JP2003235132A - グロメット - Google Patents

グロメット

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JP2003235132A
JP2003235132A JP2002033996A JP2002033996A JP2003235132A JP 2003235132 A JP2003235132 A JP 2003235132A JP 2002033996 A JP2002033996 A JP 2002033996A JP 2002033996 A JP2002033996 A JP 2002033996A JP 2003235132 A JP2003235132 A JP 2003235132A
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grommet
recess
waterproof rib
side wall
waterproof
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JP2002033996A
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Akihiko Doi
昭彦 土肥
Takeshi Hasegawa
健 長谷川
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Fujikura Ltd
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Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 その装着作業が簡易に行なえ、防水・防塵性
が確保できるグロメットを提供する。 【解決手段】 所定の取付け面3,4に形成された凹部
5に装着され、凹部5にハーネスを挿通させる通路10
と、取付け面における3,4凹部の周縁部に密着される
第1の封止部19と、凹部5の側壁5bに密着される第
2の封止部20と、第2の封止部20によって阻止され
た水分を凹部5外に誘導する水切り部24とを備えたグ
ロメット1において、第2の封止部20が、側壁5bに
よって屈曲するように変形されて側壁5bに密着される
構成とされ、水切り部24が第1の封止部19と第2の
封止部20とに接続された仕切り壁とされ、その少なく
とも、第2の封止部20に接続された部分の延在方向
が、第2の封止部20の延在方向に垂直な方向に対して
傾斜された構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、車両などのドア
に取り付けられ、ドアとドアの取付け対象とを連絡する
ハーネスを保護するドアハーネス用グロメットに関する
ものである。 【0002】 【従来の技術】近年、電子技術の発展に伴って各種の分
野に電子技術が応用され、その普及が進んでいる。特
に、乗用車などの走行車両の分野おいては、その環境保
護や燃費の向上、走行性能の向上に留まることなく、使
用者に対する快適性や利便性、さらには防犯性を向上さ
せるために、多様な電子技術が活用されている。 【0003】すなわち、例えば、使用者が車両に乗り降
りするためのドアには、ウインドをスイッチ操作のみで
自動的に開閉させる機能や、使用者がキーを携帯して接
近するとドアのロックが解除される機能などが実用化さ
れ、車両に搭載されている。 【0004】このドアは、車体の側面に設けられた開口
部に適合する外形状を備えたパネル状に形成され、ヒン
ジ機構などを介して、開口部を開閉可能に車体に取り付
けられている。また、このドアは、一般的に、薄板金属
製のアウタパネルとインナパネルとからなるドア本体、
ウインド・ガラスなどを主要な構成要素として形成さ
れ、さらに、このドア本体内に、上記の諸機能を附加す
るスイッチやセンサなどの電気的な構成や、アクチュエ
ータなどの機械的な構成が収容されている。 【0005】また、このドア本体の内部に、上下にスラ
イド移動されて開閉されるウインド・ガラスを伝わっ
て、またはガラスに付着して水が侵入することから、車
体からドア本体へ連絡される複数の配線を束ねたワイヤ
リングハーネス(以降、ハーネスと呼称する)を、ドア
本体の内部を通過させること回避して、車両の室内面側
に沿って取り付けられることがある。 【0006】すなわち、図7に示すように、車体(図示
せず)に設けられた開口部(図示せず)の周縁部に対面
したドア本体50の端面部51から車室内側の内面部5
2に至るまでL字状の凹部53が形成され、この凹部5
3にグロメット55を介して、上記のハーネス(図示せ
ず)を収容するようにした構成が知られている。そし
て、ドア本体50側に配置されたハーネスの端部から、
例えば、ドア本体50内の各部に設置されたスピーカ、
パワーウィンドレギュレータ、リモコンミラー、ドアロ
ックおよびパワーウィンドスイッチ(以上、図示せず)
などの上記の諸機能を担った各構成に配線が分岐され接
続されている。 【0007】このグロメット55は、ドア本体50の凹
部53に取り付けられるドア取付部56と、車体側の装
着孔(図示せず)に取り付けられる車体取付部57と、
これらのドア取付部56と車体取付部57とを連絡する
蛇腹部58とを主要な部材として構成され、これらの内
部には、ハーネスを通過させる通路(図示せず)が形成
されている。 【0008】また、このグロメットは、合成ゴムなどの
弾性変形が可能な材料を用いて一体に形成され、少なく
ともその蛇腹部58が、柔軟に伸縮されるとともに、折
り曲げられることなく湾曲されるように構成されてい
る。したがって、このグロメット55にハーネスの中間
部が挿通されて、ドア本体50の凹部に取り付けられる
ことにより、ドアの開閉に伴ってハーネスが無理に曲げ
られたり、捻られたりすることが防止され、ハーネスと
して束ねられた配線へのストレスが緩和されるととも
に、ドア本体50と車体との間にハーネスが挟まれなく
なるので、ハーネスの耐久性の向上や、損傷の防止が図
られる。 【0009】さらに、図8および図9に示すように、こ
のグロメット55には、少なくとも、ドア本体50の端
面部51に位置した凹部53の開口周縁において、その
全ての周囲の表面に密着されて、この凹部53の開口を
封止するようにした上蓋部60が設けられ、グロメット
55によるハーネスに対する防水・防塵性を確保するよ
うにしている。 【0010】また、このグロメット55においては、こ
の上蓋部60による封止を通り抜けた水分や埃があった
場合に、それ以上の侵入を阻止する第2の封止部を設け
て、防水・防塵性の向上を図っている。すなわち、この
第2の封止部は、グロメット55の凹部53内に配置さ
れる側面部に鍔状の防水リブ部61を設けた構成とさ
れ、この防水リブ部61は、弾性変形が可能で、凹部5
3の深さ方向に対して直交する方向に突出され、その突
出長さがグロメット55の側面部と凹部53の側壁53
aとの間隙距離よりも長い寸法に設定されている。 【0011】したがって、このグロメット55が凹部5
3に装着されると、防水リブ部61の先端が対向した凹
部53の側壁53aに接触され、側壁53aに沿うよう
に変形されて密着するので、両者間に隙間を生じさせず
に済み、防水・防塵性を得ることができる。 【0012】さらに、このグロメット55には、上記の
防水リブ部61によって止水された水をグロメット55
の外部に誘導して排出するため水切り部62が形成さ
れ、この水切り部62によって、上記の上蓋部60と防
水リブ部61との間に水が滞留することを解消するよう
にしている。すなわち、この水切り部62は、防水リブ
部61から上蓋部60側に向けて、つまりその表面から
直角方向に向けて、上蓋部60に接続される仕切り板状
に形成され、上蓋部60と防水リブ部61とを最短経路
で接続するようにしている。このため、この水切り部6
2は、凹部53の深さ方向に、言い換えれば、グロメッ
ト55の凹部53に対する挿入方向に沿って設けられて
いる。 【0013】したがって、止水された水がその防水リブ
部61の表面を伝わり流れてくると、次に、この水が水
切り部62に接触され、水切り部62の表面に沿って上
蓋部60側に導かれて、排出される。特に、ドアの開閉
に伴って、または車両の走行状態によっては、上記の上
蓋部60と防水リブ部61と側壁53aとによって形成
される細長い形状の空間に止水されて滞留した水が、こ
の空間の長手方向に移動されるので、この移動する水が
水切り部62に誘導されて排出される機会が増大される
ことになる。この結果、水切り部62を設けて、止水さ
れた水の排水経路を確保していることにより、止水され
た水が上蓋部60と防水リブ部61との間に滞留するこ
とが減少されるので、グロメット55による防水・防塵
性能の向上を図ることができる。 【0014】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述さ
れた構成のグロメットを、ドア本体に取り付ける場合に
は、上記の水切り部が、凹部の側壁によって防水リブ部
が変形されることを妨げることがあるので、ドア本体へ
のグロメットの装着作業が困難となる不都合が生じた。 【0015】すなわち、上記の防水リブ部は、弾性変形
可能な構成とされ、凹部にグロメットが挿入されて装着
される場合には、その先端から凹部の側壁に接触されて
変形され、この際の変形によって生じる押圧力を用い
て、防水リブ部の先端側と側壁とのそれぞれの接触面が
密着された状態を確保するようにしている。つまり、こ
の防水リブ部の先端側は、挿入による前進方向に対して
後退する方向に屈曲される必要がある。 【0016】ところが、上記の水切り部は板状に形成さ
れ、その板体の一端から長手方向に向けて加わる力に対
しては、撓むことが少なく、大きく変形しないので、高
い剛性強度を有していることになる。そして、この水切
り部は、グロメットの凹部への挿入方向に沿って形成さ
れ、防水リブ部が屈曲される側に位置して設けられてお
り、その一端が防水リブ部に、他端が上蓋部に接続され
ている。 【0017】したがって、上記のグロメットを凹部に装
着する際に、凹部の側壁による防水リブ部の変形を、防
水リブ部が充分な強度を有して阻止していることになる
ので、防水リブ部の先端と凹部の側壁との接触圧力が大
幅に増大してしまう。このため、この大きな接触圧が維
持された状態で、防水リブ部つまりグロメットを移動さ
せるには、大きな力が必要となる。 【0018】すなわち、このようにグロメットの凹部内
での移動に対する抵抗力が増加されていることに加え
て、装着が完了する位置まで凹部内で移動させる必要が
あることから、グロメットの凹部への装着作業には、大
きな力を継続的に必要とされ、作業性が低下してしま
う。特に、例えば、凹部の側壁が、凹部の深さ方向に向
かうほど中心に狭まるテーパー面とされている場合に
は、挿入作業の進展に伴い、つまり防水リブ部が凹部内
に深く挿入されるのに伴い、グロメットの防水リブ部と
側壁との間隙距離が減少されるので、上記の理由による
抵抗力が増加して、グロメットの挿入に要する力が増大
してしまい、作業の困難性がより増加される傾向にあっ
た。 【0019】これらの結果、グロメットの装着作業に要
する時間が長時間化されるとともに、装着の手間がかか
ったり、グロメットの取り付け不良による防水性が不足
したりして、組立て品質や生産性が低下するおそれがあ
った。 【0020】この発明は、上記の事情を背景にしてなさ
れたものであり、グロメットの装着作業が簡易に行な
え、防水性および防塵性が確保できるグロメットを提供
することを目的とする。 【0021】 【課題を解決するための手段およびその作用】上記の目
的を達成するために、請求項1の発明は、所定の取付け
面に形成された凹部に装着され、前記凹部にハーネスを
挿通させる通路と、前記取付け面における凹部の周縁部
に密着される第1の封止部と、前記凹部の側壁に密着さ
れる第2の封止部と、第2の封止部によって阻止された
水分を凹部外に誘導する水切り部とを備えたグロメット
において、前記第2の封止部が、側壁によって屈曲する
ように変形されて側壁に密着される構成とされ、前記水
切り部が、第1の封止部と第2の封止部とに接続された
仕切り壁とされ、その少なくとも、第2の封止部に接続
された部分の延在方向が、第2の封止部の延在方向に垂
直な方向に対して傾斜された構成とされていることを特
徴とするグロメットである。 【0022】したがって、請求項1の発明によれば、水
切り部の延在方向を第2の封止部の延在方向に垂直な方
向に対して傾斜された構成としていることにより、第2
の封止部を屈曲させた力が、この水切り部に対して、そ
の板厚方向に向けて斜め方向から加わることになるの
で、水切り部と第2の封止部との相対角度が変化された
り、水切り部自体も撓むように変形されたりして、水切
り部が充分に変形されることになる。 【0023】 【発明の実施の形態】以下、この発明の具体例を図面を
参照して説明する。図1はこの発明のグロメットの一具
体例の全体構成を示す側面図であり、図2は、グロメッ
トの内部の構成を示す断面図であり、図3は、グロメッ
トとドア本体との取り付け前の状態を示す斜視図であ
り、図4は、グロメットが凹部に装着された状態をその
凹部の一部を破断して示す側面図であり、図5は、同状
態のグロメットを示す横断面図である。 【0024】このグロメット1は、図3示すように、取
り付け対象とされたドア本体2の車体の開口周縁に対向
された端面部3から車室側に向けられた内面部4に至る
まで形成された凹部5に装着され、車体側(図示せず)
からのハーネス(図示せず)を、ドア本体2を開閉させ
るヒンジ機構(図示せず)などが設けられた端面部3を
貫通させることなく、この凹部5を通過させて内面部4
に導いてから、ドア本体2内に導入できるようにしてい
る。 【0025】すなわち、この凹部5は、ドア本体2の端
面部3から内面部4に至るL字状の部分を幅広の帯状に
窪ませて形成され、その端面部3に形成された開口形状
が、その端面部3の表面に沿った平面視において半円の
直線部分に台形を接続した形状とされ、その内面部4に
形成された開口形状が、その内面部4の表面に沿った平
面視において台形の底辺に接続された矩形状とされてい
る。また、この凹部5の底面5aは、その底面形状が、
凹部5の開口形状に、相似で所定に小さい形状とされ、
これらの両者を接続する側壁5bが、図5に示すよう
に、開口から底面5aに向けて狭まる緩やかなテーパー
面を形成するようにしている。さらに、この凹部5の端
面部3に設けられた底部の略幅方向の中央で所定箇所に
は、略四角形の開口形状を有した貫通孔5cが形成さ
れ、この貫通孔5cは、後述するように、上記のグロメ
ット1を位置決めして取り付けるための取り付け孔とし
て用いられている。 【0026】このグロメット1は、図1および図2に示
すように、ハーネス(図示せず)の中間部分を収容して
保護するグロメットインナー6と、このグロメットイン
ナー6と凹部5との間に介在されたグロメットアウター
7とから構成され、凹部5の開口からの水分や埃の侵入
を防止するようにしている。 【0027】このグロメットインナー6は、ブラスチッ
クなどの硬質材料を用いて、所定の剛性を備えるように
形成され、グロメットアウター7を変形させるととも
に、凹部4に装着された場合に、この凹部4に対する連
結強度を充分に確保する強度部材とされている。また、
グロメットインナー6は、その外形状が、上記の凹部5
の内周形状に相似されて所定に小さい形状で中空状に形
成され、グロメット1が凹部5に装着されると、このグ
ロメットインナー6の大部分が凹部5内に位置されるよ
うになっている。 【0028】また、このグロメットインナー6には、そ
の内部に通路10が形成され、グロメットアウター7を
通過してきたハーネスを、ドア本体2の凹部に沿って導
いてドア本体2の内面部4から引き出せるようにしてい
る。 【0029】さらに、グロメットインナー6の凹部5に
対して反対側となる周縁部には、所定の幅を有したフラ
ンジ部11が形成されている。したがって、このフラン
ジ部11を用いて、グロメットインナー6が後述するグ
ロメットアウター7に抜け止めされて、グロメットイン
ナー6とグロメットアウター7とが一体化されたグロメ
ット1となる。 【0030】また、グロメットインナー6には、凹部5
に形成された貫通孔5cに嵌合される嵌合部12が設け
られ、この嵌合部12が貫通孔5cに嵌め込まれて、嵌
合部12に設けられた爪部12aが貫通孔5cに係合さ
れることによって、グロメットインナー6つまりグロメ
ット1を凹部5に位置決めして固定できるようにしてい
る。 【0031】すなわち、グロメットインナー6における
凹部5の底面5aに対面された底面6aの貫通孔5cに
対応した箇所には、嵌合部12が設けられ、この嵌合部
12は、略立方形状に形成されている。また、この嵌合
部12の突出された先端側の外周には、突出方向に対し
て直交する外側に向けて突出された爪部12aが設けら
れ、これらの爪部12aは、その突出方向から逆方向に
弾性変形が可能な構成とされている。 【0032】また、グロメットアウター7は、合成ゴム
などの弾性変形が可能な材料を用いて、ドア本体2の凹
部5に取り付けられるドア取付基部13と、車体側の装
着孔(図示せず)に取り付けられる車体取付基部14
と、これらのドア取付基部13と車体取付基部14を連
絡する蛇腹部15とを一体に形成した構成とされてい
る。 【0033】この蛇腹部15は、所定の内径を有したパ
イプ状もしくは蛇腹状に形成され、その内径を維持した
まま、所定に伸縮および湾曲が可能な構成とされてい
る。したがって、この蛇腹部15内をハーネスが挿通さ
れ、この蛇腹部15が柔軟に撓むことによって、ドアが
開閉されることに伴い、ドア側に取り付けられたドア取
付基部13と車体側に取り付けられた車体取付基部14
との相対的な位置が変更されても、ハーネスが折り曲げ
られたり捻れたりすることが回避され、ハーネスの断線
や損傷を防止するようにしている。すなわち、車体側か
らドア本体2側に連絡されるハーネスは、外部に露出さ
れているとともに、ドアの開閉に追従させる必要がある
ので、従来からこのような蛇腹部15が外装されてい
る。 【0034】上記車体取付基部14は、蛇腹部15の一
端に接続され、車体側の装着孔に防塵・防水性を確保し
ながら、取り付けられている。 【0035】また、上記のドア取付基部13は、グロメ
ットインナー6の周囲を囲んだ形状に形成され、その内
部には、凹部5の開口側に面したグロメットインナー6
の部分の外形状と同一に、その内形状が形成された切欠
き部17が設けられている。また、この切欠き部17
に、グロメットインナー6を収容することにより、車体
取付基部14つまりグロメットアウター7にグロメット
インナー6が連結されるようにしている。また、この際
には、グロメットインナー6に一体形成されたフランジ
部11が、車体取付基部14の切欠き部17に形成され
た溝部17aに嵌合されるので、切欠き部17からグロ
メットアウター7から離脱することが阻止され、車体取
付基部14つまりグロメットアウター7とグロメットイ
ンナー6とが強固に連結される。 【0036】さらに、車体取付基部14には、上記のド
ア本体2の端面部3に形成された凹部5の近傍で互いに
異なる面に密着され、凹部5の防水・防塵を図るリップ
部19と、防水リブ部20とが形成されている。すなわ
ち、車体取付基部14には、凹部5の開口形状の輪郭よ
り大きい形状に形成された蓋体部21が一体に形成さ
れ、グロメット1が装着された場合には、この蓋体部2
1が凹部5の開口を、その外周縁部の全周に亘ってカバ
ーするようにしている。 【0037】また、この凹部5の開口の周縁部に対向さ
れた蓋体部21の外周縁部分には、その全周に亘って、
所定の接触圧を有して凹部5の開口周縁部に接触される
リップ部19が形成されている。このリップ部19は、
蓋体部21から凹部5の開口周縁部に向けて所定に突出
された形状とされている。 【0038】したがって、グロメット1が凹部5に装着
されると、リップ部19が凹部5の開口周縁部の全周に
亘って、押圧状態を保ちながら接触される。このため、
この押圧力によりリップ部19自体が変形しながら開口
周縁部に密着され、両者間に隙間が生じることが防止さ
れる。この結果、このように構成されたリップ部19
が、凹部5の開口を防水・防塵するグロメット1の第1
の封止部となる。 【0039】他方、グロメット1が装着された場合に車
体取付基部14の凹部5内に位置される部分の周縁に
は、所定の接触圧を有して凹部5の側壁5bに接触され
る防水リブ部20が一体に形成されている。 【0040】すなわち、この防水リブ部20は、車体取
付基部14の外周部における凹部5の側壁5bの深さ方
向の中間位置に対応して、この深さ方向に対して直交す
る方向に突出されている。また、この防水リブ部20
は、その外周縁の外形状が、凹部5の開口形状の輪郭よ
りも大きい形状に形成され、防水リブ部20の外縁部が
凹部5の側壁5bに充分に接触できるようにしている。
また、この防水リブ部20は、その防水リブ部20の厚
さ方向の断面形状において、突出した方向に向かうほど
先細るテーパ状に形成されているとともに、その先端部
分が半円形状に形成されている。 【0041】したがって、このグロメット1が凹部5に
装着されると、防水リブ部20の先端が対向した凹部5
の側壁5bに接触され、防水リブ部20が凹部5の開口
側に向けて側壁5bに沿うように屈曲されて密着するの
で、両者間に隙間を生じさせずに済み、上記のリップ部
19と同様に防水・防塵性を確保することができる。ま
た、この際には、防水リブ部20の突出長さが充分に確
保され、しかも先細りのテーパー状とされ、さらにその
先端形状が半円形状とされていることから、防水リブ部
20の先端からある程度の長さの部分が側壁5bに沿っ
て変形されることになり、防水リブ部20と側壁5bと
の接触面を線状ではなく、ある程度の幅を有した帯状と
することができるので、安定した防水・防塵性を確保す
ることが可能となる。 【0042】また、上蓋部に設けられたリップ部19と
防水リブ部20とが、互いに異なる面に互いに異なる方
向に押圧させてそれぞれの接触面における密着状態を確
保した構成としたので、これらの両者の変形が互いに影
響を及ぼし合うことが無く、それぞれ独立して行なうこ
とができる。このため、各部の変形による封止状態を二
箇所で生起させて、これらの2つの封止状態を互いに干
渉させることなく、独立して維持させることができるの
で、グロメット1の防塵・防水性能に対する確実性や信
頼性を向上することができる。 【0043】さらに、ドアの開閉動作に伴い、車体部に
固定されてる車体取付け部が接続されている蛇腹部15
を介してグロメット1に引っ張り力や押圧力が加わった
り、グロメット1自体に外部から衝撃力が加わったりし
た場合にも、リップ部19と防水リブ部20とはそれぞ
れ独立して変形され、この変形による密着状態を確保で
きるので、どちらかの一方の部分で、防水・防塵性を維
持することができる。 【0044】また、車体取付基部14の防水リブ部20
の外方への突出方向の基端で、防水リブ部20が屈曲さ
れる側の箇所には、防水リブ部20と平行に、その全周
に亘って、所定の深さと幅で切り欠いた切欠き部22が
形成され、この切欠き部22に、防水リブ部20が大き
く屈曲された場合に、その屈曲された部分を収納して退
避できるようにしている。 【0045】したがって、グロメット1が凹部5に対し
て僅かに傾斜したり、横方向に位置ずれして凹部5に挿
入された場合には、このような切欠き部22を形成しな
いで平坦面から直接、防水リブ部20を突出した構成で
は、凹部5の側壁5bによって防水リブ部20が大きく
屈曲されても、この屈曲された防水リブ部20の部分が
平坦面から出っ張った突部として残留した状態となるの
で、この状態の防水リブ部20が側壁5bに引っ掛かっ
て、グロメット1を凹部5に挿入して装着することがし
ずらくなってしまう。これに対して、この切欠き部22
が形成された本構成では、屈曲された防水リブ部20が
切欠き部22内に退避され、つまり少なくとも防水リブ
部20が側壁5bに平行な面よりも内側に引き込まれて
退避され、側壁5bに対向された平坦面が確保できるの
で、上記の事態を未然に回避することができる。 【0046】また、蓋体部21の外部に露出された外面
側には、蓋体部21を直線状に横断する浅溝部(図示せ
ず)が形成され、グロメット1が凹部5に装着された後
には、この浅溝部にウェザーストリップ(図示せず)が
嵌め込まれて、ウェザーストリップがグロメット1の蓋
体部21の表面を通過しながら、ドア本体2に装着され
るようにしている。すなわち、このウェザーストリップ
は、その太さ方向に弾性変形が可能な中空状の管状体と
され、ドア本体2と車体本体との間に押圧変形されなが
ら介在されて、両者間に水分や埃の侵入経路となる隙間
が生じること防止するようにしている。 【0047】なお、この溝の周縁の近傍箇所に、後述す
る水切り部24の一端が到達するように、水切り部24
が車体取付基部14に設けられている。 【0048】すなわち、蓋体部21と防水リブ部20と
の間には、水切り部24が形成され、防水リブ部20に
よって止水した水を誘導して凹部5から外部に排出する
とともに、グロメット1の装着する際に、防水リブ部2
0の外周端が凹部5の側壁5bに接触されて防水リブ部
20が変形されることに対して、この水切り部24が影
響を与えることを低減させて、グロメット1の装着作業
を簡易に行なえるようにしている。 【0049】この水切り部24は、互いに平行に所定間
隔を設けて配置された蓋体部21と防水リブ部20とを
接続する所定の厚さを有した長板状に形成され、これら
の蓋体部21および防水リブ部20が延在された方向に
対して、斜めとなる方向に延在されて設けられている。
すなわち、この水切り部24が蓋体部21に接続された
箇所と、水切り部24が防水リブ部20に接続された箇
所とは、その長手方向に所定の距離を設けて離れて設け
られている。 【0050】したがって、グロメット1の装着によっ
て、防水リブ部21が水切り部24に向けて屈曲するよ
うに変形されたときには、この水切り部24と蓋体部2
1および防水リブ部20との相対角度が変化されたり、
水切り部24自体も撓むように変形されたりすることに
なる。 【0051】すなわち、水切り部24が蓋体部21およ
び防水リブ部20に対して、予め斜めに接続されている
ことにより、防水リブ部21を変形させた力が水切り部
24に対して斜めの厚さ方向に伝わることになり、その
板体の一端から長手方向に向けて力が加えられることが
なくなる。この結果、水切り部24が、防水リブ部21
の変形に追従して変形されるので、防水リブ部21の変
形を妨げることが解消される。このため、側壁5bによ
る防水リブ部21の変形が充分に行なわれ、防水リブ部
21の変形が不足することによって、防水リブ部21と
側壁5bとの接触圧力が大幅に増加することが回避さ
れ、防水リブ部21を側壁5bに押圧させた状態のまま
移動させることができる。 【0052】次に、このように構成されたグロメット1
が凹部5に装着過程を説明する。すなわち、上記グロメ
ット1に、ハーネスを挿通させた状態で、もしくはハー
ネスを挿通させる前に、ドア本体2の凹部5の底面5a
に対して、グロメット1を構成するグロメットインナー
6の底面6aが、平行となるように対面させ、かつ、グ
ロメットインナー6の嵌合部12が凹部5に形成された
貫通孔5cに正対させた位置に位置決めし、そして、グ
ロメット1をその姿勢のまま凹部5に接近する方向に直
線状に移動させて、グロメット1を凹部5内に挿入さ
せ、グロメット1側の底面6aが凹部5側の底面5aに
当接するまで、この移動を継続させる。 【0053】この移動の途中では、車体取付基部14に
形成された防水リブ部20の外周縁部が、凹部5の側壁
5bに接触されて弾性変形され、この先端部分から移動
方向に対して後退する方向に、その押圧状態を保ちなが
ら屈曲される。 【0054】また、この際には、上述したように防水リ
ブ部20が屈曲される方向に対して、水切り部24が斜
めとなる方向に向けて形成されているので、防水リブ部
20の変形に追従して水切り部24が変形される。この
ため、側壁5bによる防水リブ部20が変形が充分かつ
スムーズに行なわれ、防水リブ部20が変形されないこ
とに起因する移動に抗する抵抗が生成されなくなり、グ
ロメット1の装着作業が簡易化される。そして、この結
果、図4および図5に示すように、凹部5の側壁5bに
防水リブ部20が押圧状態を保ちながら充分に密着され
るので、両者の間に隙間が生じることが防止され、防水
リブ部20による水密状態が確保される。 【0055】さらに、グロメット1側の底面6aが凹部
5側の底面5aに到達するまで移動が継続されると、凹
部5の開口が蓋体部21によって閉塞される。すなわ
ち、リップ部19の周辺は、装着方向に突出された形状
としたことにより、蓋体部21に設けられたリップ部1
9が、凹部5の開口周縁に押圧力を保ちながら接触され
て、両者が密着された状態が確保されるので、凹部5の
開口周縁をリップ部19によって水密状態とすることが
できる。 【0056】これと同時に、嵌合部12が貫通孔5cに
嵌合されて、爪部12aが貫通孔5cの内周縁に係合さ
れ、嵌合部12が貫通孔5cから離脱することが阻止さ
れる。この結果、グロメットインナー6の底面6aが凹
部5の底面5aに接触されて、両者5a,6aの間に面
接触が確保されるとともに、凹部5の貫通孔5cにグロ
メットインナー6の嵌合部12が嵌合されるので、グロ
メットインナー6つまりグロメット1全体が凹部5に対
して位置決めされながら強固に固定される。 【0057】したがって、グロメット1をこのようにし
て装着された車両は、その洗車などによって、グロメッ
ト1に高圧の水が吹きかけられた場合には、まず最初に
蓋体部21に水が吹きかかることになる。そして、この
蓋体部21では、上述したように凹部5の開口周縁にリ
ップ部19が水密状態となるように密着されていること
により、大部分の水がその部分で凹部5内に入ることが
阻止される。また、蓋体部21よりも凹部5の内部側に
入り込んだ水は、少なくとも、防水リブ部20に到達す
るまでの侵入経路が屈折されていることから、その勢い
が減殺されるので、防水リブ部20によって確実に止水
される。そして、この止水された水は、水切り部24に
よって、防水リブ部20が延在された方向に沿った移動
が阻止されるとともに、ウェザーストリップの直前でグ
ロメット1の外側に誘導され、グロメット1外に排出さ
れる。 【0058】以上説明したように、本実施例によれば、
水切り部24を凹部5の側壁5bによる防水リブ部20
の変形に追従して変形が可能な構成としたことにより、
防水リブ部20の変形が充分に行なわれるので、この防
水リブ部20の変形が不足することによる凹部5内での
グロメットの移動に抵抗する力が増大されずに済み、グ
ロメットの装着作業を簡易に行なうことができる。 【0059】すなわち、水切り部24が、防水リブ部2
0と同様に変形可能な板状に形成されるとともに、この
板状の水切り部24の延在方向が、防水リブ部20の延
在方向に対して斜め方向に設けられていることにより、
側壁5bによる防水リブ部20が屈曲される変形方向に
対しても、水切り部24が斜め方向に延在されて設けら
れていることになり、水切り部24がその一端から長手
方向に防水リブ部20によって変形されることが解除さ
れる。 【0060】つまり、防水リブ部20を屈曲させた力
が、この水切り部24に対して、その板厚方向に向けて
斜め方向から加わることになるので、水切り部24と蓋
体部21および防水リブ部20との相対角度が変化され
たり、水切り部24自体も撓むように変形されたりし
て、水切り部24が充分に変形されることになる。 【0061】また、特に、例えば、凹部5の側壁5b
が、凹部5の深さ方向に向かうほど中心に狭まるテーパ
ー面とされていても、このような側壁5bによる防水リ
ブ部20の変形の不足を生起させずに済み、この深さ方
向に防水リブ部20が移動されても、変形の不足に起因
する移動に対する抵抗が増加しないことになる。 【0062】この結果、ドア本体への前記グロメットの
取り付け作業を簡易に行なうことができ、取り付け不良
が削減されるとともに、作業性を向上でき、製品品質の
向上を図ることができる。また、グロメットの装着作業
に要する時間の短縮化が図れるとともに、装着の手間が
簡素化され、グロメットの取り付けの確実性が高まるの
で、組立て品質や生産性の向上を図ることが可能とな
る。 【0063】また、このように水切り部24によって防
水リブ部20の変形が阻止されないので、防水リブ部2
0の変形の不足による防水リブ部20の外周周縁に加わ
る局所的な押圧力が増大することが無くなり、この外周
周縁がめくれたり、損傷したりして、防水性を低下させ
る恒久的な変形が生じることを未然に回避することがで
きる。 【0064】さらに、上記のように、側壁5bによる防
水リブ部20の変形に追従して水切り部24が変形され
る構成とされているので、防水リブ部20を変形させた
力が、水切り部24を介して、蓋体部に伝達されること
が緩和される。このため、この蓋体部がリップ部19を
開口周縁部に向けて押圧することに影響を与えることが
解消され、リップ部19の密着状態を充分に確保できる
ので、リップ部19によるシール性能を充分に発揮させ
ることが可能となる。 【0065】また、車体取付基部14の凹部5内に位置
された箇所に、防水リブ部20を設けたことにより、こ
のグロメット1によって、凹部5に水分や埃などが侵入
する経路が二重にシールされた構成とすることができ
る。しかも、これらのリップ部19および防水リブ部2
0によるシール構造は、それぞれ互いに異なる面にリッ
プ部19および防水リブ部20を密着するように接触さ
せて、密閉性を得るようにしているので、互いに他の影
響を受けることが低減され、互いに独立した密閉性が確
保でき、グロメット1としての対障害性や信頼性を向上
することができる。 【0066】また、防水リブ部20に水切り部24を形
成したことにより、防水リブ部20によって止水された
水を凹部5の外部に排水することができる。この結果、
従来以上の防塵・防水性を確保することができ、グロメ
ット1としての性能を向上させることができる。 【0067】さらにまた、この際には、凹部5内にその
側壁5bとグロメット1の防水リブ部20とリップ部1
9とによって区画されて細長い形状に形成された空間部
が、この水切り部24によってその長手方向に対して斜
めに区切られ、その先細りとなる間隙部分に止水した水
を集めて排出することができるので、この水の水量が僅
かな場合でも、この部分に集中させて排水することがで
き、グロメット1の防水性の向上を図ることが可能とな
る。 【0068】また、車外から車内に至る経路において、
ウェザーストリップよりも車外側の直前の箇所に排水さ
れるように水切り部24による排水ポイントを配置した
構成としているので、車室内に水分が侵入することが阻
止され、高い防水性を確保することができる。 【0069】また、仕切り壁となる水切り部24を多数
設けることにより、これらの水切り部24によって区画
された箇所をより多く細分化した構成としてもよく、こ
の場合には、防水リブ20の延在方向に沿って水が長い
距離を移動することが阻止されるとともに、各水切り部
24が排出処理する水量が減少されるので、さらに防水
性能の向上を図ることができる。 【0070】なお、上記の具体例では、防水リブ部20
の延在方向に対して斜めとなる方向に延在された水切り
部24を設けた構成としたが、これに限られることな
く、上記の防水リブ部20の変形に追従できる形状であ
ればよい。 【0071】すなわち、図6(a)に示すように、水切
り部25を、その中間部で屈曲した形状として構成して
もよく、または、図6(b)に示すように、水切り部2
6を、湾曲した形状として構成してもよく、これらの形
状を適宜、組合わせてもよい。 【0072】したがって、これらの構成によれば、グロ
メットの装着によって防水リブ部20が変形されたとき
には、それに伴い、これらの水切り部25,26の屈曲
または湾曲の程度が大きくなって、防水リブ部20の変
形に追従して変形することができる。 【0073】さらにまた、防水リブ部20を変形させた
力が、水切り部25,26を介して、蓋体部21に伝達
されることが緩和され、蓋体部21の密着性に影響を与
えることが減少される。すなわち、この力の一部は、水
切り部25,26を変形させることに費やされ、この力
の一部が水切り部25,26に吸収されることになるの
で、蓋体部21の押圧力による密着度が低下することが
回避でき、蓋体部21のリップ部19による防塵・防水
性を充分に確保することができる。 【0074】さらに、図6(b)の構成の水切り部26
によれば、その形状が、湾曲される途中の状態の形状と
みなせるので、この水切り部26の変形が、どの箇所を
起点としても湾曲を開始できることになり、多様に変形
が可能となり、つまり防水リブ部20の変形に追従する
能力を向上することができる。 【0075】これに加えて、この水切り部26が変形さ
れた場合には、局所的な変形ではなく、その変形された
周辺部が共に湾曲されるので、変形による負担が分散化
され、変形を許容する能力を確保することができる。 【0076】ここで、実施形態の構成とこの発明の構成
との対応関係を説明すれば、グロメット1がこの発明の
グロメットに相当し、ドア本体の端面部3がこの発明の
取付け面に相当し、凹部5がこの発明の凹部に相当し、
側壁5bがこの発明の凹部の側壁に相当し、リップ部1
9および蓋体部21がこの発明の第1の封止部に相当
し、防水リブ部20がこの発明の第2の封止部に相当
し、水切り部24,25,26がこの発明の水切り部に
相当する。 【0077】 【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、水切り部の延在方向を第2の封止部の延在方向
に垂直な方向に対して傾斜された構成とたことにより、
第2の封止部を屈曲させた力が、この水切り部に対し
て、その一端の長手方向から加わることが回避され、そ
の板厚方向に向けて斜め方向から加わることになるの
で、水切り部を充分に変形させることができ、第2の封
止部の変形に追従した変形が可能となる。この結果、水
切り部によって第2の封止部の変形を阻止することが回
避され、第2の封止部が充分に変形されるので、第2の
封止部と側壁との押圧力が不要に増大されずに済み、第
2の封止部を側壁に接触させたまま、グロメットを凹部
に挿入させるために移動させることができ、グロメット
を凹部に簡易に装着させることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 この発明のグロメットの実施例の全体構成を
示す側面図である。 【図2】 本実施例のグロメットを説明し、図1中のI
I−II方向矢視の断面図である。 【図3】 本例のグロメットとドア本体との装着前の状
態を示す斜視図である。 【図4】 本例のグロメットのグロメットが凹部に装着
された状態をその凹部の一部を破断して示す側面図であ
る。 【図5】 本実施例のグロメットを説明し、図4中のV
−V方向矢視の断面図である。 【図6】 この発明のグロメットの他の例を示し、
(a)は、他の例の主要部を示すその一部を拡大した側
面図、(b)は、その他の主要部を示すその一部を拡大
した側面図である。 【図7】 従来例のグロメットとドア本体との装着前の
状態を示す斜視図である。 【図8】 従来例のグロメットを説明し、その全体構成
を示す側面図である。 【図9】 従来例のグロメットとその装着対象である凹
部との関係を説明する図8中のIX−IX方向矢視の断
面図である。 【符号の説明】 1…グロメット、 2…ドア本体、 3…ドア本体の端
面部、 4…ドア本体の車室側の内面部、 5…凹部、
5b…凹部の側壁、 6…グロメットインナー、 7
…グロメットアウター、 10…ハーネス用の通路、
13…ドア取付基部、 14…車体取付基部、 15…
蛇腹部、 19…蓋体部のリップ部、20…防水リブ
部、 21…蓋体部、 24,25,26…水切り部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4E352 AA09 BB10 BB15 CC01 CC33 DD05 DR13 DR40 GG04 GG11 GG20 5G333 AA09 AB16 AB28 CB19 CC04 EA02 5G357 DA02 DB03 DC12 DD01 DD05 DD10 5G363 AA01 BA02 BB01 CB08 DC03

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 所定の取付け面に形成された凹部に装着
    され、前記凹部にハーネスを挿通させる通路と、前記取
    付け面における凹部の周縁部に密着される第1の封止部
    と、前記凹部の側壁に密着される第2の封止部と、第2
    の封止部によって阻止された水分を凹部外に誘導する水
    切り部とを備えたグロメットにおいて、 前記第2の封止部が、側壁によって屈曲するように変形
    されて側壁に密着される構成とされ、 前記水切り部が、第1の封止部と第2の封止部とに接続
    された仕切り壁とされ、その少なくとも、第2の封止部
    に接続された部分の延在方向が、第2の封止部の延在方
    向に垂直な方向に対して傾斜された構成とされているこ
    とを特徴とするグロメット。
JP2002033996A 2002-02-12 2002-02-12 グロメット Pending JP2003235132A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008099541A1 (ja) * 2007-02-14 2008-08-21 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. ドア用ワイヤハーネスの配索構造
FR2935165A1 (fr) * 2008-08-19 2010-02-26 Renault Sas Bague d'etancheite

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008099541A1 (ja) * 2007-02-14 2008-08-21 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. ドア用ワイヤハーネスの配索構造
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