JP4476159B2 - 食器洗い機 - Google Patents

食器洗い機 Download PDF

Info

Publication number
JP4476159B2
JP4476159B2 JP2005129554A JP2005129554A JP4476159B2 JP 4476159 B2 JP4476159 B2 JP 4476159B2 JP 2005129554 A JP2005129554 A JP 2005129554A JP 2005129554 A JP2005129554 A JP 2005129554A JP 4476159 B2 JP4476159 B2 JP 4476159B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
power
dishwasher
washing
stored
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005129554A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006304949A (ja
Inventor
始夫 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2005129554A priority Critical patent/JP4476159B2/ja
Publication of JP2006304949A publication Critical patent/JP2006304949A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4476159B2 publication Critical patent/JP4476159B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Washing And Drying Of Tableware (AREA)

Description

本発明は、洗浄庫内に収容された食器類に水を噴射して洗浄を行う食器洗い機に関し、更に詳しくは、洗いやすすぎに使用する水を予め貯留するための貯水タンクを洗浄庫の外部に備える食器洗い機に関する。
家庭用の一般的な食器洗い機は、食器類を収容した洗浄庫に水を供給して該洗浄庫の底部に水を貯留し、その水を洗浄ポンプにより吸引してノズルアームへと圧送し、ノズルアームに設けた水噴射穴から食器類に水を噴射することによって食器類の洗いやすすぎを行う構成を有している。こうした食器洗い機を一般家庭の台所に設置する際には、通常、台所のシンクに配設されている水道栓の開閉栓の上流側の配管に分岐水栓を取り付け、この分岐水栓と食器洗い機本体とを給水ホースで接続するような設置工事が必要となる。しかしながら、例えば、食器洗い機を購入したが分岐水栓の取付工事を行う業者との工事日程が合わずにすぐに取付工事をしてもらえなかったり、賃貸住宅などではこうした分岐水栓の取付工事自体が困難であったり許可されなかったりする場合もあり、食器洗い機を使用したくてもできないといった問題がある。
そこで、工事専門業者による分岐水栓の取付工事が不要な分岐水栓工事レス方式の食器洗い機が市場から要望されている。こうした食器洗い機として、例えば特許文献1及び2に記載のように、洗いやすすぎなどの洗浄に必要な水を予め貯留しておくための貯水タンクを備えた食器洗い機が従来より知られている。こうした食器洗い機では、運転の実行に先立ってユーザが洗浄運転に必要な量の水を貯水タンクに注入しておき、運転が開始されると、食器洗い機本体はその貯水タンク内の水を使用して全ての運転を実行する。
例えば特許文献1に記載の食器洗い機では、貯水タンク内に水を貯留するために貯水タンクを本体から取り外し水道栓の場所まで持って行って注水を行う必要があり、ユーザにとっては負担が大きく使いにくい。これに対し、特許文献2の図6に示す構成では、水道栓の蛇口に接続された給水ホースの他端を貯水タンクの前面に接続し、ユーザが水道栓の開閉栓を開くことで貯水タンクへの注水が行えるようになっている。こうした注水方法であればユーザが行うべき手間は比較的少なく、それほど大きな負担とはならない。
しかしながら、こうした貯水タンク式の食器洗い機は、ユーザが水道栓等の開閉操作を行わないと給水ができないという点において、電磁弁により給水が自動的に制御される従来の一般的な食器洗い機とは根本的に異なる。即ち、一般的な食器洗い機では、ユーザの手を煩わすことなく必要なときに必要な分だけ洗浄庫内に水道水を導入することが可能であるが、貯水タンク式食器洗い機の場合には、運転中にユーザに対し追加給水を要求することは困難であるため、運転開始前に貯水タンク内及び洗浄庫内に貯留された水を有効に利用して洗浄運転を終了させる必要がある。
ところで、従来の食器洗い機では、電源投入後に給水前にも拘わらず洗浄庫内に水が溜まっていることが検知されると、まず排水ポンプを作動させて洗浄庫内の残水を一旦全て排出し、それから新ためて洗浄庫内に水道水を導入するような制御を行うものがある(特許文献3など参照)。これは、初めから洗浄庫内に溜まっていた水は汚れている可能性があるからである。具体的には、例えば洗浄庫内に洗剤水が溜められて洗い運転が実行されている途中に電源がオフされた場合には、洗浄庫内に汚れた洗剤水が溜まった状態になるが、上記制御によれば、次に電源が投入された際にこうした汚れた水は機外に排出され、再使用されることを防止することができる。
しかしながら、貯水タンク式食器洗い機の場合、こうした排水制御を実行することは必ずしも望ましくない。何故なら、こうした貯水タンク式食器洗い機では、電源をオンする前にユーザが例えば水道栓を開栓して貯水タンク内及び洗浄庫内にそれぞれ満水となるまで水を溜めることで食器洗いの準備をしておき、暫くしてから電源をオンして所定の運転コースの開始を指示する場合がある。また、電源オン時で運転中でないときに貯水タンク内及び洗浄庫内にそれぞれ満水となるまで水を溜めることで食器洗いの準備をしておき、その後に一旦電源をオフして、実際に食器洗いを行いたいときに電源をオンするといった使い方をされる場合もある。このような場合に上記のような排水制御を行うと、電源をオンしたときに洗浄庫内に溜められているきれいな水が排出されてしまい、水の無駄になるばかりでなく貯水タンクの貯留水だけでは洗浄運転全てを賄うのに足らないという事態が起こるおそれがある。
一方、上記のような電源オン時の排水制御を行わないと、電源オン時に洗浄庫内に洗いやすすぎに使用された汚れた水が残っていたような場合に、この汚れた水を使用して又はこの洗浄庫内の貯留水に新たに水道水を追加して希釈したきれいでない水を使用して洗いを行うことになり、十分な洗浄性能が得られないおそれがある。
特開2000−296092号公報 特開2003−180596号公報 特許第3063293号公報
本発明は上記課題を解決するために成されたものであり、その主な目的は、洗いやすすぎに使用する水を予め貯留しておくための貯水タンクを洗浄庫の外部に備えた食器洗い機において、前回の洗浄運転に使用された汚れた水の再使用を防止する一方、電源投入時に洗浄庫内にきれいな水又はそれほど汚れておらず十分に使用可能な水が貯留されている場合に、これを無駄に排出してしまうことなく有効に活用して良好な洗浄運転を遂行することができる食器洗い機を提供することである。
上記課題を解決するために成された第1発明は、食器類が内部に収容され、その底部に貯留された水を吸引して食器類に向けて噴射することで該食器類を洗浄するための洗浄庫と、該洗浄庫の外部にあって食器類の洗浄に必要な水を貯留しておくための貯水タンクと、該貯水タンクから水を吸引して前記洗浄庫内に送給する給水手段と、前記洗浄庫内の貯留水を機外に排出する排水手段と、を具備する食器洗い機において、
本機の電源オン/オフを行うべく使用者が操作する操作手段と、
運転コースの開始から終了までの運転実行中に前記操作手段により電源オフ操作が為されたときに、そのことを示す情報を記憶しておく記憶手段と、
前記操作手段により電源オン操作が為された後に、前記記憶手段に記憶されている情報により直前の運転実行中に電源オフ操作が為されたか否かを判定し、電源オフ操作が為されたことを認識した場合に前記排水手段を作動させて前記洗浄庫内の貯留水の排出動作を行う運転制御手段と、
を備えることを特徴としている。
また上記課題を解決するために成された第2発明は、食器類が内部に収容され、その底部に貯留された水を吸引して食器類に向けて噴射することで該食器類を洗浄するための洗浄庫と、該洗浄庫の外部にあって食器類の洗浄に必要な水を貯留しておくための貯水タンクと、該貯水タンクから水を吸引して前記洗浄庫内に送給する給水手段と、前記洗浄庫内の貯留水を機外に排出する排水手段と、を具備する食器洗い機において、
本機の電源オン/オフを行うべく使用者が操作する操作手段と、
運転コースの開始から所定の行程が終了するまで又は所定の時間が経過するまでの期間中に前記操作手段により電源オフ操作が為されたときに、そのことを示す情報を記憶しておく記憶手段と、
前記操作手段により電源オン操作が為された後に、前記記憶手段に記憶されている情報により直前の運転時に電源オフ操作が為されたか否かを判定し、電源オフ操作が為されたことを認識した場合に前記排水手段を作動させて前記洗浄庫内の貯留水の排出動作を行う運転制御手段と、
を備えることを特徴としている。
第1発明に係る食器洗い機において、予め決められた運転コースに従って洗い行程、すすぎ行程等の運転が実行されている途中でユーザが操作手段により電源オフ操作を行うと、上記記憶手段はそのことを示す情報を記憶する。記憶手段として具体的には、例えば運転の開始が指示されたときに所定のフラグをセット(又はリセットし)、運転が終了したときにそのフラグをリセット(又はセット)するようにしておけば、運転途中で電源がオフされたときには運転終了時になされる筈のフラグのリセット(又はセット)がなされない状態となるので、あとでそのフラグの値を確認することにより運転実行中に電源オフ操作がなされたか否かを判定することが可能である。
運転制御手段は、電源オン操作が為されると、上記記憶手段に記憶されている情報を参照して直前の運転実行中に電源オフ操作が為されたか否かを判定する。電源オフ操作が為されていないと判定された場合には、直前の運転コースは適切に遂行され、その際に使用された水は洗浄庫内に残らないものと推定できる。したがって、電源オン時には洗浄庫内は空であるか、或いは水が溜まっているとしても運転に使用されていないきれいな水であると考えられる。そこで、このときには運転制御手段は排水手段を作動させない。これに対し、直前の運転実行中に電源オフ操作が為されたと判定された場合には、その際の洗いやすすぎに使用された汚れた水が洗浄庫内に残ったままになっている可能性がある。そこで、この場合には、運転制御手段は排水手段を作動させることで、洗浄庫内の貯留水の排出を試みる。
したがって、この第1発明に係る食器洗い機によれば、ユーザが電源をオンした際に、以前の洗浄運転に使用された汚い水が残っている場合に排水手段によりこの水は機外へと排出されるから、新たに貯水タンクを介して洗浄庫内に導入されるきれいな水を使用して洗浄運転を行うことができる。一方、例えば前回の運転終了後にユーザが貯水タンク内や洗浄庫内に注水を行って次の洗浄運転の準備を済ませたような場合には、電源オン時には洗浄庫内にきれいな水が貯留されているが、こうした場合には排水手段は作動されず洗浄庫内の水が機外に排出されることがないので、きれいな水を無駄にすることなく、注水された水を有効に使用して不足のない良好な食器洗浄を達成することができる。
通常、食器洗い機の運転コースでは、洗い、複数回のすすぎ、乾燥という各行程が順次実行されるが、洗浄庫内の貯留水の水が最も汚れるのは洗い行程のときであり、次に洗浄庫内の貯留水の汚れがひどいのは1回目のすすぎ行程のときである。仮に直前の運転コースの実行時に一度使用された水であったとしても、水の汚れの程度が軽ければ実質的には再使用に支障がないものと考えられる。そこで第2発明に係る食器洗い機では、第1発明に係る食器洗い機のように運転コースによる運転実行中の全期間に亘って電源オフ操作が為されたときにそのことを示す情報を記憶しておくのではなく、運転の開始から所定の行程が終了するまで又は所定の時間が経過するまでの期間中に電源オフ操作が為されたときに、そのことを示す情報を記憶手段に記憶させておき、電源オン時に運転制御手段はその記憶手段の情報に基づいて排水を実行するか否かを決める。
第2発明の具体的な一態様として、上記記憶手段は、運転コースの中の洗い行程が終了するまで又は洗い行程が終了するのに相当する時間が経過するまでの期間中に前記操作手段により電源オフ操作が為されたときにそのことを示す情報を記憶する構成とすることができる。
即ち、この場合には、直前の運転コースの実行時の洗いに使用された水が洗浄庫内に残っている可能性がある場合には排水を行うが、1回目のすすぎ以降に使用された水が洗浄庫内に残っている可能性があっても排水を行わず、再使用を可能とする。これにより、第1発明に係る食器洗い機に比べて、洗浄庫に溜まっている水を排出するケースが減るから、一段と節水性を高めることができる。
第2発明の具体的な別の態様として、上記記憶手段は、運転コースの中の1回目のすすぎ行程が終了するまで又は該行程が終了するのに相当する時間が経過するまでの期間中に前記操作手段により電源オフ操作が為されたときにそのことを示す情報を記憶する構成としてもよい。
即ち、この場合には、直前の運転コースの実行時の洗い及び1回目のすすぎに使用された水が洗浄庫内に残っている可能性がある場合には排水を行うが、2回目のすすぎ以降に使用された水が洗浄庫内に残っている可能性があっても排水を行わず、再使用を可能とする。これにより、上記態様の食器洗い機に比べれば節水性は少し劣るものの、1回目のすすぎに使用された水を再使用することがなくなるので清潔さを重視した運転を行うことができる。
なお、第1及び第2発明に係る食器洗い機では、仮に直前の運転コースにおいて洗いや1回目のすすぎなどの実行中に電源オフが為されたことが分かっている場合でも、例えばちょうど洗浄庫内の水が排出されたときに電源オフされた等、洗浄庫内の水が無い又は少ない状態であれば運転制御手段は排水動作を実行させる必要がない。
そこで、第1及び第2発明に係る食器洗い機において、さらに好ましくは、前記洗浄庫内の水位を検出する水位検出手段をさらに備え、前記運転制御手段は、前記記憶手段に記憶されている情報に基づいて電源オフ操作が為されたことを認識した場合であって、前記水位検出手段により洗浄庫内の水位が所定以上であることが検知された場合に、前記排水手段を作動させて前記洗浄庫内の貯留水の排出動作を行う構成とするとよい。
ここで、例えば、洗浄庫内の水位が通常の洗いやすすぎを実行するための洗浄水位以上であることが検知された場合に排水を実行するものとすることができる。この構成によれば、排水を実行する必要がない場合に排水手段を作動させて、無駄な時間を費やしたり無駄な電力を消費することを避けることができる。
以下、本発明の一実施例(実施例1)による食器洗い機について、図面を参照して詳しく説明する。図1は本実施例による食器洗い機の外観斜視図、図2はこの食器洗い機の要部の右側面縦断面図、図3は本実施例の食器洗い機1の設置状況の一例を示す斜視図、図4はこの食器洗い機における操作パネルの拡大平面図である。
この食器洗い機1は外形を形成する筐体2を有し、この筐体2の内部には乾燥室を兼用する洗浄庫3が配設されている。洗浄庫3の前面開口には、その上端及び下端でそれぞれ軸支される上部ドア4及び下部ドア5が、上下方向に観音開きするように取り付けられている。下部ドア5の上端中央部にはドア開放操作体6が設けられており、ユーザがこのドア開放操作体6を指で押して下部ドア5を手前(図2では左方)に開けると、これに連動して上部ドア4が上方に開く構成となっている。下部ドア5の下方にはユーザが本食器洗い機に動作の指示を与えるための操作パネル7が配置されている。
図4に示すように、操作パネル7には、ユーザが押圧操作するための操作部7aとして、本発明における操作手段としての電源スイッチ71のほか、スタートキー72、コース選択キー73、乾燥設定キー74が配置されており、また表示部7bとして、コース選択キー73で選択された運転コースを表示するコース表示部75、運転実行時の運転状況をユーザに知らせるための運転モニタ表示部76、及び乾燥設定キー74で選択された乾燥運転の種類を表示する乾燥コース表示部77などが配置されている。
食器類を収容するための食器籠8は、上部ドア4及び下部ドア5を開放した状態で洗浄庫3内に出し入れされるようになっている。洗浄庫3の底部には、上面に複数の水噴射穴10が形成された、垂直軸を中心に回転自在であるノズルアーム9が設けられている。この食器洗い機では洗浄庫3の幅が奥行よりも大きいため、1本のノズルアームだけでは洗浄庫3内の両側方部まで水が行き渡らない。そこで、回転時においても図示したノズルアーム9と干渉しない位置に並んで、図示しない他のノズルアームが設けられている。洗浄庫3の底部には一段低く窪んで水溜め部11が形成されており、その上面には、食器類から流れ落ちた残菜を捕集するための残菜フィルタ12が着脱自在に設けられている。
洗浄庫3の底壁面下方には、左右方向に延在するように洗浄兼排水ポンプ13が配置されている。洗浄兼排水ポンプ13は、図示しないものの、隔壁で区画された洗浄ポンプ室と排水ポンプ室とを有しており、洗浄ポンプ室内及び排水ポンプ室内には、ポンプモータの同軸に取り付けられた洗浄用インペラ及び排水用インペラが設けられている。洗浄ポンプ室の吸入口14は水溜め部11の後壁に設けられた循環口15に接続され、洗浄ポンプ室の吐出口16は左右方向に延在して配設された通水路17を介してノズルアーム9及び図示しないもう一方のノズルアームの水路に連通している。一方、図示していないが、排水ポンプ室の吸入口は水溜め部11の側壁に設けられた排水口18に接続され、排水ポンプ室の吐出口は排水ホース19を介して機外に連通している。
洗浄庫3内に貯留された水の水位は、水溜め部11に連通する図示しないエアトラップケース、洗浄庫3の背面下部に配置された圧力センサ、及びエアトラップケースと圧力センサとを連結するエアホースから成る庫内水位センサ(本発明における水位検出手段)20により検知される。また、洗浄庫3の底部には、洗浄庫3内に貯留された水を温めるとともに乾燥時には洗浄庫3内の空気を加熱するためのループ状のヒータ21が配設されている。
さらに本実施例の食器洗い機1本体の下部には、筐体2の一部として前面が開放されたタンク受け枠体2aが形成されており、このタンク受け枠体2aには貯水タンク22が前方へ引き出し自在に配設されている。タンク受け枠体2a内の後部には、貯水タンク22内に貯留された水を吸引するための給水ポンプ(本発明における給水手段)24が、その底部に扁平形状のポンプ室242が形成されるように設置されている。ポンプ室242の下面から延出した吸入管部243の前端は貯水タンク22方向に向かって略水平に延びる吸入パイプ244となっている。一方、貯水タンク22の後面にあって吸入パイプ244に対応する位置には出水パイプ221が形成されており、貯水タンク22がタンク受け枠体2aに収納されたときに出水パイプ221が吸入パイプ244の内側に挿入されることで両者は連結される。なお、両パイプ221、244にはそれぞれ、両者が嵌挿されたときに管路を開放し、両者が離脱されるときに速やかに管路を閉塞するような開閉弁23、25が設けられている。
吸入管部243の上部には、給水ポンプ24の側方を通って筐体2の背面後方まで延出される給水配管27が接続されており、後述する分岐給水器具51を経た水道水を導入するための給水ホース50の端部がこの給水配管27の端部に接続される、これにより、給水配管27を通して水道水が外部から貯水タンク22内に供給できるようになっている。一方、貯水タンク22の前部には貯水タンク22内から過剰な水を廃棄するための溢水パイプ222が設けられており、溢水水位L2以上の水はこの溢水パイプ222を通して機外に排出されるようになっている。
また図示しないが、貯水タンク22の後部には後方に突出して貯水タンク22内と連通するフロート室が形成されており、該フロート室内には水位に応じて上下動する球状体が内包され、タンク受け枠体2aには貯水タンク22が完全に収納されたときにフロート室を挟む位置に、対向して発光部と受光部を含む光センサがタンク満水センサ26として設けられている。貯水タンク22内に水が供給されて水位が上昇すると、それに伴いフロート室内の球状体も上昇し、満水水位L3になると球状体が発光部から発せられた光を遮る位置に達し、受光部による受光強度が急に下がって貯水タンク22が満水になったことが検知される。
図1及び図2に示す如く貯水タンク22がタンク受け枠体2aに適切に収納された状態で上述したように貯水タンク22内に水が供給され、貯水タンク22内に水が貯留された状態で給水ポンプ24が作動すると、貯水タンク22内の水が吸引されて洗浄庫3の後部の給水口29まで持ち上げられて洗浄庫3内に注がれ、水溜め部11を含む洗浄庫3の底部に貯留される。洗浄庫3底部には、原則として洗浄水位L1までの水が溜められる。なお、この例では、満水水位L3までの水が貯水タンク22に貯留されたときその水量は約6リットルであり、洗浄水位L1までの水が洗浄庫3の底部に貯留されたときその水量は約3リットルであり、これらを合わせた合計9リットルが1回の運転コースの実行に必要な水の量となっている。
上記のように洗浄水位L1までの水が洗浄庫3内に貯留された状態で洗いやすすぎが実行される。即ち、洗浄兼排水ポンプ13のポンプモータは、正転方向に回転駆動されることで洗浄ポンプ131として機能する。このとき、回転する洗浄用インペラの作用によって、循環口15を通して水溜め部11から吸い込んだ水を通水路17を介してノズルアーム9へと圧送する。すると、ノズルアーム9の上面に設けられた水噴射穴10から水が噴出し、その水勢によってノズルアーム9は垂直軸を中心に所定方向に回転する。水噴射穴10から噴射された水は洗浄庫3内に収容されている食器類に当たり、食器類に付着している汚れを落としたり洗剤水を流したりする。
一方、洗浄兼排水ポンプ13のポンプモータが逆転方向に回転駆動されることで、洗浄兼排水ポンプ13は排水ポンプ(本発明における排水手段)132として機能する。このときには、回転する排水用インペラの作用により、排水口18を通して水溜め部11から吸い込んだ水を排水ホース19を通して機外へと排出する。
なお、本実施例の食器洗い機1では、図示しないものの洗浄兼排水ポンプ13の横に送風装置が配置されており、乾燥運転時にヒータ21に通電されるとともに送風装置のファンが回転駆動されると、筐体2の側面又は背面に形成された吸気口から外気が洗浄庫3内へと導入され、ヒータ21で加熱された熱風で洗浄庫3内に収容されている食器類を乾燥し、一方、洗浄庫3内の湿気を含む空気は前面側の排気口から機外へと排出されるようになっている。
図3に示すように本実施例の食器洗い機1は、通常、台所のシステムキッチン60の天板61上に設置される。そして、シンク62上方の水道栓63の蛇口先端に本食器洗い機の付属部品として(又は別売品として)用意される分岐給水器具51を装着し、その分岐給水器具51と上述したように筐体2の背面に導出された給水配管40端部との間を給水ホース50で以て連結する。また、溢水パイプ222の出口端に接続された溢水ホース52をシンク62まで延ばし、その他端をシンク62内に開放する。なお、図3では洗浄庫3内の水をシンク62に排出するための排水ホース19の記載は省略している。ユーザは貯水タンク22への注水が必要なときに、分岐給水器具51のレバーを回動させてその内部水路を給水ホース50側に切り替え、水道栓63の開閉栓を開いて貯水タンク22への給水を行う。
次に、本実施例の食器洗い機の制御系の構成について図5により説明する。図5は本実施例の食器洗い機の要部の電気系構成図である。
本発明における運転制御手段として機能する制御部30はCPUを含むマイクロコンピュータを中心に構成されており、インバータ駆動部31を介して洗浄ポンプ131及び排水ポンプ132を制御する。実際には、上述のようにポンプモータの回転方向に応じて洗浄兼排水ポンプ13は洗浄ポンプ131又は排水ポンプ132として機能するため、インバータ駆動部31は洗浄兼排水ポンプ13のポンプモータの回転方向及び回転速度を制御している。また、制御部30は負荷駆動部32を介して、給水ポンプ24、ヒータ21、及び乾燥送風用のファンモータ34の動作を制御する。さらにまた、制御部30には、電源スイッチ71を含む操作部7a、表示部7b、ブザー7c、ドアスイッチ33、庫内水位センサ20、タンク満水センサ26なども接続されている。制御部30は制御プログラムが格納されたROMを備えており、CPUが該制御プログラムを実行することにより、後述するような運転制御を遂行する。
本実施例の食器洗い機1は、給水ポンプ24や排水ポンプ132の動作、或いは、ユーザによる分岐給水器具51のレバーや水道栓63の操作、などに関わる給排水制御に特徴を有している。続いて、この点について図6のフローチャートに沿って詳述する。
本食器洗い機1では、電源スイッチ71により電源オフされた状態では表示部7bは全て消灯しており、ユーザにとっては見かけ上電源が全く遮断されているが、電源コードが外部の商用交流電源コンセントに接続されていさえすれば、制御部30のマイクロコンピュータには駆動電流が供給されており動作状態にある。電源コードが商用交流電源コンセントから抜かれているときに、マイクロコンピュータへの通電は停止されてその動作を停止する。初期状態としてはこのようにマイクロコンピュータが動作停止している状態を想定する。
このときにユーザが電源コードをコンセントに差し込むと、マイクロコンピュータに通電が開始され、制御部30は所定の初期設定処理を実行してリセットを解除する(ステップS1)。そして、本発明における記憶手段に相当する内部メモリ(又はレジスタ等)の記憶内容である排水フラグを「0」にリセットする(ステップS2)。その後、制御部30は電源スイッチ71の操作により電源オンが為されたか否かを繰り返し判定する(ステップS3)。ユーザが電源スイッチ71を押すことで電源オン操作を行うと、これを受けて制御部30は排水フラグが「1」であるか否かを判定する(ステップS4)。
いま、制御部30が初期設定を実行した直後である場合には排水フラグは「0」であるから、ステップS4からS9へと進み、タンク満水センサ26の検知信号により貯水タンク22が満水であるか否か(満水水位L3に達しているか否か)を判定する。そして、満水であれば負荷駆動部32を介して給水ポンプ24を作動させ、貯水タンク22から吸引した水を洗浄庫3内にまで押し上げて洗浄庫3内に給水し始める(ステップS10)。その後、庫内水位センサ20の検知信号により洗浄庫3内の水位が洗浄水位L1に達したか否かを判定し(ステップS11)、洗浄水位L1に達していれば給水ポンプ24の動作を停止する(ステップS12)。したがって、仮に、初めから洗浄庫3内に洗浄水位L1程度の水が溜まっていれば、給水ポンプ24の作動後すぐに給水ポンプ24は停止する。
通常、貯水タンク22内、洗浄庫3内はともに空であるが、その場合には、ステップS9の判定を繰り返し、ユーザが水道栓63に取り付けられている分岐給水器具51のレバーを回し水道栓63を開栓することで給水を開始し、貯水タンク22内に水道水が供給され始めてタンク満水センサ26により満水が検知された時点でステップS9からS10に進む。そして、給水ポンプ24が動作して洗浄庫3内に水が吸い上げられ、洗浄庫3内の水位が洗浄水位L1になると給水ポンプ24は停止され、貯水タンク22において給水ポンプ24による水の吸い上げによって減った分の水が追加されて再び貯水タンク22が満水になると、ステップS13からS14へと進む。ステップS14へ進んだ時点で、貯水タンク22内には満水、つまり約6リットルの水が貯留され、洗浄庫3内には満水、つまり3リットルの水が貯留された状態にあり、これでもって運転準備が完了する。
なお、ステップS13において貯水タンク22内が満水であることが検知されると、ブザー7cが鳴動されることでユーザに対し満水報知がなされ、これに気付いたユーザが分岐給水器具51のレバーを閉めれば貯水タンク22への注水は停止する。分岐給水器具51のレバーを閉めるのが遅れた場合でも、貯水タンク22内の溢水水位L2を超えた水は溢水パイプ222、溢水ホース52を通してシンク62に吐き出され、貯水タンク22内から水が周囲に溢れ出すことはない。
運転準備が完了すると、ユーザは操作パネル7のコース選択キー73の操作により所望の運転コースを選択し(ステップS15)、運転を開始したい場合にはスタートキー72を押す(ステップS16でYES)。制御部30はスタートキー72の操作がなされたことを受けて所定の運転プログラムに従って運転を開始する(ステップS18)。標準的には、洗浄庫3内に溜まっている水に洗剤が溶解した洗剤水を用いた洗い行程、貯水タンク22内に貯留されている水を用いた2回のすすぎ行程、及び乾燥行程を順次実行する。
制御部30は運転開始後に、電源スイッチ71の操作による電源オフがなされたか否かを判定し(ステップS19)、電源オフ操作がなされていなければステップS21に進んで、所定の運転が全て終了したか否かを判定する。運転中であれば、ステップS21からS19へと戻り、電源オフ操作の有無を再び判定する。したがって、運転中に電源オフ操作が行われることなく全ての運転が終了した場合には、ステップS21からS22へ進み排水フラグを「0」にリセットした後に、オートパワーオフ動作を実行することで電源を自動的にオフして(ステップS23)ステップS3へと戻る。
したがって、選択された運転コースについての全ての運転が終了したときには排水フラグは「0」になっている。また、このときには、運転開始前に洗浄庫3及び貯水タンク22に貯留されていた水は全て使用されてしまっているため、洗浄庫3及び貯水タンク22内には残水はなく空である。
これに対し、運転実行中にユーザが電源スイッチ71の操作により電源をオフさせた場合には、ステップS19からS20へと進み、制御部30はその操作に応じて運転を停止する。つまり、洗浄兼排水ポンプ13が動作していればその動作を停止し、ヒータ21がオンしていればオフする。そして、上述したように運転が終了したときと同様にステップS3へと戻る。したがって、このときにはステップS17で排水フラグが「1」にセットされたままであるので、排水フラグは「1」になっている。例えば洗い行程の運転中に電源オフがなされたのであれば、洗浄庫3内には使用途中の汚れた洗剤水が溜まった状態であり、すすぎ行程の運転中に電源オフがなされたのであれば、洗浄庫3内にはすすぎ水が溜まった状態である。
上記のように運転が正常に終了した場合、及び運転途中で電源オフがなされた場合に、次にユーザが電源スイッチ71をオンすると、再びステップS3から順に処理が実行されるが、運転が正常に終了した場合には排水フラグが「0」、直前の運転コースの運転途中で電源がオフされた場合には排水フラグが「1」である、という相違がある。換言すれば、この排水フラグは直前の運転が正常に実行されたか或いは途中で強制的に終了されたかを示す情報である。排水フラグが「0」である場合には、上述したように制御部30の初期設定直後と同様にステップS4からS9へと進む。したがって、ステップS6〜S8による排水処理は実行されない。
これに対し、排水フラグが「1」であればステップS4からS5へと進み、庫内水位センサ20の検知信号により洗浄庫3内の水位が洗浄水位L1に達しているか否かを判定する。そして、洗浄水位L1に達していなければ(ステップS5でNO)ステップS9へと進むから、排水を実行しない。一方、排水フラグが「1」で且つ洗浄庫3内の水位が洗浄水位L1に達している場合には、ステップS5からS6へと進み、制御部30はインバータ駆動部31を介して排水ポンプ132を作動させて洗浄庫3内からの貯留水の排水を開始する。
排水フラグが「1」であるのは前述のように前回の運転途中で電源オフがなされたことを意味するから、洗浄庫3内に洗浄水位L1までの水が溜まっていればそれは使用中の汚れた洗剤水又はすすぎ水である可能性がある。そこで、洗浄庫3内を一旦空にするために排水を実行するわけである。排水開始後、庫内水位センサ20の検知信号により洗浄庫3内が空になったか否かを繰り返し判定し(ステップS7)、空になったならば排水ポンプ132の動作を停止することで排水を終了する(ステップS8)。その後は、上述したようなステップS9以降の給水制御を行う。
以上のようにして、電源スイッチ71の操作により電源オンしたときに前回の運転途中の汚れた水が洗浄庫3内に多く残っている場合には、その水は機外に排出される。したがって、こうした排水制御により、汚れた水が洗浄運転に使用されることを回避することができる。
一方、例えば電源オン時であっても運転準備完了後でスタートキー72による運転開始操作を行わずに電源オフがなされたときには、洗浄庫3内にほぼ洗浄水位L1までのきれいな水が貯留された状態である。この場合には、上記ステップS6〜S8の排水制御は行われないので、洗浄庫3内に貯留されている水を無駄に排出することなく、そのまま次の運転コースの洗い行程に使用することができる。これによって、節水性を高めるとともに、ユーザによる分岐給水器具51のレバー操作及び水道栓63の開栓操作の手間をできるだけ省くことができる。
次に本発明の他の実施例(実施例2)による食器洗い機について説明する。この実施例2の食器洗い機の構成は上記実施例1の食器洗い機と基本的には同一であり、制御部30による制御内容、具体的には制御プログラムが相違する。
図7はこの実施例2の食器洗い機における給排水制御のフローチャートであり、図6と同一の処理ステップについては同一ステップ番号を付して詳しい説明を省く。上記実施例1の食器洗い機では、ステップS18における運転開始からステップS21で運転終了と判定されるまでの運転中の期間全てにおいて、つまり洗い行程、複数回のすすぎ行程及び乾燥行程の全般に亘って、電源オフ操作がなされた場合に排水フラグは「1」のままステップS3に戻ることになる。
これに対し、この実施例2の食器洗い機では、洗剤水を使用した洗い行程中の期間に電源オフ操作がなされた場合にのみ排水フラグが「1」のままステップS3に戻り、洗い行程終了後のすすぎ行程や乾燥行程中に仮に電源オフ操作が為されたとしても排水フラグは「0」の状態でステップS3に戻る。
即ち、ステップS18で選択された運転コースの運転が開始されると、まず洗い行程を開始する(ステップS30)。制御部30は洗い行程の開始後に電源スイッチ71の操作による電源オフが為されたか否かを判定し(ステップS19)、電源オフ操作が為されていなければステップS31に進んで、洗い行程が終了したか否かを判定する。洗い行程中であれば、ステップS31からS19へと戻り、電源オフ操作の有無を再び判定する。洗い行程中に電源オフ操作が行われなかったならば、ステップS31からS22へ進んで排水フラグを「0」にリセットした後に、すすぎ行程を実行し(ステップS33)、すすぎ行程が終了したならば次に乾燥行程を実行する(ステップS34)。そして、乾燥行程が終了したならばオートパワーオフ動作を実行することで電源を自動的にオフして(ステップS23)ステップS3へと戻る。
したがって、この実施例2の食器洗い機によれば、電源をオンした際に、一般に最も汚れがひどい洗い時の洗剤水が洗浄庫3内に残っている場合には、排水ポンプ132が作動されて洗浄庫3内の水は機外に排出されるが、洗剤水に比べて汚れの程度が軽いすすぎ水が洗浄庫3内に残っている場合には排水は実行されず、次の洗浄運転に再使用される。その結果、実施例2の食器洗い機では上記実施例1の食器洗い機よりも高い節水性を達成し得る。
次に本発明のさらに他の実施例(実施例3)による食器洗い機について説明する。この実施例3の食器洗い機の構成は上記実施例1の食器洗い機と基本的には同一であり、制御部30による制御内容、具体的には制御プログラムが相違する。
図8はこの実施例3の食器洗い機における給排水制御のフローチャートであり、図6及び図7と同一の処理ステップについては同一ステップ番号を付して詳しい説明を省く。上記実施例2の食器洗い機では、ステップS30における洗い行程の開始からステップS31で洗い行程終了と判定されるまでの洗い行程の期間中において電源オフ操作が為された場合に排水フラグは「1」のままステップS3に戻ることになるが、すすぎ行程以降の運転中に電源オフ操作が為されたとしても排水フラグは「0」となってステップS3に戻ることになる。
即ち、ステップS18で選択された運転コースの運転が開始されると、まず洗い行程を開始する(ステップS30)。制御部30は洗い行程の開始後に電源スイッチ71の操作による電源オフが為されたか否かを判定し(ステップS19)、電源オフ操作が為されていなければステップS31に進んで、洗い行程が終了したか否かを判定する。洗い行程中であれば、ステップS31からS19へと戻り、電源オフ操作の有無を再び判定する。洗い行程中に電源オフ操作が行われなかったならば、次に1回目すすぎ行程の運転を開始する(ステップS33A)。制御部30は1回目すすぎ行程の開始後に再び電源スイッチ71の操作による電源オフが為されたか否かを判定し(ステップS35)、電源オフ操作が為されていなければステップS37に進んで、1回目すすぎ行程が終了したか否かを判定する。
1回目すすぎ行程の運転中であれば、ステップS37からS35へと戻り、電源オフ操作の有無を再び判定する。1回目すすぎ行程中に電源オフ操作が行われなかったならば、ステップS37からS22へ進んで排水フラグを「0」にリセットした後に、2回目すすぎ行程を実行し(ステップS33B)、2回目すすぎ行程が終了したならば次に乾燥行程を実行する(ステップS34)。そして、乾燥行程が終了したならばオートパワーオフ動作を実行することで電源を自動的にオフして(ステップS23)ステップS3へと戻る。
したがって、この実施例3の食器洗い機によれば、電源をオンした際に、比較的汚れている洗い時の洗剤水及び1回目のすすぎ水が洗浄庫3内に残っている場合には、排水ポンプ132が作動されて洗浄庫3内の水は機外に排出されるが、汚れの程度が非常に軽い2回目のすすぎ水が洗浄庫3内に残っている場合には排水は実行されず、次の洗浄運転に再使用される。その結果、実施例3の食器洗い機では上記実施例2の食器洗い機よりも節水性の点では若干落ちるものの、清潔さを高めることができる。
なお、実施例2及び3の食器洗い機では、運転開始から洗い行程や1回目のすすぎ行程が終了するまでの期間中に電源オフ操作が為されたか否かを判定していたが、通常、給水や排水に要する時間以外の洗浄ポンプ131の作動期間の時間は予め決まっているから、洗い行程が終了するまで又は1回目すすぎ行程が終了するまでに代えて運転開始から所定時間が経過するまでの期間中に電源オフ操作が為されたか否かを判定することでも殆ど同様の効果を奏することは明らかである。
また上記実施例では、排水フラグをマイクロコンピュータの内部メモリ(又はレジスタ)に格納するようにしており、本食器洗い機1に商用交流電源電力が供給されない状況(例えば電源コードが電源コンセントから抜かれている、或いは停電している)では内部メモリの記憶内容は消去されてしまうが、このように商用交流電源電力が供給されない状況でも排水フラグの状態を保持できるようにしてもよい。具体的には、例えばフラッシュメモリ等の書き換え可能な不揮発性メモリに排水フラグを格納する構成に変更し、さらに通電開始時に排水フラグのリセットを実行しない(例えば図6中のステップS2の処理を実行しない)ように変更すればよい。こうした構成では、例えば運転実行中に停電が発生して通電が遮断された場合でも、次に通電が再開されたときに停電直前の排水フラグの状態に応じて洗浄庫3内に残っている水を排水させるようにすることができる。
なお、上記実施例はいずれも本発明の一例にすぎず、本発明の趣旨の範囲で適宜、変形、修正又は追加などを行っても本発明に包含されることは明らかである。
本発明の一実施例(実施例1)による食器洗い機の外観斜視図。 本実施例による食器洗い機の要部の右側面縦断面図。 本実施例の食器洗い機の設置状態の一例を示す斜視図。 本実施例の食器洗い機における操作パネルの拡大図。 本実施例の食器洗い機の要部の電気系構成図。 本実施例の食器洗い機における給排水制御のフローチャート。 本発明の他の実施例(実施例2)による食器洗い機における給排水制御のフローチャート。 本発明のさらに他の実施例(実施例3)による食器洗い機における給排水制御のフローチャート。
符号の説明
1…食器洗い機
2…筐体
2a…タンク受け枠体
3…洗浄庫
9…ノズルアーム
10…水噴射穴
11…水溜め部
13…洗浄兼排水ポンプ
131…洗浄ポンプ
132…排水ポンプ
14…吸入口
15…循環口
16…吐出口
17…通水路
18…排水口
19…排水ホース
20…庫内水位センサ
22…貯水タンク
221…出水パイプ
222…溢水パイプ
23、25…開閉弁
24…給水ポンプ
241…ポンプモータ
242…ポンプ室
243…吸入管部
244…吸入パイプ
26…タンク満水センサ
27…給水配管
29…給水口
30…制御部
31…インバータ駆動部
32…負荷駆動部
71…電源スイッチ

Claims (5)

  1. 食器類が内部に収容され、その底部に貯留された水を吸引して食器類に向けて噴射することで該食器類を洗浄するための洗浄庫と、該洗浄庫の外部にあって食器類の洗浄に必要な水を貯留しておくための貯水タンクと、該貯水タンクから水を吸引して前記洗浄庫内に送給する給水手段と、前記洗浄庫内の貯留水を機外に排出する排水手段と、を具備する食器洗い機において、
    本機の電源オン/オフを行うべく使用者が操作する操作手段と、
    運転コースの開始から終了までの運転実行中に前記操作手段により電源オフ操作が為されたときに、そのことを示す情報を記憶しておく記憶手段と、
    前記操作手段により電源オン操作が為された後に、前記記憶手段に記憶されている情報により直前の運転実行中に電源オフ操作が為されたか否かを判定し、電源オフ操作が為されたことを認識した場合に前記排水手段を作動させて前記洗浄庫内の貯留水の排出動作を行う運転制御手段と、
    を備えることを特徴とする食器洗い機。
  2. 食器類が内部に収容され、その底部に貯留された水を吸引して食器類に向けて噴射することで該食器類を洗浄するための洗浄庫と、該洗浄庫の外部にあって食器類の洗浄に必要な水を貯留しておくための貯水タンクと、該貯水タンクから水を吸引して前記洗浄庫内に送給する給水手段と、前記洗浄庫内の貯留水を機外に排出する排水手段と、を具備する食器洗い機において、
    本機の電源オン/オフを行うべく使用者が操作する操作手段と、
    運転コースの開始から所定の行程が終了するまで又は所定の時間が経過するまでの期間中に前記操作手段により電源オフ操作が為されたときに、そのことを示す情報を記憶しておく記憶手段と、
    前記操作手段により電源オン操作が為された後に、前記記憶手段に記憶されている情報により直前の運転時に電源オフ操作が為されたか否かを判定し、電源オフ操作が為されたことを認識した場合に前記排水手段を作動させて前記洗浄庫内の貯留水の排出動作を行う運転制御手段と、
    を備えることを特徴とする食器洗い機。
  3. 前記記憶手段は、運転コースの中の洗い行程が終了するまで又は洗い行程が終了するのに相当する時間が経過するまでの期間中に前記操作手段により電源オフ操作が為されたときにそのことを示す情報を記憶するものであることを特徴とする請求項2に記載の食器洗い機。
  4. 前記記憶手段は、運転コースの中の1回目のすすぎ行程が終了するまで又は該行程が終了するのに相当する時間が経過するまでの期間中に前記操作手段により電源オフ操作が為されたときにそのことを示す情報を記憶するものであることを特徴とする請求項2に記載の食器洗い機。
  5. 前記洗浄庫内の水位を検出する水位検出手段をさらに備え、前記運転制御手段は、前記記憶手段に記憶されている情報に基づいて電源オフ操作が為されたことを認識した場合であって、前記水位検出手段により洗浄庫内の水位が所定以上であることが検知された場合に、前記排水手段を作動させて前記洗浄庫内の貯留水の排出動作を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の食器洗い機。
JP2005129554A 2005-04-27 2005-04-27 食器洗い機 Expired - Fee Related JP4476159B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005129554A JP4476159B2 (ja) 2005-04-27 2005-04-27 食器洗い機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005129554A JP4476159B2 (ja) 2005-04-27 2005-04-27 食器洗い機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006304949A JP2006304949A (ja) 2006-11-09
JP4476159B2 true JP4476159B2 (ja) 2010-06-09

Family

ID=37472536

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005129554A Expired - Fee Related JP4476159B2 (ja) 2005-04-27 2005-04-27 食器洗い機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4476159B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3083680B2 (ja) * 1993-06-24 2000-09-04 株式会社東芝 食器洗浄機
JP2003180596A (ja) * 2001-12-17 2003-07-02 Sanyo Electric Co Ltd 食器洗い機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006304949A (ja) 2006-11-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007007178A (ja) 食器洗浄機
JP2006230498A (ja) 食器洗い機
KR100937424B1 (ko) 식기세척기 및 그 제어방법
EP2772175B1 (en) Dishwasher
JP4753208B2 (ja) 食器洗浄機
JP4269236B2 (ja) 食器洗浄機
JP2006192006A (ja) 食器洗い機
JP2007202638A (ja) ドラム式洗濯機
JP2008036130A (ja) 食器洗浄機
JP2627413B2 (ja) 食器洗浄器
JP4476159B2 (ja) 食器洗い機
US7998280B2 (en) Method of controlling dishwasher and dishwasher
JP3928810B1 (ja) 食器洗浄機
JP4985612B2 (ja) 食器洗い機
JP2006230499A (ja) 食器洗い機
TWI532459B (zh) Tableware cleaning machine
JP2006075192A (ja) 食器洗い機
JP3500092B2 (ja) 食器洗い機
JP2004261295A (ja) 食器洗浄機
JP4357390B2 (ja) 洗濯機
JP5785962B2 (ja) 食器洗浄機
JP2007325789A (ja) 食器洗浄機
JP5702197B2 (ja) 食器洗浄機
JP3197800B2 (ja) 洗浄機の稼働方法
JP2006230497A (ja) 食器洗い機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070810

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091105

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091208

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100209

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100309

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4476159

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130319

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140319

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees