JP2000254085A - 食器洗浄機 - Google Patents
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Abstract
に応じて実現可能にすること。 【解決手段】 洗浄水を収納食器類に向けて吐出するた
めの洗浄ポンプ及び洗浄水を機外に排出するための排水
ポンプは、1個のポンプモータの正逆回転に応じてそれ
ぞれのポンプ機能を発揮する。洗浄行程での洗い運転
時、2回行われるすすぎ行程でのすすぎ運転時、加熱す
すぎ行程での加熱すすぎ運転時には、洗浄ポンプ(ポン
プモータ)が3000rpm の回転数で運転される。各行
程での1回目排水運転及び給排水運転時には、排水ポン
プ(ポンプモータ)が2000rpm の回転数で運転さ
れ、各行程での2回目排水運転時には、排水ポンプの回
転数が2500rpm に高められた状態で運転される。
Description
を機外に排出するための排水ポンプを備えた食器洗浄機
に関する。
にあっては、洗浄水を機外に排出するための排水ポンプ
として、誘導電動機により一定回転数で運転されるもの
を用いることが一般的となっている。
時において同じ回転数で運転する構成では、排水運転時
の騒音が比較的大きくなる恐れがあり、特に、排水運転
の末期(洗浄槽内の洗浄水が残り少なくなったとき、或
いは洗浄水がなくなったとき)に、排水ポンプが空気を
巻き込んで空転した状態(所謂エアガミ状態)になった
場合には、その騒音が異常に大きくなることがあった。
また、排水能力が一定であるため、例えば、排水運転時
の騒音が大きくなることを許容した状態で排水所要時間
を短縮する食器洗浄コース(つまり少々騒音が高くても
短時間で食器洗浄を済ますことができる食器洗浄コー
ス)、或いは騒音を抑制した食器洗浄コースなどを設定
することが困難になり、これが食器洗浄機の多機能化を
図る上での障害になるという事情もあった。
の洗浄水を食器に向けて吐出するための洗浄ポンプ用の
インペラ及び上記排水ポンプ用のインペラを1個のモー
タで駆動する構成のポンプユニットを使用することが広
く行われている。このような1モータ構成のポンプユニ
ットを採用する場合には、モータの正回転時に洗浄ポン
プが機能し且つ逆回転時に排水ポンプが機能するもので
あるが、非使用側のインペラは常に単なる回転抵抗とし
て作用することになる。この場合、洗浄ポンプ及び排水
ポンプの各インペラの大きさは、モータの正転・反転の
使用頻度とは無関係に、一定回転数で必要能力を発揮で
きる状態に一義的に決められてしまうため、それらの回
転ロスを低減できる最適な回転数及び形状に設定するこ
とが不可能であり、これがポンプ運転効率の低下原因に
なるという問題点もあった。しかも、排水ポンプの回転
数が必要以上に大きくなることが避けられないため、排
水運転の末期において前述したエアガミ状態が発生した
ときの騒音が異常に大きくなるという問題点があった。
あり、その目的は、排水騒音の低減や排水所要時間の短
縮を必要に応じて実現可能になるなどの効果を奏する食
器洗浄機を提供することにある。
に、請求項1記載の発明は、食器類を収納する洗浄槽
と、この洗浄槽内に供給された洗浄水を前記収納食器類
に向けて吐出するための洗浄ポンプと、前記洗浄槽内の
洗浄水を機外に排出するための排水ポンプと、前記洗浄
ポンプによる洗い運転及びすすぎ運転並びに前記排水ポ
ンプによる排水運転などを制御するための制御手段と、
排水ポンプを可変速駆動するための排水ポンプ駆動手段
とを備えた上で、前記制御手段を、前記排水運転時に前
記排水ポンプの回転数を前記排水ポンプ駆動手段を通じ
て変化させる制御を行う構成としたものである。
ログラムを予め設定しておくことにより、排水運転時に
おける排水ポンプの回転数を排水ポンプ駆動手段を通じ
て任意に変化させることが可能になる。これにより、排
水運転時の騒音低下が要求されるときには、排水ポンプ
の回転数を低下させる制御を行うことにより当該要求に
対処でき、また、排水運転時の騒音の増大を許容した状
態で排水所要時間を短縮することが要求されるときに
は、排水ポンプの回転数を上昇させてその排水能力を高
める制御を行うことにより当該要求に対処できるように
なる。
排水運転時の最終時に排水ポンプの回転数を排水ポンプ
駆動手段を通じて変化させるという回転数変更制御を選
択的に行う構成としたものである。この構成によれば、
排水運転が最終段階まで進行した時点で排水ポンプの回
転数を低下させるという回転数変更制御を行った場合に
は、排水運転の末期において所謂エアガミ状態が発生し
たときの騒音を抑制できるようになり、この逆に、排水
運転が最終段階まで進行した時点で排水ポンプの回転数
を上昇させるという回転数変更制御を行った場合には、
排水運転の末期において洗浄槽内に残った洗浄水を一気
に排出できるようになって、その排水動作を確実に行い
得るようになる。
浄コースを選択的に実行可能に構成した上で、前記制御
手段を、実行される食器洗浄コースの種類に応じて回転
数変更制御の内容を変更する構成としたものである。こ
の構成によれば、排水運転時の騒音を抑制した食器洗浄
コース、或いはその騒音を許容した状態で排水所要時間
を短縮した食器洗浄コースを設定できるなど、食器洗浄
機の多機能化を図ることが可能になる。
最終的な排水運転を行う前に排水ポンプを所定時間だけ
停止させた後に、その排水ポンプを排水ポンプ駆動手段
を通じて常時より高い回転数で所定時間だけ運転すると
いう回転数変更制御を行う構成としたものである。この
構成によれば、最終的な排水運転が行われる前に排水ポ
ンプが所定時間だけ停止されるから、その間に洗浄水中
のゴミなどが洗浄槽の底部に沈殿するようになる。そし
て、この後において排水ポンプが常時より高い回転数で
回転されるから、上記のように沈殿したゴミが機外に勢
い良く排出されるようになり、結果的に洗浄槽内にゴミ
が残置される可能性が低くなる。
回転数変更制御の開始時期を排水運転の開始時点からの
経過時間に基づいて決定する構成としたものである。こ
の構成によれば、回転数変更制御の開始時期の制御を、
制御手段に設定する制御プログラムにより簡易に行うこ
とができる。
検出する水位検出手段を備えた上で、前記制御手段を、
回転数変更制御の開始時期を前記水位検出手段による検
出水位に基づいて決定する構成としたものである。この
構成によれば、回転数変更制御の開始時期を洗浄槽内の
水位に応じて正確に制御できるようになる。このため、
例えば、排水運転が末期に達した時期、つまりエアガミ
状態が発生する時期を正確に判断可能になり、この場合
には、エアガミ状態の発生に対処するために排水ポンプ
の回転数を低下させる制御が不要に早く行われる恐れが
なくなって、排水効率の悪化を未然に防止できるように
なる。
速駆動するための洗浄ポンプ駆動手段を備えた上で、前
記制御手段を、前記洗浄ポンプの回転数を前記洗浄ポン
プ駆動手段を通じて変更する制御を行った場合に、その
洗浄ポンプの回転数に連動して排水ポンプの回転数を排
水ポンプ駆動手段を通じて変更する制御を行う構成とし
たものである。この構成によれば、制御手段による制御
プログラムを予め設定しておくことにより、洗い運転及
びすすぎ運転を行うための洗浄ポンプの回転数も洗浄ポ
ンプ駆動手段を通じて任意に変化させることが可能にな
ると共に、排水ポンプの回転数を上記洗浄ポンプの回転
数に連動させて最適な状態に自動的に変更できることに
なる。これにより、洗浄ポンプ及び排水ポンプの能力
を、それぞれ最適な状態に容易に設定できるようになる
から、排水運転時の騒音低減或いは排水所要時間の短縮
と同時に、洗い運転及びすすぎ運転時の騒音低減や洗浄
所要時間の短縮なども同時に実現可能になる。
を測定する測定手段を備えた上で、前記制御手段を、前
記測定手段により測定される騒音レベルが低い場合に、
少なくとも排水ポンプの回転数を排水ポンプ駆動手段を
通じて低下させる制御を行う構成としたものである。こ
の構成によれば、周囲の騒音(暗騒音)が小さい状態
時、つまり排水ポンプの運転音が相対的に大きく聞こえ
る状態時には、その排水ポンプの回転数が自動的に低下
されて運転音が小さくなるから、実際の使用上において
有益となる。
時計機能を内蔵した構成とすると共に、排水運転の実行
時には、上記時計機能により得られる時刻情報に基づい
て少なくとも排水ポンプの回転数を排水ポンプ駆動手段
を通じて制御する構成としたものである。この構成によ
れば、運転騒音が耳障りにならない時間帯と運転騒音が
耳障りになる時間帯とで排水ポンプの回転数を変更する
制御を自動的に行うことができるから、使用者サイドで
排水ポンプの回転数を一々変更するという面倒な操作を
省略できるようになる。
を、排水ポンプの回転数を排水ポンプ駆動手段を通じて
低下させる制御を行う際に当該排水ポンプの運転時間を
延長する制御を同時に行う構成としたものである。この
構成によれば、排水ポンプの回転数低下に応じて排水能
力が低下した分だけ排水運転時間が延長されることにな
るから、排水が不十分になる恐れがなくなる。
を、排水ポンプの運転状態で他の負荷に同時通電される
期間には、当該排水ポンプの回転数を低下させる制御を
行う構成としたものである。この構成によれば、消費電
力のピーク値が抑制されるようになり、また、限られた
電流容量の中で、他の負荷の通電状態と協調しながら排
水ポンプの能力を最大限に発揮できるようになる。
排水ポンプを、可変速制御される同一のモータにより回
転駆動されるインペラをそれぞれ備えた構成とすると共
に、各インペラを、前記モータの正回転時に洗浄ポンプ
が機能し且つ逆回転時に排水ポンプが機能する形状に構
成したものである。
だけで済んで全体構成を簡略化できるようになる。ま
た、そのモータの正回転時及び逆回転時の回転数をそれ
ぞれ変えるだけで洗浄ポンプ及び排水ポンプの能力を容
易に変更できるようになる。
明の第1実施例について、図1ないし図5を参照して説
明する。まず、図2及び図3において、食器洗浄機の本
体1の内部には洗浄槽2が設けられ、本体1の前部に
は、下部が本体1に支持された扉3が回動可能に設けら
れていて、洗浄槽2の前面がその扉3により開閉される
ようになっている。洗浄槽2内の底部にはヒータ4が設
けられ、また、洗浄槽2内の下部及び上部には、洗浄ア
ーム5及び6が設けられており、これら洗浄アーム5、
6のそれぞれの上方に食器かご7、8が引き出し可能に
収納されている。
され、この貯水部9の後側に洗浄ポンプ10と排水ポン
プ11とが配設されている。この場合、これら洗浄ポン
プ10と排水ポンプ11は、共通のポンプモータ12を
駆動源としている。このポンプモータ12は、例えば直
流ブラシレスモータにて構成されていて、インバータ回
路13(図5参照:本発明でいう洗浄ポンプ駆動手段及
び排水ポンプ駆動手段に相当)により可変速駆動される
ようになっている。但し、ポンプモータ12としては、
ブラシ付きの直流モータや誘導モータなどを利用するこ
ともできる。そして、このポンプモータ12は、正回転
することにより洗浄ポンプ10を機能させ、逆回転する
ことにより排水ポンプ11を機能させる構成となってい
る。
ンプ11及びポンプモータ12は図4に示すような構成
となっている。この図4において、洗浄ポンプ10及び
排水ポンプ11は、それぞれのポンプケース10a及び
11a内にインペラ10b及び11bを同軸状に配置す
ると共に、各インペラ10b及び11bをポンプモータ
12の回転軸12aに連結した構造となっている。上記
ポンプケース10aは、吸入口10cが前記貯水部9に
接続部14を介して連通され、吐出口10dが前記洗浄
アーム5、6の各吸入口(図示せず)に送水部15及び
送水パイプ16を介して連通される。また、ポンプケー
ス11aは、図示しない吸入口が前記貯水部9に接続パ
イプ17を介して連通され、吐出口が後述する排水ポン
プ18に連通される。
bは、ポンプモータ12の正回転時に、洗浄槽2内の洗
浄水を貯水部9から接続部14を通じて吸入し、その吸
入した洗浄水を送水部15及び送水パイプ16を通じて
上記洗浄アーム5、6に圧送するようになっている。
尚、上記洗浄アーム5、6は、洗浄ポンプ10から圧送
されてくる洗浄水を、それぞれ図示しない噴出孔から食
器かご7、8に収容された食器類に対して吐出するもの
である。また、排水ポンプ11のインペラ11bは、ポ
ンプモータ12の逆回転時に、洗浄槽2内の洗浄水を貯
水部9から接続パイプ17を通じて吸入し、その吸入し
た洗浄水を排水ホース18を通じて一旦揚水した後に機
外へ排出するようになっている。
外れた部位に位置させてサーミスタから成る温度センサ
19が設けられており、この温度センサ19により、洗
浄槽2内の洗浄水の温度を検出するようにしている。ま
た、洗浄槽2の下部の後側には、洗浄槽2内の水位を検
出する水位検出手段として水位スイッチ20が設けられ
ており、この水位スイッチ20は、接続パイプ20aを
介して前記貯水部9の底部に設けられた孔部9aに連通
されている。尚、水位スイッチ20としては、フロート
式やエアトラップ式など多様な形式のものを利用でき
る。
れ、この給水弁21に給水ホース22が接続されてい
て、図示しない水道の水が、給水ホース22及び給水弁
21を介して洗浄槽2内に洗浄水として供給されるよう
になっている。また、洗浄槽2の背部には送風機23及
び送風ダクト24が配設され、洗浄槽2の上方部には吸
気ダクト25及び排気ダクト26が配設されている。送
風機23は、ファンモータ27と、これにより回転され
るファン28とを備えていて、このファン28の送風作
用により、機外の空気が吸気ダクト25を通じ吸入され
て送風ダクト24を通じて洗浄槽2内に供給されると共
に、洗浄槽2内の空気が排気ダクト26を通じて機外へ
排出されるようになっている。
に、扉ロックレバー29及び操作パネル30が設けられ
ている。このうち、扉ロックレバー29は、閉鎖した扉
3をロックするためのもので、図示位置がロック位置で
あり、この位置から左側へ回動操作することによりその
ロックが解除されるようになっている。操作パネル30
には、スタートスイッチなどから成るスイッチ入力部3
1、LEDから成る表示部32などが設けられている。
また、操作パネル30の背部には、前記インバータ回路
13と共に本発明でいう制御手段を構成する制御装置3
3(図2、図5参照)が設けられている。
制御するもので、マイクロコンピュータを主体に構成さ
れている。この制御装置33には、図5に示すように、
操作パネル30のスイッチ入力部31、水位スイッチ2
0、扉3の開閉に応動する扉スイッチ34及び温度セン
サ19などからの信号が入力されるようになっている。
そして、制御装置33は、それらの入力信号及び予め設
定された制御プログラムに基づいて、表示部32、ブザ
ー35、給水弁21、ヒータ4、ファンモータ27など
を駆動回路36を介して制御すると共に、前記ポンプモ
ータ12をインバータ回路13を介して制御する。
を洗浄する場合には、使用者は、まず、扉3を開放した
状態で、洗浄する食器類を上下の各食器かご7、8に収
容し、これらを洗浄槽2内に収納すると共に、扉3の所
定部位に設けられた洗剤投入装置(図示せず)に洗剤を
収容しておく。そして、扉3を閉鎖した状態で、操作パ
ネル30におけるスイッチ入力部31のスタートスイッ
チを操作すると、制御装置33は、予め設定された制御
プログラムに基づいて運転を実行する。尚、上記洗剤投
入装置は、例えば、洗浄槽2内への洗浄水の給水動作或
いは洗浄行程の開始に連動して洗浄槽2内へ洗剤を自動
的に投入する構成となっている。
加熱すすぎ行程、乾燥行程をこの順に実行する標準コー
スにおけるタイムチャートが、洗浄槽2内の洗浄水の温
度変化状態やポンプモータ12の回転数などと共に示さ
れている。この図1において、斜線帯部分が各機器の動
作状態を示している。但し、図1の時間軸は、各行程の
所要時間を正確に反映させたものではない。
行される。この洗浄行程では、まず、給水弁21を開放
動作させて洗浄槽2内に水道水を洗浄水として供給する
という給水運転が行われる。洗浄槽2内に洗浄水が供給
されると、その水が洗浄槽2内に貯留され、洗浄槽2内
の水位が次第に上昇する。そして、洗浄槽2内の水位が
予め設定された設定水位H(図2参照)に達すると、こ
れが水位スイッチ20により検出され、その検出出力に
基づき制御装置33は給水弁21を閉鎖動作させて給水
運転を停止する。
時には、ヒータ4に通電して加熱動作させると共に、ポ
ンプモータ12をインバータ回路13を通じて正回転さ
せて洗浄ポンプ10を運転させるものである。このと
き、ポンプモータ12の回転数は、例えば3000rpm
となるように制御される。
と、洗浄槽2内の洗浄水が貯水部9から洗浄ポンプ10
に吸入され、その吸入された洗浄水が、送水部15及び
送水パイプ16を通じて洗浄アーム5、6に圧送され、
これら洗浄アーム5、6の噴出孔から食器かご7、8に
収容された食器類に向けて吐出される。この場合、ヒー
タ4の加熱動作により、洗浄水が加熱されて温度が上昇
するが、この洗浄水の温度は温度センサ19による検出
温度に基づいて60℃となるように制御される。そし
て、制御装置33は、洗い運転開始後に設定時間(例え
ば15分)が経過したときには、ポンプモータ12を断
電して洗浄ポンプ10の運転を停止すると共にヒータ4
を断電するものであり、これにより洗い運転が終了され
る。尚、上記洗い運転のための設定時間は、洗浄水の初
期温度に応じて長短変化させる構成としても良い。
1回目排水運転、給水及び給排水運転、2回目排水運転
を所定の停止期間(例えば10秒)を挟んで順次実行す
るものであるが、このような一連の排水運転期間におい
ては、その最終段階(2回目排水運転時)において排水
ポンプ11の回転数をインバータ回路13を通じて変化
させるという回転数変更制御を行う。
プモータ12を2000rpm で逆回転させて排水ポンプ
11を所定時間(例えば40秒程度)だけ運転すること
により、洗浄槽2内の洗浄水を機外へ排出する動作を行
う。給水及び給排水運転時には、給水弁21を開放動作
させた後に所定の遅れ時間(例えば5秒)が経過した時
点から、その給水弁21の開放状態を保持したまま、ポ
ンプモータ12を同じく2000rpm で逆回転させて排
水ポンプ11を所定時間(例えば5秒)だけ運転するこ
とにより、洗浄槽2内の洗浄水を機外へ排出する動作を
行う(給水弁21の開放動作時間は10秒)。また、排
水運転の最終段階である2回目排水運転時には、ポンプ
モータ12の逆回転数を2500rpm に上げ(回転数変
更制御)、この状態で排水ポンプ11を所定時間(例え
ば15秒)だけ運転して洗浄槽2内の洗浄水を機外に排
出する動作を行う。
2回のすすぎ行程が順次実行される。各すすぎ行程で
は、給水運転が行われた後に、すすぎ運転、1回目排水
運転、給水及び給排水運転、2回目排水運転が所定の停
止期間を挟んで順次行われる。この場合、給水運転、1
回目排水運転、給水及び給排水運転、2回目排水運転
は、前記洗浄行程の場合と同様に行われる。また、上記
すすぎ運転時には、ポンプモータ12をインバータ回路
13を通じて3000rpm で正回転させて洗浄ポンプを
所定時間(例えば1分)だけ運転するものである。
された後には、加熱すすぎ行程が実行される。この加熱
すすぎ行程では、まず、給水弁21を開放動作させて洗
浄槽2内に水道水を洗浄水として供給するという給水運
転を行った後に、ヒータ4を通電して洗浄水を加熱しな
がら、ポンプモータ12を3000rpm で正回転させて
洗浄ポンプ10を運転する。このように洗浄水が加熱さ
れるのに応じて、食器類のすすぎが効率良く行われると
共に、当該食器類が暖められてその後の乾燥行程での乾
燥効率の向上が図られるようになる。
が例えば70℃まで上昇したことが温度センサ19によ
り検出された時点で、ポンプモータ12を断電して洗浄
ポンプ10を運転停止する共に、ヒータ4を断電するも
のであり、これにより加熱すすぎ運転が終了される。
尚、この加熱すすぎ運転の終了時期を時間制御により行
うことも可能である。この後に行われる排水運転時に
は、ポンプモータ12を2500rpm で逆回転させて排
水ポンプ11を所定時間(例えば40秒程度)だけ運転
することにより、洗浄槽2内の洗浄水を機外へ排出する
動作を行う。
に行われる乾燥行程では、制御装置33は、ヒータ4を
周期的に断続しながら、送風機23のファンモータ27
を連続運転して洗浄槽2内に送風し、以て食器類を乾燥
させるという乾燥運転を実行する。このような乾燥行程
は約20分間行われるものであり、最終的に乾燥行程が
終了すると、表示部32及びブザー35により、運転が
終了したことが報知される。
効果を得ることができる。本実施例の構成によれば、排
水運転時における排水ポンプ11の回転数をインバータ
回路13を通じて任意に変化させることが可能になる。
具体的には、本実施例では、洗浄行程及び2回のすすぎ
行程における1回目排水運転時、給排水運転時において
排水ポンプ11の回転数を2000rpm に制御している
が、洗浄行程及び2回のすすぎ行程における2回目排水
運転時並びに加熱すすぎ行程における排水運転時におい
て排水ポンプ11の回転数を2500rpm に制御する構
成としており、これにより各行程での最終的な排水運転
時の排水能力を高めることができ、洗浄水を機外へ確実
に排出できるようになる。勿論、排水運転時の騒音を低
くすることが要求されるときには、排水ポンプ11の回
転数を低下させる制御を行うことにより当該要求に対処
できるようになり、また、排水運転時の騒音の増大を許
容した状態で排水所要時間を短縮することが要求される
ときには、排水ポンプ11の回転数をさらに上昇させて
その排水能力を高める制御を行うことにより当該要求に
対処できるようになる。
やすすぎ運転などを行うための洗浄ポンプ10と、各行
程での排水運転を行うための排水ポンプ11は、異なる
回転数で運転されることになる。これにより、洗浄ポン
プ10及び排水ポンプ11の能力を、それぞれ最適な状
態に容易に設定できるようになるから、洗い運転時やす
すぎ運転時における洗浄性能が不足気味になることを未
然に防止できて、洗浄所要時間の短縮を実現可能にな
る。この場合、洗浄ポンプ10を動作させるポンプモー
タ12を直流ブラシレスモータにて構成すると共に、イ
ンバータ回路13を介して可変速制御するようにしてい
るので、そのポンプモータ12の回転数、ひいては洗浄
ポンプ10及び排水ポンプ11の能力をきわめて容易に
制御できるようなり、また、洗浄水の温度をヒータ4へ
の通電によって高めた状態で洗い運転及び加熱すすぎ運
転を実行するようにしたから、食器類の洗浄効率及びす
すぎ効率が向上するようになる。勿論、商用交流電源の
周波数の違いを考慮する必要がなくなるから、製品展開
する上で便利になる。
ンプ11を、可変速制御される同一のポンプモータ12
により回転駆動されるインペラ10b及び11bをそれ
ぞれ備えた構成とし、各インペラ10b及び11bを、
ポンプモータ12の正回転時に洗浄ポンプ10が機能し
且つ逆回転時に排水ポンプ11が機能する形状に構成し
た上で、ポンプモータ12を、正回転時(つまり洗浄ポ
ンプ10が機能するとき)の回転数が逆回転時(つまり
排水ポンプ11が機能するとき)とで異なる回転数とな
るように制御する構成としている。このため、各インペ
ラ10及び11bの回転数及び大きさは、ポンプモータ
12の正転・反転の使用頻度などを考慮して、それぞれ
に最適な回転数及び形状に設定することが可能となり、
結果的にポンプ運転効率を向上させ得るようになる。
のポンプモータ12を設けるだけで済んで全体構成を簡
略化できるようになると共に、そのポンプモータ12の
正回転時及び逆回転時の回転数をそれぞれ変えるだけで
洗浄ポンプ10及び排水ポンプ11の能力を容易に変更
できるようになるから、食器洗浄機の設計及び製造を行
う上できわめて有用になる。
ポンプ11を同一のモータで同一回転数にて運転する場
合には、排水ポンプ11を必要以上の能力で運転するこ
とになって運転騒音が大きくなる欠点があるが、上記構
成によれば斯様な欠点を効果的に解消できるようにな
る。しかも、このように洗浄ポンプ10及び排水ポンプ
11を同一回転数にて運転する場合、ポンプモータ12
の逆回転時(排水ポンプ11が機能するとき)には、洗
浄ポンプ10側のインペラ10bが空転して当該洗浄ポ
ンプ10側で空気を巻き込むことによる騒音増大現象が
発生するが、本実施例では、ポンプモータ12の逆回転
時の回転数が相対的に小さい状態とされるから、上記の
ような騒音増大現象を抑制できて、この面からも運転騒
音の低減を図り得るようになる。一方、ポンプモータ1
2の正回転時(洗浄ポンプ10が機能するとき)には、
排水ポンプ11側のインペラ11bが洗浄水中で回転さ
れた状態となって回転抵抗として作用するため、これが
ポンプモータ12の効率悪化や温度上昇或いは騒音増大
の原因となる恐れがあるが、ポンプモータ12を比較的
高い回転数で逆回転させる構成とすれば、インペラ11
bを小型化することが可能になるから、上記のような恐
れを解消できるようになる。
つまり2回目排水運転時には、排水ポンプ11を所定時
間(10秒)だけ停止させた後に、その排水ポンプ11
を常時より高い回転数(2500rpm )で所定時間(1
5秒)だけ運転するという回転数変更制御を行う構成に
も特徴を有する。この構成によれば、排水ポンプ11が
所定時間だけ停止された期間に洗浄水中のゴミなどが洗
浄槽2の底部に沈殿するようになり、この後において排
水ポンプ11が常時より高い回転数で回転されるから、
上記のように沈殿したゴミが機外に勢い良く排出される
ようになって、洗浄槽2内にゴミが残置される可能性が
低くなる。
開始時期は、実質的に1回目排水運転の開始時点からの
経過時間に基づいて決定する構成となっているから、当
該回転数変更制御の開始時期の制御を、制御装置33に
設定する制御プログラムにより簡易に行うことができ
る。尚、制御装置33は、上記回転数変更制御の開始時
期を前記水位スイッチ20による検出水位に基づいて決
定する構成としても良く、この構成によれば、回転数変
更制御の開始時期を洗浄槽2内の水位に応じて正確に制
御できるようになる。
2実施例が示されており、以下これについて前記第1実
施例と異なる部分のみ説明する。この第2実施例では、
制御装置33が実行する食器洗浄コースとして、前記図
1に示した標準コースと、図6に示すような静音コース
との2種類が設定されるものである(図6の時間軸も、
図1と同様に各行程の所要時間を正確に反映させたもの
ではない)。このような食器洗浄コースの選択操作は、
操作パネル30のスイッチ入力部31により行うもので
あるが、以下のようなコース選択動作が自動的に行われ
る構成としても良い。即ち、例えば、食器洗浄機周囲の
騒音レベル(暗騒音レベル)を測定する測定手段を設
け、制御装置33は、その測定手段により測定される騒
音レベルが設定レベルより低い場合に静音コースを選択
し、これ以外の場合に標準コースを選択するという動作
を行う構成とする。或いは、制御装置33に時計機能を
内蔵した構成とした上で、その時計機能により得られる
時刻情報に基づいて例えば23時〜7時の時間帯は静音
コースを選択し、7時〜23時の時間帯は標準コースを
選択するという動作を行う構成とする。
音コースの内容について説明する。この静音コースにお
いても、その運転が開始されると、最初に洗浄行程が標
準コースと同様に実行される。この洗浄行程での給水運
転の終了後に行われる洗い運転時には、ヒータ4に通電
して加熱動作させると共に、ポンプモータ12をインバ
ータ回路13を通じて正回転させて洗浄ポンプ10を運
転させるものである。このとき、ポンプモータ12の回
転数は、標準コースの場合より低い例えば2200rpm
となるように制御される。
と、洗浄槽2内の洗浄水が洗浄アーム5、6の噴出孔か
ら食器かご7、8に収容された食器類に向けて吐出され
るようになり、また、洗浄水の温度は、ヒータ4及び温
度センサ19によって60℃となるように制御される。
そして、制御装置33は、洗い運転開始後に設定時間
(標準コースの場合より長い例えば25分)が経過した
ときには、ポンプモータ12を断電して洗浄ポンプ10
の運転を停止すると共にヒータ4を断電するものであ
り、これにより洗い運転が終了される。
1回目排水運転、給水及び給排水運転、2回目排水運転
を所定の停止期間(例えば10秒)を挟んで順次実行す
るものである。この場合、1回目排水運転、給水及び給
排水運転は、標準コースと同様に行われるが、回転数変
更制御が行われる2回目排水運転時には、ポンプモータ
12の回転数をインバータ回路13を通じて1800rp
m に下げた状態で逆回転させて排水ポンプ11を所定時
間(標準コースの場合より長い例えば30秒)だけ運転
するものであり、これにより洗浄槽2内の洗浄水を機外
に排出する動作を行う。
2回のすすぎ行程が順次実行される。各すすぎ行程で
は、給水運転が行われた後に、すすぎ運転、1回目排水
運転、給水及び給排水運転、2回目排水運転が所定の停
止期間を挟んで順次行われる。この場合、給水運転、1
回目排水運転、給水及び給排水運転、2回目排水運転
は、前記洗浄行程の場合と同様に行われる。また、上記
すすぎ運転時には、ポンプモータ12をインバータ回路
13を通じて標準コースの場合(3000rpm )より低
い2200rpm で正回転させて洗浄ポンプを所定時間
(標準コースの場合より長い例えば2分)だけ運転する
ものである。
された後には、加熱すすぎ行程が実行される。この加熱
すすぎ行程では、まず、給水弁21を開放動作させて給
水運転を行った後に、ヒータ4を通電して洗浄水を加熱
しながら、ポンプモータ12を標準コースの場合(30
00rpm )より低い2200rpm で正回転させて洗浄ポ
ンプ10を運転する。この場合、ヒータ4の加熱動作に
より、洗浄水が加熱されて温度が上昇するが、この洗浄
水の温度は温度センサ19による検出温度に基づいて6
0℃となるように制御される。そして、制御装置33
は、加熱すすぎ運転開始後に設定時間(例えば25分)
が経過したときには、ポンプモータ12を断電して洗浄
ポンプ10の運転を停止すると共にヒータ4を断電する
ものであり、これにより加熱すすぎ運転が終了される。
この後に行われる排水運転時には、ポンプモータ12を
2000rpm で逆回転させた状態を所定時間(例えば3
0秒)だけ保持した後に、ポンプモータ12の逆回転数
を1800rpm に下げるという回転数変更制御を行い、
この後に所定時間(例えば30秒程度)経過したとき
に、当該ポンプモータ12を断電するものであり、これ
により排水運転が終了される。このようにして加熱すす
ぎ行程が終了した後には、標準コースと同様の乾燥行程
が実行される。
すぎ運転時の騒音並びに排水運転時の騒音を抑制した食
器洗浄コースである静音コース、或いはその騒音を許容
した状態で洗い及びすすぎ所要時間並びに排水所要時間
を短縮した食器洗浄コースである標準コースの何れかを
選択的に実行できるものであり、これにより食器洗浄機
の多機能化を図ることが可能になる。尚、本実施例のよ
うな静音コースでは、標準コースに比べて5dB(A)
程度の騒音低減効果が得られた。
洗浄ポンプ10の回転数が標準コースにおける回転数よ
り低下される制御がインバータ回路13を通じて行われ
るが、斯様な制御を行った場合には、その洗浄ポンプ1
0の回転数に連動して最終段階での排水運転(洗浄行程
及びすすぎ行程での2回目排水運転、並びに加熱すすぎ
行程での排水運転)を行うときの排水ポンプ11の回転
数も1800rpm まで低下されるから、騒音を抑制する
上で有効になる。しかも、このように排水ポンプ11の
回転数が低下される場合には、排水運転の末期において
所謂エアガミ状態が発生したときの騒音を抑制できるよ
うになる利点がある。
1の回転数をインバータ回路13を通じて低下させる制
御を行う際には、当該排水ポンプ11の運転時間を延長
する制御が同時に行われる構成となっているから、排水
ポンプ11の回転数低下に応じて排水能力が低下した分
だけ排水運転時間が延長されることになり、排水が不十
分になる恐れがなくなる。
定する測定手段を設け、この測定手段により測定される
騒音レベルに基づいて食器洗浄コースの選択動作を自動
的に行う構成とした場合には、周囲の騒音(暗騒音)が
小さい状態時、つまり洗浄ポンプ10や排水ポンプ11
の運転音が相対的に大きく聞こえる状態時には、それら
の回転数が自動的に低下されて運転音が小さくなるか
ら、実際の使用上において有益となる。また、制御装置
33に時計機能を内蔵した構成とした上で、その時計機
能により得られる時刻情報に基づいて食器洗浄コースの
選択動作を自動的に行う構成とした場合には、運転騒音
が耳障りにならない時間帯(例えば7時〜23時)と運
転騒音が耳障りになる時間帯(例えば23時〜7時)と
で洗浄ポンプ10や排水ポンプ11の回転数を変更する
制御を自動的に行うことができるから、使用者サイドで
それらの回転数を一々変更するという面倒な操作を省略
できるようになる。
3実施例が示されており、以下これについて前記第1実
施例と異なる部分のみ説明する。この第3実施例では、
制御装置33は、図7に示すように、加熱すすぎ行程の
最終段階で行われる排水運転が終了する前の時点で、ヒ
ータ4に通電して乾燥行程を開始する構成となってい
る。具体的には、加熱すすぎ行程の最終段階で排水ポン
プ11を2500rpm で回転させる排水運転を開始した
後に例えば20秒が経過した時点で、乾燥行程のために
ヒータ4に通電開始する構成としている。この通電開始
時期は、排水運転の進行に応じてヒータ4が洗浄水から
露出するタイミングを見計らったものであり、従って、
当該通電開始時期を水位スイッチ20の検出水位により
決定する構成を採用することも可能である。
態でヒータ4に通電した状態を例えば20秒継続させた
後に、一旦ヒータ4を例えば15秒だけ断電し、この断
電期間が経過したときに、排水ポンプ11の運転を停止
すると共にヒータ4に対する通電を再開する構成となっ
ている。この場合、排水ポンプ11の運転状態で他の負
荷であるヒータ4に同時通電される期間には、当該排水
ポンプ11の回転数を例えば2000rpm まで低下させ
る制御を行い、ヒータ4が一時的に断電された期間に
は、その回転数を2500rpm に戻す制御を行う。尚、
排水ポンプ11が2000rpm で運転されるときには、
これに伴う消費電力が280W程度から200W程度ま
で低減するものである。
のピーク値が抑制されるようになり、また、限られた電
流容量の中で、ヒータ4の通電状態と協調しながら排水
ポンプ11の能力を最大限に発揮できるようになる。ま
た、加熱すすぎ行程と乾燥行程とがオーバーラップした
状態で行われるから、その分だけ所要時間を短縮できる
ようになる。
した実施例に限定されるものではなく、次のような変形
または拡張が可能である。洗浄ポンプ10の可変速運転
を行うための洗浄ポンプ駆動手段及び排水ポンプ11の
可変速運転を行うための排水ポンプ駆動手段として、可
変周波数電源であるインバータ回路13を用いる構成と
したが、位相制御方式或いは電源波形の間引き制御を行
う装置などを用いる構成としても良い。洗浄ポンプ10
及び排水ポンプ11を同一のポンプモータ12で回転さ
せる1モータ方式としたが、各ポンプ10及び11を専
用のポンプモータで運転する構成としても良い。洗い運
転時における洗浄ポンプ10の回転数及び排水運転時に
おける排水ポンプ11の回転数は、本発明の目的を達成
できる範囲であれば、上記した各実施例のような数値に
限定されるものでないことは勿論である。第2実施例で
は、食器洗浄コースとして標準コース及び静音コースの
2種類を設定する構成としたが、洗浄ポンプ10及び排
水ポンプ11の回転数を標準コースよりさらに高めるこ
とによって、所要時間を一段と短縮した食器洗浄コース
を設定することもできる。
によれば以下に述べるような効果を奏することができ
る。請求項1記載の食器洗浄機によれば、排水運転時に
排水ポンプの回転数を変化させ得る構成としたから、排
水騒音の低減や排水所要時間の短縮などを必要に応じて
実現可能になるものである。
運転の最終時に排水ポンプの回転数を排水ポンプ駆動手
段を通じて変化させる制御を選択的に行うことができる
構成としたから、排水運転の末期において所謂エアガミ
状態が発生したときの騒音を抑制できる状態と、排水運
転の末期において洗浄槽内に残った洗浄水を一気に排出
して排水動作を確実に行い得る状態との何れかを選択的
に実現できるようになる。
種類の食器洗浄コースを選択的に実行可能に構成した上
で、実行される食器洗浄コースの種類に応じて回転数変
更制御の内容を変更する構成としたから、食器洗浄機の
多機能化を図ることが可能になる。
的な排水運転が行われる前に排水ポンプが所定時間だけ
停止されると共に、その後に排水ポンプが常時より高い
回転数で運転される構成としたから、その間に洗浄水中
のゴミなどが洗浄槽の底部に沈殿すると共に、その後に
おいて斯様なゴミがより機外に勢い良く排出されるよう
になって、洗浄槽内にゴミが残置される可能性が低くな
る。
数変更制御の開始時期を排水運転の開始時点からの経過
時間に基づいて決定する構成としたから、回転数変更制
御の開始時期の制御を、制御手段に設定する制御プログ
ラムにより簡易に行うことができる。
数変更制御の開始時期を、水位検出手段に検出した洗浄
槽内の水位に基づいて決定する構成としたから、回転数
変更制御の開始時期を洗浄槽内の水位に応じて正確に制
御できるようになり、排水効率の悪化を未然に防止可能
となる。
ポンプの回転数の他に、洗い運転及びすすぎ運転を行う
ための洗浄ポンプの回転数も洗浄ポンプ駆動手段を通じ
て任意に変化させ得る構成としたから、洗浄ポンプ及び
排水ポンプの能力を、それぞれ最適な状態に容易に設定
できるようになって、排水運転時の騒音低減或いは排水
所要時間の短縮と同時に、洗い運転及びすすぎ運転時の
騒音低減や洗浄所要時間の短縮なども同時に実現可能に
なる。
レベルが低い場合に、少なくとも排水ポンプの回転数を
排水ポンプ駆動手段を通じて低下させる制御が行われる
から、周囲の騒音(暗騒音)が小さい状態時にはの排水
ポンプの回転数が自動的に低下されて運転音が小さくな
るものであり、実際の使用上において有益となる。
手段に内蔵した時計機能により得られる時刻情報に基づ
いて少なくとも排水ポンプの回転数を排水ポンプ駆動手
段を通じて制御する構成としたから、運転騒音が耳障り
にならない時間帯と運転騒音が耳障りになる時間帯とで
排水ポンプの回転数を変更する制御を自動的に行うこと
ができて、使用者サイドで排水ポンプの回転数を一々変
更するという面倒な操作を省略できるようになる。
水ポンプの回転数を排水ポンプ駆動手段を通じて低下さ
せる制御を行う際に当該排水ポンプの運転時間を延長す
る制御を同時に行う構成としたから、排水ポンプの回転
数低下に応じて排水能力が低下した分だけ排水運転時間
が延長されることになって、排水が不十分になる恐れが
なくなる。
水ポンプの運転状態で他の負荷に同時通電される期間に
は、当該排水ポンプの回転数を低下させる制御を行う構
成としたから、消費電力のピーク値が抑制されるように
なり、また、限られた電流容量の中で、他の負荷の通電
状態と協調しながら排水ポンプの能力を最大限に発揮で
きるようになる。
個のモータを設けるだけで済んで全体構成を簡略化でき
るようになり、また、そのモータの正回転時及び逆回転
時の回転数をそれぞれ変えるだけで洗浄ポンプ及び排水
ポンプの能力を容易に変更できるようになる。
食器洗浄のための行程の内容を洗浄水の温度変化特性や
ポンプモータの回転数などと共に示すタイミングチャー
ト
ャート
は食器かご、10は洗浄ポンプ、10bはインペラ、1
1は排水ポンプ、11bはインペラ、12はポンプモー
タ、13はインバータ回路(洗浄ポンプ駆動手段、排水
ポンプ駆動手段)、19は温度センサ、20は水位スイ
ッチ(水位検出手段)、21は給水弁、30は操作パネ
ル、31はスイッチ入力部、32は表示部、33は制御
装置(制御手段)を示す。
Claims (12)
- 【請求項1】 食器類を収納する洗浄槽と、 この洗浄槽内に供給された洗浄水を前記収納食器類に向
けて吐出するための洗浄ポンプと、 前記洗浄槽内の洗浄水を機外に排出するための排水ポン
プと、 前記洗浄ポンプによる洗い運転及びすすぎ運転並びに前
記排水ポンプによる排水運転などを制御するための制御
手段と、 排水ポンプを可変速駆動するための排水ポンプ駆動手段
とを備え、 前記制御手段は、前記排水運転時に前記排水ポンプの回
転数を前記排水ポンプ駆動手段を通じて変化させる制御
を行うことを特徴とする食器洗浄機。 - 【請求項2】 制御手段は、排水運転の最終時に排水ポ
ンプの回転数を排水ポンプ駆動手段を通じて変化させる
という回転数変更制御を選択的に行うことを特徴とする
請求項1記載の食器洗浄機。 - 【請求項3】 複数種類の食器洗浄コースを選択的に実
行可能に構成され、 制御手段は、実行される食器洗浄コースの種類に応じて
回転数変更制御の内容を変更することを特徴とする請求
項2記載の食器洗浄機。 - 【請求項4】 制御手段は、最終的な排水運転を行う前
に排水ポンプを所定時間だけ停止させた後に、その排水
ポンプを排水ポンプ駆動手段を通じて常時より高い回転
数で所定時間だけ運転するという回転数変更制御を行う
ことを特徴とする請求項2または3記載の食器洗浄機。 - 【請求項5】 制御手段は、回転数変更制御の開始時期
を排水運転の開始時点からの経過時間に基づいて決定す
ることを特徴とする請求項2ないし4の何れかに記載の
食器洗浄機。 - 【請求項6】 洗浄槽内の水位を検出する水位検出手段
を備え、 制御手段は、回転数変更制御の開始時期を前記水位検出
手段による検出水位に基づいて決定することを特徴とす
る請求項2ないし4の何れかに記載の食器洗浄機。 - 【請求項7】 洗浄ポンプを可変速駆動するための洗浄
ポンプ駆動手段を備え、 制御手段は、前記洗浄ポンプの回転数を前記洗浄ポンプ
駆動手段を通じて変更する制御を行った場合に、その洗
浄ポンプの回転数に連動して排水ポンプの回転数を排水
ポンプ駆動手段を通じて変更する制御を行うことを特徴
とする請求項1ないし6の何れかに記載の食器洗浄機。 - 【請求項8】 周囲の騒音レベルを測定する測定手段を
備え、 制御手段は、前記測定手段により測定される騒音レベル
が低い場合に、少なくとも排水ポンプの回転数を排水ポ
ンプ駆動手段を通じて低下させる制御を行うことを特徴
とする請求項1ないし7の何れかに記載の食器洗浄機。 - 【請求項9】 制御手段は、時計機能を内蔵した構成と
されると共に、排水運転の実行時には、上記時計機能に
より得られる時刻情報に基づいて少なくとも排水ポンプ
の回転数を排水ポンプ駆動手段を通じて制御することを
特徴とする請求項1ないし8の何れかに記載の食器洗浄
機。 - 【請求項10】 制御手段は、排水ポンプの回転数を排
水ポンプ駆動手段を通じて低下させる制御を行う際に当
該排水ポンプの運転時間を延長する制御を同時に行うこ
とを特徴とする請求項1ないし9の何れかに記載の食器
洗浄機。 - 【請求項11】 制御手段は、排水ポンプの運転状態で
他の負荷に同時通電される期間には、当該排水ポンプの
回転数を低下させる制御を行うことを特徴とする請求項
1ないし10の何れかに記載の食器洗浄機。 - 【請求項12】 洗浄ポンプ及び排水ポンプを、可変速
制御される同一のモータにより回転駆動されるインペラ
をそれぞれ備えた構成とすると共に、各インペラを、前
記モータの正回転時に洗浄ポンプが機能し且つ逆回転時
に排水ポンプが機能する形状に構成したことを特徴とす
る請求項1ないし11の何れかに記載の食器洗浄機。
Priority Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20070056284A (ko) * | 2005-11-29 | 2007-06-04 | 엘지전자 주식회사 | 식기 세척기의 제어 방법 |
JP2007319313A (ja) * | 2006-05-31 | 2007-12-13 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 食器洗い機 |
JP2007319312A (ja) * | 2006-05-31 | 2007-12-13 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 食器洗い機 |
JP2017018874A (ja) * | 2015-07-09 | 2017-01-26 | 三浦工業株式会社 | 洗浄器 |
-
1999
- 1999-03-08 JP JP06044799A patent/JP3572218B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR20070056284A (ko) * | 2005-11-29 | 2007-06-04 | 엘지전자 주식회사 | 식기 세척기의 제어 방법 |
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JP2007319312A (ja) * | 2006-05-31 | 2007-12-13 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 食器洗い機 |
JP4650347B2 (ja) * | 2006-05-31 | 2011-03-16 | パナソニック株式会社 | 食器洗い機 |
JP2017018874A (ja) * | 2015-07-09 | 2017-01-26 | 三浦工業株式会社 | 洗浄器 |
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