JP2000247268A - トラクター - Google Patents
トラクターInfo
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- JP2000247268A JP2000247268A JP11050306A JP5030699A JP2000247268A JP 2000247268 A JP2000247268 A JP 2000247268A JP 11050306 A JP11050306 A JP 11050306A JP 5030699 A JP5030699 A JP 5030699A JP 2000247268 A JP2000247268 A JP 2000247268A
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Abstract
交換する際には、前輪駆動系の速度を遅くすべくミッシ
ョンケース内に減速装置を設けなければならないが、こ
の減速装置を既存のミッションケ−スに設けると大幅な
改造を伴うことになる。 【解決手段】 後車軸10の端部に駆動スプロケット1
3を着脱自在に取り付け、この駆動スプロケット13で
クロ−ラ12を駆動するトラクタ−において、フロント
アクスルハウジング46を前後一対のピボット軸受部4
7、48にて揺動自在に支持すると共に、これらピボッ
ト軸受部47、48間に、パワ−ステアリング用シリン
ダ52と前輪減速装置55を設ける。
Description
有するトラクターに関する。
平8−207836号公報に記載されたものが知られて
いる。この公報に記載されたトラクターは、後車輪に代
えて駆動スプロケットを後車軸端部に取り付け、駆動ス
プロケットと車体側のトラックフレームに取り付けた前
後一対の従動輪との間にクローラを巻き掛け、駆動スプ
ロケットの駆動力によってクローラを回転させて走行を
可能にしたものである。
置の場合、後輪に比べ駆動スプロケットの方が小径であ
ったため、後車軸の回転速度は変わらないものの、その
まま機体を走行させたのでは前輪の周速が後側の走行部
よりも速くなり過ぎるという欠点があった。これを防止
するために、ミッションケース内に予め減速装置を組み
込み、後輪からクローラに履き代えたときにはこの減速
装置を標準速側から減速側に切り替えることが考えられ
るが、このような従来装置の場合、既存のミッションケ
ース及び変速機構を大幅に改造しなければならず、ミッ
ションケース内に予め減速装置を組み込むように設計す
ることはコスト的にも高くつくという欠点があった。
欠点を解消するために提案するものであって、従来のミ
ッション機構をそのまま利用し、ホイル仕様からクロー
ラ仕様に変更する場合には僅かな変更のみで対応でき、
しかも、操向操作性も従来と変わらぬトラクターを提供
せんとするものである。このため、以下のような技術的
手段を講じた。
を取り付け、この駆動スプロケット13とトラックフレ
ーム20の前後に取り付けた従動輪21、22とにクロ
ーラ12を巻き回し、前記駆動スプロケット13にてク
ローラ12を駆動するよう構成したトラクターにおい
て、フロントアクスルハウジング46を前後一対のピボ
ット軸受部47、48にて揺動自在に支持すると共に、
これらピボット軸受部47、48間に、パワーステアリ
ング用シリンダ52と前輪減速装置55を設けたことを
特徴とするトラクターとするものである。
の変速装置5を介して後車軸10に伝達され、後車軸1
0外端部に取り付けた駆動スプロケット13にてクロー
ラ12が回転駆動される。前輪はピボット軸受部47、
48の間に介装したフロントアクスルハウジング46内
の減速装置55によって大きく減速され、更にファイナ
ルギヤケース68内のギヤ機構70で減速される。これ
により、トラクターは、前輪7と後側クローラ12の同
期が略取れた状態で走行できると共に低接地圧の状態で
圃場内を軽快に走行することができる。
施の形態を説明する。まず、伝動系から説明すると、図
5においてトラクター1の前部に搭載したエンジン2の
回転動力を主クラッチ3を介してミッションケース4内
の変速装置5に伝達し、この変速装置5で減速された回
転動力を前輪7と後輪8とに伝達する。
速装置5aと副変速装置5bとからなる。又、後輪8は
後車軸10端部に着脱自在に取り付けられており、後輪
8に代えてクローラ12を装着するときには後車軸10
から後輪8を取り外し、後車軸10端部に駆動スプロケ
ット13を取り付ける。駆動スプロケット13の外径は
後輪8のそれよりも小さいため(この実施例では駆動ス
プロケットの直径は後輪直径の約1/2程度に設定)、
前後輪をそのまま4輪駆動状態で駆動したのでは後輪8
に対して前輪7の周速が著しく速くなる問題が生じる。
ルハウジング46を支えるピボット軸受部間に減速装置
55を組み込み、前輪7の回転速度を減速させるように
している。尚、減速装置55の詳細構造は後述する。図
5において15は後輪デフ装置、17は前輪デフ装置、
18はPTO変速装置、19はPTO軸である。後輪デ
フ装置15の手前から分岐した動力はギヤ機構14を介
して前輪駆動軸11に伝えられる。
たトラクター1の側面図であるが、同図において、前後
方向に沿わせて設けられたトラックフレーム20、20
の前部及び後部には従動輪21、21、22、22が回
転自在に支持されている。このうち、前側の従動輪2
1、21は前後方向に移動調節可能に支持されており、
クローラ12の張力を調整できるようにしている。即
ち、従動輪21、21を支持するパイプ26、26を前
側に移動させるとクローラ12、12が張り、逆に後側
に移動させると弛むようになっている。
には4個の転輪24、24、24、24が揺動軸23、
23を中心として上下揺動自在に取り付けられており、
圃場若しくは道路の凹凸走行時の衝撃を吸収するように
している。左右の後車軸10、10はトラックフレーム
20、20の上部に固着したマスト25、25に軸受2
7、27を介して支持されている。
0、10の軸心を中心にして上下揺動自在に構成されて
おり、この実施例ではトラックフレーム20、20の前
端側が上向きに7°、下向きに5°揺動するように構成
している。トラックフレーム20、20の揺動は図示外
のストッパーにより規制される。図6は後車軸10、1
0を支持するマスト25、25部分の背面図であり、こ
の実施例ではトラックフレーム20、20と駆動スプロ
ケット13の横方向の位置が変更できるようになってい
る。
10の外周端にはキー38、38が設けられ、このキー
38、38に沿って円錐コーン部材40、40が軸方向
にスライド出来るように構成している。この円錐コーン
部材40、40には軸方向に沿うスリット41、41が
設けられ、円錐コーン部材40、40の外周部には内面
がテーパ状の締付具42、42を嵌合し、円錐コーン部
材40、40と締付具42、42とを複数個のボルト4
3、43で締め付けることによって円錐コーン部材4
0、40のスリット41、41の間隙を狭める。そし
て、円錐コーン部材40、40と締付具42、42の一
体化を図りながらこれらを後車軸10、10に固定する
ように構成している。前記した駆動スプロケット13は
締付具42のフランジ部42aにボルト44にて締着固
定される。
ロケット13、13の位置を変更する場合には、前記ボ
ルト43を弛めてスリット41、41の間隙を広め、こ
れら締付具42、円錐コーン部材40が一体となった状
態でキー38、38上をスライドさせる。次に図2乃至
図4に基づいてフロントアクスルハウジング46内に組
み込んだ減速装置55を説明する。
はフロントアクスルハウジング、47は前側ピボット軸
受部、48は後側ピボット軸受部である。フロントアク
スルハウジング46の幅方向中央部には前輪デフ装置1
7が収容されており、前記2つのピボット軸受部47、
48でフロントアクスルハウジング46を上下揺動自在
に支持している。フロントアクスルハウジング46に
は、図2に示すように前後方向の中間部が下向きに窪ん
だ凹部50が設けられ、この凹部50にオービットロー
ルタイプのパワーステアリング用油圧シリンダー52を
配設し、同油圧シリンダー52のピストンロッド53が
左右横方向に移動すると前輪7のナックルアーム54が
回動して前輪7の舵取りがなされるように構成してい
る。この実施例ではシリンダーとして油圧を採用した
が、電動式であっても良い。
凹部50を形成する部分の背面部に設けられた前輪減速
装置である。前輪デフ装置17のリングギヤ57を駆動
するピニオン軸58の後端にはギヤ59が固着され、軸
受ボス60内に軸支された入力軸62の前端部にもギヤ
63が固着されている。ピニオン軸58と入力軸62と
は同芯上にあり、これらの軸58、62の横には大径ギ
ヤ64及び小径ギヤ65と一体のカウンタ軸66が取り
付けられている。小径ギヤ65は前記ピニオン軸58上
のギヤ59と噛み合って減速した回転動力を前輪デフ装
置17に伝える。
軸66を設けている。前輪デフ装置17に伝達された動
力は更に前輪ファイナルギヤケース68内のギヤ機構7
0を介して前輪7に伝達される。図4に示す符号71は
前車軸である。ファイナルギヤケース68はフロントア
クスルハウジング46に固定された内側ケース68a
と、舵取操作される外側ケース68bとからなり、ステ
アリングハンドル72を操作してパワーステアリング用
油圧シリンダー52のピストンロッド53が左右方向に
移動するとその先に取り付けられているナックルアーム
54が回動し、外側ケース68bをキングピン69の軸
心廻りに回動させる。
ッションケース4内の変速装置5で減速するとその減速
された回転動力は後車軸10に伝えられて駆動スプロケ
ット13を回転させる。すると、後輪8装着の場合より
も周速が約1/2程度遅い状態でクローラ12が回転を
始め機体が前進する。前輪7については、後輪デフ装置
15の手前から分岐した回転動力が伝えられることにな
るが、このとき、まず、前輪駆動用の推進軸16から入
力軸62に動力が伝えられ、フロントアクスルハウジン
グ46背部の減速装置55のギヤ63、ギヤ64、ギヤ
65、ギヤ59で大きく減速される。この減速装置55
による減速の割合は通常の後輪装着タイプの約1/2で
ある。更に前輪ファイナルギヤケース68内のギヤ機構
70によって減速され、最終的にはクローラ12の周速
よりやや速い周速で前輪7を回転させる。
リンダー52がフロントアクスルハウジング46の背面
部に形成された凹部50内に横方向に沿わせるようにし
て設けられ、又、前輪7を減速する減速装置55が前後
一対のピボット軸受部47、48間に設けられているの
で全体の構成が簡潔になるほか地上高も高く取れ、又、
大部分の既存の装置をそのまま利用でき、しかも、フロ
ントアクスルハウジング46内に減速装置55を組み込
むといった僅かな改造だけで良いので、コストも増大せ
ず安価に製造できる特徴を有する。又、ピボット軸受部
47、48を外せばフロントアクスルハウジング46を
外すことが可能であり、減速装置55の点検等も簡単と
なる。更にパワーステアリング用のシリンダ52も場所
を取らずにピボット間に介装されているのでクローラ式
トラクターでありながら操向操作も容易である。
動スプロケット13を取り付け、この駆動スプロケット
13とトラックフレーム20の前後に取り付けた従動輪
21、22とにクローラ12を巻き回し、前記駆動スプ
ロケット13にてクローラ12を駆動するよう構成した
トラクターにおいて、フロントアクスルハウジング46
を前後一対のピボット軸受部47、48にて揺動自在に
支持すると共に、これらピボット軸受部47、48間
に、パワーステアリング用シリンダ52と前輪減速装置
55を設けたものであるから、全体構成が簡潔で製造コ
スト掛らず、操向操作も容易なクローラ仕様のトラクタ
ーが得られる。
Claims (1)
- 【請求項1】後車軸10に駆動スプロケット13を取り
付け、この駆動スプロケット13とトラックフレーム2
0の前後に取り付けた従動輪21、22とにクローラ1
2を巻き回し、前記駆動スプロケット13にてクローラ
12を駆動するよう構成したトラクターにおいて、フロ
ントアクスルハウジング46を前後一対のピボット軸受
部47、48にて揺動自在に支持すると共に、これらピ
ボット軸受部47、48間に、パワーステアリング用シ
リンダ52と前輪減速装置55を設けたことを特徴とす
るトラクター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05030699A JP3937634B2 (ja) | 1999-02-26 | 1999-02-26 | トラクター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05030699A JP3937634B2 (ja) | 1999-02-26 | 1999-02-26 | トラクター |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000247268A true JP2000247268A (ja) | 2000-09-12 |
JP3937634B2 JP3937634B2 (ja) | 2007-06-27 |
Family
ID=12855224
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05030699A Expired - Fee Related JP3937634B2 (ja) | 1999-02-26 | 1999-02-26 | トラクター |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3937634B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002316674A (ja) * | 2001-04-19 | 2002-10-29 | Iseki & Co Ltd | 作業車両 |
-
1999
- 1999-02-26 JP JP05030699A patent/JP3937634B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2002316674A (ja) * | 2001-04-19 | 2002-10-29 | Iseki & Co Ltd | 作業車両 |
JP4635368B2 (ja) * | 2001-04-19 | 2011-02-23 | 井関農機株式会社 | 作業車両 |
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---|---|
JP3937634B2 (ja) | 2007-06-27 |
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