JPH11146743A - アルツハイマー病モデル動物 - Google Patents

アルツハイマー病モデル動物

Info

Publication number
JPH11146743A
JPH11146743A JP9315346A JP31534697A JPH11146743A JP H11146743 A JPH11146743 A JP H11146743A JP 9315346 A JP9315346 A JP 9315346A JP 31534697 A JP31534697 A JP 31534697A JP H11146743 A JPH11146743 A JP H11146743A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alzheimer
disease
gene
animal
cdna
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9315346A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Ihara
康夫 井原
Fumitaka Koyama
文隆 小山
Mamoru Ito
守 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Science and Technology Agency
Original Assignee
Japan Science and Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Science and Technology Corp filed Critical Japan Science and Technology Corp
Priority to JP9315346A priority Critical patent/JPH11146743A/ja
Publication of JPH11146743A publication Critical patent/JPH11146743A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規なADモデル動物として、ヒトPS2遺
伝子を保有するトランスジェニック動物とこの動物から
単離した細胞、並びにをこれらを用いた各種試験方法を
提供する。 【解決手段】 ヒト・プレセニリン2遺伝子またはその
変異遺伝子を導入した全能性細胞を個体発生して得られ
る哺乳動物およびその子孫動物であって、体細胞染色体
中に上記導入遺伝子を保有することを特徴とするアルツ
ハイマー病モデル動物と、このモデル動物から単離され
た細胞、並びにこれらのモデル動物または細胞を用いて
アルツハイマー病原因物質または治療薬を特定する試験
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、アルツハ
イマー病モデル動物に関するものである。さらに詳しく
は、この出願の発明は、アルツハイマー病の原因遺伝子
の一つであるヒト・プレセリン2遺伝子(以下、PS2
と記載することがある)を体細胞染色体中に保有するト
ランスジェニック動物であって、アルツハイマー病の原
因解明およびその診断法並びに治療法の開発に有用なモ
デル動物、この動物の細胞培養、およびこれらを用いた
各種試験方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アルツハイマー病(Alzheimer's Diseas
e : AD)は、中年以降に発病し、短期間の間に記銘
力、記憶力の低下、人格障害などを生じる進行性の痴呆
疾患であり、脳内における老人斑の存在と細胞内の神経
原線維変化を大きな特徴としている。脳血管性痴呆と並
んで老年期痴呆の中核ともいえる重要疾患であり、我が
国では痴呆患者の約3分の1、米国では40〜60%が
ADと言われている。
【0003】また、ADの約1割は常染色体優性遺伝を
示す家族性ADであり、その原因遺伝子の一つとして、
1991年にアミロイドβタンパク前駆体(βAPP)
遺伝子の変異が同定されている(Nature, 349: 704-70
6, 1991)。このβAPP遺伝子の変異は、第21番染
色体に連鎖する家系のAD発症に関与しており、その
後、第14番染色体に連鎖する家系ではプレセニリン1
(PS1)の遺伝子変異(Nature375: 754-760, 1995)
が、第1番染色体に連鎖する家系ではプレセニリン2
(PS2)の遺伝子変異(Science 269: 973-977, 199
5)が同定されている。
【0004】そして、βAPPについては、この変異タ
ンパク質を発現するトランスジェニックマウスの作成が
試みられ、1995年には、Games らによりADの病態
変化を再現したβトランスジェニックマウスが報告され
(Nature 373:523-527, 1995)、このようなモデル動物
を用いたADの病態の解析や治療薬剤の開発が期待され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ADは
上記のとおりの複数の遺伝子異常によって引き起こされ
る多因子疾患であること考えられることから、βAPP
に関係するトランスジェニックマウスだけでは、ADの
病因、病態の解析および治療薬剤の開発のために十分と
は言えない。
【0006】特に、老人斑の主要成分であるアミロイド
βタンパク質(Aβ)は、C末端の長さにによってAβ
42とAβ40の2種類に分けられるが、このうち、A
β42が老人斑の形成に重要な役割を果たしていること
が知られている(例えば、Neuron 13:45-53, 1994; An
n.Neurol. 37: 294-299, 1995; Biochemistry 32: 4693
-4697, 1993; Science 264: 1336-1340, 1994; Neurolo
gy 48: 741-745, 1997)。そして、このAβ42の生産
には、PS1およびPS2遺伝子の変異が等分に関与し
ていることも知られている(Nature Med. 2: 864-870,
1996; Nature 383: 710-713, 1996; Neuron 17: 1005-1
013, 1996; Nature Med. 3:67-72, 1996)。
【0007】従って、ADの病態解析および治療薬剤の
開発等のためには、ADの特徴である老人斑の形成に重
要な役割を果たすAβ42の生産に関係する遺伝子PS
1またはPS2遺伝子を導入したトランスジェニック動
物が不可欠である。この出願の発明は、以上のとおりの
事情に鑑みてなされたものであって、新規なADモデル
動物として、ヒトPS2遺伝子またはその変異遺伝子を
保有するトランスジェニック動物を提供することを目的
としている。
【0008】また、この出願の発明は、このモデル動物
または動物から単離した細胞を用いた各種試験方法を提
供することを目的としてもいる。
【0009】
【課題を解決するための手段】この出願の発明は、上記
の課題を解決するものとして、ヒト・プレセニリン2遺
伝子またはその変異遺伝子を導入した全能性細胞を個体
発生して得られる哺乳動物およびその子孫動物であっ
て、体細胞染色体中に上記導入遺伝子を保有することを
特徴とするアルツハイマー病モデル動物を提供する。
【0010】この発明のモデル動物においては、上記哺
乳動物が、マウスであることを好ましい態様の一つとし
ている。また、ヒト・プレセニリン2遺伝子が、当該ゲ
ノム遺伝子のRNAより調製したcDNAであること、
ヒト・プレセニリン2の変異遺伝子が、当該ゲノム遺伝
子のRNAより調製したcDNAにおける第141番目
アスパラギン残基がイソロイシン残基に置換した変異c
DNAまたは第239番目メチオニン残基がバリン残基
に置換した変異cDNAであることを別の好ましい態様
としてもいる。
【0011】この出願の発明は、また、上記のモデル動
物から単離された細胞を提供する。さらにまた、この出
願の発明は、上記モデル動物または細胞を用いて、アル
ツハイマー病原因物質または治療薬を特定する試験方法
を提供する。以下、上記の各発明について実施の形態を
詳しく説明する。
【0012】
【発明の実施の形態】この発明のADモデル動物は、ヒ
トPS2遺伝子またはその変異遺伝子を導入した全能性
細胞を個体発生して得られる哺乳動物およびその子孫動
物であって、体細胞染色体中に上記導入遺伝子を保有す
ることを特徴とするトランスジェニック動物である。
【0013】導入遺伝子の一つであるヒトPS2遺伝子
(野生型PS2)は、例えば、ヒトの脳から抽出したR
NAからcDNAライブラリーを作成し、公知のPS2
配列(Nature 376:775-778, 1995; Science 269:970-97
7, 1995 )に基づいて合成したオリゴヌクレオチドプロ
ーブを用いてライブラリーをスクリーニングすることに
より得ることができる。また、公知のPS2配列の両端
に相当する合成オリゴヌクレオチドをプライマーとする
PCR法によっても目的とするcDNAを得ることがで
きる。
【0014】ヒトPS2変異遺伝子(変異型PS2)
は、上記のとおりの方法によって得た野生型PS2のc
DNAに、公知の方法で変異誘導することによって容易
に作成することができる。すなわち、変異型PS2は、
野生型PS2cDNAの第141番目アスパラギン残基
がイソロイシン残基に置換した変異(N141I)と、
第239番目メチオニン残基がバリン残基に置換した変
異(M239V)の2種類であり(Neuron 18: 687-69
0, 1997)、この発明ではいずれの変異型PS2をも対
象とすることができる。
【0015】また、これらの導入遺伝子には、その発現
を制御するためのプロモーター配列やエンハンサー配列
を連結する。これらの配列については特に制限はなく、
通常用いられている配列を適宜に組み合わせて使用する
ことができる。ただし、導入遺伝子を脳で特異的に発現
させるためには、β−アクチンプロモーター等の使用が
好ましい。
【0016】トランスジェニック動物の作成は公知の方
法(例えば、Pro.Natl.Acad.Sci.USA 77:7380-7384, 19
80)に従って、上記導入遺伝子を哺乳動物の全能性細胞
に導入し、この細胞を個体へと発生させ、体細胞のゲノ
ム中に導入遺伝子が組み込まれた個体を選別することに
よって作成することができる。哺乳動物としては、技術
的には全ての動物種を対象とすることが可能であるが、
特に近交系が多数作出されており、しかも受精卵の培
養、体外受精等の技術が整っているマウスが最適であ
る。遺伝子を導入する全能性細胞としては、マウスの場
合、受精卵や初期胚のほか、多分化能を有するES細胞
のような培養細胞を対象とすることができる。また、こ
のような培養細胞への遺伝子導入法としては、公知の静
電パルス法、リポソーム法、リン酸カルシウム法等も利
用できるが、トランスジェニック動物個体の産出効率や
次代への導入遺伝子の伝達効率を勘案した場合、受精卵
へのDNA溶液の物理的注入(マイクロインジェクショ
ン)法が好ましい。
【0017】遺伝子を注した全能性細胞は、次に仮親の
卵管に移植し、個体まで発生し、出生した動物を里親に
つけて飼育させたのち、体の一部(例えば尾部先端)か
らDNAを抽出し、サザンブロット分析やPCRアッセ
イ等により導入遺伝子の存在を確認する。導入遺伝子の
存在が確認された個体を初代(Founder )とすれば、導
入遺伝子はその子孫の50%に伝達され、野生型PS2
または変異型PS2を染色体の一部に安定的に組み込ん
だ動物を効率よく作出することができる。
【0018】このようにして作出されたトランスジェニ
ック動物は、例えば変異型PS2を保有する動物の場合
には、後記する実施例にも示したようにAβ42を過剰
生産するため、その生産抑制作用または分解作用によっ
てAD治療効果が期待される薬剤のスクリーニングに最
適のモデル動物となる。また、野生型PS2を保有する
トランスジェニック動物は、ADの病因または自然発症
過程を調べるためのモデル動物として有用である。すな
わち、野生型PS2動物は、変異型PS2動物に比べて
Aβ42の生産量は少ないため、例えばADの原因とな
る疑いのある物質を投与し、その生産量の増加の程度を
見ることによって、AD原因物質を特定することができ
る。あるいは、AD原因物質で予め処理し、ついでAD
治療薬剤のスクリーニングに用いることもできる。
【0019】さらにまた、この発明によって提供される
トランスジェニック動物は、全ての体細胞に導入遺伝子
を保有するため、この動物個体から単離した細胞もそれ
ぞれにヒトAβ42を生産する。このため、これらの細
胞の培養系を用いて、上記動物個体の場合と同様にAD
原因物質や治療薬剤のスクリーニングを行うことができ
る。特に、このような細胞培養系は、動物実験代替とし
て、原因物質や薬剤の1次スクリーニングに有用であ
る。
【0020】以下、実施例を示してこの発明についてさ
らに詳細かつ具体的に説明するが、この発明は以下の例
に限定されるものではない。
【0021】
【実施例】
(1)トランスジェニックマウスの作成 公知の方法(Anal.Biochem. 162: 120-129, 1987)に従
って健常老人の脳から全RNAを抽出し、公知の方法
(J.Neurochem. 67: 1235-1244, 1996)により逆転写し
てcDNAを作成した。次いで、これらのcDNAか
ら、PCR増幅により野生型PS2のcDNA(481-b
p)を調製した。PCRプライマーとしては、配列番号
1の合成オリゴヌクレオチド(フォワードプライマー)
および配列番号2の合成オリゴヌクレオチド(リバース
プライマー)を用いた。また、PCR条件は、(94℃で
1分間:55℃で3分間:72℃で4分間)×35サイクル
とした。
【0022】変異型PS2のcDNAとしては、PCR
変異誘導法により第141番目のアルギニン残基をイソ
ロイシン残基に置換したN141Iを作成した。これら
のcDNAは、次いで発現ベクターpCAGGS(Gene
108: 192-200,1991 )に挿入し、DNAシークエンサ
ーにより塩基配列を解析して、それぞれ野生型PS2c
DNAおよび変異型PS2cDNA(N141I)であ
ることを確認した。
【0023】次に、組換えベクターpCAGGSのイン
サートに、CMV−IEエンハンサー配列、ニワトリβ
アクチン・プロモーターおよびウサギβグロビン・ポリ
アデニレーションシグナルを挿入結合し、導入遺伝子を
構築した。この導入遺伝子をベクターから切り出し、ゲ
ル電気泳動により精製したのち、マイクロインジェクシ
ョン法によってマウス胚に注入した。マウス胚は、C5
7BL/6(B6)JまたはDBF1(雌)とB6N
(雄)との交配によって得た。遺伝子導入胚は、定法に
従って仮親の卵管に移植し、個体へと発生させ、出生さ
せた。
【0024】得られたマウス個体の尾部からDNAを抽
出し、導入遺伝子断片の両端配列に基づき合成したオリ
ゴヌクレオチドをプライマーとするPCRアッセイによ
り、初代トランスジェニックマウスを選別した。その結
果、野生型PS2cDNAを保有する初代トランスジェ
ニックマウスと、変異型PS2cDNAを保有する初代
トランスジェニックマウスがそれぞれ1匹ずつ得られ
た。これらの初代トランスジェニックマウスをC57B
L/6Jと戻交配し、ヒト野生型PS2cDNAを保有
するトランスジェニックマウスの2系統(W1およびW
2)と、ヒト変異型PS2cDNAを保有する2系統
(M1およびM2)を作成した。 (2)トランスジェニックマウスの遺伝子発現の検討 トランスジェニックマウスの脳内における導入遺伝子の
発現の程度を逆転写酵素−PCR(RT−PCR)法に
より8ヶ月齢の時点で調べた。その結果、野生型マウス
の内在性マウスPS2mRNAの発現量は、検出可能で
はあるが極わずかであるのに対し、トランスジェニック
マウス4系統では、いずれも導入PS2mRNAの発現
量の増大が確認された。また、その発現量は、野生型マ
ウスに比べて5倍(M2)から15倍(W1)であっ
た。また、W2およびM1系統は、導入PS2mRNA
の発現レベルがほぼ同一であった。なお、導入遺伝子の
有無は内在性のマウスPS1またはPS2mRNAのレ
ベルには影響を及していなかった。
【0025】以上の結果から、得られたトランスジェニ
ックマウスは、ヒト野生型PS2および変異型PS2を
それぞれ脳内で過剰生産していることが確認された。 (3)トランスジェニックマウスの脳内でのAβ40お
よびAβ42のレベルの検討 トランスジェニックマウスW2およびM1の2、5、お
よび8ヶ月齢の時点での脳可溶性画分におけるAβ40
およびAβ42レベルをイムノアッセイ(EIA)法に
より調べた。結果は表1に示したとおりである。
【0026】この表1の結果からも明らかなように、ヒ
ト変異型PS2トランスジェニックマウス(M1)は、
コントロール(野生型マウス:Non-Tg)およびヒト野生
型PS2トランスジェニックマウス(W2)に比べて脳
内Aβ42量が多いことが確認された。特に、W2にお
けるAβ42レベルは5ヶ月齢以降わずかに増加するの
に対し、M1におけるAβ42レベルは加齢にしたがっ
て顕著に増加した。これらのことから、ヒト変異型PS
2トランスジェニックマウス脳では、加齢に伴ってAβ
42量を増大させることが確認された。
【0027】
【表1】
【0028】
【発明の効果】以上詳しく説明したとおり、この発明に
よって、ヒトPS2遺伝子またはその変異遺伝子を保有
するトランスジェニック動物が提供される。これらの動
物によって、ADの病因および病態解析、並びにその治
療薬剤等の開発が促進される。
【0029】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:30 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 CCCGCCGGAA TTCCAGAGGC AGGGCTATGC 30 配列番号:2 配列の長さ:30 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 CCCGCCGAGA TTCAGATGTA GAGCTGATGG 30
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C12R 1:91)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒト・プレセニリン2遺伝子またはその
    変異遺伝子を導入した全能性細胞を個体発生して得られ
    る哺乳動物およびその子孫動物であって、体細胞染色体
    中に上記導入遺伝子を保有することを特徴とするアルツ
    ハイマー病モデル動物。
  2. 【請求項2】 哺乳動物が、マウスである請求項1のア
    ルツハイマー病モデル動物。
  3. 【請求項3】 ヒト・プレセニリン2遺伝子が、当該ゲ
    ノム遺伝子のRNAより調製したcDNAである請求項
    1または2のアルツハイマー病モデル動物。
  4. 【請求項4】 ヒト・プレセニリン2の変異遺伝子が、
    当該ゲノム遺伝子のRNAより調製したcDNAにおけ
    る第141番目アスパラギン残基がイソロイシン残基に
    置換した変異cDNAである請求項1または2のアルツ
    ハイマー病モデル動物。
  5. 【請求項5】 ヒト・プレセニリン2の変異遺伝子が、
    当該ゲノム遺伝子のRNAより調製したcDNAにおけ
    る第239番目メチオニン残基がバリン残基に置換した
    変異cDNAである請求項1または2のアルツハイマー
    病モデル動物。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれかの動物から単
    離された細胞。
  7. 【請求項7】 請求項1から5のいずれかの動物に、ア
    ルツハイマー病の原因となる疑いのある物質を投与し、
    動物細胞におけるアミロイドβタンパク質の生産量を指
    標としてアルツハイマー病原因物質を特定する試験方
    法。
  8. 【請求項8】 請求項6の細胞を、アルツハイマー病の
    原因となる疑いのある物質を含有した培地で培養し、細
    胞のアミロイドβタンパク質生産量を指標としてアルツ
    ハイマー病原因物質を特定する試験方法。
  9. 【請求項9】 請求項1から5のいずれかの動物、また
    はアルツハイマー病原因物質を投与したこの動物に、ア
    ルツハイマー病の候補治療薬を投与し、動物細胞におけ
    るアミロイドβタンパク質の生産量を指標としてアルツ
    ハイマー病治療薬を特定する試験方法。
  10. 【請求項10】 請求項6の細胞の培養培地中、または
    アルツハイマー病原因物質を含有した培地で培養したこ
    の細胞の培地中に、アルツハイマー病の候補治療薬を添
    加して細胞を培養し、細胞のアミロイドβタンパク質生
    産量を指標としてアルツハイマー病治療薬を特定する試
    験方法。
JP9315346A 1997-11-17 1997-11-17 アルツハイマー病モデル動物 Pending JPH11146743A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9315346A JPH11146743A (ja) 1997-11-17 1997-11-17 アルツハイマー病モデル動物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9315346A JPH11146743A (ja) 1997-11-17 1997-11-17 アルツハイマー病モデル動物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11146743A true JPH11146743A (ja) 1999-06-02

Family

ID=18064315

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9315346A Pending JPH11146743A (ja) 1997-11-17 1997-11-17 アルツハイマー病モデル動物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11146743A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001021786A1 (fr) * 1999-09-17 2001-03-29 Keio University Procede de depistage d'un gene depresseur d'une affection
WO2012099279A1 (ja) 2011-01-21 2012-07-26 独立行政法人理化学研究所 酸化ストレスインジケーター発現用核酸構築物とその使用
CN105973856A (zh) * 2016-06-08 2016-09-28 南京工业大学 一种用镧系荧光配合物检测及加速β淀粉样蛋白聚集的方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001021786A1 (fr) * 1999-09-17 2001-03-29 Keio University Procede de depistage d'un gene depresseur d'une affection
US7410757B1 (en) 1999-09-17 2008-08-12 Keio University Method of screening disease depressant gene
WO2012099279A1 (ja) 2011-01-21 2012-07-26 独立行政法人理化学研究所 酸化ストレスインジケーター発現用核酸構築物とその使用
CN105973856A (zh) * 2016-06-08 2016-09-28 南京工业大学 一种用镧系荧光配合物检测及加速β淀粉样蛋白聚集的方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000513929A (ja) 進行性神経疾患を有するトランスジェニック非ヒト哺乳動物
Lee et al. Production of transgenic pig as an Alzheimer’s disease model using a multi-cistronic vector system
JP4942081B2 (ja) アルツハイマー病モデル動物およびその用途
EP1044605B1 (en) Gene mutant animals
JP4343695B2 (ja) アルツハイマー病のトリプル・トランスジェニックマウス・モデル
Lee et al. A canine model of Alzheimer's disease generated by overexpressing a mutated human amyloid precursor protein
JP2009178162A (ja) 神経変性性障害のトランスジェニック動物モデル
US6593512B1 (en) Transgenic mouse expressing human tau gene
WO2015160199A1 (ko) 알츠하이머병 관련 돌연변이 유전자를 포함하는 발현 카세트, 벡터, 및 이를 이용하여 형질전환된 세포주
JPH11146743A (ja) アルツハイマー病モデル動物
US20130133090A1 (en) Transgenic mammalls modified in bri protein expression
US20060265772A1 (en) Histamine hyperproductive animal
KR100699453B1 (ko) 신경퇴행성 질환용 모델로서의 형질전환 동물
CA2295861C (en) Method of preparing a transgenic non-human animal expressing p25
JP5046413B2 (ja) ヒトfadプレセニリン突然変異をもつ標的遺伝子組換え非ヒト哺乳動物および生殖による子孫
WO2021125349A1 (ja) 非ヒト霊長類アルツハイマー病モデル動物及びその製造方法
KR100517831B1 (ko) PS2 돌연변이 유전자 및 APPsw 유전자를 발현하는 이중 형질전환 치매 마우스
JP2012085656A (ja) アルツハイマー病モデル動物およびその用途
JP2006325452A (ja) Tzf/tzf−l遺伝子ノックアウト非ヒト哺乳動物、その作製方法、およびその利用方法
JP2007530072A (ja) 突然変異βCTF99を発現するアルツハイマー病誘発形質転換マウス
JP2001017027A (ja) 水頭症モデル動物
JP2001299141A (ja) ノックイン非ヒト哺乳動物
JP2006158397A (ja) sca2遺伝子の病原性変異体を発現するF066トランスジェニックマウス

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20031031

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20040129

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040427

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20051006

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20051006

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060502

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060703

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060801