JP2000247105A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JP2000247105A
JP2000247105A JP11051011A JP5101199A JP2000247105A JP 2000247105 A JP2000247105 A JP 2000247105A JP 11051011 A JP11051011 A JP 11051011A JP 5101199 A JP5101199 A JP 5101199A JP 2000247105 A JP2000247105 A JP 2000247105A
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Eiji Yamanaka
英司 山中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タイヤを構成するトレッド部のゴム組成物の
改良によって、タイヤの走行に起因するウエット性能の
低下とロードノイズの発生と乗り心地性の低下を抑制
し、走行末期まで良好な性能を維持できる空気入りタイ
ヤを提供する。 【解決手段】 左右一対のビード部と、該ビード部に連
なるサイドウォール部と、該サイドウォール部間に位置
するトレッド部と、該ビード部に配置されたビードコア
間にまたがって延びるカーカスプライと、該カーカスプ
ライの両端部がビードコア部に巻き付け固定され、ビー
ドコア上を上方に向かって延在するビードフィラーとか
ら構成される空気入りタイヤのトレッド部を構成するゴ
ム組成物に、ゴム成分100重量部に対して、プロセス
オイル1〜200重量部と、このプロセスオイルに対し
2倍/単位重量以上の吸油力を有する吸油剤1〜100
重量部とを含有するゴム組成物を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は空気入りタイヤに係
わり、詳しくは、タイヤを構成するトレッドゴムの改良
に関するものであり、タイヤの走行に起因するウエット
性能の低下とロードノイズの発生と乗り心地性の低下を
抑制し、走行末期まで良好な性能を維持できる空気入り
タイヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、乗用車等に用いられる空気入リタ
イヤに要求される性能はますます厳しくなってきてお
り、特に、安全性に係わるウェット性能に関しては、高
い性能が要求されている。
【0003】路面に直接接触するトレッド部では、タイ
ヤの走行により、タイヤを構成するゴム組成物が徐々に
硬化し、ウエット性能が低下すると同時に、ロードノイ
ズの発生と乗り心地性の低下が多くなることはよく知ら
れている。しかしながら、従来、このようなタイヤの経
年変化に対する対策が十分に講じられているとはいえな
い。
【0004】例えば、特開昭58−87138号公報に
は、特定の老化防止剤と加硫促進剤とを組み合わせてゴ
ム組成物に使用することにより、トレッドゴム、サイド
ゴムの老化を抑制し、末期外観性を改良するという提案
がなされている。しかしながら、この方法は、タイヤ内
部で進む硬化を抑制するものではなく、長期間走行後の
ウエット性能が低下を防止するものではなかった。
【0005】従来、タイヤ走行に伴うゴムの硬化を抑制
する方法としては、有効加硫方式(EV−加硫システ
ム)と称される改善方法が採られてきた。これはゴム組
成物中に加硫促進剤を多く配合し、硫黄量を少なくする
方法である。これにより架橋に関与しない遊離硫黄が減
少して、タイヤ走行に伴うゴム組成物中の再架橋反応に
よる硬化を抑制することができる。しかしながら、この
方法では、ゴム組成物の初期および走行後の破壊エネル
ギーが低下し、タイヤの耐久性の観点からは、好ましく
なかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実に鑑
みてなされたものであり、本発明の目的は、従来技術で
はなしえなかったタイヤを構成するトレッド部を構成す
るゴム組成物の改良によって、タイヤの走行に起因する
ウエット性能の低下とロードノイズの発生と乗り心地性
の低下を抑制し、走行末期まで良好な性能を維持できる
空気入りタイヤを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意検討
の結果、下記手段によって、上記課題が解決できること
を見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、
(1)本発明の空気入りタイヤは、左右一対のビード部
と、該ビード部に連なるサイドウォール部と、該サイド
ウォール部間に位置するトレッド部と、該ビード部に配
置されたビードコア間にまたがって延びるカーカスプラ
イと、該カーカスプライの両端部がビードコア部に巻き
付け固定され、ビードコア上を上方に向かって延在する
ビードフィラーとから構成される空気入りタイヤにおい
て、 該トレッド部を構成するゴム組成物が、ゴム成分
100重量部に対して、プロセスオイル1〜200重量
部と、該プロセスオイルに対し2倍/単位重量以上の吸
油力を有する吸油剤1〜100重量部と、を含有するこ
とを特徴とする。 (2)前記(1)に記載の吸油剤が、多孔性ビニル系ポ
リマーゲルであることが好ましい。 (3)前記(1)または(2)に記載の空気入りタイヤ
は、前記ゴム成分100重量部中、スチレンブタジエン
ゴムが50重量部以上であることが好ましい。 (4)前記(1)から(3)までのいずれかに記載の空
気入りタイヤは、前記ゴム成分100重量部に対し、窒
素吸着比表面積(N2SA)が80〜160m2/gであ
るカーボンブラックを45〜100重量部含有すること
が好ましい。 (5)前記スチレンブタジエンゴムは、スチレン含量が
35重量%以上であるスチレンブタジエンゴムを30重
量%以上含有することが好ましい。
【0008】本発明の空気入りタイヤは、上記の通り、
そのトレッド部を構成するゴム組成物が、ゴム成分10
0重量部に対して、プロセスオイル1〜200重量部
と、該プロセスオイルに対し2倍/単位重量以上の吸油
力を有する吸油剤1〜100重量部とを配合した点に大
きな特徴がある。すなわち、本発明者等は、プロセスオ
イルがゴム組成物中に保持され、ゴムの硬化が抑制され
るという新知見を得るに至り、プロセスオイルに対し2
倍/単位重量以上の吸油力を有する吸油剤を、プロセス
オイルとともにゴム組成物へ配合することにより、タイ
ヤの走行に起因するトレッドゴムの硬化を抑制し、これ
によりウエット性能の低下とロードノイズの発生と乗り
心地性の低下を抑制し、走行末期まで良好な性能を維持
できる本発明の空気入りタイヤが得られたものである。
【0009】本発明の作用機構は明確ではないが、吸油
剤をプロセスオイルとともにゴム組成物へ配合すること
で、吸油剤が多量のプロセスオイルを分子間に吸収し膨
潤する。これら吸収されたプロセスオイルは非常に安定
した状態にあると考えられ、タイヤ走行の発熱に伴うプ
ロセスオイルの揮発が減少し、ゴムの硬化を抑制すると
考えられる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の空気入りタイヤは、左右
一対のビード部と、該ビード部に連なるサイドウォール
部と、該サイドウォール部間に位置するトレッド部と、
該ビード部に配置されたビードコア間にまたがって延び
るカーカスプライと、該カーカスプライの両端部がビー
ドコア部に巻き付け固定され、ビードコア上を上方に向
かって延在するビードフィラーとから構成される空気入
りタイヤにおいて、該トレッド部を構成するゴム組成物
が、ゴム成分100重量部に対して、プロセスオイル1
〜200重量部と、該プロセスオイルに対し2倍/単位
重量以上の吸油力を有する吸油剤1〜100重量部と、
を含有するものである。
【0011】本発明の空気入りタイヤのトレッド部を構
成するゴム組成物において、使用されるゴム成分は、特
に限定されるものではないが、例えば、ブタジエンゴム
(BR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、イソ
プレンゴム(IR)、天然ゴム(NR)を用いることが
できる。この中でも、耐摩耗性および老化防止性に優れ
ている点で、SBRが好ましい。また、これらのゴム成
分は、単独で用いてもよく、2以上混合して用いてもよ
い。
【0012】また、ゴム組成物に使用されるゴム成分
は、いかなる方法で製造されたものでもよく、例えば、
汎用のビニル芳香族炭化水素単位および共役ジエン単位
を含む共重合体の場合には、有機リチウム触媒等による
溶液重合法、乳化重合法、懸濁重合法等により製造され
た共重合体のいずれをも用いることができる。
【0013】本発明で使用されるプロセスオイルは、流
動点が40℃以下のものをいい、アロマティック系プロ
セスオイル、ナフテン系プロセスオイル、パラフィン系
プロセスオイルのいずれでもよいが、ゴム成分に応じ
て、適宜選択される。アロマティック系プロセスオイル
は、良好な物理特性を示し、パラフィン系プロセスオイ
ルは、ゴム成分が、非汚染ゴムの場合に好ましく用いら
れ、また、低温(寒冷地)で有効である。ナフテン系プ
ロセスオイルは、それらの中間に位置する。アロマティ
ック系プロセスオイルとしては、たとえば、出光興産
(株)製「ダイアナプロセスオイルAH16」が挙げら
れ、ナフテン系プロセスオイルとしては、たとえば、出
光興産(株)製「ダイアナプロセスオイルNP24」が
挙げられ、パラフィン系プロセスオイルとしては、たと
えば、出光興産(株)製「ダイアナプロセスオイルPS
32」が挙げられる。また、これらは、単独で用いても
よく、2以上混合して用いてもよい。
【0014】プロセスオイルの配合量は、ゴム成分10
0重量部に対して1〜200重量部、好ましくは3〜8
0重量部である。1重量部未満では、ゴムの硬化抑制効
果がなく、また加工性に劣り、200重量部を超える
と、ゴム粘度が低く、作業性に劣る。
【0015】本発明で使用される吸油剤は、配合したプ
ロセスオイルに対し2倍/単位重量以上の吸油力を有す
る吸油剤であることが必要である。プロセスオイルの揮
発を抑える点で、4倍/単位重量以上がより好ましく、
8倍/単位重量以上がさらに好ましい。吸油力が、配合
したプロセスオイルに対し2倍/単位重量未満では、プ
ロセスオイルの揮発を抑える効果が低く、ゴムの硬化抑
制効果が得られない。ここで、吸油力とは、ティーバッ
ク法による吸油力を意味し、紅茶のティーバック状のポ
リプロピレン不織布バックに試料を封入して、オイル中
に浸漬し、24時間後に引き上げて、増加した重量を試
料重量で割った値である。
【0016】このような吸油力を有する吸油剤として
は、例えば、ピートモス、ポリプロピレン不織布マッ
ト、カボット繊維等の繊維、クレー、活性炭、セライト
等の無機多孔質体がある。これらは、繊維間、あるいは
多孔質体の空隙にプロセスオイルを毛細管現象で物理吸
収する油吸蔵型吸油剤で、これらの吸油剤の製造方法は
特に制限されないが、例えば、特開昭49−30382
号公報、特開昭49−128891号公報、特開昭50
−29478号公報、特開昭51−6243号公報、特
開昭52−76287号公報、特開昭53−99274
号公報、特開昭54−47887号公報、特開昭54−
100572号公報、特開昭54−159387号公
報、特開昭56−100883号公報、特開昭56−1
00834号公報、特開昭57−101035号公報、
特開昭58−199041号公報、特開昭62−499
14号公報に記載の方法により製造することができる。
【0017】油凝固型吸油剤も本発明の吸油剤として用
いることができる。これは、たとえば、金属石鹸、12
−ヒドロキシステアリン酸、N−アシルアミノ酸アミド
やジベンジリデンD−ソルビドールのように、プロセス
オイル中で吸油剤同士がネットワークを形成し増粘ゲル
化するものである。これらの吸油剤の製造方法は特に制
限されないが、例えば、特開平1−270992号公報
記載の方法等により製造できる。
【0018】また、プロセスオイルと高い親和力のある
ポリマーを低架橋重合した重合体も、本発明の吸油剤と
して用いることができる。これら吸油剤は、プロセスオ
イルを吸油剤ポリマー内部に取り込んで膨潤するゲル膨
潤型吸油剤である。たとえば、以下の有機多孔質体を、
ゲル膨潤型吸油剤として用いることができる。ビニル系
モノマーとメタクリル酸もしくはアクリル酸と炭素数8
〜24の高級アルコールとのエステル、スチレン、炭素
数1〜12のアルキル置換基をもつスチレン誘導体の1
種または2種以上とをモノマーとして用い、これらモノ
マーを、n−ヘキサン、n−オクタン、n−ドデカンの
ような揮発性脂肪族炭化水素、ベンゼン、トルエンなど
の芳香族炭化水素などの非重合性の有機溶剤とを混合
し、水中で分散、懸濁もしくは乳化重合した後、非重合
性有機溶剤を除去することにより多孔質化され、さら
に、ジビニルベンゼンのようなビニル芳香族化合物、ジ
ビニルピリジンのようなビニル複素環化合物、エチレン
グリコールジメタクリレート、トリエチレングリコール
ジメタクリレートのようなジメタクリレート類、エチレ
ングリコールアクリレート、トリエチレングリコールア
クリレートのようなジアクリレート類などの多官能性モ
ノマーを用いて架橋した重合体である。例えば、ノルボ
ルネンポリマーが挙げられる。
【0019】また、t−ブチルメタクリレートまたはネ
オペンチルメタクリレートと、これと共重合可能なスチ
レン、ビニルトルエン、α−メチルスチレンなどのビニ
ル芳香族化合物、メタクリル酸メチル、アクリル酸メチ
ル、アクリルニトリル、メタクリロニトリルなどのアク
リル系化合物、塩化ビニル、酢酸ビニル等のモノマーと
の混合物から得られた重合体を、1分子あたり少なくと
も2個の不飽和基を有するジビニルベンゼン、ジイソプ
ロペニルベンゼン、エチレングリコールジメタクリレー
ト、ジエチレングリコールジメタクリレート、アリルメ
タクリレート、ジアリルフタレート、ジアリルマレエー
トなどを用いて架橋した重合体である。
【0020】これらの吸油剤の製造方法は特に制限され
ないが、例えば、特開昭60−316715号公報、特
開昭60−316716号公報、特開昭50−1588
2号公報、特開昭50−59486号公報、特開昭50
−94092号公報記載の方法により製造できる。
【0021】吸油剤の配合量は、ゴム成分100重量部
に対して1〜100重量部であり、好ましくは1〜30
重量部である。1重量部未満では、ゴムの硬化抑制効果
が小さく、100重量部を超えるとゴムの引張強さに劣
る。また、吸油剤は、吸油剤の吸油力を勘案し、吸油力
がプロセスオイルの配合量の0.2〜2倍になるように
配合するのが好ましい。
【0022】本発明の空気入りタイヤのトレッド部を構
成するゴム組成物には、本発明の効果を損なわない範囲
において、その他の配合剤として、ゴム工業で通常用い
られるシランカップリング剤、加硫剤、酸化亜鉛、ステ
アリン酸、老化防止剤としての酸化防止剤、オゾン劣化
防止剤、カーボンブラック、シリカなどの充填剤等の成
分を適宜配合することができる。加硫剤としては、硫黄
等が挙げられ、これらの使用量は、ゴム原料100重量
部に対して硫黄分として0.1〜5重量部、好ましくは
0.5〜2重量部である。0.1重量部未満では加硫ゴ
ムの破壊強度、耐摩耗性が低下し、5重量部を超えると
ゴム弾性が失われる傾向にある。
【0023】上記ゴム組成物は、ロール、インターナル
ミキサー、バンバリーミキサー等の混練機を用いて混練
することにより得られ、成形加工後、加硫を行ない、タ
イヤトレッド、アンダートレッド等に用いられて、本発
明の空気入りタイヤを構成する。
【0024】本発明の空気入りタイヤにおいては、トレ
ッド路面部、サイドウォール部およびベルト部、ビード
部等には、通常のタイヤに適用される材料、形状、配置
を、適宜、組み合わせて用いることができる。
【0025】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明をより具体的
に説明するが、本発明は下記実施例に限定されるもので
はない。なお、実施例において、「部」および「%」は
特に断らない限り、重量部および重量%を意味する。
【0026】以下に、本実施例で使用する吸油剤A(多
孔性ビニル系ポリマーゲル粒子)の合成例を示す。 (吸油剤Aの合成例)ステアリルメタクリレート20
g、スチレン20g、ジビニルベンゼン0.0125
g、トルエン30g、n−ドデカン90g、過酸化ベン
ゾイル0.8gを3.3%ドデシル硫酸ナトリウム水溶
液470gに溶解し、窒素雰囲気下に、65℃、9時間
の条件で重合反応を行った。重合反応終了後、固形物を
濾別し、水、アセトンで洗浄後、乾燥して、多孔性ビニ
ル系ポリマーゲル粒子を得た。この吸油剤A(多孔性ビ
ニル系ポリマーゲル粒子)のティーバック法によるアロ
マティック系プロセスオイルの給油力は12倍/単位重
量であった。
【0027】〔実施例1〜6、比較例1,2〕下記表1
に示す配合処方(重量部)に従い、ゴム成分、プロセス
オイル、吸油剤、および各配合剤を、バンバリーミキサ
ー中で混練して各種ゴム組成物を調整し、トップトレッ
ドゴムに用いて、185/70R14のタイヤを作製し
た。得られたタイヤについて、長距離走行前後でのウエ
ット操縦安定性、乗り心地性、およびロードノイズ性の
評価を行った。
【0028】(ウエット操縦安定性)内圧0.2MP
a、リムサイズ5.5JJの供試タイヤを2000cc
排気量セダンタイプの自動車に4輪とも装着し、2名乗
車して、テストコースに水を撒き、湿潤路面を作り出し
て、60km/時の速度で実車評価を行い、駆動性、制
動性、ハンドル応答性、操舵時のコントロール性をテス
トドライバーが総合評価して、初期ウエット時の操縦安
定性の評価とした。さらに、2万km走行後に同様の湿
潤路面での実車評価を行い、走行後のウエット時の操縦
安定性の評価とした。 (乗り心地性およびロードノイズ性)上記の2万km走
行後のタイヤと未走行のタイヤを、ロードノイズ評価路
のテストコースで、60km/時の速度で実車評価を行
い、官能評価により、乗りごこち性とロードノイズ性と
を総合評価した。
【0029】評価結果を表1に示す。評価結果は、比較
例1の未走行のタイヤを100とした指数で示した。数
値が大きいものほど、ウエット操縦安定性、乗り心地
性、およびロードノイズ性が良好であると判定する。
【0030】
【表1】
【0031】実施例1〜6から、プロセスオイルと共に
本発明に係る吸油剤を用いた場合には、2万km走行後
も、ウエット操縦安定性、乗り心地性の低下が少なく、
ロードノイズの増加も抑制されていることが分かる。一
方、プロセスオイルを配合するのみで吸油剤を配合しな
い場合(比較例1)には、2万km走行後のタイヤにお
いて、ウエット操縦安定性、乗りごこちが悪化し、ロー
ドノイズが大きくなることが分かる。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、タイヤの走行に起因す
るウエット性能の低下とロードノイズの発生と乗り心地
性の低下を抑制し、走行末期まで良好な性能を維持でき
る空気入りタイヤを提供することができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 91/00 C08L 91/00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対のビード部と、該ビード部に連
    なるサイドウォール部と、該サイドウォール部間に位置
    するトレッド部と、該ビード部に配置されたビードコア
    間にまたがって延びるカーカスプライと、該カーカスプ
    ライの両端部がビードコア部に巻き付け固定され、ビー
    ドコア上を上方に向かって延在するビードフィラーとか
    ら構成される空気入りタイヤにおいて、 該トレッド部を構成するゴム組成物が、ゴム成分100
    重量部に対して、プロセスオイル1〜200重量部と、
    該プロセスオイルに対し2倍/単位重量以上の吸油力を
    有する吸油剤1〜100重量部と、を含有することを特
    徴とする空気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】 前記吸油剤が、多孔性ビニル系ポリマー
    ゲルである請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 【請求項3】 前記ゴム成分100重量部中、スチレン
    ブタジエンゴムが50重量部以上である請求項1または
    2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 【請求項4】 前記ゴム成分100重量部に対し、窒素
    吸着比表面積(N2SA)が80〜160m2/gである
    カーボンブラックを45〜100重量部含有する請求項
    1から3までのいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 【請求項5】 前記スチレンブタジエンゴムは、スチレ
    ン含量が35重量%以上であるスチレンブタジエンゴム
    を30重量%以上含有する請求項3に記載の空気入りタ
    イヤ。
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