JP2000242759A - カード用シート - Google Patents

カード用シート

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JP2000242759A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】PVCカードと同一条件でエンボスを施して
も、エンボス文字の深さが規格内に収まるようなカード
用シートを提供すること。 【構成】プラスチックカードの素材に用いられるシート
であって、実質的に非結晶性のポリエステル系樹脂を主
成分とし、分散形態が粒子状であるゴム状弾性体を5重
量%〜20重量%添加した組成物からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ストライプカ
ード、ICカード等のプラスチックカードの素材に用い
られるシートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気ストライプカードなどのプラスチッ
クカードの素材としては、従来よりポリ塩化ビニル系樹
脂(以下「PVC」という)が使われている。磁気スト
ライプカードは、一般に、印刷を施した白色のコアシー
トに、磁気テープを仮貼りした透明のオーバーシートを
重ねて、熱プレスによりシート間を熱融着(以下「ラミ
ネート」という)した後、打ち抜き刃でカード形状に切
断し、最後にエンボッサーで文字刻印(以下「エンボ
ス」という)を施して製造される。PVCシートはカレ
ンダー法で大量に生産でき、印刷適性、ラミネート適
性、エンボス適性に優れた、カード作製に好適な素材で
ある。
【0003】最近、環境保護重視の観点から、PVC以
外の素材からなるカード用シートのニーズが高まってお
り、例えば、テレフタル酸とエチレングリコールとシク
ロヘキサンジメタノールの脱水縮合体である非結晶性の
ポリエステル系樹脂からなるシートが提案されている。
この材料は、PVCシートに近いカード加工適性を持
ち、PVCシートを用いてカードを作製する場合と同じ
設備を用いてカード化できるため、PVCに替わるシー
ト素材の本命と言われている。
【0004】しかし、非結晶性ポリエステル系樹脂から
なるシートに、PVCシートにエンボス刻印するのと同
じ条件でエンボスを施すと、エンボス文字の高さが規格
値の上限である0.48mmを超えてしまうという問題
があった。エンボス文字の高さについては規格が定めら
れており、JIS X6302(識別カード記録技術)
により0.40mm以上、0.48mm以下に収まらな
ければならない。
【0005】一般にエンボッサーはPVC用の条件で設
定されているので、エンボッサーの条件を非結晶性ポリ
エステル系樹脂用に調整し直せば、非結晶性ポリエステ
ル系樹脂からなるカードのエンボス高さを規格値内に収
めることは出来る。ところが、PVCシートからなるカ
ードと非結晶性ポリエステル系樹脂シートからなるカー
ドが混在する場合にはカード素材が変更される度にエン
ボッサーの条件設定をし直さなければならない。したが
って、カード素材が変更されても条件設定を変更せずに
カードのエンボス文字等の高さを規格値内に収めること
ができるようなシート、例えばPVCと同じ条件でエン
ボスしてもエンボス文字の高さが規格値内に収まるよう
なシートが望まれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点を
解決すべくなされたものであり、本発明の目的は、PV
C以外の素材からなり、PVCと同じ条件でエンボスを
施しても、エンボス文字の高さが規格値内に収まるよう
なカード用シートを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のカード用シート
は、プラスチックカードの素材に用いられるシートであ
って、実質的に非結晶性のポリエステル系樹脂を主成分
とし、分散形態が粒子状であるゴム状弾性体を5重量%
〜20重量%添加した組成物からなることを特徴とす
る。
【0008】本発明のカード用シートは、実質的に非結
晶性のポリエステル系樹脂に分散形態が粒子状であるゴ
ム状弾性体を5重量%〜20重量%含有することが必要
である。ゴム状弾性体の含有量が5重量%未満ではエン
ボス文字の高さを規格値内に収めることが難しく、一
方、ゴム状弾性体の添加量が20重量%を超えるとカー
ドの腰が弱くなりすぎてカードの曲げに対する復元性が
劣るという問題が生じる。なお、非結晶性のポリエステ
ル系樹脂に分散形態が粒子状であるゴム状弾性体を添加
したシートの曲げ弾性率は約15,000〜約20,0
00kgf/cm である。
【0009】本発明において「分散形態が粒子状である
ゴム状弾性体」とは、溶融混練後も粒子状形態を保った
ままシート中に分散しているゴム状弾性体を意味し、熱
可塑性エラストマー等のように、線状(あるいは分子
状)に分散するものとは異なるものである。具体的に
は、SBR(スチレン/ブタジエンゴム)、MBS(メ
チルメタクリレート/ブタジエン/スチレン共重合
体)、ブチルアクリレートの架橋体などのように、ガラ
ス転移温度が約−20℃以下であるポリマーの架橋体等
が挙げられる。なお、熱可塑性エラストマー等の線状分
散タイプでは、エンボス文字の高さを改良することがで
きず、添加量を増やすにつれカードの腰が弱くなってし
まう。
【0010】本発明において分散形態が粒子状の粒子の
直径は、カード用素材が透明シートである場合には70
0〜1300オングストローム、例えば約1000オン
グストロームであることが好ましく、不透明シートであ
る場合には1500〜2500オングストローム、例え
ば約2000オングストロームであることが好ましい。
透明シートの場合の直径が小さいのは、シート中での可
視光の屈折を極力小さくして透明性を維持するためであ
る。
【0011】ここでいうポリエステルとは、芳香族ジカ
ルボン酸とジオールの脱水縮合体をいい、本発明に用い
られる「実質的に非結晶性のポリエステル」とは、いわ
ゆる共重合ポリエステルの中でも特に結晶性の低いもの
で、プレス融着などの実用上頻繁に行われる熱加工を行
っても、結晶化による白濁や融着不良を起こさないもの
を言う。具体的には、テレフタル酸とエチレングリコー
ルとシクロヘキサンジメタノールの脱水縮合体であるポ
リエステル樹脂(商品名:PETG、イーストマンケミ
カル社製)が商業的に入手可能なものとして挙げられ
る。
【0012】本発明において、シートには必要に応じて
着色剤や滑剤、あるいは耐熱性等の物性を改良する材料
が添加されていても構わない。
【0013】以下に、本発明を実施例を用いて具体的に
説明する。
【0014】
【実施例】実施例1 実質的に非結晶性であるポリエステル系樹脂としてPE
TG6763(イーストマンケミカル社製)が90重量
%、酸化チタンが10重量%よりなるベース配合物95
重量%に、ゴム状弾性体としてMBSを5重量%添加し
た表1に示す組成物を用いて、Tダイ押出法により厚さ
0.76mmの白色シートを得た。
【0015】得られたシートをカード形状に打ち抜いた
後、日本データカード社製のエンボッサー「DC900
0」を用い、PVCカードのエンボス条件と同一の条件
で7Bフォントの文字をエンボス加工して、エンボス文
字の高さを測定した。その結果を表1に示す。
【0016】また、得られたカードについてカードの復
元性の評価を行うために、JISX6301(識別カー
ド物理的特性)「8.1.1.静的曲げ強さ」の試験を
行った。得られた評価結果を表1に併せて示した。ただ
し評価基準は、JIS規格を満たすものを記号「」と
し、規格を満たさないものを「×」とした。なお、シー
トの曲げ弾性率は15,000〜20,000kgf/
cmの範囲内であった。
【0017】実施例2〜5,比較例1〜7 実施例1においてカード用シートの組成物を表1に示す
ように代えた以外は実施例1と同様にしてカードを作製
した。次いで、実施例1と同様にしてエンボス文字の高
さを測定し、かつカードの復元性を評価した。その結果
を表1にまとめて示す。なお、実施例2〜5のシートの
曲げ弾性率は15,000〜20,000kgf/cm
の範囲内であり、分散形態が粒子状であるゴム弾性体
を全く含有しない比較例1のシートの曲げ弾性率は約2
2,000kgf/cmであった。
【0018】実施例1〜5,比較例1〜7において用い
た組成物の構成材料(MBS、アクリルゴム、SBS)
は、以下に示すものを用いた。 ・MBS:メチルメタクリレート/ブタジエン/スチレ
ン共重合体 商品名「カネエースM−511」(鐘淵化学社製)、シ
ート中で粒子状に分散するゴム ・アクリルゴム:商品名「カネエースFM」(鐘淵化学
社製)、シート中で粒子状に分散するゴム ・SBS:スチレン/ブタジエン/スチレン共重合体、 商品名「アサフレックス810」(旭化成社製)、シー
ト中で線状に分散する熱可塑性エラストマー
【0019】
【表1】
【0020】表1の結果から明らかなように、シート中
に粒子形態で分散するゴム状弾性体を含有するシートを
用いた実施例1〜5では、エンボス文字の高さがJIS
規格数値(0.40mm〜0.48mm)の範囲内であ
り、かつカードの復元性も良好であった。一方、比較例
1,2,4のように、シート中に粒子形態で分散するゴ
ム状弾性体が全く添加されないか、またはその添加量が
5重量%未満では、エンボス文字の高さはJIS規格を
満たすことができなかった。また、比較例6,7のよう
に、線状に分散する弾性体を添加しても、粒子形態で分
散するゴム状弾性体が全く添加されなければ、エンボス
文字の高さはJIS規格を満たすことができなかった。
比較例3,5のように、粒子状に分散する弾性体の添加
量が20重量%を超えると、カードの復元性が劣るもの
となった。
【0021】なお、上述した実施例および比較例は白色
シートをコアシートとするカードを作製した場合の結果
であるが、透明のシートをコアシートとするカードの場
合でも同様の結果を得ることができた。
【0022】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明のカ
ード用シートは、カードに加工して、PVCシートのエ
ンボス加工条件と同一の条件でエンボスを施しても、エ
ンボス文字の高さが規格値以内であり、かつカードの復
元性にも優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 5/73 G11B 5/704 //(C08L 67/00 21:00) Fターム(参考) 2C005 JA02 JA08 JA26 KA01 LA29 4F071 AA10 AA12X AA22X AA33X AA43 AD02 AF11 AH19 BA01 BB06 BC01 4J002 AC082 BG042 BN162 CF001 CF051 GR02 5B035 BA05 BB02 BB09 CA01 5D006 CB01 CB05 DA01 FA00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチックカードの素材に用いられる
    シートであって、実質的に非結晶性のポリエステル系樹
    脂を主成分とし、分散形態が粒子状であるゴム状弾性体
    を5重量%〜20重量%添加した組成物からなることを
    特徴とするカード用シート。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002121367A (ja) * 2000-10-10 2002-04-23 Sumitomo Bakelite Co Ltd ポリエステルシート
JP2003044822A (ja) * 2001-08-03 2003-02-14 Toppan Printing Co Ltd カード
JP2014040540A (ja) * 2012-08-23 2014-03-06 Mitsubishi Gas Chemical Co Inc ポリエステル樹脂組成物およびシート

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