JPH10127555A - 食器洗い機 - Google Patents

食器洗い機

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JPH10127555A
JPH10127555A JP8290515A JP29051596A JPH10127555A JP H10127555 A JPH10127555 A JP H10127555A JP 8290515 A JP8290515 A JP 8290515A JP 29051596 A JP29051596 A JP 29051596A JP H10127555 A JPH10127555 A JP H10127555A
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JP
Japan
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pump motor
washing
cleaning
water
rinsing
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Pending
Application number
JP8290515A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Harada
哲夫 原田
Hajime Suzuki
肇 鈴木
Yasuhisa Fukui
康久 福井
Tomohiko Matsuno
智彦 松野
Katsuji Onishi
勝司 大西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
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Publication of JPH10127555A publication Critical patent/JPH10127555A/ja
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B40/00Technologies aiming at improving the efficiency of home appliances, e.g. induction cooking or efficient technologies for refrigerators, freezers or dish washers

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  • Washing And Drying Of Tableware (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】1つのポンプモータで洗浄用インペラおよび排
水用インペラを駆動させる食器洗い機であって、ポンプ
モータに過負荷を生じることなく、食器洗い動作全体に
要する時間を短縮することができる食器洗い機を提供す
ること。 【解決手段】洗浄が終了すると(T1 )、ポンプモータ
への通電が(T2 −T1 )の間オフにされて、ポンプモ
ータが惰性回転状態となり、ポンプモータの回転は回転
数Aから回転数Cに下がる。その後、(T3 −T2 )の
間ポンプモータに逆転電流が通電される。逆転電流の通
電によって、ポンプモータはブレーキがかけられた状態
となり、その回転数は惰性回転させた場合に比べて急激
に下がる。このとき、ポンプモータの回転速度が回転数
Cまで下げられたうえで逆転電流が通電されているの
で、ポンプモータに過負荷が生じることはない。そし
て、ポンプモータへの通電が(T4 −T3 )の間オフに
されて、ポンプモータの回転速度が回転数Dまで下げら
れた後、逆転電流が連続的に通電される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、食器の洗いおよ
びすすぎを自動的に行う食器洗い機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、洗浄室の底部に溜められた水
を汲み上げてノズルへ給送し、ノズルから水を噴射させ
て、洗浄室内にセットされた食器を洗浄する食器洗い機
が知られている。このような食器洗い機の中には、ノズ
ルに水を送るために回転駆動される洗浄用インペラおよ
び洗浄室内の水を機外に排水するために回転駆動される
排水用インペラを備え、これらのインペラを1つのポン
プモータで駆動するようにしたポンプ装置が備えられて
いるものがある(実公平3−46709号公報参照)。
【0003】洗浄用インペラおよび排水用インペラが1
つのポンプモータで駆動される食器洗い機では、モータ
の回転方向によって両インペラの駆動が切り換えられる
ようになっている。具体的には、モータが正回転される
と、洗浄用インペラが駆動されて、洗浄またはすすぎが
行われる。また、モータが逆回転されると、排水用イン
ペラが駆動されて、洗浄室内の水が機外に排水される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、洗浄また
はすすぎが終了した後、洗浄室内に溜まっている水を排
水する際には、正回転しているポンプモータを反転させ
て、排水用インペラを駆動させなければならない。この
とき、高速で正回転しているポンプモータを急停止させ
て反転させると、ポンプモータに過大な負荷がかかって
しまい、ポンプモータの劣化を早めるおそれがある。
【0005】そこで、従来の食器洗い機では、所定時間
の洗浄またはすすぎの終了後、ポンプモータへの通電を
中断し、ポンプモータを惰性回転させている。そして、
ポンプモータが停止するのを待ったうえで、ポンプモー
タを逆回転させて排水用インペラを駆動している。とこ
ろが、この技術では、ポンプモータへの給電の中断から
ポンプモータの停止までに時間を要し、結果として、食
器洗い動作全体に要する時間が長くなってしまう。
【0006】そこで、この発明の目的は、1つのポンプ
モータで洗浄用インペラおよび排水用インペラを駆動さ
せる食器洗い機であって、ポンプモータに過負荷を生じ
ることなく、食器洗い動作全体に要する時間を短縮する
ことができる食器洗い機を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1記載の食器洗い機は、内部に食器を収容す
ることのでき、かつ水を溜めることができる洗浄室と、
洗浄室内に配設されており、食器に対して水を噴射する
ことによって食器の洗いおよびすすぎを行うためのノズ
ルと、洗浄室内の水をノズルに送るために回転駆動され
る洗浄用インペラおよび洗浄室内の水を機外に排水する
ために回転駆動される排水用インペラを有するポンプ装
置と、正回転することによって洗浄用インペラを駆動
し、逆回転することによって排水用インペラを駆動する
ポンプモータと、洗浄またはすすぎから排水に移る前の
所定時間、ポンプモータへの正回転のための通電を間欠
的に遮断することによって、ポンプモータの回転速度を
予め定める回転数まで下げる洗浄・すすぎ制御手段と、
洗浄・すすぎ制御手段による制御終了後、直ちに排水の
ためにポンプモータを逆回転させる排水制御手段と、を
含むことを特徴とするものである。
【0008】請求項1記載の構成によれば、洗浄・すす
ぎ制御手段による制御の下、洗浄またはすすぎが終了す
る前の所定時間において、ポンプモータへの正回転のた
めの通電が間欠的に遮断されることによって、ポンプモ
ータの回転速度が予め定める回転数まで下げられつつ、
洗浄またはすすぎが行われる。ポンプモータの回転速度
が予め定める回転数まで下げられているので、洗浄すす
ぎ制御手段による制御終了後、排水のためにポンプモー
タが逆転されても、ポンプモータに過大な負荷を生じる
ことがない。また、洗浄またはすすぎ終了後すぐに排水
を行うことができるから、洗浄またはすすぎ終了後にポ
ンプモータを惰性回転させて、ポンプモータが停止する
のを待ったうえで逆転のための通電が行われる従来の技
術よりも、食器洗い動作全体に要する時間を短縮するこ
とができる。
【0009】請求項2記載の発明は、上記排水制御手段
は、ポンプモータの逆回転開始時に断続的に通電し、そ
の後、連続的に通電を行うことを特徴とする請求項1記
載の食器洗い機である。請求項2記載の構成によれば、
ポンプモータに逆回転のための電流は、断続的に通電さ
れた後に連続的に通電されるから、ポンプモータを反転
させる際にポンプモータにかかる負荷をさらに低減する
ことができる。
【0010】請求項3記載の発明は、内部に食器を収容
することのでき、かつ水を溜めることができる洗浄室
と、洗浄室内に配設されており、食器に対して水を噴射
することによって食器の洗浄およびすすぎを行うための
ノズルと、洗浄室内の水をノズルに送るために回転駆動
される洗浄用インペラおよび洗浄室内の水を機外に排水
するために回転駆動される排水用インペラを有するポン
プ装置と、正回転することによって洗浄用インペラを駆
動し、逆回転することによって排水用インペラを駆動す
るポンプモータと、洗浄またはすすぎから排水に移る際
に、ポンプモータへの通電を正回転のための通電から逆
回転のための通電に切り換え、切り換えた後の所定時
間、逆回転のための通電を断続的な通電とするポンプモ
ータ制御手段と、を含むことを特徴とする食器洗い機で
ある。
【0011】請求項3記載の構成によれば、ポンプモー
タ制御手段による制御の下、洗浄またはすすぎから排水
に移る際には、ポンプモータへの通電が正回転のための
通電から逆回転のための通電に切り換えられ、切り換え
た後の所定時間、逆回転のための通電は断続的な通電と
される。これにより、ポンプモータには過負荷が生じな
い程度にブレーキがかけられた状態となり、ポンプモー
タの回転数が早く下げられる。ゆえに、ポンプモータへ
の通電を中断して、ポンプモータが停止するのを待った
うえで、逆転電流の通電を開始する従来技術と比べて、
ポンプモータの反転に要する時間が短縮される。したが
って、食器洗い動作全体に要する時間を短縮することが
できる。
【0012】また、切り換えた後の所定時間、逆回転の
ための通電は断続的に行われるから、逆回転のための通
電によってポンプモータに過負荷が生じることはない。
請求項4記載の発明は、上記ポンプモータ制御手段は、
正回転のための通電から逆回転のための通電に切り換え
るとき、所定の空白時間をおいた後、逆回転のための通
電を開始することを特徴とする請求項3記載の食器洗い
機である。
【0013】請求項4記載の構成によれば、正回転のた
めの通電から逆回転のための通電に切り換えられると
き、所定の空白時間をおくことによってポンプモータを
惰性回転させて、ポンプモータの回転速度が下げられた
うえで、逆回転のための通電が開始される。ゆえに、ポ
ンプモータにかかる負荷をさらに低減させることができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施形態を、
添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この発明
の一実施形態にかかる食器洗い機の内部構成を示す右側
から見た側面断面図である。この食器洗い機は、前面に
開口を有した箱状のハウジング11と、ハウジング11
の前面開口を塞ぐことのできる開閉可能な開閉扉12
と、ハウジング11内に区画された洗浄室13とを備え
ている。洗浄室13には、ハウジング11の前面開口を
介して、被洗浄物としての食器14を収容して保持する
ための食器かご15を出し入れすることができる。な
お、図1には、食器14として茶碗14aが示されてい
る。また、食器かご15の下方であって、洗浄室13の
底部略中央には、食器かご15内の食器14に対して水
を噴射するアーム16が配置されている。さらに、洗浄
室13の底部には、ヒータ17(図2参照)が配設され
ている。
【0015】洗浄室13の後面には、給水口18が形成
されている。給水口18には給水管19が接続されてお
り、図外の水道などから給水管19を通って送られてき
た水は、給水口19を介して洗浄室13内に供給され
る。洗浄室13内に供給された水は、洗浄室13の底部
に溜められ、ヒータ17によって加熱されて温水とな
る。なお、給水管19の途中には、洗浄室13への水の
供給を制御する給水弁20が配設されている。給水弁2
0としては、たとえば電磁弁が用いられている。
【0016】洗浄室13の下方には、ポンプ装置23が
備えられている。ポンプ装置23は、第1ポンプ室21
および第2ポンプ室22を内部に区画するハウジング2
3aと、第1ポンプ室21内に回動可能に設けられた洗
浄用インペラ27と、第2ポンプ室22内に回動可能に
設けられた排水用インペラ30と、洗浄用インペラ27
および排水用インペラ30を駆動するためのポンプモー
タ24とを有している。
【0017】一方、洗浄室13の底部には、洗浄室13
内の水を集めるための集水部25が形成されている。集
水部25は、接続管26を介して第1ポンプ室21に連
通されている。洗いおよびすすぎ時には、ポンプモータ
24が所定方向に回転駆動されて、第1ポンプ室21内
に設けられた洗浄用インペラ27が回転されることによ
り、集水部25に集められた水がアーム16へ送られ
る。
【0018】アーム16の上面には、複数個(この実施
形態では7個)のノズル41〜47が形成されており、
洗浄用インペラ27が駆動されて集水部25からアーム
16に送られた水は、このノズル41〜47から噴出さ
れる。また、アーム16は、給水軸36を中心に回動自
在に支持されており、ノズル41〜47から噴き出され
る噴水流の反力によって、アーム16は一方向に回転さ
れて、噴水流は食器かご15内の食器14にまんべんな
く吹き付けられる。これにより、食器14に付着してい
る汚れが落とされて、食器14が洗われる。
【0019】また、集水部25は、接続管29を介して
第2ポンプ室22にも連通されている。洗いまたはすす
ぎが終了すると、モータ24が上記所定方向と逆方向に
回転駆動されて、第2ポンプ室22内に設けられた排水
用インペラ30が回転されることにより、集水部25に
集められた水は排水管31を通って機外に排出される。
なお、食器14から落とされた残菜などは、洗浄室13
内の水が集水部25に集められる際に、集水部25の上
部に設けられたフィルタ28によって捕獲される。
【0020】この食器洗い機は、食器14を乾燥させる
機能を有しており、ハウジング11の後部には、洗浄室
13内に空気を送り込むための送風ファン32が備えら
れている。送風ファン32が駆動されてハウジング11
の後面に形成された吸気口33から吸い込まれた空気
は、洗浄室13の後面に形成された通気口34から洗浄
室13内に送り込まれる。送り込まれた空気は、ヒータ
17によって加熱されて温風となり、食器14を乾燥さ
せる。
【0021】図2は、食器洗い機の電気的構成を示すブ
ロック図であり、ポンプモータ24の駆動制御に関する
部分のみが示されている。この食器洗い機には、制御中
枢としてのCPU50が備えられている。このCPU5
0には、モータ駆動回路53を介してポンプモータ24
が接続されており、ポンプモータ24の駆動を制御す
る。
【0022】具体的に説明すると、CPU50には、ポ
ンプモータ24の駆動を制御するためのプログラムが記
憶されたROM51、CPU50がROM51に記憶さ
れたプログラムを実行する際のワークエリアとして機能
するRAM52、およびポンプモータ24の駆動時間や
停止時間を計時するためのタイマ54が接続されてい
る。CPU50は、タイマ54による計時に基づき、R
OM51に記憶されているプログラムに従ってポンプモ
ータ24の駆動/停止や回転方向の切換えを行う。な
お、タイマ54に代えて、プログラム上で作成された内
部タイマによって、ポンプモータ24の駆動時間や停止
時間が計時されてもよい。
【0023】図3は、第1の実施形態にかかる洗い工程
時の流れの一例を示す図である。この食器洗い機では、
洗い工程、すすぎ工程および乾燥工程の3つの主要工程
が順次行われる。図3には、洗い工程時の流れのみが示
されており、以下では、洗い工程におけるポンプモータ
24の駆動制御を中心に説明する。図1および図3を参
照して、食器洗い機の運転が開始されると、まず給水弁
20が開かれて、洗浄室13内への給水が30秒間行わ
れる。これにより、洗浄室13内には、食器14の洗浄
に必要な量の水が貯水される。
【0024】次に、ポンプモータ24が、たとえば25
分間正転駆動されて、第1の洗浄が行われる。具体的に
は、ポンプモータ24を正回転させるための電流(以
下、「正転電流」という。)が、ポンプモータ24に2
5分間通電される。これにより、洗浄用インペラ27が
駆動されて、ノズル41〜47から水が噴射される。第
1の洗浄が終了すると、第2の洗浄が行われる。第2の
洗浄では、ポンプモータ24への通電が0.5秒間オフ
にされた後、正転電流が0.5秒間通電され、次いで再
び0.5秒間オフにされる。この第2の洗浄の後、ポン
プモータ24を逆回転させるための電流(以下、「逆転
電流」という。)が、ポンプモータ24に5秒間通電さ
れる。これにより、排水用インペラ30が駆動されて、
洗浄室13内の水が機外に排水される。
【0025】この第1実施形態の特徴の1つは、第1の
洗浄と排水との間で、第2の洗浄が行われることにあ
る。そこで、図4を参照して、第2の洗浄時におけるポ
ンプモータ24の駆動制御について詳しく説明する。第
1の洗浄時には、ポンプモータ24は回転数A(約30
00rpm)で正回転されている。上記25分間の第1
洗浄が終了すると(t1 )、ポンプモータ24への通電
が0.5秒間(t2 −t1 )オフにされる。この(t2
−t1 )間、ポンプモータ24は惰性回転状態であり、
ポンプモータ24の回転数は徐々に下がる。次いで、ポ
ンプモータ24に正転電流が0.5秒間(t3 −t2
通電されると、ポンプモータ24は惰性回転状態から再
び強制回転状態となり、この間はポンプモータ24の回
転数が下がらない。この後、ポンプモータ24への通電
が0.5秒間(t4 −t3 )オフされることによって、
ポンプモータ24の回転は回転数Bまで下がる。
【0026】このように、第2の洗浄時には、ポンプモ
ータ24への通電が間欠的に遮断されることによって、
ポンプモータ24の回転速度が回転数Aから回転数Bま
で下げられつつ、弱噴水流による食器の洗浄が続行され
る。したがって、この後にポンプモータ24に逆転電流
が通電されても、ポンプモータ24の回転速度は回転数
Bまで下げられているから、ポンプモータ24に過負荷
が生じることがない。
【0027】一方、第2の洗浄時では、ポンプモータ2
4の回転速度が落とされて、ノズル41〜47(図1参
照)から噴射される水の勢いが弱められるので、洗浄能
力が低下することが考えられるが、洗浄時間をその分長
くすることによって、所定の洗浄能力を確保することが
できる。この場合でも、第2の洗浄が終了するとすぐ
に、ポンプモータ24に逆転電流が通電開始されて排水
が行われるので、洗浄終了後にポンプモータ24を惰性
回転させて、ポンプモータ24が停止するのを待ったう
えで逆転電流が通電される従来技術(図4に二点鎖線で
示す。)と比べて、洗い工程全体に要する時間を短縮す
ることができる。
【0028】図3を再び参照して、5秒間の排水が行わ
れた後、ポンプモータ24への通電が、たとえば2秒間
オフにされる。この2秒間の通電の中断は、食器14や
洗浄室13の内壁面などに付着している水が洗浄室13
の底部に集まるのを待つために行われる。その後、ポン
プモータ24に逆転電流が通電されて、排水が10秒間
行われる。
【0029】その後の10秒間は、給水弁20が開かれ
て給水が行われつつ、ポンプモータ24が逆回転されて
排水が続行される。このとき、給水口18から供給され
た水によって、洗浄室13の底面などに残留している残
菜が流されて、フィルタ28に捕獲される。そして、給
水弁20の閉塞と同時にポンプモータ24への通電がオ
フされて、3秒間待った後、ポンプモータ24に逆転電
流が再び通電されて、排水が12秒間行われる。ポンプ
モータ24への通電を3秒間オフにしているのは、洗浄
室13内の水が集水部25に集められるのを待つためで
ある。このようにして、洗浄室13(集水部25)の水
が完全に排水されると、洗い工程が終了する。
【0030】以上のように、洗浄が終了する前の所定時
間(第2の洗浄時)において、ポンプモータ24への正
転電流の通電を間欠的に遮断することによって、ポンプ
モータ24の回転速度が、その後に逆転電流が通電され
ても過負荷の生じない回転数B(図4参照)にまで下げ
られつつ、洗浄が行われる。これにより、排水が開始さ
れて、ポンプモータ24に逆転電流が通電されても、ポ
ンプモータ24に過大な負荷を生じることがない。ま
た、洗浄終了後すぐに排水を行うことができるから、上
述した従来の技術よりも洗い工程全体に要する時間を短
縮することができる。
【0031】次に、この発明の第2の実施形態について
説明する。図5は、第2の実施形態にかかる洗い工程時
の流れの一例を示す図である。また、図6は、第1の排
水時におけるポンプモータ24の駆動制御を示すタイミ
ングチャートおよびポンプモータ24の回転数の変化を
示すグラフである。図3および図5を見比べて、第1実
施形態では、洗浄が終了する前の所定時間(第2の洗浄
時)に、正転電流が間欠的に遮断されているが、第2実
施形態では、排水開始後の所定時間に逆転電流が断続的
に通電される点が、第1実施形態と第2実施形態との相
違点である。以下では、この相違点を中心に第2実施形
態について述べることにする。
【0032】図5を参照して、30秒間の給水の後、ポ
ンプモータ24への正転電流が25分間通電されること
により、洗浄用インペラ27が駆動されて洗浄が行われ
る。その後、第1の排水が行われる。図6を参照して、
洗浄が終了すると(T1 )、ポンプモータ24への通電
が0.3秒間(T2 −T1 )オフにされて、ポンプモー
タ24が惰性回転状態にされる。これにより、ポンプモ
ータ24の回転は、回転数Aから回転数Cに下がる。
【0033】その後、ポンプモータ24に逆転電流が
0.1秒間(T3 −T2 )通電される。逆転電流の通電
によって、ポンプモータ24はブレーキがかけられた状
態となり、その回転数は惰性回転させた場合に比べて急
激に下がる。ところが、ポンプモータ24の回転速度
が、惰性回転によって回転数Cまで下げられているうえ
に、逆転電流の通電時間が0.1秒間と短いので、ポン
プモータ24に過負荷が生じることはない。
【0034】ポンプモータ24に逆転電流が0.1秒間
通電された後、ポンプモータ24への通電が0.1(T
4 −T3 )秒間オフにされて、ポンプモータ24は再び
惰性回転状態となる。時間T4 ではポンプモータ24の
回転速度は回転数Dまで下がっており、この後、第2の
排水においてポンプモータ24に逆転電流が連続して通
電されても、ポンプモータ24に過大な負荷がかかるこ
とはない。
【0035】また、ポンプモータ24に逆転電流を断続
的に短い時間通電することによって、ポンプモータ24
には過負荷が生じない程度にブレーキがかけられるか
ら、ポンプモータ24の回転数が早く下がる。ゆえに、
ポンプモータ24への通電を中断して、ポンプモータ2
4が停止するのを待ったうえで、逆転電流の通電を開始
する従来技術と比べて、ポンプモータ24の反転に要す
る時間が短縮される。したがって、洗い工程全体に要す
る時間を短縮することができる。
【0036】図5を再び参照して、ポンプモータ24へ
の逆転電流が5秒間連続して通電されて、第2の排水が
行われた後は、第1実施形態と同様に、2秒間の停止、
10秒間の排水、10秒間の給水同時排水、3秒間の停
止、12秒間の排水が順次行われて、洗い工程が終了す
る。以上では、ポンプモータの駆動制御について具体的
な数値(時間)を例に挙げて説明したが、この発明は図
3および図5に示す具体例に限定されるものではない。
第1実施形態の特徴の1つは、ポンプモータの回転方向
(洗浄用インペラおよび排水用インペラの駆動)が切り
換えられる所定時間前に、ポンプモータへの正転電流の
通電を間欠的にオフにすることによって、ポンプモータ
の回転速度が下げられつつ洗浄が行われる点にある。ま
た、第2実施形態の特徴の1つは、ポンプモータに逆転
電流が連続して通電開始される所定時間前に、ポンプモ
ータに逆転電流を断続的に通電することによって、ポン
プモータの回転数が比較的低い回転数にまで下げられる
点にある。したがって、この特徴がポンプモータの駆動
制御に含まれていればよく、ポンプモータへの通電時間
などが上記の具体的な数値に限定される必要はない。
【0037】また、上述の各実施形態では、洗い工程を
例に挙げて説明したが、洗い工程の後に行われるすすぎ
工程においても、洗浄ポンプと排水ポンプとの駆動切換
が行われるので、このすすぎ工程においても同様のモー
タ制御を行うことができる。この他、特許請求の範囲に
記載された範囲で種々の変更を施すことが可能である。
【0038】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、洗浄また
はすすぎが終了する前の所定時間において、ポンプモー
タへの正回転のための通電が間欠的に遮断されることに
よって、ポンプモータの回転速度が予め定める回転数ま
で下げられつつ、洗浄またはすすぎが行われる。
【0039】ゆえに、排水のためにポンプモータが逆転
されるときには、ポンプモータの回転速度が予め定める
回転数まで下げられているので、ポンプモータに過大な
負荷を生じることがない。また、洗浄またはすすぎ終了
後すぐに排水を行うことができるから、洗浄またはすす
ぎ終了後にポンプモータを惰性回転させて、ポンプモー
タが停止するのを待ったうえで逆転のための通電が行わ
れる従来の技術よりも、食器洗い動作全体に要する時間
を短縮することができる。
【0040】請求項2記載の発明によれば、ポンプモー
タに逆回転のための電流は、断続的に通電された後に連
続的に通電されるから、ポンプモータを反転させる際に
ポンプモータにかかる負荷をさらに低減することができ
る。請求項3記載の発明によれば、逆回転のための通電
が断続的に行われることによって、ポンプモータには過
負荷が生じない程度にブレーキがかけられた状態とな
り、ポンプモータの回転数が早く下げられる。ゆえに、
ポンプモータへの通電を中断して、ポンプモータが停止
するのを待ったうえで、逆回転のための通電を開始する
従来技術と比べて、ポンプモータの反転に要する時間が
短縮される。したがって、食器洗い動作全体に要する時
間を短縮することができる。
【0041】また、通電が切り換えられた後の所定時間
の間は、逆回転のための通電が断続的に行われるから、
逆回転のための通電によってポンプモータに過負荷を生
じることがない。請求項4記載の発明によれば、正回転
のための通電から逆回転のための通電に切り換えられる
とき、所定の空白時間をおくことによってポンプモータ
を惰性回転させて、ポンプモータの回転速度が下げられ
たうえで、逆回転のための通電が開始される。ゆえに、
ポンプモータにかかる負荷をさらに低減させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】食器洗い機の内部構成を示す右側側面から見た
断面図である。
【図2】上記食器洗い機の電気的構成を示すブロック図
である。
【図3】第1の実施形態にかかる洗い工程時の流れの一
例を示す図である。
【図4】第2の洗浄時におけるポンプモータの駆動制御
を示すタイミングチャートおよびモータの回転数の変化
を示すグラフである。
【図5】第2の実施形態にかかる洗い工程時の流れの一
例を示す図である。
【図6】第1の排水時におけるポンプモータの駆動制御
を示すタイミングチャートおよびモータの回転数の変化
を示すグラフである。
【符号の説明】
16 アーム 27 洗浄用インペラ 30 排水用インペラ 24 ポンプモータ 25 集水部 50 CPU 51 ROM 52 RAM 53 モータ駆動回路 54 タイマ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松野 智彦 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 大西 勝司 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に食器を収容することのでき、かつ水
    を溜めることができる洗浄室と、 洗浄室内に配設されており、食器に対して水を噴射する
    ことによって食器の洗いおよびすすぎを行うためのノズ
    ルと、 洗浄室内の水をノズルに送るために回転駆動される洗浄
    用インペラおよび洗浄室内の水を機外に排水するために
    回転駆動される排水用インペラを有するポンプ装置と、 正回転することによって洗浄用インペラを駆動し、逆回
    転することによって排水用インペラを駆動するポンプモ
    ータと、 洗浄またはすすぎから排水に移る前の所定時間、ポンプ
    モータへの正回転のための通電を間欠的に遮断すること
    によって、ポンプモータの回転速度を予め定める回転数
    まで下げる洗浄・すすぎ制御手段と、 洗浄・すすぎ制御手段による制御終了後、直ちに排水の
    ためにポンプモータを逆回転させる排水制御手段と、を
    含むことを特徴とする食器洗い機。
  2. 【請求項2】上記排水制御手段は、ポンプモータの逆回
    転開始時に断続的に通電し、その後、連続的に通電を行
    うことを特徴とする請求項1記載の食器洗い機。
  3. 【請求項3】内部に食器を収容することのでき、かつ水
    を溜めることができる洗浄室と、 洗浄室内に配設されており、食器に対して水を噴射する
    ことによって食器の洗浄およびすすぎを行うためのノズ
    ルと、 洗浄室内の水をノズルに送るために回転駆動される洗浄
    用インペラおよび洗浄室内の水を機外に排水するために
    回転駆動される排水用インペラを有するポンプ装置と、 正回転することによって洗浄用インペラを駆動し、逆回
    転することによって排水用インペラを駆動するポンプモ
    ータと、 洗浄またはすすぎから排水に移る際に、ポンプモータへ
    の通電を正回転のための通電から逆回転のための通電に
    切り換え、切り換えた後の所定時間、逆回転のための通
    電を断続的な通電とするポンプモータ制御手段と、を含
    むことを特徴とする食器洗い機。
  4. 【請求項4】上記ポンプモータ制御手段は、正回転のた
    めの通電から逆回転のための通電に切り換えるとき、所
    定の空白時間をおいた後、逆回転のための通電を開始す
    ることを特徴とする請求項3記載の食器洗い機。
JP8290515A 1996-10-31 1996-10-31 食器洗い機 Pending JPH10127555A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010000280A (ja) * 2008-06-23 2010-01-07 Panasonic Corp 食器洗い機

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