JP2000247152A - グロメット及びグロメットの防水構造 - Google Patents

グロメット及びグロメットの防水構造

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JP2000247152A
JP2000247152A JP11046926A JP4692699A JP2000247152A JP 2000247152 A JP2000247152 A JP 2000247152A JP 11046926 A JP11046926 A JP 11046926A JP 4692699 A JP4692699 A JP 4692699A JP 2000247152 A JP2000247152 A JP 2000247152A
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正浩 空
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウェザーストリップを境として確実に水漏れ
防止ができると共に、ウェザーストリップの取付作業が
簡素になり、ウェザーストリップの金型加工が簡素にな
る。 【解決手段】 車両のドアパネル21にグロメット装着
室22を設け、このグロメット装着室22にグロメット
20を装着し、ドアパネル21上にウェザーストリップ
24を配置し、このウェザーストリップ24がグロメッ
ト装着室22の区間でグロメット20の上面を通り、こ
の上面にはウェザーストリップ24の車室外側の位置
で、且つ、ウェザーストリップ24に沿って延びる止水
リブ30を設け、この止水リブ30の両側を、ウェザー
ストリップ24がドアパネル21にクリップ25に取り
付けされる取付け位置より突出するよう長く設定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はグロメットに関し、
更に詳しくは、例えば車両用ドアハーネスの配索に用い
られるグロメット、及びグロメットの防水構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用ドアハーネスの配索に用い
られるグロメットとしては、特開平9−48241号公
報に開示されたものがある。図8はかかるグロメットの
装着状態を示す斜視図、図9はグロメットの装着状態を
示す分解斜視図、図10は図8のA−A線断面図であ
る。
【0003】図8〜図10において、ドアパネル1のヒ
ンジ取付部側の側面パネル部1aには開口部2が形成さ
れ、この開口部2に凹部部材3が取付されることによっ
てグロメット装着室4が構成されている。このグロメッ
ト装着室4にはグロメット5が装着され、グロメット5
は板状部材6a及びこれに一端が固定された筒部6bと
から成るグロメット本体6と、このグロメット本体6の
裏面側に取り付けられた取付部材7とから構成されてい
る。グロメット本体6の板状部材6aには上下方向に延
びる側壁部8が設けられ、又、グロメット本体6の筒部
6b内には車両用ドアハーネス9が挿通されている。こ
の車両用ドアハーネス9の一端側は車体側に導かれ、他
端側はドアパネル1側に導かれて配索されている。取付
部材7には複数のクリップ7aが設けられ、このクリッ
プ7aを介してドアパネル1に装着される。
【0004】ウェザーストリップ10はドアパネル1の
側面パネル部1a上の上下方向に配置され、グロメット
装着室4の区間ではグロメット本体6の上面を通り、こ
の上面の位置では前記ウェザーストリップ10の車室内
側に側壁部8が配置される。ウェザーストリップ10
は、ドアパネル1の側面パネル部1aにクリップ(図示
せず)を介して取付けられる基部10aと、基部10a
から延長され、ドア閉状態で車体側に当接されるシール
部10bと、基部10aから車室内側に突出するリップ
部10cとから構成されている。このリップ部10cは
グロメット装着室4の区間以外ではドアパネル1の側面
パネル部1aに当接し、グロメット装着室4の区間で
は、図10に示すように、グロメット5の側壁部8に当
接する。
【0005】上記構成によれば、車体側とウェザースト
リップ10との間は、ウェザーストリップ10のシール
部10bが車体側に当接することによってシールされ
る。ドアパネル1側とウェザーストリップ10との間
は、グロメット5の装着位置以外ではウェザーストリッ
プ10のリップ部10cがドアパネル1の側面パネル部
1aに当接し、グロメット5の装着位置ではウェザース
トリップ10のリップ部10cがドアパネル1の側面パ
ネル部1aに当接することによってシールされる。つま
り、車両の外側からの水がウェザーストリップ10を堺
として車室内に入り込まないように構成されている。
【0006】また、本出願人は、他の従来のグロメット
を公開技報(公技番号98−4077号)に開示した。
図11はかかるグロメット5の平面図、図12は図11
のB−B線断面図、図13はグロメット5の正面図、図
14は図12のI部の要部拡大図である。
【0007】図11〜図14において、ドアパネル1の
ヒンジ取付部側の側面パネル部1aには、内側に窪むよ
う折曲されることによってグロメット装着室4が構成さ
れている。このグロメット装着室4にはグロメット5が
装着され、グロメット5はハーネス挿通路11を有する
グロメット本体6と、このグロメット本体6に一端が固
定された筒部12とから成る。グロメット本体6のハー
ネス挿通路11と筒部12内には車両用ドアハーネス9
が挿通されている。この車両用ドアハーネス9の一端側
は車体側に導かれ、他端側はドアパネル1側に導かれて
配索されている。又、グロメット本体6の上面には上下
方向に延びる一対の止水リブ13が設けられており、こ
の一対の止水リブ13は一定間隔を置いて配置されてい
る。
【0008】ウェザーストリップ10はドアパネル1の
側面パネル部1a上の上下方向に配置され、グロメット
装着室4の区間ではグロメット5の上面を通り、この上
面の位置では前記ウェザーストリップ10は一対の止水
リブ13の間に配置される。
【0009】上記構成によれば、車体側とウェザースト
リップ10との間は、ウェザーストリップ10の上面側
が車体側に当接することによってシールされる。ドアパ
ネル1側とウェザーストリップ10との間は、グロメッ
ト5の装着位置以外ではウェザーストリップ10の下面
側がドアパネル1の側面パネル部1aに当接し、グロメ
ット5の装着位置ではウェザーストリップ10の両方の
側面側がグロメット5の止水リブ13に当接し、且つ、
ウェザーストリップ10の下面側がグロメット本体6の
上面に当接することによってシールされる。つまり、前
記従来例と同様に、車両の外側からの水がウェザースト
リップ10を堺として車室内に入り込まないように構成
されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
従来例によれば、グロメット5の装着位置ではウェザー
ストリップ10のリップ部10cがドアパネル1の側面
パネル部1aに当接することによってシールされている
ので、車両の外側からの水がウェザーストリップ10の
車室外側の位置までは容易に入り込む、つまり、ウェザ
ーストリップ10の車室外側が直接被水するため、ウェ
ザーストリップ10のリップ部10cとドアパネル1の
側面パネル部1aとのシール性が何等かの理由により弱
まるとウェザーストリップ10の車室内側に水漏れが発
生する恐れが有る。
【0011】後者の従来例によれば、グロメット5の装
着位置ではウェザーストリップ10の両方の側面側がグ
ロメット5の止水リブ13に当接し、且つ、ウェザース
トリップ13の下面側がグロメット本体6の上面に当接
することによってシールされるので、車両の外側からの
水がウェザーストリップ10の車室外側の止水リブ13
によって進入が阻止されるため、ウェザーストリップ1
0とドアパネル1の側面パネル部1aとのシール性が何
等かの理由により弱まってもウェザーストリップ10の
車室内側に水漏れが発生する恐れがない。
【0012】しかし、後者の従来例の構成はグロメット
装着室4内にグロメット本体6が嵌まり込む構成であ
り、実際にはドアパネル1の側面パネル部1aの曲面形
状部14に沿ってグロメット本体6の周縁部を成形する
ことが困難であり、又、グロメット本体6の上面の位置
は設計許容誤差によって図14のhで示す範囲でバラツ
キがある。従って、図14に示すように、ドアパネル1
の側面パネル部1aの曲面形状部14とグロメット本体
6とウェザーストリップ10との突き合わせ箇所に隙間
15ができ、この隙間15より水漏れが発生する恐れが
ある。又、ウェザーストリップ10の取付時にはグロメ
ット5の一対の止水リブ13間にウェザーストリップ1
0を圧入しなければならないため、ウェザーストリップ
10の取付作業が面倒である。更に、グロメット5には
2本の止水リブ13を設けているため、グロメット5の
金型加工も煩雑である。
【0013】そこで、本発明は、前記した課題を解決す
べくなされたものであり、確実に水漏れ防止ができると
共に、ウェザーストリップの取付作業の簡素化及び金型
加工の簡素化になるグロメット、及び、グロメットの防
水構造を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、車両
のパネルのグロメット装着室に装着され、前記パネル上
に配置されたウェザーストリップがグロメット装着室の
区間で上面を通り、この上面には前記ウェザーストリッ
プの車室外側の位置で、且つ、前記ウェザーストリップ
に沿って延びる止水リブを設け、この止水リブと前記ウ
ェザーストリップとによって防水を行うグロメットにお
いて、前記止水リブの両側を、前記ウェザーストリップ
が前記パネルに取り付けされる取付け位置より突出する
よう長く設定したことを特徴とする。
【0015】このグロメットでは、グロメットの装着位
置ではウェザーストリップの車体外側にグロメットの止
水リブが配置されているため、ウェザーストリップの車
体外側が直接被水することがなく、ウェザーストリップ
がパネルに取り付けされる取付け位置より突出するよう
止水リブが長く設定されているため、ドアパネルの曲面
形状部とグロメットとウェザーストリップとの突き合わ
せ箇所に形成される隙間から水漏れすることがなく、
又、止水リブが1本であるため、ウェザーストリップを
圧入する作業を行う必要がなく、更に、グロメットの金
型加工に際して止水リブの対応形状を1箇所形成すれば
良い。
【0016】請求項2の発明は、請求項1記載のグロメ
ットであって、前記上面であって、前記ウェザーストリ
ップの車室内側の位置には、前記ウェザーストリップが
前記止水リブに当接するよう前記ウェザーストリップの
車室内側方向への移動を規制する位置規制用突起部を設
けたことを特徴とする。
【0017】このグロメットでは、請求項1の発明の作
用に加え、位置規制用突起部によってウェザーストリッ
プを止水リブに当接する位置に規制できるため、ウェザ
ーストリップの組付け時のバラツキを防止できる。
【0018】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
記載のグロメットであって、前記止水リブの高さは、前
記ウェザーストリップとの接触位置より高く設定したこ
とを特徴とする。
【0019】このグロメットでは、請求項1又は請求項
2の発明の作用に加え、ウェザーストリップが止水リブ
より乗り上がることを防止できる。
【0020】請求項4の発明は、請求項1〜請求項3記
載のグロメットであって、前記グロメット装着室に装着
された状態で、前記上面が周囲のパネルの上面よりも若
干突出する厚みに設定し、且つ、周縁部が前記グロメッ
ト装着室よりも若干突出する大きさに設定したことを特
徴とする。
【0021】このグロメットでは、請求項1〜請求項3
の発明の作用に加え、パネルの曲面形状部とグロメット
とウェザーストリップとの突き合わせ箇所に隙間が形成
されにくい。
【0022】請求項5の発明は、車両のパネルにグロメ
ット装着室を設け、このグロメット装着室にグロメット
を装着し、前記パネル上にウェザーストリップを配置
し、このウェザーストリップが前記グロメット装着室の
区間で前記グロメットの上面を通り、この上面には前記
ウェザーストリップの車室外側の位置で、且つ、前記ウ
ェザーストリップに沿って延びる止水リブを設け、この
止水リブと前記ウェザーストリップとによって防水を行
うグロメットの防水構造において、前記止水リブの両側
を、前記ウェザーストリップが前記パネルに取り付けさ
れる取付け位置より突出するよう長く設定したことを特
徴とする。
【0023】このグロメットの防水構造では、グロメッ
トの装着位置ではウェザーストリップの車体外側にグロ
メットの止水リブが配置されているため、ウェザースト
リップの車体外側が直接被水することがなく、ウェザー
ストリップがパネルに取り付けされる取付け位置より突
出するよう止水リブが長く設定されているため、ドアパ
ネルの曲面形状部とグロメットとウェザーストリップと
の突き合わせ箇所に形成される隙間から水漏れすること
がなく、又、止水リブが1本であるため、ウェザースト
リップを圧入する作業を行う必要がなく、更に、グロメ
ットの金型加工に際して止水リブの対応形状を1箇所形
成すれば良い。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0025】図1(A)は本発明の実施形態に係るグロ
メットの平面図、図1(B)はグロメットの装着状態を
示す正面図、図2はグロメットの装着状態を示す側面
図、図3はグロメットの裏面図、図4は図2のJ部の拡
大図、及び、隙間の形成状態を示す概略構成図、図5は
グロメット装着室に対するグロメットの厚み及び大きさ
を示すための断面図、図6は止水リブとウェザーストリ
ップとの当接状態を示す断面図、図7はドア側の斜視図
である。
【0026】ここで、本実施形態のグロメット20の構
成の説明に先駆けて、グロメット20が装着されるドア
部分の構造を図7を用いて説明する。図7に示すよう
に、車両のドアパネル(パネル)21のヒンジ取付部側
の側面パネル部21aにはグロメット装着室22が設け
られており、このグロメット装着室22にグロメット2
0が装着される。このグロメット装着室22は側面パネ
ル部21aを内側に凹状に折曲形成することによって構
成され、グロメット装着室22の周縁部を形成する側面
部21aの箇所は曲面形状部23(図5等に示す)とな
っている。グロメット装着室22の底部の略中央には、
ドアの厚さ方向に長い楕円形状のクリップ係合孔22a
が開設されている。
【0027】また、側面パネル部21aの上面には上下
方向にウェザーストリップ24が配置され、このウェザ
ーストリップ24は複数の箇所でクリップ25を介して
側面パネル部21aに固定されている。ウェザーストリ
ップ24はグロメット装着室22の区間ではグロメット
20の上面を通る。
【0028】次に、本実施形態のグロメット20及びそ
の防水構造について説明する。図1〜図3において、グ
ロメット20はグロメット装着室22内に装着されるグ
ロメット本体26と、この上面に突設されたハーネス保
護筒部27とから構成されている。グロメット本体26
は、例えばゴム組成物にて形成され、平板状の上面カバ
ー部26aと、この下面に固定された通路構成部26b
と、更にこの下面に固定された楕円突起状のクリップ部
26cとから成る。
【0029】上面カバー部26aは上方から見た場合に
一端側が半円で他端側が矩形をなし、この上面カバー部
26aがグロメット装着室22を塞ぐようにして配置さ
れている。具体的には、上面カバー部26aの周縁部
は、先端に行くに従って徐々に厚みが薄くなる第1リッ
プ部28として構成され、図4及び図5に示すように、
この第1リップ部28が側面パネル部21aに圧接され
ている。又、上面カバー部26aの周縁部の下面側には
下方に突出する第2リップ部29が設けられており、こ
の第2リップ部29の車両内側方向のエンド部29aは
前記ウェザーストリップ24の車室外側の位置で周縁部
の先端に延設されている。この第2リップ部29も側面
パネル部21aに圧接されている。この上面カバー部2
6aの大きさ等は下記する。
【0030】上面カバー部26aの上面には前記ウェザ
ーストリップ24の車室外側の位置で、且つ、前記ウェ
ザーストリップ24に沿って延びる止水リブ30が設け
られている。この止水リブ30の上下両側は、図1
(A)に示すように、上面カバー部26aよりも突出さ
れ、前記ウェザーストリップ24がクリップ25によっ
て側面パネル部21aに取り付けされる取付け位置より
寸法Dだけ突出するよう長く設定されている。止水リブ
30の高さは、図6に示すように、前記ウェザーストリ
ップ24との接触位置Pより寸法Hだけ高く設定されて
いる。又、上面カバー部26aの上面には前記ウェザー
ストリップ24の車室内側の位置で、且つ、前記ウェザ
ーストリップ24に沿って延びる位置規制用突起部31
が設けられている。この位置規制用突起部31によって
ウェザーストリップ24の車室内側方向の移動が規制さ
れている。更に、上面カバー部26aの上面にはハーネ
ス保護筒部27の一端が固定されている。
【0031】通路構成部26b内にはハーネス挿通路3
2が形成され、このハーネス挿通路32はハーネス保護
筒部27内と連通している。ハーネス挿通路32とハー
ネス保護筒部27内には車両用ドアハーネス(図示せ
ず)が挿通され、この車両用ドアハーネスの一端側はハ
ーネス保護筒部27の他端側から車体側に導かれ、車両
用ドアハーネスの他端側はハーネス挿通路32の開口部
32a(図3に示す)からドアパネル21側に導かれて
配索される。
【0032】クリップ部26cは前記クリップ係合孔2
2より若干大きく設定され、このクリップ部26cが前
記クリップ係合孔22aに係合されている。クリップ部
26cの基部には、クリップ部26cを周回するように
防水リップ33が形成されており、この防水リップ33
はグロメット装着室22の底面に圧接されている。これ
によりグロメット装着室22から側面パネル部21aの
内側への水漏れが防止される。
【0033】グロメット本体26の寸法は、図5に詳し
く示すように、グロメット装着室22に装着された状態
で、上面カバー部26がその周囲の側面パネル部21a
の上面よりも若干量D1だけ突出する厚みに設定され、
且つ、周縁部(第1リップ部28)がグロメット装着室
22より、詳しくはグロメット装着室22を形成する曲
面形状部23のエンドよりも若干量D2だけ突出する大
きさに設定されている。
【0034】上記構成において、車体側とウェザースト
リップ24との間は、ウェザーストリップ24の上面側
が車体側に圧着することによってシールされる。ドアパ
ネル21側とウェザーストリップ24との間は、グロメ
ット20の装着位置以外ではウェザーストリップ24の
下面側がドアパネル21の側面パネル部21aに圧着す
ることによってシールされる。又、グロメット20の装
着位置ではウェザーストリップ24の車体外側にグロメ
ット20の止水リブ30が配置されているため、ウェザ
ーストリップ24の車体外側が直接被水することがな
く、ウェザーストリップ24が側面パネル部21aに取
り付けされるクリップ25の位置より突出するよう止水
リブ30が長く設定されているため、ドアパネル21の
曲面形状部23とグロメット20とウェザーストリップ
24との突き合わせ箇所に形成される隙間から水漏れす
ることがなく、以上より確実に水漏れを防止できる。
【0035】つまり、図4に示すように、ドアパネル2
1とグロメット20とウェザーストリップ24との突き
合わせ箇所には、ウェザーストリップ24とグロメット
20との接点をA、ウェザーストリップ24のクリップ
固定位置をB、グロメット20の周縁部先端(第1リッ
プ部28の先端)をCとすると、図4にてハッチングエ
リアで示す隙間が生じる可能性があるが、この隙間の車
室外側の位置に止水リブ30が配置されるために水漏れ
が防止される。
【0036】特に、この実施形態では、グロメット本体
26の寸法は、図5に詳しく示すように、グロメット装
着室22に装着された状態で、上面カバー部26がその
周囲の側面パネル部21aの上面よりも若干量D1だけ
突出する厚みに設定され、且つ、周縁部(第1リップ部
28)がグロメット装着室22より、詳しくはグロメッ
ト装着室22を形成する曲面形状部23のエンドよりも
若干量D2だけ突出する大きさに設定されているため、
上記隙間が発生しにくく水漏れ防止の確実性が増すもの
である。
【0037】又、グロメット20には止水リブ30が1
本であるため、従来のように一対の止水リブの間にウェ
ザーストリップ24を圧入する作業を行う必要がなく、
取付作業の簡素化になり、更に、グロメット20の金型
加工に際して、従来のように一対の止水リブの対応形状
を形成する必要がなく、止水リブ30の対応形状を1箇
所形成すれば良いため、グロメット20の金型加工の簡
素化になる。
【0038】また、この実施形態では、上面カバー部2
6aの上面には前記ウェザーストリップ24の車室内側
の位置で、且つ、前記ウェザーストリップ24に沿って
延びる位置規制用突起部31が設けられているので、位
置規制用突起部31によってウェザーストリップ24を
止水リブ30に当接する位置に規制できるため、ウェザ
ーストリップ24の組付け時のバラツキを防止でき、よ
り確実に水漏れ防止ができる。
【0039】さらに、この実施形態では、止水リブ30
の高さは、図6に示すように、前記ウェザーストリップ
24との接触位置Pより寸法Hだけ高く設定されている
ので、ウェザーストリップ24が止水リブ30より乗り
上がることを防止できるため、より確実に水漏れ防止が
できる。
【0040】またさらに、この実施形態では、グロメッ
ト20におけるウェザーストリップ24の車室外側の位
置では、上面カバー部26aの周縁が第1リップ部28
と第2リップ部29とで側面パネル部21aに密着し、
且つ、第2リップ部29のエンド部29aがウェザース
トリップ24の車室外側の位置に位置するため、第1リ
ップ部28と第2リップ部29との間に進入した水を車
室外側の位置で水切りすることができる。
【0041】尚、前記実施形態によれば、グロメット2
0をドア側のパネル21に装着する場合に本発明を適用
した例であるが、ドア側のパネル21の他、車体側パネ
ルに装着する場合にも本発明を適用できる。又、グロメ
ット20をゴム組成物で形成したが、他の可撓性を有す
る合成樹脂で形成しても良い。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、グロメットの上面にはウェザーストリップの車
室外側の位置で、且つ、ウェザーストリップに沿って延
びる止水リブを設け、止水リブの両側を、ウェザースト
リップがパネルに取り付けされる取付け位置より突出す
るよう長く設定したので、グロメットの装着位置ではウ
ェザーストリップの車体外側にグロメットの止水リブが
配置されているため、ウェザーストリップの車体外側が
直接被水することがなく、ウェザーストリップがパネル
に取り付けされる取付け位置より突出するよう止水リブ
が長く設定されているため、ドアパネルの曲面形状部と
グロメットとウェザーストリップとの突き合わせ箇所に
形成される隙間から水漏れすることがなく、以上より確
実に水漏れを防止でき、又、止水リブが1本であるた
め、ウェザーストリップを圧入する作業を行う必要がな
く、取付作業の簡素化になり、更に、グロメットの金型
加工に際して止水リブの対応形状を1箇所形成すれば良
いため、グロメットの金型加工の簡素化になる。
【0043】請求項2の発明によれば、請求項1記載の
グロメットであって、前記上面であって、前記ウェザー
ストリップの車室内側の位置には、前記ウェザーストリ
ップが前記止水リブに当接するよう前記ウェザーストリ
ップの車室内側方向への移動を規制する位置規制用突起
部を設けたので、請求項1の発明の効果に加え、位置規
制用突起部によってウェザーストリップを止水リブに当
接する位置に規制できるため、ウェザーストリップの組
付け時のバラツキを防止でき、より確実に水漏れ防止が
できる。
【0044】請求項3の発明によれば、請求項1又は請
求項2記載のグロメットであって、前記止水リブの高さ
は、前記ウェザーストリップとの接触位置より高く設定
したので、請求項1又は請求項2の発明の効果に加え、
ウェザーストリップが止水リブより乗り上がることを防
止できるため、より確実に水漏れ防止ができる。
【0045】請求項4の発明によれば、請求項1〜請求
項3記載のグロメットであって、前記グロメット装着室
に装着された状態で、前記上面が周囲のパネルの上面よ
りも若干突出する厚みに設定し、且つ、周縁部が前記グ
ロメット装着室よりも若干突出する大きさに設定したの
で、請求項1〜請求項3の発明の効果に加え、パネルの
曲面形状部とグロメットとウェザーストリップとの突き
合わせ箇所に隙間が形成されにくいため、水漏れ防止の
確実性が増す。
【0046】請求項5の発明によれば、車両のパネルの
グロメット装着室にグロメットを装着し、グロメットの
上面にはウェザーストリップの車室外側の位置で、且
つ、ウェザーストリップに沿って延びる止水リブを設け
たグロメットの防水構造において、前記止水リブの両側
を、前記ウェザーストリップが前記パネルに取り付けさ
れる取付け位置より突出するよう長く設定したので、グ
ロメットの装着位置ではウェザーストリップの車体外側
にグロメットの止水リブが配置されているため、ウェザ
ーストリップの車体外側が直接被水することがなく、ウ
ェザーストリップがパネルに取り付けされる取付け位置
より突出するよう止水リブが長く設定されているため、
ドアパネルの曲面形状部とグロメットとウェザーストリ
ップとの突き合わせ箇所に形成される隙間から水漏れす
ることがなく、以上より確実に水漏れを防止でき、又、
止水リブが1本であるため、ウェザーストリップを圧入
する作業を行う必要がなく、取付作業の簡素化になり、
更に、グロメットの金型加工に際して止水リブの対応形
状を1箇所形成すれば良いため、グロメットの金型加工
の簡素化になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の実施形態に係るグロメットの
平面図、(B)は本発明の実施形態に係るグロメットの
装着状態を示す正面図である。
【図2】本発明の実施形態に係るグロメットの装着状態
を示す側面図である。
【図3】本発明の実施形態に係るグロメットの裏面図で
ある。
【図4】本発明の実施形態に係る図2のJ部の拡大図で
ある。
【図5】本発明の実施形態に係るグロメット装着室に対
するグロメットの厚み及び大きさを示すための断面図で
ある。
【図6】本発明の実施形態に係る止水リブとウェザース
トリップとの当接状態を示す断面図である。
【図7】本発明の実施形態に係るドア側の斜視図であ
る。
【図8】従来例に係るグロメットの装着状態を示す斜視
図である。
【図9】従来例に係るグロメットの装着状態を示す分解
斜視図である。
【図10】図8のA−A線断面図である。
【図11】他の従来例に係るグロメットの平面図であ
る。
【図12】図11のB−B線断面図である。
【図13】他の従来例に係るグロメットの正面図であ
る。
【図14】図12のI部の要部拡大図である。
【符号の説明】 20 グロメット 21 ドアパネル(パネル) 22 グロメット装着室 24 ウェザーストリップ 30 止水リブ 31 位置規制用突起部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のパネルのグロメット装着室に装着
    され、前記パネル上に配置されたウェザーストリップが
    グロメット装着室の区間で上面を通り、この上面には前
    記ウェザーストリップの車室外側の位置で、且つ、前記
    ウェザーストリップに沿って延びる止水リブを設け、こ
    の止水リブと前記ウェザーストリップとによって防水を
    行うグロメットにおいて、 前記止水リブの両側を、前記ウェザーストリップが前記
    パネルに取り付けされる取付け位置より突出するよう長
    く設定したことを特徴とするグロメット。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のグロメットであって、 前記上面であって、前記ウェザーストリップの車室内側
    の位置には、前記ウェザーストリップが前記止水リブに
    当接するよう前記ウェザーストリップの車室内側方向へ
    の移動を規制する位置規制用突起部を設けたことを特徴
    とするグロメット。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載のグロメット
    であって、 前記止水リブの高さは、前記ウェザーストリップとの接
    触位置より高く設定したことを特徴とするグロメット。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3記載のグロメットで
    あって、 前記グロメット装着室に装着された状態で、前記上面が
    周囲のパネルの上面よりも若干突出する厚みに設定し、
    且つ、周縁部が前記グロメット装着室よりも若干突出す
    る大きさに設定したことを特徴とするグロメット。
  5. 【請求項5】 車両のパネルにグロメット装着室を設
    け、このグロメット装着室にグロメットを装着し、前記
    パネル上にウェザーストリップを配置し、このウェザー
    ストリップが前記グロメット装着室の区間で前記グロメ
    ットの上面を通り、この上面には前記ウェザーストリッ
    プの車室外側の位置で、且つ、前記ウェザーストリップ
    に沿って延びる止水リブを設け、この止水リブと前記ウ
    ェザーストリップとによって防水を行うグロメットの防
    水構造において、 前記止水リブの両側を、前記ウェザーストリップが前記
    パネルに取り付けされる取付け位置より突出するよう長
    く設定したことを特徴とするグロメットの防水構造。
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