JPH11346982A - 食器洗浄機 - Google Patents

食器洗浄機

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JPH11346982A
JPH11346982A JP16371198A JP16371198A JPH11346982A JP H11346982 A JPH11346982 A JP H11346982A JP 16371198 A JP16371198 A JP 16371198A JP 16371198 A JP16371198 A JP 16371198A JP H11346982 A JPH11346982 A JP H11346982A
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JP
Japan
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pump
motor
water
dishwasher
washing
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JP16371198A
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English (en)
Inventor
Fumio Takahagi
文雄 高萩
Hironobu Kashimura
弘信 樫村
Takashi Tomita
隆士 富田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】食器洗浄機の洗浄水の循環あるいは排水を行う
ポンプのモータの運転停止時に回転数を強制的に減速
し、シール部材から発生する鳴き音の発生期間の低減を
図る。 【解決手段】 食器洗浄槽7と、該洗浄槽に設けられ洗
浄槽内の洗浄水、及び乾燥用空気を加熱するヒータと、
前記ヒータにより加熱された洗浄槽内の洗浄水を加圧し
て加圧水を吐出するポンプ13、及び該ポンプを駆動す
るモータ14と、前記加圧水を噴射して食器の洗浄を行
うアームノズル19,20と、前記ポンプのケーシング
とポンプ駆動軸間をシールするシール機構とからなる食
器洗浄機において、前記ポンプを駆動するモータの運転
停止時に、前記駆動用モータを所定期間直流制動してモ
ータの回転数を強制的に減速し、ポンプとケーシング間
をシールするシール機構から発生する鳴き音を低減し
て、静音化を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食器洗浄機に係
り、特に運転停止に至る時などの減速運転中にポンプの
モータの連結部に設けてある、ポンプのケーシングとポ
ンプの駆動軸間をシールするシール機構から発生する鳴
き音の低減に関する。
【0002】
【従来の技術】食器洗浄機本体はその内部に食器洗浄槽
を備え、その下部にはモータで駆動するポンプを備え、
このポンプにより食器の洗浄、及びすすぎ用の洗浄水の
循環、あるいは洗浄水の排水を行う。このポンプはポン
プケーシング、ポンプランナー、ポンプとこのポンプを
駆動するモータを連結する軸などからなり、ポンプケー
シングと前記軸はシール機構によりシールされている。
【0003】このように構成されたポンプでは、前記洗
浄水の循環及び洗浄水の排水等の処理後にポンプの運転
を停止すると、停止に至る減速運転中のある速度領域で
ポンプの軸とケーシングの間に設けてあるシール機構を
構成するシール部材がねじり振動し、鳴き音が発生す
る。このように減速運転中のある速度領域でシール機構
にねじり振動が発生し鳴き音が発生することは、スティ
クスリップ現象として一般的に知られている。
【0004】図10は、従来のモータの運転停止時の回
転数特性を示す図である。ポンプ駆動用モータの駆動を
時点t1でオフしても、モータの回転数は慣性が存在す
るために特性曲線60のように序々に低下し、回転が停
止するまでに時間を要し、シール部の鳴き音発生時間T
1も長期間になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記鳴き音を抑制する
ためにはシール部材の振動を抑えることが必要である
が、そのためには、シール部の構成の見直し等が必要に
なり、コストが高くなる等の問題がある。
【0006】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、上記課題を解決するために、食器洗浄機の洗浄水
の循環あるいは排水を行うポンプのモータの運転停止時
に回転数を強制的に減速し、シール部材から発生する鳴
き音の発生期間の低減を図ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために次のような手段を採用した。
【0008】食器洗浄槽と、該洗浄槽に設けられ洗浄槽
内の洗浄水、及び乾燥用空気を加熱するヒータと、食器
乾燥時に乾燥用空気を食器に送風する送風機と、前記ヒ
ータにより加熱された洗浄槽内の洗浄水を加圧して加圧
水を吐出するポンプ、及び該ポンプを駆動するモータ
と、前記洗浄槽内に設けた、食器を収納する食器収納か
ご、前記洗浄槽内の水温を検知する温度検知手段、及び
前記加圧水を噴射して食器の洗浄、すすぎを行う回転自
在のアームノズルと、前記ポンプのケーシングとポンプ
駆動軸間をシールするシール機構と、食器洗浄機の運転
サイクルをコントロ−ルするコントローラと、からなる
食器洗浄機において、前記コントローラは、前記ポンプ
を駆動するモータの運転停止時に、前記駆動用モータを
所定期間直流制動してモータの回転数を強制的に減速す
ることを特徴とする。
【0009】また、前記ポンプはその正回転時に加圧水
をアームノズルに供給し、その逆回転時に加圧水を排水
口に供給するポンプであることを特徴とする。
【0010】また、前記ポンプは前記加圧水をアームノ
ズルに供給するポンプであり、且つ前記コントロ−ラ
は、前記記ポンプを駆動するモータの運転停止時に前記
駆動用モータを所定期間直流制動してモータの回転数を
強制的に減速することを特徴とする。
【0011】また、前記ポンプは前記加圧水を排水口に
供給するポンプであり、且つ前記コントローラは、前記
ポンプを駆動するモータの運転停止時に前記駆動用モー
タの電源を所定期間遮断してから、所定期間直流制動し
てモータの回転数を強制的に減速することを特徴とす
る。
【0012】また、前記直流制動は、電源電圧波形のゼ
ロクロス点から所定期間電源電圧波形の半波を1つおき
に前記モータに供給して、モータの回転数を強制的に減
速することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を図1
〜図9を用いて説明する。
【0014】図1は本実施形態に係る食器洗浄機の全体
的な内部構造を示す縦断面図であり、図2はポンプ13
のケーシングとポンプ駆動軸間をシールするシール機構
の拡大断面図である。
【0015】図1において、1は食器洗浄機本体、2は
ヒンジ、3は扉である。扉3はヒンジ2を中心に矢印A
のように前方に開閉可能である。4はコントラーラであ
って、コントローラ4は食器洗浄機の給水、洗浄水の加
熱、加熱された洗浄水の洗浄のための循環、洗浄水の排
水、乾燥用空気の送風等の、食器洗浄機の「洗浄」、
「すすぎ」、及び「乾燥」のサイクルをコントロールす
る。5は表示器であって、洗浄処理の進行状況、及び前
記コントローラが指令した各種情報を表示する。表示器
5、コントローラ4、及び図示しない運転操作部は扉3
の上部に内設される。6はステンレス材で形成された扉
内壁であって、扉3の内面部に取り付けられ、扉内壁6
には図示しない洗剤投入器、及び仕上げ剤投入器が設置
されている。7はステンレス材で形成された洗浄槽兼乾
燥槽(以下単に「洗浄槽」という)であって洗浄槽には
洗浄槽内の洗浄水を加熱するヒータを備え、洗浄槽内に
は洗浄槽内の水位を検知する図示しない水位センサ、及
び洗浄槽内の洗浄水の温度を検知する図示しない温度セ
ンサが設置されている。8はパッキンである。洗浄槽7
は扉3を閉じているときにはパッキン8により外部と気
密が保たれるように構成されている。
【0016】9は上レール、10は下レール、11は上
かご、12は下かごである。洗浄槽7内に上レール9、
下レール10を形成し、上かご11、及び下かご12を
このレールに沿って本体1の前方に容易に移動可能に支
持する。
【0017】13はポンプ、14はポンプ13を駆動す
るモータ、15はポンプ13とモータ14を連結する
軸、16はポンプランナーである。
【0018】ポンプ13は流路を切り換える切換装置を
備え、ポンプが正回転するときは吸い込んだ洗浄水を後
述する吐出し管18に吐出し、ポンプが逆回転するとき
は後述する排水口26に吐出する。
【0019】17は水溜めケース、18は吐出し管であ
る。水溜めケース17の内部は、ポンプ13、吐出し管
18により洗浄槽7に結合されており、モータ14によ
りポンプ13が正回転すると、ポンプ13は洗浄槽7の
下部、及び水溜めケース17内部に蓄えられた水をポン
プ内部に吸い込み、吐出し管18から洗浄用あるいはす
すぎ用の水として吐出す。
【0020】19は上アームノズル、19aは上アーム
ノズルに設けた小孔、20は下アームノズル、20aは
下アームノズルに設けた小孔、21は下アームノズルの
略中央部に設けた噴射口、22は下かご12の略中央に
固定した導水管である。
【0021】吐き出し管18から吐き出された圧力水は
下アームノズル20、及び導水管22に供給し、導水管
22から上アームノズル19に供給する。
【0022】下アームノズル20の小孔20aから噴出
する圧力水を食器収納用下かご内の食器に噴射し、上ア
ームノズル19の小孔19aから噴出する圧力水を食器
収納用上かご内の食器に噴射する。
【0023】上アームノズル19及び下アームノズル2
0は回動自在に取り付けられていて、上アームノズル1
9に設けた小孔19a及び下アームノズル20に設けた
小孔20aから噴射する水の反作用によって回転し、上
アームノズルに設けた小孔19a、下アームノズルに設
けた小孔20aから噴出する圧力水を食器収納槽の全域
にわたって噴射する。
【0024】23は送風ファン、24は送風ホースであ
り、送風ホース内の空気は前記ヒータにより加熱され洗
浄槽内の食器を乾燥する。25は洗浄槽から温風を排出
する排気口、26は排水口、27は給水弁を示す。
【0025】給水弁27は、洗浄槽7内に水道水を供給
するために洗浄槽後部上部に設置されている。
【0026】次に、ポンプ13のケーシングとポンプ駆
動軸間をシールするシール機構について説明する。この
ポンプ13及びモータ14は洗浄槽7の槽外の下面下部
の略中央部に配置され、ポンプの正回転で洗浄水の循環
を行い、逆回転で洗浄水の排水を行うことは前述の通り
である。
【0027】図2はポンプ13のケーシングとポンプ駆
動軸間をシールするシール機構の断面図である。
【0028】28はポンプ13のモータ側のケーシン
グ、29はポンプ13のモータ側のケーシングとポンプ
駆動軸間をシールするシール機構である。29a、29
bはそれぞれシール機構を構成するシール部材であり、
シール部材29aはポンプランナー側に取り付けられ、
シール部材29bはモータ側のポンプケーシング28内
に取り付けられる。シール部材29aの表面はカーボン
材で構成し、シール部材29bの表面はセラミック部材
で構成する。30はコイルバネで、シール部材29bを
所定圧力でシール部材29aに押しつける。シール部材
29aとシール部材29bとは面接触で回転摺動してポ
ンプ13のケーシングとポンプ駆動軸との間をシールす
る。
【0029】図3は食器洗浄機の洗浄、すすぎ、乾燥の
各サイクルを制御するコントローラ4を示す図である。
【0030】31はマイクロコンピュータ、32は発振
回路でありマイクロコンピュータ31にクロックを供給
する。33は操作回路であり食器洗浄機の各種操作を指
示する操作ボタンを備えている。34は表示回路であっ
て洗浄機の処理の進行状況等の各種情報を表示する。3
5は電源電圧波形ゼロクロス検知回路、36はポンプ正
回転用モータ駆動回路、37はポンプ逆回転用モータ駆
動回路であり、これらによりコントローラ4が構成され
る。
【0031】図4は電源電圧波形ゼロクロス検知回路3
5を示す図であり、R1、R2及びR3は抵抗、Iはイ
ンバータ(極性反転回路)、40はフォトカプラ、50
は交流電源電圧である。
【0032】図5は交流電源50に同期した矩形波(以
下ゼロクロス信号という)50のタイミングチャートで
ある。
【0033】交流電源電圧50は抵抗R1、R2を介して
フォトカプラ40のフォトダイオードに供給する。フォ
トカプラ40のフォトトランジスタは前記交流電源電圧
に同期して導通して、そのコレクタ側に交流電源電圧に
同期した矩形波を出力する。インバータIはこの信号を
反転してゼロクロス信号51をマイクロコンピュータ3
1に出力する。
【0034】図6はモータ14を正方向及び逆方向に回
転するための駆動回路を示す図である。図において、4
1aは正方向回転用双方向スイッチング素子、41bは
逆方向回転用双方向スイッチング素子であり、マイクロ
コンピュータ31は前記取り込まれたゼロクロス信号に
同期して、双方向スイッチング素子をオン、オフ制御す
る。すなわちポンプを正方向に駆動するときには双方向
スイッチング素子41aに前記ゼロクロス信号に同期し
たゲート信号を供給してモータを駆動し、ポンプを停止
するときにはゲート信号をオフしてモータ14を停止す
る。またポンプを逆方向に駆動するときには双方向スイ
ッチング素子41bを前記ゼロクロス信号に同期してオ
ンしてモータを駆動し、ポンプを停止するときにはオフ
してモータ14を停止する。
【0035】次に、以上のような構成を有する食器洗浄
機の運転動作を標準的に使用される運転サイクルを例に
とって説明する。
【0036】運転サイクルは「洗い」、「水すすぎ」、
「温水すすぎ」、「乾燥」の各工程をこの順序で進行す
る。
【0037】まず、食器を上かご、及び下かごに収納
し、洗剤を扉内壁に設置した洗剤投入器にセットして、
扉を閉め操作ボタンを押すことにより運転が開始され
る。
【0038】「洗い」行程は、給水弁で基準水位まで給
水する。洗浄槽に設けた図示しないヒータに通電を開始
すると同時にポンプ13を正方向に駆動する。ポンプに
より加圧され、ヒータにより加熱された加圧水は、下ア
ームノズルの小孔20a、及び上アームノズルの小孔1
9aから噴射する、同時にこの噴射の反作用を受けて下
アームノズル20及び上アームノズル19は回転を始め
る。この回転数は毎分約20回転であり、洗浄槽7の上
かご11及び、下かご12に収納した食器にまんべんな
く洗浄水を噴射し、また洗浄水の水温も徐々に上昇する
ため、洗浄水の噴射力、温水の作用及び洗剤の作用によ
って食器の汚れを効率よく落とす。
【0039】また前記コントローラは洗浄水の水温及び
水位を監視するセンサを備え、水位を監視するためにモ
ータ14を10分毎に停止し水位を検出する。「洗い」
工程の洗浄水の最高温度は約65℃に設定してあり、こ
の温度を検知したとき「洗い」行程を終了する。
【0040】次に「水すすぎ」の工程を行う。この工程
は、洗剤成分を洗い流す工程で、「給水−噴射ー排水」
の工程を繰り返し、通常3回程度行う。
【0041】次に、「温水すすぎ」工程を行う。この工
程は洗浄槽内の食器の殺菌と加温を目的とし、すすぎ水
の温度を約70℃に加熱して噴射する。この工程も洗浄
水の水位を監視するために、ポンプを駆動するモータ1
4を10分毎に停止し水位を検出する。
【0042】次に、「排水」工程を行う。この工程では
モータを逆回転しポンプを逆方向に回転駆動する。水溜
めケース内に蓄えられた洗浄水はポンプケーシング内に
吸い込まれ排水口26から排水される。
【0043】次に、「乾燥」工程を行う。この工程では
送風ファン23から吐き出された空気を送風ホース24
に送る。送風ホースの中の空気は前記ヒータにより加熱
され温風を洗浄槽内に送る。洗浄槽内に送られた温風は
上かご及び下かご内に収納された食器に当たり、食器を
乾燥した後排気口25から機外に排出される。
【0044】このように、本実施形態における食器洗浄
機は洗浄水の循環をポンプの正回転で行い、洗浄水の排
水をポンプの逆回転で行っている。このように洗浄と排
水を1つのポンプで行う場合には、食器洗浄機の1サイ
クルの運転においてポンプを駆動するモータの起動、停
止を数回繰り返し行うことになる。
【0045】次に、ポンプ13の正回転運転停止時、及
び逆回転運転停止時に行うモータ14の直流制動につい
て説明する。
【0046】直流制動(ダイナミック・ブレーキ)は誘
導電動機1次側に直流電流を流して固定磁界を作り、そ
の中で回転する2次導体の運動に制動力を与えようとす
るものである。
【0047】図6は前述したポンプを正方向及び逆方向
に回転するための駆動回路を示す図である。図において
ポンプを正方向に駆動、停止するときには双方向スイッ
チング素子41aを前記ゼロクロス信号に同期してオ
ン、オフしてモータ14の駆動、停止を行う。またポン
プを逆方向に駆動、停止を行うときには前記ゼロクロス
信号に同期して双方向スイッチング素子41bをオン、
オフしてモータの駆動、停止を行うことは前述の通りで
ある。
【0048】図7は、モータ14によるポンプの正方向
回転駆動時に運転停止する場合の直流制動のタイミング
チャートを示す。図7において、50は交流電源電圧、
51は交流電源電圧に同期したゼロクロス信号、52は
モータ駆動信号、53はモータに印加される交流電源電
圧である。
【0049】図7の期間t0〜t3はモータに電源電圧が
連続的に印加されモータは正方向に駆動される。期間t
3〜t7は直流制動期間で、モータには交流電源電圧波形
50の正の半波のみがゼロクロス信号に同期して印加さ
れ、モータは直流制動状態になり強制的に減速される。
なお、実験によると直流制動期間t3〜t7は0.5秒程
度が好ましい。
【0050】図8は、モータ14によるポンプの逆方向
回転駆動時に運転停止する場合の直流制動のタイミング
チャートを示す図の期間t0〜t3はモータに電源電圧が
連続的に印加されモータは逆方向に駆動される。期間t
3〜t6は無電圧期間で電源電圧は印加されない。期間t
6〜t9は直流制動期間で、モータには交流電源電圧50
の正の半波のみがゼロクロス信号に同期して印加され、
モータは直流制動状態になり強制的に減速される。
【0051】ポンプを逆方向に駆動するとき、すなわち
ポンプの排水運転時には、洗浄水の排水が完了するとモ
ータの負荷は軽くなって無負荷状態になる。このためモ
ータ14の電流値は小さくなり、ポンプの正方向駆動
時、すなわち洗浄水の循環時と同じ制御を行うと、モー
タの電流値が小さいため直流制動は十分に作用しない。
このために、図8に示すように無電圧期間t3〜t7を設
けた後、直流制動を開始する。直流制動開始直後にモー
タに流れる電流はモータの起動電流に相当する電流にな
るため直流制動は十分に作用しモータを強制的に減速す
る。なお、実験によるとモータの無電圧期間t3〜t6、
及び直流制動期間t6〜t9は0.5秒程度が好ましい結
果が得られる。
【0052】図9はモータ14の運転停止時の回転数特
性を示す図である。図において、70はモータ回転数特
性曲線を示す。
【0053】従来は、ポンプ駆動用モータの駆動をオフ
しても、モータの回転数は慣性が存在するために図10
の回転数特性曲線60のように序々に低下し、回転停止
に時間を要しシール部の鳴き音発生時間T1も長期間に
なるが、本実施形態においてはモーター停止時に直流制
動を作用させているので、ポンプ及びモータは速やかに
減速し、シール部の鳴き音発生時間T2は短縮され、シ
ール部から発生する鳴き音発生時間領域を少なくでき
る。また、シール部の鳴き音はシール部の温度が高くな
ると大きくなる傾向にある。したがって、本発明は温水
を用いる食器洗浄機に対して効果が大である。
【0054】以上の実施形態では、ポンプ13として一
台のポンプを用いその流路を切換て洗浄水の循環及び排
水を行ったが、循環用及び排水用にそれぞれ専用のポン
プを備えることができることは勿論である。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、洗浄水の循環、及び排
水を行うポンプの駆動用モータの運転停止時に、直流制
動を所定時間作用させることでポンプ駆動用のモータの
回転を速やかに制動でき、ポンプとケーシング間をシー
ルするシール機構から発生する鳴き音を大幅に低減で
き、静音化をはかることができる。また、シール機構に
変更を加えることなく、ポンプを駆動するモータの停止
制御を変更するので安価に静音化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る食器洗浄機の全体的な
内部構造を示す縦断面図である。
【図2】本発明の実施形態に係るシール機構の断面図で
ある。
【図3】本発明の実施形態に係るコントローラをを示す
図である。
【図4】本発明の実施形態に係る電圧波形ゼロクロス検
知回路を示す図である。
【図5】本発明の実施形態に係る電源電圧に同期した矩
形波のタイミングチャートである。
【図6】本発明の実施形態に係るモータを正方向及び逆
方向に回転するための駆動回路を示す図である。
【図7】本発明の実施形態に係るモータによるポンプの
正方向駆動時に運転停止する場合の直流制動のタイミン
グチャートである。
【図8】本発明の実施形態に係るモータによるポンプの
逆方向駆動時に運転停止する場合に直流制動のタイミン
グチャートである。
【図9】本実施形態に係るモータの運転停止時の回転数
特性を示す図である。
【図10】従来のモータの運転停止時の回転数特性を示
す図である。
【符号の説明】 1 食器洗浄機本体 3 扉 4 コントローラ 5 表示器 7 洗浄槽 9 上レール 10 下レール 11 上かご 12 下かご 13 ポンプ 14 モータ 15 軸 18 吐出し管 19 上アームノズル 20 下アームノズル 23 送風ファン 26 排水口 29 シール機構 29a,29b シール部材 35 電源電圧波形ゼロクロス検知回路 36 ポンプ正回転用モータ駆動回路 37 ポンプ逆回転用モータ駆動回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 富田 隆士 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立製作所電化機器事業部多賀本部 内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食器洗浄槽と、 該洗浄槽に設けられ洗浄槽内の洗浄水、及び乾燥用空気
    を加熱するヒータと、 食器乾燥時に乾燥用空気を食器に送風する送風機と、 前記ヒータにより加熱された洗浄槽内の洗浄水を加圧し
    て加圧水を吐出するポンプ、及び該ポンプを駆動するモ
    ータと、 前記洗浄槽内に設けた、食器を収納する食器収納かご、
    前記洗浄槽内の水温を検知する温度検知手段、及び前記
    加圧水を噴射して食器の洗浄、すすぎを行う回転自在の
    アームノズルと、 前記ポンプのケーシングとポンプ駆動軸間をシールする
    シール機構と、 食器洗浄機の運転サイクルをコントロールするコントロ
    ーラと、からなる食器洗浄機において、 前記コントローラは、前記ポンプを駆動するモータの運
    転停止時に、前記駆動用モータを所定期間直流制動して
    モータの回転数を強制的に減速することを特徴とする食
    器洗浄機。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、前記ポンプは
    その正回転時に加圧水をアームノズルに供給し、その逆
    回転時に加圧水を排水口に供給するポンプであることを
    特徴とする食器洗浄機。
  3. 【請求項3】 請求項1の記載において、 前記ポンプは前記加圧水をアームノズルに供給するポン
    プであり、且つ前記コントロ−ラは、前記ポンプを駆動
    するモータの運転停止時に前記駆動用モータを所定期間
    直流制動してモータの回転数を強制的に減速することを
    特徴とする食器洗浄機。
  4. 【請求項4】 請求項1の記載において、 前記ポンプは前記加圧水を排水口に供給するポンプであ
    り、且つ前記コントローラは、前記ポンプを駆動するモ
    ータの運転停止時に前記駆動用モータの電源を所定期間
    遮断してから、所定期間直流制動してモータの回転数を
    強制的に減速することを特徴とする食器洗浄機。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4項の何れか1つの請求
    項の記載において、前記直流制動は、電源電圧波形のゼ
    ロクロス点から所定期間電源電圧波形の半波を1つおき
    に前記モータに供給して、モータの回転数を強制的に減
    速することを特徴とする食器洗浄機。
JP16371198A 1998-06-11 1998-06-11 食器洗浄機 Pending JPH11346982A (ja)

Priority Applications (1)

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JP16371198A JPH11346982A (ja) 1998-06-11 1998-06-11 食器洗浄機

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010000280A (ja) * 2008-06-23 2010-01-07 Panasonic Corp 食器洗い機
JP2010273699A (ja) * 2009-05-26 2010-12-09 Panasonic Corp 食器洗い機
KR101156904B1 (ko) 2005-07-11 2012-06-21 엘지전자 주식회사 식기 세척기 및 그 소음 감소방법

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