JP4220870B2 - 軸受装置、圧縮機、及びスリーブ装着方法 - Google Patents
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Description
ここで、気体層は、軸受スリーブ外から供給されたガスや周辺雰囲気が、回転軸の回転に伴って回転軸の周囲に巻き込まれることで、回転軸の全周にわたって形成される。
このようなガス軸受としては、例えば、後記の特許文献1に記載されているようなガス軸受がある。
このため、回転軸の回転速度が低い場合にも軸受スリーブの損傷が生じないように、ガス軸受には、定格速度で回転する回転軸を支持するのに要求される負荷能力よりもさらに大きな負荷能力が求められる。そして、負荷能力を大きくするためには、軸受径を大きくする必要がある。
例えば、圧縮機では、羽根車の支持及び駆動に用いられる回転軸は、羽根車の回転中心に設けられる挿通口に挿通されている。そして、回転軸は、メンテナンス等のために、羽根車から抜き出すことができる構成とする必要がある。すなわち、回転軸の外径は、挿通口の内径によって制限されてしまう。
また、このような肉厚のスリーブによって回転軸を支持する場合、スリーブの加工精度が低いと、回転軸の回転軸がぶれてしまい、回転軸の支持を良好に行うことができなくなりやすい。
すなわち、本発明にかかる軸受装置は、軸受によって回転軸を軸線回りに回転可能にして支持する軸受装置であって、前記回転軸において前記軸受に受けられる部分には、支持される領域の外周にスリーブが装着され、該スリーブは、外周面を前記軸受によって支持される円筒状の外側スリーブと、該外側スリーブの径方向内側に設けられて前記回転軸が挿通される円筒状の内側スリーブと、前記外側スリーブと前記内側スリーブの一端とを接続しかつ径方向に弾性変形可能な接続部とを有しており、該接続部は、前記内側スリーブとの接続端から前記外側スリーブとの接続端に向うにつれて肉厚が漸次増加し、前記スリーブは、前記回転軸に対して、前記接続部が抜き取り方向とは反対方向に位置する向きにして装着されていることを特徴とする。
このスリーブは、内側スリーブの一端が、弾性変形可能な接続部を介して外側スリーブに接続されている。すなわち、このスリーブでは、内側スリーブと外側スリーブとの間には空間が形成されているので、中実なスリーブに比べて重量が大幅に低減されている。
このようにスリーブが軽量であるので、このスリーブを回転軸に装着しても、回転軸の重量増加による振動特性の低下が少なくなり、回転軸の支持を良好に行うことができる。
すなわち、このスリーブは、内側スリーブに挿通される回転軸が回転駆動された場合に、回転軸とともに回転して回転軸を支持しつつ、その径方向への変位を許容するので、回転軸の自動調心が行われる。
ここで、当然ながら、接続部は、回転軸の重量を十分に支持できるだけの剛性を有している。
これにより、回転軸にねじれが加わっても、その力を接続部が変形しつつ受け止めるとともに、その復元力によって回転軸を適正位置まで押し戻すので、回転軸の支持を良好に行うことができる。
また、スリーブは、このように接続部の強度が高いので、信頼性及び耐久性が高い。
例えば、回転軸と内側スリーブとを焼きばめによって係合させている場合には、内側スリーブのみを容易に加熱することができるので、焼き外し作業が容易である。
例えば、回転軸と内側スリーブとを焼きばめによって係合させている場合には、内側スリーブのみを容易に加熱することができるので、焼き外し作業が容易である。
例えば、回転軸と内側スリーブとを焼きばめによって係合させた場合には、内側スリーブのみを容易に加熱することができるので、焼き外し作業が容易である。
本実施形態に示す圧縮機1は、図1に示すように、ケーシング2と、ケーシング2内に設けられて図示せぬ駆動装置によって回転駆動される回転軸3と、回転軸3に対して同軸にしてかつ相対回転を規制して設けられる羽根車4とを有する遠心圧縮機である。
この圧縮機1は、駆動装置によって回転軸3を回転駆動して、羽根車4を回転させることで、ケーシング2に設けられた吸入部6から圧縮対象のガスを取り入れるとともに、このガスを圧縮して、ケーシング2に設けられた吐出部7から吐出するものである。
回転軸3は、羽根車4に設けられる挿通口4aに挿通されて羽根車4に対して軸線回りの相対回転を規制した状態にして接続されている。そして、この回転軸3は、本発明にかかる軸受装置11によって、軸線回りの回転を許容した状態で支持されている。
この軸受12は、図示せぬ作動ガス供給源から軸受ハウジング12a内に作動ガスを高圧で供給されることで、ティルティングパッド12bとスリーブ13の外周面との間に作動ガス層を形成し、ティルティングパッド12bとスリーブ13との間の摩擦抵抗を低減した状態でかつ軸線回りに回転可能にしてスリーブ13を支持している。
このスリーブ13は、図3に示すように、外周面を軸受12によって支持される円筒状の外側スリーブ16と、外側スリーブ16の径方向内側に設けられて回転軸3が挿通される円筒状の内側スリーブ17と、外側スリーブ16と内側スリーブ17の一端17aとを接続しかつ径方向に弾性変形可能な接続部18とを有している。
外側スリーブ16の外径は、軸受12の軸受径に適合する寸法とされている。
内側スリーブ17は、その外径が外側スリーブ16の内径よりも小さい円筒状に形成されている。
また、接続部18は、外側スリーブ16との接続部位から内側スリーブ17との接続部位に向かうにつれて縮径されるコーン状に形成されている。
これら外側スリーブ16、内側スリーブ17、及び接続部18の肉厚は、回転軸3の支持に必要な強度を確保している範囲内で、極力薄く設定されている。
なお、回転軸3は、羽根車4の挿通口4aに挿通される部分から少なくともその一端側では、挿通口4aに挿通される部分の径以下の径とされており、これによって、羽根車4から回転軸3を抜き出すことができるようになっている。
このスリーブ13は、内側スリーブ17の一端が、弾性変形可能な接続部18を介して外側スリーブ16に接続されている。すなわち、このスリーブ13では、内側スリーブ17と外側スリーブ16との間には空間が形成されているので、中実なスリーブに比べて重量が大幅に低減されている。
このようにスリーブ13が軽量であるので、このスリーブ13を回転軸3に装着しても、回転軸3の重量増加による振動特性の低下が少なくなり、回転軸3の支持を良好に行うことができる。
すなわち、このスリーブ13は、内側スリーブ17に挿通される回転軸3が回転駆動された場合に、回転軸3とともに回転して回転軸3を支持しつつ、その径方向への変位を許容するので、回転軸3の自動調心が行われる。
これにより、回転軸3にねじれが加わっても、その力を接続部18が変形しつつ受け止めるとともに、その復元力によって回転軸3を適正位置まで押し戻すので、回転軸の支持を良好に行うことができる。
また、スリーブ13は、このように接続部18の強度が高いので、信頼性及び耐久性が高い。
また、このスリーブ13を回転軸3から取り外す際には、再び少なくとも内側スリーブ17を加熱して内側スリーブ17の内径を広げた状態で、内側スリーブ17を回転軸3から取り外す。
このように、このスリーブ13は、回転軸3への着脱作業の際に、内側スリーブ17だけを加熱すればよいので、焼きばめや焼き外しの際に肉厚なスリーブ全体を加熱しなくてはならない中実のスリーブに比べて、回転軸3に対する着脱作業が容易である。
このように、本実施の形態では、軸受装置11では、回転軸3が挿通される内側スリーブ17が、回転軸3からの抜き取り方向に露出しているので、回転軸3と内側スリーブ17との係合解除作業を容易に行うことができる。
具体的には、スリーブ17の加熱に、コイルを用いた誘導加熱を施す場合には、内側スリーブ17の外周面に容易にコイルを巻きつけることができ、内側スリーブのみを容易に加熱することができるので、焼き外し作業が容易である。
2 ケーシング
3 回転軸
4 羽根車
11 軸受装置
12 軸受
13 スリーブ
16 外側スリーブ
17 内側スリーブ
18 接続部
Claims (6)
- 軸受によって回転軸を軸線回りに回転可能にして支持する軸受装置であって、
前記回転軸において前記軸受に受けられる部分には、
支持される領域の外周にスリーブが装着され、
該スリーブは、
外周面を前記軸受によって支持される円筒状の外側スリーブと、
該外側スリーブの径方向内側に設けられて前記回転軸が挿通される円筒状の内側スリーブと、
前記外側スリーブと前記内側スリーブの一端とを接続しかつ径方向に弾性変形可能な接続部とを有しており、
該接続部は、前記内側スリーブとの接続端から前記外側スリーブとの接続端に向うにつれて肉厚が漸次増加し、
前記スリーブは、前記回転軸に対して、前記接続部が抜き取り方向とは反対方向に位置する向きにして装着されていることを特徴とする軸受装置。 - 前記接続部が、前記外側スリーブとの接続部位から前記内側スリーブとの接続部位に向かうにつれて縮径されるコーン状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の軸受装置。
- 羽根車が装着された回転軸が、ケーシング内に軸受を介して軸線回りに回転可能にして設けられ、該回転軸を駆動装置によって回転駆動することで、前記羽根車を回転させて、前記ケーシング内に取り入れた気体を前記羽根車によって圧縮して送出する圧縮機であって、
前記羽根車と前記駆動装置の出力軸とを接続する回転軸において前記軸受に受けられる部分には、支持される領域の外周にスリーブが装着され、
該スリーブは、
外周面を前記軸受によって支持される円筒状の外側スリーブと、
該外側スリーブの径方向内側に設けられて前記回転軸が挿通される円筒状の内側スリーブと、
前記外側スリーブと前記内側スリーブの一端とを接続しかつ径方向に弾性変形可能な接続部とを有しており、
該接続部は、前記内側スリーブとの接続端から前記外側スリーブとの接続端に向うにつれて肉厚が漸次増加し、
前記スリーブは、前記回転軸に対して、前記接続部が抜き取り方向とは反対方向に位置する向きにして装着されていることを特徴とする圧縮機。 - 前記接続部が、前記外側スリーブとの接続部位から前記内側スリーブとの接続部位に向かうにつれて縮径されるコーン状に形成されていることを特徴とする請求項3記載の圧縮機。
- 外周面を前記軸受によって支持される円筒状の外側スリーブと、
該外側スリーブの径方向内側に設けられて前記回転軸が挿通される円筒状の内側スリーブと、
前記外側スリーブと前記内側スリーブの一端とを接続しかつ径方向に弾性変形可能な接続部とを有し、
該接続部は、前記内側スリーブとの接続端から前記外側スリーブとの接続端に向うにつれて肉厚が漸次増加しているスリーブの、回転軸に対する装着方法であって、
前記スリーブは、前記回転軸に対して、前記接続部が抜き取り方向とは反対方向に位置する向きにして装着されていることを特徴とするスリーブ装着方法。 - 前記接続部が、前記外側スリーブとの接続部位から前記内側スリーブとの接続部位に向かうにつれて縮径されるコーン状に形成されていることを特徴とする請求項5記載のスリーブ装着方法。
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