JP2014124577A - 自動車用モータの分解方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ハイブリッド車または電気自動車用の使用済みのモータを効率的、かつ簡便に分解して素材ごとの回収を容易に行うことが可能な自動車用モータの分解方法を提案する。
【解決手段】 柱状の本体4aの軸線方向の一端部4dに鍔部4bが設けられたシャフト部材4の当該本体4aに、希土類磁石を含む円筒状のロータコア5が挿入または圧入され、かつ本体4aの他端部4c側にロータコア5の抜け止め用の押さえ板6が圧入されたロータ2が、円筒状のステータ3の中心部空間に間隙を介して磁気的に連結されたハイブリッド車または電気自動車用のモータ1を分解する自動車用モータの分解方法であって、自動車用モータ1のステータ3を支持し、ロータ2に当該ロータ2の軸線方向への荷重を加えてロータ2とステータ3を分解した後に、ロータ2のロータコア5を支持した状態で、シャフト部材4の本体4aの他端部4cに当該シャフト部材4の軸線方向への荷重を加えて各々を分解する。
【選択図】図1

Description

本発明は、使用済みの自動車用のモータを分解するための自動車用モータの分解方法に関するものである。
近年、省エネやエコロジーの観点から、ハイブリッド車や電気自動車などの次世代環境対応車が持て囃され、自動車業界は各社が次々と次世代環境対応車の開発および販売を行っている。その進歩は目覚ましいものがあり、特にハイブリッド車や電気自動車の心臓部とも言えるモータやバッテリーにおいては、小型化および高性能化が図られ、今後更なる進化が問われている。またそれに伴い、レアメタルやレアアースなどの原材料は、モータに使用される希土類磁石に使用され、その調達を危惧する声も聞こえてきている。
ところで、上記レアアース(希土類元素)を含有する希土類磁石が使用されているハイブリッド車など次世代環境対応車のモータは、希土類磁石が使用されているエアコンや冷蔵庫のコンプレッサ、または洗濯機のモータなどに比べて数倍も大きく、また重量もあるため、リサイクルをすることが難しいという問題がある。
例えば、洗濯機のモータなどに使用されている希土類磁石を回収する方法として、下記特許文献1においては、第1のキュリー温度を有する希土類磁石と上記第1のキュリー温度より高い第2のキュリー温度を有する強磁性材とを含む構造物を、上記第1と第2のキュリー温度の中間温度に加熱する工程と、上記加熱された構造物の中から上記強磁性材を磁気吸引により選別し第1のシューターへ搬送する工程とを備え、上記第1のキュリー温度より高い第2のキュリー温度を有する強磁性材を第1のシューターに、第1のキュリー温度を有する希土類磁石を含む構造物を第2のシューターに収集する希土類磁石と強磁性材とを含む構造物の分別方法が提案されている。
この従来の分別方法を用いることにより、モータをロータとステータとに分解した後に、当該ロータを加熱炉に投入し、内装されている希土類磁石のキュリー温度以上に加熱することにより、ロータを覆っている樹脂を灰化させることができるとともに、上記希土類磁石を脱磁させることができ、効率的に希土類磁石素材を回収することができる。
ところが、ハイブリッド車などの次世代環境対応車のモータは、家電製品のモータに比べて出力が大きいため、モータが大型化している。そのため、ハンドリングが難しくなり、モータからロータとステータを分解するのが困難であるという問題がある。また、希土類磁石が使用されているハイブリッド車など次世代環境対応車のモータは、軽量化を図るために、ロータを構成する部品にアルミニウムが多く使用されている。そのため、分解したロータを加熱炉に投入して、内装されている希土類磁石のキュリー温度以上に加熱すると、例えば、キュリー温度が700℃以上ならば、アルミニウムが溶けてしまい、加熱炉から取り出した後に、希土類磁石素材の回収が難しいという問題もある。さらに、ロータを構成する金属部材が多いため、加熱炉が大型になるという問題もある。
特開2001−219093号公報
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、ハイブリッド車または電気自動車用の使用済みのモータを効率的、かつ簡便に分解して素材ごとの回収を容易に行うことが可能な自動車用モータの分解方法を提案することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、柱状の本体の軸線方向の一端部に鍔部が設けられたシャフト部材の当該本体に、希土類磁石を含む円筒状のロータコアが挿入または圧入され、かつ上記本体の他端部側に上記ロータコアの抜け止め用の押さえ板が圧入されたロータが、円筒状のステータの中心部空間に間隙を介して磁気的に連結されたハイブリッド車または電気自動車用のモータを分解する自動車用モータの分解方法であって、上記自動車用モータの上記ステータを支持し、上記ロータに当該ロータの軸線方向への荷重を加えて上記ロータと上記ステータを分解した後に、上記ロータの上記ロータコアを支持した状態で、上記シャフト部材の上記本体の上記他端部に当該シャフト部材の軸線方向への荷重を加えて各々を分解することを特徴とするものである。
また、請求項2に記載の発明は、柱状の本体の軸線方向の一端部に鍔部が設けられたシャフト部材の当該本体に、希土類磁石を含む円筒状のロータコアが挿入または圧入され、かつ上記本体の他端部側に上記ロータコアの抜け止め用の押さえ板が圧入されたロータが、円筒状のステータの中心部空間に間隙を介して磁気的に連結されたハイブリッド車または電気自動車用のモータを分解する自動車用モータの分解方法であって、上記自動車用モータの上記ロータを支持し、上記ステータに当該ステータの軸線方向への荷重を加えて上記ロータと上記ステータを分解した後に、上記シャフト部材の上記他端部を支持した状態で、上記ロータコアに上記他端部側に向けて軸線方向への荷重を加えて各々を分解することを特徴とするものである。
請求項1に記載の本発明によれば、ハイブリッド車または電気自動車の自動車用モータを分解する際に、ステータを支持し、ロータに当該ロータの軸線方向への荷重を加えて、上記ロータとステータとに分解するため、磁気的に連結されている上記ロータとステータとに容易に分解することができる。これにより、ハイブリッド車または電気自動車に用いられる大型の上記自動車用モータを効率良く分解することができる。
また、上記自動車用モータから分解した上記ロータをさらに分解する際に、ロータコアを支持した状態で、シャフト部材の本体の他端部に当該シャフト部材の軸線方向への荷重を加えて、上記シャフト部材、上記ロータコア、上記押さえ板に分解するため、上記シャフト部材の本体に圧入により固着されていた上記ロータコア、および上記押さえ板を当該本体から簡便に分解することができる。この結果、上記シャフト部材および上記押さえ板の構成部品にアルミニウムが含まれていたとしても、分解後に、上記ロータコアのみを加熱炉に投入し、キュリー温度以上に加熱して、内装された希土類磁石を脱磁して、希土類磁石素材を容易に回収することができる。
そして、上記自動車用モータを上記ロータとステータとに分解する場合にも、また、上記ロータを上記シャフト部材、上記ロータコア、上記押さえ板に分解する場合にも、上記ロータおよび上記シャフト部材に軸線方向への荷重を加えることによって容易に分解が可能であるため、上記自動車用モータの上記ステータおよび上記ロータの上記ロータコアを支持する上記治具の位置などを変更することにより、同一の構造の分解装置を使用することができる。この結果、分解に掛かるコストを抑えることができる。
請求項2に記載の本発明によれば、ハイブリッド車または電気自動車の自動車用モータを分解する際に、ロータを支持し、ステータに当該ステータの軸線方向への荷重を加えて、上記ロータと上記ステータとに分解するため、磁気的に連結されている上記ロータと上記ステータとに容易に分解することができる。これにより、ハイブリッド車または電気自動車に用いられる大型の上記自動車用モータを効率良く分解することができる。
また、上記自動車用モータから分解した上記ロータをさらに分解する際に、上記シャフト部材の上記他端部を支持した状態で、上記ロータコアに上記他端部側に向けて軸線方向への荷重を加えて、上記シャフト部材、上記ロータコア、上記押さえ板に分解することができるため、上記シャフト部材の本体に圧入により固着されていた上記ロータコア、および上記押さえ板を当該本体から簡便に分解することができる。この結果、上記シャフト部材および上記押さえ板の構成部品にアルミニウムが含まれていたとしても、分解後に、上記ロータコアのみを加熱炉に投入し、キュリー温度以上に加熱して、内装された希土類磁石を脱磁して、希土類磁石素材を容易に回収することができる。
そして、例えば、上記自動車用モータおよび上記ロータを荷重を加えることにより分解可能な分解装置が、その荷重を鉛直方向の下方から上方に加える構造のものであっても、簡便に分解することができる。これにより、既存のプレス装置なども用いることができ、設備コストを低減することができる。
さらに、上記自動車用モータを上記ロータと上記ステータとに分解する場合にも、また、上記ロータを上記シャフト部材、上記ロータコア、上記押さえ板に分解する場合にも、上記ステータおよび上記ロータコアに軸線方向への荷重を加えることによって容易に分解が可能であるため、上記自動車用モータの上記ロータおよび上記シャフト部材を支持する治具の位置などを変更することにより、同一の構造の分解装置を使用することができる。この結果、分解に掛かるコストを抑えることができる。
本発明の自動車用モータの分解方法による第1の実施形態の自動車用モータをロータとステータとに分解する概略を示す工程図である。 本発明の自動車用モータの分解方法による第1の実施形態のロータをシャフト部材、ロータコア、押さえ板に分解する概略を示す工程図である。 本発明の自動車用モータの分解方法による第2の実施形態の自動車用モータをロータとステータとに分解する概略を示す工程図である。 本発明の自動車用モータの分解方法による第2の実施形態のロータをシャフト部材、ロータコア、押さえ板に分解する概略を示す工程図である。
(実施の形態1)
図1および図2に示すように、本発明の自動車用モータの分解方法に用いられる自動車用モータ1は、柱状の本体4aの軸線方向の一端部4dに鍔部4bが設けられたシャフト部材4の当該本体4aに、希土類磁石を含む円筒状のロータコア5が挿入または圧入され、かつ本体4aの他端部4c側にロータコア5の抜け止め用の押さえ板6が圧入されたロータ2が、円筒状のステータ3の中心部空間に間隙を介して磁気的に連結されて概略構成されている。
また、自動車用モータ1およびロータ2を分解する分解装置は、例えば、鉛直方向下方に荷重を加えることが可能であり、かつハイブリッド車または電気自動車の大型の自動車用モータ1、および分解したロータ2が載置可能なプレス装置(図示なし)と、このプレス装置に自動車用モータ1のステータ3およびロータ2のロータコア5を支持可能な治具7を備えて概略構成されている。
ここで、治具7は、大きさの異なる自動車用モータ1のステータ3、および分解したロータ2のロータコア5の両方を支持することができるように、ステータ3の径寸法およびロータコア5の径寸法に応じて、適宜移動可能にまたは径寸法に応じた治具により、上記プレス装置の載置台に設けられている。
また、治具7は、自動車用モータ1のロータ2に当該ロータ2の軸線方向への荷重を加えた際、およびロータ2のシャフト部材4の他端部4cに当該シャフト部材4の軸線方向への荷重を加えた際に、ロータ2およびシャフト部材4が下方に抜け落ちるように、自動車用モータ1およびロータ2が上記プレス装置の上記載置台から鉛直方向上方に離間して支持可能に設けられている。
なお、治具7を上記載置台から離間して支持することができない場合には、上記プレス装置の上記載置台の下方に、ロータ2およびシャフト部材4が抜け落ちるように、当該載置台に開口部を設けた構造にしても対応可能である。
上記実施の形態の自動車用モータ1および上記分解装置を用いて、本発明の自動車用モータの分解方法について説明する。
まず、自動車用モータ1をロータ2とステータ3とに分解するには、図1に示すように、ハイブリッド車または電気自動車の自動車用モータ1のロータ2の軸線方向の中心と、上記プレス装置の荷重方向の中心が同一線上になるように、ステータ3の軸線方向の端部を治具7により支持する。
次いで、自動車用モータ1のステータ3を治具7により支持した状態のまま、ロータ2の上方に当該ロータ2の軸線方向への荷重を加えて、ステータ3からロータ2を抜き取って分解する。その際、ロータ2とステータ3とは、磁気的に連結されているのみであるため、ロータ2に当該ロータ2の軸線方向への荷重を加えることにより、ロータ2がステータ3から分離して、下方に抜け落ちる。
ここで、分解したステータ3は、別のリサイクル処理施設などに搬送され、分解処理装置により分解され、素材ごとに分別されて回収される。また、ロータ2は、シャフト部材4、ロータコア5、押さえ板6に分解する。
このロータ2の分解は、図2に示すように、まず、ロータ2のシャフト部材4の本体4aの軸線方向の中心と、上記プレス装置の荷重方向の中心が同一線上になるように、ロータコア5の軸線方向の端部を治具7により支持する。そして、ロータコア5の上記端部を支持した状態で、シャフト部材4の本体4aの他端部4cに当該シャフト部材4の軸線方向への荷重を加える。この際、ロータコア5の上記端部を支持している治具7に反力が生じる。
これにより、シャフト部材4の本体4aの他端部4cに、当該シャフト部材4の軸線方向に加えられた上記荷重と、ロータコア5の上記端部を支持する治具7に生じた上記反力により、シャフト部材4の本体4aに挿入または圧入されているロータコア5が、当該シャフト部材4の鍔部4bから離間し、さらに本体4aから分離する。
なお、自動車用モータ1を分解する際、およびロータ2を分解する際に、上記プレス装置の荷重を加える部分、治具7および分離されたロータ2を回収する部分は、磁力による分離困難性を回避するため、非磁性の素材により構成されることが好ましい。
この際に、シャフト部材4の本体4aの他端部4c側に圧入されていたロータコア5の抜け止め用の押さえ板6も、ロータコア5の分離に伴って、本体4aから分離する。これにより、シャフト部材4、ロータコア5、押さえ板6に分解される。
そして、シャフト部材4および押さえ板6は、素材ごとに分別されて回収される。また、希土類磁石が内装されているロータコア5は、加熱炉に投入されて、当該希土類磁石のキュリー温度以上に加熱することにより脱磁される。そして、脱磁後にロータコア5から希土類磁石素材が回収されて、ロータコア5も素材ごとに分別されて回収される。
上述の実施の形態による自動車用モータの分解方法によれば、ハイブリッド車または電気自動車用のモータ1を分解する際に、ステータ3を支持し、ロータ2に当該ロータ2の軸線方向への荷重を加えて、ロータ2とステータ3とに分解するため、磁気的に連結されているロータ2とステータ3とに容易に分解することができる。これにより、ハイブリッド車または電気自動車に用いられる大型の自動車用モータ1を効率良く分解することができる。
また、自動車用モータ1から分解したロータ2をさらに分解する際に、ロータコア5を支持した状態で、シャフト部材4の本体4aの他端部4cに、当該シャフト部材4の軸線方向への荷重を加えて、シャフト部材4、ロータコア5、押さえ板6に分解するため、シャフト部材4の本体4aに挿入または圧入により固着されていたロータコア5、および押さえ板6を当該本体4aから簡便に分解することができる。この結果、シャフト部材4および押さえ板6の構成部品にアルミニウムが含まれていたとしても、分解後に、ロータコア5のみを加熱炉に投入し、キュリー温度以上に加熱して、内装された希土類磁石を脱磁して、希土類磁石素材を容易に回収することができる。
そして、自動車用モータ1をロータ2とステータ3とに分解する場合にも、またロータ2をシャフト部材4、ロータコア5、押さえ板6に分解する場合にも、ロータ2およびシャフト部材4に軸線方向への荷重を加えることによって容易に分解が可能であるため、自動車用モータ1のステータ3およびロータ2のロータコア5を支持する治具7の位置などを変更することにより、同一の構造の分解装置を使用することができる。この結果、分解に掛かるコストを抑えることができる。
(実施の形態2)
次に、本願発明の自動車用モータの分解方法の実施の形態2について説明するが、上記実施の形態1と同一構成部分は、同一符号を記して、その説明を簡略化する。
図3および図4に示すように、本発明の自動車用モータの分解方法に用いられる自動車用モータ1は、実施の形態1と同様に、柱状の本体4aの軸線方向の一端部4dに鍔部4bが設けられたシャフト部材4の当該本体4aに、希土類磁石を含む円筒状のロータコア5が挿入または圧入され、かつ本体4aの他端部4c側にロータコアの抜け止め用の押さえ板6が圧入されたロータ2が、円筒状のステータ3の中心部空間に間隙を介して磁気的に連結されて概略構成されている。
また、自動車用モータ1およびロータ2を分解する分解装置は、例えば、鉛直方向上方に荷重を加えることが可能であり、かつハイブリッド車または電気自動車の大型の自動車用モータ1、および分解したロータ2が載置可能なプレス装置(図示なし)と、このプレス装置に自動車用モータ1のステータ3およびロータ2のロータコア5を支持可能な治具7および、ロータ2の他端部およびシャフト部材4の他端部4cを支持可能な治具8を備えて概略構成されている。
ここで、自動車用モータ1のロータ2およびシャフト部材4の他端部4cを支持する治具8は、例えば、ロータ2の他端部およびシャフト部材4の他端部4cに当接可能なブロック部材が用いられている。また、治具7は、実施の形態1と同様に、大きさの異なる自動車用モータ1のステータ3、および分解したロータ2のロータコア5の両方を支持することができるように、ステータ3の径寸法およびロータコア5の径寸法に応じて、適宜移動可能に、上記プレス装置の載置台に設けられている。
また、治具7は、自動車用モータ1のステータ3およびロータ2のロータコア5を支持した状態で、鉛直方向上方に上記プレス装置の載置台が移動した際に、共に移動するように当該載置台に設けられている。
さらに、治具7は、自動車用モータ1のステータ3に当該ステータ3の軸線方向への荷重を加えた際、およびロータ2のロータコア5の端部にシャフト部材4の他端部4cに向けて軸線方向への荷重を加えた際に、ロータ2およびシャフト部材4が下方に抜け落ちるように、自動車用モータ1およびロータ2が上記プレス装置の上記載置台から鉛直方向上方に離間して支持可能に設けられている。
なお、治具7を上記載置台から離間して支持することができない場合には、上記実施の形態1と同様に、上記プレス装置の上記載置台の下方に、ロータ2およびシャフト部材4が抜け落ちるように、当該載置台に開口部を設けた構造にしても対応可能である。さらに、シャフト部材4の他端部4c側に、分離したステータ3およびロータコア5をハンドリングするために、例えば、ハンドリング手段(図示なし)が設けることも可能である。
上記実施の形態の自動車用モータ1およびの分解装置を用いて、本発明の自動車用モータの分解方法について説明する。
まず、自動車用モータ1をロータ2とステータ3とに分解するには、図3に示すように、ハイブリッド車または電気自動車の自動車用モータ1のロータ2の軸線方向の中心と、上記プレス装置の荷重方向の中心が同一線上になるように、ステータ3の軸線方向の端部を治具7により支持する。そして、実施の形態2の上記プレス装置の場合には、ロータ2の上記他端部側の上面を治具8により支持する。
次いで、自動車用モータ1のロータ2の上記他端部側を支持した状態のまま、ステータ3に当該ステータ3の上記他端部側に向かって、当該ステータ3の軸線方向への荷重を加えて、ステータ3からロータ2を抜き取って分解する。その際、ロータ2とステータ3とは、磁気的に連結されているのみであるため、ステータ3に当該ステータ3の軸線方向への荷重を加えることにより、ステータ3がロータ2から分離する。その際、分離したステータ3を上記ハンドリング手段により、ハンドリングして回収することも可能である。
ここで、回収したステータ3は、上記実施の形態1と同様に、別のリサイクル処理施設などに搬送され、分解処理装置により分解され、素材ごとに分別されて回収される。また、ロータ2は、シャフト部材4、ロータコア5、押さえ板6に分解する。
このロータ2の分解は、図4に示すように、まず、ロータ2のシャフト部材4の本体4aの軸線方向の中心と、上記プレス装置の荷重方向の中心が同一線上になるように、ロータコア5の軸線方向の端部を治具7により支持する。そして、実施の形態2では、シャフト部材4の本体4aの他端部4cを治具8に支持する。そして、シャフト部材4の本体4aの他端部4cを支持した状態で、ロータコア5の上記端部にシャフト部材4の本体4aの他端部4c側に向けて軸線方向への荷重を加える。この際、シャフト部材4の本体4aの他端部4cを支持している治具8に反力が生じる。
これにより、ロータコア5の上記端部に本体4aの他端部4c側に向けて軸線方向へ加えられた上記荷重と、シャフト部材4の本体4aの他端部4cを支持している治具8に生じた上記反力により、シャフト部材4の本体4aに挿入または圧入されているロータコア5が、当該シャフト部材4の鍔部4bから離間し、さらに本体4aから分離する。
なお、自動車用モータ1を分解する際、およびロータ2を分解する際に、上記プレス装置の荷重を加える部分、治具8および分離されたロータ2を回収する部分は、磁力による分離困難性を回避するため、非磁性の素材により構成されることが好ましい。
この際に、シャフト部材4の本体4aの他端部4c側に圧入されていたロータコア5の抜け止め用の押さえ板6も、ロータコア5の分離に伴って、本体4aから分離する。これにより、シャフト部材4、ロータコア5、押さえ板6に分解される。
そして、シャフト部材4および押さえ板6は、上記実施の形態1と同様に、素材ごとに分別されて回収される。また、希土類磁石が内装されているロータコア5は、加熱炉に投入されて、当該希土類磁石のキュリー温度以上に加熱することにより脱磁される。そして、脱磁後にロータコア5から希土類磁石素材が回収されて、ロータコア5も素材ごとに分別されて回収される。
上述の実施の形態による自動車用モータの分解方法によれば、ハイブリッド車または電気自動車用のモータ1を分解する際に、ロータ2を支持し、ステータ3に当該ステータ3の軸線方向への荷重を加えて、ロータ2とステータ3とに分解するため、磁気的に連結されているロータ2とステータ3とに容易に分解することができる。これにより、ハイブリッド車または電気自動車に用いられる大型の自動車用モータ1を効率良く分解することができる。
また、自動車用モータ1から分解したロータ2をさらに分解する際に、シャフト部材4の本体4aの他端部4cを支持した状態で、ロータコア5の上記端部にシャフト部材4の本体4aの他端部4c側に向けて軸線方向への荷重を加えて、シャフト部材4、ロータコア5、押さえ板6に分解することができるため、シャフト部材4の本体4aに挿入または圧入により固着されていたロータコア5、および押さえ板6を当該本体4aから簡便に分解することができる。この結果、シャフト部材4および押さえ板6の構成部品にアルミニウムが含まれていたとしても、分解後に、ロータコア5のみを加熱炉に投入し、キュリー温度以上に加熱して、内装された希土類磁石を脱磁して、希土類磁石素材を容易に回収することができる。
そして、例えば、荷重を加える上記プレス装置が、その荷重を鉛直方向の下方から上方に加える構造のものであっても、簡便に分解することができる。これにより、既存のプレス装置なども用いることができ、設備コストを低減することができる。
さらに、自動車用モータ1をロータ2とステータ3とに分解する場合でも、またロータ2をシャフト部材4、ロータコア5、押さえ板6に分解する場合にも、ステータ3およびロータコア5に軸線方向への荷重を加えることによって容易に分解が可能であるため、自動車用モータ1のステータ3およびロータ2のロータコア5を支持する治具7の位置などを変更することにより、同一の構造の分解装置を使用することができる。この結果、分解に掛かるコストを抑えることができる。
なお、上記実施の形態において、自動車用モータ1をロータ2とステータ3とに分解する際に、上記プレス装置を用いて、ロータ2に当該ロータ2の軸線方向に荷重を加える方法、および上記ステータ3に当該ステータ3の軸線方向に荷重を加える方法のみ説明したが、これに限定されるものでなく、例えば、ステータ3を治具7に固定して、ロータ2を当該ロータ2の軸線方向に引き抜いて分解、およびロータ2を治具8に固定して、ステータ3を当該ステータ3の軸線方向に引き抜いて分解しても対応可能である。
また、上記実施の形態において、ロータ2をシャフト部材4、ロータコア5、押さえ板6に分解する際に、上記プレス装置を用いて、シャフト部材4に当該シャフト部材4の軸線方向に荷重を加える方法、およびロータコア5の当該ロータコア5の軸線方向に荷重を加える方法のみ説明したが、これに限定されるものでなく、例えば、ロータコア5を治具7に固定して、シャフト部材4を当該シャフト部材4の軸線方向に引き抜いて分解、およびシャフト部材4を治具8に固定して、ロータコア5の当該ロータコア5の軸線方向に引き抜いて分解しても対応可能である。
ハイブリッド車や電気自動車などの次世代環境対応車用モータに利用することができる。
1 自動車用モータ
2 ロータ
3 ステータ
4 シャフト部材
5 ロータコア
6 押さえ板
7 治具
8 治具

Claims (2)

  1. 柱状の本体の軸線方向の一端部に鍔部が設けられたシャフト部材の当該本体に、希土類磁石を含む円筒状のロータコアが挿入または圧入され、かつ上記本体の他端部側に上記ロータコアの抜け止め用の押さえ板が圧入されたロータが、円筒状のステータの中心部空間に間隙を介して磁気的に連結されたハイブリッド車または電気自動車用のモータを分解する自動車用モータの分解方法であって、
    上記自動車用モータの上記ステータを支持し、上記ロータに当該ロータの軸線方向への荷重を加えて上記ロータと上記ステータを分解した後に、
    上記ロータの上記ロータコアを支持した状態で、上記シャフト部材の上記本体の上記他端部に当該シャフト部材の軸線方向への荷重を加えて各々を分解することを特徴とする自動車用モータの分解方法。
  2. 柱状の本体の軸線方向の一端部に鍔部が設けられたシャフト部材の当該本体に、希土類磁石を含む円筒状のロータコアが挿入または圧入され、かつ上記本体の他端部側に上記ロータコアの抜け止め用の押さえ板が圧入されたロータが、円筒状のステータの中心部空間に間隙を介して磁気的に連結されたハイブリッド車または電気自動車用のモータを分解する自動車用モータの分解方法であって、
    上記自動車用モータの上記ロータを支持し、上記ステータに上記ロータの軸線方向への荷重を加えて上記ロータと上記ステータを分解した後に、
    上記シャフト部材の上記他端部を支持した状態で、上記ロータコアに上記他端部側に向けて軸線方向への荷重を加えて各々を分解することを特徴とする自動車用モータの分解方法。
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