JP2000247576A - 自走式クレーン - Google Patents

自走式クレーン

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JP2000247576A
JP2000247576A JP11050344A JP5034499A JP2000247576A JP 2000247576 A JP2000247576 A JP 2000247576A JP 11050344 A JP11050344 A JP 11050344A JP 5034499 A JP5034499 A JP 5034499A JP 2000247576 A JP2000247576 A JP 2000247576A
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boom
arm
hook
sheave
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JP11050344A
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Shingo Tanimoto
真吾 谷本
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Sumitomo SHI Construction Machinery Co Ltd
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Sumitomo SHI Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】荷役用ワイヤーロープの弛みを自動的に吸収し
てブーム背面との接触を防止する。 【解決手段】機体2の前面部にワイヤーロープ6先端部
に設けたフック11を係留するためのフック係留部12
を設けてブーム3を機体前方に倒回させて機体上面に横
臥し且つフックを機体前面部のフック係留部に係留した
状態でウインチ5によりワイヤーロープを所定張力に巻
き取って走行するよう構成する。機体にワイヤーロープ
をシーブを介してブーム背面側より離間側に所定距離押
し出して保持するアーム22を水平軸回りに回動自在に
設けると共にアームをブーム背面側より離間側に付勢し
て回動するねじりコイルばねを設け、更に、アームの押
し出し側にアームを当接して押し出し位置に規制するス
トッパーを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自走式クレーンに関
するものであり、特に、荷役用及びブーム俯仰のための
ワイヤーロープの弛みを自動的に吸収してブーム背面と
の接触を防止するように構成した自走式クレーンに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図9はこの種、従来の自走式クレーン1
を示している。
【0003】同図に示すように、従来の自走式クレーン
1では、機体2にブーム3の基端部3aを軸支して水平
軸回りに回動自在とし、機体2の後部に、ブーム3を俯
仰するためのブーム俯仰用ウインチ4と、荷役用ウイン
チ5とを設置している。
【0004】該荷役用ウインチ5より繰り出されるワイ
ヤーロープ6はブーム3の背面7に沿わせてブーム3の
ブームトップ8に導かれた後、該ブームトップ8に配設
されているガイドシーブ9とトップシーブ10との案内
により、重力方向下方に垂下され、その先端部に取り付
けられたフック11により荷を吊り上げる。
【0005】前記自走式クレーン1においては、荷役の
際に、荷役用ウインチ4を繰り出し作動して、機体2の
前面部下部に設けられているフック係留部12からフッ
ク11を取り外す作業を行い、一方、自走式クレーン1
の移動の際には、ブーム俯仰用ウインチ4の繰り出し作
動と荷役用ウインチ5の繰り出し作動により、機体2の
上面にブーム3を横臥し、更に、前記フック11を前記
フック係留部12に係係留した状態で荷役用ウインチ5
を巻き取り作動することにより荷役用ワイヤーロープ6
を弛みのない張力まで巻き取るが、いずれの作業にあっ
ても、荷役用ワイヤーロープ6の余長が無くなるまで
は、ワイヤーロープ6に弛みが発生する。このため、こ
の弛みが無くなるまではワイヤーロープ6がブーム3の
背面7と接触し、ブーム3の背面7に摩耗よる損傷が発
生する。
【0006】このために、図10に示すように、機体2
の後部に支持ブロック14を設置し、該支持ブロック1
4にワイヤーロープ6を支持するためのシーブ15を夫
々軸支して、シーブ15と前記ガイドシーブ9間の各ワ
イヤーロープ6をブーム3の背面7より離間させること
を検討したが、ブーム3の背面7より各ワイヤーロープ
6を接触無く離間させるためには、シーブ15が構内構
造物(プラントを支持するための橋梁等)と接触する慮
れのある高さまで前記支持ブロック14の高さを高く設
定せざるを得ない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、図11に示す
如く、ブーム3の軸支点側に支持フレーム16を設置
し、この支持フレーム16に対して、ピン17の挿入に
より、水平とほぼ垂直に切り換え自在にアーム18を回
動自在に軸支し、更に、前記アーム18の先端に前記ワ
イヤーロープ6を夫々支持するためのシーブ15を回転
自在に軸支して、走行の際には、ピン17の挿入位置の
切り替えにより、シーブ15の支持位置を下げ、これ以
外では、シーブ15の支持位置を上げることにより、ブ
ーム3の背面7に対するワイヤーロープ6の接触を防止
することが想定される。
【0008】しかし、このようにシーブ15の位置の切
り換えをオペレータ若しくは作業員に委ねるのでは、ア
ーム18の回動位置の切り替え忘れにより構内構造物に
シーブ15が接触する慮れがあり、採用できない。
【0009】そこで、自走式クレーンにおいて、荷役用
ワイヤーロープの弛みを自動的に吸収してブーム背面と
の接触を防止するために解決せられるべき技術的課題が
生じてくるのであり、本発明は該課題を解決することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために提案されたものであり、機体後部にブームを
起伏自在に支持すると共にウインチを配設し、該ウンチ
のワイヤーロープを前記ブームに設けられたシーブに支
持させてブームトップに導いて下方に垂下して該ロープ
の先端部に荷役のためのフックを取り付け、更に、機体
前面部に前記フックを係留するフック係留部を設けて、
前記ブームを機体前方に倒回させて機体上面に横臥した
後、前記フック係留部に前記フックを係留した状態で前
記ウインチにより前記ワイヤーロープを所定張力に巻き
取って走行するように構成された自走式クレーンにおい
て、前記ワイヤーロープの弛みによる前記ブーム背面と
の接触を規制すべく、前記機体又はブームの少なくとも
何れか一方、又は両方に、該ワイヤーロープの張力の減
少に応じて当該ワイヤーロープを前記ブーム背面側から
離間側に押し出して保持するワイヤーロープ押し出し手
段を設けた自走式クレーンを提供し、更に、前記ワイヤ
ーロープ押し出し手段が、前記ワイヤーロープと同一平
面内で水平軸回りに回動するアームと、該アームの先端
部に回転自在に軸支され、該アームの回動により前記ワ
イヤーロープに下方から接触して摩擦力により回転する
と共に、該アームの回動に応じて前記ワイヤーロープを
前記ブーム背面より離間側に押し出すシーブと、該シー
ブを介して付勢される前記ロープの押圧力と対抗して前
記ワイヤーロープを押し出し側に付勢する付勢手段であ
って、前記ワイヤーロープの無負荷時には前記アームを
初期位置より最大押し出し位置に回動させて、前記ロー
プのブーム背面と接触を規制する付勢手段と、前記アー
ムが最大押し出し位置に回動されたとき該アームと当接
して回動を規制するストッパとから構成された自走式ク
レーンを提供するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る自走式クレー
ンの一実施の形態を図1乃至図8に従って詳述する。な
お、従来技術と同一構成部については同一符号を付すも
のとする。
【0012】(第一実施の形態)図1乃至図3に示すよ
うに、本実施の形態に係る自走式クレーン1において
は、荷役用ワイヤーロープ6の弛みを自動的に取ってブ
ーム3の背面7との接触を防止するために、機体2の上
面のブーム3の基端部3aと荷役用ウインチ5との間
に、ワイヤロープ押し出し手段としてのワイヤーロープ
接触防止装置40を配設している。
【0013】図2に示すように、該ワイヤーロープ接触
防止装置40は、本体としての支持ブロック20を機体
2に溶接又はボルト等の締結手段により固定し、該支持
ブロック20に支軸21によりアーム22を水平軸回り
に回動自在に軸支し、該アーム22の先端部に前記シー
ブ15を水平軸回り回動自在に軸支している。
【0014】そして該支軸21には付勢手段としてのね
じりコイルばね23を付設して、該ねじりコイルばね2
3の弾発力によって前記アーム22を機体2の後方側よ
り前方側に回動するよう構成し、更に、前記アーム22
より機体2前方側に、アーム22の回動を規制すべくス
トッパーを26を配設して、このストッパー26との当
接により、アーム22の最大回動角が直角未満とするよ
うに規制し、その一方で、荷役用ワイヤーロープ6の緊
張によってアーム22に回動力が加えられたとき、この
回動力によってアーム22がストッパー26側と反対側
へ回動することを許容している。
【0015】前記アーム22の長さは、前記ストッパー
26と当接して回動が規制されたとき、前記荷役用ワイ
ヤーロープ6を前記シーブ15を介してブーム3の背面
7側より離間側に所定距離押し出して保持する長さに設
定されていて、該アーム22及びシーブ15による荷役
用ロープ6の押し出しにより、該シーブ15と前記ガイ
ドシーブ9間の荷役用ワイヤーロープ6の弛みを取り、
これによりブーム3の背面7に対する荷役用ワイヤーロ
ープ6の接触を規制するように構成される。
【0016】そして、前記ねじりコイルばね23のばね
荷重は、前記荷役用ワイヤーロープ6に荷役時及び係留
のための張力が発生していないとき、すなわち無張力状
態のとき、前記アーム22を前記ストッパー26に当接
させて、荷役用ワイヤーロープ6の弛みを吸収し、この
弛みの吸収によって該アーム22のシーブ15と前記ガ
イドシーブ9間の荷役用ワイヤーロープ6のブーム3の
背面7への接触を防止するように設定されると共に、前
記ブーム3が横臥され且つ、前記フック係留部12に前
記フック11が係留された状態で荷役用ワイヤーロープ
6が所定張力に巻き取られたときには、アーム22を構
内構造物と接触する慮れの無い高さに回動するように設
定される。
【0017】従って、図3に示すように、自走式クレー
ン1の走行時には、フック係留部12にフック11を係
止して荷役用ワイヤーロープ6に弛みの生じない張力ま
で巻き取る通常の作業により、アーム22は自動的に構
内構造物との接触のない初期の水平位置に回動されるこ
とになり、又、図1に示すように、走行後、荷役開始時
には、通常の荷役用ウインチ5の繰り出しによって荷役
用ワイヤーロープ6を繰り出すと共に、フック係留部1
2よりフック11を取り外し、所定長さの引き出しす通
常の作業により、アーム22は、シーブ15とガイドシ
ーブ9間の荷役用ワイヤーロープ6の弛みを自動的に無
くし、ブーム3の背面7に荷役用ワイヤーロープ6の接
触を防止する位置に回動されることになる。
【0018】このため、オペレータ若しくは作業員によ
らず、ワイヤーロープ接触によるブーム3の背面7の異
常摩耗と、制限車高の超過による構内構造物との接触事
故の両方を防止できる。
【0019】(第二実施の形態)図4乃至図6は他の実
施の形態を示している。
【0020】図4に示すように、この実施の形態では、
ブーム3の基端部3aを利用してワイヤーロープ接触防
止装置40aを設け、これによって前記支持ブラケット
20を省略し、コストダウンを達成している。
【0021】図5に示すように、該ワイヤーロープ接触
防止装置40aでは、ブーム3を回動自在に軸支する支
軸37に前記アーム22を水平軸回りに回動自在に軸支
し、該アーム22の先端部に荷役用ワイヤーロープ6を
支持するためのシーブ15を水平軸回りに回動自在に軸
支し、アーム22を中心としてブーム3の基端部3aよ
り他端部側に、前記ストッパー26を固設し、ブーム3
の支軸37に前記ねじりコイルばね23を取り付けてい
る。
【0022】もちろんこの場合も前記ストッパー26は
前述の第一実施の形態と同様に、ねじりコイルばね23
の弾発力によるアーム22の回動位置を前述の所定角度
に規制すべく前記機体2に設けられ、前記アーム22
は、長さが前記ストッパー26に当接して回動が規制さ
れたとき、前記荷役用ウインチ5よりブーム3の背面7
に沿わせてブーム3のトップ8側に繰り出されて前記ガ
イドシーブ9に支持されている荷役用ワイヤーロープ6
を前記シーブ15を介してブーム3の背面7側より所定
距離離間側に押し出して保持し、これにより、前記シー
ブ15とガイドシーブ9間の荷役用ワイヤーロープ6の
弛みを取ってブーム3の背面7への接触を防止する長さ
に設定される。また、前記ねじりコイルばね23は、前
記荷役用ワイヤーロープ6に対して荷役及び係留のため
の張力が作用していない状態、すなわち無張力状態のと
き、前記アーム22を前記ストッパー26に当接させる
ように設定されると共に、更に、走行のために、前記ブ
ーム3を横臥させ且つ、前記フック係留部12に前記フ
ック11を係留した状態のとき発生する荷役用ワイヤー
ロープ6の張力によってほぼ水平位置まで回動するばね
荷重に設定されている。
【0023】従って、この実施の形態にあっても、図4
に示すように、自走式クレーン1の走行時には、フック
係留部12にフック11を係止して荷役用ワイヤーロー
プ6に弛みの生じない張力まで巻き取る通常の作業によ
って、アーム22が自動的に構内構造物との接触のない
水平位置に回動し、又、図6に示すように、走行後、荷
役開始時には、荷役用ウインチ5の繰り出し作動によっ
て荷役用ワイヤーロープ6を繰り出すと共に、フック係
留部12よりフック11を取り外し、所定長さの引き出
す通常の作業によって、シーブ15とガイドシーブ9間
の荷役用ワイヤーロープ6の弛みが自動的に無くなり、
ブーム3の背面7に対する荷役用ワイヤーロープ6の接
触が防止される。よって、荷役用ワイヤーロープ6の弛
みに起因したブーム3の背面の摩耗損傷の防止と、走行
時の構内構造物との接触事故の防止とが達成される。
【0024】(第三実施の形態)図7は、更に、他のワ
イヤ接触防止装置40bを示している。
【0025】同図に示すようにこの実施の形態では、伸
縮自在なアクチュエータ27の伸縮ロッド28の先端部
と前記アーム22とをリングピン29により連結し、シ
リンダ部30を前記機体2又は前記ブーム3の基端部3
aに支軸31により水平軸回りに回動自在に枢支してい
る。
【0026】前記アクチュエータ27は、最大ストロー
クが前記アーム22を前記ストッパー26に当接させる
ように設定され、最小ストロークは、走行のために、前
記ブーム3が横臥され且つ、前記フック係留部12に前
記フック11が係留された状態で前記荷役用ワイヤーロ
ープ6が弛みの出ない張力に緊張されたとき、前記アー
ム22及び前記シーブ15の高さが構内構造物と接触し
ない高さにアーム22を回動するストロークに設定され
る。
【0027】この場合、該アクチュエータ27として、
リターンスプリング(図示せず)の弾発力より伸長する
構造の周知のガススプリングが用いられるが、油圧又は
空気の圧力により伸縮する複動式シリンダを用いると共
に、前記ワイヤーロープ6の張力を感知する圧力センサ
等の検出手段(図示せず)によって前記荷役用ワイヤー
ロープ6の張力を常時感知し、荷役ワイヤーロープ6の
張力の減少に応じて前記複動式シリンダを伸長させ、張
力の増加に応じて収縮させるよう構成として、メンテナ
ンスフリーを図っても良い。
【0028】(第四実施の形態)図8は、更に、他のワ
イヤ接触防止装置40cを示している。
【0029】同図に示すようにこの実施の形態では、伸
縮自在なアクチュエータ35の伸縮ロッド32の先端部
に前記シーブ15を直接回転自在に軸支し、該アクチュ
エータ31のシリンダ部33を機体2又はブーム3の背
面7に固設して、アクチュエータ31の伸縮により、前
記シーブ15のロープの支持位置をブーム3の背面7側
から離間側に変更するように構成している。
【0030】前記アクチュエータ35は、例えば、リタ
ーンスプリング(図示せず)に蓄圧する弾発力の開放に
より伸長するガススプリングから構成され、前記荷役用
ワイヤーロープ6が無負荷のときに最大ストロークに達
して前記ガイドシーブ9及びシーブ15間の荷役用ワイ
ヤロープ6の弛みを吸収し、一方、走行のために、前記
ブーム3が横臥され且つ、前記フック係留部12に前記
フック11が係留された状態で荷役用ワイヤーロープ6
が弛みの出ない張力まで緊張されたときには最小ストロ
ークに達して前記シーブ15の高さを構内構造物との接
触が生じない高さに設定するように構成される。
【0031】もちろん、アクチュエータ35としては多
段階に伸縮するテレスコピック型のガススプリングを用
いることにより前記荷役用ワイヤーロープ6の弛みに対
応しても良く、また、前記アクチュエータ35のシリン
ダ部33は、機体2又はブーム7内に収容状に固定し
て、伸縮ロッド32のみを機体2又はブーム3の背面7
より出没自在とし、よりコンパクトなガススプリングの
使用を可能としても良い。
【0032】このように、上記第一乃至第三実施の形態
では、前記荷役ワイヤーロープ6の弛みによる前記ブー
ム3の背面7との接触を回避すべく、前記機体2又はブ
ーム3の少なくとも何れか一方に、前記荷役用ワイヤー
ロープ6をシーブ15を介して前記ブーム3の背面7側
より離間側に所定距離押し出して保持するアーム22を
水平軸回りに回動自在に設けると共に、該アーム22を
前記ブーム3の背面7側より離間側に付勢して回動する
付勢手段(ばね23、アクチュエータ27)と、該アー
ム22を荷役用ワイヤーロープ6の弛みを取り、該荷役
用ワイヤーロープ6のブーム3の背面7への接触を防止
する角度に規制すべくストッパー26を設けることによ
って、走行時又は走行後、荷役開始前のブーム3の背面
7の損傷と、走行時の構内構造物との接触事故を防止
し、また、第四の実施の形態では、伸縮自在なガススプ
リングから成るアクチュエータ35により、簡素な構成
で同様の作用効果を得ている。なお、前述した第一乃至
第三実施の形態において、アーム22が機体2の走行後
方側から前方側に回動するようねじりコイルばね23を
設け、ストッパー26をアーム22より機体2の前方側
に配置する説明をしたが、この逆に、アーム22が機体
2の走行前方側から後方側に回動されるようにねじりコ
イルばね23を設け、前記ストッパー26をアーム22
よりも機体2の後方側に設置しても良い。また、上記第
一乃至第四実施において、前記アーム22の付勢手段と
してねじりコイルばね23を用いる説明をしたが、引っ
張りばね、又は圧縮ばね若しくはばねを内蔵したアクチ
ュエータ(ガススプリング等)を用いることも可能であ
る。
【0033】更に、第一乃至第四の実施の形態では、荷
役用ウインチ5の荷役用ワイヤーロープ6の接触を防止
する構成について詳述したが、前述した各種のワイヤー
ロープ接触防止装置により、前記俯仰用ワイヤーロープ
36のブーム3の背面7との接触を防止するように構成
しても良い。
【0034】なお、本発明は、本発明の精神を逸脱しな
い限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が
該改変されたものに及ぶことは当然である。
【0035】
【発明の効果】本発明は上記一実施の形態に詳述したよ
うに、自走式クレーンにおいて、荷役用のワイヤーロー
プの弛みを自動的に吸収してブーム背面との接触を防止
するように構成したので、荷役開始時、車両移動時のワ
イヤーロープの巻き取り繰り出し時のワイヤーロープの
接触によるブーム背面の摩耗損傷を防止することがで
き、走行時の構内構造物との接触事故を防止することが
できる等、正に、著大なる効果を発揮する発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施の形態に係る自走式クレーン
を示す側面図である。
【図2】本発明の第一実施の形態に係るワイヤーロープ
接触防止装置を示す一部切欠要部詳細図である。
【図3】本発明の第一実施の形態に係る自走式クレーン
を示し、作業開始時のワイヤーロープの状態を示す側面
図である。
【図4】本発明の第二実施の形態に係る自走式クレーン
の他の実施の形態を示し、走行開始時のワイヤーロープ
の状態を示す側面図である。
【図5】本発明の第二実施の形態に係るワイヤーロープ
接触防止装置を示す一部切欠要部詳細図である。
【図6】本発明の第二実施の形態に係る自走式クレーン
の作業開始時のワイヤーロープの状態を示す側面図であ
る。
【図7】本発明の第三実施の形態に係る自走式クレーン
のワイヤーロープ接触防止装置を示す一部切欠側面図で
ある。
【図8】本発明の第四実施の形態に係る自走式クレーン
のワイヤーロープ接触防止装置を示す一部切欠側面図で
ある。
【図9】従来の自走式クレーンを示す側面図である。
【図10】ワイヤーロープの接触を防止するために検討
したワイヤーロープ接触防止装置を示す側面図である。
【図11】ワイヤーロープの接触を防止するために検討
した他のワイヤーロープ接触防止装置を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
2 機体 3 ブーム 4 荷役用ウインチ 6 荷役用ワイヤーロープ 7 ブームの背面 11 フック 12 フック係留部 15 シーブ 22 アーム 23 ねじりコイルばね 26 ストッパー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体後部にブームを起伏自在に支持する
    と共にウインチを配設し、 該ウンチのワイヤーロープを前記ブームに設けられたシ
    ーブに支持させてブームトップに導いて下方に垂下して
    該ロープの先端部に荷役のためのフックを取り付け、 更に、機体前面部に前記フックを係留するフック係留部
    を設けて、 前記ブームを機体前方に倒回させて機体上面に横臥した
    後、前記フック係留部に前記フックを係留した状態で前
    記ウインチにより前記ワイヤーロープを所定張力に巻き
    取って走行するように構成された自走式クレーンにおい
    て、 前記ワイヤーロープの弛みによる前記ブーム背面との接
    触を規制すべく、前記機体又はブームの少なくとも何れ
    か一方、又は両方に、該ワイヤーロープの張力の減少に
    応じて当該ワイヤーロープを前記ブーム背面側から離間
    側に押し出して保持するワイヤーロープ押し出し手段を
    設けたことを特徴とする自走式クレーン。
  2. 【請求項2】 前記ワイヤーロープ押し出し手段が、 前記ワイヤーロープと同一平面内で水平軸回りに回動す
    るアームと、 該アームの先端部に回転自在に軸支され、該アームの回
    動により前記ワイヤーロープに下方から接触して摩擦力
    により回転すると共に、該アームの回動に応じて前記ワ
    イヤーロープを前記ブーム背面より離間側に押し出すシ
    ーブと、 該シーブを介して付勢される前記ロープの押圧力と対抗
    して前記ワイヤーロープを押し出し側に付勢する付勢手
    段であって、 前記ワイヤーロープの無負荷時には前記アームを初期位
    置より最大押し出し位置に回動させて、前記ロープのブ
    ーム背面と接触を規制する付勢手段と、 前記アームが最大押し出し位置に回動されたとき該アー
    ムと当接して回動を規制するストッパとから構成された
    請求項1記載の自走式クレーン。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102424330A (zh) * 2011-08-19 2012-04-25 三一汽车起重机械有限公司 一种起重机及其收钩系统、方法
CN102602806A (zh) * 2012-03-29 2012-07-25 中联重科股份有限公司 起重机的吊钩固定装置和起重机
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