JPH1036561A - タイヤ用ゴム組成物 - Google Patents

タイヤ用ゴム組成物

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JPH1036561A
JPH1036561A JP8212100A JP21210096A JPH1036561A JP H1036561 A JPH1036561 A JP H1036561A JP 8212100 A JP8212100 A JP 8212100A JP 21210096 A JP21210096 A JP 21210096A JP H1036561 A JPH1036561 A JP H1036561A
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JP
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tan
resistance
tire
rubber composition
carbon black
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JP8212100A
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Hiroya Toda
博也 戸田
Hideaki Takahashi
英明 高橋
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Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/80Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
    • Y02T10/86Optimisation of rolling resistance, e.g. weight reduction 

Abstract

(57)【要約】 【課題】 タイヤのトレッドに用いられたとき、補強剤
としてシリカを用いたゴム組成物と同等の転がり抵抗性
能を維持させながら、さらに優れた耐摩耗性と湿潤路面
スキッド抵抗性能をタイヤに付与するゴム組成物を提供
する。 【解決手段】 ジエン系ゴム成分100重量部に対し、
40〜80重量部のカーボンブラックが配合され、温度
23℃、周波数50Hzで測定した剪断歪0.1%におけ
る損失正接をtan δ1 、剪断歪5%における損失正接を
tan δ2 としたとき、 tan δ2 ≦0.37 Δtan δ=tan δ2 −tan δ1≦0.2 の関係が満たされるタイヤ用ゴム組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主としてタイヤの
トレッドに用いられ、タイヤの転がり抵抗性能を維持し
ながら耐摩耗性及び湿潤路面スキッド抵抗性能を向上さ
せるタイヤ用ゴム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】タイヤに要求される性能としては、耐摩
耗性、転がり抵抗、スキッド抵抗、耐チッピング性、耐
グルーブクラック性等があり、これら各種性能はバラン
スよく具備されている必要がある。これらの性能の中で
も特に、地球温暖化問題に繋がるCO2 を減少する観点
から、エネルギーロスを少なくし、省資源を図るために
転がり抵抗を小さくして燃費をよくし、耐摩耗性を大き
くしてタイヤ寿命を永くすること及び自動車走行の安全
性確保のために湿潤路面でのスキッド抵抗を大きくする
ことが重要である。
【0003】タイヤが使用されるとき、接地した部分
は、荷重負荷によって圧縮変形、曲げ変形、剪断変形す
る。自動車走行中、タイヤの回転に追従して接地部分は
円周に沿って連続的に移動し、接地部分の移動に従って
上記変形も移動し、接地から解放された部分は、元の形
状に回復する。このようにタイヤの各部は変形と回復の
繰り返しの仕事をし、その間に力学的エネルギー損失が
発生する。言い換えれば、トレッドを形成するゴム組成
物は、応力−歪の関係が非直線的であって、応力に対す
る変形に時間的遅れを示す粘弾性体である。かかる粘弾
性に起因し、タイヤ回転中に接地時の変形と接地解放時
の形状回復が繰り返される際、応力と歪の間に位相差が
生じ、その結果ヒステリシスロスが生じる。このヒステ
リシスロスが、転がり抵抗と呼ばれるタイヤの転がりに
伴うエネルギー損失の主たるものであり、転がり抵抗を
改善することはトレッドを形成するゴム組成物の損失正
接(tan δ)を小さくしてヒステリシスロスを少なくす
ることにほかならない。
【0004】湿潤路面スキッド抵抗(以下、湿潤路面ス
キッド抵抗をスキッド抵抗と略称する)は、摩擦抵抗に
影響する路面の粗さと減速時に発生するトレッド表面部
の剪断変形に影響する粘弾性特性に依存し、ヒステリシ
スロスが大きくなればスキッド抵抗は大きくなる(日本
ゴム協会誌、43巻、917ページ、1970年)。従
って、スキッド抵抗も転がり抵抗と同様に損失正接に依
存する性能であり、損失正接が大きくなればスキッド抵
抗性能は向上するが転がり抵抗性能が低下し、一般に両
者の間に二律背反の関係があると認識されている。
【0005】温度が変われば、ゴム組成物の損失正接も
変化し、一般に損失正接は、ゴム組成物のガラス転移点
より5〜15℃高い温度で最大を示し、最大を示す温度
近くで温度が変われば、損失正接は急激に減少し、ガラ
ス転移点との温度差が大きくなるに従って減少が緩慢に
なる。温度と損失正接の間にかかる関係があるので、従
来、二律背反の関係にある転がり抵抗とスキッド抵抗を
バランスさせながら向上させるため、常温における損失
正接が好ましい値になるように、ゴムポリマーのミクロ
構造、例えばゴム分子主鎖のジエン成分の結合様式、共
重合されるスチレンの含有量等を変えたり、或いはガラ
ス転移点が低いゴムと高いゴムをブレンドしたりしてガ
ラス転移点を調整していた。或いは、ガラス転移点が低
いゴムを用いて、損失正接の温度分布曲線を低温側にシ
フトさせてヒステリシスロスを小さくし、比表面積の大
きいカーボンブラックを配合してスキッド抵抗の低下を
補償する方法(特開平6−270602)が提案され
た。しかしこれらのガラス転移点を調整したゴムに公知
のカーボンブラックを配合する方法は、損失正接の温度
分布曲線を移動させるだけであるので、スキッド抵抗を
維持しながら転がり抵抗を小さくするには限度がある。
上記に鑑み米国特許5227425は、ガラス転移点−
80〜0℃の共役ジエン化合物と芳香族ビニル化合物と
の共重合体に、補強剤としてカーボンブラックに換え
て、窒素吸着比表面積が100〜250m2/g、DBP吸
油量が100〜250cm3/100gであるシリカを配合する
方法を提案した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ゴム組成物の補強剤と
してシリカを用いる方法は、補強剤にカーボンブラック
を使用した方法と比較して、転がり抵抗は有意に小さく
なるが、耐摩耗性が低下し、電気抵抗が大きくなって走
行中にタイヤ或いは車体に発生した静電気がトレッドを
通ってアースされないで蓄電され、高圧になって空中に
放電するときラジオノイズを発生したり、電子回路を誤
動作させる。またゴム組成物の未加硫時の粘度が高くな
って加工性が劣るなどのカーボンブラックを使用したと
きに見られなかった基本的な問題点を有するので、カー
ボンブラックを用いて転がり抵抗を小さくする研究の余
地が残されている。
【0007】本発明は、タイヤに用いられたとき、静電
気が関係する問題を生じず、補強剤としてシリカを用い
たゴム組成物と同等の優れた転がり抵抗性能を維持しな
がら、さらに優れた耐摩耗性とスキッド抵抗性能をタイ
ヤに付与し、未加硫時の粘度が低いタイヤ用ゴム組成物
の提供を目的にしてなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】発明者らは、常温で試料
を周波数50Hzの繰り返し剪断変形させて測定した0.
1%歪時の損失正接の値tan δ1 はスキッド抵抗と相関
し、5%歪時の損失正接の値tan δ2 は転がり抵抗と相
関することを知見し、tan δ1 を大きくすればスキッド
抵抗が大きくなり、tan δ2 を小さくすれば転がり抵抗
が小さくなると思慮して本発明をなしたのである。
【0009】すなわち本発明は、ジエン系ゴム成分10
0重量部に対し、40〜80重量部のカーボンブラック
が配合されるとともに、温度23℃、周波数50Hzで測
定した剪断歪0.1%における損失正接をtan δ1 、剪
断歪5%における損失正接をtan δ2 としたとき、 の関係が満たされるタイヤ用ゴム組成物である。
【0010】測定温度23℃で測定した剪断歪み5%に
おける損失正接 tanδ2 が0.37より大きくなれば、
所望するレベルの転がり抵抗性能が得られない。Δ tan
δが0.2より大きくなれば、スキッド抵抗が大きくな
った場合、転がり抵抗も大きくなり、転がり抵抗が小さ
くなった場合、スキッド抵抗も小さくなり、転がり抵抗
性能とスキッド抵抗性能の一方を良くすれば他方が悪く
なってバランスが崩れ、好ましくない。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のゴム成分としては、ガラ
ス転移点が−40〜0℃になるように調整された量のス
チレンと1、3ブタジエンを不活性有機溶媒中で共重合
した後、錫または硅素の塩化物でカップリングして分子
量を大きくした溶液重合スチレンブタジエンゴム(以
下、溶液重合スチレンブタジエンゴムをS−SBRと言
う)の単独またはS−SBR60重量%以上〜100重
量%未満とガラス転移点が−90℃以下のブタジエンゴ
ム(以下、ブタジエンゴムをBRと言う)0重量%超〜
40重量%以下のブレンドが好適である。ガラス転移点
が上記の範囲内にあれば、ガラス転移点が異なる複数の
S−SBRを混用することができる。また、油展されて
いないS−SBRまたはBR、或いは油展されたものの
いずれも使用することができる。
【0012】本発明に使用するカーボンブラックは、J
IS K6221に従って測定されたよう素吸着量(以
下、よう素吸着量をIAと言う)が50〜100g/kg、
JIS K6221に従って測定されたジブチルフタレ
ート吸油量(以下、ジブチルフタレート吸油量をDBP
と言う)のIAに対する比(DBP/IA)が1.5〜
3.0のコロイダル特性を持ち、トレッドゴム組成物用
としては粒子径が大きく、ストラクチャーが従来のカー
ボンブラックに比し著しく発達したものである。IAが
50g/kgより小さい場合は補強性が小さいので耐摩耗性
が悪くなり、100g/kgより大きくなれば転がり抵抗が
大きくなる。DBP/IAが1.5より小さい場合は転
がり抵抗性能とスキッド抵抗性能を同時に向上させるこ
とができない。3.0より大きくなると粒子径の小さい
カーボンブラックと同じ挙動を示し、転がり抵抗が大き
くなる。ゴム成分100重量部に対するカーボンブラッ
クの配合量が40重量部未満の場合、ゴムを十分補強す
るのに必要な量に達していないので耐摩耗性が劣り、8
0重量部より多くなれば転がり抵抗が大きくなる。
【0013】一般に、ゴム組成物に使用される補強性の
大きいカーボンブラックは、凝集力が大きく、カーボン
ブラック粒子が凝集した低次の粒体がさらに凝集した凝
集体となっており、混合されるとき、凝集体の一部が破
壊され、凝集体と低次粒体の混合物の状態でゴム中に分
散する。凝集体が破壊され、低次粒体の状態でゴム中に
分散する比率が高いほど、所謂カーボンブラックの分散
がよいほど転がり抵抗が小さくなり、耐摩耗性がよくな
ると認識されている。カーボンブラックの分散性は、D
BPとASTM D3493に従って測定した圧縮DB
Pの差(以下、DBPと圧縮DBPとの差をΔDBPと
言う)に関係し、一般的に分散性のよいカーボンブラッ
クはΔDBPが大きい。本発明に使用されるカーボンブ
ラックは、ΔDBPが15cm3/100g以上であることが好
ましく、15cm3/100g未満の場合、分散性が悪くなって
本発明の特徴が発現されないことがある。
【0014】本発明のゴム組成物には、前記したカーボ
ンブラックに加えて、トレッド用ゴム組成物に一般に配
合する各種添加剤が任意に配合され、その配合量は一般
的な量とされる。任意に配合される添加剤としては、例
えば硫黄、加硫促進剤、シリカ、シランカップリング
剤、軟化剤、亜鉛華、ステアリン酸、ワックス、老化防
止剤、加工助剤などが挙げられる。
【0015】
【実施例】以下に実施例ならびに比較例によって、本発
明を詳述する。尚、文中においては、重量部を単に部と
言う。
【0016】表2に記載するゴム成分100部に対し、
表1記載のコロイダル特性を有する各種カーボンブラッ
ク、シリカ、シランカップリング剤(デクサ社製、商品
名Si69)及びアロマ系軟化剤の表2記載量、さらに
亜鉛華3部、ステアリン酸2部、老化防止剤(商品名サ
ントフレックス13)1部、ワックス1部を配合してバ
ンバリーミキサーで混合し、さらにバンバリーミキサー
で表2記載の混合ステップ数より2回少ない回数の追加
混練してノンプロゴムを得た。尚、混合ステップ数2の
場合は、追加混練は行わない。上記の各ノンプロゴムに
加硫促進剤(CBS)1部、硫黄1.7部を添加してバ
ンバリーミキサーで混合し、混合ゴムを得た。得られた
各混合ゴムから少量の試料を採取し、ムーニー粘度、損
失正接、電気の体積抵抗率(電気抵抗)について試験を
行い、結果を表2に示した。残余の混合ゴムを用いて常
法に従ってサイズ185/70R14のラジアルタイヤ
を試作し、下記に記載する方法によって転がり抵抗、ス
キッド抵抗、耐摩耗性について評価を行い、結果を表2
に比較例1を100として指数で示した。 ムーニー粘度:JIS K6300に記載の方法により
測定した。 損失正接:レオロジ社製レオスペクトラーDVE−V4
を用い、温度23℃、周波数50Hzに調整し、剪断歪
0.1%における損失正接 tanδ1 及び剪断歪5.0%
における損失正接 tanδ2 を測定した。 体積抵抗率:JIS K6911に記載の方法により測
定した。 転がり抵抗:1軸ドラム試験機を用い、内圧2kg/cm2
荷重400kg、速度80km/hでドラム走行するときの転
がり抵抗を測定し、次の式で計算した値で示した。値が
小さいほど好ましい。 (各試作タイヤの転がり抵抗)×100/(比較例1タ
イヤの転がり抵抗) スキッド抵抗:1台の自動車に同種タイヤを4本取り付
けて、水深2〜3mmに水没した路面を時速60kmで通過
中急ブレーキーを掛け、ブレーキーを掛けてから停止す
るまでの距離を測定し、次の式で計算した値で示した。
値が大きいほど好ましい。 (比較例1タイヤの停止距離)×100/(各試作タイ
ヤの停止距離) 耐摩耗性:自動車1台毎に2種類のタイヤを取り付けて
20000km 走行後、各タイヤのトレッドの溝深さを測定し
て摩耗量を求め、次の式で計算した値で示した。値が大
きいほど好ましい。 (比較例1タイヤの摩耗量)×100/(各試作タイヤ
の摩耗量)
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】表2の脚注 *1:結合スチレン量25重量%、ガラス転移点−33
℃のS−SBR *2:ガラス転移点−102℃のBR *3:日本シリカ社製、商品名ニプシールAQ *4:デグサ社製、商品名シランカップリング剤Si6
【0020】シリカを補強剤にした比較例1と比較し
て、各実施例は、耐摩耗性が優れ、転がり抵抗とスキッ
ド抵抗が同等または優れている。またスキッド抵抗/転
がり抵抗の比で表されるスキッド抵抗性能の改良率が
1.00より大きく、スキッド抵抗と転がり抵抗のバラ
ンスを保ちながらスキッド抵抗性能が改良されたことを
示す。更に電気の体積抵抗率が静電気不導体になる10
8 Ω・cmより小さく、シリカを主補強剤にしたゴム組成
物に見られる静電気問題が若起しない。比較例1と比較
例2は補強剤にシリカを用いた同一配合であって、通常
行われる主要配合剤混合ステップと加硫剤混合ステップ
の他に、ムーニー粘度を低下させるために追加される混
練ステップ回数において相違し、比較例1は1回追加混
練されてムーニー粘度が75、比較例2は2回追加混練
されてムーニー粘度が63になり、カーボンブラックを
用いて混合ステップ数を2回にした実施例とほぼ同じレ
ベルのムーニー粘度にするには、追加混練2回以上行う
ことが必要であることを示す。比較例3は、、耐摩耗性
の低下を防止するため軟化剤量を調整しながら、シリカ
配合量を減らしてもムーニー粘度が低くならないことを
示す。比較例4は、シリカの一部をDBP/IAの比が
1.5より小さいカーボンブラックで置換することによ
りムーニー粘度を低下させることができるが、電気抵抗
は低下せず、スキッド抵抗が若干低下することを示す。
電気抵抗を低下させるためにカーボンブラックとの置換
量をさらに多くした比較例5は、転がり抵抗が大きくな
って転がり抵抗とスキッド抵抗とのバランスが悪くな
る。IAが特定範囲内(50〜100g/kg)にあるが、
DBP/IA比が1.5より小さいカーボンブラックを
用いた比較例6、IAが100より大きいカーボンブラ
ックを用いた比較例7、IA及びDBP/IA比が特定
範囲内にあるカーボンブラックを80部より多く用いた
比較例8は、いずれも tanδ2 が0.37より大きくな
ってΔ tanδが0.2より大きくなり、転がり抵抗が大
きくなる。カーボンブラックの配合量が40部より少な
い比較例9はスキッド抵抗と耐摩耗性が劣る。比較例1
0は、IAとDBP/IA比が特定範囲内にあるカーボ
ンブラックを特定量用いても tanδ2 が0.37より大
きくなった例であって、 tanδ2 が0.37より大きい
ために転がり抵抗が大きくなる。比較例11は、IAが
100より大きいカーボンブラックを用いて、ヒステリ
シスロスを小さくするために配合量を50部に減じ、ta
n δ2 を0.37より小さくしても、転がり抵抗が低下
しないことを示し、比較例12は、カーボンブラック量
をさらに減じ、tan δ2 を大幅に低下させた場合、転が
り抵抗は小さくなるが、同時に耐摩耗性が低下すること
を示す。
【0021】
【発明の効果】IAが50〜100g/kg、DBP/IA
の比が1.5〜3.0であるカーボンブラックを補強剤
としてゴム成分100部に対し40〜80部配合し、温
度23℃、周波数50Hzで測定した剪断歪5%における
損失正接tan δ2 を0.37以下にし、損失正接tan δ
2 と剪断歪0.1%における損失正接tan δ1 の差を
0.2以下にしたゴム組成物をタイヤのトレッドに用い
ることにより、該タイヤに、補強剤としてシリカを配合
したゴム組成物を用いた場合と同等の転がり抵抗性能を
維持させながら、さらに優れた耐摩耗性と湿潤路面スキ
ッド抵抗性能を付与することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジエン系ゴム成分100重量部に対し、
    40〜80重量部のカーボンブラックが配合され、温度
    23℃、周波数50Hzで測定した剪断歪0.1%におけ
    る損失正接をtan δ1 、剪断歪5%における損失正接を
    tan δ2 としたとき、 の関係が満たされることを特徴とするタイヤ用ゴム組成
    物。
  2. 【請求項2】 前記ゴム組成物に配合されるカーボンブ
    ラックのよう素吸着量(IA)が50〜100g/kg、よ
    う素吸着量に対するジブチルフタレート吸油量(DB
    P)の比が1.5〜3.0である請求項1記載のタイヤ
    用ゴム組成物。
JP8212100A 1996-07-22 1996-07-22 タイヤ用ゴム組成物 Pending JPH1036561A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005126556A (ja) * 2003-10-23 2005-05-19 Sumitomo Rubber Ind Ltd ゴム組成物およびそれを用いたタイヤ
JP2009132179A (ja) * 2007-11-28 2009-06-18 Bridgestone Corp タイヤ
WO2018038054A1 (ja) * 2016-08-23 2018-03-01 日本ゼオン株式会社 ゴム架橋物
CN114207008A (zh) * 2019-08-08 2022-03-18 住友橡胶工业株式会社 轮胎用橡胶组合物和轮胎

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