JPH10230148A - 半透膜 - Google Patents

半透膜

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JPH10230148A
JPH10230148A JP9033739A JP3373997A JPH10230148A JP H10230148 A JPH10230148 A JP H10230148A JP 9033739 A JP9033739 A JP 9033739A JP 3373997 A JP3373997 A JP 3373997A JP H10230148 A JPH10230148 A JP H10230148A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明により、親水性高分子の溶出が少ない半
透膜を提供する。 【解決手段】不溶化した疎水性高分子および親水性高分
子を含有してなる半透膜において、親水性高分子の半透
膜からの溶出が10ppm以下であることを特徴とする
半透膜。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は原液中に造孔剤とし
て加えられ、膜中に親水性付与成分として残存する親水
性高分子の溶出を抑えた半透膜に関する。
【0002】
【従来の技術】慢性腎不全患者の血液処理法については
理想として人腎に近づけるべく様々な透析方法・膜の性
能向上技術が開発されてきた。中でも血液処理用の半透
膜としては、天然素材であるセルロース、セルロース誘
導体であるセルロースジアセテート、セルローストリア
セテート、合成高分子膜素材であるポリスルホン、PM
MA、ポリアクリロニトリルなどが幅広く使用されてき
た。これらの膜素材の中で透析技術の進歩に最も合致し
たものとして透水性能が高いポリスルホンが注目されて
いる。
【0003】ポリスルホンは元来、熱可塑性の耐熱性エ
ンジニアリングプラスチックとして自動車、電気、医療
用具の分野で幅広く用いられているものであるが、ポリ
スルホン単体で半透膜を作った場合、分子間凝集力が強
く、また、疎水性のために血液との親和性に乏しく、エ
アーロック現象を起こしてしまうため、このまま血液処
理用などに用いることはできない。従って、孔形成材と
して親水性高分子、無機塩などを混入し、脱離すること
によって孔を形作り、残った親水性成分で同時にポリマ
ー表面を親水化し、これを半透膜、逆浸透膜として用い
る方法が考案され用いられている。
【0004】具体的な血液処理用の半透膜の製造方法と
しては、親水性高分子を入れて製膜する方法があり、特
開昭61−232860、特開昭58−114702に
おいてはポリエチレングリコール等の多価アルコールを
入れて製膜を行う方法が記載されている。また、特公平
5−54373、特公平6−75667ではポリビニル
ピロリドンを用いる製膜方法も開示されている。
【0005】しかしながら、いずれにおいても膜中から
親水性高分子の溶出の点で不十分なものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】透析が始まって約30
年経たことから、最近長期透析による副作用、合併症が
数多く報告されている。人体から見れば異物である親水
性高分子の溶出を抑えることは長期透析時の体内蓄積を
防ぎ、副作用を防止する観点から重要な技術である。
【0007】本発明は、上記課題を達成することを目的
とし、親水性高分子の溶出による問題のない半透膜を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために下記の事項からなる。
【0009】「不溶化した疎水性高分子および親水性高
分子を含有してなる半透膜において、親水性高分子の半
透膜からの溶出が10ppm以下であることを特徴とす
る半透膜。」
【0010】
【発明の実施の形態】本発明において半透膜を形成する
ために用いられる原液には、疎水性高分子、親水性高分
子、溶媒、および添加剤が含まれる。
【0011】この中で疎水性高分子としてはポリスルホ
ン、ポリアミド、ポリイミド、ポリフェニルエーテル、
ポリフェニレンスルフィドなどほとんどのエンジニアリ
ングプラスチックを用いることができるが、下記基本骨
格を有するポリスルホンが、耐熱性、安全性の点で好ま
しく用いられる。下記基本骨格を有するポリスルホンに
おいて、ベンゼン環部分を修飾したものも用いることが
できる。
【0012】
【化1】 親水性高分子としても、特に限定されることなく用いら
れるが、疎水性高分子と溶液中で目には見えないがミク
ロ相分離構造を形作るものが好ましく用いられ、ポリエ
チレングリコール、ポリビニルアルコール、カルボキシ
メチルセルロース、ポリビニルピロリドンなどが具体的
には用いられる。これらは、単独で用いてもよいし、混
合して用いてもよい。工業的に比較的入手しやすい点か
ら、ポリビニルピロリドンが好ましく用いられる。
【0013】ここで本発明においては、分子量が異なる
2種類以上の親水性高分子を用いる。分子量分布につい
ては特にその比率において重量平均分子量で5倍以上異
なるものを用いることが好ましい。
【0014】溶媒については疎水性高分子、親水性高分
子、添加剤のそれぞれを良く溶かす両性溶媒が用いられ
る。例えばジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド、アセトン、アセトアルデヒ
ド、2−メチルピロリドンなどであるが、危険性、安定
性、毒性の面からジメチルアセトアミドが好ましい。添
加剤としては、ポリスルホンの貧溶媒で親水性高分子と
相溶性を持つものが用いられ、具体的にはアルコール、
グリセリン、水、エステル類であるが、プロセス適性の
面から特に水が好ましい。
【0015】また、原液粘度は、市販されている疎水性
高分子の分子量が低く、本発明においてもそれらを用い
る場合には、親水性高分子の分子量に依存する。原液粘
度が低い場合、製膜時、特に中空糸などにおける糸切
れ、糸揺れなどを起こし安定性に欠ける。従って、親水
性高分子の平均分子量は、高いことが好ましく、10万
以上であることが好ましい。
【0016】次に製膜原液のポリマー濃度について述べ
る。前述の点からポリマー濃度は上げるに従って製膜性
は良くなるが逆に空孔率が減少し、透水性能が低下する
ため最適範囲が存在する。ゆえに一例を示すと、疎水性
高分子の濃度は10〜30重量%、好ましくは15〜2
5重量%、親水性高分子の濃度は2〜20重量%、好ま
しくは3〜15重量%である。さらに、前述の通り親水
性高分子として、分子量が異なる2種以上の親水性高分
子を用いることが好ましいが、原液中においては、分子
量10万以上の親水性高分子の混和比率が1.8〜20
重量%であることが好ましい。20重量%を越えると原
液粘度が上昇し、製膜困難となるだけでなく、透水性、
拡散性能が低下する傾向がある。逆に1.8重量%未満
の場合、中高分子尿毒蛋白を透過させるためのネットワ
ークが構築されない場合がある。
【0017】本発明においては、疎水性高分子と親水性
高分子を不溶化させるために、架橋することが必要であ
る。架橋方法としては、限定されるものではなく、γ
線、電子線、熱、化学的架橋などが用いられる。中で
も、イニシエーターなどの残留物が残らず、材料浸透性
が高い点でγ線架橋が好ましい。
【0018】本発明においては、上記のとおり架橋する
ことにより、疎水性高分子、親水性高分子を不溶化し、
本発明の半透膜においては、親水性高分子の半透膜から
の溶出が10ppm以下である。不溶化物としては、半
透膜中、1〜15重量%含まれていることが好ましい。
また、その不溶化物中の組成としては、疎水性高分子に
由来するものが15〜40重量%、親水性高分子に由来
するものが85〜60重量%であることが好ましい。本
発明において「不溶化」とは、架橋後の膜におけるジメ
チルホルムアミドに対する溶解性をいう。さらに、本発
明における半透膜中の不溶化物の含有率は、次の割合を
いう。架橋後の膜10gを取り、100mlのジメチル
ホルムアミドに溶解する。さらに遠心分離機で1500
rpmで、10分間不溶物を分離し、上澄み液を捨て
る。この操作を3回繰り返し、さらに純水100mlで
洗浄、同様に遠心分離操作を3回繰り返し、残った固形
物を蒸発乾固し、最後に真空ポンプで乾燥する。その不
溶化物の重量の選択分離膜全重量に対する割合を含有率
とした。
【0019】本発明の半透膜の膜形態としては、特に限
定されるものではなく、平膜、中空糸膜などの形態で用
いられる。
【0020】中空糸膜とする場合の製膜の一例を以下に
示す。
【0021】上記のような製膜原液を芯液と同時に2重
スリット管構造の口金から同時に吐出させ、中空糸膜を
成形する。その後、所定の水洗、保湿工程を経た後、巻
き取られ、モジュール化される。その後、架橋を行う。
架橋としても、脱気膜を通過した水でモジュールを洗浄
し、γ線照射を行うと有効である。特に水充填でのγ線
照射が好ましく、照射量は10〜50KGy、さらには
20〜40KGy程度が好ましい。架橋処理により、親
水性高分子の溶出が減少し、人工臓器基準に合格するだ
けでなく、強制溶出試験における親水性高分子の溶出確
認でもピークが確認されない半透膜を得ることができ
る。尚、ここでいう溶出とはポリスルホンとポリビニル
ピロリドンの良溶媒である塩化メチレンに一定量の中空
糸を分散・溶解させ次に一定量の水相(0.08M−ト
リス緩衝液(pH7.9))へ親水性成分であるポリビ
ニルピロリドンを抽出し、その抽出液のポリビニルピロ
リドン濃度を言う。
【0022】本発明の方法により作成された半透膜は、
疎水性高分子膜の骨格を形作る疎水性高分子微粒子表面
に存在する親水性ポリマーのネットワークによって、そ
の尿毒物質の拡散、有用蛋白であるアルブミンの阻止な
どの血液処理膜としての性能を発揮することができ、親
水性高分子の溶出が少ないという特徴を有する。
【0023】本発明により、血液処理用途、バイオリア
クター、医薬品濃縮などに好適に用いられる半透膜を提
供することができ、具体的には、人工透析などの人工腎
臓、エンドトキシン除去フィルターなどとして好適に用
いられる。
【0024】
【実施例】次に実施例に基づきに本発明を説明する。用
いた測定法は以下の通りである。
【0025】(1)透水性能の測定 中空糸両端部を封止したモジュール(面積 1.6
2)の中空糸内側に水圧100mmHgをかけ、外側
へ流出してくる単位時間当たりの濾過量を測定した。透
水性能は下記の式で算出した。
【0026】ここでQW:濾過量(ml)、T:流出時
間(hr)、P:圧力(mmHg)、A:膜面積
(m2)(中空糸内表面面積換算)である。
【0027】(2)アルブミン透過率の測定 血液槽に温度37℃で保温したヘマトクリット30%、
総蛋白量6.5g/dlの牛血(ヘパリン処理血)を用
いて、中空糸内側にポンプで200ml/minで送っ
た。その際、モジュール出口側の圧力を調整して、濾過
量がモジュール面積1m2当たり20ml/min(す
なわち1.6m2では32ml/min)かかるように
し、濾液、出口血液は血液槽に戻した。環流開始後1時
間後に中空糸側入り口、出口の血液、濾液をサンプリン
グし、血液側をBCG法、濾液側をCBB法キット(和
光純薬)によって分析し、その濃度からアルブミン透過
率(%)を算出した。
【0028】 アルブミン透過率(%)=[(2×CF)/(CBi+CBo)]×100 ここでCF:濾液中、CBi:モジュール入り口、CB
i:モジュール出口のアルブミン濃度である。
【0029】(3)強制溶出試験における水層に移動し
た親水性高分子ポリビニルピロリドン濃度の測定。
【0030】γ線照射後のモジュール(他社品は製品モ
ジュール)を血液側から透析液側へ純水1リットルで洗
浄し、モジュールから取り出した中空糸100mgを塩
化メチレン5mlに溶解し(仕込量2重量/vol
%)、0.08M−トリス緩衝液(pH7.9)5ml
で抽出を行い、そのまま、得られた塩化メチレン−水溶
液を超遠心機(20000rpm×10min)で分離
し、水層を細孔径0.5ミクロンのフィルターで濾過を
行いサンプル液とした。この溶液を温度23℃で東ソー
TSK−gel−GMPWXL 2本直列につないだ理
論段数(8900段×2カラムを用い、移動相として
0.08M−トリス緩衝液(pH7.9)、流量 1.
0ml/min、サンプル打ち込み量 0.3mlで分
析を行った。9種の単分散ポリエチレングリコールを基
準物質にして分子量較正を行い、標品のPVP(図1)
のピーク面積−濃度検量線を作成し(図2)、サンプル
のPVPピーク面積(図3)から水層(5ml)に移動
したPVP濃度を求めた。
【0031】(4)紡糸原液中のポリビニルピロリドン
の重量平均分子量 紡糸原液中のポリビニルピロリドンの重量平均分子量は
K値と光散乱法によって求めた重量平均分子量の相関曲
線から換算した。BASF社の技術情報文献Kolli
don :Polyvinylpyrrolidone
for Pharmaceutical indus
try のFig.15から重量平均分子量とK値との
関係において下記の式を用いて計算した。
【0032】重量平均分子量(Mw)= exp
1.055495×K2.871682 (5)元素分析法によるポリビニルピロリドンの含有率
の測定 γ線照射後のサンプルを常温、真空ポンプで乾固させ、
その10mgをCHNコーダーで分析し、窒素含有量か
らポリビニルピロリドンの含有率を計算した。
【0033】(6)項で得られた不溶化物も同様に測定
し、ポリビニルピロリドン組成含有率を計算した。
【0034】(6)不溶物量の測定 γ線照射後の中空糸膜10gを取り、100mlのジメ
チルホルムアミドに溶解した。遠心分離機で1500r
pm10分で不溶物を分離し、上澄み液を捨てる。この
操作を3回繰り返し、さらに純水100mlで洗浄、同
様に遠心分離操作を3回繰り返し、残った固形物を蒸発
乾固し、最後に真空ポンプで乾燥した。その重量から不
溶物の含有率を求めた。
【0035】実施例1 ポリスルホン(アモコ社 Udel−P3500)18
部、ポリビニルピロリドン(BASF K90)3部、
ポリビニルピロリドン(BASF K30)6部をジメ
チルアセトアミド72部、水1部に加え、加熱溶解し、
製膜原液とした。原液粘度は30℃で70ポイズであっ
た。この原液を温度50℃の紡糸口金部へ送り、外径
0.3mm、内径0.2mmの2重スリット管から芯液
としてジメチルアセトアミド65部、水35部からなる
溶液を吐出させ中空糸膜を形成させた後、温度30℃、
露点28℃の調湿250mmのドライゾーン雰囲気を経
て、ジメチルアセトアミド20重量%、水80重量%か
らなる温度40℃の凝固浴を通過させ、80℃20秒の
水洗工程、グリセリンによる保湿工程を経て得られた中
空糸膜を巻き取り束とした。この中空糸膜を1.6m2
になるように、ケースに充填し、ポッティングしてモジ
ュールとした。モジュール化後、脱気工程を経た、温水
(37℃)でまず血液側を毎分200ml/minで1
時間洗浄し、血液側を止め、次に透析液側を同様に洗浄
し、最後に血液側から透析液側へ膜を透過させて同様に
洗浄した。水充填のままγ線照射後(25KGy)、透
水性能、アルブミン透過率を測定したところ透水性能1
000ml/hr/m2/mmHg、アルブミン透過率
1.5%であった。
【0036】さらに、中空糸膜中のポリビニルピロリド
ン量を元素分析法により測定したところ6%であった。
また、γ線照射後の中空糸の不溶物量を測定したところ
9%であった。元素分析により不溶化物の組成を調べた
ところポリビニルピロリドン67%であった。強制溶出
試験における中空糸膜から水層に移動したPVPの濃度
を調べた結果、図3にあるようにピークが現れず検出さ
れなかった。
【0037】実施例2 ポリスルホン(アモコ社 Udel−P3500)18
部、ポリビニルピロリドン(BASF K90)4部、
ポリビニルピロリドン(BASF K30)5部をジメ
チルアセトアミド72部、水1部に加え、加熱溶解し製
膜原液とした。原液粘度は30℃で120ポイズであっ
た。実施例1と同様な工程を経てモジュール化した。γ
線照射後、透水性能、アルブミン透過率を測定したとこ
ろ透水性能 800ml/hr/m2/mmHg、アル
ブミン透過率2.0%であった。さらに、中空糸膜中の
ポリビニルピロリドン量を元素分析法により測定したと
ころ9%であった。また、γ線照射後の中空糸の不溶物
量を測定したところ11%となった。不溶化物の組成を
調べたところポリビニルピロリドン82%であった。強
制溶出試験における中空糸膜から水層に移動したPVP
の濃度を調べた結果、実施例1と同様に検出されなかっ
た。
【0038】実施例3 ポリスルホン(アモコ社 Udel−P3500)18
部、ポリビニルピロリドン(BASF K60)9部を
ジメチルアセトアミド72部、水1部に加え、加熱溶解
し製膜原液とした。原液粘度は30℃で100ポイズで
あった。実施例1と同様な工程を経てモジュール化し
た。γ線照射後、透水性能、アルブミン透過率を測定し
たところ透水性能 500ml/hr/m2/mmH
g、アルブミン透過率1.8%であった。さらに、中空
糸膜中のポリビニルピロリドン量を元素分析法により測
定したところ5%であった。また、γ線照射後の中空糸
の不溶物量を測定したところ6%となった。不溶化物の
組成を調べたところポリビニルピロリドン84%であっ
た。強制溶出試験における中空糸膜から水層に移動した
PVPの濃度を調べた結果、実施例1と同様に検出され
なかった。
【0039】
【発明の効果】本発明により、親水性高分子の溶出によ
る問題のない半透膜を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】標品である親水性高分子ポリビニルピロリドン
(1000ppm)の溶出パターンを示す。
【図2】標品のPVPのピーク面積−濃度検量線を示
す。
【図3】実施例1により得られた膜の親水性高分子ポリ
ビニルピロリドン(1000ppm)の溶出パターンを
示す。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】不溶化した疎水性高分子および親水性高分
    子を含有してなる半透膜において、親水性高分子の半透
    膜からの溶出が10ppm以下であることを特徴とする
    半透膜。
  2. 【請求項2】疎水性高分子がポリスルホン系樹脂である
    ことを特徴とする請求項1記載の半透膜。
  3. 【請求項3】親水性高分子がポリビニルピロリドンであ
    ることを特徴とする請求項1記載の半透膜。
  4. 【請求項4】疎水性高分子に対する親水性高分子の重量
    割合が、1重量%以上、15重量%であることを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかに記載の半透膜。
  5. 【請求項5】不溶化物の含有率が半透膜中1重量%以
    上、15重量%以下であることを特徴とする請求項1〜
    4のいずれかに記載の半透膜。
  6. 【請求項6】人工腎臓用に用いることを特徴とする請求
    項1〜4のいずれかに記載の半透膜。
  7. 【請求項7】人工透析用に用いることを特徴とする請求
    項1〜6のいずれかに記載の半透膜。
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