JP2001078948A - 食器洗浄機 - Google Patents

食器洗浄機

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JP2001078948A
JP2001078948A JP26189499A JP26189499A JP2001078948A JP 2001078948 A JP2001078948 A JP 2001078948A JP 26189499 A JP26189499 A JP 26189499A JP 26189499 A JP26189499 A JP 26189499A JP 2001078948 A JP2001078948 A JP 2001078948A
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cleaning
washing
water
amount
pump
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JP26189499A
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Inventor
Genichiro Kono
源一郎 河野
Tatsuya Saito
達也 齋藤
Kenji Yoshida
賢治 吉田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 重量の軽減と、外形寸法の縮小化、並びに構
造の簡素化ができると共に、電力の消費の面で効率の良
い洗浄運転ができ、更に、騒音の低減もできるようにす
る。 【解決手段】 洗浄ポンプと排水ポンプとを単一のモー
タで共通に駆動するようにし、そして、噴水アームから
噴射された洗浄水のうち、洗浄室の周壁に達した洗浄水
の多寡を検知して、その検知結果に基づき、上述のモー
タによる洗浄ポンプの駆動度合を制御するようにした
(S7〜S15)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は洗浄水を食器に噴射
して洗浄する食器洗浄機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、食器洗浄機においては、洗浄
水を食器に噴射して洗浄するものが供されている。この
ものでは、洗浄室の内部に、洗浄水を食器に噴射する噴
射体が具えられ、洗浄室の外部に、噴射体に洗浄水を圧
送する洗浄ポンプと、洗浄水を洗浄室の内部から排出す
る排水ポンプとが具えられている。そして、その洗浄ポ
ンプと排水ポンプは、一般には、それぞれ個別のモータ
により駆動されるようになっている。又、そのモータに
よる洗浄ポンプの駆動については、食器の量等に関係な
く、洗浄水を一定の噴射圧で、一定の量、噴射するもの
となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のものの場
合、洗浄ポンプと排水ポンプがそれぞれ個別のモータに
より駆動されるようになっていることから、重量が大き
くなると共に、外形寸法も大きくなり、更に、構造が複
雑となっていた。
【0004】又、洗浄水が、一定の噴射圧で、一定の
量、噴射されるようになっていることから、例えば食器
の量が少ないときには、噴射された洗浄水が食器に当た
らずに、食器と食器との間を通り抜ける無駄水を多く生
じ、それだけ電力も無駄に多くを消費して効率の良い洗
浄運転ができなかった。しかも、この場合、食器と食器
との間を通り抜けた洗浄水は、響きの大きい洗浄室の周
壁に当たって大きな騒音を発していた。
【0005】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、従ってその目的は、主として、重量の軽減と、
外形寸法の縮小化、並びに構造の簡素化ができると共
に、効率の良い洗浄運転ができ、更に、騒音の低減もで
きる食器洗浄機を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の食器洗浄機においては、洗浄室と、この洗
浄室の内部に収容された食器に洗浄水を噴射する噴射体
と、この噴射体に前記洗浄水を圧送する洗浄ポンプと、
前記洗浄水を前記洗浄室の内部から排出する排水ポンプ
と、これら洗浄ポンプ及び排水ポンプを共通に駆動する
単一のモータとを具備すると共に、前記噴射体から噴射
された洗浄水のうち、前記洗浄室の周壁に達した洗浄水
の多寡を検知する検知手段と、この検知手段の検知結果
に基づいて、前記モータによる前記洗浄ポンプの駆動度
合を制御する制御手段とを具備したことを特徴とする
(請求項1の発明)。
【0007】このものによれば、洗浄ポンプと排水ポン
プとを駆動するのに、モータは、それらに共通の単一の
モータで済まされる。又、そのモータによる洗浄ポンプ
の駆動度合は、噴射体から噴射されて洗浄室の周壁に達
した洗浄水の多寡に応じて決定されるもので、その洗浄
室の周壁に達する洗浄水の多寡は、食器の量に対する洗
浄水の噴射圧、噴射量で決まるから、結局、食器の量に
応じた適正な洗浄水の噴射圧、噴射量が得られるように
なり、従来のもののような無駄水を生じない洗浄運転が
可能となる。
【0008】この場合、洗浄室の周壁に達した洗浄水の
多寡を検知する検知手段としては、音又は振動もしくは
応力を検知する手段を用いると良い(請求項2の発
明)。洗浄室の周壁に達した洗浄水の多寡は、音又は振
動もしくは応力の、それぞれ大きさの違いに現れるもの
で、この音又は振動もしくは応力を検知することによ
り、洗浄室の周壁に達した洗浄水の多寡の検知が、より
正しくなされる。
【0009】又、洗浄室の周壁に達した洗浄水の多寡を
検知する検知手段は、洗浄室の周壁外面に近接させて設
けると良い(請求項3の発明)。洗浄室の周壁外面は、
内面と違って洗浄水がかからず、従って、その洗浄室の
周壁外面に近接させて、洗浄室の周壁に達した洗浄水の
多寡を検知する検知手段を設けることにより、検知手段
の防水が、特別な処置を施すことなくできる。
【0010】更に、噴射体が洗浄室の内下部に具えら
れ、それに対応して、洗浄室の周壁に達した洗浄水の多
寡を検知する検知手段は、少なくとも1つを、洗浄室の
天井部に設けると良い(請求項4の発明)。洗浄室の内
下部に具えられた噴射体から噴射された洗浄水が、食器
と食器との間を通り抜けて達する先は洗浄室の天井部で
あり、従って、その洗浄室の天井部に、洗浄室の周壁に
達した洗浄水の多寡を検知する検知手段を設けることに
より、洗浄室の周壁に達した洗浄水の多寡の検知が、よ
り正しく且つより効果的になされる。
【0011】このほか、洗浄室の周壁に達した洗浄水の
多寡を検知する検知手段の検知結果に基づく、洗浄ポン
プの駆動度合の制御を、低い回転速度から漸次回転速度
を高くする内容で行うと良い(請求項5の発明)。この
ものでは、洗浄ポンプの回転速度が徐々に高められるこ
とによって、より静かで、より効率の良い洗浄運転が行
われる。
【0012】又、洗浄室の周壁に達した洗浄水の多寡を
検知する検知手段の検知結果に基づく、洗浄ポンプの駆
動度合の制御を、その検知手段の検知結果による上限値
を定めて行い、その達した上限値により、洗浄時間を変
化させると良い(請求項6の発明)。このものでは、洗
浄室の周壁に達した洗浄水の多寡により決定した洗浄ポ
ンプの駆動度合の上限値に応じた洗浄時間で、より効果
的で、効率の良い洗浄運転が行われる。
【0013】更に、洗浄室の周壁に達した洗浄水の多寡
を検知する検知手段の検知結果に基づく、洗浄ポンプの
駆動度合の制御を、その検知手段の検知結果による上限
値を定めて行い、その達した上限値により、洗浄水の量
を変化させるようにしても良い(請求項7の発明)。こ
のものでは、洗浄室の周壁に達した洗浄水の多寡により
決定した洗浄ポンプの駆動度合の上限値に応じた洗浄水
量で、エアがみを起こさず、且つ、より効率の良い洗浄
運転が行われる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例につ
き、図1ないし図11を参照して説明する。まず、図3
には、食器洗浄機全体の外観を示しており、筐体1を有
している。この筐体1は、図4及び図5に示すように、
外箱2に内箱3を結合して構成したもので、前面に食器
出入口4を有し、内部にその食器出入口4に通じる洗浄
室5を有している。
【0015】又、筐体1には、食器出入口4を開閉する
扉6を枢設しており、この扉6は、詳細には、最下辺部
を中心に上下に回動して食器出入口4を開閉するもの
で、その開放時、上部6aは起立されるようになってい
る(図4参照)。更に、この扉6の上部6aの外側に
は、開閉のためのハンドル7を設けており、扉6の中央
部一帯には、洗浄室5内を透視するための透視板8を設
けている。
【0016】洗浄室5内には、図5に示すように、底部
にヒータ9を配設しており、これの上方(洗浄室5の内
下部)に、噴射体としての噴水アーム10を、パイプ状
のアーム支え11により回転可能に接続支持して配設し
ている。又、洗浄室5内の噴水アーム10より上方の部
分には、食器を収納配置する食器かご12,13を、上
下2段に分け、それぞれ引出し式にて出し入れ可能に収
納している。
【0017】洗浄室5の背面部(内箱3の背面部)に
は、給水弁14を取付けており、この給水弁14には図
示しない水道に通じる給水管15を接続している。従っ
て、洗浄室5内には、水道水がその給水管15から給水
弁14を通じて供給されるようになっている。
【0018】洗浄室5の外下部(内箱3の外下部)に
は、洗浄ポンプ16と、排水ポンプ17、及びこれらを
共通に駆動する単一のモータ18を配設している。ここ
で、図6は、この洗浄ポンプ16と排水ポンプ17及び
モータ18の部分を詳細に示しており、モータ18のケ
ース19の前方(図中、左側)に、排水ポンプ17のケ
ーシング20を複数のねじ21によって同軸状に取付け
ている。
【0019】排水ポンプ17のケーシング20とモータ
18のケース19との間には、風路22を形成してお
り、この風路22には、モータ18の内部に組込んだ冷
却ファン23により、モータ18の内部に存する固定子
24や回転子25等を冷却した風が整流されて通るよう
になっており、この風路22から図示しないダクトを通
じて出た風で、洗浄室5の外下部に存する他の部品の冷
却をするようになっている。
【0020】排水ポンプ17のケーシング20には、モ
ータ18のケース19から突出した回転軸26が貫通し
ており、ケーシング20のその貫通部には2つのオイル
シール27,28を圧入し、更に、このオイルシール2
7,28の各内部にはグリス29を充填して、回転軸2
6との間の密封と、摩耗の防止とを図っている。
【0021】排水ポンプ17のケーシング20の内部に
は、排水用の羽根車30を配設しており、同時にこの羽
根車30は、モータ18の回転軸26の例えばD形カッ
ト等をした非円柱部に嵌合することによって、該回転軸
26に一体回転するように取付けている。
【0022】排水用の羽根車30の前部には、仕切板3
1を遊嵌しており、この仕切板31は排水ポンプ17の
ケーシング20の前面の開口部を閉塞している。仕切板
31及び排水用の羽根車30の前方に位置してモータ1
8の回転軸26の非円柱部にには、洗浄用の羽根車32
を取付けており、更に、この羽根車32の前方及び周囲
に位置して前記排水ポンプ17のケーシング20には、
洗浄ポンプ16のケーシング33を、シール34を挟ん
で取付けている。
【0023】なお、洗浄ポンプ16のケーシング33
は、中央部に吸込口33aを有し、周囲部に吐出口33
bを有している。又、図示しないが、排水ポンプ17の
ケーシング20は、周囲部に吸込口と吐出口とを有して
いる。この構成で、モータ18は、例えば時計回りの正
転によって洗浄ポンプ16を作動させ(このとき、排水
ポンプ17は作動しない)、反時計回りの逆転によって
排水ポンプ17を作動させる(このとき、洗浄ポンプ1
6は作動しない)ようになっている。
【0024】このほか、洗浄室5の外下部には、図5に
示すように、洗浄室5内と連通する貯水タンク36を設
けると共に、この貯水タンク36と洗浄ポンプ16の吸
込口33aとを接続する接続管37、及び貯水タンク3
6と排水ポンプ17の吸込口とを接続する接続管38を
設けている。又、洗浄ポンプ16の吐出口33bは前記
アーム支え11に接続し、ひいては噴水アーム10に接
続しており、排水ポンプ17の吐出口には排水ホース3
9を接続している。
【0025】この構成で、洗浄ポンプ16は、前記給水
弁14により供給された洗浄室5内の水(洗浄水)を、
貯水タンク36から吸入して、噴水アーム10に圧送す
る。この圧送された水は、噴水アーム10が上部に有す
る噴水口40から噴出されるものであり、その噴水の反
動によって、噴水アーム10は回転もする。
【0026】かくして、洗浄水が、食器かご12,13
に収納配置された食器類に満遍なく噴射され、食器類の
洗浄(洗い、すすぎ)が行われる。なお、洗い行程及び
最終すすぎ行程では、ヒータ9が発熱することにより、
洗浄水を所定温度例えば60〜70〔℃〕程度まで加熱
して温水化するようにもなっている。なお、排水ポンプ
17は、洗浄室5内の洗浄水を、貯水タンク36から吸
入して、排水ホース39を通じ機外に排出するようにな
っている。
【0027】更に、洗浄室5の背面部には、送風装置4
1を設けている。この送風装置41は、乾燥行程時にダ
クト42を通じて洗浄室5の下部から内部に外気を送り
込むもので、その送り込まれた空気はヒータ9により加
熱されて温風化され、この温風によりすすぎ後の食器類
を乾燥させるようになっている。このほか、洗浄室5の
背面部の下部には水位検知装置43を設けており、この
水位検知装置43は、接続管44により貯水タンク36
を介して洗浄室5内と連通し、洗浄室5内の貯水水位を
検知するようになっている。
【0028】そして、洗浄室5の周壁、中でもその外面
であって、更に天井部の外面には、無駄水センサ45を
近接させて取付けている。この無駄水センサ45は、前
記噴水アーム10から噴射された洗浄水のうち、洗浄室
5の周壁(この場合、天井部)に達した洗浄水の多寡を
検知する検知手段として機能するもので、例えば振動を
検知する加速度センサや変位センサ等の振動センサから
成っている。
【0029】なお、この無駄水センサ45には、振動セ
ンサに代えて、音を検知するマイクロフォン等の音セン
サや、応力を検知する歪みゲージ式センサや静電容量セ
ンサ等の応力センサを用いるようにしても良い。又、こ
の無駄水センサ45は、洗浄室5の内部や天井部以外の
部分に設けても良く、その設ける位置と併せて個数も複
数にしても良い。特に、無駄水センサ45を異なる位置
に複数設けたものでは、それらの検知信号を比較するこ
とによって、より正確な検知が可能である。
【0030】前記筐体1の前面下部には、上述の食器洗
浄機の運転について必要な操作をするための操作パネル
46を設けており、これの裏側に、その操作に基づいて
食器洗浄機の運転全般を制御する制御手段としての例え
ばマイクロコンピュータ等から成る制御装置47を配設
している。
【0031】図7は制御装置47周りの構成を示してお
り、制御装置47には、前記無駄水センサ45の検知信
号が無駄水検知回路48を介して入力されるようにして
いると共に、前記水位検知装置43の検知信号が水位検
知回路49を介して入力されるようにしており、更に、
前記洗浄室5の例えば底部外面に取付けた温度センサ5
0の温度検知信号が温度検知回路51を介して入力され
るようにしている。
【0032】しかして、制御装置47は、それらの入力
並びにあらかじめ記憶された制御プログラムに基づい
て、前記ヒータ9、給水弁14、送風装置41を、それ
ぞれ、ヒータ制御回路52、給水弁制御回路53、送風
装置制御回路54を介して制御するようになっている。
【0033】又、本実施例では、前記洗浄ポンプ16及
び排水ポンプ17に共通のモータ18を、例えば直流ブ
ラシレスモータにより構成して、モータ駆動制御手段と
してのインバータ装置55によって駆動するようにして
いる。インバータ装置55は、商用の交流電源を所定電
圧の直流電源に変換する直流電源回路56と、モータ1
8が有する複数相のコイルに順次通電するための複数の
スイッチング素子を具えたインバータ主回路57、及び
インバータ制御回路58を具えている。
【0034】そして、インバータ制御回路58は、モー
タ18の前記回転子25の回転位置を検出する位置セン
サ59からの位置情報と、制御装置47から与えられる
速度指令信号とに基づいて、インバータ主回路57のス
イッチング素子をオンオフ制御し、モータ18が指令速
度で回転するように制御するようになっている。
【0035】次に、上記構成のものの作用を述べる。図
1は標準の運転コースの内容を表しており、この標準コ
ースを実行する場合、使用者は、最初に、食器かご1
2,13に食器を配列して洗浄室5内に収め、洗剤を投
入して扉6を閉じ、その上でスタート操作を行う。する
と、制御装置47は、給水弁14を開放させて洗浄室5
内への給水を行い(ステップS1)、その後に、水位検
知装置43からの検知信号により洗浄室5内の水位が所
定水位になったか否かの判断をする(ステップS2)。
【0036】ステップS2で、洗浄室5内の水位が所定
水位になっていない(NO)と判断されれば、制御装置
47は、給水を続けるが、所定水位になった(YES)
と判断されれば、給水弁14を開放させて洗浄室5内へ
の給水を終了し(ステップS3)、その後、モータ18
に通電する(ステップS4)。このときのモータ18の
通電は、回転軸26が正転する方向であり、これによっ
て洗浄ポンプ16が作動され、噴水アーム10から洗浄
水が噴射される。
【0037】そして、モータ18の回転速度(洗浄ポン
プ16の回転速度)を少し上げ(ステップS5)、その
後に、モータ18の回転速度が所定の回転速度に達した
か否かの判断をする(ステップS6)。このステップS
6におけるモータ18の目標回転速度は、あらかじめ低
く定めた回転速度であり、その回転速度に達していない
(NO)と判断されれば、制御装置43は、ステップS
5に戻ることを繰返す。すなわち、目標回転速度までモ
ータ18の回転速度を徐々に上げるものであり、このよ
うにするのは、洗浄ポンプ16が食器から落ちた異物に
よりロック状態となっていた場合に、モータ18の回転
速度を一挙に上げようとすると、制御回路に異常な過負
荷電流が流れ、破壊等のおそれがあるからであって、そ
れを防ぐためである。又、この場合、モータ18に瞬間
的に過負荷がかかるのを防ぐためでもあり、更に、洗浄
水の流路に生ずる渦等による影響を最小限に留めるため
でもある。
【0038】ステップS6で、所定の回転速度に達した
(YES)と判断されれば、制御装置47は、無駄水セ
ンサ45からの検知信号により無駄水の検知を行う(ス
テップS7)。この無駄水の検知は、噴水アーム10か
ら噴射された洗浄水のうち、食器に当たらずに食器と食
器との間を通り抜けて洗浄室5の周壁に達した洗浄水の
多寡を検知するもので、その洗浄室5の周壁に達した洗
浄水の多寡は、音又は振動もしくは応力の、それぞれ大
きさの違いに現れるから、この音又は振動もしくは応力
(本実施例の場合、振動)を無駄水センサ45により検
知することによって、洗浄室5の周壁に達した洗浄水の
多寡の検知がなされる。
【0039】そして、その検知結果Mnが、あらかじめ
定めたしきい値Xnより大きいか否かの判断をする(ス
テップS8)。ここで、モータ18がステップS5,6
の制御により低定速回転している現在、噴水アーム10
から噴射される洗浄水の水圧、水量は少ないため、無駄
水の検知結果Mnはしきい値Xnより充分に小さいのが
普通であり、大きい(YES)と判断されるときは、無
駄水センサ45が故障していると考えられる。従って、
このときには、故障表示を行い(ステップS9)、作動
を停止する(エンド)。
【0040】ステップS8で、順当に、検知結果Mnが
しきい値Xn以下である(NO)と判断されれば、制御
装置47は、洗い行程に入って、モータ18の回転速度
を更に少し、例えば50〔rpm〕だけ上げる通電をし
(ステップS10)、その後に、モータ18の回転速度
がその50〔rpm〕上がった目標回転速度に達したか
否かの判断をする(ステップS11)。このステップS
11で、目標回転速度に達していない(NO)と判断さ
れるうちは、制御装置43は、所定の時間T1が経過し
たか否かの判断をし(ステップS12)、経過していな
い(NO)と判断されるうちは、ステップS10に戻る
ことを繰返す。
【0041】すなわち、所定の時間T1 の間、モータ1
8の回転速度を目標回転速度まで上げる通電を繰返すも
のであり、その時間T1 は標準状態でモータ18の回転
速度が最低速から最高速に達するまでの一般的所要時間
としており、この時間T1 までの間に目標回転速度に達
しないのは、洗浄ポンプ16、又はモータ18、もしく
は制御回路に異常があると考えられるから、このとき
(ステップS12でYES)には、故障表示を行い(ス
テップS13)、作動を停止する(エンド)。
【0042】ステップS11で、所定の回転速度に達し
た(YES)と判断されれば、制御装置47は、再び、
無駄水センサ45からの検知信号により無駄水の検知を
行い(ステップS14)、その検知結果Mnがしきい値
Xnより大きいか否かの判断をする(ステップS1
5)。このステップS15で、検知結果Mnがしきい値
Xnより大きくない(NO)と判断されれば、制御装置
47は、ステップS10に戻り、モータ18の例えば5
0〔rpm〕の増速を繰返す。このようにモータ18の
回転速度を徐々に上げるのは、無駄水が一挙に大きく増
えることを防ぐためであり、同時に運転をより静かに行
うためである。
【0043】そして、ステップS15で、検知結果Mn
がしきい値Xnより大きい(YES)と判断されれば、
制御装置47は、モータ18のそのときの回転速度を上
限としてそれを維持するようにし(ステップS16)、
次いで、洗い行程終了までの時間Txを決定する(ステ
ップS17)。図2は、このステップS17の内容を詳
細に表しており、ステップS16の後、モータ18の維
持するようになった回転速度を、あらかじめ定めた標準
回転速度と比較して(ステップS17−1)、それより
も低い回転速度(LO)であると判断されれば(ステッ
プS17−2)、洗い行程終了までの時間Txをt+x
に設定する(ステップS17−3)。
【0044】この場合、tはあらかじめ設定した標準時
間であり、xはそれに加算する設定時間であって、すな
わち、ステップS17−3では、標準時間tに時間xを
加えた時間で、洗い行程終了までの時間Txを設定す
る。
【0045】これに対して、モータ18の維持するよう
になった回転速度が、あらかじめ定めた標準回転速度と
同等である(MID)と判断されれば(ステップS17
−4)、洗い行程終了までの時間Txをtに、すなわ
ち、標準時間tのままに設定する(ステップS17−
5)。
【0046】そして、モータ18の維持するようになっ
た回転速度が、あらかじめ定めた標準回転速度よりも高
い回転速度(HI)であると判断されれば(ステップS
17−6)、洗い行程終了までの時間Txをt−zに設
定する(ステップS17−7)。ここで、zは標準時間
tに対して所定の減算時間であり、すなわち、ステップ
S17−7では、標準時間tから時間zを減じた時間
で、洗い行程終了までの時間Txを設定する。
【0047】更に、この場合、後述する洗い行程後の排
水時における排水ポンプ17の駆動回転速度をも設定す
ると共に(図1のステップS18)、すすぎ行程時にお
ける洗浄ポンプ16の駆動回転速度をも設定し(ステッ
プS19)、更に、各すすぎ行程後の排水時における排
水ポンプ17の駆動回転速度をも設定する(ステップS
20)。これらの設定回転速度は、例えばステップS1
6における維持設定回転速度と同じとする。
【0048】この後、制御装置47は、洗い運転を継続
し(ステップS21)、設定した洗い行程終了までの時
間Txが経過したか否かの判断をして(ステップS2
2)、経過していない(NO)と判断されるうちは、ス
テップS21に戻るが、経過した(YES)と判断され
れば、モータ18を断電して洗い行程を終了する(ステ
ップS23)。
【0049】そして、その後、洗浄室5内の洗浄水を機
外に排出する排水を実行し、このとき、モータ18を逆
転方向に通電し、ステップS18で設定した回転速度で
排水ポンプ17を作動させる(ステップS24)。
【0050】更に、その後、洗い(洗剤洗い)後の食器
を清水ですすぐすすぎ行程を実行し、このとき、詳しく
は図示しないが、前述のステップS1〜S3のようにし
て洗浄室5内に給水するのに続いて、モータ18を正転
方向に通電し、ステップS19で設定した回転速度で洗
浄ポンプ16を作動させる(ステップS25)。
【0051】そして又、洗浄室5内の洗浄水を機外に排
出する排水を実行し、このとき、モータ18を逆転方向
に通電し、ステップS20で設定した回転速度で排水ポ
ンプ17を作動させる(ステップS26)。
【0052】この後、制御装置47は、すすぎ行程の実
行回数が所定のN回に達したか否かの判断をし(ステッ
プS27)、達していない(NO)と判断されるうち
は、ステップS25に戻るが、達した(YES)と判断
されれば、最終の加熱すすぎ行程を実行する(ステップ
S28)。この最終の加熱すすぎ行程は、給水後に、モ
ータ18を正転させて洗浄ポンプ16を作動させる運転
を、ヒータ9の発熱を伴って行うもので、このヒータ9
の発熱は前述の洗い行程時にも伴うようにしている。
【0053】そして、その後、モータ18を逆転させて
排水ポンプ17を作動させる排水を実行し(ステップS
29)、更に、送風装置41の作動とヒータ9の発熱と
で乾燥を実行して(ステップS30)、全運転を終了す
る(エンド)。
【0054】このように本構成のものでは、洗浄ポンプ
16と排水ポンプ17とを単一のモータ28により共通
に駆動するようにしており、従来のもののような個別の
モータを必要としない。よって、重量を軽減できると共
に、外形寸法を縮小化でき、更に構造を簡素化すること
ができる。
【0055】又、モータ18による洗浄ポンプ16の駆
動度合は、噴水アーム10から噴射されて洗浄室5の周
壁に達した洗浄水の多寡を無駄水センサ45により検知
するその検知結果に応じて決定するもので、その洗浄室
5の周壁に達する洗浄水の多寡は、食器の量に対する洗
浄水の噴射圧、噴射量で決まるから、結局、食器の量に
応じた適正な洗浄水の噴射圧、噴射量が得られるように
なり、従来のもののような無駄水を生じない洗浄運転が
できる。よって、電力の消費の面で効率の良い洗浄運転
ができものであり、騒音の低減もできる。
【0056】図8は、このことを発明者の実験結果に基
づいて示すもので、横軸に、洗浄ポンプ16による洗浄
水の噴射力をとり、縦軸に、食器に直接当たる洗浄水の
割合と、騒音値、洗浄室5の周壁の振動量(振幅)、同
周壁の最大たわみ応力、洗浄率、及び洗浄ポンプ16の
空気の混入率(いわゆるエアがみ率)をとって表してい
る。
【0057】この図8から明らかなように、洗浄ポンプ
16による洗浄水の噴射力がある一定値(図中P1 )を
越えると、食器に直接当たる洗浄水の量の増大は認めら
れなくなり、反対に騒音値、振動量、応力が増大して、
噴射した水が明らかに無駄水となっていることが分か
る。加えて、この場合、洗浄ポンプ16の空気の混入率
が増え、洗浄ポンプ16のキャビテーション防止のため
の措置が必要となってくる。
【0058】従って、上述のように噴水アーム10から
噴射されて洗浄室5の周壁に達した洗浄水の多寡を無駄
水センサ45により検知するその検知結果に応じ、洗浄
ポンプ16による洗浄水の噴射力を適正範囲に留めるこ
とにより、噴射した水が無駄水となるのを抑制し、騒音
値、振動量、応力を減少させることができ、洗浄ポンプ
16の空気の混入率も減少させることができる。なお、
図9は、図8の各項目について、洗浄ポンプ16による
洗浄水の噴射力を適正範囲に定めるときの、発明者によ
る判断基準を示している。
【0059】更に、図10は、洗浄ポンプ16による洗
浄水の噴射力が、モータ18により駆動される該洗浄ポ
ンプ16の回転速度に依存することを示しており、洗浄
ポンプ16の回転速度が高いほど、洗浄水の噴出圧、噴
出量が増え、洗浄水の噴射力が増すことを表している。
かくして、洗浄ポンプ16の回転速度を適正にすること
により、洗浄水の噴射力も適正にすることができる。
【0060】そして又、本構成のものの場合、洗浄室5
の周壁に達した洗浄水の多寡が、音又は振動もしくは応
力の、それぞれ大きさの違いに現れることに着目して、
その洗浄水の多寡を検知する検知手段として、音又は振
動もしくは応力を検知する手段を用いており、これによ
って、洗浄室5の周壁に達した洗浄水の多寡の検知が、
より正しくでき、よって、効率の良い洗浄運転、並びに
騒音の低減がより確実にできる。
【0061】又、本構成のものの場合、洗浄室5の周壁
外面は、内面と違って洗浄水がかからないことに着目し
て、上述の洗浄室5の周壁に達した洗浄水の多寡を検知
する検知手段を、その洗浄室5の周壁外面に近接させて
設けており、これによって、検知手段の防水が、特別な
処置を施すことなくできる。
【0062】更に、本構成のものの場合、噴水アーム1
0を洗浄室5の内下部に具えており、この噴水アーム1
0から噴射された洗浄水が、食器と食器との間を通り抜
けて達する先は洗浄室5の天井部であり、従って、その
洗浄室5の天井部に、洗浄室5の周壁に達した洗浄水の
多寡を検知する検知手段を設けている。これにより、洗
浄室5の周壁に達した洗浄水の多寡の検知が、より正し
く且つより効果的にできるものであり、これによって
も、効率の良い洗浄運転、並びに騒音の低減がより確実
にできる。
【0063】加えて、本構成のものの場合、洗浄室5の
周壁に達した洗浄水の多寡を検知する検知手段の検知結
果に基づく、洗浄ポンプ16の駆動度合の制御を、低い
回転速度から漸次回転速度を高くする内容で行うように
しており(ステップS10〜S15)、これによって、
より静かで、且つ無駄水が一挙に大きく増えることのな
い、より効率の良い洗浄運転ができる。
【0064】又、洗浄室5の周壁に達した洗浄水の多寡
を検知する検知手段の検知結果に基づく、洗浄ポンプ1
6の駆動度合の制御を、その検知手段の検知結果による
上限値を定めて行い、その達した上限値により、洗浄時
間Txを変化させるようにしている(ステップS14〜
S17)。これにより、洗浄室5の周壁に達した洗浄水
の多寡により決定した洗浄ポンプの駆動度合の上限値に
応じた洗浄時間Txで、より効果的で、効率の良い洗浄
運転ができる。
【0065】図11は、食器の汚れ度と洗浄時間との関
係を、洗浄ポンプ16の噴射力の違いで示しており、例
えば汚れ度が100〔%〕の食器を70〔%〕の汚れ度
になるまで洗浄するのに要する時間は、洗浄ポンプ16
の噴射力が大であれば、5分であるが、中であれば、7
分であり、小であれば、13分である。このように、食
器を洗浄するのに要する時間は、洗浄ポンプ16の噴射
力によって異なるものであり、その噴射力によって食器
の洗浄度が不足するというようになる事態を惹起しない
ように、洗浄ポンプ16の噴射力、すなわち、その洗浄
ポンプ16を駆動するモータ18の回転速度に応じた洗
浄時間Txを決定しているのである。
【0066】この洗浄時間Txの決定については、単純
に、食器の洗浄(洗浄率で例えば90〔%〕まで)に必
要な経験的時間をモータ18の回転速度に応じて決定す
るのと、運転のコースに応じて、例えば「念入りコー
ス」では最長時間(食器の洗浄率が90〔%〕以上とな
るまでの時間)、「標準コース」ではそれより短い標準
時間(食器の洗浄率が75〔%〕以上となるまでの時
間)、更に、「スピードコース」では、それより短い時
間(食器の洗浄率が60〔%〕以上となるまでの時間)
に決定するのがある。かくして、食器の洗浄度が犠牲に
なることなく、すなわち、より効果的で、効率の良い洗
浄運転ができるのである。
【0067】以上に対して、図12ないし図14は本発
明の第2実施例を示すもので、第1実施例と同一の部分
には同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分につ
いてのみ述べる。このものの場合、洗浄室5の周壁に達
した洗浄水の多寡を検知する検知手段の検知結果に基づ
く、洗浄ポンプ16の駆動度合の制御を、その検知手段
の検知結果による上限値を定めて行い、その達した上限
値により、洗浄水の量を変化させるようにしている。
【0068】具体的には、前述のステップS15で、検
知結果Mnがしきい値Xnより大きい(YES)と判断
された後のステップS16で、モータ18をそのときの
回転速度状態(上限値)に維持するようにした後、モー
タ18の維持するようになった回転速度を、あらかじめ
定めた標準回転速度と比較して(ステップS117−
1)、それよりも低い回転速度(LO)であると判断さ
れれば(ステップS117−2)、洗浄水の量Wxをw
−vに設定する(ステップS117−3)。
【0069】この場合、wはあらかじめ設定した標準水
量であり、vはそれから減じる設定水量であって、すな
わち、ステップS117−3では、標準水量wに水量v
を減じた水量で、洗浄水の量Wxを設定する。これに対
して、モータ18の維持するようになった回転速度が、
あらかじめ定めた標準回転速度と同等である(MID)
と判断されれば(117−4)、洗浄水の量Wxを標準
水量wに、すなわち、標準水量wのままに設定する(ス
テップS117−5)。
【0070】そして、モータ18の維持するようになっ
た回転速度が、あらかじめ定めた標準回転速度よりも高
い回転速度(HI)であると判断されれば(ステップS
117−6)、洗浄水の量Wxをw+yに設定する(ス
テップS117−7)。ここで、yは標準水量wに対し
て所定の増水量であり、すなわち、ステップS117−
7では、標準水量Wに水量yを加えた水量で、洗浄水の
量Wxを設定する。
【0071】これらの設定水量Wxは、この時点で既に
過ぎた洗い行程では無効であるが、この後のすすぎ行程
での各給水時に供給されて有効とされるもので、これに
より、洗浄室の周壁に達した洗浄水の多寡により決定し
た洗浄ポンプの駆動度合の上限値に応じた洗浄水量Wx
で、エアがみを起こさず、且つ、より効率の良い洗浄運
転ができる。
【0072】図13は、食器の量と、これの洗浄に要す
る洗浄水の量との関係を示しており、食器の標準的な汚
れを落とすために必要な水量によって、洗浄可能な食器
の量がほゞ決定される。ここで、「ほゞ」と述べたの
は、食器の形状や大きさにより若干の差があるためであ
る。
【0073】一方、図14は、洗浄水の量と洗浄ポンプ
16のエアがみ率(空気の混入率)との関係を、モータ
18の回転速度の違い、すなわち、洗浄ポンプ16の噴
射力の違いで示しており、モータ18の回転速度が高い
ほど、洗浄水量が増加しても、洗浄ポンプ16のエアが
みが減らないことを表している。この場合、洗浄ポンプ
16の寿命、騒音、振動を考慮すると、「高」、
「中」、「低」の各回転速度の曲線のエアがみ率が0
〔%〕の水量以上で使用するのが常識である。
【0074】しかして、ある回転速度で洗浄ポンプ16
を駆動した場合、経済的に最小の水量で運転させるため
には、エアがみを起こさず、しかも、食器の量に応じた
水量で運転させる必要がある。上述のステップS16で
維持するようになったモータ18の回転速度が、ステッ
プS117−2で低い回転速度(LO)であると判断さ
れた場合、考えられるのは、食器の量が少ないというこ
とである。
【0075】この場合、洗浄水の量を少なくしても、洗
浄に支障がないため、以降の運転(すすぎ行程)を、水
量を少なくして行い、効率を良くする。すなわち、この
場合には、洗浄ポンプ16がエアがみを起こすまでに洗
浄水の量に余裕があり、無駄水があるため、水量を減じ
てもエアがみを起こさず、充分に洗浄ができるのであ
る。
【0076】これに対して、ステップS117−6で高
い回転速度(HI)であると判断された場合、食器の量
が多くて、戻る水が少ないことにより、洗浄ポンプ16
がエアがみを起こしている可能性がある。この場合、以
降の運転(すすぎ行程)を、水量を増やして行い、エア
がみをなくすようにすると共に、洗浄率を良くするよう
にするのである。なお、ここで更にステップS14に戻
れば、一段と効率の良い洗浄の状況を作り出すことがで
きる。そのほか、本発明は上記し且つ図面に示した実施
例にのみ限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範
囲内で適宜変更して実施し得る。
【0077】
【発明の効果】本発明は以上説明したとおりのもので、
下記の効果を奏する。請求項1の食器洗浄機によれば、
重量の軽減と、外形寸法の縮小化、並びに構造の簡素化
ができると共に、電力の消費の面で効率の良い洗浄運転
ができ、更に、騒音の低減もできて、そのほか、洗浄ポ
ンプの空気の混入率(エアがみ率)も減少させることが
できる。
【0078】請求項2の食器洗浄機によれば、洗浄室の
周壁に達した洗浄水の多寡の検知が、より正しくでき、
よって、効率の良い洗浄運転、並びに騒音の低減がより
確実にできる。請求項3の食器洗浄機によれば、洗浄室
の周壁に達した洗浄水の多寡を検知する検知手段の防水
が、特別な処置を施すことなくできる。
【0079】請求項4の食器洗浄機によれば、洗浄室の
周壁に達した洗浄水の多寡の検知が、より正しく且つよ
り効果的にできて、効率の良い洗浄運転、並びに騒音の
低減がより確実にできる。請求項5の食器洗浄機によれ
ば、より静かで、且つ無駄水が一挙に大きく増えること
ない、より効率の良い洗浄運転ができる。
【0080】請求項6の食器洗浄機によれば、洗浄室の
周壁に達した洗浄水の多寡により決定した洗浄ポンプの
駆動度合の上限値に応じた洗浄時間で、より効果的で、
効率の良い洗浄運転ができる。請求項7の食器洗浄機に
よれば、洗浄室の周壁に達した洗浄水の多寡により決定
した洗浄ポンプの駆動度合の上限値に応じた洗浄水量
で、エアがみを起こさず、且つ、より効率の良い洗浄運
転ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す標準コースルーチン
のフローチャート
【図2】洗浄時間の設定ルーチンを示すフローチャート
【図3】食器洗浄機全体の外観斜視図
【図4】食器洗浄機全体の開扉状態での斜視図
【図5】食器洗浄機全体の縦断側面図
【図6】洗浄ポンプと排水ポンプ及びモータ部分の拡大
破断側面図
【図7】概略電気構成図
【図8】洗浄水の噴射力と、食器に直接当たる洗浄水の
割合、騒音値、洗浄室周壁の振動量、同周壁の最大たわ
み応力、洗浄率、及び洗浄ポンプの空気の混入率との関
係を示す図
【図9】洗浄ポンプによる洗浄水の噴射力を適正範囲に
定めるときの、発明者による判断基準を示す図
【図10】洗浄ポンプによる洗浄水の噴出圧と噴出量と
を、洗浄ポンプの回転速度の違いで示す図
【図11】食器の汚れ度と洗浄時間との関係を、洗浄ポ
ンプの噴射力の違いで示す図
【図12】本発明の第2実施例を示す、洗浄水量の設定
ルーチンのフローチャート
【図13】食器の量と、これの洗浄に要する洗浄水の量
との関係を示す図
【図14】洗浄水の量と洗浄ポンプのエアがみ率との関
係を、洗浄ポンプの回転速度の違いで示す図
【符号の説明】
5は洗浄室、10は噴水アーム(噴射体)、14は給水
弁、16は洗浄ポンプ、17は排水ポンプ、18はモー
タ、43は水位検知装置、45は無駄水センサ(洗浄室
の周壁に達した洗浄水の多寡を検知する手段)、47は
制御装置(制御手段)、55はインバータ装置を示す。
フロントページの続き (72)発明者 吉田 賢治 愛知県瀬戸市穴田町991番地 株式会社東 芝愛知工場内 Fターム(参考) 3B082 BF02 BF04 BF05 DB00 DC04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄室と、この洗浄室の内部に収容され
    た食器に洗浄水を噴射する噴射体と、 この噴射体に前記洗浄水を圧送する洗浄ポンプと、 前記洗浄水を前記洗浄室の内部から排出する排水ポンプ
    と、 これら洗浄ポンプ及び排水ポンプを共通に駆動する単一
    のモータとを具備すると共に、 前記噴射体から噴射された洗浄水のうち、前記洗浄室の
    周壁に達した洗浄水の多寡を検知する検知手段と、 この検知手段の検知結果に基づいて、前記モータによる
    前記洗浄ポンプの駆動度合を制御する制御手段とを具備
    したことを特徴とする食器洗浄機。
  2. 【請求項2】 洗浄室の周壁に達した洗浄水の多寡を検
    知する検知手段として、音又は振動もしくは応力を検知
    する手段を用いたことを特徴とする請求項1記載の食器
    洗浄機。
  3. 【請求項3】 洗浄室の周壁に達した洗浄水の多寡を検
    知する検知手段を、洗浄室の周壁外面に近接させて設け
    たことを特徴とする請求項1記載の食器洗浄機。
  4. 【請求項4】 噴射体が洗浄室の内下部に具えられ、そ
    れに対応して、洗浄室の周壁に達した洗浄水の多寡を検
    知する検知手段を、少なくとも1つ、洗浄室の天井部に
    設けたことを特徴とする請求項1記載の食器洗浄機。
  5. 【請求項5】 洗浄室の周壁に達した洗浄水の多寡を検
    知する検知手段の検知結果に基づく、洗浄ポンプの駆動
    度合の制御を、低い回転速度から漸次回転速度を高くす
    る内容で行うことを特徴とする請求項1記載の食器洗浄
    機。
  6. 【請求項6】 洗浄室の周壁に達した洗浄水の多寡を検
    知する検知手段の検知結果に基づく、洗浄ポンプの駆動
    度合の制御を、その検知手段の検知結果による上限値を
    定めて行い、その達した上限値により、洗浄時間を変化
    させることを特徴とする請求項1記載の食器洗浄機。
  7. 【請求項7】 洗浄室の周壁に達した洗浄水の多寡を検
    知する検知手段の検知結果に基づく、洗浄ポンプの駆動
    度合の制御を、その検知手段の検知結果による上限値を
    定めて行い、その達した上限値により、洗浄水の量を変
    化させることを特徴とする請求項1記載の食器洗浄機。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007319313A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd 食器洗い機
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