JPH09248270A - 食器洗い乾燥機 - Google Patents

食器洗い乾燥機

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JPH09248270A
JPH09248270A JP5902696A JP5902696A JPH09248270A JP H09248270 A JPH09248270 A JP H09248270A JP 5902696 A JP5902696 A JP 5902696A JP 5902696 A JP5902696 A JP 5902696A JP H09248270 A JPH09248270 A JP H09248270A
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Takeshi Inada
剛士 稲田
Masaki Yura
政樹 由良
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗浄工程と乾燥工程で略同回転数でノズルを
回転させ、機外の空気を食器等に均一に送風することを
目的とする。 【解決手段】 洗浄槽1と、食器かご10と、洗浄水3
を循環させる加圧手段4と、第一の噴射孔8と第二の噴
射孔9を有したノズル7と、機外の空気を送り込む送風
手段6を備え、第二の噴射孔9は噴射角が変化する食器
洗い乾燥機において、洗浄工程では、第二の噴射孔9は
高圧力の洗浄水3により変形し、洗浄水3の噴射角度は
略垂直方向に近づく。そのため、最適な推進力が得られ
てノズル7は回転する。また、乾燥工程では、第二の噴
射孔9は低圧力の空気によりほとんど変化せず、空気の
噴射角度は略水平方向になる。そのため、低圧力の空気
でも最適な推進力が得られて乾燥工程でもノズル7は回
転することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する利用分野】本発明はノズルに備えられた
噴射孔から洗浄水と空気を噴射させる食器洗い乾燥機に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下に従来の食器洗い乾燥機について説
明する。
【0003】従来の食器洗い乾燥機は図18に示すよう
に、食器47等を収納した食器かご48を所定の場所に
収納した後、洗剤を投入して運転を開始するものであ
る。
【0004】運転を開始するとともに、まず給水弁41
が動作して洗浄水42を洗浄槽40に供給する。そし
て、洗浄ポンプ43が洗浄水42を加圧し、洗剤と共に
ノズル44に備えられた第一の噴射孔45及び第二の噴
射孔46から洗浄水41を噴射する。こうして洗浄工程
が行われる。この洗浄工程では洗浄槽40内に設けた発
熱体49に通電して、洗浄水42を洗浄所定温度まで加
熱する。
【0005】所定時間の洗浄工程を経ると、次に食器4
7等から洗い落とされた汚れを含む洗浄水42を排水ポ
ンプ50により機外に排出する。引き続いて、新たに洗
浄水42を供給してノズル44に備えられた第一の噴射
孔45及び第二の噴射孔46から再び噴射して、洗剤や
残菜(食器47等に汚れとして付着していた食品のこと
を残菜と呼ぶ)等で汚れた食器47等をすすぐ工程を実
行する。このすすぎ工程を終えると、洗浄水42を再び
機外に排出する。このすすぎ工程は連続して3回繰り返
される。なおこのとき、残菜は洗浄槽40に設けたフィ
ルタ51内に収集される。
【0006】すすぎ工程を終了すると、発熱体49に通
電して食器47等を乾燥する乾燥工程にはいる。この乾
燥工程では、送風機52により機外の空気が発熱体49
に送り込まれ、加熱される。そして、加熱された空気は
洗浄槽40へ供給されて食器47等を乾燥させ、排気口
53から機外へ排出される。所定時間の乾燥工程が終了
すると、食器47等が乾燥されている。こうして食器洗
い乾燥機の運転は終了するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
構成の食器洗い乾燥機では以下の問題を有している。つ
まり、図19に示すように、乾燥工程において、送風機
52により洗浄槽40内に供給された機外の空気は、食
器47及び洗浄槽40内に均一に行き渡らず排気口53
から機外へ排出されてしまう。そのため、食器47を均
一に乾燥させることができないので、所定の乾燥時間を
経ても食器47の満足な乾燥性能を得ることができない
のである。
【0008】そこで、発明者等は以上のような従来の構
成が有している問題を解決するため、図20に示すよう
に、機外の空気をノズル44に備えられた第一の噴射孔
45及び第二の噴射孔46から供給させる構成とした食
器洗い乾燥機を提案している。このような構成にする
と、洗浄水42と同様機外の空気もノズル44に備えら
れた第一の噴射孔45及び第二の噴射孔46から噴射さ
れ、食器47及び洗浄槽40内に均一に行き渡る。
【0009】しかし、この構成には以下の課題がある。
つまり、機外の空気をより効率的に食器47及び洗浄槽
40内に均一に行き渡らせるためにはノズル44を回転
させる必要があるということである。
【0010】ところが、図21に示すような第二の噴射
孔46の形状により第二の噴射孔46から噴射される洗
浄水42と空気の噴射角度は略同角度になるため、送風
機52により供給される空気により得られる推進力の方
が洗浄ポンプ43により供給される洗浄水42により得
られる推進力よりも極めて小さい。そこで、ノズル44
を乾燥工程で回転させるために必要な推進力が得られる
ほど機外の空気を大量にノズル44に送り込んでノズル
44を回転させるか、ノズル44を回転させるための駆
動源を別途設けてノズル44を乾燥工程で回転させる
か、またはノズル44等を軽量化し、かつノズル44の
回転を妨げる摩擦力等を軽減すること等が必要である。
【0011】しかしながら、大量の機外の空気をノズル
44に送り込むことは送風ファン54をより大きな構成
にしたり送風ファン54を高回転で回転させることが必
要であるが、送風ファン54をより大きな構成にすると
食器洗い乾燥機を省スペースな構成にすることができ
ず、また、送風ファン54を高回転で回転させると騒音
等の問題が発生したりする。さらに送風ファン54を駆
動する電動機55を高回転型のものに変える必要があ
り、そのため電動機55が高価なものになり食器洗い乾
燥機のコストを低減することができない。
【0012】また、ノズル44を回転させるために駆動
源を別途設けることは食器洗い乾燥機を低コストの構成
にすることができない。また、ノズル44等を軽量化
し、ノズル44の回転を妨げる摩擦力等を軽減すると、
機外の空気でノズル44は回転することになるが、図2
1に示すような第二の噴射孔46の形状により洗浄工程
と乾燥工程では第二の噴射孔46からの洗浄水42及び
機外の空気の噴射角は略同角度になるため、洗浄ポンプ
43により供給される洗浄水42により得られる推進力
の方が送風機52により供給される。空気により得られ
る推進力よりも極めて大きなものになるので、ノズル4
4は洗浄工程では洗浄水42により高回転で回転するこ
とになる。そのため、ノズル44摺動部の信頼性等に問
題が生じる。
【0013】さらに、第一の噴射孔45は図22に示す
ような形状をしているため、洗浄工程では洗浄水42は
図18に示すように、扇型形状で洗浄槽40内に噴射さ
れるが、乾燥工程では機外の空気は図20、図23に示
すように、扇型形状ではなく略直線形状に噴射される。
そのため、機外の空気は洗浄水42よりも広範囲に、ま
た効率的に食器47に供給されない。
【0014】また、第一の噴射孔45及び第二の噴射孔
46から噴射される洗浄水42は常に同じ流量及び同じ
水圧で噴射されるため、図24に示すように、洗浄工程
において食器47等に付着した残菜等の汚物の中には直
接第一の噴射孔45及び第二の噴射孔46から噴射され
る洗浄水42により洗浄される汚物56だけでなく、一
度食器47等に衝突した後に食器47等を伝わって流れ
落ちる洗浄水42により洗浄される汚物57もある。そ
のため、汚物57は洗浄水42が直接供給されないため
に洗浄するのに多くの時間を有してしまう。
【0015】従って、食器47の洗浄性能が向上しない
ことや洗浄時間が短縮できない等の問題がある。また、
乾燥工程においても同様に、第一の噴射孔45及び第二
の噴射孔46から噴射される空気は常に同じ風量及び風
圧で噴射されるため、図25に示すように、食器47等
に付着した水滴の中には直接第一の噴射孔45及び第二
の噴射孔46から噴射される空気が送風される水滴58
と直接送風されない水滴59とが生じる。そのため、水
滴59は空気が直接送風されないために多くの時間を有
してしまう。従って、食器47の乾燥性能が向上しない
ことや乾燥時間が短縮できない等の問題がある。
【0016】本発明は前記問題点に鑑み、同じ噴射孔を
用いて、洗浄工程と乾燥工程でそれぞれノズルを回転さ
せ、機外の空気を食器等に均一に送風することを第一の
目的とする。
【0017】また、同じ噴射孔を用いて、乾燥工程にお
いて機外の空気を食器及び洗浄槽内により均一に供給す
ることを第二の目的とする。
【0018】また、噴射孔から噴射される洗浄水の流
量、水圧または機外の空気の風量、風圧を変化させるこ
とにより、食器をさまざまな角度から洗浄または乾燥し
て、洗浄または乾燥性能を向上させることを第三の目的
とする。
【0019】また、より短時間で食器を乾燥させ、食器
洗い乾燥機の運転時間を短縮することを第四の目的とす
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の食器洗い乾燥機
においては、ノズルに備えられた第二の噴射孔は洗浄工
程と乾燥工程で噴射角が変化するとしたものである。
【0021】この発明によれば、同じ噴射孔を用いて、
洗浄工程と乾燥工程でそれぞれノズルを回転させ、機外
の空気を食器及び洗浄槽に均一に供給することができ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、洗浄槽と、食器等を収納する食器かごと、洗浄槽内
の洗浄水を循環させる加圧手段と、食器等に洗浄水また
は空気を噴射する第一の噴射孔と主に推進力を得る第二
の噴射孔を有したノズルと、空気を洗浄槽内に送り込む
送風手段を備え、第二の噴射孔は洗浄工程と乾燥工程で
噴射角が変化することにより、洗浄工程において、ノズ
ルに備えられた第一の噴射孔及び第二の噴射孔から洗浄
水が噴射されて食器の洗浄を行う。
【0023】ノズルは第二の噴射孔から噴射される洗浄
水の噴射反力により推進力を得て回転するが、このと
き、第二の噴射孔には高圧力の洗浄水が供給されるの
で、洗浄水が第二の噴射孔に及ぼす力により第二の噴射
孔は変形し、洗浄水の噴射角度は略垂直方向に近づく。
そのため、第二の噴射孔から噴射される洗浄水の噴射反
力により得られる推進力は大きなものとならず、ノズル
は高速で回転することはない。従って、ノズル摺動部の
信頼性等を損なうことがない。
【0024】また、乾燥工程において、ノズルに備えら
れた第一の噴射孔及び第二の噴射孔から機外の空気が噴
射されて食器等の乾燥を行うが、このとき、第二の噴射
孔には低圧力の機外の空気が供給されるので、第二の噴
射孔はほとんど変化せず、機外の空気の噴射角度は略水
平方向になる。そのため、第二の噴射孔から噴射される
機外の空気の噴射角度は乾燥工程においてノズルを回転
させるのに必要な推進力を機外の空気の噴射反力から得
ることができる噴射角度になり、乾燥工程においてノズ
ルを回転させることができる。
【0025】以上より、同じ噴射孔を用いて、洗浄工程
でノズルを高回転で回転させることなく回転させること
ができ、また乾燥工程でもノズルを回転させることがで
き、乾燥工程で機外の空気を食器等に均一に送風するこ
とができるという作用を有する。
【0026】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明に加え、洗浄工程と乾燥工程で第一または第二の
噴射孔の開口面積が変化することにより、洗浄工程で
は、第一の噴射孔には高圧力の洗浄水が供給されるの
で、洗浄水が第一の噴射孔に及ぼす力により第一の噴射
孔は変形して開口部が広がって開口面積が変化し、開口
部中央の開口幅は開口部両端の開口幅とほぼ等しくな
る。そのため、洗浄水は第一の噴射孔から従来の食器洗
い乾燥機と同様に均一な扇型形状に噴射される。従っ
て、従来の食器洗い乾燥機と同等の洗浄性能を得ること
ができる。
【0027】また、乾燥工程においては、第一の噴射孔
には低圧力の機外の空気が供給されるので、第一の噴射
孔はほとんど変化せず、開口部はほとんど広がらないの
で開口面積は変化しない。そのため、開口部中央の開口
幅は開口部両端の開口幅よりも狭いので、機外の空気は
開口部中央からだけでなく、開口部両端からも噴射され
る。従って、機外の空気は噴射孔から略直線形状に噴射
されることなく洗浄水と同様に扇型形状に噴射されるの
で、機外の空気は洗浄槽内により広範囲に、また均一に
供給される。
【0028】以上より、洗浄工程と乾燥工程で同じ噴射
孔を用いて、洗浄工程では従来と同等の洗浄性能を得る
ことができ、また、乾燥工程において機外の空気をより
広範囲に送風するので、より均一に食器及び洗浄槽内に
供給することができ、乾燥力がより均一であるという作
用を有する。
【0029】請求項3に記載の発明は、請求項1、また
は2に記載の発明に加え、洗浄工程中または乾燥工程中
で噴射圧を変化させ、噴射圧の高圧側で第二の噴射孔の
噴射角を垂直方向側に変化させ、噴射圧の低圧側で噴射
角を水平方向側に変化させることにより、洗浄工程にお
いて、制御装置により加圧手段を制御することができる
ので、ノズルを介して第一の噴射孔及び第二の噴射孔か
ら噴射される洗浄水の流量及び水圧を変化させることが
でき、食器には流量及び水圧に変化のある洗浄水を供給
することができる。そのため、食器に付着した残菜等の
汚物に対して流量及び水圧に変化のある洗浄水を供給す
ることができるので、食器の洗浄性能を向上することが
できる。
【0030】また、第二の噴射孔に供給される洗浄水の
流量及び水圧を変化させると、洗浄水の流量が多く水圧
が高い場合は第二の噴射孔の変形量が大きくなって、洗
浄水の噴射角度がより垂直方向側に近づき、洗浄水の流
量が少なく水圧が低い場合は第二の噴射孔の変形量は小
さくなって、洗浄水の噴射角度がより水平方向側に近づ
く。従って、第二の噴射孔から噴射される洗浄水が食器
に直接衝突する範囲が拡大するので、食器をさまざまな
角度からより効率的に洗浄することができ、洗浄性能を
向上することができる。
【0031】さらに、第二の噴射孔に供給される洗浄水
の流量及び水圧を変化させると、第二の噴射孔から噴射
される洗浄水の噴射角度も変化する、つまり、洗浄水の
流量が多く、水圧が高い場合は洗浄水の噴射反力は大き
いが、第二の噴射孔から噴射される噴射角度はより垂直
方向側に近づくので、噴射反力により得られる推進力は
大きなものとならず、ノズルを高回転で回転させること
なく回転することができ、流量が少なく水圧が低い場合
は洗浄水の噴射反力は小さいが、噴射孔から噴射される
噴射角度はより水平方向側に近づくので、ノズルを回転
させるのに必要な推進力を洗浄水の噴射反力により得る
ことができるので、洗浄水の流量及び水圧を変化させて
もノズルを常に回転させることができる。
【0032】また、乾燥工程においても、制御装置によ
り送風手段を制御することができるので、ノズルを介し
て第二の噴射孔から噴射される機外の空気の風量及び風
圧を変化させることができる。従って、洗浄工程と同様
の作用を有し、食器をより効率的に乾燥することがで
き、乾燥性能を向上することができる。
【0033】以上より、制御装置により電動機を制御す
ることにより、洗浄水の流量、水圧及び機外の空気の風
量、風圧を変化させることができるので、食器をさまざ
まな角度からより効率的に洗浄及び乾燥することがで
き、かつ洗浄及び乾燥性能を向上させることができると
いう作用を有する。
【0034】請求項4に記載の発明は、請求項1、また
は2または3に記載の発明に加え、乾燥工程で第一の噴
射孔または第二の噴射孔から温風が噴射される構成とし
たことにより、洗浄工程において、洗浄水は、洗浄ポン
プとノズルを接続する循環経路内に設けられた発熱体に
より洗浄所定温度まで加熱される。また、乾燥工程にお
いて、機外の空気は、送風経路を介して循環経路内に設
けられた発熱体により第一の噴射孔または第二の噴射孔
から噴射されるので、発熱体により加熱されて洗浄槽内
に供給される。そのため、食器には温風が均一に送風さ
れるので、食器をより早く乾燥させることができる。
【0035】従って、より短時間で食器の所定の乾燥性
能を得ることができ、食器洗い乾燥機の運転時間をより
短縮することができる。
【0036】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図16を用いて説明する。
【0037】
【実施例】
(実施例1)図1は食器洗い乾燥機の縦断面図を示して
いる。
【0038】図1において、1は洗浄槽、2は洗浄水3
を洗浄槽1内に供給する給水弁、4は洗浄ポンプで、こ
の洗浄ポンプ4を駆動する電動機5には送風ファン6が
備えられている。7はノズルで、洗浄水3を噴射する第
一の噴射孔8及び第二の噴射孔9を備えている。ここ
で、図2(a)は第二の噴射孔9の正面図、図2(b)
はその平面図、図2(c)は側面図を示している。そし
て、第二の噴射孔9は弾性体で形成されており、9−a
部は9−b部よりも肉厚が薄く、外力等が加わると9−
a部は変形しやすくなっている。また、第二の噴射孔9
の噴射角度は略水平方向に形成されている。10は食器
11等を洗浄槽1内に収納する食器かご、12は洗浄水
3を排出する排水ポンプ、13は残菜等を収集するフィ
ルタ、14は発熱体である。15は洗浄ポンプ4とノズ
ル7を接続する循環経路、16は送風ファン6により機
外の空気を洗浄槽1内に供給するための送風経路で、こ
の送風経路16は循環経路15に接続されている。17
は循環経路15と送風経路16を開閉する開閉弁で、洗
浄工程では循環経路15を開き、乾燥工程では送風経路
16を開く。18は排気口である。
【0039】前記構成において以下にその動作について
説明する。洗浄槽1内に所定量の洗剤を投入し、食器1
1等を食器かご10に収納して運転を開始する。ここで
まず給水弁2に通電することで洗浄水3が供給される。
洗浄水3が所定量に達すると、電動機5が駆動して洗浄
ポンプ4が動作する。洗浄ポンプ4が動作すると洗剤を
含む洗浄水3が加圧されて開閉弁17を動作させる。そ
して、開閉弁17は循環経路15を開いて送風経路16
を塞ぐ。そのため、洗浄水3は循環経路15を介してノ
ズル7に供給され、ノズル7に備えられた第一の噴射孔
8及び第二の噴射孔9から噴射される。そして、ノズル
7は第二の噴射孔9から噴射される洗浄水3の噴射反力
により推進力を得て回転する。こうして食器11等を洗
浄する洗浄工程が行われる。
【0040】この洗浄工程では、発熱体14に通電する
ことにより洗浄水3は洗浄所定温度まで加熱される。所
定時間の洗浄工程を経ると、次に食器11等から洗い落
とされた汚物等を含む洗浄水3を排水ポンプ12により
排水する。引き続き、新たに洗浄水3を供給し、ノズル
7に備えられた第一の噴射孔8及び第二の噴射孔9から
洗浄水3を噴射することで洗剤や残菜等で汚れた食器1
1等をすすぐ工程を行う。この工程終了後洗浄水3を機
外に排出する。そして、この工程が連続して3回繰り返
されてすすぎ工程が終了する。残菜は洗浄槽1に設けた
フィルタ13内に収集される。すすぎ工程終了後、乾燥
工程に移る。
【0041】乾燥工程では図3に示すように、電動機5
を駆動することにより送風ファン6が動作し、機外の空
気が送風経路16に送り込まれ開閉弁17を動作させ
る。そして、開閉弁17は送風経路16を開いて循環経
路15を塞ぐ。そのため、機外の空気は送風経路16を
介してノズル7へ送り込まれる。そして、第一の噴射孔
8及び第二の噴射孔9から洗浄槽1内へ噴射される。こ
のとき、第二の噴射孔9から噴射される機外の空気の噴
射反力によりノズル7は推進力を得て回転する。洗浄槽
1へ供給された機外の空気は洗浄された食器11等を乾
燥させ排気口18から機外へ排出される。こうして食器
11等を所定時間乾燥させて乾燥工程を終了し、食器洗
い乾燥機の運転を終了する。
【0042】このように構成された本発明の実施の形態
1によれば、図1に示すように、洗浄工程において、ノ
ズル7に備えられた第一の噴射孔8及び第二の噴射孔9
から洗浄水3が噴射されて食器11の洗浄を行い、ノズ
ル7は第二の噴射孔9から噴射される洗浄水3の噴射反
力により推進力を得て回転するが、このとき、第二の噴
射孔9には高圧力の洗浄水3が供給されるので、図4に
示すように、洗浄水3が第二の噴射孔9に及ぼす力によ
り9−a部は変形し、洗浄水3の噴射角度は略垂直方向
に近づく。そのため、第二の噴射孔9から噴射される洗
浄水3の噴射反力により得られる推進力は大きなものと
ならず、ノズル7は高回転で回転することなく回転する
ことができる。従って、ノズル7摺動部の信頼性等を損
なうことがない。
【0043】また、乾燥工程において、第一の噴射孔8
及び第二の噴射孔9から機外の空気が噴射されて食器1
1等の乾燥を行うが、このとき、第二の噴射孔9には低
圧力の機外の空気が供給されるので、図5に示すよう
に、9−a部はほとんど変化せず、機外の空気の噴射角
度は略水平方向になる。そのため、第二の噴射孔9から
噴射される機外の空気の噴射角度は乾燥工程においてノ
ズル7を回転させるのに必要な推進力を機外の空気の噴
射反力から得ることができる噴射反力になり、乾燥工程
においてノズル7を回転させることができる。
【0044】以上より、コスト、スペース性の面でも従
来の食器洗い乾燥機の基本構成をほとんど変えることな
く、同じ噴射孔を用いて、洗浄工程でノズル7を高回転
で回転させることなく回転させることができ、また乾燥
工程でもノズル7を回転させることができ、機外の空気
を食器等に均一に送風することができる。
【0045】また、本発明はノズル7をより軽量化し、
ノズル7の回転を妨げる摩擦力等を軽減したものであっ
ても、洗浄工程および乾燥工程で第二の噴射孔9からの
洗浄水3及び機外の空気の噴射角度を調整することによ
り、ノズル7を回転させることができる。
【0046】また、本発明は洗浄ポンプ4と乾燥ファン
6が一体になった構成であるが、洗浄ポンプ4と乾燥フ
ァン6は別々に構成されるものであってもよい。
【0047】また、本発明は循環経路15と送風経路1
6が別々に構成されているが、循環経路15と送風経路
16が一体となり、洗浄ポンプ4のケーシング部4−a
から洗浄水3と空気がノズル7へ送り込まれる構成のも
のであってもよい。
【0048】なお、第二の噴射孔9はゴム、エラストマ
ー、塩化ビニル、ABS等の樹脂等により構成されるも
のである。
【0049】また、ノズル7を第二の噴射孔9と同一材
質で構成してもよい。 (実施例2)全体の構成は実施の形態1と同様であるの
で説明を省略する。図6(a)は第一の噴射孔8の正面
図、図6(b)はその平面図、図6(c)は側面図であ
る。ここで、8−c、8−dは開口部であり、8−e、
8−fは開口部8−c,8−dの開口幅である。そし
て、第一の噴射孔8は弾性体で形成されており、図6に
示すように、8−a部は8−b部よりも肉厚が薄く、外
力等が加わると8−a部は変形しやすくなっている。そ
のため、第一の噴射孔8の開口部8−cが広がったり狭
まったりするので第一の噴射孔8に加わる力により開口
面積が変化するものである。また、開口部8−cの開口
幅8−eは開口部8−dの開口幅8−fよりも狭く形成
されている。
【0050】このように構成された本発明の実施例2に
よれば、洗浄工程では、図7に示すように、第一の噴射
孔8には高圧力の洗浄水3が供給されるので、洗浄水3
が第一の噴射孔8に及ぼす力により8−a部は変形して
開口部8−cが広がり、開口部8−cの開口幅8−eは
開口部8−dの開口幅8−fとほぼ等しくなる。そのた
め、洗浄水3は第一の噴射孔8から従来の食器洗い乾燥
機と同様に均一な扇型形状に噴射される。従って、従来
の食器洗い乾燥機と同等の洗浄性能を得ることができ
る。
【0051】また、乾燥工程においては、第一の噴射孔
8には低圧力の機外の空気が供給されるので、図8に示
すように、8−a部はほとんど変化せず、開口部8−c
はほとんど広がらない。そのため、開口部8−cの開口
幅8−eは開口部8−dの開口幅8−fよりも狭いの
で、機外の空気は開口部8−cからだけでなく、開口部
8−dからも噴射される。従って、機外の空気は噴射孔
8から略直線形状に噴射されることなく洗浄水3と同様
に扇型形状に噴射されるので、図9に示すように、機外
の空気は洗浄槽1内に均一に供給される。
【0052】以上より、洗浄工程と乾燥工程で同じ噴射
孔を用いて、洗浄工程では従来と同等の洗浄性能を得る
ことができ、また、乾燥工程において機外の空気をより
広範囲に送風するので、より均一に食器及び洗浄槽内に
供給することができる。
【0053】なお、第一の噴射孔8は、ゴム、エラスト
マ−、塩化ビニル、ABS等の樹脂等により構成される
ものである。
【0054】また、ノズル7を第一の噴射孔8と同一材
質で構成してもよい。 (実施例3)全体の構成は第1及び第2の実施例と同様
であるので説明を省略する。図10において、19は洗
浄ポンプ4を駆動する電動機5を制御する制御装置であ
る。
【0055】このように構成された本発明の実施の形態
3によれば、洗浄工程において、制御装置19により電
動機5を制御することができるので、ノズル7を介して
第一の噴射孔8及び第二の噴射孔9から噴射される洗浄
水3の流量及び水圧を変化させることができ、食器11
には流量及び水圧に変化のある洗浄水3を供給すること
ができる。そのため、食器11に付着した残菜等の汚物
に対して流量及び水圧に変化のある洗浄水3を供給する
ことができるので、食器11の洗浄性能を向上すること
ができる。
【0056】また、第二の噴射孔9に供給される洗浄水
3の流量及び水圧を変化させると、洗浄水3の流量が多
く水圧が高い場合は図11に示すように第二の噴射孔9
の9−a部の変形量が大きくなって、洗浄水3の噴射角
度がより垂直方向側に近づき、洗浄水3の流量が少なく
水圧が低い場合は図12に示すように9−a部の変形量
は小さくなって、洗浄水3の噴射角度がより水平方向側
に近づく。従って、図13に示すように、第二の噴射孔
9から噴射される洗浄水3が食器11に直接衝突する範
囲が拡大するので、食器11をさまざまな角度からより
効率的に洗浄することができ、洗浄性能を向上すること
ができる。
【0057】さらに、図11、図12に示すように、第
二の噴射孔9に供給される洗浄水3の流量及び水圧を変
化させると、第二の噴射孔9から噴射される洗浄水3の
噴射角度も変化する、つまり、洗浄水3の流量が多く、
水圧が高い場合は洗浄水3の噴射反力は大きいが、第二
の噴射孔9から噴射される噴射角度はより垂直方向側に
近づくので、噴射反力により得られる推進力は大きなも
のとならず、ノズル7を高回転で回転させることなく回
転することができ、流量が少なく水圧が低い場合は洗浄
水3の噴射反力は小さいが、噴射孔9から噴射される噴
射角度はより水平方向側に近づくので、ノズル7を回転
させるのに必要な推進力を洗浄水3の噴射反力により得
ることができるので、洗浄水3の流量及び水圧を変化さ
せてもノズル7を常に回転させることができる。
【0058】また、乾燥工程においては、洗浄工程と同
様に、制御装置19により電動機5を制御することがで
きるので、ノズル7を介して第二の噴射孔9から噴射さ
れる機外の空気の風量及び風圧を変化させることができ
る。そのため、第二の噴射孔9に供給される機外の空気
の風量及び風圧が変化すると、機外の空気の風量が多く
風圧が高い場合は図14に示すように9−a部の変形量
が大きくなって、機外の空気の噴射角度がより垂直方向
側に近づき、機外の空気の風量が少なく風圧が低い場合
は図15に示すように9−a部の変形量は小さくなっ
て、機外の空気の噴射角度がより水平方向側に近づく。
従って、図16に示すように、第二の噴射孔9から噴射
される機外の空気が食器11に直接衝突する範囲が拡大
するので、食器11をさまざまな角度からより効率的に
乾燥することができ、乾燥性能を向上することができ
る。
【0059】さらに、図14、図15に示すように、第
二の噴射孔9に供給される機外の空気の風量及び風圧を
変化させると、第二の噴射孔9から噴射される機外の空
気の噴射角度も変化する、つまり、機外の空気の風量が
多く、風圧が高い場合は機外の空気の噴射反力は大きい
が、第二の噴射孔9から噴射される噴射角度はより垂直
方向側に近づくので、噴射反力により得られる推進力は
大きなものとならず、ノズル7を高回転で回転させるこ
となく回転させることができ、風量が少なく風圧が低い
場合は機外の空気の噴射反力は小さいが噴射孔9から噴
射される噴射角度はより水平方向側に近づくので、ノズ
ル7を回転させるのに必要な推進力を機外の空気の噴射
反力により得ることができるので、機外の空気の風量及
び風圧を変化させてもノズル7を常に回転させることが
できる。
【0060】以上より、制御装置19により電動機を制
御することにより、洗浄水3の流量、水圧及び機外の空
気の風量、風圧を変化させることができるので、食器1
1をさまざまな角度からより効率的に洗浄及び乾燥する
ことができ、かつ洗浄及び乾燥性能を向上させることが
できる。
【0061】(実施例4)全体の構成は第1、第2及び
第3の実施例と同様であるので説明を省略する。図17
において、発熱体14は送風経路16が接続された後の
循環経路15内に設けられている。
【0062】このように構成された本発明の実施の形態
4によれば、洗浄工程において、洗浄水3は、循環経路
15を介して第一の噴射孔8または第二の噴射孔9から
洗浄槽1内に供給されるので発熱体14により洗浄所定
温度まで加熱される。また、乾燥工程において、機外の
空気は、送風経路16及び循環経路15を介して第一の
噴射孔8または第二の噴射孔9から噴射されるので、発
熱体14により加熱されて洗浄槽1内に供給される。そ
のため、食器11には加熱された空気、すなわち温風が
均一に送風されることになるので、食器11をより早く
乾燥させることができる。従って、より短時間で食器の
所定の乾燥性能を得ることができ、食器洗い乾燥機の運
転時間をより短縮することができる。
【0063】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、洗浄槽と、食器等を収納する食器かごと、洗浄槽内
の洗浄水を循環させる加圧手段と、食器等に洗浄水また
は空気を噴射する第一の噴射孔と主に推進力を得る第二
の噴射孔を有したノズルと、空気を洗浄槽内に送り込む
送風手段を備え、第二の噴射孔は洗浄工程と乾燥工程で
噴射角が変化することにより、洗浄工程において、ノズ
ルに備えられた第一の噴射孔及び第二の噴射孔から洗浄
水が噴射されて食器の洗浄を行い、ノズルは第二の噴射
孔から噴射される洗浄水の噴射反力により推進力を得て
回転するが、このとき、第二の噴射孔には高圧力の洗浄
水が供給されるので、洗浄水が第二の噴射孔に及ぼす力
により第二の噴射孔は変形し、洗浄水の噴射角度は略垂
直方向に近づく。そのため、第二の噴射孔から噴射され
る洗浄水の噴射反力により得られる推進力は大きなもの
とならず、ノズルは高回転で回転することなく回転する
ことができる。従って、ノズル摺動部の信頼性等を損な
うことがない。
【0064】また、乾燥工程において、ノズルに備えら
れた第一の噴射孔及び第二の噴射孔から機外の空気が噴
射されて食器等の乾燥を行うが、このとき、第二の噴射
孔には低圧力の機外の空気が供給されるので、第二の噴
射孔はほとんど変化せず、機外の空気の噴射角度は略水
平方向になる。そのため、第二の噴射孔から噴射される
機外の空気の噴射角度は乾燥工程においてノズルを回転
させるのに必要な推進力を機外の空気の噴射反力から得
ることができる噴射角度になり、乾燥工程においてノズ
ルを回転させることができる。
【0065】以上より、コスト、スペース性の面でも従
来の食器洗い乾燥機の基本構成をほとんど変えることな
く、同じ噴射孔を用いて、洗浄工程でノズルを高回転で
回転させることなく回転させることができ、また乾燥工
程でもノズルを回転させることができ、乾燥工程で機外
の空気を食器等に均一に送風することができる食器洗い
乾燥機を提供することができる。
【0066】また請求項2記載の発明は、洗浄工程と乾
燥工程で第一または第二の噴射孔の開口面積が変化する
ことにより、洗浄工程では、第一の噴射孔には高圧力の
洗浄水が供給されるので、洗浄水が第一の噴射孔に及ぼ
す力により第一の噴射孔は変形して開口部が広がって開
口面積が変化し、開口部中央の開口幅は開口部両端の開
口幅とほぼ等しくなる。そのため、洗浄水は第一の噴射
孔から従来の食器洗い乾燥機と同様に均一な扇型形状に
噴射される。従って、従来の食器洗い乾燥機と同等の洗
浄性能を得ることができる。
【0067】また、乾燥工程においては、第一の噴射孔
には低圧力の機外の空気が供給されるので、第一の噴射
孔はほとんど変化せず、開口部はほとんど広がらないの
で開口面積は変化しない。そのため、開口部中央の開口
幅は開口部両端の開口幅よりも狭いので、機外の空気は
開口部中央からだけでなく、開口部両端からも噴射され
る。従って、機外の空気は噴射孔から略直線形状に噴射
されることなく洗浄水と同様に扇型形状に噴射されるの
で、機外の空気は洗浄槽内により広範囲に、また均一に
供給される。
【0068】以上より、洗浄工程と乾燥工程で同じ噴射
孔を用いて、洗浄工程では従来と同等の洗浄性能を得る
ことができ、また、乾燥工程において機外の空気をより
広範囲に送風するので、より均一に食器及び洗浄槽内に
供給することができる食器洗い乾燥機を提供することが
できる。
【0069】また請求項3記載の発明は、洗浄工程中ま
たは乾燥工程中で噴射圧を変化させ、噴射圧の高圧側で
第二の噴射孔の噴射角を垂直方向側に変化させ、噴射圧
の低圧側で噴射角を水平方向側に変化させることによ
り、洗浄工程において、制御装置により加圧手段を制御
することができるので、ノズルを介して第一の噴射孔及
び第二の噴射孔から噴射される洗浄水の流量及び水圧を
変化させることができ、食器には流量及び水圧に変化の
ある洗浄水を供給することができる。そのため、食器に
付着した残菜等の汚物に対して流量及び水圧に変化のあ
る洗浄水を供給することができるので、食器の洗浄性能
を向上することができる。
【0070】また、第二の噴射孔に供給される洗浄水の
流量及び水圧を変化させると、洗浄水の流量が多く水圧
が高い場合は第二の噴射孔の変形量が大きくなって、洗
浄水の噴射角度がより垂直方向側に近づき、洗浄水の流
量が少なく水圧が低い場合は第二の噴射孔の変形量は小
さくなって、洗浄水の噴射角度がより水平方向側に近づ
く。従って、第二の噴射孔から噴射される洗浄水が食器
に直接衝突する範囲が拡大するので、食器をさまざまな
角度からより効率的に洗浄することができ、洗浄性能を
向上することができる。
【0071】さらに、第二の噴射孔に供給される洗浄水
の流量及び水圧を変化させると、第二の噴射孔から噴射
される洗浄水の噴射角度も変化する、つまり、洗浄水の
流量が多く、水圧が高い場合は洗浄水の噴射反力は大き
いが、第二の噴射孔から噴射される噴射角度はより垂直
方向側に近づくので、噴射反力により得られる推進力は
大きなものとならず、ノズルを高回転で回転させること
なく回転させることができ、流量が少なく水圧が低い場
合は洗浄水の噴射反力は小さいが、噴射孔から噴射され
る噴射角度はより水平方向側に近づくので、ノズルを回
転させるのに必要な推進力を洗浄水の噴射反力により得
ることができるので、洗浄水の流量及び水圧を変化させ
てもノズルを常に回転させることができる。
【0072】また、乾燥工程においても、制御装置によ
り送風手段を制御することができるので、ノズルを介し
て第二の噴射孔から噴射される機外の空気の風量及び風
圧を変化させることができる。従って、洗浄工程と同様
の作用を有し、食器をさまざまな角度からより効率的に
乾燥することができ、乾燥性能を向上することができ
る。
【0073】以上より、制御装置により電動機を制御す
ることにより、洗浄水の流量、水圧及び機外の空気の風
量、風圧を変化させることができるので、食器をより効
率的に洗浄及び乾燥することができ、かつ洗浄及び乾燥
性能を向上させることができる食器洗い乾燥機を提供す
ることができる。
【0074】また請求項4記載の発明は、乾燥工程で第
一の噴射孔または第二の噴射孔から温風が噴射される構
成としたことにより、洗浄工程において、洗浄水は、洗
浄ポンプとノズルを接続する循環経路内に設けられた発
熱体により洗浄所定温度まで加熱される。また、乾燥工
程において、機外の空気は、送風経路を介して循環経路
内に設けられた発熱体により第一の噴射孔または第二の
噴射孔から噴射されるので、発熱体により加熱されて洗
浄槽内に供給される。そのため、食器には温風が均一に
送風されるので、食器をより早く乾燥させることができ
る。従って、より短時間で食器の所定の乾燥性能を得る
ことができ、食器洗い乾燥機の運転時間をより短縮する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における食器洗い乾燥機の縦
断面図
【図2】本発明の実施例1における食器洗い乾燥機の第
二の噴射孔の形状図
【図3】本発明の実施例1における食器洗い乾燥機の乾
燥工程での縦断面図
【図4】本発明の実施例1における食器洗い乾燥機の第
二の噴射孔の洗浄工程での動作図
【図5】本発明の実施例1における食器洗い乾燥機の第
二の噴射孔の乾燥工程での動作図
【図6】本発明の実施例2における食器洗い乾燥機の第
一の噴射孔の形状図
【図7】本発明の実施例2における食器洗い乾燥機の第
一の噴射孔の洗浄工程での動作図
【図8】本発明の実施例2における食器洗い乾燥機の第
一の噴射孔の乾燥工程での動作図
【図9】本発明の実施例2における食器洗い乾燥機の乾
燥工程での縦断面図
【図10】本発明の実施例3における食器洗い乾燥機の
縦断面図
【図11】本発明の実施例3における食器洗い乾燥機の
第二の噴射孔の洗浄工程における高水圧時の動作図
【図12】本発明の実施の形態3における食器洗い乾燥
機の第二の噴射孔の洗浄工程における低水圧時の動作図
【図13】本発明の実施例3における食器洗い乾燥機の
第二の噴射孔の洗浄工程における動作図
【図14】本発明の実施例における食器洗い乾燥機の第
二の噴射孔の乾燥工程における高風圧時の動作図
【図15】本発明の実施の形態3における食器洗い乾燥
機の第二の噴射孔の乾燥工程における低風圧時の動作図
【図16】本発明の実施の形態3における食器洗い乾燥
機の第二の噴射孔の乾燥工程における動作図
【図17】本発明の実施の形態4における食器洗い乾燥
機の縦断面図
【図18】従来の食器洗い乾燥機の縦断面図
【図19】従来の食器洗い乾燥機の乾燥工程での縦断面
【図20】従来の食器洗い乾燥機の乾燥工程においてノ
ズルから空気を噴射させる場合の縦断面図
【図21】従来の食器洗い乾燥機の第二の噴射孔の形状
【図22】従来の食器洗い乾燥機の第一の噴射孔の形状
【図23】従来の食器洗い乾燥機の乾燥工程において噴
射孔から空気を噴射させる場合の空気の流れを表す図
【図24】従来の食器洗い乾燥機の洗浄工程において第
二の噴射孔から食器への洗浄水の流れを表す図
【図25】従来の食器洗い乾燥機の乾燥工程において第
二の噴射孔から食器への機外の空気の流れを表す図
【符号の説明】 1 洗浄槽 3 洗浄水 4 洗浄ポンプ 5 電動機 6 送風ファン 7 ノズル 8 第一の噴射孔 9 第二の噴射孔 14 発熱体 15 循環経路 16 送風経路 17 開閉弁 19 制御装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】洗浄槽と、食器等を収納する食器かごと、
    前記洗浄槽内の洗浄水を循環させる加圧手段と、食器等
    に洗浄水または空気を噴射する第一の噴射孔と主に推進
    力を得る第二の噴射孔を有したノズルと、空気を洗浄槽
    内に送り込む送風手段を備え、前記第二の噴射孔は洗浄
    工程と乾燥工程で噴射角が変化することを特徴とする食
    器洗い乾燥機。
  2. 【請求項2】洗浄工程と乾燥工程で第一または第二の噴
    射孔の開口面積が変化することを特徴とする請求項1記
    載の食器洗い乾燥機。
  3. 【請求項3】洗浄工程中または乾燥工程中で噴射圧を変
    化させ、前記噴射圧の高圧側で第二の噴射孔の噴射角を
    垂直方向側に変化させ、噴射圧の低圧側で噴射角を水平
    方向側に変化させることを特徴とする請求項1または2
    記載の食器洗い乾燥機。
  4. 【請求項4】乾燥工程で第一の噴射孔または第二の噴射
    孔から温風を噴射する構成としたことを特徴とする請求
    項1から3いづれか1項記載の食器洗い乾燥機。
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