JP2000253774A - タウ蛋白のリン酸化が亢進された実験用マウス - Google Patents

タウ蛋白のリン酸化が亢進された実験用マウス

Info

Publication number
JP2000253774A
JP2000253774A JP11067445A JP6744599A JP2000253774A JP 2000253774 A JP2000253774 A JP 2000253774A JP 11067445 A JP11067445 A JP 11067445A JP 6744599 A JP6744599 A JP 6744599A JP 2000253774 A JP2000253774 A JP 2000253774A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mouse
phosphorylation
protein
tau protein
alzheimer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11067445A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Yanagisawa
雅弘 柳沢
Minesuke Yokoyama
峯介 横山
Hiroyoshi Hamanaka
裕喜 濱中
Koichi Ishiguro
幸一 石黒
Yumiko Sano
弓子 佐野
Naotake Sato
尚武 佐藤
Shinobu Fujita
忍 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP11067445A priority Critical patent/JP2000253774A/ja
Publication of JP2000253774A publication Critical patent/JP2000253774A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】タウ蛋白のリン酸化が亢進された実験用マウス
の作製。 【解決手段】野生型マウスまたはトランスジェニックマ
ウスに絶食刺激を与えることにより、あるいはインスリ
ンシグナル伝達系に作用する薬物を投与して、タウ蛋白
のリン酸化を亢進させる。 【効果】本発明の実験用マウスは、アルツハイマー病の
治療薬となり得る、タウ蛋白のリン酸化を抑制する薬剤
のスクリーニングに使用可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タウ蛋白のリン酸
化が亢進された実験用マウスに関する.さらに詳しく
は、本発明は、モデル動物として有用な、絶食刺激によ
りあるいはインスリンシグナル伝達系に作用する薬物を
投与して得られるタウ(Tau)蛋白のリン酸化が亢進
された実験用マウスおよびタウ蛋白のリン酸化を抑制す
る薬剤をスクリーニングするための該実験用マウスの使
用に関する。
【0002】
【従来の技術】アルツハイマー病の病理学的特徴の一つ
は神経原線維変化(NFT)と痴呆を呈することである。
ヒトのタウ蛋白は、微小管関連タンパク質の一種であ
り、50〜65kDaの6種類のアイソフォームからな
り、アルツハイマー病で見られる異常繊維のペードヘリ
カルフィラメントの主要構成成分である。リン酸化した
タウ蛋白は、神経原繊維変化の構成成分となり、脳神経
細胞死を引き起こす。脳神経の軸索に存在するタウ蛋白
をリン酸化する酵素がタウ蛋白キナーゼ(TPK)であ
る。タウ蛋白キナーゼには、TPKIとTPKIIの2種類があ
る。TPKIは、タウ蛋白のリン酸化以外に、PDHを阻害す
ることで神経細胞に損傷を与えることが予想されてい
る。しかしながら、タウ蛋白とアルツハイマー病との関
連性の解析に適した実験動物モデルが存在しないため
に、アルツハイマー病の発症原因の解明やアルツハイマ
ー病の治療薬開発などに関する研究が妨げられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】タウ蛋白のリン酸化の
亢進は、アルツハイマー病の発症原因の一つであると予
想される.従って、タウ蛋白のリン酸化を亢進させるこ
とのできるモデルマウスは、アルツハイマー病の病態モ
デルとしてアルツハイマー病発症原因の解明、アルツハ
イマー病発症を阻止したり、アルツハイマー病発症に伴
う神経細胞死等を阻止する病態機序の解明や、アルツハ
イマー病の治療薬となり得るタウ蛋白のリン酸化を抑制
する薬剤のスクリーニングに有用であると考えられる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記した
課題を解決するために鋭意検討した結果、絶食刺激によ
りあるいはインスリンシグナル伝達系に作用する薬物を
投与したりすること等により、タウ蛋白のリン酸化が亢
進された実験用マウスが作成できることを見出し、本発
明を完成するに至った。すなわち、本発明は以下の発明
を包含する。(1)タウ蛋白のリン酸化が亢進された実
験用マウス、(2)絶食刺激により得られる1項に記載
のマウス、(3)絶食刺激が間隔を置いて複数回繰り返
される2項に記載のマウス、(4)インスリンシグナル
伝達系に作用する薬物を投与して得られる1項に記載の
マウス、(5)薬物がストレプトゾトシン、トルブタミ
ド、ウォルトマンニン、LY294002またはPD98059である
4項に記載のマウス。(6)異常リン酸化タウ蛋白を凝
集させる刺激をさらに加えることによりタウ蛋白のリン
酸化が亢進された2−5項のいずれかにに記載のマウ
ス、(7)マウスが野生型マウスである1−6項のいず
れかに記載のマウス、(8)マウスがトランスジェニッ
クマウスである1−6項のいずれかに記載のマウス、
(9)タウ蛋白キナーゼ遺伝子が導入されている8項に
記載のトランスジェニックマウス、(10)タウ蛋白の
リン酸化を抑制する薬剤をスクリーニングするための1
−9項のいずれかに記載のマウスの使用、および(1
1)薬剤がアルツハイマー病治療薬である10項に記載
の使用。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の絶食刺激によりあるいはインスリンシグナル伝
達系に作用する薬物を投与したりすること等により、タ
ウ蛋白のリン酸化が亢進された実験用マウスは、TPK
Iを過剰発現し、アルツハイマー病の病態モデルとして
有用である。絶食刺激によりタウ蛋白のリン酸化が亢進
された本発明の実験用マウスは、例えば2〜3日間の絶
食刺激を与えることにより作製される。好ましくは、こ
の絶食刺激を繰り返し与えることにより、タウ蛋白のリ
ン酸化がより亢進される。具体的には、毎週2〜3日間
の絶食刺激を複数回、好ましくは8回程度、約2ケ月に
わたり絶食刺激を繰り返す。
【0006】インスリンシグナル伝達系に作用する薬物
を投与することにより、タウ蛋白のリン酸化が亢進され
た実験用マウスを得ることができる。このようなインス
リンシグナル伝達系に作用する薬物の例としては、膵B
細胞破壊剤であるストレプトゾトシン(2−デオキシ−
2−[(メチルニトロソアミノ)カルボニル]アミノー
D−グルコピラノース)、インスリン分泌促進剤である
トルブタミド、糸状菌の産生する二次代謝産物であっ
て、ステロール様構造を有し、PI3K(ホスファチジ
ルイノシトール3−キナーゼ)特異的阻害薬であるウォ
ルトマンニン(wortmannin)、同じくPI3
キナーゼの阻害薬であるLY294002,MAP(マ
イトジェンアクチベーテッド・プロテイン)キナーゼ系
阻害薬であるPD98059等が挙げられる。
【0007】さらにまた、異常リン酸化タウ蛋白を凝集
させる刺激をさらに加えることによりタウ蛋白のリン酸
化がより亢進される。このような刺激は、ステアリン酸
アルミニウム、アルミニウムマルトール(3−ヒドロキ
シー2−メチルー4−ピロン)等の有機アルミニウム化
合物、アルミニウム錯体等をマウスの腹内に投与するこ
とにより行われる。絶食刺激が付与されるマウスは、野
生型マウス、トランスジェニックマウス(遺伝子移入マ
ウス)のどちらでもよい。
【0008】このようなトランスジェニックマウスの例
として、好ましくはCaMKIIαプロモータ等のプロモータ
の制御下にあるTPKI遺伝子を含有するDNAを受精卵ま
たは初期胚の時期に導入して得られる形質転換マウスが
挙げられる。具体的には、CaMKIIαプロモータの下流に
マウスTPKIcDNAを含有する単離DNA(導入遺伝子)
をマイクロマニュピュレータを用いて1細胞期の受精卵
の雄性前核中へ顕微鏡下微量注入し、生き残った受精卵
を仮親の卵管に移植してトランスジェニックマウスを作
製する。上記した単離DNAとしては、CaMKIIαプロモ
ータの下流にβ―グロビン スプライシング イントロ
ン2、5´非翻訳領域および3´非翻訳領域を含むTPKI
cDNAならびにSV40ポリAを含有するものが挙げられ
る。受精卵細胞段階におけるTPKI cDNAの導入は、対
象マウスの生殖細胞および体細胞のすべてにおいて該c
DNAが過剰に存在するように確保される。トランスジ
ェニック後の作製マウスの生殖細胞において該cDNA
が過剰に存在することにより、作製マウスの子孫がその
生殖細胞および体細胞のすべてに該cDNAを過剰に有
する。該cDNAを受け継いだこの種のマウスの子孫
は、その胚芽細胞および体細胞のすべてにTPKIを過
剰に含有する。
【0009】導入遺伝子を相同染色体の両方に持つホモ
ザイゴート(ホモ接合体)マウスを取得し、その雌雄の
マウスを交配することによりすべての子孫が該cDNA
を安定に保持し、また該cDNAを過剰に有する事を確
認して、通常の飼育環境で繁殖継代することができる。
トランスジェニックマウスが有する内在性の遺伝子とは
異なる外来性遺伝子であるTPKI遺伝子をマウスまた
はその先祖の受精卵に導入する際に使用される受精卵
は、雄マウスと雌マウスを交配させることによって得ら
れる。受精卵は、自然交配によっても得られるが、雌マ
ウスの性周期を人工的に調節後、雄マウスを交配させる
のが好ましい。本発明のトランスジェニックマウスの作
製には、上記したDNA微量注入法が最も一般的である
が、その他、上記DNAを含有するウイルスベクターを
用いる方法およびES細胞を用いる方法も使用できる。
ウイルスベクター法によれば、透明帯を除去した4〜8
細胞期胚にウイルスベクターを感染後、胚盤胞まで発生
させて偽妊娠させた代理母の子宮に戻す。ES細胞(e
mbryonic stem cell、胚性幹細胞)
を経由する方法では、DNAを導入したES細胞からキ
メラマウスを経て、トランスジェニックマウスを作製す
る。
【0010】TPKIは、インスリンによって抑制され
るので、絶食によりインスリン濃度を低下させることに
よりTPKIを活性化させ、同時に他のストレス応答蛋
白キナーゼを活性化させることにより、タウ蛋白のリン
酸化を亢進させると考えられる。本発明のマウスでは、
TPKI遺伝子が高発現されており、その遺伝子の機能
を促進することにより、アルツハイマー病の病理学的特
徴の一つである神経原線維変化および痴呆を呈するアル
ツハイマー病を発症することがあり、その病態モデルと
して使用することが可能である。具体的には、本発明の
マウスを用いて、アルツハイマー病の病態機序の解明、
治療方法の検討およびその治療薬の開発を目的としたア
ルツハイマー病治療薬のスクリーニングを行うことが可
能である。
【0011】すなわち、本発明のトランスジェニックマ
ウスは、マウス脳内に形成される、アルツハイマー病に
特有のタウ蛋白キナーゼIを阻害する能力に関する薬剤
の効果の検定に使用される。たとえば、検定しようとす
る薬剤は、本発明のマウスではないマウス群および本発
明のマウス群に経口、腹腔内、皮下、血管内,脳室内ま
たは脳実質内に絶食あるいはインスリンシグナル伝達系
に作用する薬物の投与に先立ちあるいは同時に投与され
る。上記薬剤は、マウスの脳内においてタウ蛋白キナー
ゼIに影響を及ぼすのに十分な時間連続的に投与するこ
とができる。薬剤投与後、コントロールのマウスおよび
本発明のマウスから、その脳あるいはその一部の組織を
取り出し、そこに含まれるタウ蛋白のリン酸化状態を分
析定量化して、タウ蛋白のリン酸化を阻害し、またはそ
の脱リン酸化を促進するパラメータを比較することによ
り、タウ蛋白リン酸化阻害薬をスクリーニングすること
ができる。
【0012】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明をより具体的
に説明する。ただし、これらの実施例は説明のためのも
のであり、本発明の技術的範囲を制限するものではな
い。 〔実施例1〕導入遺伝子の構築と材料 プラスミドpNN279は、通産省工業技術院生命工学
工業技術研究所生体機能制御研究室の岡部繁男博士から
供給を受けた。プラスミドpKCRH2は、東京大学医
学部三品昌美教授から供給を受けた。使用したアダプタ
ーを以下に示す。 (NotI)SacII アダプター(配列番号1) GGCCCCGCGG GGCGCCCCGG (BamHI)SacII アダプター(配列番号2) GATCCCGCGG GGCGCCCTAG −BbeI−StuI− アダプター(配列番号3) AGCTGGCGCCAAATAGGCCT CCGCGGTTTATCCGGATCGA (KpnI)SfiI アダプター(配列番号4) GGCCCGGGCGGCCGTAC CATGCCGGGCCCGCCGG
【0013】導入遺伝子は、図1に示すようにして構築
した。すなわち、プラスミドpNN279のNotI部
位に上記SacIIアダプターを挿入し、次いでCam
−KIIαプロモータ断片をHindIIIおよびSa
cIIを用いて切り出した。プラスミドpKCRH2の
BamHI部位に上記SacIIアダプターを挿入し、
次いでHindIII部位に −BbeI−StuI−
アダプターを挿入した。新たに生じたBbeIおよび
StuI部位にマウスTPKcDNA(BbeI〜St
uI)を挿入し、β―グロビンイントロン2、マウスT
PKIcDNA、β―グロビンポリA付加シグナルおよ
びSV40ポリA付加シグナルからなる断片(SacI
I〜BsmI)を含有するDNA断片を作製した。Ca
m−KIIαプロモータ断片を含有する上記HindI
I−SacII断片およびマウスTPKIcDNAを含
有するSacII−BsmI断片をプラスミドpBlu
escriptSK(+)のHindII〜ClaI部
位に挿入してプラスミド4を構築した。ただし、Bsm
I部位およびClaI部位は、T4ポリメラーゼを用い
て平滑末端とした。pBluescriptSK(+)
のKpnI部位には、上記SfiIアダプターが挿入し
てあり、導入遺伝子をSfiIとNotIで切り出せる
ようにした。切り出した導入遺伝子は、精製後、約2n
g/μlの濃度となるようにPBSに溶解した。
【0014】トランスジェニックマウスの作成 C57BL/6とC3Hとの交配により、交雑群(B6
C3F1)を作成した。B6C3F1♀×B6C3F1
♂より得た受精卵を改良ホイッテン(Whitten)
培養液(NaCl 640mg/dl、KCl 35.
6mg/dl、KH2PO4 16.2mg/dl、Mg
SO47H2O 29.4mg/dl、NaHCO3 19
0.0mg/dl、グルコース 100.0mg/d
l、ピルビン酸ナトリウム 2.5mg/dl、乳酸カ
ルシウム 46.0mg/dl、ストレプトマイシン
5.0mg/dl、ペニシリンG 5000単位/d
l、フェノールレッド 0.001%、β―メルカプト
エタノール 10μM,EDTA・2Na 50μMお
よびBSA 300mg/dlを含む)中に入れ、上記
導入遺伝子を受精卵の前核に注入した。この受精卵を改
良ホイッテン培養液中で一晩培養し、2細胞にまで発育
したものを偽妊娠したICR♀(dayl)の卵管に移
植した。41匹のマウスが生まれ、サザンブロット解
析、PCRにより、導入遺伝子(transgene)
の有無を確認した結果、No.3、6、8、9および3
4の5匹に導入遺伝子の挿入を認めた。
【0015】サザンブロット解析 マウスの尾を約1.5cm切り、テイル(Tail)緩
衝液(50mM Tris pH8.0,100mM
EDTA,100mM NaCl,1%(w/v)SD
S、 2mg/ml プロテイナーゼK)300μl中
で55℃、一晩反応させ、組織を溶かした後、フェノー
ル抽出3回、クロロホルム抽出2回、エタノール沈殿を
行ってゲノムDNAを精製した。得られたゲノムDNA
8μgを制限酵素Xmnで消化し、その全量を1%アガ
ロースで泳動した後、ナイロンメンブレーンにブロット
した。図2に示したTPKIcDNA中のXmnI〜B
lnIの941bp断片をベーリンガー・マンハイム社
のDIG DNAラベリングキットを使用して、Dig
標識し、これをプローブとしハイブリダイゼション液
(7%(w/v)SDS,50%(v/v)ホルムアミ
ド、5×SSC,2%ブロッキング試薬(ベーリンガー
・マンハイム社)、50mM PBS pH7.0,
0.1%(w/v)N−ラウロイルサルコシン ナトリ
ウム塩)中、42℃で一晩ハイブリダイゼーションを行
った。その後、0.1×SSC、0.1%SDS,68
℃、15分2回洗浄し、アルカリホスファターゼ標識坑
Dig抗体を反応させ、さらにアルカリホスファターゼ
の基質であるCSPD(ベーリンガー・マンハイム社)
を反応させ、X線フィルムに感光させた。図2には、サ
ザンブロットの結果、トランスジェニックマウスで予想
されるバンドの長さ、PCRに用いたプライマーの位置
を示してある.図2に示されるように、サザンブロット
において、トランスジェニックマウスでは、長さ3.5
Kのバンドが出ることが予想される。図3にサザンブロ
ットの結果を示す。最初の6匹のマウスを調べた結果、
No.3および6のマウスがトランスジェニックマウス
であることが判明した。なお、導入遺伝子1コピーから
100コピーに相当する量のプラスミド4も同様にして
XmnIで消化し、泳動分離した。図3より、No.3
のマウスには、約10コピー、No.6のマウスには、
約30コピーの導入遺伝子が挿入されていることが分か
った。
【0016】PCR 上記したようにしてマウスの尾から抽出したゲノムDN
A0.5μgを使用して、2.5単位rTaq(TOY
OBO),3mM MgCl2,0.2mMdNTP
s、50pmolプライマーP3(TAGACCTCA
TCTTTCTTCTCGCC(配列番号5))、50
pmolプライマーP4(CACCCTTTTTCTC
CTCTTCCAG(配列番号6))、50mM KC
l、10mM Tris−HCl pH8.3(25
℃)、0.1%(w/v)TritonX−100,全
容量50μlの反応液中で、94℃10分、(94℃3
0秒、60℃30秒、72℃30秒)30回、74℃1
0分の条件下PCRを行った。なお、トランスジェニッ
クマウスでは、約660bpのPCR産物の生成が予想
される。図4にPCR産物の泳動分離の結果を示す。N
o.2〜6までのマウスがサザンの結果と一致した。さ
らに、No.8、9および34のマウスがトランスジェ
ニックマウスであることが分かった。
【0017】脳および海馬からの全RNAの抽出 マウスから取り出した脳または氷上でPBS(ホスフェ
ート・バッファード・生理食塩水)中で脳から抽出した
海馬を用い、全RNAを抽出した。抽出に使用した方法
は、ChomczynskiおよびSacchiの酸グ
アニジウム・チオシアネートーフェノールークロロホル
ム法を改変したものである。すなわち、組織1g当た
り、10ml(4M グアニジウム チオシアネート、
25mMクエン酸ナトリウム pH7.0,0.5%
(w/v)サルコシル、0.1Mメルカプトエタノー
ル)を加え、氷上でホモジナイズし、次いで1mlの2
Mクエン酸ナトリウムpH4.0を加え、さらに10m
l 水―飽和フェノールと2mlクロロホルムを加え
て、振盪した。10、000g、10分遠心後、水相を
分離し、10mlのイソプロパノールを加えて撹拌し、
3,000g、10分遠心し、RNAをペレットとした
後、2ml 4M LiClに溶かした。3,000
g、10分遠心後、ペレットを再び2ml(10mM
Tris pH7.5,1mM EDTA、0.5%
(w/v)ドデシル硫酸ナトリウム)に溶かし、2ml
のクロロホルムを加え、振盪後、3,000g、10分
遠心し、水相を分離した。これに0.2ml クエン酸
ナトリウム pH5.0と2mlイソプロパノールを加
え、撹拌、遠心してRNAをペレットとして回収した。
ペレットは、70%エタノールで洗浄後、任意の量のD
EPC処理水に溶かした。
【0018】RT−PCR No.3,6,8,9および34の各ラインのトランス
ジェニックマウスと野生型マウス(生後6週〜9週)の
全脳より、上記のようにして抽出した全RNA約4μg
を用い、TOYOBOの「RT−PCR high−p
lus」キットを使用してRT−PCRを行った。アニ
ーリングは、60℃で1分30秒行った。プライマーと
しては、プライマーP5(TGTTAACATGTTA
TGTCTCATAGTGC(配列番号7))およびプ
ライマーP6(GTGATGCTATTGCTTTAT
TTGTAACC(配列番号8))を使用したので、R
NAへの転写が起これば、約660bpのRT−PCR
産物の生成が予想される。また、コントロールとして、
G3PDHに対するRT−RCRも行った。使用したプ
ライマーは、プライマーF(ACCACAGTCCAT
GCCATCAC(配列番号9))およびプライマーR
(TCCACCACCCTGTTGCTGTA(配列番
号10))であり、RT−PCR産物は450bpと予
想される。図5に、得られたRT−PCR産物を泳動分
離した結果を示す。図5の写真からは、No.3,6お
よび8の各ラインで導入遺伝子の転写が認められた。図
6に導入遺伝子由来RNAの配列の領域を示す。
【0019】ノザンブロット解析 No.3,6および8の各ラインの海馬から抽出した全
RNA25μgを17%(v/v)ホルマリン入りアガ
ロースゲルで電気泳動した後、ナイロンメンブレーンに
ブロットした.図2に示したTPKIcDNA中のXm
nI〜BlnIの941bp断片をベーリンガー・マン
ハイム社のDIG DNAラベリングキットを使用し
て、Dig標識し、これをプローブとしハイブリダイゼ
ション液(7%(w/v)SDS,50%(v/v)ホ
ルムアミド、5×SSC,2%ブロッキング試薬(ベー
リンガー・マンハイム社)、50mM PBS pH
7.0,0.1%(w/v)N−ラウロイルサルコシン
ナトリウム塩)中、42℃で一晩ハイブリダイゼーシ
ョンを行った。その後、0.1×SSC、0.1%SD
S,68℃、15分2回洗浄し、アルカリホスファター
ゼ標識坑Dig抗体を反応させ、さらにアルカリホスフ
ァターゼの基質であるCSPD(ベーリンガー・マンハ
イム社)を反応させ、X線フィルムに感光させた。
【0020】ウエスタンブロット解析 マウスから取り出した脳または氷上でPBS(ホスフェ
ート・バッファード・生理食塩水)中で脳から抽出した
海馬にその重量の9倍量の4℃サンプルバッファー(6
2.5mM Tris pH6.8,10%(w/v)
グリセリン、0.7M β―メルカプトエタノール、
2.3%(w/v)SDS,100μMオルトバナジウ
ム酸塩、1μM オカダ酸、1mM PMSF(フェニ
ルメチルスルホニルフルオリド)、1mM EGTA、
1mM EDTA)を加え、ホモジナイズした。その
後、3分間沸騰し、12,000gで5分遠心し、不溶
成分を取り除いた。こうして得られるサンプルを3〜5
μl、10%(w/v)ポリアクリルアミドゲル(0.
1%(w/v)SDS)で電気泳動後、ナイロンメンブ
レーンにブロットした。
【0021】メンブレーンは、3%スキムミルク/PB
Sでブロックした後、1次抗体/PBSを室温で2時間
反応させた。使用した1次抗体は、タウ蛋白の199位
のセリンのリン酸化を認識する坑PS199抗体(ウサ
ギ血清)、タウ蛋白の396位のセリンのリン酸化を認
識する坑PS396抗体(ウサギ血清)、タウ蛋白の4
13位のセリンのリン酸化を認識する坑PS413抗体
(ウサギ血清)、AT8(INNOGENETICS
社、タウ蛋白の202位のリン酸化セリンを含む部分を
認識する)、抗TPKIモノクローナル抗体であるT1
−7,抗G3PDHモノクローナル抗体(CHEMIC
ON INTERNATIONAL社)である。メンブ
レーンを洗浄後、2次抗体としてビオチニル化抗ウサギ
IgG(H+L)およびビオチニル化坑マウスIgG
(H+L)(Vector Laboratories
社)をPBS中にて、室温で1時間反応させた。その後
で、アビジン:ビオチニル化パーオキシダーゼ コンプ
レックス(VECTASTATIN ABC KIT,
Vector Laboratories社)を結合さ
せ、パーオキシダーゼの基質である4−クロロー1−ナ
フトールを反応させて発色させた。
【0022】RNAレベルで外来性TPKIの発現が認
められたNo.3,6および8のラインのトランスジェ
ニックマウス(Transgenic mouse)の
全脳抽出物をウエスタンブロットで解析すると、野生型
(wild type)マウスに比し、TPKIの発現
は1〜3割増加しただけであったが、海馬におけるTP
KIの発現を調べると、No.3とNo.6のトランス
ジェニックマウスでは比較的強い発現が認められ、N
o.8のトランスジェニックマウスでは弱い発現が認め
られた(図7参照)。なお、コントロールとしては、同
腹仔(Littermate)を用いた。タウ(Ta
u)蛋白の396位のセリンのリン酸化には、明確な差
は認められなかった(図8参照)。図7および8におい
て、G3PDH(グリセルアルデヒドー3−リン酸デヒ
ドロゲナーゼ)は、各レーンに泳動した蛋白量の標準化
のために使用した。
【0023】図9および10に2日間の絶食による海馬
でのタウ蛋白のリン酸化に対する効果を示す.野生型
(6ケ月)のマウスは、2日間の絶食で海馬におけるタ
ウ蛋白のリン酸化(セリン396)に大きな変化はなか
った(図9参照)。野生型(12週)のマウスは、2日
間の絶食で2匹中1匹にセリン396のリン酸化が強く
認められたが、他の1匹は弱いリン酸化しか認められな
かった(図10参照)。ラインNo.3のトランスジェ
ニックマウス(12週)は、2日間の絶食で2匹中2匹
に海馬において中程度のタウ蛋白のリン酸化(セリン3
96)が認められた(図10参照)。
【0024】図11〜14に3日間の絶食による海馬で
のタウ蛋白のリン酸化に対する効果を示す.No.3の
トランスジェニックマウスのライン(10週)は、3日
間の絶食で海馬におけるタウ蛋白のリン酸化(セリン3
96)が亢進したが、同様の変化が野生型でも認められ
た(図11参照)。No.6のラインも6ケ月のトラン
スジェニックマウスにおいて、3日間の絶食で海馬にお
けるタウ蛋白のリン酸化(セリン396、セリン20
2、セリン205およびセリン413)が亢進したが、
同様な変化が野生型でも認められた(図12から14参
照)。以上の結果をまとめて表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】
【発明の効果】本発明のマウスは、絶食によりインスリ
ン濃度が低下して、TPKIが活性化され、また同時に
他のストレス応答蛋白キナーゼも活性化されて、タウ蛋
白のリン酸化が亢進している。本発明のマウスは、絶食
刺激を繰り返し与えることにより、あるいは異常リン酸
化タウと凝集させるような刺激をさらに加えることによ
り、神経原線維変化や痴呆の程度が増強され、アルツハ
イマー病を発症する可能性があり、その疾患モデルとし
て利用可能である。たとえば、本発明のマウスを用い
て、アルツハイマー病の病態機序の解明およびその治療
方法を検討できる。
【0027】
【配列表フリーテキスト】 配列番号1−10:合成DNA 配列番号1:鎖の数:二本鎖 配列の特徴 存在位置:1..4 他の情報:相補鎖が存在しない。 存在位置:10 他の情報:相補鎖は、3‘→5’方向にこの位置からのびる 1本鎖DNA「3‘−ccgg−5’」を有する 配列番号2:鎖の数:二本鎖 配列の特徴 存在位置:1..4 他の情報:相補鎖が存在しない。 存在位置:10 他の情報:相補鎖は、3‘→5’方向にこの位置からのびる 1本鎖DNA「3‘−ctag−5’」を有する 配列番号3:鎖の数:二本鎖 配列の特徴 存在位置:1..4 他の情報:相補鎖が存在しない。 存在位置:20 他の情報:相補鎖は、3‘→5’方向にこの位置からのびる 1本鎖DNA「3‘−tcga−5’」を有する 配列番号4:鎖の数:2本鎖 配列の特徴 存在位置:14..17 他の情報:相補鎖が存在しない。 存在位置:1 他の情報:相補鎖は、5‘→3’方向にこの位置からのびる 1本鎖DNA「5‘−gtac−3’」を有する
【0028】
【配列表】 SEQUENCE LISTING <110> 三菱化学株式会社(Mitsubishi Chemical Corporation) <120> タウ蛋白のリン酸化が亢進された実験用マウス(Experimental Mouse in which phosphorylation of tau protein is accelerated) <130> J03131 <140> <141> 1999-03-12 <160> 10 <170> PatentIn Ver. 2.0 <210> 1 <211> 10 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:synthetic DNA <220> <221> misc_feature <222> Complement((1)..(4)) <223> Complementary strand is absent. From location No. 10, complemntary strand which is 3'-ccgg-5' is extended into 3' to 5' direction. <400> 1 ggccccgcgg 10 <210> 2 <211> 10 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:syntheticDNA <220> <221> misc_feature <222> Complement((1)..(4)) <223> Complementary strand is absent. From location No. 10, complementary strand which is 3'-ctag-5' is extended into 3' to 5' direction. <400> 2 gatcccgcgg 10 <210> 3 <211> 20 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:synthetic DNA <220> <221> misc_feature <222> Complement((1)..(4)) <223> Complementary strand is absent. From location No.20, complementary strand which is 3'-tcga-5' is extended into 3' to 5' direction. <400> 3 agctggcgcc aaataggcct 20 <210> 4 <211> 17 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:synthetic DNA <220> <221> misc_feature <222> Complement((14)..(17)) <223> Complementary strand is absent. From location No. 1, complementary strand which is 5'-gtac-3' is extended into 5' to 3' direction. <400> 4 ggcccgggcg gccgtac 17 <210> 5 <211> 23 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:synthetic DNA <400> 5 tagacctcat ctttcttctc gcc 23 <210> 6 <211> 22 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:synthetic DNA <400> 6 cacccttttt ctcctcttcc ag 22 <210> 7 <211> 26 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:synthetic DNA <400> 7 tgttaacatg ttatgtctca tagtgc 26 <210> 8 <211> 26 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:synthetic DNA <400> 8 gtgatgctat tgctttattt gtaacc 26 <210> 9 <211> 20 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:synthetic DNA <400> 9 accacagtcc atgccatcac 20 <210> 10 <211> 20 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence:synthetic DNA <400> 10 tccaccaccc tgttgctgta 20
【図面の簡単な説明】
【図1】導入遺伝子(18K)の構築を表す図である。
【図2】サザンブロットの結果、トランスジェニックマ
ウスで予想されるバンドの長さ、PCRに用いたプライ
マーの位置を示す図である。
【図3】トランスジェニックマウスのゲノムDNAのサ
ザンブロットの結果を示す図である。
【図4】配列番号5および6で示されるプライマーを用
いて得られる,トランスジェニックマウスのゲノムDN
AのPCR産物のサザンブロットの結果を示す図であ
る。
【図5】トランスジェニックマウスのラインNo.3,
6,8,9および34および野生型マウスの全RNAを
配列番号7および8で表されるプライマーを用いて得ら
れるRT−PCR産物のイムノブロットを示す。同じ
く、コントロールとしてG3PDH(グリセルアルデヒ
ドー3−リン酸デヒドロゲナーゼ)を配列番号9および
10で表されるプライマーを用いて得られるRT−PC
R産物のイムノロットを示す。
【図6】導入遺伝子由来のRNAの領域を表す図であ
る。
【図7】トランスジェニックマウス(No.3,6およ
び8)の海馬におけるTPKIの発現を示すイムノブロ
ットである。
【図8】トランスジェニックマウス(No.3,6およ
び8)の海馬におけるタウ蛋白のリン酸化を示すイムノ
ブロットである。
【図9】野生型マウス(6ケ月)の2日間絶食による海
馬でのタウ蛋白の396位のセリンのリン酸化を示すイ
ムノブロットである。
【図10】トランスジェニックマウス(12週)および野
生型マウス(12週)の2日間絶食による海馬でのタウ
蛋白の396位のセリンのリン酸化を示すイムノブロッ
トである。
【図11】トランスジェニックマウス(10週)および野
生型マウス(10週)の3日間絶食による海馬でのタウ
蛋白の396位のセリンのリン酸化を示すイムノブロッ
トである。
【図12】野生型マウス(6ケ月)の3日間絶食による
海馬でのタウ蛋白の396位のセリンのリン酸化を示す
イムノブロットである。
【図13】野生型マウス(6ケ月)の3日間絶食による
海馬でのタウ蛋白の202位および205位のセリンの
リン酸化を示すイムノブロットである。
【図14】野生型マウス(6ケ月)の3日間絶食による
海馬でのタウ蛋白の413位のセリンのリン酸化を示す
イムノブロットである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 濱中 裕喜 東京都町田市南大谷11号 株式会社三菱化 学生命科学研究所内 (72)発明者 石黒 幸一 東京都町田市南大谷11号 株式会社三菱化 学生命科学研究所内 (72)発明者 佐野 弓子 東京都町田市南大谷11号 株式会社三菱化 学生命科学研究所内 (72)発明者 佐藤 尚武 東京都町田市南大谷11号 株式会社三菱化 学生命科学研究所内 (72)発明者 藤田 忍 東京都町田市南大谷11号 株式会社三菱化 学生命科学研究所内 Fターム(参考) 4B024 AA01 AA11 BA10 BA80 CA04 DA02 EA04 GA11 HA01 4B065 AA91X AA91Y AA93Y AB01 AC20 BA02 CA29 CA44 CA46

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タウ蛋白のリン酸化が亢進された実験用
    マウス。
  2. 【請求項2】 絶食刺激により得られる請求項1に記載
    のマウス
  3. 【請求項3】 絶食刺激が間隔を置いて複数回繰り返さ
    れる請求項2に記載のマウス。
  4. 【請求項4】 インスリンシグナル伝達系に作用する薬
    物を投与して得られる請求項1に記載のマウス。
  5. 【請求項5】 薬物がストレプトゾトシン、トルブタミ
    ド、ウォルトマンニン、LY294002またはPD98059である
    請求項4に記載のマウス。
  6. 【請求項6】 異常リン酸化タウ蛋白を凝集させる刺激
    をさらに加えることによりタウ蛋白のリン酸化が亢進さ
    れた請求項2−5のいずれかに記載のマウス。
  7. 【請求項7】 マウスが野生型マウスである請求項1−
    6のいずれかに記載のマウス。
  8. 【請求項8】 マウスがトランスジェニックマウスであ
    る請求項1−6のいずれかに記載のマウス。
  9. 【請求項9】 タウ蛋白キナーゼ遺伝子が導入されてい
    る請求項8に記載のトランスジェニックマウス。
  10. 【請求項10】 タウ蛋白のリン酸化を抑制する薬剤を
    スクリーニングするための請求項1−9のいずれかに記
    載のマウスの使用。
  11. 【請求項11】 薬剤がアルツハイマー病治療薬である
    請求項10に記載の使用。
JP11067445A 1999-03-12 1999-03-12 タウ蛋白のリン酸化が亢進された実験用マウス Pending JP2000253774A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11067445A JP2000253774A (ja) 1999-03-12 1999-03-12 タウ蛋白のリン酸化が亢進された実験用マウス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11067445A JP2000253774A (ja) 1999-03-12 1999-03-12 タウ蛋白のリン酸化が亢進された実験用マウス

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000253774A true JP2000253774A (ja) 2000-09-19

Family

ID=13345145

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11067445A Pending JP2000253774A (ja) 1999-03-12 1999-03-12 タウ蛋白のリン酸化が亢進された実験用マウス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000253774A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004502939A (ja) * 2000-06-30 2004-01-29 イノジェネティックス・ナムローゼ・フェンノートシャップ 神経学的疾患の分別診断
JP2008522199A (ja) * 2004-12-03 2008-06-26 ロード アイランド ホスピタル アルツハイマー病の診断および治療

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004502939A (ja) * 2000-06-30 2004-01-29 イノジェネティックス・ナムローゼ・フェンノートシャップ 神経学的疾患の分別診断
JP4851052B2 (ja) * 2000-06-30 2012-01-11 イノジェネティックス・ナムローゼ・フェンノートシャップ 神経学的疾患の分別診断
JP2008522199A (ja) * 2004-12-03 2008-06-26 ロード アイランド ホスピタル アルツハイマー病の診断および治療

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9161520B2 (en) Transgenic animal expressing Alzheimer&#39;s tau protein
Hunter et al. Mrj encodes a DnaJ-related co-chaperone that is essential for murine placental development
JPH08506014A (ja) トランスジェニック哺乳動物
Zhou et al. Developing tTA transgenic rats for inducible and reversible gene expression
Rosenfeld et al. Transgenic mice: applications to the study of the nervous system
US20240052304A1 (en) Sterile avian embryos, production and uses thereof
JP5976380B2 (ja) ウロキナーゼ型プラスミノーゲンアクチベータートランスジェニックマウス
Xu et al. Conditional ablation of the RFX4 isoform 1 transcription factor: Allele dosage effects on brain phenotype
Lee et al. A canine model of Alzheimer's disease generated by overexpressing a mutated human amyloid precursor protein
JPH03500482A (ja) ホスホエノールピルベート カルボキシキナーゼに係る遺伝子のプロモーターの制御下における、遺伝子導入動物の外来遺伝子の発現の食餌およびホルモンによる調節
JP2003518927A (ja) 性染色体に対するトランス遺伝子の標的化による子孫の性別比の制御
JPH04504352A (ja) 動物体細胞及び生殖細胞中への外因性dnaの導入方法
JP2001211782A (ja) tob遺伝子欠損ノックアウト非ヒト哺乳動物
JP2000253774A (ja) タウ蛋白のリン酸化が亢進された実験用マウス
RU2768048C1 (ru) Способ получения мышиной модели для изучения синдрома Леша-Нихена путем внесения делеции p.Val8del в ген hprt1
JP5979629B2 (ja) 神経変性疾患モデル非ヒト哺乳動物
Miller et al. Dopamine transporter and vesicular monoamine transporter knockout mice: implications for Parkinson’s disease
RU2757114C1 (ru) Способ получения линии гуманизированных мышей, трансгенных по hACE2
US20050229266A1 (en) Method for producing non-human mammal RNAi phenotype using papilloma virus vector
KR100514090B1 (ko) Ncx2 단백질의 활성을 억제함으로써 학습능력 및기억력을 증진시키는 방법
US7445904B2 (en) Cysteine string protein and its role in neurodegenerative diseases
JP2002084923A (ja) ヒスタミン高産生動物
JP2006141283A (ja) 3−ホスホグリセレートデヒドロゲナーゼの発現が低下したノックアウト非ヒト哺乳動物
JPH11146743A (ja) アルツハイマー病モデル動物
JP2008278763A (ja) トランスジェニック非ヒト動物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090203

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090602