JP2000247049A - 熱転写記録体 - Google Patents

熱転写記録体

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JP2000247049A
JP2000247049A JP11053747A JP5374799A JP2000247049A JP 2000247049 A JP2000247049 A JP 2000247049A JP 11053747 A JP11053747 A JP 11053747A JP 5374799 A JP5374799 A JP 5374799A JP 2000247049 A JP2000247049 A JP 2000247049A
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recording
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Ryozo Ishibashi
良三 石橋
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Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】記録画質および機密性に優れた熱転写記録体を
提供することにある。 【解決手段】上葉基材シートの一方の面にロイコ染料お
よび熱可融性有機化合物を含有する熱転写層を設けた上
葉記録シートと、下葉基材シートの一方の面に呈色剤と
接着剤とを含有する熱転写受容層を設けた下葉記録シー
トが熱転写層と熱転写受容層を剥離可能に接着させ、か
つ上葉記録シートに、不透明度(JIS P8139に基づく)
が80%以下の部分と95%以上の部分とを設けるもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロイコ染料と呈色
剤との発色反応を利用した熱転写記録体に関し、さらに
詳しくは第三者に記録内容が見られないように構成され
た熱転写記録体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ロイコ染料と呈色剤との発色反応を利用
した感熱記録体は比較的安価であり、また記録機器がコ
ンパクトでかつその保守も容易なため、ファクシミリや
各種プリンター等の記録媒体としてのみならず巾広い分
野において使用されている。
【0003】ところで、ファクシミリ等により、感熱記
録体に記録された情報を第三者に知られないようにする
ために上葉記録シートと下葉記録シートとからなる熱転
写記録体が、例えば実公平7−55091号公報、特開
平1−190492号公報、特開平1−218885号
公報等に記載されているが、安価でしかも記録画質と機
密性により優れた熱転写記録体が要望されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、記録
画質および機密性に優れた熱転写記録体を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの一つの手段として、本発明は、上葉基材シートの一
方の面にロイコ染料および熱可融性有機化合物を含有す
る熱転写層を設けた上葉記録シートと、下葉基材シート
の一方の面に呈色剤と接着剤とを含有する熱転写受容層
を設けた下葉記録シートが熱転写層と熱転写受容層を剥
離可能に接着させ、かつ上葉記録シートに、不透明度
(JIS P 8139に基づく)が80%以下の部分と95%以
上の部分とを設けるものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は、上葉基材シートの一方
の面(裏面)にロイコ染料および熱可融性有機化合物を
含有する熱転写層を設けた上葉記録シートと、下葉基材
シートの一方の面(表面)に呈色剤と接着剤とを含有す
る熱転写受容層を設けた下葉記録シートが熱転写層と熱
転写受容層と間で剥離可能に接着され、かつ上葉記録シ
ートに、不透明度(JIS P 8139に基づく)が80%以下
の部分と95%以上の部分とを有することを特徴とし、
上葉記録シートにおいて、不透明度が80%以下の部分
を設けることにより、例えばファクシミリにより下葉記
録シートに熱記録された発信人や受信人が上葉記録シー
トの上から確認でき、また不透明度が95%以上の部分
を設けることにより下葉記録シートに熱記録された情報
を隠蔽することができる。
【0007】上葉記録シートにおいて、不透明度が80
%以下の部分を設けるための手段としては、例えば上葉
基材シートとして不透明度が75%以下のフィルム、合
成紙、グラシン紙、薄葉紙等を用い、且つ少なくともそ
の部分の熱転写層の不透明度を80%以下となるように
するすればよい。不透明度が80%以下の部分の熱転写
層の不透明度を80%以下とするには、例えばロイコ染
料と熱可融性有機化合物とを加熱溶融して調製された熱
転写層用塗液を1〜10g/m2 程度となるようにホッ
トメルトコーティングすることにより得られる。
【0008】上葉基材シートとしては、熱記録後、上葉
記録シートの他方の面(表面)に記録時にサーマルヘッ
ドの熱による光沢ムラの発生が少ないグラシン紙および
薄用紙が好ましい。特に、坪量が25〜40g/m
2 で、緊度が0.9〜1.3g/cm3 のグラシン紙ま
たは薄葉紙を用いることにより記録後の表面の光沢ムラ
により機密にしたい部分の内容が判読される極めて少な
くなる効果が得られ、しかも記録感度に優れた効果が得
られる。
【0009】上葉基材シートの坪量が25g/m2 未満
となると基材シートが容易に切れ、上葉記録シートの加
工性が落ちる。また、坪量が40g/m2 を越えると上
葉記録シートの熱転写層からの下葉基材シートの熱転写
受容層への記録感度が低下したり、記録画質の低下する
恐れがある。
【0010】不透明度が95%以上の部分を設けるため
の手段としては、上葉記録シートの他方の面(表面)ま
たは上葉記録シートと熱転写層との間に、着色染料また
は着色顔料を含有する隠蔽層を部分的に設けるたり、あ
るいは熱転写層中に着色染料または着色顔料を含有させ
隠蔽性を有する熱転写層を部分的に設けることにより得
られる。なかでも、熱転写層中に着色染料または着色顔
料を含有させるのが安価であり、好ましい。
【0011】下葉記録シートの不透明度を95%以上と
することにより、機密性がより得られる。下葉記録シー
トの不透明度を95%以上にする手段としては、例えば
下葉基材シートの他方の面に着色染料または着色顔料を
含有する隠蔽層を設けるたり、熱転写受容層または下葉
基材シートの不透明度を少なくとも95%以上にするこ
とにより得られる。
【0012】熱転写受容層の不透明度を95%以上にす
る方法としては、例えば厚さ5〜20μm程度の熱転写
受容層中に、屈折率が1.4以上、平均粒子径0.1〜
5μm程度の顔料を含有させたり、あるいは坪量40〜
200g/m2 程度の下葉基材シート中に顔料を5〜3
0重量%程度含有させることにより得られる。下葉基材
シートとしては、例えば上質紙(酸性紙、中性紙)、白
色フィルム、合成紙等が挙げられる。
【0013】上記の隠蔽層または熱転写層中に含有され
る有色染料または有色顔料の色相としては特に限定され
ないが、ロイコ染料の発色色相と同一のものが機密性に
優れより好ましく、また色相としては特に黒色が機密性
により優れ好ましい。
【0014】隠蔽層または熱転写層中に含有される有色
染料または有色顔料の使用量としては層の反射光学濃度
が1.0以上、好ましくは1.5以上となるように含有
させるのが好ましい。
【0015】上葉記録シートと下葉記録シートを剥離可
能に接着させる方法としては、例えば熱転写層中、熱転
写受容層中、或いは熱転写層と熱転写受容層との間に剥
離可能な接着剤を主成分とする接着剤層を端部のみ、或
いは全面的に設けたり、或いは上葉記録シートと下葉記
録シートとからなる熱転写記録体を100kg/cm以
上の線圧で加圧ロール処理する方法等がある。
【0016】剥離可能に接着するために使用される接着
剤としては特に限定されないが、一般的には感圧接着剤
が用いられる。かかる感圧接着剤としては、例えばアク
リル系重合体、天然ゴム、エチレン−酢酸ビニル系共重
合体、アクリルニトリル−ブタジエン系重合体、スチレ
ン−ブタジエン系共重合体、ポリイソブチレン、ポリビ
ニルエーテル等の樹脂が挙げられる。
【0017】接着強度を調整するために、例えばカオリ
ン、タルク、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、無
定形シリカ等の無機顔料、尿素−ホルマリン樹脂、生澱
粉、パルプパウダー等の有機顔料、ステアリン酸アミ
ド、パラフィンワックス、ステアリン酸亜鉛等の滑剤を
添加することもできる。
【0018】上葉記録シートの不透明度が80%以下の
部分のおける上葉記録シートの他方の面にロイコ染料と
呈色剤とを含有する感熱記録層を設けることもできる。
【0019】熱転写層に含有されるロイコ染料として
は、各種公知のものが使用できる。かかるロイコ染料の
具体例としては、例えば3,3−ビス(p−ジメチルア
ミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド、3−
(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)−3−
(4−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノ
フタリド、3−ジエチルアミノ−7−アニリノフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−ジベンジルアミノフルオ
ラン、3−シクロヘキシルアミノ−6−クロロフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロロフル
オラン、3−(N−エチル−N−イソアミル)アミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−メチ
ル−N−シクロヘキシル)アミノ−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−ジ(n−ブチル)アミノ
−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ(n−
ペンチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−ジ(n−ブチル)アミノ−7−(o−クロロア
ニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(o−
フルオロアニリノ)フルオラン、3−ピペリジノ−6−
メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−
p−トルイジノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−アニリノフ
ルオラン、3,3−ビス〔1−(4−メトキシフェニ
ル)−1−(4−ジメチルアミノフェニル)エチレン−
2−イル〕−4,5,6,7−テトラクロロフタリド、
3,3−ビス〔1−(4−メトキシフェニル)−1−
(4−ピロリジノフェニル)エチレン−2−イル〕−
4,5,6,7−テトラクロロフタリド等が挙げられ
る。ロイコ染料は、必要に応じて2種以上を併用するこ
ともできる。また、ロイコ染料の使用量としては熱転写
層の全固形量に対して5〜50重量%程度である。
【0020】熱転写受容層に含有される呈色剤として
は、各種公知のものが使用できる。かかる呈色剤の具体
例として、例えば酸性白土、活性白土、アタパルジャイ
ト、ゼオライト、ベントナイト等の酸性の粘土類、4,
4’−イソプロピリデンジフェノール、4,4’−sec
−ブチリデンジフェノール、2,2−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)−4−メチルペンタン、4,4’−シク
ロヘキシリデンジフェノール、2,4’−ジヒドロキシ
フェニルスルホン、4,4’−ジヒドロキシジフェニル
スルホン、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフ
ェニルスルホン、ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフ
ェニル)スルホン、4−ヒドロキシ−4’−メチルジフ
ェニルスルホン、4−ヒドロキ−4’−ベンジルオキシ
ジフェニルスルホン、3,4−ジヒドロキシフェニル−
4’−メチルフェニルスルホン、2,4−ビス(フェニ
ルスルホニル)フェノール、1,1−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)−1−フェニルエタン、1,4−〔(4
−ヒドロキシフェニル)イソプロピリデン〕ベンゼン、
4−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、4−ヒドロキシ安息
香酸−p−メトキシベンジル、ノボラック型フェノール
樹脂、フェノール重合体等のフェノール性化合物、5−
シクロヘキシルサリチル酸亜鉛、4−〔2−(p−メト
キシフェノキシ)エチルオキシ〕サリチル酸亜鉛、4−
〔3−(p−トリルスルホニルプロピルオキシ)サリチ
ル酸亜鉛、5−〔p−(2−p−メトキシフェノキシエ
トキシ)クミル〕サリチル酸亜鉛、4−オクチルオキシ
アセチルアミノサリチル酸亜鉛、モノ(またはビスまた
はトリスまたはテトラキス)〔ポリ(0〜4)〔ω−ヒ
ドロ〔ポリ(1〜7)α−メチルベンツ〕−α−イル〕
ベンジル〕サリチル酸亜鉛、3、5−ジ(α−メチルベ
ンジル)サリチル酸亜鉛等のサリチル酸誘導体の亜鉛
塩、N−p−トリルスルホニルN’−フェニル尿素、
4,4’−ビス(p−トリルスルホニルアミノカルボニ
ルアミノ)ジフェニルメタン等の分子内にスルホアミド
結合を有する化合物が挙げられる。勿論、これらに限定
されるものなく、また必要に応じて2種以上を併用する
こともできる。呈色剤の使用量としては熱転写受容層の
全固形分に対して10〜70重量部程度である。なかで
も、熱転写受容層の呈色剤としてはサリチル酸誘導体の
亜鉛塩が特に感熱記録性に優れて好ましい。
【0021】熱転写層に含有される熱可融性有機化合物
としては、融点が35〜150℃程度の有機化合物であ
れば特に限定されないが、例えばカルナウバワックス、
モンタンワックス、パラフィンワックス、マイクロクリ
スタリンワックス、ポリエチレンワックス、パルミチン
酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ステアリン酸アミド、エ
チレンビスアウテアリン酸アミド、ステアリン酸メチ
ル、ステアリン酸アニリド等の高級脂肪族化合物が優れ
て好ましい。熱可融性有機化合物の使用量としては、熱
転写層の固形分量に対して30〜90重量%程度。好ま
しくは40〜80重量%程度である。
【0022】熱転写受容層は、水あるいは有機溶剤を媒
体とし、平均粒子径が0.1〜3μm程度に微分散され
た呈色剤、接着剤、および必要により増感剤、保存性改
良剤とを混合攪拌して得られた熱転写受容層用塗液を下
葉基材シートの一方の面(表面)に塗布量が1〜10g
/m2 程度となるように塗布乾燥して形成される。
【0023】熱転写受容層に添加される接着剤の具体例
としては、例えばメチルセルロース、メトキシセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、セ
ルロース、完全(部分)ケン化ポリビニルアルコール、
アセトアセチル変性ポリビニルアルコール、ケイ素変性
ポリビニルアルコール、カルボキシ変性ポリビニルアル
コール、スルホン酸変性ポリビニルアルコール、カゼイ
ン、ゼラチン、スチレン−無水マレイン酸共重合体のア
ルカリ塩、イソ(またはジイソ)ブチレン−無水マレイ
ン酸共重合体のアルカリ塩等の水溶性接着剤、或いはエ
チレン−酢酸ビニル系樹脂、ウレタン系樹脂、スチレン
−ブタジエン系樹脂等の水分散性接着剤(ラテックス)
が挙げられる。接着剤の使用量としては熱転写受容層の
全固形量に対して5〜30重量%程度である。
【0024】熱転写受容層用塗液は、例えばエアーナイ
フコーティング、ロッドブレードコーティング、バーコ
ーティング、バリバーブレードコーティング、ピュアー
ブレードコーティング、ショート・ドウェルコーティン
グ、スリットダコーティングイ等の方法により塗布され
る。
【0025】熱転写層は、一般には熱可融された熱可融
性有機化合物中にロイコ染料、および必要により隠蔽剤
として着色染料または着色顔料が添加された熱転写層用
塗液を上葉基材シートの裏面に1〜8g/m2 程度とな
るようにホットメルト方式により塗布して形成される。
【0026】記録感度および記録画質を高めるために下
葉基材シートと熱転写受容層との間に平均粒子径が0.
5〜10μm程度の中空粒子(密度0.05〜0.7g
/cm3 )または吸油量が80ml/100g以上の顔
料を含有する下塗り層を設けたり、熱転写記録体に切取
り用のミシン目を設けたりするなど、感熱記録体製造分
野における各種の公知技術が必要に応じて付加し得るも
のである。
【0027】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、勿論これらに限定されるものではない。な
お、例中の「部」及び「%」は、特に断らない限りそれ
ぞれ「重量部」及び「重量%」を示す。
【0028】・下塗り層用塗液の調製 中空粒子(密度0.4g/cm3 、平均粒子径1.0μ
m、壁膜剤ポリスチレン)の40%分散液200部、ス
チレン−ブタジエン系樹脂ラテックス(固形分濃度48
%)20部およびポリビニルアルコール(ケン化度88
%、重合度1000)の10%水溶液50部からなる組
成物を混合攪拌して下塗り層用塗液を得た。
【0029】・熱転写層用塗液(1)の調製 3−ピペリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン
(発色色相:黒色)10部、カルナウバワックス30部
およびステアリン酸アミド15部を120〜130℃で
溶解して熱転写用溶液を得た。
【0030】・熱転写層用塗液(2)の調製 3−ピペリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン
(発色色相:黒色)10部、カルナウバワックス30
部、カーボンブラック1.5部、およびステアリン酸ア
ミド15部を120〜130℃で溶解して熱転写用溶液
を得た。
【0031】・熱転写層受容層用塗液の調製 水酸化アルミニウム65部、酸化亜鉛20部、3,5−
ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸亜鉛とα−メチル
スチレン−スチレン共重合体との混融物(混融率=80
/20、平均粒子径2.3μm)の30%水分散体25
部、モノ(またはビスまたはトリまたはテトラキス)
〔ポリ(0〜4)〔ω−ヒドロ〔ポリ(1〜7)α−メ
チルベンツ〕−α−イル〕ベンジル〕2−ヒドロキシ安
息香酸の亜鉛塩であるサリチル酸−スチレン共重合体亜
鉛塩の30%水分散体25部、スチレン−ブタジエン系
樹脂ラテックス(ガラス点移転が2℃、固形分濃度48
%)、ポリアクリル酸ナトリウムの2%水溶液5部およ
び水100部からなる組成物を混合攪拌して熱転写受容
層用塗液を得た。
【0032】・ロイコ染料分散液の調製 3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−エチル−7−アリニ
ノフルオラン(発色色相:黒色)10部、スルホン変性
ポリビニルアルコールの10%水溶液10部および水2
0部からなる組成物を平均粒子径が1μmとなるように
サンドミルを用いて分散してロイコ染料分散液を得た。
【0033】・呈色剤分散液の調製 4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスル
ホン10部、スルホン変性ポリビニルアルコールの10
%水溶液10部および水20部からなる組成物を平均粒
子径が1μmとなるようにサンドミルを用いて分散して
呈色剤分散液を得た。
【0034】・感熱記録層用塗液の調製 ロイコ染料分散液40部、呈色剤分散液120部、無定
形シリカの20%分散液100部、ポリビニルアルコー
ル(ケン化度98%、重合度1000)の15%水溶液
100部およびステアリン酸亜鉛の36%分散体17部
とを混合攪拌して感熱記録層用塗液を得た。
【0035】・隠蔽層用インクの調製 フタロシアニンブルー(青色顔料)20部、紫外線硬化
性樹脂(アクリル系)80部とをロールミルてに混合し
隠蔽層用インクを得た。
【0036】実施例1 ・上葉記録シートの作製 坪量36g/m2 のグラシン紙(緊度1.0g/c
3 、不透明度58%)の裏面の一部分に70〜80℃
に加熱溶融された熱転写層用塗液(1)を3.5g/m
2 塗布冷却して熱転写層(1)を設けた後、そのグラシ
ン紙の裏面の他の一部分に70〜80℃に加熱溶融され
た熱転写層用塗液(2)を4.2g/m2 塗布冷却して
熱転写層(2)を設けて上葉記録シートを得た。
【0037】・下葉基材シートの作製 坪量50g/m2 の上質紙(中性紙、填料20%含有、
不透明度95%))の一方の面(表面側)に、下塗り層
用塗液および熱転写受容層塗液を乾燥後の塗布量が、そ
れぞれ8g/m2 、5.5g/m2 となるように順次塗
布乾燥して下塗り層および熱転写受容層を有する下葉記
録シート(不透明度97%)を得た。なお、各層を設け
た後、スーパーキャレンダー処理をした。
【0038】・熱転写記録体の作製 上葉記録シートの裏面側と下葉記録シートの表面側とが
接するように重ね合わせた後、加圧ロール(線圧:2k
g/cm)により剥離可能に密着した後、A4サイズに
シートカットして熱転写記録体を得た。
【0039】実施例2 実施例1の上葉記録シートの作製の代わりに下記のよう
に上葉記録シートを作製した以外は、実施例1と同様に
して熱転写記録体を得た。 ・上葉記録シートの作製 坪量36g/m2 のグラシン紙(緊度1.0g/c
3 、不透明度58%)の裏面の一部分に70〜80℃
に加熱溶融された熱転写層用塗液(1)を3.5g/m
2 塗布冷却して熱転写層(1)を設け、そのグラシン紙
の裏面の他の一部分に隠蔽層用インクを1g/m2 塗布
後、UVランプにて紫外線を照射して硬化された隠蔽層
を設け、更にその隠蔽層上に、70〜80℃に加熱溶融
された熱転写層用塗液(1)を3.8g/m2 塗布冷却
して上葉記録シートを得た。
【0040】実施例3 実施例1の上葉記録シートの作製の代わりに下記のよう
に上葉記録シートを作製した以外は、実施例1と同様に
して熱転写記録体を得た。 ・上葉記録シートの作製 坪量36g/m2 のグラシン紙(緊度1.0g/c
3 、不透明度58%)の裏面の全面に70〜80℃に
加熱溶融された熱転写層用塗液(1)を3.5g/m2
塗布冷却して熱転写層(1)を設け、そのグラシン紙の
表面の一部分に隠蔽層用インクを1g/m2 塗布した面
にUVランプにて紫外線を照射して硬化された隠蔽層を
有する上葉記録シートを得た。
【0041】実施例4 実施例1の下葉記録シートの作製の代わりに下記のよう
に下葉記録シートを作製した以外は、実施例1と同様に
して熱転写記録体を得た。 ・下葉記録シートの作製 坪量50g/m2 の上質紙(中性紙、填料20%含有、
不透明度95%))の一方の面(表面側)に、下塗り層
用塗液および熱転写受容層塗液を乾燥後の塗布量が、そ
れぞれ8g/m2 、5.5g/m2 となるように順次塗
布乾燥して下塗り層および熱転写受容層を設け、その上
質紙の他方の全面(裏面の全面)に隠蔽層用インクを1
g/m2 塗布した面にUVランプにて紫外線を照射して
硬化された隠蔽層を有する下葉記録シート(不透明度9
9%)を得た。なお、下塗り層と熱転写受容層を設けた
後、それぞれスーパーキャレンダー処理をした。
【0042】実施例5 実施例1の熱転写記録体において、上葉記録シートの熱
転転写層(1)と熱転写層(2)との間にミシン目を設
けた以外は、実施例1と同様にして熱転写記録体を得
た。
【0043】かくして得られた実施例1乃至4の熱転写
記録体について以下の評価試験を行い、得られた結果を
表1に示す。 〔不透明度〕実施例1乃至3の上葉記録シートの隠蔽部
を有する部分(A)と隠蔽部を有しない部分(B)の不
透明度をJIS P 8139に基いて測定する。
【0044】〔記録濃度および記録画質〕日本電気社製
のサーマルプリンタ PW-PR001-02 をを用いて、隠蔽部
を有する部分と隠蔽部を有しない部分における下葉記録
シートにそれぞれ記録し、記録部の記録濃度をマクベス
濃度計(マクベス社製の914型)のビジュアルモード
で測定し、更にその記録画質を下記のごとく目視判定し
た。 ◎:記録画質が非常に鮮明である。 ○:記録画質が鮮明である。
【0045】
【表1】
【0046】
【発明の効果】表1に示されているように、本発明の熱
転写記録体は記録画質および機密性に優れた効果を有す
るものである。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上葉基材シートの一方の面にロイコ染料お
    よび熱可融性有機化合物を含有する熱転写層を設けた上
    葉記録シートと、下葉基材シートの一方の面に呈色剤と
    接着剤とを含有する熱転写受容層を設けた下葉記録シー
    トが熱転写層と熱転写受容層と間で剥離可能に接着さ
    れ、かつ上葉記録シートが不透明度(JISP 8139に基づ
    く)80%以下の部分と95%以上の部分とを有するこ
    とを特徴とする熱転写記録体。
  2. 【請求項2】上葉記録シートの不透明度(JIS P 8139に
    基づく)が95%以上の部分において、上葉基材シート
    の他方の面上または上葉基材シートと熱転写層との間
    に、着色染料または着色顔料を含有する隠蔽層を設けた
    請求項1記載の熱転写記録体。
  3. 【請求項3】上葉記録シートの不透明度(JIS P 8139に
    基づく)が95%以上の部分において、熱転写層中に着
    色染料または着色顔料を含有させた請求項1記載の熱転
    写記録体。
  4. 【請求項4】下葉記録シートの不透明度が95%以上で
    ある請求項1〜3のいずれか一項に記載の熱転写記録
    体。
  5. 【請求項5】下葉記録シートの他方の面に着色染料また
    は着色顔料を含有する隠蔽層を設けた請求項1〜4のい
    ずれか一項に記載の熱転写記録体。
  6. 【請求項6】熱転写層中または隠蔽層中の着色染料また
    は着色顔料の色相とロイコ染料の発色色相とが同一であ
    る請求項2、請求項3または請求項5記載の熱転写記録
    体。
  7. 【請求項7】熱転写層中または隠蔽層中の着色染料また
    は着色顔料の色相が黒色である請求項6記載の熱転写記
    録体。
  8. 【請求項8】上葉基材シートが、坪量25〜40g/m
    2 、緊度0.9〜1.3g/cm3 のグラシン紙である
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の熱転写記録体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2013118459A1 (ja) * 2012-02-10 2013-08-15 凸版印刷株式会社 感熱転写記録媒体、その製造方法及び感熱転写記録方法

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