JP2591666Y2 - 自動車ドア用回路体取付部の防水構造 - Google Patents
自動車ドア用回路体取付部の防水構造Info
- Publication number
- JP2591666Y2 JP2591666Y2 JP1993034242U JP3424293U JP2591666Y2 JP 2591666 Y2 JP2591666 Y2 JP 2591666Y2 JP 1993034242 U JP1993034242 U JP 1993034242U JP 3424293 U JP3424293 U JP 3424293U JP 2591666 Y2 JP2591666 Y2 JP 2591666Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- protector
- side plate
- circuit body
- weather strip
- waterproof structure
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車ドアにハーネス
回路体を組み付けた際のドア側板部におけるハーネスプ
ロテクタ取付部の防水を図る構造に関するものである。
回路体を組み付けた際のドア側板部におけるハーネスプ
ロテクタ取付部の防水を図る構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】図５は、実開昭６２−５４８４９号公報
に記載された従来の自動車ドア用回路体取付部の構造を
示すものである。この構造は、ドアフレーム２１の側板
部２２から内板部２３にかけてハーネス保護用のプロテ
クタ２４に対する嵌合溝２５をＬ字形状に形成し、該ド
アフレーム２１内にドア用回路体２６のハーネス部２７
を組み付けると共に、該嵌合溝２５に合成樹脂製のプロ
テクタ２４を嵌合して該側板部２２からボディ側接続用
のハーネス端部２８を突出させ、該側板部２２上に配設
したゴム製のウェザストリップ２９の基面を該プロテク
タ２４の表面に密着させたものである。
に記載された従来の自動車ドア用回路体取付部の構造を
示すものである。この構造は、ドアフレーム２１の側板
部２２から内板部２３にかけてハーネス保護用のプロテ
クタ２４に対する嵌合溝２５をＬ字形状に形成し、該ド
アフレーム２１内にドア用回路体２６のハーネス部２７
を組み付けると共に、該嵌合溝２５に合成樹脂製のプロ
テクタ２４を嵌合して該側板部２２からボディ側接続用
のハーネス端部２８を突出させ、該側板部２２上に配設
したゴム製のウェザストリップ２９の基面を該プロテク
タ２４の表面に密着させたものである。
【０００３】しかしながら上記従来の構造にあっては、
図６(a) の如くプロテクタ２４を嵌合溝２５内に押し込
み過ぎてプロテクタ２４表面とウェザストリップ２９と
の間に隙間３０を生じたり、逆に図５(b) の如くプロテ
クタ２４の嵌め込みが少なくて嵌合溝２５との境界部に
ウェザストリップ２９に対する隙間３１，３１を生じた
りして、これら隙間３０，３１から雨水等が車室内に浸
入してしまうという問題があった。
図６(a) の如くプロテクタ２４を嵌合溝２５内に押し込
み過ぎてプロテクタ２４表面とウェザストリップ２９と
の間に隙間３０を生じたり、逆に図５(b) の如くプロテ
クタ２４の嵌め込みが少なくて嵌合溝２５との境界部に
ウェザストリップ２９に対する隙間３１，３１を生じた
りして、これら隙間３０，３１から雨水等が車室内に浸
入してしまうという問題があった。
【０００４】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、ドアフレー
ムの側板部にハーネスプロテクタを組み付けたドア用回
路体におけるプロテクタ取付部からの水の侵入を完全に
防止し得る構造を提供することを目的とする。
ムの側板部にハーネスプロテクタを組み付けたドア用回
路体におけるプロテクタ取付部からの水の侵入を完全に
防止し得る構造を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、ドアフレームの側板部に形成したプロテ
クタ嵌合溝にドア用回路体のプロテクタを嵌合させ、該
側板部上に配設したウェザストリップを該プロテクタに
密着させる自動車ドア用回路体取付部の防水構造におい
て、該プロテクタに、該ウェザストリップに沿って該プ
ロテクタと該側板部との境界を越えて延長する密着強化
用突条を設け、該密着強化用突条を該ウェザストリップ
の内溝に係合させたことを特徴とする。
に、本考案は、ドアフレームの側板部に形成したプロテ
クタ嵌合溝にドア用回路体のプロテクタを嵌合させ、該
側板部上に配設したウェザストリップを該プロテクタに
密着させる自動車ドア用回路体取付部の防水構造におい
て、該プロテクタに、該ウェザストリップに沿って該プ
ロテクタと該側板部との境界を越えて延長する密着強化
用突条を設け、該密着強化用突条を該ウェザストリップ
の内溝に係合させたことを特徴とする。
【０００６】
【作用】プロテクタからウェザストリップ側に突出した
密着強化用突条がプロテクタ表面及び該プロテクタとド
アフレーム側板部との境界部近傍においてウェザストリ
ップの内溝に嵌合して該ウェザストリップの潰し代を減
少させて密着圧を高める。これによりプロテクタ組付部
の防水性が向上する。また、該密着強化用突条がドアフ
レーム側板部表面に当接して嵌合溝に対するプロテクタ
の嵌合位置を一定に保持し、隙間の発生を防ぐ。
密着強化用突条がプロテクタ表面及び該プロテクタとド
アフレーム側板部との境界部近傍においてウェザストリ
ップの内溝に嵌合して該ウェザストリップの潰し代を減
少させて密着圧を高める。これによりプロテクタ組付部
の防水性が向上する。また、該密着強化用突条がドアフ
レーム側板部表面に当接して嵌合溝に対するプロテクタ
の嵌合位置を一定に保持し、隙間の発生を防ぐ。
【０００７】
【実施例】図１〜４は本考案に係る自動車ドア用回路体
取付部の防水構造の一実施例を示すものである。この防
水構造は、図１の如くドアフレーム１の内板部２にドア
用回路体３のフラットハーネス部４を表面実装すると共
に、該ドアフレーム１の側板部５から直交する内板部２
にかけて設けられたＬ字状のプロテクタ嵌合溝６に該回
路体３のＬ字状のハーネス保護用プロテクタ７を嵌合さ
せ、該側板部５に配設したゴム製のウェザストリップ８
を該プロテクタ７の側板部側表面９（図２）に密着させ
る構造において、該プロテクタ７の側板部側表面９に図
２の如く該ウェザストリップ８に対する断面矩形状の密
着強化用突条１０を一体に設けて、ウェザストリップ８
の内溝１１（図４）に該密着強化用突条１０を係合さ
せ、プロテクタ取付部におけるドア閉止時のウェザスト
リップ８の潰れ代を減少させて密着圧を高めたことを特
徴とする。
取付部の防水構造の一実施例を示すものである。この防
水構造は、図１の如くドアフレーム１の内板部２にドア
用回路体３のフラットハーネス部４を表面実装すると共
に、該ドアフレーム１の側板部５から直交する内板部２
にかけて設けられたＬ字状のプロテクタ嵌合溝６に該回
路体３のＬ字状のハーネス保護用プロテクタ７を嵌合さ
せ、該側板部５に配設したゴム製のウェザストリップ８
を該プロテクタ７の側板部側表面９（図２）に密着させ
る構造において、該プロテクタ７の側板部側表面９に図
２の如く該ウェザストリップ８に対する断面矩形状の密
着強化用突条１０を一体に設けて、ウェザストリップ８
の内溝１１（図４）に該密着強化用突条１０を係合さ
せ、プロテクタ取付部におけるドア閉止時のウェザスト
リップ８の潰れ代を減少させて密着圧を高めたことを特
徴とする。
【０００８】図２の如く該プロテクタ７はウェザストリ
ップ８に対する縦方向の係合溝１２を有し、該係合溝１
２の底面はドアフレーム１の側板部５表面よりもウェザ
ストリップ８側に高く突出して前記側板部側表面９をな
す。該プロテクタ７の側板部側表面９は上下のテーパ部
１３，１３を介してドアフレーム側板部５になだらかに
続く。
ップ８に対する縦方向の係合溝１２を有し、該係合溝１
２の底面はドアフレーム１の側板部５表面よりもウェザ
ストリップ８側に高く突出して前記側板部側表面９をな
す。該プロテクタ７の側板部側表面９は上下のテーパ部
１３，１３を介してドアフレーム側板部５になだらかに
続く。
【０００９】そして該密着強化用突条１０は係合溝１２
の中央において側板部側表面９から上下のテーパ部１
３，１３に沿ってプロテクタ７とドアフレーム側板部５
との境界１４を経て該側板部５上に突出延長する如く形
成される。すなわち該密着強化用突条１０はテーパ部１
３において漸次板厚を増し、側板部５上で最大厚とな
り、該突条１０のウェザストリップ側前端面１０ａは全
長に渡って一定な面高さに形成される。そして該密着強
化用突条１０の上下の突出部１０ｂ，１０ｂはその底面
１０ｃをドアフレーム側板部５に当接させてプロテクタ
７の嵌合方向位置を一定化させる。
の中央において側板部側表面９から上下のテーパ部１
３，１３に沿ってプロテクタ７とドアフレーム側板部５
との境界１４を経て該側板部５上に突出延長する如く形
成される。すなわち該密着強化用突条１０はテーパ部１
３において漸次板厚を増し、側板部５上で最大厚とな
り、該突条１０のウェザストリップ側前端面１０ａは全
長に渡って一定な面高さに形成される。そして該密着強
化用突条１０の上下の突出部１０ｂ，１０ｂはその底面
１０ｃをドアフレーム側板部５に当接させてプロテクタ
７の嵌合方向位置を一定化させる。
【００１０】図３に図１のＡ−Ａ断面図を示す如く該プ
ロテクタ７は裏側に含油シリコン等のパッキン１５を介
してドアパネル１の嵌合溝６に嵌合される。また回路体
３のハーネス部４はプロテクタ７内を通って該プロテク
タ７のグロメット取付筒部１６から導出され、ハーネス
先端には図１の如くボディ側接続用のコネクタ１７が配
設される。該グロメット取付筒部１６よりも車室側に位
置する前記密着強化用突条１０に図４の如くウェザスト
リップ８が挿着される。
ロテクタ７は裏側に含油シリコン等のパッキン１５を介
してドアパネル１の嵌合溝６に嵌合される。また回路体
３のハーネス部４はプロテクタ７内を通って該プロテク
タ７のグロメット取付筒部１６から導出され、ハーネス
先端には図１の如くボディ側接続用のコネクタ１７が配
設される。該グロメット取付筒部１６よりも車室側に位
置する前記密着強化用突条１０に図４の如くウェザスト
リップ８が挿着される。
【００１１】該ウェザストリップ８には図１の拡大図に
も示す如くプロテクタ７からドアフレーム側板部５にか
けて密着強化用突条１０に対する断面矩形状の内溝１１
を形成すると共に全長に渡って楕円状の潰し空間１８を
設けてあり、図４の如くウェザストリップ８の内溝１１
を密着強化用突条１０に係合させることにより、ドア閉
止時のプロテクタ取付部におけるウェザストリップ８の
潰れ代が減少し、それによってウェザストリップ８の密
着圧が増加して隙間のない確実な防水が可能となる。
も示す如くプロテクタ７からドアフレーム側板部５にか
けて密着強化用突条１０に対する断面矩形状の内溝１１
を形成すると共に全長に渡って楕円状の潰し空間１８を
設けてあり、図４の如くウェザストリップ８の内溝１１
を密着強化用突条１０に係合させることにより、ドア閉
止時のプロテクタ取付部におけるウェザストリップ８の
潰れ代が減少し、それによってウェザストリップ８の密
着圧が増加して隙間のない確実な防水が可能となる。
【００１２】
【考案の効果】以上の如くに、本考案によれば、プロテ
クタに設けた密着強化用突条がウェザストリップの潰し
代を減少させて密着圧を高めるから、プロテクタ取付部
における防水性が向上するものである。また該密着強化
用突条がドアフレーム側板部に当接してプロテクタの嵌
合深さを一定に保つから、ウェザストリップとの間の隙
間の発生が防止され、より確実な防水性が発揮される。
クタに設けた密着強化用突条がウェザストリップの潰し
代を減少させて密着圧を高めるから、プロテクタ取付部
における防水性が向上するものである。また該密着強化
用突条がドアフレーム側板部に当接してプロテクタの嵌
合深さを一定に保つから、ウェザストリップとの間の隙
間の発生が防止され、より確実な防水性が発揮される。
【図１】本考案に係る自動車ドア用回路体取付部の防水
構造の一実施例を示す斜視図（円内は要部拡大斜視図）
である。
構造の一実施例を示す斜視図（円内は要部拡大斜視図）
である。
【図２】プロテクタ取付部を示す斜視図（円内は要部拡
大斜視図）である。
大斜視図）である。
【図３】図１のＡ−Ａ断面図である。
【図４】(a) はプロテクタへウェザストリップを挿着す
る状態を示す横断面図、(b) は同じく挿着した状態の横
断面図である。
る状態を示す横断面図、(b) は同じく挿着した状態の横
断面図である。
【図５】従来例を示す全体斜視図である。
【図６】図５のＢ−Ｂ断面図であり、(a) はプロテクタ
を嵌合し過ぎた状態、(b) は嵌合不充分な状態を示す。
を嵌合し過ぎた状態、(b) は嵌合不充分な状態を示す。
１ ドアフレーム ３ ドア用回路体 ５ 側板部 ６ プロテクタ嵌合溝 ７ プロテクタ ８ ウェザストリップ １０ 密着強化用突条 １１ 内溝 １４ 境界
Claims (1)
- 【請求項１】 ドアフレームの側板部に形成したプロテ
クタ嵌合溝にドア用回路体のプロテクタを嵌合させ、該
側板部上に配設したウェザストリップを該プロテクタに
密着させる自動車ドア用回路体取付部の防水構造におい
て、該プロテクタに、該ウェザストリップに沿って該プ
ロテクタと該側板部との境界を越えて延長する密着強化
用突条を設け、該密着強化用突条を該ウェザストリップ
の内溝に係合させたことを特徴とする自動車ドア用回路
体取付部の防水構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993034242U JP2591666Y2 (ja) | 1993-06-24 | 1993-06-24 | 自動車ドア用回路体取付部の防水構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993034242U JP2591666Y2 (ja) | 1993-06-24 | 1993-06-24 | 自動車ドア用回路体取付部の防水構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH075969U JPH075969U (ja) | 1995-01-27 |
| JP2591666Y2 true JP2591666Y2 (ja) | 1999-03-10 |
Family
ID=12408696
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1993034242U Expired - Fee Related JP2591666Y2 (ja) | 1993-06-24 | 1993-06-24 | 自動車ドア用回路体取付部の防水構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2591666Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-06-24 JP JP1993034242U patent/JP2591666Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH075969U (ja) | 1995-01-27 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19980929 |
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