JP3204865B2 - 身体障害者用入浴装置 - Google Patents

身体障害者用入浴装置

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JP3204865B2
JP3204865B2 JP01628695A JP1628695A JP3204865B2 JP 3204865 B2 JP3204865 B2 JP 3204865B2 JP 01628695 A JP01628695 A JP 01628695A JP 1628695 A JP1628695 A JP 1628695A JP 3204865 B2 JP3204865 B2 JP 3204865B2
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敏夫 小俣
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、身体障害者(ここで
いう身体障害者は、例えば手足等がマヒしている老人等
も含む広い意味である)を入浴させるために用いられる
身体障害者用入浴装置に係るものであり、特に、支柱に
回転アームを支持させ、該回転アームの先端に取り付け
られた支持アームに支持される担架の上面に身体障害者
を載せて入浴させる入浴装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、身体障害者用入浴装置として、例
えば、特公昭57ー42340号公報に開示されている
ように、支持アームに回転アームの基端側を鉛直面内に
回転自在に取り付け、回転アームの先端で入浴用担架を
支持する構成のものが知られている。
【0003】この装置を用いて身体障害者を入浴させる
には、身体障害者を担架上に載せた後、回転アームを回
転させて担架およびその上に乗せた身体障害者をアーム
基端を中心に円周方向に移動させて、浴槽中に浸すよう
にする。逆に、身体障害者を浴槽から出す場合には、回
転アームを前記とは逆方向に回転させるようにする。
【0004】ところで、上記した従来の身体障害者用入
浴装置では、当該入浴装置が設置されているスペースや
天井高さにより装置自体に寸法制限がありかつ軽量化の
要求もあって、回転アームをあまり長くとることができ
ず、このため担架を浴槽本体から出してその上部に身体
障害者を乗せる際に、浴槽本体と担架との間にあまり大
きな隙間をとることができない。したがって、浴槽本体
と担架との隙間に介助者が入ることができず、車椅子や
ストレッチャから入浴装置担架へ身体障害者を移し替え
る作業や、担架上での身体障害者の清拭作業等の作業が
行いづらい欠点があった。
【0005】このような欠点に対処すべく、本出願人
は、担架を支持アームに対し水平方向に相対移動可能に
設け、かつ、担架と支持アームとの間には両者の相対的
な位置、具体的には、支持アームに対して担架を前記浴
槽本体の軸線と略平行なストレート位置と浴槽本体の軸
線に所定角度傾斜する傾斜位置のいずれかの位置に決定
してその状態を保持するロック機構を設けたものを案出
し、先に、実願平2ー49491号として出願した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に改良した身体障害者用入浴装置にあっても、次のよう
な不具合があることがわかった。すなわち、作業者や介
助者が当該入浴装置を使用するにあたり、浴槽外での下
洗いあるいは洗浄等の介助作業の後、担架をストレート
位置に戻して浴槽本体内に侵入させるようにすれば問題
はないが、担架をストレート位置に戻し忘れ、傾斜位置
のまま浴槽本体内に侵入させようとする場合がある。こ
のとき、担架の底部や側端部が浴槽本体の縁部にぶつか
って、それら担架や浴槽を損傷させたり、あるいは担架
に衝撃を与えてその上側に載っている入浴者に不安感を
抱かせたりするという不具合があった。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、介助者等が、仮に担架を
ストレート位置に戻すのを忘れたまま、浴槽本体内に侵
入させようとするときでも、担架が浴槽本体にぶつかる
のを未然に防ぎ、それらが損傷されたり、身体障害者に
不安感を覚えさせたりするのを防止できる身体障害者用
入浴装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明では、基台に立設された支柱
と、該支柱に基端側を垂直面に沿って回転自在に支持さ
れた回転アームと、該回転アームの先端に取り付けられ
た支持アームに支持されて回転アームが回転される際常
に水平状に保持される担架と、前記回転アームが所定角
度位置にあるとき担架上に乗せられた身体障害者を入浴
させる浴槽本体とを備え、前記担架は支持アームに対し
水平方向に相対移動可能に設けられ、かつ担架と支持ア
ームとの間には支持アームに対して担架を前記浴槽本体
の軸線と略平行なストレート位置と浴槽本体の軸線に所
定角度傾斜する傾斜位置のいずれかに決定してその状態
を保持するロック機構が設けられる身体障害者用入浴装
置において、前記ロック機構には、ロック状態を解除す
るロック解除用レバーが前記担架側に設けられ、しかも
該ロック解除用レバーは、担架が傾斜位置のまま浴槽本
体内へ侵入するよう下降するときに、浴槽本体の上縁部
に当接する位置に設けられている構成とした。
【0009】請求項2記載の発明では、前記担架は支持
アームに鉛直状に設けられた回転軸の回りに回動自在に
設けられている構成とした。
【0010】請求項3記載の発明では、前記担架は、復
帰バネによって前記傾斜位置から前記ストレート位置に
復帰する方向に付勢されている構成とした。
【0011】
【作用】本発明によれば、介助者等が仮に担架をストレ
ート位置に戻すのを忘れたまま、浴槽本体内に侵入させ
ようとするときでも、担架が浴槽本体の縁部等にぶつか
ろうとする前に、ロック解除レバーが浴槽本体の上縁部
に当接して担架のロック状態を解除する。したがって、
担架は介助者により押されてあるいは復帰バネ等の付勢
力によってストレート位置に戻される。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。 〈第1実施例〉図1〜図7は本発明の第1実施例を示
す。図1は入浴装置の全体側面図、図2は同正断面図で
ある。これらの図において符号1は浴槽本体、2は浴槽
本体の近傍に配備された昇降装置であり、両者によって
入浴装置が構成される。また、5はカバー5aによって
覆われた昇降装置2の基台であり、この基台には角パイ
プから作られた支柱6が基端部を基台5にボルト止めま
たは溶接されて立設されている。支柱6には昇降体7が
昇降自在に取り付けられている。昇降体は、内部に油圧
シリンダ等の駆動源を備え、これによって適宜高さ位置
に移動できかつその位置に保持できるようになってい
る。
【0013】図3に示すように昇降体7には軸8が回転
自在に支持され、該軸8の突出端には回転アーム10が
その基端側を固定支持されて、垂直面に沿って回転自在
に設けられている。この回転アーム10は昇降体7の内
部に配備された回転機構によって回転操作される。回転
アーム10の先端には軸受11が水平状に延びるように
固着され、軸受11には軸12が回転自在に支持されて
いる。
【0014】そして、軸12の一端(図中右側)にはL
字状の支持アーム13が支持されている。支持アーム1
3には身体障害者Mを座位または仰臥位の状態で乗せる
担架14が床面に平行となるように支持されている。な
お、担架14は必要に応じ、身体障害者Mの背を支持す
る背もたれ部分14aを適宜角度に調整できるようにし
てもよい(図1参照)。
【0015】また、この入浴装置には回転アーム10が
回転操作されるときでも常に担架14の上面を床面と平
行になるようにつまり水平状態になるように保持する平
行リンク機構15が設けられている。平行リンク機構1
5は、前記軸8の突出端部であって回転アーム10が固
着された部分よりも若干内方にずれた位置にスプロケッ
ト16が昇降体に対し相対回転不能に取り付けられ、こ
のスプロケット16と前記担架14を支持する軸12の
図中左端に取り付けられたスプロケット17との間には
チェーン17aが巻回されて構成されている。なお、上
記スプロケット16,17は同径のものが用いられ、こ
れにより、担架14の上面が常に床面と平行となるよう
に保持される。
【0016】前記担架14は支持アーム13に対し水平
方向に移動自在に設けられている。具体的には、図4に
示すように支持アーム13の基端側に回転軸18が鉛直
状に設けられ、この回転軸18の回りに前記担架14の
一端部が回動自在に支持されている。また、支持アーム
13の先端部上面には、360度回転可能な支持ボール
19…が複数前記回転軸18を中心とする周方向に間隔
をおいて設けられ、これら支持ボール19によって前記
担架14の他端部が支持される。
【0017】また、担架14と支持アーム13との間に
は両者の相対的な位置を決定して保持するロック機構2
0が設けられている。
【0018】ロック機構20について説明すると、図5
に示すように担架14の底面にはロック用板材22が固
定されていて、このロック用板材22の前記回転軸18
側の縁部には係止溝22a,22bが周方向に適宜間隔
をあけて形成されている。
【0019】一方、支持アーム13の先端部にはコ字状
のブラケット23が固定され、このブラケット23には
ロック用バー24がブラケット23の上下の平行なフラ
ット部に形成された溝23aに案内されることにより、
起立状態のまま前記回転軸18を結ぶ線m上に沿うよう
に移動自在に支持されている。また、ロック用バー24
はブラケット23に取り付けられたボルト25の外側の
圧縮バネ26によって前記担架14のロック用板材22
に近づく方向に付勢されている。
【0020】そして、このロック用板材22が前記ロッ
ク用板材22の係止溝22a,22bに嵌入することに
よって、図4中実線と2点鎖線でそれぞれ示すように、
担架14が前記浴槽本体1の軸線と略平行なストレート
位置(イ)と、浴槽本体の軸線に所定角度傾斜する傾斜
位置(ロ)のいずれかに決定されてその状態を保持され
るようになっている。
【0021】また、ロック機構20にはロック解除機構
30が付設されている。ロック解除機構30は担架14
に取り付けられるものである。このロック解除機構30
について説明すると、担架14の底面には前記ロック用
バー24を圧縮バネ26に抗して回転軸18方向へ後退
させるバー押圧部材31が、一対の支持部32,32に
よって回転可能に取り付けられている。バー押圧部材3
1は図6に示すように、上パイプ部31aとそれと平行
に配される下パイプ部31bとそれら両者を連結する連
結部31c,31cとから構成され、上パイプ部31a
が前記支持部32によって支持されることにより、該上
パイプ部31aを中心に回転可能に支持されている。ま
た、このバー押圧部材31は引張りバネ33によって図
6中時計方向へ回転するように付勢され、通常は図示せ
ぬストッパに当接されて同図に示すように下パイプ部3
1bが上パイプ部31aの真下位置に来るようになって
いる。
【0022】また、担架14の下面であって前記バー押
圧部材31の回転軸18とは逆側にはロック解除レバー
35が支持部36を中心に鉛直方向に揺動自在に、かつ
前記バー押圧部材31に対して適宜角度をもって傾斜す
るように設けられている。ロック解除レバー35は、図
6に示すように、レバー本体37と、レバー本体37の
一端部に連結されかつ前記支持部36に揺動可能に支持
される被支持部38と、被支持部38にレバー本体37
とは逆側へ延びるように連結された中間ロッド39とか
ら構成されている。レバー本体37の先端は図4および
図5に示すように担架14の側部から外方へ突出してお
り、図4に示すように担架14が傾斜状態のまま下降さ
れて浴槽本体1内に侵入させられるときに、浴槽本体1
の側上縁部1aに当接するようになっている。また、中
間ロッド39の先端下面には半球状の押圧部材40が取
り付けられている。
【0023】一方、前記ロック解除レバー35の押圧部
材40の下方には被押圧板41が配置されている。この
被押圧板材41は前記バー押圧部材31にボルト止めさ
れて、バー押圧部材31から側方へ突出するように取り
付けられる。そして、前記ロック解除レバー35のレバ
ー本体37の先端が、例えば介助者あるいは浴槽本体1
の側縁部1aにより上方に押されると、ロック解除レバ
ー35は図7において時計方向に回動し、これに伴い、
ロック解除レバー35の中間ロッド39の先端の押圧部
材40が被押圧板41を下方に押圧する(図6中2点鎖
線参照)。これにより、該被押圧部材41と一体的とな
っているバー押圧部材31が図6中時計方向へ回転し、
このため、バー押圧部材31の下パイプ部31bが側方
へずれて、圧縮バネ26に抗してロック用バー24を回
転軸18方向つまりロック用板材22から離間する方向
へ押圧移動させる。この結果、ロック用バー24が溝2
3aから抜け出てロック機構20のロック状態が解除さ
れ、支持アーム13に対し担架14の回動は自由にな
る。
【0024】なお、図5において符号43は押圧された
後ロック解除レバー35を元の位置に戻すための引張り
バネ、44は引張りバネによってロック解除レバー35
が元の位置に戻るときに、中間ロッド39の先端が担架
14の底面に突き当たるのを防止するため、担架に固定
されたゴム板である。また、45は傾斜位置にある担架
14をストレート位置に戻すための復帰用の引張りバネ
である。
【0025】次に、上記構成の身体障害者用入浴装置の
作用について説明する。例えば、担架14は出浴状態で
かつ浴槽本体1のすぐ側方にストレート位置(イ)とな
るように配置されていると仮定する。
【0026】車椅子あるいはストレッチャ上にいる入浴
者を担架14上に移乗させる場合には、まず、ロック解
除レバー35のレバー本体37を介助者が上方へ押圧
し、担架14のロック機構20を解除する。なお、ロッ
ク解除レバー35を押圧したときの、ロック解除機構3
0の動きについては後に詳しく説明する。
【0027】次いで、支持アーム13に対して回動自在
になった担架14に対して介助者が適宜押圧力を加え
て、担架14を回転軸18を中心に図4中時計方向へ回
動させて同図中(イ)で示す傾斜位置に至らしめる。こ
のとき、担架14が(イ)位置に至り、担架14の中央
側の溝22aがロック用バー24に対応する位置まで来
ると、ロック用バー24が溝23aに案内されながら圧
縮バネ26によりロック用板材22側へ押圧移動されて
溝22aに嵌入する。すなわち、自動的にロック機構2
0が働いて担架14はその位置に保持される。
【0028】これによって、担架14と浴槽本体1との
間に隙間ができ、この部分に介助者が侵入できることと
なって介助作業が行い易くなる。
【0029】その後、通常はロック機構20を解除した
後担架14を図4中(イ)で示すようにストレート位置
に戻し、この状態で担架14ごと身体障害者Mを入浴さ
せるのであるが、仮に、介助者等が担架14をストレー
ト位置に戻すのを忘れたまま、身体障害者M等を浴槽本
体1内に侵入させようとするときでも、担架14が浴槽
本体1の側縁部1a等にぶつかる等の不具合は生じな
い。
【0030】すなわち、介助者等が担架14をストレー
ト位置に戻すのを忘れたまま、身体障害者M等を浴槽本
体1内に侵入させようとすると、担架14を下降させる
際に、ロック解除レバー35のレバー本体37が浴槽本
体1の側縁部1aに当たって上方へ押される(図4参
照)。
【0031】すると、ロック解除レバー35は引張りバ
ネ43に抗して図7中時計方向に回動し、ロック解除レ
バー35の中間ロッド39の先端の押圧部材40が被押
圧板41を下方に押圧する。これにより、該被押圧部材
41と一体的となっているバー押圧部材31が図6中時
計方向へ回転し、このため、バー押圧部材31の下パイ
プ部31bが側方へずれて、圧縮バネ26に抗してロッ
ク用バー24を回転軸18方向つまりロック用板材22
から離間する方向へ押圧移動させる。この結果、ロック
用バー24がロック用板材22の溝22aから抜け出て
ロック状態が解除され、支持アーム13に対し担架14
の回動は自由になる。
【0032】ロック機構20のロック状態が解除される
と、担架14は復帰用の引張りバネ45によって図4中
反時計方向へ回動され、同図中実線で示すようにストレ
ート位置(イ)に自動的に戻される。なお、このとき
も、担架14がストレート位置(イ)まで至ると、ロッ
ク用バー24が圧縮バネ26によりロック用板材22側
へ押圧移動されて、溝22bに嵌入することにより、自
動的にロック機構20が働いて担架14はストレート位
置に保持される。以上のように、仮に、介助者等が担架
14をストレート位置に戻すのを忘れたまま身体障害者
M等を浴槽本体1内に侵入させようとするときでも、担
架14がストレート位置(イ)に自動的に戻るので、担
架14が浴槽本体1の側縁部等にぶつかる等によって担
架14や浴槽本体1を損傷させる事態を未然に防止でき
る。
【0033】〈第2実施例〉図8および図9は本発明の
第2実施例を示す。この実施例の特徴は、第1実施例の
ロック解除機構30の一部を変更した点にある。なお、
前記した第1実施例で示したものと共通の構成要素には
同一符号をふす。すなわち、第1実施例では、バー押圧
部材31を引張りバネ33に抗して強制的に回転させる
のに、ロック解除レバー35を用いたが、この実施例で
は、リンク機構を利用したバー押圧部材回動手段50を
用いている。
【0034】バー押圧部材回動手段50は、担架14の
底面に支持部51aaによって鉛直方向へ回動自在に支
持されたレバー本体51と、レバー本体51の基端部と
係合するように該レバー本体51の基端側へ略延長する
ように延びかつその軸線方向に移動可能に設けられた中
間ロッド52と、一端が中間ロッド52の端部にピン結
合されたL字状部材53とからなっている。そして、L
字状部材53の他端はバー押圧部材31の下パイプ部3
1cを押圧する位置に配置される(図9参照)。また、
レバー本体51は図示せぬ付勢部材によって図8中実線
で示す元の位置に復帰するように付勢されている。な
お、ロック機構20およびロック解除機構30に関する
他の構成要素は、第1実施例のものと同様である。
【0035】しかして、上記第2実施例のものでも、介
助者等が担架14をストレート位置に戻すのを忘れたま
ま、身体障害者M等を浴槽本体1内に侵入させようとす
るときに、担架14が浴槽本体1の側縁部等にぶつかる
等の不具合は生じない。
【0036】すなわち、介助者等が担架14をストレー
ト位置に戻すのを忘れたまま、身体障害者M等を浴槽本
体1内に侵入させようとするときには、レバー押圧部材
回動手段50のレバー本体52が浴槽本体1の側縁部に
当たって上方へ押され、レバー本体52は図9中2点鎖
線で示すように時計方向へ回転される。これに伴い、中
間ロッド52を介してL字状部材53が図10中2点鎖
線で示すように支点ピン53aを中心に反時計方向へ回
転し、バー押圧部材31の下パイプ部31bを押圧し
て、ロック用バー24をロック用板材22から離間する
方向へ移動させる。この結果、ロック機構20によるロ
ック状態が解除され、担架14は復帰用の引張りバネに
よって回動され、ストレート位置に自動的に戻される。
以上のように、仮に、介助者等が担架14をストレート
位置に戻すのを忘れたまま身体障害者M等を浴槽本体1
内に侵入させようとするときでも、担架14がストレー
ト位置に自動的に戻るので、担架14が浴槽本体1の側
縁部等にぶつかる等によって担架や浴槽本体を損傷させ
る事態を未然に防止できる。
【0037】〈第3実施例〉図10〜図11は本発明の
第3実施例を示す。この実施例の特徴は、第1,第2実
施例に比べ、ロック機構およびそれに一体に組み込まれ
たロック解除機構が簡素化されている点にある。
【0038】すなわち、この実施例では、支持アーム1
3に適宜距離離間された複数のロック孔60a,60a
を備えるロック用板材60が固定される一方、担架14
の底面には、ロックおよびロック解除用の板材62が支
持部63によって鉛直方向に揺動可能に取り付けられて
いる。板材62は通常は図示せぬ付勢部材により付勢さ
れて図11や実線で示すように水平状態に保持される。
なお、板材62の一端は担架14の側部から外方へ突出
しており、担架14が傾斜位置のまま下降されて浴槽本
体1内に侵入させられるときに、浴槽本体1の側上縁部
に当接するようになっている点は、前記した第1,第2
実施例と同様である。また、板材62の他端にはロック
ピン64が取り付けられており、このロックピン64が
前記ロック用板材60のロック孔60aに嵌入すること
によりロック状態になる。
【0039】しかして、上記第3実施例のものにおいて
も、介助者等が担架14をストレート位置に戻すのを忘
れたまま、身体障害者M等を浴槽本体1内に侵入させよ
うとするときに、板材62の担架14から突出する先端
部分が浴槽本体1の側縁部に当たって上方へ押され、板
材62が支持部61を中心に回動され、ロックピン64
がロック孔60aから抜け出る。したがって、ロック機
構によるロック状態が解除され、その結果、担架14は
図示せぬ復帰用の引張りバネによって回動されてストレ
ート位置に自動的に戻される。このように担架14が自
動的にストレート位置に戻るので、担架14が浴槽本体
1の側縁部等にぶつかる等によって担架や浴槽本体を損
傷させる事態を未然に防止できる。
【0040】なお、本発明の身体障害者用入浴装置で
は、前記実施例に限られることなく、ロック機構および
ロック解除機構の具体的構成は、実施に当たり適宜変更
可能である。例えば、上記実施例では、ロック機構およ
びロック解除機構は全て機械的な構成になっているが、
これに限られることなく、担架14の底面にリミットス
イッチを設け、電気的な手段でロック状態を自動的に解
除するようにしてもよい。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、介助者等が仮に担架を
ストレート位置に戻すのを忘れたまま、浴槽本体内に侵
入させようとするときでも、担架が浴槽本体の縁部等に
ぶつかろうとする前に、ロック解除レバーが浴槽本体の
上縁部に当接して担架のロック状態を解除する。したが
って、担架は介助者により押されてあるいは復帰バネ等
の付勢力によってストレート位置に戻される。この結
果、担架が浴槽本体にぶつかるのを未然に防ぎ、それら
が損傷されたり、身体障害者に不安感を覚えさせたりす
るのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す身体障害者用入浴装
置の側面図である。
【図2】図1のIIーII線に沿う断面図である。
【図3】同実施例の昇降体、回動アームおよび支持アー
ムの関係を示す一部を断面した側面図である。
【図4】同実施例の担架と支持アームとの関係を示す平
面図である。
【図5】同実施例の担架に関するロック機構とロック解
除機構を示す平面図である。
【図6】同実施例の担架に関するロック解除機構を示す
斜視図である。
【図7】同実施例の担架に関するロック解除機構を示す
側面図である。
【図8】本発明の第2実施例を示す要部の平面図であ
る。
【図9】同第2実施例を示す要部の側面図である。
【図10】本発明の第3実施例を示す要部の平面図であ
る。
【図11】同第3実施例を示す要部の側面図である。
【符号の説明】
1 浴槽本体 5 基台 6 支柱 10 回転アーム 13 支持アーム 15 平行リンク機構 18 回転軸 20 ロック機構 22 ロック用板材 22a 係止溝 22b 係止溝 24 ロック用バー 30 ロック解除機構 31 バー押圧部材 35 ロック解除レバー 37 レバー本体 41 被押圧板 45 引張りバネ 50 レバー押圧部材回動手段 51 レバー本体 52 中間ロッド 60 ロック用板材 64 ロックピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61H 33/00 A61G 7/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台に立設された支柱と、該支柱に基端
    側を垂直面に沿って回転自在に支持された回転アーム
    と、該回転アームの先端に取り付けられた支持アームに
    支持されて回転アームが回転される際常に水平状に保持
    される担架と、前記回転アームが所定角度位置にあると
    き担架上に乗せられた身体障害者を入浴させる浴槽本体
    とを備え、前記担架は支持アームに対し水平方向に相対
    移動可能に設けられ、かつ担架と支持アームとの間には
    支持アームに対して担架を前記浴槽本体の軸線と略平行
    なストレート位置と浴槽本体の軸線に所定角度傾斜する
    傾斜位置のいずれかに決定してその状態を保持するロッ
    ク機構が設けられる身体障害者用入浴装置において、 前記ロック機構には、ロック状態を解除するロック解除
    用レバーが前記担架側に設けられ、しかも該ロック解除
    用レバーは、担架が傾斜位置のまま浴槽本体内へ侵入す
    るよう下降するときに、浴槽本体の上縁部に当接する位
    置に設けられていることを特徴とする身体障害者用入浴
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の身体障害者用入浴装置に
    おいて、 前記担架は支持アームに鉛直状に設けられた回転軸の回
    りに回動自在に設けられていることを特徴とする身体障
    害者用入浴装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の身体障害者用入
    浴装置において、 前記担架は、復帰バネによって前記傾斜位置から前記ス
    トレート位置に復帰する方向に付勢されていることを特
    徴とする身体障害者用入浴装置。
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