JP2000316774A - 食器洗い乾燥機 - Google Patents

食器洗い乾燥機

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JP2000316774A
JP2000316774A JP12817699A JP12817699A JP2000316774A JP 2000316774 A JP2000316774 A JP 2000316774A JP 12817699 A JP12817699 A JP 12817699A JP 12817699 A JP12817699 A JP 12817699A JP 2000316774 A JP2000316774 A JP 2000316774A
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JP
Japan
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washing
tableware
cleaning
dishwasher
drying
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JP12817699A
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English (en)
Inventor
Masaki Yura
政樹 由良
Hiroaki Inui
浩章 乾
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は食器かごについて、洗浄および乾燥
の効率を高めた食器洗い乾燥機の提供を目的とする。 【解決手段】 被洗浄物を収納する食器かご1と、食器
かご1を回転するかご回転手段12と、洗浄槽2と、洗
浄水を噴射する洗浄手段3と、制御装置14とを有し
て、かご回転手段12は食器かご1の回転角速度を変化
させたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食器を洗浄して乾
燥する食器洗い乾燥機に係わり、特に洗浄および乾燥の
効率を高めるための構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の食器洗い乾燥機について、図9に
基づいて説明する。
【0003】食器の洗浄および乾燥を行うための構成と
して、被洗浄物である食器を収納する食器かご30、洗
浄水を噴射する洗浄ノズル31、洗浄水を加圧する洗浄
ポンプ32、洗浄槽33を有している。また、洗浄水を
機外に排出する排水ポンプ34、洗浄槽33に外気を送
り込む送風機35、洗浄槽33の開口部を開閉する蓋3
6を有している。
【0004】また、洗浄水や外気を加熱するヒータ37
を備えて、洗浄ポンプ32、排水ポンプ34、送風機3
5、ヒータ37等を制御する制御装置38にて運転が制
御される。さらには、この制御装置38によって、洗浄
時間や洗浄またはすすぎ温度を変化させたいくつかの運
転方法が選択できるものである。
【0005】このような食器洗い乾燥機では、蓋36を
開放した状態で、食器かご30を引出して、被洗浄物で
ある食器を収納する。次に、この食器かご30を洗浄槽
33に押し込み、洗剤を投入する。蓋36を閉じて、制
御装置38の指令によって、運転を開始する。
【0006】まず洗浄工程が行われるが、それには洗浄
ポンプ32が洗浄水を加圧する動作が安定するための所
定量の洗浄水を、洗浄槽33に供給する給水工程が最初
に実行される。一般的なものと同様、給水手段として給
水弁の開閉および洗浄水の水位検知手段(図示を省略)
を有している。
【0007】この給水工程に続いて、洗浄ポンプ32に
よって加圧して且つヒータ37によって第1の所定温度
まで加熱しながら、洗浄水を洗剤と共に洗浄ノズル31
の噴射口から噴射する本洗工程が行われる。
【0008】ここで洗浄水は洗浄ノズル31の噴射口か
ら鉛直方向または斜め上方向に、噴射口の形状と水圧に
応じてほぼ一定方向に噴射される。また、洗浄ノズル3
1は洗浄水の噴射反力によって、略水平に一方向に、ほ
ぼ一定の回転角速度、約60rpmで回転する。従来の
食器洗い乾燥機では、一般に20〜100rpmである
ことが多い。このようにして回転する洗浄ノズル31か
ら噴射された洗浄水の衝突力(機械力ともいう)・洗剤
・熱等の作用によって、食器は洗浄されるものである。
噴射した洗浄水のエネルギーは、その圧力と流量に比例
するものであり、これを以下では噴射水動力とも呼ぶ。
【0009】洗工程で、洗浄水が第1の所定温度に高ま
るとともに、所定の噴射時間を経ると、洗浄ポンプ32
ならびにヒータ37を停止する。次に食器等から洗い落
とされた汚れを含む洗浄水を排水ポンプによって機外に
排出する排水工程に入る。
【0010】引き続いて、新たに洗浄水を供給する給水
工程と、洗剤や残菜(食器に付着した汚れを残菜ともい
う)で汚れた食器をすすぐために洗浄水を洗浄ノズル6
1から噴射するすすぎ工程と、前記排水工程とが連続し
て4回繰り返されて、洗浄工程を終了する。
【0011】なお、最終のすすぎ工程は、次工程の乾燥
工程を短時間で行うために、ヒータ37によって洗浄水
を第2の所定温度まで加熱しながら行う「加熱すすぎ工
程」となっている。ここで一般的には、第1の所定温度
は第2の所定温度以下であることが多い。
【0012】次に乾燥工程が行われる。この工程では、
送風機35およびヒータ37を運転して、洗浄槽33内
の湿気を排出するとともに、食器に付着した洗浄水の水
滴を加熱して蒸発させることで、被洗浄物の乾燥が行わ
れる。このように洗浄工程と乾燥工程が連続して行われ
て、運転を終えるものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来構成の食器
洗い乾燥機では、洗浄ノズル31は一定回転数で一方向
に回転するものであるから、食器の下方を通過する洗浄
ノズル31の噴射が食器に衝突する角度はほぼ同一の状
態で繰り返されるものである。
【0014】したがって、食器の形状によっては、噴射
が届かないか不十分な領域が存在したり、同一場所を必
要以上に繰り返して洗浄することが起こる。したがっ
て、種々の食器が収納されることを想定した上で、所定
の洗浄力を得るためには、洗浄ノズル31からの噴射水
動力を大きくする必要がある。すなわち、過大な洗浄水
動力を使って、洗浄効率が低い。また、噴射水動力が大
きいことで、洗浄ポンプ32の小型化が困難である。ま
た、噴射洗浄水による衝突音や洗浄ポンプ21の運転音
などによって、洗浄騒音も大きいという課題を有してい
る。
【0015】このような問題点を改善するひとつの手段
として、食器かごを回転して、固定した洗浄ノズルから
の噴射洗浄水で洗浄するものが提案されている。例とし
て、特公平3−28212号記載の発明は、食器かごを
洗浄槽の外に引出すための構成や、上下および側面から
の噴射を行う構成に特徴がある。また、特開平10−3
3449号記載の発明は、「ターンテーブル方式」の食
器洗浄機として機器全体の小型化のために、食器かごに
回転力を与える動力伝達部を洗浄槽の隅部に配置する点
に特徴がある。
【0016】しかしながら、上記のものも噴射洗浄水と
食器との相対的な位置関係から考えると、従来の回転す
る洗浄ノズルと静止した被洗浄物の場合と同様である。
したがって、食器と噴射洗浄水の衝突による洗浄効率は
不十分なものであって、多大な洗浄水動力および洗浄水
量を必要とする。そのため、洗浄ポンプの小型化や洗浄
騒音の低減が困難なものと考えられる。
【0017】本発明は、以上のような従来の食器洗い乾
燥機が有している課題を解決するものである。特に、洗
浄ノズルと食器かごの回転を非同期とすることで、噴射
された洗浄水(単に噴射洗浄水ともいう)を種々の角度
で食器に衝突させて、洗浄効率を高めた食器洗い乾燥機
を提供することを目的としているものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の食器洗い乾燥機
は、被洗浄物を収納する食器かごと、食器かごを回転す
るかご回転手段と、洗浄槽と、被洗浄物を洗浄する洗浄
手段と、かご回転手段や洗浄手段等の動作を制御する制
御装置とを有して、かご回転手段は食器かごの回転角速
度を変化させたものである。
【0019】この発明によれば、かご回転手段が食器か
ごの回転角速度を変化させることで、洗浄手段として洗
浄水を噴射するものでも、噴射された洗浄水が被洗浄物
である食器の同一部位に同一角度で繰り返し衝突するの
ではなく、種々の角度から洗浄することで、洗浄手段に
よる洗浄効率を高めた食器洗い乾燥機を提供できる。
【0020】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、被洗浄物
を収納する食器かごと、食器かごを回転するかご回転手
段と、洗浄槽と、被洗浄物を洗浄する洗浄手段と、かご
回転手段や洗浄手段等の動作を制御する制御装置とを有
して、かご回転手段は食器かごの回転角速度を変化させ
た食器洗い乾燥機としたことである。
【0021】この発明によれば、かご回転手段が食器か
ごの回転角速度を変化させることで、洗浄手段として洗
浄水を噴射するものでも、噴射された洗浄水が被洗浄物
である食器の同一部位に同一角度で繰り返し衝突するの
ではなく、種々の角度から洗浄することで、洗浄手段に
よる洗浄効率が高まる。すなわち、洗浄水動力が小さく
とも所定の洗浄性能が得られる。
【0022】このことで洗浄ポンプの小型化も図れて、
機器全体をコンパクトにすることができる。さらに、噴
射洗浄水の衝突音や洗浄ポンプの運転音も低減されて、
より静かな運転音になる。
【0023】請求項2記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、被洗浄物を乾燥する乾燥手段を有し
て、かご回転手段は乾燥工程で食器かごを回転するもの
であり、この発明では特に、乾燥手段が機外より新鮮な
空気を導入して、洗浄槽内の湿気を排出することで形成
する空気の流れに対して、かご回転手段が食器かごを回
転する。したがって、乾燥工程にてその流れに対する被
洗浄物の位置が変化する。言い換えれば、食器かご内の
被洗浄物が空気の流れの中で回転することで、均一に空
気と接触して乾燥されるから、乾燥効率が高まる。
【0024】請求項3記載の発明は、請求項1または2
の発明において、かご回転手段は食器かごの回転を正逆
反転する食器洗い乾燥機としたことである。
【0025】この発明では特に、洗浄工程や乾燥工程で
食器かごの回転方向を正逆反転するだけで、洗浄手段の
噴射角度や乾燥手段による空気の流れと食器かごとの位
置関係をより変化させて、被洗浄物の表面と裏面をくま
なく洗浄あるいは乾燥するものであって、洗浄効率や乾
燥効率が高まる。
【0026】請求項4記載の発明は、請求項1〜3いず
れか1項記載の発明において、かご回転手段は食器かご
の回転を一時停止して、食器かごの特定部位に対して洗
浄手段または乾燥手段を実行する食器洗い乾燥機とした
ことである。
【0027】この発明では特に、かご回転手段は食器か
ごの特定部位に対して集中的に洗浄手段または乾燥手段
を実行することで、食器かごの内でも、被洗浄物の収納
密度が高い部位や、箸やスプーン等の小物類を収納した
バスケット等のように、通常は洗浄効率や乾燥効率が低
い部位に対しては、集中して洗浄して乾燥する。このこ
とで、食器かごの被洗浄物全体を効率よく洗浄して乾燥
することができる。
【0028】請求項5記載の発明は、請求項1〜4いず
れか1項記載の発明において、洗浄手段は洗浄槽内にて
固定された洗浄ノズルを有する食器洗い乾燥機とするこ
とである。
【0029】この発明では特に、洗浄手段が固定された
洗浄ノズルであるから、洗浄ノズルが回転するためのス
ペースは不必要であって、洗浄手段ならびに機器全体の
小型化が図れる。
【0030】請求項6記載の発明は、請求項1〜5いず
れか1項記載の発明において、洗浄手段は洗浄槽の壁面
に一体または別体に形成された噴射孔を有する食器洗い
乾燥機とすることである。
【0031】この発明では特に、洗浄手段が洗浄槽と一
体に形成された噴射孔であるから、洗浄手段のためのス
ペースは洗浄水を供給する通路下が形成できれば十分で
あって、洗浄手段ならびに機器全体について、さらに小
型化が図れる。
【0032】請求項7記載の発明は、請求項1〜6いず
れか1項記載の発明において、かご回転手段の始動およ
び停止は、洗浄工程では洗浄手段に遅れて作動する食器
洗い乾燥機とすることである。
【0033】この発明では特に洗浄工程の開始時は、洗
浄手段の動作を開始してから、かご回転手段が食器かご
を回転させる。したがって、被洗浄物が洗浄水で濡らさ
れた状態で食器かごの回転が始動するので、被洗浄物同
士の接触による傷が付きにくい。
【0034】また、洗浄工程の終了時は、いくつかの各
工程で、洗浄手段の動作を停止した後に、かご回転手段
は食器かごの回転を所定時間だけ継続してから停止す
る。したがって、被洗浄物に付着した汚水が、食器かご
の回転による遠心力および振動等によって滴下すること
を促進して、汚水の残存量が少ない。このことで被洗浄
物のすすぎを効率よく行えて、洗浄効率が高い。
【0035】請求項8記載の発明は、請求項2〜7いず
れか1項記載の発明において、かご回転手段の始動は、
乾燥工程では乾燥手段に先行して作動する食器洗い乾燥
機とすることである。
【0036】この発明では特に、乾燥手段の始動に先立
って、かご回転手段が食器かごを回転させる。したがっ
て、被洗浄物および食器かごに付着した水滴を回転に伴
う遠心力や振動等によって滴下させるので、被洗浄物に
付着した水滴の量を低減して、短時間での乾燥性能が高
い。
【0037】請求項9記載の発明は、請求項1〜8いず
れか1項記載の発明において、洗浄手段の噴射孔を乾燥
手段の送風口を一体または別体で同一部位に形成した食
器洗い乾燥機とすることである。
【0038】この発明では特に、洗浄手段および乾燥手
段が洗浄槽の内部に占める容積を小型化できる。しか
も、被洗浄物に対する乾燥効果を、洗浄と同様に、均一
に発揮する。すなわち、洗浄水動力に加えて、乾燥風量
の削減ができる。洗浄ポンプ、送風機等の小型化ならび
に機器全体の小型化ができる。
【0039】
【実施例】以下、この発明の実施例について、図面を参
照しつつ説明する。
【0040】(実施例1)図1、図2において、1は食
器、調理道具等の被洗浄物を収納する食器かご、2は洗
浄槽、3は洗浄水を噴射する噴射孔を有する洗浄ノズ
ル、4は洗浄水を加圧する洗浄ポンプである。すなわ
ち、洗浄手段として、洗浄水を噴射する洗浄ノズル3と
洗浄水を加圧する洗浄ポンプ4を有する。5は洗浄槽2
の前部の開口部を閉じる蓋、6は洗浄水を給水する給水
弁である。
【0041】なお、洗浄ノズル3は洗浄ポンプ4の吐出
口に直結して、固定されている。したがって、従来の洗
浄ノズル31のように、回転するための軸受け構成部で
の水動力の損失等がなくて、この点で高効率な構成であ
る。
【0042】7は食器かご1の底部に固定された環状の
従動ギア、8は従動ギア7を回転するための駆動ギア、
9は駆動モータである。10は食器かご1が滑らかに回
転するためのローラ、11は洗浄槽2に固定されてロー
ラ10を支持するレールである。これら従動ギア7、駆
動ギア8、駆動モータ9等によって、かご回転手段12
が形成されている。13は洗浄工程では主として洗浄水
を加熱するヒータであり、乾燥工程では空気を加熱す
る。また、洗浄水を機外に排出する排水ポンプを有して
いる。14は洗浄ポンプ4、駆動モータ9、ヒータ13
等の運転を制御する制御装置である。
【0043】次に本実施例の食器洗い乾燥機としての動
作を説明する。洗浄工程の運転方法は、基本的に従来の
ものと同様であるので説明を省略する。本実施例におけ
る特徴的なことは、洗浄工程の動作の中でも、かご回転
手段12による洗浄効率の向上にあるので、この点を中
心に述べる。
【0044】洗浄工程が開始すると、洗浄ポンプ4にて
洗浄水を加圧して洗浄ノズル3から噴射して被洗浄物を
洗浄する。また本工程では、制御装置14の指令によっ
て、駆動モータ9を運転する。そのことで、駆動ギア8
が回転して、従動ギア7および食器かご1が約3rpm
で回転する。すなわち、かご回転手段12が食器かご1
を回転する。
【0045】本実施例では特に、洗浄工程中に、制御装
置14の指令に基づいて、かご回転手段12による食器
かご1の回転は、駆動モータ9の回転を変化させること
で、回転角速度が図3に示すように、増速または減速す
る。このことで、回転角速度の変化だけ、被洗浄物に対
する噴射洗浄水の衝突角度が変化する。
【0046】したがって、洗浄ノズル3からの噴射洗浄
水が食器の同一部位に同一角度で繰り返し衝突するので
はなく、種々の角度で食器に機械力を与えて、洗浄す
る。種々の食器形状や汚れの付着状態に対して、角度を
変えて噴射することで、洗浄効率が高い。すなわち、洗
浄ノズル3から噴射する洗浄水動力が小さくとも、所定
の洗浄能力を得るものである。さらには、洗浄ポンプ4
の小型化が図れて、機器全体の小型化を実現できる。
【0047】特に、駆動モータ9の回転数を変化するだ
けで、洗浄ポンプ4の加圧能力は一定のままで、噴射洗
浄水と食器の衝突角度を変化させるので、標準状態の洗
浄水量にて洗浄力を強化することができる。
【0048】なお、実施例1において、図4に示すよう
に、洗浄ノズル3aとしては、回転する食器かご1の外
径より大きいものであってもよい。要するに、洗浄槽2
の内部に固定できれば良いものである。このことで、食
器かご1の外側から被洗浄物に噴射することができるの
で、より洗浄性能が向上するものである。
【0049】なおまた、実施例1の第2の運転方法とし
て、図5のように、かご回転手段12が洗浄工程で食器
かご1の回転を正逆反転することで、洗浄ノズル3の噴
射角度と食器かご1との位置関係をよりきめこまかく変
化させて、洗浄効率を高めることができる。
【0050】実施例1の第2の運転方法では、洗浄ノズ
ル3は固定されていて、食器かご1は約3rpmで正逆
反転する。噴射洗浄水が食器に衝突する時の機械力の大
きさは、主として洗浄ポンプ3の加圧能力と、洗浄ノズ
ル3の噴射口の形状とで決定される洗浄水の噴射速度と
流量に比例する。この運転方法では洗浄ノズル3と食器
かご1との相対速度がこれに付加されて、個々の食器で
みると、表面および裏面それぞれに衝突力または衝突角
度が変化する。すなわち、食器の両面をよりきめこまか
く洗浄できる。
【0051】なおまた、この実施例1の基本構成におい
て、洗浄手段は洗浄槽の壁面に一体または別体に形成さ
れた噴射孔を有するものとすれば、洗浄手段のためのス
ペースは洗浄水を供給する通路下が形成できれば十分で
あって、さらに小型化が図れることは言うまでもない。
【0052】なお、本実施例ならびに上述の運転方法を
実現する構成において、洗浄工程の開始時は、洗浄手段
が作動してから、かご回転手段12が食器かご1を運転
している。次に、洗浄工程の終了時は、洗浄手段を停止
してから、かご回転手段12が食器かご1の回転を停止
することができる。
【0053】この運転方法では、洗浄工程の各工程の開
始時は食器かご1の内部の被洗浄物が洗浄水で濡らされ
た状態で回転が始動するので、被洗浄物同士の接触によ
る傷が付きにくい。また、各工程の終了時は被洗浄物に
付着した汚水が滴下することを促進するので、すすぎを
効率よく行えるものである。したがって、すすぎのため
の噴射時間、洗浄水量、さらには洗浄水動力を低減でき
るものである。
【0054】なお、実施例1の洗浄手段は洗浄水の噴射
を主としたものであるが、浸漬状態で噴流や気泡流を付
加した洗浄手段であっても、同様の効果が得られるもの
である。
【0055】(実施例2)本実施例は、基本構成が実施
例1と同様に、洗浄槽2、洗浄ノズル3、洗浄ポンプ
4、駆動モータ9、かご回転手段12等を有したもので
あり、基本構成についての説明は省略する。乾燥手段と
しては、図6に示すような送風機20と、送風ダクト2
1と、送風口22と、排気口23を有している。
【0056】本実施例の特徴は、乾燥工程でかご回転手
段12が食器かご1を回転する点で、実施例1とは異な
るものであるので、この点について述べる。
【0057】乾燥工程にて、図7のように、かご回転手
段12は食器かご1を約3rpmの一定速度で回転す
る。ただし、途中に回転を停止した時間を有する。これ
を実施例2の第1の運転方法とする。
【0058】実施例2の第1の運転方法では、乾燥工程
で制御装置14は、送風機20を動作させて、機外の空
気を取り込み、送風ダクト21および送風口22から洗
浄槽2に送風する。洗浄槽2内の高温で多湿な空気を排
出すると共に、食器かご1の被洗浄物に送風すること
で、付着している水滴を乾燥するものである。ここで、
送風口22と排気口23とで形成される空気の流れに対
して、食器かご1は一定速度で回転している。したがっ
て、食器かご1内の被洗浄物に均一に送風して、乾燥で
きるものであり、乾燥効率が高い。
【0059】なお、この実施例2の基本構成で、かご回
転手段12は食器かご1の特定部位が送風口22または
排気口23に近接した時に、図7のように回転角速度を
停止することができる。このことで、食器かご1の内で
も、被洗浄物の収納密度が高い部位や、箸やスプーン等
の小物類を収納したバスケットに対して、集中して乾燥
することで、食器かご1の被洗浄物全体を効率よく乾燥
することができる。
【0060】もちろん、食器かご1の特定の部位に対し
て、洗浄手段を集中して実行することで、従来は洗浄時
間が長時間必要な部位を短時間で洗浄できるので、食器
かご1の被洗浄物全体を効率よく洗浄することができる
ことはいうまでもない。
【0061】このように特定の部位を集中して洗浄して
乾燥する運転方法を実現するためには、食器かご1と送
風口22との位置関係を検出する手段を有する必要があ
る。このためには、例えば食器かご1の底部に磁石を固
定して、送風口22に磁気検出手段を設ける必要がある
が、その技術手段は公知でもあり、説明を省略する。も
ちろん洗浄に関しても、同様の技術手段で特定の部位を
検出することができる。
【0062】なおまた、この実施例2の基本構成におい
て、第2の運転方法としてかご回転手段12は、図8の
ように食器かご1の回転を正逆反転することができる。
この場合、乾燥手段が形成する空気の流れと、食器の位
置関係が変化して、食器かご1に収納された被洗浄物を
均一に乾燥するものである。
【0063】また、食器かご1の正逆反転の周期を短く
して繰り返すことで、食器かご1に収納された被洗浄物
に適度な振動と遠心力を与えて、付着水滴の滴下が促進
される。このように被洗浄物の表面から蒸発するべき付
着水滴が減少して、所定の乾燥性能を得る乾燥時間が短
縮できるものでもある。
【0064】なおまた、本実施例ならびに上述の運転方
法を実現する構成において、かご回転手段12は乾燥工
程で乾燥手段の始動に先行して作動することで、被洗浄
物および食器かご1に付着した水滴を滴下して減少させ
るので、短時間での乾燥性能が高めることができる。も
ちろん、乾燥のみ行うような場合に限らず、洗浄と乾燥
を連続して行うような場合にも、乾燥手段たとえば送風
機の運転に先立って、食器かご1を回転するものであっ
てよい。
【0065】なお、本実施例では乾燥手段として送風機
20を有するものについて効果を説明した。しかしなが
ら、送風機20が設けられずに、送風口22と排気口2
3があって、自然対流による換気で乾燥するものにあっ
ても、同様に効果を発揮するものである。
【0066】なお、本実施例において、乾燥工程でヒー
タ13の通電方法は一般的なものと同様に、デューティ
制御(ON−OFF制御)するものである。そこでかご
回転手段12は食器かごの1特定部位が送風口22また
は排気口23に近接した時や、食器かご1の内でも、被
洗浄物の収納密度が高い部位や、箸やスプーン等の小物
類を収納したバスケットに対して、集中してヒータ13
の発熱を供給することで、食器かご1の被洗浄物全体を
短時間で、またより少ない電力量で、効率よく乾燥する
ことができる。
【0067】なお、以上の実施例では洗浄手段と乾燥手
段を個別に有するが、洗浄手段の噴射孔を乾燥手段の送
風口を一体または別体で同一部位に形成することで、洗
浄手段および乾燥手段が洗浄槽の内部に占める容積を小
型化できる。しかも、被洗浄物に対する乾燥効果を均一
に効率よく発揮する。
【0068】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を有する。
【0069】請求項1記載の発明によれば、被洗浄物を
収納する食器かごと、食器かごを回転するかご回転手段
と、洗浄槽と、被洗浄物を洗浄する洗浄手段とを有し
て、かご回転手段は食器かごの回転角速度を変化させた
ことで、洗浄手段の噴射洗浄水が被洗浄物である食器の
同一部位に同一角度で繰り返し衝突するのではなく、種
々の角度から洗浄して洗浄効率が高い。すなわち、洗浄
水動力が小さくとも所定の洗浄性能が得られる。このこ
とで洗浄ポンプの小型化も図れて、機器全体をコンパク
トにすることができる食器洗い乾燥機を提供できる。
【0070】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、被洗浄物を乾燥する乾燥手段を有し
て、かご回転手段は乾燥工程で食器かごを回転すること
で機外に湿気を排出する乾燥手段が形成する空気の流れ
に対して、食器かごは乾燥工程にてその位置関係を変化
させる。すなわち食器かご内の被洗浄物を均一に乾燥で
きる乾燥効率の高めることができる食器洗い乾燥機を提
供できる。
【0071】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは2記載の発明において、かご回転手段は食器かごの
回転を正逆反転することで、洗浄手段の噴射角度や乾燥
手段による空気の流れと食器かごとの位置関係をより変
化させて、洗浄効率や乾燥効率を高めることができる食
器洗い乾燥機を提供できる。
【0072】請求項4記載の発明によれば、請求項1〜
3いずれか1項記載の発明において、かご回転手段は食
器かごの回転を一時停止して、食器かごの特定部位に対
して洗浄手段または乾燥手段を実行することで、食器か
ごの内でも、被洗浄物の収納密度が高い部位や、箸やス
プーン等の小物類を収納したバスケット等の洗浄効率や
乾燥効率が低い部位に対して、集中して洗浄して乾燥す
ることで、食器かごの被洗浄物全体を効率よく洗浄して
乾燥することができる食器洗い乾燥機を提供できる。
【0073】請求項5記載の発明によれば、請求項1〜
4いずれか1項記載の発明において、洗浄手段は洗浄槽
内にて固定された洗浄ノズルを有することで洗浄ノズル
が回転するためのスペースは不必要であって、小型化が
図れる食器洗い乾燥機を提供できる。
【0074】請求項6記載の発明によれば、請求項1〜
5いずれか1項記載の発明において、洗浄手段は洗浄槽
の壁面に一体または別体に形成された噴射孔を有するこ
とで、洗浄手段のためのスペースは洗浄水を供給する通
路下が形成できれば十分であって、さらに小型化が図れ
る食器洗い乾燥機を提供できる。
【0075】請求項7記載の発明によれば、請求項1〜
6いずれか1項記載の発明において、かご回転手段の始
動および停止は、洗浄工程では洗浄手段の始動に遅れて
作動することで、洗浄工程の開始時は被洗浄物が洗浄水
で濡らされた状態で食器かごの回転が始動するので、被
洗浄物同士の接触による傷が付きにくい。また、終了時
は被洗浄物に付着した汚水が滴下すること促進するの
で、すすぎを効率よく行えて、洗浄効率が高い食器洗い
乾燥機を提供できる。
【0076】請求項8記載の発明によれば、請求項2〜
7いずれか1項記載の発明において、かご回転手段の始
動は、乾燥工程では乾燥手段の始動に先行して作動する
ことで、被洗浄物および食器かごに付着した水滴を滴下
させるので、短時間での乾燥性能が高い食器洗い乾燥機
を提供できる。
【0077】請求項9記載の発明によれば、請求項1〜
8いずれか1項記載の発明において、洗浄手段の噴射孔
を乾燥手段の送風口を一体または別体で同一部位に形成
した食器洗い乾燥機とすることで、洗浄手段および乾燥
手段が洗浄槽の内部に占める容積を小型化できる。しか
も、被洗浄物に対する乾燥効果を均一に効率よく発揮す
る食器洗い乾燥機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における食器洗い乾燥機の要
部断面図
【図2】同実施例1の食器かごの要部断面図
【図3】同実施例1の第1の運転方法を示すタイムチャ
ート
【図4】同実施例1における他の洗浄ノズルを示す要部
断面図
【図5】同実施例1における第2の運転方法を示すタイ
ムチャート
【図6】本発明の実施例2における食器洗い乾燥機の要
部断面図
【図7】同実施例2の第1の運転方法を示すタイムチャ
ート
【図8】同実施例2の第2の運転方法を示すタイムチャ
ート
【図9】従来の食器洗い乾燥機の要部断面図
【符号の説明】
1 食器かご 2 洗浄槽 3 洗浄ノズル(洗浄手段) 4 洗浄ポンプ 5 蓋 6 貯水弁 7 従動ギア 8 駆動ギア 9 駆動モータ 10 ローラ 11 レール 12 かご回転手段 13 ヒータ 14 制御装置 20 送風機(乾燥手段) 21 送風ダクト 22 送風口 23 排気口

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被洗浄物を収納する食器かごと、食器か
    ごを回転するかご回転手段と、洗浄槽と、被洗浄物を洗
    浄する洗浄手段と、かご回転手段や洗浄手段等の動作を
    制御する制御装置を有して、かご回転手段は食器かごの
    回転角速度を変化させた食器洗い乾燥機。
  2. 【請求項2】 被洗浄物を乾燥する乾燥手段を有して、
    かご回転手段は乾燥工程で食器かごを回転する請求項1
    記載の食器洗い乾燥機。
  3. 【請求項3】 かご回転手段は食器かごの回転を正逆反
    転する請求項1又は2記載の食器洗い乾燥機。
  4. 【請求項4】 かご回転手段は食器かごの回転を一時停
    止して、食器かごの特定部位に対して洗浄手段または乾
    燥手段を実行する請求項1〜3いずれか1項記載の食器
    洗い乾燥機。
  5. 【請求項5】 洗浄手段は、洗浄槽内にて固定された洗
    浄ノズルを有する請求項1〜4いずれか1項記載の食器
    洗い乾燥機。
  6. 【請求項6】 洗浄手段は洗浄槽の壁面に一体または別
    体に形成された噴射孔を有する請求項1〜5いずれか1
    項記載の食器洗い乾燥機。
  7. 【請求項7】 かご回転手段の始動および停止は、洗浄
    工程では洗浄手段に遅れて作動する請求項1〜6いずれ
    か1項記載の食器洗い乾燥機。
  8. 【請求項8】 かご回転手段の始動は、乾燥工程では乾
    燥手段に先行して作動する請求項2〜7いずれか1項記
    載の食器洗い乾燥機。
  9. 【請求項9】 洗浄手段の噴射孔と乾燥手段の送風口と
    を一体または別体で同一部位に形成した請求項2〜8い
    ずれか1項記載の食器洗い乾燥機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105937257A (zh) * 2016-06-01 2016-09-14 宁波欧琳厨具有限公司 一种水槽
CN112716407A (zh) * 2020-12-31 2021-04-30 佛山市顺德区美的洗涤电器制造有限公司 用于洗碗机的清洗方法、装置及洗碗机

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