JP2000245774A - ストレッチャ除振台のロック機構 - Google Patents
ストレッチャ除振台のロック機構Info
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Abstract
簡単な操作で可動フレームを確実にロックすることがで
きる信頼性の高いストレッチャ除振台のロック機構を提
供すること。 【解決手段】 ロック位置とロック解除位置との間を移
動可能な第1及び第2ロックピン8,10を設け、操作
ノブ12をロック解除位置よりロック位置に移動させる
ことにより、リンク機構を介して第1及び第2ロックピ
ン8,10を移動接近させて固定部2の一部を挟持し、
可動部4を固定部2に対しロックするようにした。
Description
救急車内に設けられ、担架とともに載置される傷病者の
乗り心地を改善するストレッチャ除振台に関し、特にス
トレッチャ除振台のロック機構に関する。
いる除振機構には、例えば電動式エアサスペンション等
が採用されており、負荷(傷病者の体重)に応じて高さ
調節を行うとともに、車体フロアから入力される振動を
空気バネにより除振することにより、担架上の傷病者に
加わる負担を軽減している。
要がある場合には、除振機構が作動しないようロックし
て傷病者に加わる力が逃げないようにしている。
改善するために磁気バネを利用したストレッチャ除振台
も提案されており、本願出願人が出願したストレッチャ
除振台は、車体フロアに対し可動フレームが上下及び前
後に揺動する構成である。
台のロック装置は、可動フレームの上下動のみならず前
後動をもロックする必要があり、従来のロック装置をそ
のまま採用すると、ロックが不完全であるという問題が
ある。
題点に鑑みてなされたものであり、車体フロアに対し可
動フレームが揺動するストレッチャ除振台において、可
動フレームの位置に関係なく、必要に応じ簡単な操作で
可動フレームを確実にロックすることができる信頼性の
高いストレッチャ除振台のロック機構を提供することを
目的としている。
に、本発明のうちで請求項1に記載の発明は、ストレッ
チャ除振台の可動フレームに取り付けられ、固定部に対
し少なくとも上下方向に揺動自在に設けられた可動部を
有するロック機構であって、ロック位置とロック解除位
置との間を移動可能な第1及び第2ロックピンと、該第
1及び第2ロックピンに連結されたリンク機構と、該リ
ンク機構を介して上記第1及び第2ロックピンを操作す
る操作ノブとを備え、該操作ノブをロック解除位置より
ロック位置に移動させることにより、上記リンク機構を
介して上記第1及び第2ロックピンが移動接近して上記
固定部の一部を挟持し、上記可動部を上記固定部にロッ
クするようにしたことを特徴とする。
部に開口部を設け、上記固定部の外側に上記第1ロック
ピンを配置する一方、上記開口部内に上記第2ロックピ
ンを配置したことを特徴とする。
定部の外周部に第1凹部を形成するとともに、上記開口
部における上記第1凹部の対向位置に第2凹部を形成
し、上記第1及び第2ロックピンを上記第1及び第2凹
部にそれぞれ嵌入させてロックするようにしたことを特
徴とする。
部にロックピンガイド部材を設け、該ロックピンガイド
部材に第1及び第2ガイド溝を穿設して上記第1及び第
2ロックピンをそれぞれ遊挿し、上記第1及び第2ロッ
クピンを上記第1及び第2ガイド溝に沿ってそれぞれ移
動させるようにしたことを特徴とする。
て、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明にか
かるストレッチャ除振台のロック機構Mを示しており、
車体フロア等の固定部に対し上下及び前後に揺動自在に
取り付けられ、担架とともに傷病者が載置される可動フ
レームFをロックするために使用される。
に入力される振動を吸収(除振)する場合には、図2乃
至図4に示されるように、ロック機構Mをフリー状態に
設定する一方、心臓マッサージ等を施す必要がある場合
には、図5乃至図7に示されるように、ロック機構Mを
ロック状態に設定して可動フレームFをロックすること
により傷病者に加わる力が逃げないようにしている。
構Mは、車体フロア等に固定される固定部2と、可動フ
レームFに固定され可動フレームFとともに揺動自在の
可動部4とを有している。
囲を設定する可動範囲設定用開口部2aが穿設されたプ
レート状の固定フレームからなり、固定フレームの外周
部には第1凹部2bが形成されるとともに、可動範囲設
定用開口部2aにおける第1凹部2bとの対向位置には
第2凹部2cが形成されている。
で可動フレームFに固定される一対のロックピンガイド
部材6.6と、リンク機構に連結された第1及び第2ロ
ックピン8,10と、リンク機構を介して第1及び第2
ロックピン8,10を所定位置に移動させる操作ノブ1
2とを備えている。
回動軸16に連結されるとともに、ピン17を中心とし
て左右に揺動自在に取り付けられており、回動軸16に
は第1レバー18の一端が固定されている。また、可動
フレームFには、操作ロッドガイド部材20が固定され
ており、操作ロッド14は、操作ロッドガイド部材20
に穿設されたガイド溝20aに上下に揺動自在に遊挿さ
れている。ガイド溝20aの上部には、除振台をロック
する際に操作ロッド14を係止する係止部20bが形成
されている。
Fに固定され略L字状に折曲された一対のブラケット2
2,22に回動自在に取り付けられており、第1レバー
18が固定された軸端の反対側の軸端にはスプリングフ
ック23が固定されている。スプリングフック23の自
由端側にはコイルスプリング(図示せず)の一端が係止
されるとともに、その他端は可動フレームFの一部に係
止されており、コイルスプリングの弾性力により回動軸
16を矢印A方向(ロックの解除方向)に付勢してい
る。
が植設されており、ピン24は、揺動軸(後述)を駆動
する駆動部材26に穿設された長孔26aに摺動自在に
遊挿されている。駆動部材26は、第2レバー28の一
端に植設されたピン30に回動自在に取り付けられると
ともに、ピン30に一端が係止された渦巻きバネ32に
より矢印B方向に付勢されており、第2レバー28は矢
印B方向の逆方向である矢印C方向に付勢されている。
34の一端に固定されており、揺動軸34の他端には、
第2レバー28と同様、一端にピン36が植設されたレ
バー38の他端が固定されている(以後、レバー38も
第2レバーと称する)。また、第2レバー28,38に
植設されたピン30,36は、略L字状に折曲されたブ
ラケット40,40(片側のみ図示されている)を介し
て可動フレームFに回動自在に取り付けられており、揺
動軸34は、ピン30,36を揺動中心として揺動する
構成である。
一端が固定されており、その他端には連結リンク44の
一端が回動自在に取り付けられている。連結リンク44
の他端は、ロックピンガイド部材6,6の両側に設けら
れた一対の中央駆動リンク46,46を互いに連結する
連結ピン48に回動自在に取り付けられている。
ガイド部材6,6の中間部に設けられた回動軸50の廻
りに回動自在に取り付けられており、その一端には、第
1ロックピン駆動リンク52,52の一端が回動自在に
取り付けられるとともに、中央駆動リンク46,46の
他端には、第2ロックピン駆動リンク54,54の一端
が回動自在に取り付けられている。
2の他端には第1ロックピン8が取り付けられる一方、
第2ロックピン駆動リンク54,54の他端には第2ロ
ックピン10が取り付けられており、第1ロックピン8
及び第2ロックピン10の周囲には回転ローラ56,5
8がそれぞれ取り付けられている。
第1ガイド溝(長孔)6aと第2ガイド溝(長孔)6b
が穿設されており、第1及び第2ロックピン8,10は
第1及び第2ガイド溝6a,6bに遊挿されている。
説明する。図1乃至図4に示されるように、除振台の除
振機能が作用するロック解除(フリー)の状態では、ス
プリングフック23に係止されたコイルスプリングの引
張力により操作ロッド14は、操作ロッドガイド部材2
0に穿設されたガイド溝20aの最下端に保持されてい
る。
端にあり、駆動部材26を介して揺動軸34は後方に押
圧されている。したがって、第3レバー42及び連結リ
ンク44を介して揺動軸26に連結された中央駆動リン
ク46の連結ピン48も後方に押圧されているので、中
央駆動リンク46の一端に連結された第1ロックピン駆
動リンク52を介して、第1ロックピン8はロックピン
ガイド部材6,6の第1ガイド溝6aの前端に保持され
る一方、中央駆動リンク46の他端に連結された第2ロ
ックピン駆動リンク54を介して、第2ロックピン10
はロックピンガイド部材6,6の第2ガイド溝6bの後
端(下端)に保持される。
全く当接することがないので、可動フレームFは自由に
揺動できる状態にあり、車体フロア等から入力された振
動を吸収することができる。なお、この時の可動フレー
ムFの可動範囲は、固定フレーム2の可動範囲設定用開
口部2aにより決定され、第2ロックピン10が可動範
囲設定用開口部2aの内周面に当接しない範囲である。
な場合には、スプリングフック23に係止されたコイル
スプリングの付勢力に抗して操作ノブ12を引き上げ、
さらにピン17廻りに操作ロッド14を揺動させて操作
ロッドガイド部材20の係止部20bに係止させると、
図5乃至図7に示されるように、第1レバー18を介し
てピン24が最下端まで押し下げられるので、駆動部材
26は矢印Bの逆方向に回転する。
バー28は、渦巻きバネ32の付勢力により矢印C方向
に付勢されているので、駆動部材26と一体的に回転し
て揺動軸34を前方に移動させるとともに、揺動軸34
に固定された第3レバー42を前方に傾斜させる。その
結果、第3レバー42に連結された連結リンク44が前
方に移動することとなり、中央駆動リンク46、46の
連結ピン48が連結リンク44により前方に引っ張られ
て、中央駆動リンク46,46は回動軸50廻りに矢印
D方向に回転する。
回転すると、中央駆動リンク46,46の一端に連結さ
れた第1ロックピン駆動リンク52を介して第1ロック
ピン8がロックピンガイド部材6,6の第1ガイド溝6
aに沿って後端まで移動する一方、中央駆動リンク4
6,46の他端に連結された第2ロックピン駆動リンク
54を介して第2ロックピン10がロックピンガイド部
材6,6の第2ガイド溝6bに沿って前端(上端)まで
移動する。
ガイド溝6bの前端は、固定フレーム2に形成された第
1凹部2b及び第2凹部2cにそれぞれ近接した位置に
あるので、第1及び第2ロックピン8,10の周囲に取
り付けられた回転ローラ56,58が第1及び第2凹部
2b,2Cにそれぞれ嵌入し、固定フレーム2の一部を
回転ローラ56,58により挟持する。
への移動は回転ローラ56の第1凹部2bとの当接によ
り阻止される一方、可動フレームFの前方及び上方への
移動は回転ローラ58と第2凹部2cとの当接により阻
止されるので、可動フレームFはロック機構Mの可動部
4とともに固定部2に対しロックされる。
傷病者の体重が加えられ、傷病者の体重に応じて固定部
2に対する可動フレームF及び可動部2の相対位置(高
さ)が変化する。したがって、傷病者が重い場合、可動
フレームFは沈み込み、ロック解除の状態から操作ノブ
12を引き上げて可動フレームFをロックするに際し、
第1ロックピン8の周囲に設けられた回転ローラ56が
固定フレーム2の上部前面2dに当接する事態が発生す
る。
に示されるロック位置に保持される一方、揺動軸34は
図1乃至図4に示されるロック解除位置とロック位置と
の中間位置に保持されるので、揺動軸34は駆動部材2
6と離間した位置に配置される。
は渦巻きバネ32により互いに当接する方向に付勢され
ているので、傷病者への心臓マッサージ等により可動フ
レームF及び可動部4が固定部2に対し上下動(振動)
し、第1ロックピン8と固定フレーム2の上部前面2d
との当接が一旦解除されると、渦巻きバネ32の付勢力
により揺動軸34が矢印C方向に揺動する。
接し、第1及び第2ロックピン8,10は固定フレーム
2の第1及び第2凹部2b,2cにそれぞれ嵌入して、
可動フレームFはロックされる。
をピン17を中心にして側方に移動させて操作ロッド1
4と操作ロッドガイド部材20の係止部20bとの係止
を解除させると、スプリングフック23に係止されたコ
イルスプリングの付勢力により操作ロッド14はガイド
溝20aに沿って下降し、ガイド溝20aの最下端に到
達し保持される。
ック解除(フリー)状態からロック状態への動作と全く
逆なので、その説明は省略する。
ームFは上下及び前後方向に揺動可能に取り付けられて
いるが、本発明は上下方向にのみ揺動可能な可動フレー
ムを有するストレッチャ除振台にも当然適用できる。
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。本
発明のうちで請求項1に記載の発明によれば、操作ノブ
をロック解除位置よりロック位置に移動させることによ
り、リンク機構を介して第1及び第2ロックピンが移動
接近して固定部の一部を挟持し、可動部を固定部にロッ
クするようにしたので、簡単な操作(ワンタッチ)で可
動フレームを確実にロックすることができる。
定部の外側に第1ロックピンを配置する一方、固定部に
設けた開口部内に第2ロックピンを配置したので、ロッ
ク時、第1及び第2ロックピンにより固定部の一部を容
易に挟持することができ、可動部の位置がいかなる場合
でも確実にロックすることができる。
固定部の外周部に第1凹部を形成するとともに、開口部
における第1凹部の対向位置に第2凹部を形成し、第1
及び第2ロックピンを第1及び第2凹部にそれぞれ嵌入
させてロックするようにしたので、可動フレームの上下
方向の揺動のみならず前後方向の揺動をも阻止すること
ができる。
動部にロックピンガイド部材を設け、第1及び第2ロッ
クピンをロックピンガイド部材に穿設された第1及び第
2ガイド溝に沿ってそれぞれ移動させるようにしたの
で、第1及び第2ロックピンの操作を確実に行うことが
でき、信頼性の高いロック機構を提供することができ
る。
機構を下方から見た時の斜視図である。
ら見た時の斜視図である。
別の角度から見た時の斜視図である。
である。
た時の斜視図である。
角度から見た時の斜視図である。
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 ストレッチャ除振台の可動フレームに取
り付けられ、固定部に対し少なくとも上下方向に揺動自
在に設けられた可動部を有するロック機構であって、 ロック位置とロック解除位置との間を移動可能な第1及
び第2ロックピンと、該第1及び第2ロックピンに連結
されたリンク機構と、該リンク機構を介して上記第1及
び第2ロックピンを操作する操作ノブとを備え、該操作
ノブをロック解除位置よりロック位置に移動させること
により、上記リンク機構を介して上記第1及び第2ロッ
クピンが移動接近して上記固定部の一部を挟持し、上記
可動部を上記固定部にロックするようにしたストレッチ
ャ除振台のロック機構。 - 【請求項2】 上記固定部に開口部を設け、上記固定部
の外側に上記第1ロックピンを配置する一方、上記開口
部内に上記第2ロックピンを配置した請求項1に記載の
ストレッチャ除振台のロック機構。 - 【請求項3】 上記固定部の外周部に第1凹部を形成す
るとともに、上記開口部における上記第1凹部の対向位
置に第2凹部を形成し、上記第1及び第2ロックピンを
上記第1及び第2凹部にそれぞれ嵌入させてロックする
ようにした請求項2に記載のストレッチャ除振台のロッ
ク機構。 - 【請求項4】 上記可動部にロックピンガイド部材を設
け、該ロックピンガイド部材に第1及び第2ガイド溝を
穿設して上記第1及び第2ロックピンをそれぞれ遊挿
し、上記第1及び第2ロックピンを上記第1及び第2ガ
イド溝に沿ってそれぞれ移動させるようにした請求項1
乃至3のいずれか1項に記載のストレッチャ除振台のロ
ック機構。
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