JP2000247242A - 連続エネルギー吸収システム - Google Patents
連続エネルギー吸収システムInfo
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
- B62D1/00—Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle
- B62D1/02—Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle vehicle-mounted
- B62D1/16—Steering columns
- B62D1/18—Steering columns yieldable or adjustable, e.g. tiltable
- B62D1/19—Steering columns yieldable or adjustable, e.g. tiltable incorporating energy-absorbing arrangements, e.g. by being yieldable or collapsible
- B62D1/195—Yieldable supports for the steering column
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
- F16F7/00—Vibration-dampers; Shock-absorbers
- F16F7/12—Vibration-dampers; Shock-absorbers using plastic deformation of members
- F16F7/125—Units with a telescopic-like action as one member moves into, or out of a second member
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Transportation (AREA)
- Steering Controls (AREA)
- Vibration Dampers (AREA)
- Rod-Shaped Construction Members (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 制御されながら、連続的に衝撃エネルギーを
吸収することができ、有効性及び安全性が良好である連
続エネルギー吸収システムを提供する。 【解決手段】 所定の方法で固定された、所定の断面を
有する上側部材１１と下側部材１２との間に金属バンド
１０を介在させる。所定の荷重が加えられた結果、エネ
ルギーが供給されるとき、金属バンド１０が徐々に変形
しつつ、上側部材１１と下側部材１２との間を徐々に移
動するか、又は上側部材１１及び下側部材１２が金属バ
ンド１０に沿って連続的に引きずられるときに、金属バ
ンド１０が徐々に変形する。従って、衝撃エネルギーは
制御されながら、連続的に吸収される。
吸収することができ、有効性及び安全性が良好である連
続エネルギー吸収システムを提供する。 【解決手段】 所定の方法で固定された、所定の断面を
有する上側部材１１と下側部材１２との間に金属バンド
１０を介在させる。所定の荷重が加えられた結果、エネ
ルギーが供給されるとき、金属バンド１０が徐々に変形
しつつ、上側部材１１と下側部材１２との間を徐々に移
動するか、又は上側部材１１及び下側部材１２が金属バ
ンド１０に沿って連続的に引きずられるときに、金属バ
ンド１０が徐々に変形する。従って、衝撃エネルギーは
制御されながら、連続的に吸収される。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の断面を有す
る２つの部材間で金属バンドが相対移動する連続エネル
ギー吸収システムに関し、構造、形状及び配置に現れる
その特徴は、最大限の安全性及び有効性を課題として研
究されてきた目的を達成するものである。
る２つの部材間で金属バンドが相対移動する連続エネル
ギー吸収システムに関し、構造、形状及び配置に現れる
その特徴は、最大限の安全性及び有効性を課題として研
究されてきた目的を達成するものである。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】連続エ
ネルギー吸収システムは、市場にすでに存在し、一定の
状態において、所定の荷重が加えられたときに所定量エ
ネルギーを吸収し、さらに、これらの機構を構成する部
材間の相対移動を可能にする、開発途上のシステムであ
る。この連続エネルギー吸収システムの中には、自動車
の舵取装置において、衝突のエネルギーを吸収し、乗客
の安全を守る衝突安全システムがある。
ネルギー吸収システムは、市場にすでに存在し、一定の
状態において、所定の荷重が加えられたときに所定量エ
ネルギーを吸収し、さらに、これらの機構を構成する部
材間の相対移動を可能にする、開発途上のシステムであ
る。この連続エネルギー吸収システムの中には、自動車
の舵取装置において、衝突のエネルギーを吸収し、乗客
の安全を守る衝突安全システムがある。
【０００３】現在の連続エネルギー吸収システムは長手
方向に荷重を加えた状態で２つの部材間で他部材が引き
抜かれるとき、２つの部材間を通過するこの他部材が所
定の変形をこうむることを可能にするような適切な形状
を備えた２つの部材から構成された装置によって実現さ
れている。しかし、上記の連続エネルギー吸収システム
においては、エネルギーを制御しながら連続的に吸収す
るのは困難であり、これを自動車の衝突安全システムに
適用した場合には安全性が不十分であった。本発明は斯
かる事情に鑑みてなされたものであり、所定の断面を有
する２つの部材間で金属バンドが相対移動することによ
り、制御されながら、連続的に衝撃エネルギーを吸収す
ることができ、有効性及び安全性が良好である連続エネ
ルギー吸収システムを提供することを目的とする。
方向に荷重を加えた状態で２つの部材間で他部材が引き
抜かれるとき、２つの部材間を通過するこの他部材が所
定の変形をこうむることを可能にするような適切な形状
を備えた２つの部材から構成された装置によって実現さ
れている。しかし、上記の連続エネルギー吸収システム
においては、エネルギーを制御しながら連続的に吸収す
るのは困難であり、これを自動車の衝突安全システムに
適用した場合には安全性が不十分であった。本発明は斯
かる事情に鑑みてなされたものであり、所定の断面を有
する２つの部材間で金属バンドが相対移動することによ
り、制御されながら、連続的に衝撃エネルギーを吸収す
ることができ、有効性及び安全性が良好である連続エネ
ルギー吸収システムを提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】第１発明に係る連続エネ
ルギー吸収システムは、所定の断面を有する２つの部材
間で金属バンドが相対移動する連続エネルギー吸収シス
テムであって、所定の方法で固定された上側部材（１
１）及び下側部材（１２）と、前記上側部材（１１）と
前記下側部材（１２）との間に介在させた金属バンド
（１０）とを備え、所定の荷重が加えられた結果、エネ
ルギー量が提供されるとき、前記金属バンド（１０）が
前記上側部材（１１）及び下側部材（１２）に対して移
動することができ、又は、前記上側部材（１１）及び下
側部材（１２）が前記金属バンド（１０）に対して移動
することができるようになしてあることを特徴とする。
ルギー吸収システムは、所定の断面を有する２つの部材
間で金属バンドが相対移動する連続エネルギー吸収シス
テムであって、所定の方法で固定された上側部材（１
１）及び下側部材（１２）と、前記上側部材（１１）と
前記下側部材（１２）との間に介在させた金属バンド
（１０）とを備え、所定の荷重が加えられた結果、エネ
ルギー量が提供されるとき、前記金属バンド（１０）が
前記上側部材（１１）及び下側部材（１２）に対して移
動することができ、又は、前記上側部材（１１）及び下
側部材（１２）が前記金属バンド（１０）に対して移動
することができるようになしてあることを特徴とする。
【０００５】第２発明に係る連続エネルギー吸収システ
ムは、第１発明において、連続エネルギー吸収システム
並びに、前記上側部材（１１）、下側部材（１２）及び
金属バンド（１０）が、任意の形状および寸法を有する
ことを特徴とする。
ムは、第１発明において、連続エネルギー吸収システム
並びに、前記上側部材（１１）、下側部材（１２）及び
金属バンド（１０）が、任意の形状および寸法を有する
ことを特徴とする。
【０００６】第３発明に係る連続エネルギー吸収システ
ムは、第１発明又は第２発明において、前記上側部材
（１１）及び下側部材（１２）の前記金属バンド（１
０）に対する締め付けの程度により、適用される用途か
ら考えられる荷重に対し、吸収されるべきエネルギー量
を効果的に制御すべくなしてあることを特徴とする。
ムは、第１発明又は第２発明において、前記上側部材
（１１）及び下側部材（１２）の前記金属バンド（１
０）に対する締め付けの程度により、適用される用途か
ら考えられる荷重に対し、吸収されるべきエネルギー量
を効果的に制御すべくなしてあることを特徴とする。
【０００７】第４発明に係る連続エネルギー吸収システ
ムは、第１発明において、前記金属バンド（１０）は、
考えられる種々の断面を有することができ、長手方向に
沿って全体的又は部分的に可変の断面を有することを特
徴とする。
ムは、第１発明において、前記金属バンド（１０）は、
考えられる種々の断面を有することができ、長手方向に
沿って全体的又は部分的に可変の断面を有することを特
徴とする。
【０００８】第５発明に係る連続エネルギー吸収システ
ムは、第１発明又は第４発明において、用途の種類によ
り、前記金属バンド（１０）が、単一又は複数からな
り、前記金属バンド（１０）の変形を可能にする相対移
動が生じたときに、前記金属バンド（１０）が前記上側
部材（１１）及び下側部材（１２）により案内されて変
形されることを特徴とする。
ムは、第１発明又は第４発明において、用途の種類によ
り、前記金属バンド（１０）が、単一又は複数からな
り、前記金属バンド（１０）の変形を可能にする相対移
動が生じたときに、前記金属バンド（１０）が前記上側
部材（１１）及び下側部材（１２）により案内されて変
形されることを特徴とする。
【０００９】第６発明に係る連続エネルギー吸収システ
ムは、第１発明〜第５発明のいずれかの発明において、
前記金属バンド（１０）、上側部材（１１）及び下側部
材（１２）を、水平方向に、直立させて、倒立させて、
垂直方向に、横方向に、又はシステムの主軸に対して所
定の角度だけ傾斜させて配置し、種々の用途の寸法上及
び機能上の必要性に適合させて、作動させるべくなして
あることを特徴とする。
ムは、第１発明〜第５発明のいずれかの発明において、
前記金属バンド（１０）、上側部材（１１）及び下側部
材（１２）を、水平方向に、直立させて、倒立させて、
垂直方向に、横方向に、又はシステムの主軸に対して所
定の角度だけ傾斜させて配置し、種々の用途の寸法上及
び機能上の必要性に適合させて、作動させるべくなして
あることを特徴とする。
【００１０】提案されたシステムは、３つの部材を備え
た装置をシステムの一部として備え、この部材間の相対
移動により、連続的に制御されながらエネルギーを吸収
することができる。すなわち、金属バンド（他の材料に
対して伸張性があり、その特性は意図する目的にふさわ
しいものである）が外部から長手方向に荷重を加えられ
ることによって引きずられるときに、その金属バンド
は、２つの部材に沿ってこれらの間で相補的に変形され
る。２つの部材の内部形状は、金属バンドに接触し、金
属バンドを変形させ、かつ、案内することができる形状
であり、しかも、この案内面は変形しない。
た装置をシステムの一部として備え、この部材間の相対
移動により、連続的に制御されながらエネルギーを吸収
することができる。すなわち、金属バンド（他の材料に
対して伸張性があり、その特性は意図する目的にふさわ
しいものである）が外部から長手方向に荷重を加えられ
ることによって引きずられるときに、その金属バンド
は、２つの部材に沿ってこれらの間で相補的に変形され
る。２つの部材の内部形状は、金属バンドに接触し、金
属バンドを変形させ、かつ、案内することができる形状
であり、しかも、この案内面は変形しない。
【００１１】このシステムは、より具体的には、自動車
に存在する舵軸のための圧壊機構として設計されたもの
であるが、その単純さと操作の容易さのために、その他
の用途にも適用することができる。
に存在する舵軸のための圧壊機構として設計されたもの
であるが、その単純さと操作の容易さのために、その他
の用途にも適用することができる。
【００１２】本発明は、連続エネルギー吸収システムに
関し、例えば自動車の舵軸すなわちハンドルからの回転
を自動車のステアリングボックスに伝達するのに使用さ
れる機構のための圧壊可能な要素として設計された基本
装置を含むシステムに関するものであり、このシステム
を構成する部材間の相対的かつ連続的な移動を可能にす
る。
関し、例えば自動車の舵軸すなわちハンドルからの回転
を自動車のステアリングボックスに伝達するのに使用さ
れる機構のための圧壊可能な要素として設計された基本
装置を含むシステムに関するものであり、このシステム
を構成する部材間の相対的かつ連続的な移動を可能にす
る。
【００１３】より詳細には、本発明は、荷重を連続的に
吸収することによる圧壊可能な機構として動作するラミ
ネーションシステムに関するものであり、このシステム
は、所定の荷重を長手方向に加えたときに作動し、所定
の時点で、金属バンドが徐々に変形することによってそ
のエネルギーが吸収され、より機械的には、金属バンド
が、相補的な内部形状を有した２つの部材間を通過す
る。この２つの部材は、金属バンドに類似する特性を有
する金属材料からなり、例えば、自動車の衝突安全シス
テムに適用した場合には、衝突時に舵取装置に発生する
舵軸の移動を案内するものである。
吸収することによる圧壊可能な機構として動作するラミ
ネーションシステムに関するものであり、このシステム
は、所定の荷重を長手方向に加えたときに作動し、所定
の時点で、金属バンドが徐々に変形することによってそ
のエネルギーが吸収され、より機械的には、金属バンド
が、相補的な内部形状を有した２つの部材間を通過す
る。この２つの部材は、金属バンドに類似する特性を有
する金属材料からなり、例えば、自動車の衝突安全シス
テムに適用した場合には、衝突時に舵取装置に発生する
舵軸の移動を案内するものである。
【００１４】以下のことは強調すべき重要なことであ
る。金属バンドの変形プロセスは、一般には固定された
２つの案内部材間を金属バンドが移動する場合につき論
議されるが、ここに示される本発明は、さらに、金属バ
ンドが固定された状態である場合も実現しようとするも
のであり、例として示される場合においては、他の２つ
の部材に、又は別の場合においては、その１つだけで
も、長手方向に加えられた荷重によって発生する所定の
力によって長手方向の移動が生じ、これが金属バンドに
沿って連続的に引きずられるときに金属バンドを徐々に
変形させ、制御しながらエネルギーを容易に吸収し、そ
の結果、舵軸に必要な圧壊機能を実現するものである。
る。金属バンドの変形プロセスは、一般には固定された
２つの案内部材間を金属バンドが移動する場合につき論
議されるが、ここに示される本発明は、さらに、金属バ
ンドが固定された状態である場合も実現しようとするも
のであり、例として示される場合においては、他の２つ
の部材に、又は別の場合においては、その１つだけで
も、長手方向に加えられた荷重によって発生する所定の
力によって長手方向の移動が生じ、これが金属バンドに
沿って連続的に引きずられるときに金属バンドを徐々に
変形させ、制御しながらエネルギーを容易に吸収し、そ
の結果、舵軸に必要な圧壊機能を実現するものである。
【００１５】また一方では、舵軸自身の機能及び設計の
条件に従って、その固定システムだけでなく金属バンド
の相対位置も、本発明によって提案された新規性のある
着想を本質的に変えることなく、変更することができ
る。
条件に従って、その固定システムだけでなく金属バンド
の相対位置も、本発明によって提案された新規性のある
着想を本質的に変えることなく、変更することができ
る。
【００１６】このように、多くの可能な構成の中でも大
まかには、ラミネーションプロセスに含まれる３つの部
材によって構成される装置は、水平位置か若しくは垂直
位置に配置されてもよく、さらには、それは、反対の向
きに配置されてもよく、又は、荷重が加わる方向に都合
がよいように配置されてもよく、また、いくつかのラミ
ネーション装置を特定の用途に適合させ、可能なあらゆ
る組み合わせで対称に、又は逆さまに並列に配置するこ
とも可能である。
まかには、ラミネーションプロセスに含まれる３つの部
材によって構成される装置は、水平位置か若しくは垂直
位置に配置されてもよく、さらには、それは、反対の向
きに配置されてもよく、又は、荷重が加わる方向に都合
がよいように配置されてもよく、また、いくつかのラミ
ネーション装置を特定の用途に適合させ、可能なあらゆ
る組み合わせで対称に、又は逆さまに並列に配置するこ
とも可能である。
【００１７】さらに、この連続エネルギー吸収システム
に要求される機能及びそれを案内するのに必要な方法に
より、金属バンドは、両端を固定されてもよく、又は、
モビリティーに関してより大きな自由度が所望される場
合には、どちらか一端を固定されてもよい。
に要求される機能及びそれを案内するのに必要な方法に
より、金属バンドは、両端を固定されてもよく、又は、
モビリティーに関してより大きな自由度が所望される場
合には、どちらか一端を固定されてもよい。
【００１８】上述の金属バンドの断面に関してはまだ説
明していないが、個々の種類の用途の所定の条件に従っ
てどのような形状を有してもよいことは明らかであると
しても、さらに、エネルギー吸収の必要性から適切であ
れば、その全長に沿って又はその一部分に沿って可変の
断面を有することも可能である。
明していないが、個々の種類の用途の所定の条件に従っ
てどのような形状を有してもよいことは明らかであると
しても、さらに、エネルギー吸収の必要性から適切であ
れば、その全長に沿って又はその一部分に沿って可変の
断面を有することも可能である。
【００１９】具体的には、本発明は、以下の連続エネル
ギー吸収システムを提供することを目的とする。この連
続エネルギー吸収システムは、舵軸に取り付けられた一
組の部材からなる装置と完全に両立するように寸法的に
適合されるだけでなく、吸収されるべきエネルギーの量
と、寸法レベル及びシステムとして含まれる３つの基本
部材の適切な設計により、エネルギー吸収が提供する連
続移動プロセスとを最適に制御することも可能であり、
さらに、構成部材の配置及び機械的機能が効率的なもの
となるように構成部材を厳格に選択することにより、著
しい簡素さとコスト削減を実現することができる。
ギー吸収システムを提供することを目的とする。この連
続エネルギー吸収システムは、舵軸に取り付けられた一
組の部材からなる装置と完全に両立するように寸法的に
適合されるだけでなく、吸収されるべきエネルギーの量
と、寸法レベル及びシステムとして含まれる３つの基本
部材の適切な設計により、エネルギー吸収が提供する連
続移動プロセスとを最適に制御することも可能であり、
さらに、構成部材の配置及び機械的機能が効率的なもの
となるように構成部材を厳格に選択することにより、著
しい簡素さとコスト削減を実現することができる。
【００２０】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき具体的に説明する。本発明の連続エネルギーシ
ステムを自動車の衝突安全システムに適用した場合につ
き説明する。なお、本発明の連続エネルギー吸収システ
ムは、この実施の形態に限定されるものではない。図１
は、舵軸に取り付けられた連続エネルギー吸収システム
の縦断面図、図２はこのシステムを構成する部材の相対
位置を分かりやすく説明するための横断面図、図３は図
１及び図２を補完するための斜視図であり、図中、１０
は金属バンド、１１は上側部材、１２は下側部材であ
る。
に基づき具体的に説明する。本発明の連続エネルギーシ
ステムを自動車の衝突安全システムに適用した場合につ
き説明する。なお、本発明の連続エネルギー吸収システ
ムは、この実施の形態に限定されるものではない。図１
は、舵軸に取り付けられた連続エネルギー吸収システム
の縦断面図、図２はこのシステムを構成する部材の相対
位置を分かりやすく説明するための横断面図、図３は図
１及び図２を補完するための斜視図であり、図中、１０
は金属バンド、１１は上側部材、１２は下側部材であ
る。
【００２１】図１より明らかであるように、このシステ
ムでは、金属バンド１０を変形させる相対移動が発生し
たときのエネルギー吸収量は、金属バンド１０が通り抜
ける上側部材１１及び下側部材１２から形成されるラミ
ネーション輪郭の形状及び寸法に密接に関係する。従っ
て、ラミネーションプロセスが発生するときはいつで
も、舵軸が技術仕様に準拠した移動を行ってエネルギー
を吸収し、かつ装置を案内して、金属バンド１０のラミ
ネーションプロセスが適切にかつ連続的に進行するよう
に、上側部材１１及び下側部材１２を最適な形状に設計
する必要がある。
ムでは、金属バンド１０を変形させる相対移動が発生し
たときのエネルギー吸収量は、金属バンド１０が通り抜
ける上側部材１１及び下側部材１２から形成されるラミ
ネーション輪郭の形状及び寸法に密接に関係する。従っ
て、ラミネーションプロセスが発生するときはいつで
も、舵軸が技術仕様に準拠した移動を行ってエネルギー
を吸収し、かつ装置を案内して、金属バンド１０のラミ
ネーションプロセスが適切にかつ連続的に進行するよう
に、上側部材１１及び下側部材１２を最適な形状に設計
する必要がある。
【００２２】さらに、加えられた荷重が作用する方向及
び与えられた用途に応じて、上側部材１１及び下側部材
１２に対する金属バンド１０の相対的な配置は、ラミネ
ーションが、荷重の方向に、荷重とは逆の方向に、そし
て、所定角度傾いて発生するように変更してもよい。そ
して、上側部材１１、下側部材１２間の締め付けの程度
を変えることによって、金属バンド１０が変形すること
により吸収されるエネルギーの量を調整及び制御するこ
とができる。
び与えられた用途に応じて、上側部材１１及び下側部材
１２に対する金属バンド１０の相対的な配置は、ラミネ
ーションが、荷重の方向に、荷重とは逆の方向に、そし
て、所定角度傾いて発生するように変更してもよい。そ
して、上側部材１１、下側部材１２間の締め付けの程度
を変えることによって、金属バンド１０が変形すること
により吸収されるエネルギーの量を調整及び制御するこ
とができる。
【００２３】図２においては、金属バンド１０の断面は
四角形であるが、このエネルギー吸収システムを幅広い
用途に適合させるために、金属バンド１０の断面は種々
の形状に設計可能である。場合によっては、単一の金属
バンド１０の代わりに、より小さい断面を有する複数の
金属バンド１０から構成することにしてもよい。
四角形であるが、このエネルギー吸収システムを幅広い
用途に適合させるために、金属バンド１０の断面は種々
の形状に設計可能である。場合によっては、単一の金属
バンド１０の代わりに、より小さい断面を有する複数の
金属バンド１０から構成することにしてもよい。
【００２４】また、装置及び設計のいくつかの目的のた
めに必要であれば、逆さにした位置でのシステムを考え
ることもできる。また、図２に示したように水平方向に
配置する代わりに、別の可能な配置を考えることがで
き、技術的若しくは寸法的な要求、又は必要性に従って
エネルギーを吸収するシステムの単位数を変化させるこ
とができるように、例えば、横方向若しくは垂直方向の
位置、所定角度、傾斜させた位置、又は、これらを組み
合わた位置に配置することができる。
めに必要であれば、逆さにした位置でのシステムを考え
ることもできる。また、図２に示したように水平方向に
配置する代わりに、別の可能な配置を考えることがで
き、技術的若しくは寸法的な要求、又は必要性に従って
エネルギーを吸収するシステムの単位数を変化させるこ
とができるように、例えば、横方向若しくは垂直方向の
位置、所定角度、傾斜させた位置、又は、これらを組み
合わた位置に配置することができる。
【００２５】そして、図３を参照すると、さらに、シス
テムを構成する様々な部材間の相対位置に関して提案さ
れる寸法範囲を満たすために、個々の部材を固定する既
存の方法を考えてもよい。従って、金属バンド１０は、
クランプ自身の一体部材であっても、もし適切であれば
両端で固定されてよく、一端はメインクランプに固定さ
れればよい。また、上側部材１１および下側部材１２
は、嵌め合わされているように示されているが、舵軸の
設計若しくは組み立てのために、又は別の用途のために
必要であれば、これらの部材は種々の形状に設計して結
合させることができる。
テムを構成する様々な部材間の相対位置に関して提案さ
れる寸法範囲を満たすために、個々の部材を固定する既
存の方法を考えてもよい。従って、金属バンド１０は、
クランプ自身の一体部材であっても、もし適切であれば
両端で固定されてよく、一端はメインクランプに固定さ
れればよい。また、上側部材１１および下側部材１２
は、嵌め合わされているように示されているが、舵軸の
設計若しくは組み立てのために、又は別の用途のために
必要であれば、これらの部材は種々の形状に設計して結
合させることができる。
【００２６】さらに、長手方向に荷重を加えたときに変
形するように、上側部材１１及び下側部材１２は、金属
バンド１０に対して相対移動しなければならないことが
図３から判り、金属バンド１０が移動するか、他の２つ
の部材が移動するかのいずれかである。
形するように、上側部材１１及び下側部材１２は、金属
バンド１０に対して相対移動しなければならないことが
図３から判り、金属バンド１０が移動するか、他の２つ
の部材が移動するかのいずれかである。
【００２７】最後に、例え考えられる荷重が軸方向であ
り、かつ、変形が長手方向に発生するとしても、変形だ
けでなく荷重の方向及び向きの両方がこの実施の形態で
考えられるものと一致しなくても、いずれにせよ、本発
明を効果的に適用することができる用途が存在すること
を注記する。上述したように、添付の図面を参照して本
発明を詳しく説明したが、請求の範囲で規定された本発
明の範囲を逸脱することなく必要と思われる様々な設計
の変更を施すことができる。
り、かつ、変形が長手方向に発生するとしても、変形だ
けでなく荷重の方向及び向きの両方がこの実施の形態で
考えられるものと一致しなくても、いずれにせよ、本発
明を効果的に適用することができる用途が存在すること
を注記する。上述したように、添付の図面を参照して本
発明を詳しく説明したが、請求の範囲で規定された本発
明の範囲を逸脱することなく必要と思われる様々な設計
の変更を施すことができる。
【００２８】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明の連続エ
ネルギー吸収システムによる場合は、所定の断面を有す
る２つの部材間で金属バンドが相対移動するので、シス
テムの長手方向に衝撃エネルギーが伝達された場合に、
金属バンドが徐々に変形しつつ、２つの部材間を徐々に
移動するか、又は２つの部材が金属バンドに沿って連続
的に引きずられるときに、金属バンドが徐々に変形する
ことになる。従って、衝撃エネルギーは制御されなが
ら、連続的に吸収される。その結果、この連続エネルギ
ー吸収システムを自動車の衝突安全システムに適用した
場合には、良好な安全性が得られる。
ネルギー吸収システムによる場合は、所定の断面を有す
る２つの部材間で金属バンドが相対移動するので、シス
テムの長手方向に衝撃エネルギーが伝達された場合に、
金属バンドが徐々に変形しつつ、２つの部材間を徐々に
移動するか、又は２つの部材が金属バンドに沿って連続
的に引きずられるときに、金属バンドが徐々に変形する
ことになる。従って、衝撃エネルギーは制御されなが
ら、連続的に吸収される。その結果、この連続エネルギ
ー吸収システムを自動車の衝突安全システムに適用した
場合には、良好な安全性が得られる。
【図１】本発明に係る連続エネルギー吸収システムを示
す縦断面図である。
す縦断面図である。
【図２】本発明に係る連続エネルギー吸収システムを示
す横断面図である。
す横断面図である。
【図３】本発明に係る連続エネルギー吸収システムを示
す斜視図である。
す斜視図である。
１０ 金属バンド １１ 上側部材 １２ 下側部材
Claims (6)
- 【請求項１】 所定の断面を有する２つの部材間で金属
バンドが相対移動する連続エネルギー吸収システムであ
って、 所定の方法で固定された上側部材（１１）及び下側部材
（１２）と、前記上側部材（１１）と前記下側部材（１
２）との間に介在させた金属バンド（１０）とを備え、
所定の荷重が加えられた結果、エネルギー量が提供され
るとき、前記金属バンド（１０）が前記上側部材（１
１）及び下側部材（１２）に対して移動することがで
き、又は、前記上側部材（１１）及び下側部材（１２）
が前記金属バンド（１０）に対して移動することができ
るようになしてあることを特徴とする連続エネルギー吸
収システム。 - 【請求項２】 連続エネルギー吸収システム並びに、前
記上側部材（１１）、下側部材（１２）及び金属バンド
（１０）が、任意の形状および寸法を有することを特徴
とする請求項１記載の連続エネルギー吸収システム。 - 【請求項３】 前記上側部材（１１）及び下側部材（１
２）の前記金属バンド（１０）に対する締め付けの程度
により、適用される用途から考えられる荷重に対し、吸
収されるべきエネルギー量を効果的に制御すべくなして
あることを特徴とする請求項１又は２記載の連続エネル
ギー吸収システム。 - 【請求項４】 前記金属バンド（１０）は、考えられる
種々の断面を有することができ、長手方向に沿って全体
的又は部分的に可変の断面を有することを特徴とする請
求項１記載の連続エネルギー吸収システム。 - 【請求項５】 用途の種類により、前記金属バンド（１
０）が、単一又は複数からなり、前記金属バンド（１
０）の変形を可能にする相対移動が生じたときに、前記
金属バンド（１０）が前記上側部材（１１）及び下側部
材（１２）により案内されて変形されることを特徴とす
る請求項１又は４記載の連続エネルギー吸収システム。 - 【請求項６】 前記金属バンド（１０）、上側部材（１
１）及び下側部材（１２）を、水平方向に、直立させ
て、倒立させて、垂直方向に、横方向に、又はシステム
の主軸に対して所定の角度だけ傾斜させて配置し、種々
の用途の寸法上及び機能上の必要性に適合させて、作動
させるべくなしてあることを特徴とする請求項１〜５の
いずれかに記載の連続エネルギー吸収システム。
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