にし、さらに110℃1時間水中で処理し、洗浄
した。
【0040】実施例1、2、比較例1、2で得られた中
空糸膜の外表面のポリビニルピロリドンの存在比率をX
PSにより測定し、さらに、中空糸膜の内側と連通する
血液入口と血液出口、および中空糸膜の外面側と連通す
る透析液入口と透析液出口とを有するハウジングを用い
て有効膜面積1.5mの中空糸膜型人工腎臓を作製
し、透水性能とエンドトキシン吸着能を測定した。測定
結果を表1に示す。
【0041】透水性能の測定は、上記中空糸膜型人工腎
臓を用いて、逆浸透水を中空糸膜の内側に流速200m
l/minで送水し、中空糸膜の外面より流速15ml
/minで濾過し、その時の膜間圧力差を測定して算出
した。
【0042】エンドトキシンの吸着能の測定は、上記中
空糸膜型人工腎臓を用いて以下の通り行った。エンドト
キシン濃度800EU/Lの透析液を、透析液入口より
流速30ml/minで送液し、透析液出口からの流出
量をポンプを用いて5ml/minに制御し、積極的に
中空糸膜の外面側から内側へエンドトキシンを含有する
透析液の濾過を4時間行い、中空糸膜の外側から中空糸
膜の内側へ濾過された透析液を貯留し、該貯留液のエン
ドトキシン濃度を測定した。試験液は再循環せず、一方
向にのみ流通した。
【0043】
【表1】
【0044】表1の通り、実施例1、2は、比較例1と
同等の透水性能を有し、かつ、エンドトキシンの吸着能
を有している。一方、比較例1は、4時間の透析液の逆
濾過により、血液側へエンドトキシンが検出された。ま
た、比較例2は、血液側のエンドトキシンは検出されな
かったが、透水性能が著名に減少した。
【0045】(実施例3)ヒドロキシエチルメタクリレ
ート、メチルメタクリレートおよびブチルメタクリレー
トのランダム共重合体(ポリマー1)とポリパーフルオ
ロアルキルメタクリレート(ポリマー2)のブロック共
重合体(ポリマー1と2の比率は重量比50:50、平
均分子量35,000)のポリマー濃度30%メチルイ
ソブチルケトン溶液をメタノールでポリマー濃度を0.
7%に希釈した。この溶液を実施例1のPS膜内面に通液
した後50℃の乾燥にて溶媒を除去し、ポリマーをPS膜
上にコーティングした。
【0046】得られた中空糸膜で有効膜面積1.5m
の人工腎臓の透水性能は320ml/mmHg・hrで
あった。
【0047】(血小板数の経時変化)実施例1、実施例
2および実施例3で得られた中空糸膜を用いて膜面積3
00cmのミニモジュールを作製した。
【0048】家兎(体重2.7〜3.3kg)を用い、
ネンブタール生食2倍希釈液1ml/kgを静注して麻
酔した。固定台に家兎を固定し頸動静脈の血管を確保
し、回路及びミニモジュールを接続して血流量QB=1
0ml/minで抗凝固剤を用いずに2時間循環した。
採血は、ミニモジュールの動脈側採血ポートから行い、
血小板数の経時変化を測定した。なお、血小板の変化率
はヘマトクリット値にて補正した(下式)。
【0049】
【数1】
【0050】結果を表2に示す。
【0051】
【表2】
【0052】(赤血球膜MDAの測定)膜面積600cm
の実施例1、実施例2のミニモジュールを用いて、以
下の操作を行った。
【0053】まず、滅菌済みミニモジュールを50ml
生食でプライミングし、10U/mlヘパリン加血をミ
ニモジュールに充填して37℃で6時間インキュベート
した。その後、ミニモジュールから血液を回収し、血球
計算機(Sysmex SE9000、東亜医用電子株
式会社)により赤血球数をカウント(血算)した。ま
た、ミニモジュールから回収した血液1.8ml(血算
済み)を血漿分離(3,000rpm、15min、4
℃)により血漿を除去し、10mM PBS(pH8.
0)5.4mlに沈殿した赤血球を懸濁させ、遠心分離
(3,000rpm、15min、4℃)し、上清のP
BSを除去して洗浄した。この洗浄操作を合計3回行っ
た後、上清のPBSを除去し、5mMPBS(pH8.
0)5.4mlを添加し、赤血球を溶血させた。
【0054】上記溶血させた試料を遠心分離(10,0
00rpm、15min、4℃)して、上清のPBSを
除去し2.5mMPBS(pH8.0)5.4mlを赤
血球に混合し溶血させる。さらに遠心分離(10,00
0rpm、15min、4℃)して、上清のPBSを除
去し1.25mMPBS(pH8.0)5.4mlを赤
血球に混合し溶血させ、遠心分離(10,000rp
m、15min、4℃)した。1.25mMPBSでの
溶血、遠心分離、洗浄操作を合計5回繰り返す。最後に
上清のPBSを除去した後、1.25mMPBSで全量
を2mlに合わせた。
【0055】上記の調整法によって得られた赤血球膜を
試料としてTBA法によりMDA(マロンジアルデヒ
ド)を測定した(過酸化脂質テストワコー:和光純薬工
業社製)。操作方法を以下に示す。
【0056】結果を表3に示す。
【0057】
【表3】
【0058】中空糸膜内面側に抗血栓性物質をコーティ
ングすることにより、血小板の減少を抑制することがで
きることがわかる。また、ビタミンEを用いた場合には
赤血球膜脂質の過酸化を抑制できることがわかる。
【0059】
【発明の効果】以上説明してきた通り、本発明は、親水
性高分子と疎水性高分子が混合された製膜原液から製膜
された中空糸膜において、外表面へエンドトキシンを吸
着する血液浄化用中空糸膜および中空糸膜型人工腎臓を
得ることができる。
【0060】さらに本発明は、中空糸膜中の親水性高分
子が少なくかつ血小板を吸着させない血液浄化用中空糸
膜および中空糸膜型人工腎臓を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C077 AA05 BB01 BB02 KK04 LL05 PP15 PP18 PP19 PP22 4D006 GA13 HA02 HA18 MA01 MA06 MB02 MB14 MC28X MC32 MC33 MC37X MC40X MC62X MC81 MC88 MC90 NA04 NA05 NA46 PA01 PB09 PB46 PB54 PC47

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親水性高分子と疎水性高分子をその共通
    溶媒に溶解混合させた製膜原液から製造された中空糸膜
    において、該中空糸膜の外表面における疎水性高分子に
    対する親水性高分子の比率が5〜25%であることを特
    徴とする血液浄化用中空糸膜。
  2. 【請求項2】 前記疎水性高分子がポリスルホン系樹脂
    であることを特徴とする請求項1に記載の血液浄化用中
    空糸膜。
  3. 【請求項3】 前記親水性高分子がポリビニルピロリド
    ン、ポリエチレングリコール及びその共重合体、ポリプ
    ロピレングリコールおよびその共重合体からなる群から
    選ばれたものであることを特徴とする請求項1または2
    に記載の血液浄化用中空糸膜。
  4. 【請求項4】 前記中空糸膜の内表面に抗血栓性物質が
    コーティングされていることを特徴とする請求項1ない
    し3に記載の血液浄化用中空糸膜。
  5. 【請求項5】 前記抗血栓性物質がビタミンEであるこ
    とを特徴とする請求項1ないし4に記載の血液浄化用中
    空糸膜。
  6. 【請求項6】請求項1ないし5に記載された中空糸膜を
    有する中空糸膜型人工腎臓。
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