JP2000246557A - 電動機の回転子分解装置 - Google Patents

電動機の回転子分解装置

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JP2000246557A
JP2000246557A JP11056973A JP5697399A JP2000246557A JP 2000246557 A JP2000246557 A JP 2000246557A JP 11056973 A JP11056973 A JP 11056973A JP 5697399 A JP5697399 A JP 5697399A JP 2000246557 A JP2000246557 A JP 2000246557A
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rotary shaft
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安浩 山本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転軸の抜き取り時において回転子が傾くの
を防止することにより、安定した回転軸の抜き取り作業
が行えるようにする。 【解決手段】 電動機の回転子1を回転軸2が鉛直姿勢
となるように支持し且つ該回転軸2が挿通される貫通穴
8を有する基台3と、前記回転軸2に対して軸方向に加
圧力を作用させる加圧手段7とを備えた電動機の回転子
分解装置において、前記基台3上に、前記回転子1がそ
の外周面を摺接させた状態で挿入される筒体19を設け
て、回転軸2に加圧力を作用させた場合に、表面精度が
高い回転子1の外周面と筒体19の内周面との摺接によ
り回転子1が傾くことがなくなるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、電動機の回転子
分解装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、圧縮機等の回転機械の駆動源と
して用いられる電動機の調査を行う場合、電動機を固定
子と回転子とに分離した後、回転子から回転軸を分離す
る分解作業が必要がある。
【0003】ところで、電動機における回転子と回転軸
とは、圧入、焼き嵌めあるいは冷やし嵌め等の工法によ
り結合されている。従って、回転子から回転軸を分離す
るためには、回転軸を回転子から押し抜くという作業が
必要となる。
【0004】上記分解作業は、例えば図5および図6に
示すように、電動機の回転子1を回転軸2が鉛直姿勢
(即ち、中心線Oが鉛直)となるようにプレス装置P
(図5参照)の基台3上に支持しておき、該回転軸2に
対して圧入ラム7により軸方向に加圧力Pwを作用させ
ることにより行われることとなっている。符号8は回転
軸2が挿入される貫通穴、9はプレス装置Pの加圧シリ
ンダ、10は前記圧入ラム7を有するプレスヘッドであ
る。ところで、この際、回転子1の下端全面を支持する
ことができれば、回転軸2の抜き取りは容易に行える
が、回転軸2にバランサ4が設けられていると、回転子
1の下端全面を支持することができない。そこで、基台
3上に回転子1の下端を部分的に支持する支持部6を有
する治具5を載置して回転軸2の抜き取りが行われるこ
ととなっている。なお、バランサ4は回転子1の下端に
設けられる場合もあるが、その場合においても、回転子
1の下端全面を支持することができない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な方法を採用した場合、回転子1が支持部6に片持ち支
持されるとともに、該支持部6と当接される回転子1の
下端における平面度の精度も悪いところから、圧入ラム
7による加圧時に回転子1が中心線O′で示すように傾
くおそれがある。すると、回転軸2の抜き取り時に回転
軸2と回転子1との結合部に大きな抵抗が生ずることと
なり、焼き付きを起こし、回転軸2の抜き取りが困難と
なるという不具合があった。
【0006】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、回転軸の抜き取り時において回転子が傾くのを防
止することにより、安定した抜き取り作業が行えるよう
にすることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上
記課題を解決するための手段として、電動機の回転子1
を回転軸2が鉛直姿勢となるように支持し且つ該回転軸
2が挿通される貫通穴8を有する基台3と、前記回転軸
2に対して軸方向に加圧力を作用させる加圧手段7とを
備えた電動機の回転子分解装置において、前記基台3上
に、前記回転子1がその外周面を摺接させた状態で挿入
される筒体19を設けている。
【0008】上記のように構成したことにより、回転軸
2に加圧力を作用させた場合にも、表面精度が高い回転
子1の外周面と筒体19の内周面との摺接により回転子
1が傾くことがなくなる。従って、回転軸2の抜き取り
が安定して行える。
【0009】請求項2の発明におけるように、請求項1
記載の電動機の回転子分解装置において、前記筒体19
を、前記基台3上に位置決め載置される別体構成とした
場合、内径の異なる筒体19に取り換えることが可能と
なり、外径の異なる回転子1の分解に対応できる。
【0010】請求項3の発明におけるように、請求項1
および請求項2のいずれか一項記載の電動機の回転子分
解装置において、前記筒体19の内周面に、前記回転子
1の下端を部分的に支持する支持部6を突設した場合、
筒体と支持部6とを一体構成することができ、構造が簡
略化できる。
【0011】請求項4の発明におけるように、請求項3
記載の電動機の回転子分解装置において、前記支持部6
を、前記回転軸2との干渉を回避するような円弧形状と
した場合、回転軸2との干渉を回避しつつ回転子1を確
実に支持することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
願発明の好適な実施の形態について詳述する。
【0013】この電動機の回転子分解装置は、図3に示
す圧縮機Cの駆動源として用いられている電動機Mにお
ける回転子1から回転軸2を抜き取るために用いられる
ものである。
【0014】前記圧縮機Cは、外部ケーシング11内
に、前記電動機Mと該電動機Mにより駆動されるスイン
グロータ13を備えた圧縮部12とを内蔵して構成され
た密閉型圧縮機とされている。符号14は圧縮部12の
ハウジング、15は吐出ヘッドである。
【0015】前記電動機Mは、前記外部ケーシング11
内に嵌挿固定された固定子16と、該固定子16内に回
転自在に嵌挿された回転子1とからなっており、該回転
子1の回転軸2の両端は、軸受17,18により回転自
在に枢支されている。また、この回転軸2には、前記回
転子1の一端(即ち、下端)の下方に位置して回転バラ
ンスを保持するためのバランサ4が一体に設けられてい
る。なお、該バランサ4は、回転子1の下端側に設ける
場合もある。
【0016】上記のように構成された圧縮機Cは、調査
等のために分解されることがあるが、その際には、外部
ケーシング11を、鎖線La,Lbで示す位置で切断す
ることにより、図4に示すように、圧縮部12を有する
上部ユニットU1と、固定子16を有する中間部ユニッ
トU2と、回転子1と、軸受18を有する下部ユニット
3とに分解されることとなっている。
【0017】そして、上部ユニットU1、中間部ユニッ
トU2、回転子1および下部ユニットU3は、それぞれを
構成するパーツに分解されるのであるが、以下において
は、回転子1の分解について説明する。
【0018】この回転子1は、従来技術の項において説
明したと同様に、プレス装置P(図5参照)により分解
されるが、この場合、治具5には、図1および図2に示
すように、前記回転子1がその外周面を摺接させた状態
で挿入される筒体19が一体に設けられている。該筒体
19の内周面には、前記回転子1の下端を部分的に支持
すべく前記回転軸2との干渉を回避するような円弧形状
の支持部6が設けられている。なお、筒体19における
支持部6より上方の高さ寸法は、回転子1の高さの半分
以上とするのが望ましい。
【0019】なお、前記筒体19および支持部6は、プ
レス装置Pにおける基台3側に設けてもよい。
【0020】上記のように構成された電動機の回転子分
解装置においては、次のような作用効果が得られる。
【0021】まず、プレス装置Pにおける基台3上に、
治具5を適宜の位置決め手段(図示省略)により固定す
る。この時、基台3の貫通穴8と治具5の穴20とを一
致させる。その後、治具5における筒体19の穴20に
回転子1を挿入する。すると、回転子1の外周面の表面
精度が高くなっているところから、回転子1の外周面と
筒体19の内周面とは密接に摺接した状態で、回転子1
はその中心線Oが鉛直となるような姿勢で支持部6に支
持されることとなる。この時、支持部6はバランサ4の
反対側に位置することとなる。
【0022】この状態のもとに、回転軸2の上端に該回
転軸2の上端を保護するための当たり面治具21を被嵌
させ、プレス装置Pの加圧シリンダ9を作動させて圧入
ラム7により回転軸2に対して軸方向の加圧力Pwを作
用させると、表面精度が高い回転子1の外周面と筒体1
9の内周面との摺接により回転子1が傾くことなく、回
転軸2が下方に抜き取られる。
【0023】また、本実施の形態におけるように、前記
筒体19を有する治具5を、前記基台3上に位置決め載
置するようにすれば、内径の異なる筒体19に取り換え
ることが可能となり、外径の異なる回転子1の分解に対
応することができる。
【0024】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、電動機の回転
子1を回転軸2が鉛直姿勢となるように支持し且つ該回
転軸2が挿通される貫通穴8を有する基台3と、前記回
転軸2に対して軸方向に加圧力を作用させる加圧手段7
とを備えた電動機の回転子分解装置において、前記基台
3上に、前記回転子1がその外周面を摺接させた状態で
挿入される筒体19を設けて、回転軸2に加圧力を作用
させた場合に、表面精度が高い回転子1の外周面と筒体
19の内周面との摺接により回転子1が傾くことがなく
なるようにしたので、回転軸2の抜き取りが安定して行
えることとなり、作業効率が向上するという効果があ
る。
【0025】請求項2の発明におけるように、請求項1
記載の電動機の回転子分解装置において、前記筒体19
を、前記基台3上に位置決め載置される別体構成とした
場合、内径の異なる筒体19に取り換えることが可能と
なり、外径の異なる回転子1の分解に対応できる。
【0026】請求項3の発明におけるように、請求項1
および請求項2のいずれか一項記載の電動機の回転子分
解装置において、前記筒体19の内周面に、前記回転子
1の下端を部分的に支持する支持部6を突設した場合、
筒体と支持部6とを一体構成することができ、構造が簡
略化できる。
【0027】請求項4の発明におけるように、請求項3
記載の電動機の回転子分解装置において、前記支持部6
を、前記回転軸2との干渉を回避するような円弧形状と
した場合、回転軸2との干渉を回避しつつ回転子1を確
実に支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態にかかる電動機の回転子
分解装置の要部を示す縦断面図である。
【図2】本願発明の実施の形態にかかる電動機の回転子
分解装置における治具の平面図である。
【図3】一般的な密閉型圧縮機の縦断面図である。
【図4】一般的な密閉型圧縮機を切断した状態を示す縦
断面図である。
【図5】電動機の回転子分解装置として用いられるプレ
ス装置の側面図である。
【図6】従来の電動機の回転子分解装置の要部を示す縦
断面図である。
【符号の説明】 1は回転子、2は回転軸、3は基台、4はバランサ、5
は治具、6は支持部、7は加圧手段(圧入ラム)、8は
貫通穴、19は筒体、Mは電動機。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年6月21日(2000.6.2
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 電動機の回転子分解装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、電動機の回転子
分解装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、圧縮機等の回転機械の駆動源と
して用いられる電動機の調査を行う場合、電動機を固定
子と回転子とに分離した後、回転子から回転軸を分離す
る分解作業が必要がある。
【0003】ところで、電動機における回転子と回転軸
とは、圧入、焼き嵌めあるいは冷やし嵌め等の工法によ
り結合されている。従って、回転子から回転軸を分離す
るためには、回転軸を回転子から押し抜くという作業が
必要となる。
【0004】上記分解作業は、例えば図5および図6に
示すように、電動機の回転子1を回転軸2が鉛直姿勢
(即ち、中心線Oが鉛直)となるようにプレス装置P
(図5参照)の基台3上に支持しておき、該回転軸2に
対して圧入ラム7により軸方向に加圧力Pwを作用させ
ることにより行われることとなっている。符号8は回転
軸2が挿入される貫通穴、9はプレス装置Pの加圧シリ
ンダ、10は前記圧入ラム7を有するプレスヘッドであ
る。ところで、この際、回転子1の下端全面を支持する
ことができれば、回転軸2の抜き取りは容易に行える
が、回転軸2にバランサ4が設けられていると、回転子
1の下端全面を支持することができない。そこで、基台
3上に回転子1の下端を部分的に支持する支持部6を有
する治具5を載置して回転軸2の抜き取りが行われるこ
ととなっている。なお、バランサ4は回転子1の下端に
設けられる場合もあるが、その場合においても、回転子
1の下端全面を支持することができない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な方法を採用した場合、回転子1が支持部6に片持ち支
持されるとともに、該支持部6と当接される回転子1の
下端における平面度の精度も悪いところから、圧入ラム
7による加圧時に回転子1が中心線O′で示すように傾
くおそれがある。すると、回転軸2の抜き取り時に回転
軸2と回転子1との結合部に大きな抵抗が生ずることと
なり、焼き付きを起こし、回転軸2の抜き取りが困難と
なるという不具合があった。
【0006】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、回転軸の抜き取り時において回転子が傾くのを防
止することにより、安定した抜き取り作業が行えるよう
にすることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上
記課題を解決するための手段として、電動機の回転子1
を回転軸2が鉛直姿勢となるように支持し且つ該回転軸
2が挿通される貫通穴8を有する基台3と、前記回転軸
2に対して軸方向に加圧力を作用させる加圧手段7とを
備えた電動機の回転子分解装置において、前記基台3上
に、前記回転子1がその外周面を摺接させた状態で挿入
される筒体19を設けるとともに、該筒体19の内周面
に、前記回転子1の下端を部分的に支持する支持部6を
突設している。
【0008】上記のように構成したことにより、回転軸
2に加圧力を作用させた場合にも、表面精度が高い回転
子1の外周面と筒体19の内周面との摺接により回転子
1が傾くことがなくなる。従って、回転軸2の抜き取り
が安定して行える。また、筒体19と支持部6とを一体
構成することができ、構造が簡略化できる。
【0009】請求項2の発明におけるように、請求項1
記載の電動機の回転子分解装置において、前記筒体19
を、前記基台3上に位置決め載置される別体構成とした
場合、内径の異なる筒体19に取り換えることが可能と
なり、外径の異なる回転子1の分解に対応できる。
【0010】請求項3の発明におけるように、請求項1
および請求項2のいずれか一項記載の電動機の回転子分
解装置において、前記支持部6を、前記回転軸2との干
渉を回避するような円弧形状とした場合、回転軸2との
干渉を回避しつつ回転子1を確実に支持することができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
願発明の好適な実施の形態について詳述する。
【0012】この電動機の回転子分解装置は、図3に示
す圧縮機Cの駆動源として用いられている電動機Mにお
ける回転子1から回転軸2を抜き取るために用いられる
ものである。
【0013】前記圧縮機Cは、外部ケーシング11内
に、前記電動機Mと該電動機Mにより駆動されるスイン
グロータ13を備えた圧縮部12とを内蔵して構成され
た密閉型圧縮機とされている。符号14は圧縮部12の
ハウジング、15は吐出ヘッドである。
【0014】前記電動機Mは、前記外部ケーシング11
内に嵌挿固定された固定子16と、該固定子16内に回
転自在に嵌挿された回転子1とからなっており、該回転
子1の回転軸2の両端は、軸受17,18により回転自
在に枢支されている。また、この回転軸2には、前記回
転子1の一端(即ち、下端)の下方に位置して回転バラ
ンスを保持するためのバランサ4が一体に設けられてい
る。なお、該バランサ4は、回転子1の下端側に設ける
場合もある。
【0015】上記のように構成された圧縮機Cは、調査
等のために分解されることがあるが、その際には、外部
ケーシング11を、鎖線La,Lbで示す位置で切断す
ることにより、図4に示すように、圧縮部12を有する
上部ユニットU1と、固定子16を有する中間部ユニッ
トU2と、回転子1と、軸受18を有する下部ユニット
3とに分解されることとなっている。
【0016】そして、上部ユニットU1、中間部ユニッ
トU2、回転子1および下部ユニットU3は、それぞれを
構成するパーツに分解されるのであるが、以下において
は、回転子1の分解について説明する。
【0017】この回転子1は、従来技術の項において説
明したと同様に、プレス装置P(図5参照)により分解
されるが、この場合、治具5には、図1および図2に示
すように、前記回転子1がその外周面を摺接させた状態
で挿入される筒体19が一体に設けられている。該筒体
19の内周面には、前記回転子1の下端を部分的に支持
すべく前記回転軸2との干渉を回避するような円弧形状
の支持部6が設けられている。なお、筒体19における
支持部6より上方の高さ寸法は、回転子1の高さの半分
以上とするのが望ましい。
【0018】なお、前記筒体19および支持部6は、プ
レス装置Pにおける基台3側に設けてもよい。
【0019】上記のように構成された電動機の回転子分
解装置においては、次のような作用効果が得られる。
【0020】まず、プレス装置Pにおける基台3上に、
治具5を適宜の位置決め手段(図示省略)により固定す
る。この時、基台3の貫通穴8と治具5の穴20とを一
致させる。その後、治具5における筒体19の穴20に
回転子1を挿入する。すると、回転子1の外周面の表面
精度が高くなっているところから、回転子1の外周面と
筒体19の内周面とは密接に摺接した状態で、回転子1
はその中心線Oが鉛直となるような姿勢で支持部6に支
持されることとなる。この時、支持部6はバランサ4の
反対側に位置することとなる。
【0021】この状態のもとに、回転軸2の上端に該回
転軸2の上端を保護するための当たり面治具21を被嵌
させ、プレス装置Pの加圧シリンダ9を作動させて圧入
ラム7により回転軸2に対して軸方向の加圧力Pwを作
用させると、表面精度が高い回転子1の外周面と筒体1
9の内周面との摺接により回転子1が傾くことなく、回
転軸2が下方に抜き取られる。
【0022】また、本実施の形態におけるように、前記
筒体19を有する治具5を、前記基台3上に位置決め載
置するようにすれば、内径の異なる筒体19に取り換え
ることが可能となり、外径の異なる回転子1の分解に対
応することができる。
【0023】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、電動機の回転
子1を回転軸2が鉛直姿勢となるように支持し且つ該回
転軸2が挿通される貫通穴8を有する基台3と、前記回
転軸2に対して軸方向に加圧力を作用させる加圧手段7
とを備えた電動機の回転子分解装置において、前記基台
3上に、前記回転子1がその外周面を摺接させた状態で
挿入される筒体19を設けるとともに、該筒体19の内
周面に、前記回転子1の下端を部分的に支持する支持部
6を突設して、回転軸2に加圧力を作用させた場合に、
表面精度が高い回転子1の外周面と筒体19の内周面と
の摺接により回転子1が傾くことがなくなるようにした
ので、回転軸2の抜き取りが安定して行えることとな
り、作業効率が向上するとともに、筒体19と支持部6
とを一体構成することができ、構造が簡略化できるとい
う効果がある。
【0024】請求項2の発明におけるように、請求項1
記載の電動機の回転子分解装置において、前記筒体19
を、前記基台3上に位置決め載置される別体構成とした
場合、内径の異なる筒体19に取り換えることが可能と
なり、外径の異なる回転子1の分解に対応できる。
【0025】請求項3の発明におけるように、請求項1
および請求項2のいずれか一項記載の電動機の回転子分
解装置において、前記支持部6を、前記回転軸2との干
渉を回避するような円弧形状とした場合、回転軸2との
干渉を回避しつつ回転子1を確実に支持することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態にかかる電動機の回転子
分解装置の要部を示す縦断面図である。
【図2】本願発明の実施の形態にかかる電動機の回転子
分解装置における治具の平面図である。
【図3】一般的な密閉型圧縮機の縦断面図である。
【図4】一般的な密閉型圧縮機を切断した状態を示す縦
断面図である。
【図5】電動機の回転子分解装置として用いられるプレ
ス装置の側面図である。
【図6】従来の電動機の回転子分解装置の要部を示す縦
断面図である。
【符号の説明】 1は回転子、2は回転軸、3は基台、4はバランサ、5
は治具、6は支持部、7は加圧手段(圧入ラム)、8は
貫通穴、19は筒体、Mは電動機。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動機の回転子(1)をその回転軸
    (2)が鉛直姿勢となるように支持し且つ該回転軸
    (2)が挿通される貫通穴(8)を有する基台(3)
    と、前記回転軸(2)に対して軸方向に加圧力を作用さ
    せる加圧手段(9)とを備えた電動機の回転子分解装置
    であって、前記基台(3)上には、前記回転子(1)が
    その外周面を摺接させた状態で挿入される筒体(19)
    を設けたことを特徴とする電動機の回転子分解装置。
  2. 【請求項2】 前記筒体(19)を、前記基台(3)上
    に位置決め載置される別体構成としたことを特徴とする
    前記請求項1記載の電動機の回転子分解装置。
  3. 【請求項3】 前記筒体(19)の内周面には、前記回
    転子(1)の下端を部分的に支持する支持部(6)を突
    設したことを特徴とする前記請求項1および請求項2の
    いずれか一項記載の電動機の回転子分解装置。
  4. 【請求項4】 前記支持部(6)を、前記回転軸(2)
    との干渉を回避するような円弧形状としたことを特徴と
    する前記請求項3記載の電動機の回転子分解装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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