JP2812040B2 - 感熱記録体 - Google Patents

感熱記録体

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JP2812040B2
JP2812040B2 JP4044155A JP4415592A JP2812040B2 JP 2812040 B2 JP2812040 B2 JP 2812040B2 JP 4044155 A JP4044155 A JP 4044155A JP 4415592 A JP4415592 A JP 4415592A JP 2812040 B2 JP2812040 B2 JP 2812040B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感熱記録体に関し、耐
光性に優れた青発色感熱記録体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】無色又は淡色の塩基性染料と有機又は無
機の呈色剤との呈色反応を利用し、熱により両発色物質
を接触させて記録像を得るようにした感熱記録体はよく
知られている。かかる感熱記録体は比較的安価であり、
また記録機器がコンパクトで且つその保守も容易なた
め、ファクシミリや各種計算機等の記録媒体としてのみ
ならず巾広い分野において使用されている。近年、ワー
ドプロセッサーの出力用としても感熱記録体が利用され
ることが多くなり、赤色,青色等の各種の発色をする感
熱記録紙が要望されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、青発色
感熱記録体を提供すべく種々検討したが、一般に広く用
いられている3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニ
ル)−6−ジメチルアミノフタリド等の青色に発色する
塩基性染料は、発色像の耐光性に劣っている。一方、3
−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシ)フェニル−3
−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−
4−アザフタリドや3−(4−ジエチルアミノ−2−エ
トキシ)フェニル−3−(1−オクチル−2−メチルイ
ンドール−3−イル)−4−アザフタリド等といった青
系発色染料を用いれば、確かに発色像の耐光性は優れて
いるが、発色色調が青色というよりも紺色に近く、また
コストの安いビスフェノールAを呈色剤として用いた時
には、地肌かぶりが大きいといった欠点を有する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、発色像の
耐光性に優れた青発色感熱記録体を提供すべく鋭意研究
した結果、特定の染料に特定の化合物を組み合わせて用
いることにより解決できることを見出したのである。即
ち本発明は、支持体上に、無色ないし淡色の塩基性染料
と該染料と接触して呈色し得る呈色剤を含有する感熱記
録層を設けた感熱記録体において、該塩基性染料として
3−(4−ジメチルアミノフェニル)−3−(4−ジエ
チルアミノ−2−メチルフェニル)−6−ジメチルアミ
ノフタリドを用い、更に、ステアリン酸亜鉛またはステ
アリン酸カルシウムから選ばれる少なくとも1種、およ
び2,2′−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブ
チルフェノール)を該塩基性染料100重量部に対して
各々25〜250重量部、感熱記録層中に含有せしめる
ことを特徴とする感熱記録体である。
【0005】
【作用】本発明で用いる2,2′−メチレンビス(4−
メチル−6−tert−ブチルフェノール)、およびステア
リン酸亜鉛またはステアリン酸カルシウムの少なくとも
1種の使用比率は、塩基性染料100重量部に対して各
々25〜250重量部、感熱記録層中に含有させるもの
である。取り分け、2,2′−メチレンビス(4−メチ
ル−6−tert−ブチルフェノール)は平均粒子径が1.
0μm以下に微細化して用いると、本発明の効果がより
顕著となる。
【0006】本発明で用いられる特定の塩基性染料と組
合せて使用される呈色剤についても各種の化合物が知ら
れており、例えば下記が例示される。4−tert−ブチル
フェノール、α−ナフトール、β−ナフトール、4−ア
セチルフェノール、4−tert−オクチルフェノール、
4,4′−sec −ブチリデンジフェノール、4−フェニ
ルフェノール、4,4′−ジヒドロキシジフェニルメタ
ン、4,4′−ジヒドロキシジフェニルエーテル、4,
4′−イソプロピリデンジフェノール、ハイドロキノ
ン、4,4′−シクロヘキシリデンジフェノール、4,
4′−(1,3−ジメチルブチリデン)ビスフェノー
ル、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−4−メ
チルペンタン、4,4′−ジヒドロキシジフェニルサル
ファイド、4,4′−チオビス(6−tert−ブチル−3
−メチルフェノール)、4,4′−ジヒドロキシジフェ
ニルスルホン、2,4′−ジヒドロキシジフェニルスル
ホン、4−ヒドロキシ−4′−メチルジフェニルスルホ
ン、4−ヒドロキシ−4′−メトキシジフェニルスルホ
ン、4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフェニル
スルホン、4−ヒドロキシ−3′,4′−トリメチレン
ジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−3′,4′−テ
トラメチレンジフェニルスルホン、3,4−ジヒドロキ
シ−4′−メチルジフェニルスルホン、ビス(3−アリ
ル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、1,3−ジ
〔2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−プロピル〕ベ
ンゼン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1
−フェニルエタン、ヒドロキノンモノベンジルエーテ
ル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸ブチルエステ
ル、4−ヒドロキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロ
キシベンゾフェノン、2,4,4′−トリヒドロキシベ
ンゾフェノン、2,2′,4,4′−テトラヒドロキシ
ベンゾフェノン、4−ヒドロキシフタル酸ジメチル、4
−ヒドロキシ安息香酸メチル、4−ヒドロキシ安息香酸
エチル、4−ヒドロキシ安息香酸プロピル、4−ヒドロ
キシ安息香酸−sec −ブチル、4−ヒドロキシ安息香酸
ペンチル、4−ヒドロキシ安息香酸フェニル、4−ヒド
ロキシ安息香酸ベンジル、4−ヒドロキシ安息香酸トリ
ル、4−ヒドロキシ安息香酸クロロフェニル、4−ヒド
ロキシ安息香酸フェニルプロピル、4−ヒドロキシ安息
香酸フェネチル、4−ヒドロキシ安息香酸−p−クロロ
ベンジル、4−ヒドロキシ安息香酸−p−メトキシベン
ジル、ノボラック型フェノール樹脂、フェノール重合体
等のフェノール性化合物、安息香酸、p−tert−ブチル
安息香酸、トリクロル安息香酸、テレフタル酸、3−se
c −ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸、3−シクロヘキ
シル−4−ヒドロキシ安息香酸、3,5−ジメチル−4
−ヒドロキシ安息香酸、サリチル酸、3−イソプロピル
サリチル酸、3−tert−ブチルサリチル酸、3,5−ジ
−tert−ブチルサリチル酸、3−ベンジルサリチル酸、
3−(α−メチルベンジル)サリチル酸、3−クロル−
5−(α−メチルベンジル)サリチル酸、3−フェニル
−5−(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸、3,
5−ジ−α−メチルベンジルサリチル酸、4−(2−p
−メトキシフェノキシエトキシ)サリチル酸、4−(3
−p−トリルスルホニルプロピルオキシ)サリチル酸、
5−〔p−(2−p−メトキシフェノキシエトキシ)ク
ミル〕サリチル酸等の芳香族カルボン酸、およびこれら
フェノール性化合物、芳香族カルボン酸と例えば亜鉛、
マグネシウム、アルミニウム、カルシウム、チタン、マ
ンガン、スズ、ニッケル等の多価金属との塩等の有機酸
性物質等。上記の呈色剤も勿論必要に応じて2種以上を
併用することができる。とりわけ、4,4′−イソプロ
ピリデンジフェノールは価格が安く、容易に入手できる
為、最も好ましい。
【0007】塩基性染料と呈色剤の使用比率は、呈色剤
の種類に応じて適宜選択すべきもので、特に限定するも
のではないが、一般に塩基性染料100重量部に対して
100〜2000重量部、好ましくは150〜1500
重量部程度の呈色剤が使用される。これらを含む塗液の
調製は、一般に水を分散媒体とし、ボールミル、アトラ
イター、サンドミル等の攪拌・粉砕機により、染料、前
記特定の多価金属塩、呈色剤を一緒に又は別々に分散す
るなどして調製される。
【0008】かかる塗液中には、通常バインダーとして
デンプン類、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、カゼ
イン、アラビアガム、ポリビニルアルコール、カルボキ
シル基変性ポリビニルアルコール、スルホン基変性ポリ
ビニルアルコール、ケイ素変性ポリビニルアルコール、
アセトアセチル基変性ポリビニルアルコール、ビニルア
ルコール・酢酸ビニル共重合体とアクリルアミド・アク
リル酸・アリルアセトアセテート共重合体とのグラフト
共重合体、ジイソブチレン・無水マレイン酸共重合体
塩、スチレン・無水マレイン酸共重合体塩、エチレン・
アクリル酸共重合体塩、スチレン・アクリル酸共重合体
塩、スチレン・ブタジエン共重合体エマルジョン、コロ
イダルシリカ粒子複合スチレン・アクリル酸エステル共
重合体エマルジョン、尿素樹脂、メラミン樹脂、アミド
樹脂等が全固形分の1〜40重量%、好ましくは5〜2
5重量%程度配合される。勿論、これらのバインダー類
は二種類以上を用いることも可能である。
【0009】さらに、塗液中には各種の助剤を添加する
ことができ、例えば2,2′−メチレンビス(4,6−
ジ−tert−ブチルフェニル)フォスフェイトのナトリウ
ム塩と珪酸マグネシウムの混合物、ジオクチルスルフォ
コハク酸ナトリウム塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナ
トリウム塩、ラウリルアルコール硫酸エステル・ナトリ
ウム塩、脂肪酸金属塩等の分散剤、ベンゾフェノン系、
シアノアクリレート系、ヒドロキシベンゾエート系等の
紫外線吸収剤、その他消泡剤、蛍光染料、着色染料等が
挙げられる。
【0010】また、感熱記録体が記録機器や記録ヘッド
との接触によってスティッキングを生じないようにステ
アリン酸エステルワックス、ポリエチレンワックス、カ
ルナバロウワックス、マイクロクリスタリンワックス、
カルボキシ変性パラフィンワックス等の分散液やエマル
ジョン等を添加することもできる。
【0011】加えて、記録ヘッドへのカス付着を改善す
るためにカオリン、クレー、タルク、炭酸カルシウム、
炭酸マグネシウム、焼成クレー、酸化チタン、珪藻土、
微粒子状無水シリカ、活性白土等の無機顔料、スチレン
マイクロボール、ナイロンパウダー、ポリエチレンパウ
ダー、尿素・ホルマリン樹脂フィラー、生澱粉粒等の有
機顔料を添加することもできる。
【0012】さらに本発明の感熱記録体においては、本
発明の所望の効果を阻害しない範囲で例えば、ステアリ
ン酸アミド、ステアリン酸メチレンビスアミド、オレイ
ン酸アミド、パルミチン酸アミド、ヤシ脂肪酸アミド等
の脂肪酸アミド、4,4′−ブチリデンビス(6−tert
−ブチル−3−メチルフェノール)、1,1,3−トリ
ス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフ
ェニル)ブタン、1,1,3−トリス(2−メチル−4
−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニル)ブタン等
のヒンダードフェノール類、m−ターフェニル、p−ベ
ンジルビフェニル、p−(4−トリルオキシ)ビフェニ
ル、1,5−ビス(4−メトキシフェノキシ)−3−オ
キサ−ペンタン、1,2−ビス(フェノキシ)エタン、
1,2−ビス(4−メチルフェノキシ)エタン、1,2
−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン、1−(2−メ
チルフェノキシ)−2−(4−メトキシフェノキシ)エ
タン、2−ナフトールベンジルエーテル等のエーテル
類、ジベンジルテレフタレート、1−ヒドロキシ−2−
ナフトエ酸フェニルエステル、シュウ酸ジベンジルエス
テル、シュウ酸ジ(4−メチルベンジル)エステル、シ
ュウ酸ジ(4−クロロベンジル)エステル等のエステル
類、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)
ベンゾトリアゾール、2−ヒドロキシ−4−ベンジルオ
キシベンゾフェノン等の紫外線吸収剤および各種公知の
熱可融性物質を増感剤として併用することもできる。な
お、熱可融性物質の使用量については、特に限定するも
のではないが、塩基性染料100重量部に対して、一般
に50〜1000重量部、好ましくは100〜500重
量部の範囲で用いるのが望ましい。
【0013】本発明の感熱記録体において、記録層の形
成方法については特に限定されるものではなく、従来か
ら周知慣用の技術に従って形成することができる。例え
ば感熱記録層用の塗液を、支持体上にエアーナイフコー
ター、ブレードコーター、バーコーター、ダイコータ
ー、グラビアコーター、カーテンコーター、ショートド
ウェルコーター等の適当な塗布装置で塗布、乾燥して記
録層を形成する。
【0014】また塗液の塗布量についても特に限定され
るものではなく、一般に乾燥重量で1.0〜12g/m
2 程度、好ましくは1.5〜10g/m2 の範囲で調節
される。
【0015】本発明では感熱記録層上に保護層を形成さ
せて保存性をより高めることもできる。かかる保護層形
成のために使用される水溶性又は水分散性の高分子とし
ては、前述の如きの各種バインダー類が挙げられるが、
中でもアセトアセチル基変性ポリビニルアルコールおよ
びカルボキシル基変性ポルビニルアルコールは、強固な
フィルムを形成するため特に好ましく用いられる。
【0016】保護層中には、印刷適性やスティッキング
をより改善するために、必要に応じて顔料を添加するこ
とができるが、その具体例としては、炭酸カルシウム、
酸化亜鉛、酸化アルミニウム、二酸化チタン、二酸化珪
素、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、硫酸亜鉛、タ
ルク、カオリン、クレー、焼成カオリン、コロイダルシ
リカ等の無機顔料やスチレンマイクロボール、ナイロン
パウダー、ポリエチレンパウダー、尿素ホルマリン樹脂
フィラー、生澱粉粒子等の有機顔料等が挙げられる。そ
の使用量は一般に樹脂成分100重量部に対して5〜5
00重量部程度の範囲で調節するのが望ましい。
【0017】さらに、保護層を形成する塗液中には必要
に応じてステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、
ポリエチレンワックス、カルナバロウ、パラフィンワッ
クス、エステルワックス等の滑剤、ジオクチルスルホコ
ハク酸ナトリウム塩等の界面活性剤(分散剤、潤滑
剤)、消泡剤、カリミョウバン、酢酸カルシウム等の水
溶性多価塩等の各種助剤を適宜添加することもできる。
また耐水性を一層向上させるためにグリオキサール、ホ
ウ酸、ジアルデヒドデンプン、エポキシ系化合物等の硬
化剤を添加することもできる。なお、保護層を形成す塗
液は、一般に水を分散媒体として調製される。
【0018】かくして調製された保護層用塗液は適当な
塗布層により感熱記録層上に塗布されるが、塗布量が乾
燥重量で20g/m2 を越すと感熱記録体の記録感度が
著しく低下する恐れがあるため、一般には0.1〜20
g/m2 、好ましくは0.5〜10g/m2 程度の範囲
で調節されるのが望ましい。
【0019】なお、本発明の感熱記録体は、異なった色
調に発色する感熱記録層を組み合わせて多色感熱記録体
を構成することもできる。また、必要に応じて感熱記録
体の裏面側にも保護層を設けて一層保存性を高めること
も可能である。さらに、各層塗抹後にスーパーカレンダ
ー掛けを行うことも可能であり、また記録体裏面に粘着
剤処理を施し、粘着ラベル等に加工するなど、感熱記録
体製造分野における各種の公知技術が必要に応じて付加
し得るものである。
【0020】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、勿論これらに限定されるものではない。な
お、例中の「部」及び「%」は、特に断らない限りそれ
ぞれ「重量部」及び「重量%」を示す。
【0021】実施例1 中間層の形成 焼成クレー(商品名:アンシレックス、EMC社製)1
00部、スチレン・ブタジエン共重合体ラテックス(固
形分:50%)15部、ポリビニルアルコール10%水
溶液30部、及び水200部からなる組成物を混合し、
中間層用塗液を調整した。得られた塗液を50g/m2
の上質紙に乾燥重量が7g/m2 となるように塗布・乾
燥して中間層を形成した。
【0022】 A液調製3−(4−ジメチルアルミノフェニル)−3−(4−ジ
エチルアミノ−2−メチルフェニル)−6−ジメチルア
ミノフタリド 10部、1,2−ビス(3−メチルフェノ
キシ)エタン25部、5%メチルセルロース水溶液15
部、及び水35部からなる組成物をサンドミルで平均粒
子径が0.8μmとなるまで粉砕した。
【0023】 B液調製 4,4′−シクロヘキシリデンジフェノール30部、5
%メチルセルロース水溶液15部、及び水45部からな
る組成物をサンドミルで平均粒子径が1.1μmとなる
まで粉砕した。
【0024】 C液調製 2,2′−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチ
ルフェノール)5部、5%メチルセルロース水溶液3
部、10%ジオクチルスルフォコハク酸ナトリウム塩水
溶液2部、及び水3部からなる組成物を横型サンドミル
で平均粒子径が0.7μmとなるまで粉砕した。
【0025】 感熱記録体の作製 A液85部、B液90部、C液13部、軽質炭酸カルシ
ウム(吸油量90ml/100g)30部、20%ポリビ
ニルアルコール水溶液75部、30%ステアリン酸カル
シウム水分散液15部、水170部を混合攪拌して塗液
を得た。得られた塗液を上記中間層上に乾燥後の塗布量
が5g/m2 となるように塗布乾燥して感熱記録体を得
た。
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】比較例1A液調製において、3−(4−ジメチルアルミノフェニ
ル)−3−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニ
ル)−6−ジメチルアミノフタリドの代わりに3,3−
ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルア
ミノフタリドを用い、 C液調製において、2,2′−メ
チレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノー
ル)の代わりに、1,1,3−トリス(2−メチル−4
−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタンを用
、感熱記録体の作製において、ステアリン酸カルシウ
ムの代わりにテスアリン酸亜鉛を用いた以外は、実施例
1と同様にして感熱記録体を得た。
【0030】比較例2 C液調製において、2,2′−メチレンビス(4−メチ
ル−6−tert−ブチルフェノール)の代わりに、2,
2′−メチレンビス(4−エチル−6−tert−ブチルフ
ェノール)を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱
記録体を得た。
【0031】
【0032】
【0033】上記の如くして得られた8種類の感熱記録
体を熱転写用印字評価試験機(抵抗値557Ω,印加電
圧12V,パルス幅4ms)にて記録した。得られた記
録像濃度をマクベス反射濃度計(RD−914型,マク
ベス社製,青色用フィルター)にて測定し、その結果を
〔表1〕に示した。また、耐光試験として、南面窓内側
に2日間保持した記録像の濃度を再度マクベス反射濃度
計で測定し、その結果を〔表1〕に併記した。
【0034】
【表1】
【0035】
【発明の効果】〔表1〕の結果から明らかなように、本
発明の各実施例で得られた感熱記録体は、いずれも耐光
性に優れた感熱記録体であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−23986(JP,A) 特開 平2−81669(JP,A) 特開 昭62−116182(JP,A) 特開 昭59−26291(JP,A) 特開 平1−232092(JP,A) 特開 昭60−242092(JP,A) 特開 昭57−151393(JP,A) 特開 平3−153386(JP,A) 特開 平2−167793(JP,A) 特公 昭51−43386(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41M 5/28 - 5/34

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に、無色ないし淡色の塩基性染料
    と該染料と接触して呈色し得る呈色剤を含有する感熱記
    録層を設けた感熱記録体において、該塩基性染料として
    3−(4−ジメチルアミノフェニル)−3−(4−ジエ
    チルアミノ−2−メチルフェニル)−6−ジメチルアミ
    ノフタリドを用い、更に、ステアリン酸亜鉛またはステ
    アリン酸カルシウムの少なくとも1種、および2,2′
    −メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノ
    ール)を該塩基性染料100重量部に対して各々25〜
    250重量部、感熱記録層中に含有せしめることを特徴
    とする感熱記録体。
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