JP2014093917A - 永久磁石回収方法および永久磁石回収装置 - Google Patents

永久磁石回収方法および永久磁石回収装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014093917A
JP2014093917A JP2012244750A JP2012244750A JP2014093917A JP 2014093917 A JP2014093917 A JP 2014093917A JP 2012244750 A JP2012244750 A JP 2012244750A JP 2012244750 A JP2012244750 A JP 2012244750A JP 2014093917 A JP2014093917 A JP 2014093917A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
permanent magnet
rotor core
rotor
heating
punching
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012244750A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunihiko Hiramatsu
邦彦 平松
Shinichi Washizu
慎一 鷲頭
Kenichi Mitsuda
建一 満田
Tomoyuki Otake
知之 大竹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2012244750A priority Critical patent/JP2014093917A/ja
Publication of JP2014093917A publication Critical patent/JP2014093917A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Abstract

【課題】ロータからの永久磁石の回収率の向上を図ることができる永久磁石回収方法および永久磁石回収装置を提供する。
【解決手段】本発明の一態様は、複数の電磁鋼板16を積層したロータコア14と、ロータコア14に形成された永久磁石収容孔24の中にて樹脂30により固定されている永久磁石28と、を備えるロータ10から、永久磁石28を回収する永久磁石回収方法において、永久磁石28を加熱する加熱手段を永久磁石28に接触させて樹脂30を半溶融または熱劣化させ、加熱手段により加熱した永久磁石28を永久磁石収容孔24からロータコア14の中心軸方向に打抜く。
【選択図】 図8

Description

本発明は、複数の電磁鋼板を積層したロータコアと、このロータコアに形成された永久磁石収容孔の中にて樹脂により固定されている永久磁石と、を備えるロータから、永久磁石を回収する永久磁石回収方法および永久磁石回収装置に関するものである。
今日、自動車業界においては、環境保全の一環としてリサイクルの必要性から、部品の再利用が行われている。例えば、モータのロータに備わる永久磁石の再利用を行うため、ロータから永久磁石を回収することが行われている。
ここで、モータのロータから永久磁石を回収することに関して、特許文献1には、ロータコア全体を加熱するようにして永久磁石を誘導加熱して、永久磁石をロータコアに固定するための樹脂を半溶融または熱劣化させた後、永久磁石をロータコアから打抜いて回収する技術が開示されている。
特開2010−110167号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、ロータコア全体を加熱しているため、ロータコアを形成する電磁鋼板が熱により変形してしまう。そのため、ロータコアから永久磁石を打抜く際に、永久磁石が電磁鋼板に引っ掛かってロータコアから打抜き難くなる。したがって、ロータからの永久磁石の回収率が低くなってしまう。
そこで、本発明は上記した問題点を解決するためになされたものであり、ロータからの永久磁石の回収率の向上を図ることができる永久磁石回収方法および永久磁石回収装置を提供すること、を課題とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の一態様は、複数の電磁鋼板を積層したロータコアと、前記ロータコア内部に形成された永久磁石収容孔の中にて樹脂により固定されている永久磁石と、を備えるロータから、前記永久磁石を回収する永久磁石回収方法において、前記永久磁石を加熱する加熱手段を前記永久磁石に接触させて前記樹脂を半溶融または熱劣化させ、前記加熱手段により加熱した前記永久磁石を前記永久磁石収容孔から前記ロータコアの中心軸方向に打抜くこと、を特徴とする。
この態様によれば、加熱手段を永久磁石に接触させて永久磁石を加熱するので、ロータコアを形成する電磁鋼板への熱の伝達が抑制され、電磁鋼板の変形を低減できる。そのため、ロータコアから永久磁石を打抜く際に、永久磁石が電磁鋼板に引っ掛かることなくロータコアから打抜き易くなる。したがって、ロータからの永久磁石の回収率の向上を図ることができる。
上記態様においては、前記加熱手段は一対の電極であり、前記永久磁石を前記一対の電極で挟んで直接通電加熱すること、が好ましい。
この態様によれば、永久磁石のみを局所的に加熱できるので、電磁鋼板の変形をさらに低減できる。そのため、永久磁石がロータコアからさらに打抜き易くなる。したがって、ロータからの永久磁石の回収率のさらなる向上を図ることができる。
上記態様においては、前記ロータコアを自身の中心軸を中心として回転させて、前記永久磁石を加熱する位置および打抜く位置に順次配置させること、が好ましい。
この態様によれば、ロータコアの円周上に備わる複数の永久磁石を、順に加熱した後、永久磁石収容孔から打抜いて回収することができる。そのため、より確実にロータからの永久磁石の回収率の向上を図ることができる。
また、ロータコアの円周方向について永久磁石を加熱する位置と永久磁石を打抜く位置とを異ならせることにより、1つの永久磁石を永久磁石収容孔から打抜きながら、他の永久磁石を加熱することが可能となる。そのため、ロータから複数の永久磁石を回収する時間を短縮することができる。
上記課題を解決するためになされた本発明の他の態様は、複数の電磁鋼板を積層したロータコアと、前記ロータコア内部に形成された永久磁石収容孔の中にて樹脂により固定されている永久磁石と、を備えるロータから、前記永久磁石を回収する永久磁石回収装置において、前記永久磁石を加熱する加熱手段と、前記加熱手段により加熱した前記永久磁石を前記永久磁石収容孔から前記ロータコアの中心軸方向に打抜く打抜き機構と、を有し、前記加熱手段を前記永久磁石に接触させて前記樹脂を半溶融または熱劣化させること、を特徴とする。
この態様によれば、加熱手段を永久磁石に接触させて永久磁石を加熱するので、ロータコアを形成する電磁鋼板への熱の伝達が抑制され、電磁鋼板の変形を低減できる。そのため、ロータコアから永久磁石を打抜く際に、永久磁石が電磁鋼板に引っ掛かることなくロータコアから打抜き易くなる。したがって、ロータからの永久磁石の回収率の向上を図ることができる。
上記態様においては、前記加熱手段は一対の電極であり、前記永久磁石を前記一対の電極で挟んで直接通電加熱すること、が好ましい。
この態様によれば、永久磁石のみを局所的に加熱できるので、電磁鋼板の変形をさらに低減できる。そのため、永久磁石がロータコアからさらに打抜き易くなる。したがって、ロータからの永久磁石の回収率のさらなる向上を図ることができる。
上記態様においては、前記ロータコアを自身の中心軸を中心として回転させて、前記永久磁石を加熱する位置および打抜く位置に順次配置させる割出し機構を有すること、が好ましい。
この態様によれば、ロータコアの円周上に備わる複数の永久磁石を、順に加熱した後、永久磁石収容孔から打抜いて回収することができる。そのため、より確実にロータからの永久磁石の回収率の向上を図ることができる。
また、ロータコアの円周方向について永久磁石を加熱する位置と永久磁石を打抜く位置とを異ならせることにより、1つの永久磁石を永久磁石収容孔から打抜きながら、他の永久磁石を加熱することが可能となる。そのため、ロータから複数の永久磁石を回収する時間を短縮することができる。
本発明に係る永久磁石回収方法および永久磁石回収装置によれば、ロータからの永久磁石の回収率の向上を図ることができる。
ロータの概略構成を示す断面図である。 ロータコアの概略構成を示す平面図である。 図2のA−A断面図である。 永久磁石回収装置の概略構成図である。 溶接ガンユニット周辺の拡大図である。 打抜き機構周辺の拡大図である。 溶接ガンユニットの一対の電極と打抜き機構の打抜き用ポンチとが配置される様子を示す図である。 永久磁石に直接通電加熱を行う様子を示す断面図である。
次に、本発明に係る永久磁石回収方法および永久磁石回収装置の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
<ロータの構成>
まず、回収対象の永久磁石が収容されるロータの構成について説明する。ここで、図1は、ロータの概略構成を示す断面図である。また、図2は、ロータコアの概略構成を示す平面図である。また、図3は、図2のA−A断面図であり、ロータコアにおける永久磁石収容孔の中に永久磁石が固定されている概略構成を示す。
ロータ10は、図1に示すように、モータの回転軸(不図示)に嵌合する環状のロータシャフト12と、ロータシャフト12に組み付けられた中空円筒状のロータコア14などを有する。
ロータコア14は、複数の電磁鋼板16が積層されることにより形成されている。そして、ロータコア14は、当該ロータコア14の内周面がコア保持部18の外周面に対して嵌合して、コア保持部18に固定されている。また、ロータコア14の下面は、コア保持部18のフランジ部20に保持されている。一方、ロータコア14の上面は、エンドプレート22に押さえつけられている。なお、図1に示すように、ロータコア14に形成された永久磁石収容孔24の下部付近には、マグネットエンド26が介在している。
永久磁石28は、図3に示すように、ロータコア14に形成された永久磁石収容孔24の中にて樹脂30により、ロータコア14に固定されている。ここで、永久磁石収容孔24は、ロータコア14をその中心軸方向に貫通するように形成された孔であり、略直方体形状に形成されている。また、永久磁石28は、図1に示す例では、直方体形状に形成されている。この永久磁石28は、永久磁石収容孔24を一回り小さくしたものであり、永久磁石収容孔24に収まる大きさとなっている。
本実施例では、複数の永久磁石収容孔24が、ロータコア14の円周方向に並んで設けられている。永久磁石収容孔24の数は特に限定されず、永久磁石収容孔24は合計8個〜24個設けられる。ここで、図2に示す例では一例として、永久磁石収容孔24は、合計16個設けられている。
なお、図2においては、永久磁石28を簡略して記載しているため、2個の永久磁石28のみを記載している。
<永久磁石回収装置の構成>
次に、本実施例の永久磁石回収装置1の構成について説明する。ここで、図4は、永久磁石回収装置1の概略構成図である。また、図5は、溶接ガンユニット周辺の拡大図である。また、図6は、打抜き機構周辺の拡大図であり、打抜き用ポンチにより永久磁石を打抜いたときの状態を示している。さらに、図7は、溶接ガンユニットの一対の電極と打抜き機構の打抜き用ポンチとが配置される様子を示す図である。
本実施例の永久磁石回収装置1は、溶接機構32(溶接装置)を使用することによりロータ10から永久磁石28を回収する。そこで、永久磁石回収装置1は、図4〜図7に示すように、溶接機構32、打抜き機構34、割出し機構36、工程盤38などを有する。そして、ロータコア14の円周上に、図7に示すように、溶接ガンユニット40の一対の電極(上電極52と下電極54)と、打抜き機構34の打抜き用ポンチ56とが並んで配置されている。なお、図7において、紙面手前側に溶接ガンユニット40の一対の電極が配置され、紙面奥側に打抜き機構34の打抜き用ポンチ56が配置されている。
溶接機構32は、図4や図5に示すように、溶接ガンユニット40、上下シリンダ42、ガン加圧シリンダ44、トランス46、給電ケーブル48、溶接ガンタイマ50などを備える。
溶接ガンユニット40は、図4や図5に示すように、軸状の上電極52と、軸状の下電極54などを備える。そして、一対の電極である上電極52と下電極54とは、それぞれ図4や図5における上下方向に対向配置される。ここで、上電極52の先端部の径と下電極54の先端部の径は、永久磁石収容孔24の短手方向の幅δ(図2参照)よりも小さくしておく。また、上電極52と下電極54とは、本発明における「加熱手段」の一例である。
上下シリンダ42は、溶接ガンユニット40の下方の位置に配置されており、溶接ガンユニット40を上昇および下降させる。また、ガン加圧シリンダ44は、溶接ガンユニット40の下電極54の下方の位置に配置されており、下電極54を上昇および下降させる。
トランス46は、給電ケーブル48を介して、溶接ガンタイマ50と接続されている。そして、トランス46は、溶接ガンタイマ50からの入力電圧を変圧して、溶接ガンタイマ50で設定される大きさの電流を溶接ガンユニット40に流す。
溶接ガンタイマ50は、ケーブルおよび分電盤(不図示)等を介して電力をトランス46へ供給可能に構成されている。溶接ガンタイマ50は、溶接ガンユニット40における通電条件を設定し、当該設定した通電条件で通電を行うように、溶接ガンユニット40およびトランス46を制御する。
打抜き機構34は、図6に示すように、打抜き用ポンチ56と、軸58と、打抜き用エアシリンダ60などを備える。打抜き用ポンチ56は、永久磁石28を加圧してロータコア14の永久磁石収容孔24から打抜くための治具であり、溶接機構32の上電極52や下電極54とともに、ロータコア14の円周方向に配列されるようにして配置されている。この打抜き用ポンチ56は、永久磁石28の形状に合わせて、直方体形状に形成されている。そして、打抜き用ポンチ56は、軸58を介して、打抜き用エアシリンダ60に接続している。
打抜き用エアシリンダ60は、打抜き用ポンチ56を下降および上昇させる手段であり、永久磁石回収装置1の架台62(フレーム)の上に配置されている。そして、打抜き機構34は、後述するように、打抜き用エアシリンダ60により軸58を介して打抜き用ポンチ56を下降させることにより永久磁石28を加圧して永久磁石収容孔24から打抜いて、ロータコア14から永久磁石28を取り出す。
割出し機構36は、図4や図5に示すように、治具64と、モータ66と、減速機68と、ギヤ70と、押えプレート72と、ボルト74などを備える。この割出し機構36は、ロータコア14を自身の中心軸を中心として回転させて、永久磁石28を直接通電加熱する位置および打抜く位置に順次配置させる。
治具64は、ロータコア14を配置するための治具である。そして、モータ66は、減速機68を介してギヤ70に接続しており、減速機68を介してギヤ70を回転させることにより、ロータコア14を自身の中心軸を中心に回転させる。このとき、ギヤ70は、ロータコア14の位相を割り出す。ここで、「ロータコア14の位相を割り出す」とは、ロータコア14を自身の中心軸を中心として回転させ、複数の永久磁石28の位置を順次割出すこと(すなわち、複数の永久磁石28を順に直接通電加熱する位置および打抜く位置に配置すること)をいう。
また、押えプレート72は、ロータコア14をボルト74により押えるための部材である。
次に、工程盤38は、PLC(プログラマブルロジックコントローラ)(不図示)やモーションコントローラ(不図示)などを備えており、打抜き機構34や溶接ガンタイマ50やモータ66などが電気的に接続されている。この工程盤38は、打抜き機構34や溶接ガンタイマ50やモータ66などを制御する制御部である。
<永久磁石回収方法>
次に、このような構成の永久磁石回収装置1を使用した資源回収を目的とする永久磁石回収方法について説明する。ここで、図8は、永久磁石28に直接通電加熱を行う様子を示す断面図である。なお、図8は、ロータコア14の周辺の構成(割出し機構36や押えプレート72やボルト74など)を省略して示している。
本実施例では、まず、ロータ10からロータコア14を取り外す。なお、ロータコア14を取外すまでの工程は、従来技術と同様であるため、説明を割愛する。
次に、複数(例えば、図2に示すように16個)の永久磁石28を円周上に備えるロータコア14を治具64に配置し、永久磁石回収装置1を起動する。
次に、モータ66と減速機68によりギヤ70を駆動させて、ロータコア14を自身の中心軸を中心に回転させる。そして、ギヤ70により、直接通電加熱を行う対象の永久磁石28を上電極52と下電極54とが配置される位置に配置するように、ロータコア14の位相を割り出す。
次に、溶接ガンユニット40を上下シリンダ42により下降させ、直接通電加熱を行う対象の永久磁石28の上部に上電極52を押し当てる。次に、下電極54をガン加圧シリンダ44により上昇させて、直接通電加熱を行う対象の永久磁石28の下部に下電極54を押し当てる。ここで、上記のように、上電極52の先端部の径と下電極54の先端部の径は、永久磁石収容孔24の短手方向の幅δ(図2参照)よりも小さくしている。そのため、上電極52と下電極54を、ロータコア14の電磁鋼板16に接触させることなく、永久磁石28のみに接触させることができる。
次に、図8に示すように永久磁石28に上電極52と下電極54とを押し当てた状態で、永久磁石28を直接通電して加熱(直接通電加熱)する。すなわち、永久磁石28を上電極52と下電極54とで挟んで直接通電加熱する。ここで直接通電加熱とは、一対の電極である上電極52と下電極54を永久磁石28に接続して上電極52と下電極54との間に電流を流すことにより、ジュール熱によって永久磁石28を発熱させる加熱方法である。これにより、永久磁石28の周囲の樹脂30を半溶融または熱劣化させ、かつ、永久磁石28の消磁を行う。
次に、下電極54をガン加圧シリンダ44により下降させて、直接通電加熱を行った永久磁石28から下電極54を退避させる。次に、溶接ガンユニット40を上下シリンダ42により上昇させ、直接通電加熱を行った永久磁石28から上電極52を退避させる。
次に、モータ66と減速機68によりギヤ70を駆動させて、ロータコア14を自身の中心軸を中心に回転させて、直接通電加熱を行った永久磁石28を打抜き機構34の打抜き用ポンチ56が配置される位置に配置するように、ロータコア14の位相を割り出す。このように割出し機構36は、ロータコア14を自身の中心軸を中心として回転させて、永久磁石28を直接通電加熱する位置および打抜く位置に順次配置させる。
次に、打抜き用ポンチ56を打抜き用エアシリンダ60により下降させ、永久磁石28をロータコア14の中心軸方向に加圧して押し出す。このようにして、ロータコア14の永久磁石収容孔24から永久磁石28を、ロータコア14の中心軸方向に打ち抜いて回収する。
その後、上記と同様な動作を繰り返して、ロータコア14の円周上に備わる複数の永久磁石28を、順に、直接通電加熱した後、永久磁石収容孔24から打抜いて回収する。これにより、ロータコア14の円周上に備わる全ての永久磁石28を、直接通電加熱し、ロータコア14から打ち抜いて回収することができる。
<本実施例の効果>
本実施例によれば、複数の電磁鋼板16を積層したロータコア14と、ロータコア14に形成された永久磁石収容孔24の中にて樹脂30により固定されている永久磁石28と、を備えるロータ10から、永久磁石28を回収する永久磁石回収方法(永久磁石回収装置1)において、永久磁石28を加熱する加熱手段を永久磁石28に接触させて樹脂30を半溶融または熱劣化させ、加熱した永久磁石28を永久磁石収容孔24からロータコア14の中心軸方向に打抜く。
このように、加熱手段を永久磁石28に接触させて永久磁石28を加熱するので、ロータコア14を形成する電磁鋼板への熱の伝達が抑制され、電磁鋼板の変形を低減できる。そのため、ロータコア14から永久磁石28を打抜く際に、永久磁石28が電磁鋼板に引っ掛かることなくロータコア14から打抜き易くなる。したがって、ロータ10からの永久磁石28の回収率の向上を図ることができる。
さらに、永久磁石28を加熱することにより永久磁石28の消磁が行われる。そのため、ロータコア14の永久磁石収容孔24から永久磁石28を打抜く際に、永久磁石28がいずれかの箇所に吸着することがないので、永久磁石28がロータコア14からさらに打抜き易くなる。したがって、ロータ10からの永久磁石28の回収率のさらなる向上を図ることができる。
そして、本実施例では、永久磁石28を加熱する加熱手段は上電極52と下電極54であり、永久磁石28を上電極52と下電極54で挟んで直接通電加熱する。
これにより、永久磁石28のみを局所的に加熱できるので、電磁鋼板16の変形をさらに低減できる。そのため、永久磁石28がロータコア14からさらに打抜き易くなる。したがって、ロータ10からの永久磁石28の回収率のさらなる向上を図ることができる。
ここで、ロータ10からの永久磁石28の回収率について評価を行った結果、従来技術の誘導加熱による永久磁石回収方法では永久磁石28の回収率は40%であったのに対し、本実施例の直接通電加熱による永久磁石回収方法では永久磁石28の回収率は99%となった。このように、本実施例の直接通電加熱による永久磁石回収方法によれば、ロータ10からの永久磁石28の回収率が著しく向上することが分かった。
また、永久磁石回収装置1は、既存の溶接機構32を使用(転用)することにより永久磁石28を直接通電加熱することができるので、コストを削減できる。
また、本実施例によれば、永久磁石回収方法において、ロータコア14を自身の中心軸を中心として回転させて、永久磁石28を直接通電加熱する位置および打抜く位置に順次配置させる。これにより、ロータコア14の円周上に備わる複数の永久磁石28を、順に直接通電加熱した後、永久磁石収容孔24から打抜いて回収することができる。そのため、より確実にロータ10からの永久磁石28の回収率の向上を図ることができる。
また、ロータコア14の円周方向について永久磁石28を直接通電加熱する位置と永久磁石を打抜く位置とを異ならせることにより、1つの永久磁石28を永久磁石収容孔24から打抜きながら、他の永久磁石28を直接通電加熱することが可能となる。そのため、ロータ10から複数の永久磁石28を回収する時間を短縮することができる。
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。
上記では、溶接機構32を使用したが、これに限定されず、一対の電極を備える機構であれば使用可能である。また、本実施例は、1つの永久磁石収容孔24に収容される永久磁石28を上下で分割した場合にも適用できる。
1 永久磁石回収装置
10 ロータ
12 ロータシャフト
14 ロータコア
16 電磁鋼板
18 コア保持部
20 フランジ部
22 エンドプレート
24 永久磁石収容孔
26 マグネットエンド
28 永久磁石
30 樹脂
32 溶接機構
34 打抜き機構
36 割出し機構
38 工程盤
40 溶接ガンユニット
42 上下シリンダ
44 ガン加圧シリンダ
46 トランス
48 給電ケーブル
50 溶接ガンタイマ
52 上電極
54 下電極
56 打抜き用ポンチ
58 軸
60 打抜き用エアシリンダ
62 架台
64 治具
66 モータ
68 減速機
70 ギヤ
72 押えプレート
74 ボルト
δ 幅

Claims (6)

  1. 複数の電磁鋼板を積層したロータコアと、前記ロータコア内部に形成された永久磁石収容孔の中にて樹脂により固定されている永久磁石と、を備えるロータから、前記永久磁石を回収する永久磁石回収方法において、
    前記永久磁石を加熱する加熱手段を前記永久磁石に接触させて前記樹脂を半溶融または熱劣化させ、
    前記加熱手段により加熱した前記永久磁石を前記永久磁石収容孔から前記ロータコアの中心軸方向に打抜くこと、
    を特徴とする永久磁石回収方法。
  2. 請求項1の永久磁石回収方法において、
    前記加熱手段は一対の電極であり、
    前記永久磁石を前記一対の電極で挟んで直接通電加熱すること、
    を特徴とする永久磁石回収方法。
  3. 請求項1または2の永久磁石回収方法において、
    前記ロータコアを自身の中心軸を中心として回転させて、前記永久磁石を加熱する位置および打抜く位置に順次配置させること、
    を特徴とする永久磁石回収方法。
  4. 複数の電磁鋼板を積層したロータコアと、前記ロータコア内部に形成された永久磁石収容孔の中にて樹脂により固定されている永久磁石と、を備えるロータから、前記永久磁石を回収する永久磁石回収装置において、
    前記永久磁石を加熱する加熱手段と、
    前記加熱手段により加熱した前記永久磁石を前記永久磁石収容孔から前記ロータコアの中心軸方向に打抜く打抜き機構と、を有し、
    前記加熱手段を前記永久磁石に接触させて前記樹脂を半溶融または熱劣化させること、
    を特徴とする永久磁石回収装置。
  5. 請求項4の永久磁石回収装置において、
    前記加熱手段は一対の電極であり、
    前記永久磁石を前記一対の電極で挟んで直接通電加熱すること、
    を特徴とする永久磁石回収装置。
  6. 請求項4または5の永久磁石回収装置において、
    前記ロータコアを自身の中心軸を中心として回転させて、前記永久磁石を加熱する位置および打抜く位置に順次配置させる割出し機構を有すること、
    を特徴とする永久磁石回収装置。
JP2012244750A 2012-11-06 2012-11-06 永久磁石回収方法および永久磁石回収装置 Pending JP2014093917A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012244750A JP2014093917A (ja) 2012-11-06 2012-11-06 永久磁石回収方法および永久磁石回収装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012244750A JP2014093917A (ja) 2012-11-06 2012-11-06 永久磁石回収方法および永久磁石回収装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014093917A true JP2014093917A (ja) 2014-05-19

Family

ID=50937627

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012244750A Pending JP2014093917A (ja) 2012-11-06 2012-11-06 永久磁石回収方法および永久磁石回収装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014093917A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017179086A1 (ja) * 2016-04-13 2017-10-19 黒田精工株式会社 磁石埋め込み型コアの製造方法
CN112713724A (zh) * 2020-12-15 2021-04-27 中车永济电机有限公司 一种永磁转子的内置式永磁体拆卸装置及方法
JP2021078186A (ja) * 2019-11-05 2021-05-20 本田技研工業株式会社 回転電機のロータ及び永久磁石分離方法
US11201527B2 (en) 2016-04-13 2021-12-14 Kuroda Precision Industries Ltd. Device, method, and jig for manufacturing magnet embedded core
CN114257052A (zh) * 2020-09-23 2022-03-29 丰田自动车株式会社 旋转电机用转子的制造方法以及制造装置
JP7466394B2 (ja) 2020-07-22 2024-04-12 日本発條株式会社 ロータの製造方法及びロータ

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11552540B2 (en) 2016-04-13 2023-01-10 Kuroda Precision Industries Ltd. Method of manufacturing magnet embedded core
JP6240365B1 (ja) * 2016-04-13 2017-11-29 黒田精工株式会社 磁石埋め込み型コアの製造方法
US20190044423A1 (en) * 2016-04-13 2019-02-07 Kuroda Precision Industries Ltd. Device and Method for Manufacturing Magnet Embedded Core
US11038408B2 (en) * 2016-04-13 2021-06-15 Kuroda Precision Industries Ltd. Method for manufacturing magnet embedded core
US11201527B2 (en) 2016-04-13 2021-12-14 Kuroda Precision Industries Ltd. Device, method, and jig for manufacturing magnet embedded core
US11201526B2 (en) 2016-04-13 2021-12-14 Kuroda Precision Industries Ltd. Resin sealing device and resin sealing method for manufacturing magnet embedded core
US11223261B2 (en) 2016-04-13 2022-01-11 Kuroda Precision Industries Ltd. Resin sealing device and resin sealing method for manufacturing magnet embedded core
WO2017179086A1 (ja) * 2016-04-13 2017-10-19 黒田精工株式会社 磁石埋め込み型コアの製造方法
JP2021078186A (ja) * 2019-11-05 2021-05-20 本田技研工業株式会社 回転電機のロータ及び永久磁石分離方法
JP7466394B2 (ja) 2020-07-22 2024-04-12 日本発條株式会社 ロータの製造方法及びロータ
CN114257052A (zh) * 2020-09-23 2022-03-29 丰田自动车株式会社 旋转电机用转子的制造方法以及制造装置
US11716000B2 (en) 2020-09-23 2023-08-01 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Method for manufacturing rotor for rotor electric machine
CN114257052B (zh) * 2020-09-23 2023-09-15 丰田自动车株式会社 旋转电机用转子的制造方法以及制造装置
CN112713724A (zh) * 2020-12-15 2021-04-27 中车永济电机有限公司 一种永磁转子的内置式永磁体拆卸装置及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2014093917A (ja) 永久磁石回収方法および永久磁石回収装置
CN202931133U (zh) 交流永磁伺服电机的定子和转子合装设备
CN108581178B (zh) 一种浮动式双静止轴肩搅拌摩擦焊接用搅拌头
CN102611255B (zh) 一种永磁电机装配机
WO2015005052A1 (ja) ワニス含浸装置及びワニス含浸方法
CN103762794A (zh) 切向与径向合成磁场驱动电机内嵌永磁转子生产方法
CN103887936A (zh) 内嵌径向与切向永磁钢轮毂电机转子生产方法
CN103780028A (zh) 电动汽车驱动电机混合磁路永磁转子生产方法
US20160325335A1 (en) Spinning forming device
CN104038000A (zh) 可拆装铜笼转子铁心叠压热套工艺
CN103659121A (zh) 一种将汽车发电机冷却风扇叶焊接到转子上的焊接工装
CN201887618U (zh) 电动机转子绕线夹具
CN211728010U (zh) 一种刹车蹄片焊接装置
CN103762793A (zh) 一种电动厢式运输车驱动电机径向永磁转子生产方法
JP5874747B2 (ja) ロータコア加熱装置及びロータコア焼き嵌め方法
CN202655838U (zh) 一种多孔端板组焊定位装置
CN103414293A (zh) 一种电机定子冲片叠压工装
KR20220045270A (ko) 구동모터 회전자의 착자 장치 및 방법
CN206216216U (zh) 一种采取电动推杆的压入机
CN204975773U (zh) 一种短路环整形焊接机
CN104259623B (zh) 一种新型的定子铁心压装紧固方法
CN103624387B (zh) 一种将汽车发电机冷却风扇叶焊接到转子上的焊接方法
CN103887934A (zh) 一种电主轴鼠笼转子的精加工方法
CN205309744U (zh) 自动装拆螺丝机
CN205051535U (zh) 电动机铸铝转子与转子轴过盈装配机的自动加热机构