JP2000245274A - 水田用取水装置 - Google Patents

水田用取水装置

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JP2000245274A
JP2000245274A JP11057076A JP5707699A JP2000245274A JP 2000245274 A JP2000245274 A JP 2000245274A JP 11057076 A JP11057076 A JP 11057076A JP 5707699 A JP5707699 A JP 5707699A JP 2000245274 A JP2000245274 A JP 2000245274A
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water intake
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Toshimitsu Kimura
敏光 木村
Keiichi Hirata
敬一 平田
Kokichi Kojima
幸吉 小嶋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】1)取水のための弁機構を簡略して故障の生じ
にくい構成とすること。 2)駆動部が水の影響あるいは天候の影響がない構成と
して時刻管理による自動運転の取水に支障が生じないよ
うにすること。 【解決手段】箱体1は上下に2層構造とされて上部室2
に駆動部12が、そして下部室3に弁被駆動部が配設さ
れ、前記下部室3は水流方向に分離壁を介して2部屋構
造とされて、その一方が取水室4に、そして他方が給水
室5にされ、前記分離壁45に形成された弁座8に組み
合わされる弁部9を設け、該弁部に連結された被駆動軸
10と該被駆動軸10に連結されて支点19を中心とし
て回動する操作ハンドル14とを設け、前記駆動部12
からの駆動力を伝達する駆動軸13を前記操作ハンドル
14に連結して設け、かつ前記弁駆動部を前記駆動軸
と、操作ハンドルと、被駆動軸と、および弁部とから構
成して側面からみてコ字状に配設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水田に取水するた
めに使用される水田用取水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、取水口からの取水を弁を介して給
水口から圃場に給水する場合、弁を手動操作により開閉
動作していた。
【0003】特開平2−117328 号公報には、水路に設置
する弁ケースと、その弁ケースを開閉し、ばねにより閉
鎖方向に付勢力を受ける軸支された弁と、その弁に一端
部を固着し、他端部にフックを設けた弁操作アームと、
通水時間を設定するつまみを備えたタイマーと、そのタ
イマーの駆動突起から設定時間に達すると、ロック解除
の回転力を受ける受動突起を一端部に設け、他端部には
ばねから付勢力を受けてフックに掛かる掛止突起を設け
たアームロック軸とを備えることを特徴とする貯水量管
理器が記載されている。
【0004】その他の例として特開平10−327687号公報
(水田の水位自動管理用の逆こま弁体)あるいは特開平
7−308132 号公報(水田の取水方法)がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】水田管理において、田
水温は、品質,収量に大きな影響を与える。特に寒冷地
においてはその影響が大きく、種々の改善が行われてい
る。最も効果的な方法として、日昼は太陽熱による蓄熱
を図り、田水温より温度の低い用水路から取水しない。
深夜から払暁にかけて、田水温が用水温より低下した時
間帯に取水する。水田の水温が最高温度を維持すること
重要であるので、水田の水温調節のための取水時間は日
中と限られるものではなく、夜間あるいは朝方にも及ぶ
ことがある。このような時間に圃場に出掛け、弁を操作
することには多大な労力を必要とする。
【0006】本発明はかかる点に鑑み、 1)取水のための弁機構を簡略して故障の生じにくい構
成とすること 2)駆動部が水の影響あるいは天候の影響がない構成と
して時刻管理による自動運転の取水に支障が生じないよ
うにすること を達成することのできる水田用の取水装置を提供するこ
とを目的とする。
【0007】更に、本発明は、原則として「開水路」に
使用する取水装置を対象としたが、地域事情により採用
されている「圧送水路(パイプライン)」にも適用でき
る取水装置を提供する。
【0008】また、本発明は、駆動源はシステム内で発
電するものとして外部供給を必要としないようにした取
水装置を提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、取水装置を一
体構造として、一体構造体内を上下2領域に区画し、下
部は左右2領域に区画し、弁被駆動部を弁部の設けられ
る領域とは対向する領域側に集中して設けて弁機構を簡
略化して取り扱い易いものとした。階層は、二層配置方
式を採用し、駆動部を上層に設けることによって水の影
響あるいは天候の影響が少ないものとした。
【0010】本発明は、水田用用水路の脇に設ける屋外
設置とするため耐環境性のあるものとし、システム内で
発電するソーラを採用できるものとし、操作電力を容易
に得ることができるものとした。
【0011】また、制御装置は、原則として毎日、定時
給水開始,定時給水停止を行うことのできる時刻管理制
御部を有するものとし、該制御部は、拡大機能として隔
日給水運転を行うことができるものとした。
【0012】本発明は具体的には、次に掲げる装置を提
供する。
【0013】本発明は、取水口と給水口とを備えた箱体
が設けられ、該箱体は上下に2層構造とされて上部室に
駆動部が、そして下部室に弁被駆動部が配設され、前記
下部室は水流方向に分離壁を介して2室構造とされて、
その一方が取水室に、そして他方が給水室にされ、前記
分離壁に形成された弁座に組み合わされる弁部を設け、
該弁部に連結された被駆動軸と該被駆動軸に連結されて
支点を中心として回動する操作ハンドルとを設け、前記
駆動部からの駆動力を伝達する駆動軸を前記操作ハンド
ルに連結して設け、かつ前記弁被駆動部を前記駆動軸
と、操作ハンドルと、被駆動軸と、および弁部から構成
し、かつ該弁部の位置から弁被駆動部側に前記駆動部を
配設した水田用取水装置を提供する。
【0014】本発明は、取水口と給水口とを備えた箱体
が設けられ、該箱体は上下に2層構造とされて上部室に
駆動部が、そして下部室に弁被駆動部が配設され、前記
下部室は水流方向に分離壁を介して2室構造とされて、
その一方が取水室に、そして他方が給水室にされ、前記
分離壁に形成された弁座に組み合わされる弁部を設け、
該弁部に連結された被駆動軸と該被駆動軸に連結されて
支点を中心として回動する操作ハンドルとを設け、前記
駆動部からの駆動力を伝達する駆動軸を前記操作ハンド
ルに連結して設け、かつ前記弁被駆動部を前記駆動軸
と、操作ハンドルと、被駆動軸と、および弁部とから構
成して側面からみてコ字状に配設し、水平動作および回
転動作の2動作で弁被駆動体を駆動する水田用取水装置
を提供する。
【0015】本発明は、更に前記操作ハンドルは、駆動
軸との連結点から被駆動の反対側に延長された形状を有
し、該連結点における駆動軸との連結を解放することに
よって手動操作される水田用取水装置を提供する。
【0016】本発明は、更に前記上部室と下部室とに亘
って前記操作ハンドルが延在し、操作ハンドルの回動を
許容して上部室と下部室との間にシール部を設けた水田
用取水装置を提供する。
【0017】本発明は、動力源のソーラとソーラからの
電力を蓄電するバッテリおよび前記駆動部の制御装置と
を前記上部室に配設した水田用取水装置を提供する。
【0018】本発明は、取水口と給水口とを備えた箱体
が設けられ、該箱体は上下に2層構造とされて上部室に
駆動部が、そして下部室に弁被駆動部が配設され、前記
下部室は水流方向に分離壁を介して2室構造とされて、
その一方が取水室に、そして他方が給水室にされ、前記
分離壁に形成された弁座に組み合わされる弁部を設け、
前記弁被駆動部を前記駆動軸と、操作ハンドルと、被駆
動軸と、および弁部から構成し、かつ給水開始および給
水停止を制御する制御装置を設けて弁開閉制御を行い、
以って給水の時刻管理を行う水田用取水装置を提供す
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる一実施例を
図面に基づいて説明する。
【0020】図1は、本発明の実施例である構成の側面
図、図2はその下部の平面図および図3はその上部の平
面図である。これらの図において、取水装置は、箱体1
を有し、箱体1は上部室2および下部室3の上下2領域
に区画され、下部室3は取水側および給水側の左右2領
域に区画される。下部室3はその一方側が取水室4とさ
れ、他方側が給水室5とされ、両者は分離壁45によっ
て区画される。取水室4に連接する取水口6,給水室5
に連接する給水口7が箱体1に設けてある。図に示すよ
うな突出形とした取水口6,給水口7とすることによっ
て、圧送水路にも連結することができる。
【0021】区割壁45には開口が形成され、この開口
には弁座8が設けられ、これを閉鎖する弁部9が取水室
4に設けられる。弁部9が開放された状態を鎖線で示
す。
【0022】弁部9には被駆動軸10が連結され、他方
側に操作ハンドル14が回動可能にして連結される。連
結点を21で示す。被駆動軸10の一部にスプリング部
11が設けられ、この内部にスプリング15が配され、
衝撃に対する緩衝作用に加え、弁閉鎖の圧力を与え、ま
たその一部に軸受16が設けられる。
【0023】操作ハンドル14は上方の上部室2にまで
延在し、支点19を中心として回動する。支点19は、
箱体1の内部に突出するようにして箱体1に設けられる
サポート(図示せず)に設けられる。
【0024】上部室2の右側領域、すなわち給水側には
駆動体としてのモータ12が設置され、該モータ12に
駆動軸13が設けられて回転される。駆動軸13はおね
じになっているので、この回転はめねじ構造の機構部2
2に推力を与える。機構部22は、操作ハンドル14に
連結点20を介して連結される。この実施例では、モー
タ12を駆動部とし、駆動軸13,機構部22,操作ハ
ンドル14,被駆動軸10および弁部9を弁被駆動部と
する。図に示すように駆動軸13,操作ハンドル14,
被駆動軸10および弁部9は側方(側面)からみてコ字
状に配設とされるが、操作ハンドル14は、鎖線で示す
位置まで支点19を中心として回動することができる。
【0025】操作ハンドル14のこの回動によって弁部
9は開閉動作がなされる。
【0026】前述のように、上部室2と下部室3とに亘
って操作ハンドル14が延在し、操作ハンドル14の回
動を許容して上部室2と下部室3との間にシール部が設
けられる。
【0027】図3に示すように、箱体1には三つのマン
ホール31,32,33が設けられ、修理・点検等のた
めに使用される。
【0028】図4は制御装置を示し、制御装置は、タイ
マ36,コンピュータ37,スイッチ38およびバッテ
リ35を有し、これらは箱体40内に配置される。コン
ピュータ37は、リレー機能を有し、メモリ入出力装
置,演算装置等の通常のコンピュータの有する構成を有
し、収納されたプログラムによって毎日、定時給水開
始,定時給水停止がなされ、拡大機能として隔日給水運
転による時刻管理がなされる。これによって、時刻管理
方式の自動運転の取水システムを提供することができ
る。但し、応急時、手動運転が可能である。すなわち、
操作ハンドル14は、モータ12の駆動軸13から切り
離すことによって手動操作を行うことができる。
【0029】図5は、ソーラ41,制御箱40,取水装
置の箱体1の配設および水路51,圃場52に対する配
置例を示す。ソーラ41および制御箱40は、水路51
の近くに設けたサポートくい50によって支持される。
ソーラ41で得られた電力はバッテリ35に蓄電され、
弁部9の駆動のために使用される。このように、操作電
力は、システム内発電方式とされ、外部供給を必要とし
ない。
【0030】以上のように箱体内配設の一体構造体とな
し、上部室2と下部室3との上下2領域となし、両者を
シール部でシールすることによって区画し、給水側に駆
動部および弁被駆動部を配設することができる。この配
設によって配置は簡単化され、マンホールの配設が可能
となって修理・点検を容易に行うことができ、かつモー
タ12などの電気品に対する水の影響,天候の影響を少
なくすることができると共に、操作制御を楽に行うこと
ができる。
【0031】図6,図7,図8は他の実施例を示し、そ
れぞれ第1実施例の図1,図2,図3にそれぞれ対応す
る。第1実施例の構成と同一の部品には同一の数字が付
してあり、説明を繰り返さない。
【0032】第1実施例にあっては制御装置を箱体1と
分離して配設したが、第2実施例にあっては制御装置を
箱体1内に組み入れた。従って、タイマ36,リレー機
能を有するコンピュータ37,スイッチ38およびバッ
テリ35に図示するようにして箱体1内に配設される。
この構成によれば制御箱が不要となって取水システム
は、より以上にコンパクト化される。また、ソーラ41
は箱体1の上部に搭載できる。
【0033】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、取水の
ための弁機構が簡略されて故障が生じにくく、駆動部が
水の影響,天候の影響がない配置とされて時刻管理によ
る自動運転の取水を支障なく行いうる構造を提供するこ
とができる。
【0034】従って、日中,夜間を問わず、弁開閉操作
を任意に行うことができるようになるから取水の操作を
極めて楽に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の概略構成の側面図。
【図2】図1の下部の平面図。
【図3】図1の上部の平面図。
【図4】制御装置の構成図。
【図5】取水システムの配置図。
【図6】他の実施例の概略構成の側面図。
【図7】図6の下部の平面図。
【図8】図6の上部の平面図。
【符号の説明】
1…箱体、2…上部室、3…下部室、4…取水室、5…
給水室、6…取水口、7…給水口、8…弁座、9…弁
部、10…被駆動軸、11…スプリング部、12…モー
タ、13…駆動軸、14…操作ハンドル、19…支点、
20,21…連結点、35…バッテリ、36…タイマ、
37…コンピュータ、38…スイッチ、40…制御箱、
41…ソーラ、45…分離壁。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】取水口と給水口とを備えた箱体が設けら
    れ、 該箱体は上下に2層構造とされて上部室に駆動部が、そ
    して下部室に弁被駆動部が配設され、 前記下部室は水流方向に分離壁を介して2室構造とされ
    て、その一方が取水室に、そして他方が給水室にされ、 前記分離壁に形成された弁座に組み合わされる弁部を設
    け、 該弁部に連結された被駆動軸と該被駆動軸に連結されて
    支点を中心として回動する操作ハンドルとを設け、 前記駆動部からの駆動力を伝達する駆動軸を前記操作ハ
    ンドルに連結して設け、かつ前記弁被駆動部を前記駆動
    軸と、操作ハンドルと、被駆動軸と、および弁部から構
    成し、かつ該弁部の位置から弁被駆動部側に前記駆動部
    を配設したことを特徴とする水田用取水装置。
  2. 【請求項2】取水口と給水口とを備えた箱体が設けら
    れ、 該箱体は上下に2層構造とされて上部室に駆動部が、そ
    して下部室に弁被駆動部が配設され、 前記下部室は水流方向に分離壁を介して2室構造とされ
    て、その一方が取水室に、そして他方が給水室にされ、 前記分離壁に形成された弁座に組み合わされる弁部を設
    け、 該弁部に連結された被駆動軸と該被駆動軸に連結されて
    支点を中心として回動する操作ハンドルとを設け、 前記駆動部からの駆動力を伝達する駆動軸を前記操作ハ
    ンドルに連結して設け、かつ前記弁被駆動部を前記駆動
    軸と、操作ハンドルと、被駆動軸と、および弁部とから
    構成して側面からみてコ字状に配設し、水平動作および
    回転動作の2動作で弁被駆動体を駆動することを特徴と
    する水田用取水装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、 前記操作ハンドルは、駆動軸との連結点から被駆動の反
    対側に延長された形状を有し、該連結点における駆動軸
    との連結を解放することによって手動動作されることを
    特徴とする水田用取水装置。
  4. 【請求項4】請求項1から3のいずれかにおいて、 前記上部室と下部室とに亘って前記操作ハンドルが延在
    し、操作ハンドルの回動を許容して上部室と下部室との
    間にシール部を設けたことを特徴とする水田用取水装
    置。
  5. 【請求項5】請求項1から4のいずれかにおいて、 ソーラからの電力を蓄電するバッテリおよび前記駆動部
    の制御装置とを前記上部室に配設したことを特徴とする
    水田用取水装置。
  6. 【請求項6】取水口と給水口とを備えた箱体が設けら
    れ、 該箱体は上下に2層構造とされて上部室に駆動部が、そ
    して下部室に弁被駆動部が配設され、 前記下部室は水流方向に分離壁を介して2室構造とされ
    て、その一方が取水室に、そして他方が給水室にされ、 前記分離壁に形成された弁座に組み合わされる弁部を設
    け、 前記弁被駆動部を前記駆動軸と、操作ハンドルと、被駆
    動軸と、および弁部から構成し、かつ給水開始および給
    水停止を制御する制御装置を設けて弁開閉制御を行い、
    以って給水の時刻管理を行うことを特徴とする水田用取
    水装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008000113A (ja) * 2006-06-26 2008-01-10 Shinko Electric Co Ltd 自己給電型給水量管理システム
JP2017192368A (ja) * 2016-04-22 2017-10-26 株式会社クボタケミックス 圃場電装装置用太陽電池ユニットおよび圃場用電動アクチュエータ

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