JP2000241309A - タイヤの振動・騒音シミュレーション方法 - Google Patents
タイヤの振動・騒音シミュレーション方法Info
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Abstract
めてタイヤの振動及び騒音の少なくとも一方を求める。 【解決手段】 路面を面状に複数間隔配置された多数の
突起の集合体と考え、車両が路面を走行すると、タイヤ
は、各突起を乗り越えることにより、各突起から力を受
けているとし、タイヤが突起を覆う路面に垂直な方向の
長さに基づいて、タイヤの各接触点への突起による振動
入力を定量的に求め(231)、この振動入力と、タイヤ
の各接触点への振動入力に対するタイヤ軸への伝達特性
(222)とから、タイヤの振動を求める(241)。
Description
音シミュレーション方法に係り、より詳しくは、タイヤ
の振動及び騒音の少なくとも一方を求めるタイヤの振動
・騒音シミュレーション方法に関する。
てタイヤの振動をシミュレートする方法として、特開平
9−288002号公報に記載されているように、タイ
ヤパターンと路面の凹凸とに基づいてタイヤの振動をシ
ミュレートするものがある。
ることにより発生するロードノイズに関しては、路面凹
凸によるタイヤへの入力を考慮したシミュレート方法は
提案されていない。
タイヤ軸の振動については有限要素法により予測可能で
あるが、路面凹凸によるタイヤへの入力を定量的に求め
る方法は提案されていなかったため、実際の路面を走行
させてタイヤの振動や車内騒音を実測するしかなかっ
た。
鑑みて成されたもので、路面凹凸によるタイヤへの入力
を定量的に求めてタイヤの振動及び騒音の少なくとも一
方を求めることの可能なタイヤの振動・騒音シミュレー
ション方法を提供することを目的とする。
請求項1の発明の第1のステップでは、タイヤの接地領
域以外の少なくとも1点への入力(振動入力)に対する
振動を求め、第2のステップでは、前記入力の位置、及
び、前記入力の位置とタイヤの踏み込み部位置及び蹴り
出し部位置のいずれか近い方の位置を考慮し、前記第1
のステップの振動に基づいて、タイヤと路面の任意の接
触点における伝達特性を求める。なお、この伝達特性
は、多数の実験から、前記入力の位置では、上記振動と
なり、踏み込み部位置及び蹴り出し部位置では0となる
一次関数として与えられることが発見された。
し始める位置からタイヤと路面との離隔が完了する位置
までの区間において、タイヤと突起のオーバーラップ部
分を考慮して、突起による振動入力を求める。
は、何れを先に実行してもよく、同時でもよい。
の軸力が原因と考えられるが、この軸力は、上記伝達特
性と振動入力とから求められる。よって、タイヤの振動
及び騒音は上記伝達特性と振動入力とから求められる。
記第2のステップの伝達特性と前記第3のステップの振
動入力とからタイヤの振動及び騒音の少なくとも一方を
求める。
位置からタイヤと路面が離隔が完了する位置までの区間
において、タイヤと突起のオーバーラップ部分を考慮し
て、突起による振動入力を求めているので、タイヤの各
接触点への突起による振動入力を定量的に求めることが
でき、この振動入力と、タイヤと路面の任意の接触点に
おける伝達特性と、タイヤの振動及び騒音の少なくとも
一方を求めることができる。
複数間隔配置された突起の集合体として認識し、前記第
3のステップにおいて各突起の振動入力を求め、前記第
4のステップにおいて各突起による振動を求め、前記各
突起による振動を前記認識に基き合成してタイヤの振動
及び騒音の少なくとも一方を求めるようにしてもよい。
ている領域、即ち、タイヤの接地領域では、突起からタ
イヤは振動入力を入力していないと考えられる。そこ
で、請求項3のように、タイヤの接地領域における前記
第2のステップの伝達特性の値を0(ゼロ)としてもよ
い。よって、不要な領域の演算を無くして演算量を少な
くすることができる。
振動入力を入力する箇所は、経験的に、タイヤの接地領
域境界より外側に50mm以内の位置であることが分か
っている。そこで、請求項4記載の発明のように、前記
第1のステップにおいて、タイヤの接地領域境界より外
側に50mm以内の位置に振動を入力するようにしても
よい。よって、実際の走行状態により近似させることが
できる。
定められる。よって、いかなる振動入力があればどのく
らいのタイヤ軸力が発生するかは有限要素法(FEM)
により求めることができる。そこで、請求項5のよう
に、前記第1のステップにおいて、前記伝達特性を有限
要素法により求めるようにしてもよい。よって、振動を
精度よく求めることができる。
ミュレートするものであるが、車両のタイヤ懸架部分及
び該タイヤ懸架部分を固定する車両のボディーの振動入
力に対する伝達特性がわかれば、車両の振動・騒音をシ
ミュレートすることができる。
2の発明として、タイヤの接地領域以外の少なくとも1
点への入力に対する振動を求める第1のステップと、前
記入力の位置、及び、前記入力の位置とタイヤの踏み込
み部位置及び蹴り出し部位置のいずれか近い方の位置を
考慮し、前記第1のステップの振動に基づいて、タイヤ
と路面の任意の接触点における伝達特性を求める第2の
ステップと、振動入力の車両のタイヤ懸架部分及び該タ
イヤ懸架部分を固定する車両のボディーへの伝達特性を
求める第3のステップと、タイヤと路面が接触し始める
位置からタイヤと路面との離隔が完了する位置までの区
間において、タイヤと突起のオーバーラップ部分を考慮
して、突起による振動入力を求める第4のステップと、
前記第2のステップ及び前期第3のステップの伝達特性
と前記第4のステップの振動入力とからタイヤの振動及
び騒音の少なくとも一方を求める第5のステップと、を
有するタイヤの振動・騒音シミュレーション方法であ
る。
置された突起の集合体として認識し、前記第4のステッ
プにおいて各突起の振動入力を求め、前記第5のステッ
プにおいて各突起による振動を求め、前記各突起による
振動を前記認識に基き合成してタイヤの振動及び騒音の
少なくとも一方を求めるようにしてもよい。また、本発
明は、タイヤの接地領域における前記第2のステップの
伝達特性の値を0(ゼロ)としてもよい。更に、本発明
は、前記第1のステップにおいて、タイヤの接地領域境
界より外側に50mm以内の位置に振動を入力してもよ
い。加えて、本発明は、前記第1のステップにおいて、
前記伝達特性を有限要素法により求めるようにしてもよ
い。
を図面を参照して詳細に説明する。
動・騒音シミュレーション装置10は、パーソナルコン
ピュータ又はワークステーション等で構成されている。
即ち、ディスプレイ32、ワークステーション12、及
びワークステーション12に接続された各種の入出力機
器を備えている。
うに、CPU14、ROM16、RAM18及び入出力
ポート20を備え、これらはバスによって互いに接続さ
れている。更に、ワークステーション12は、入出力ポ
ート20に接続され、フロッピーディスクに記憶された
各種データが読み取られると共にデータが書き込まれる
記憶装置22を備えている。
をタイヤ振動・騒音シミュレーション装置10として作
用させるためのタイヤ振動・騒音シミュレーションプロ
グラムは記憶装置22に記憶されている。このプログラ
ムはタイヤ振動・騒音シミュレーション装置10を構成
する各機器に電源が投入されると読み出され、実行され
る。
れる入出力機器として、記憶装置22以外に、作業者が
データ等を入力したり各種の指示を与えるためのキーボ
ード24及びマウス28が用いられている。
振動・騒音シミュレーションプログラムが示されてい
る。
ての振動・騒音シミュレーション方法について、下記に
説明する。図3のフローチャートのステップ211にお
いて、突起の位置と形状を認識する。次のステップ21
2において、図4のようにタイヤの接地領域以外の少な
くとも1点でタイヤまたは有限要素法(以下FEM)モ
デルに振動を入力し、該振動入力に対する振動を求め
る。FEMモデルを使用する場合には、タイヤを実際に
製造することも無く、机上にて複数種のタイヤをシミュ
レート可能となり、コストや開発時間の削減の一助とな
る。ここでの振動入力は、タイヤ周方向に向かい路面上
に沿って、踏み込み部から50mm以内、例えば、20
mmの地点において、直径10mmの円柱状の突起を用
いて、図17のような路面に対して垂直方向の変位を与
えた。さらに、図4のように接地端(踏み込み部もしく
は蹴り出し部)から50mm以内のあらかじめ定められ
た位置における振動入力における振動を求めているの
で、実際の走行状態により近似させることができ、前記
範囲以外の位置ではシミュレーションの精度が低下する
ので好ましくない。
力位置とタイヤ踏み込み部及び蹴り出し部位置のいずれ
か近い方の位置を取り込む。すなわち、図13(A)に
示すように、タイヤ100の表面は、路面Rと接触して
いる接触領域R1、これから路面Rを踏み込む踏み込み
領域Rf、及び路面Bを蹴り出す蹴り出し領域Rkに分
かれる。そして、タイヤ踏み込み部Aは、接触領域R1
と踏み込み領域Rfの境界であり、蹴り出し部Bは、接
触領域R1と蹴り出し領域Rkとの境界である。なお、
タイヤ及び車両・リムが特定されると、通常はタイヤの
使用内圧及び荷重も特定されることから、踏み込み部A
及び蹴り出し部Bは特定されるものである。そして、ス
テップ222においてタイヤと路面の任意の接触点にお
ける伝達特性を求める。ここで、図6は、踏み込み側で
振動入力を与えた場合を示し、それぞれの線は踏み込み
側の接地端Aから10mm、15mm、20mm、25
mmにおける測定結果が示されている。この図6より、
タイヤ振動は接地端からの距離が離れるほど大きくなる
伝達特性があり、また、該特性は周波数に依存しないこ
とが分かる。
に、図7のように横軸を接地端から入力位置までの距
離、横軸に任意の周波数での振動をプロットした。この
図7から理解できるように、接地領域においては振動は
伝達されず、また、接地領域から外では接地端から入力
位置までの距離にほぼ比例関係であることが判明した。
従って、図8のように、接地領域以外の少なくとも1箇
所において振動入力に対する振動G1を求めておけば、
接地端から入力位置までの距離をパラメータとする一次
関数により、振動入力位置における伝達特性を求めるこ
とができる。尚、この伝達特性は踏み込み側及び蹴り出
し側でもほぼ同じであり、どちらか片側で求めておけば
良いので、前記入力位置とタイヤの踏み込み部位置及び
蹴り出し部位置のいずれか近い方の位置を考慮すれば良
い。また、前記のように、接地領域では振動は伝達され
ないために、ステップ223では接地領域の伝達特性の
値を0(ゼロ)とすることにより、不要な領域の演算を
なくして演算量及び演算時間を少なくすることができ
る。
凹凸があり、言い換えれば、路面は面状に複数間隔配置
された突起の集合体として定義できる。図5は路面を長
方形の突起を用いてモデル化したものであり、突起10
2、104、106のように、前記各突起の高さ及び長
さは一定ではなく、従って各突起が接触することによる
タイヤへの入力の大きさも当然一定ではないために、各
突起ごとに入力の大きさを定量的に求めなければばらな
い。
した位置から一定時間経過した時刻t=t1での、ここ
で例示として用いるのは、前記の突起102とタイヤ1
00の位置関係を示している。このときのタイヤへの振
動入力は、図9(A)に示す斜線部、すなわち突起とタ
イヤ踏み込み側の(または蹴り出し側の)形状のオーバ
ーラップ部分の大きさで決定されることを究明し、図3
のステップ231において求めている。オーバーラップ
部の大きさを定量化するために、本第1実施形態では、
前記オーバーラップ部分の路面に対して垂直方向の長さ
を用いたが、他にオーバーラップ部分の面積や体積等も
用いることができる。さらに、図9(B)は、時刻t=
t1より時間が進んだある時刻t=t2での突起102
とタイヤ100の位置関係を示す。この時のタイヤへの
振動入力も同様に図10の斜線部で決定される。これを
示したのが図10(A)、図10(B)である。すなわ
ち、図10(A)は、図9(A)に対応するものであ
り、位置X1は、タイヤと突起の前記オーバーラップ部
の路面に対して垂直方向の長さが長いので、振動入力も
大きいのに対し、位置X2におけるタイヤと突起の前記
オーバーラップ部の路面に対して垂直方向の長さは0
(ゼロ)に等しいので、振動入力も0(ゼロ)に等しく
なっている。また、図10(B)に示すように、位置X
3におけるタイヤと突起のオーバーラップ部の路面に対
して垂直方向の長さは、位置X2より長いので、振動入
力も大きくなっており、位置X1と略同じであるので、
振動入力も略同じとなっている。位置X4におけるタイ
ヤと突起のオーバーラップ部の路面に対して垂直方向の
長さは、位置X3より長いので、振動入力も大きくなっ
ている。
ーラップ部分の大きさをパラメータとした関数として係
数を乗ずることにより各突起の任意の位置での振動入力
が求められるのである。本実施形態では、ステップ21
1で路面に対して垂直方向の変位(長さ)に対する伝達
特性を求めており、また、オーバーラップ部分のパラメ
ータも同じ路面に対して垂直方向の長さを適用している
ので、前記係数を求めることができる。ここでは、前記
係数を求めるための前記パラメータに対する振動入力の
測定は省略しているが、ステップ211での入力値と異
なるパラメータ(例えば、上記垂直方向の変位(長さ)
以外の、オーバーラップ部分の面積や体積等)を適用す
る場合には、別途異なるパラメータを入力した場合の振
動を測定して、前記係数を求めておくことが必要とな
る。
231〜232とは、何れを先に実行してもよく、同時
でもよい。
み込み部Aに近くなるに従って小さくなるので、図9〜
図10から理解できるように、振動入力の大きさが踏み
込み部Aに近くなる程、オーバーラップ部分の大きさに
対応して大きくなるが、伝達特性が踏み込み部Aに近く
なる程、小さくなるので、図11(A)、図11(B)
に示すように、タイヤ振動は、踏み込み部Aに近くなる
に従って小さくなる。
テップ222の伝達特性と前記232の振動入力の両方
を考慮する必要があり、本発明においては前記両方の値
を乗ずることにより、本発明のシミュレーションの解と
なる振動(または騒音)の演算が可能となる。
ては、前記算出した結果と図13の踏み込み部A及び蹴
り出し部Bを基準とした場合には対称形となるので、踏
み込み領域Rfまたは蹴り出し領域Rkの何れかを算出
しておけば良い。
から離隔する位置までの区間は、接地領域から蹴り出し
領域Rkについて算出した波形(図12(A)参照)を
時間軸を逆転させることにより、図12(B)に示すよ
うに求めることができる。
デルを用いた場合のある突起を乗り越える間のタイヤの
振動のシミュレーション結果と、同様に、図14(B)
には、前記FEMモデルと同じ構成からなるタイヤが同
じ突起を乗り越える間のタイヤの振動の実測値が示され
ている。図14(A)及び図14(B)から理解できる
ように、本実施形態における突起に関する振動のシミュ
レーション結果は、実測値に波形及び振動レベル共に精
度よく一致している。本実施形態では、本発明を明確に
するために、ある突起を乗り越した場合のタイヤ振動を
シミュレートしたが、この図14から理解できるよう
に、本シミュレーションの結果が実測値とよく一致して
いることが証明された。
ュレーションの第2実施形態を説明する。第2実施形態
に係るタイヤ振動・シミュレ−ション装置は前述した第
1の実施形態と同様の構成であるので、その説明を省略
する。
動・騒音シミューレーションプログラムを実行する。即
ち、ステップ251において、本シミュレーションに適
用すべき路面の各突起の位置(間隔または密度等も含
む)・形状(長さ・幅等も含む)を認識する。これは、
前記のように、路面をミクロ的に観察すると多数の凹凸
があり、言い換えれば、路面は面状に複数間隔配置され
た突起の集合体として定義できるからである。ここでの
認識の方法としては、レーザー変位計等を用いて、シミ
ュレートすべき路面の凹凸を少なくとも異なる2方向か
ら測定し、デジタイズ処理して前記装置10に装着され
ている前記記憶装置22や前記装置10に接続可能な記
憶媒体等に記憶し、前記装置10に読み込み可能とす
る。
イヤ振動・騒音シミューレーションプログラムのステッ
プ(ステップ212〜ステップ241)を実行すること
により、路面上の突起の振動を演算する。
うにタイヤの接地領域以外の少なくとも1点でタイヤま
たは有限要素法(以下FEM)モデルに振動を入力し、
該振動入力に対する振動を求める。FEMモデルを使用
する場合には、タイヤを実際に製造することも無く、机
上にて複数種のタイヤをシミュレート可能となり、コス
トや開発時間の削減の一助となる。ここでの振動入力
は、タイヤ周方向に向かい路面上に沿って、踏み込み部
から50mm以内、例えば、20mmの地点において、
直径10mmの円柱状の突起を用いて、図17のような
路面に対して垂直方向の変位を与えた。さらに、図4の
ように接地端(踏み込み部もしくは蹴り出し部)から5
0mm以内のあらかじめ定められた位置における振動入
力における振動を求めているので、実際の走行状態によ
り近似させることができ、前記範囲以外の位置ではシミ
ュレーションの精度が低下するので好ましくない。
力位置とタイヤ踏み込み部及び蹴り出し部位置のいずれ
か近い方の位置を取り込む。すなわち、図13(A)に
示すように、タイヤ100の表面は、路面Rと接触して
いる接触領域R1、これから路面Rを踏み込む踏み込み
領域Rf、及び路面Bを蹴り出す蹴り出し領域Rkに分
かれる。そして、タイヤ踏み込み部Aは、接触領域R1
と踏み込み領域Rfの境界であり、蹴り出し部Bは、接
触領域R1と蹴り出し領域Rkとの境界である。なお、
タイヤ及び車両・リムが特定されると、通常はタイヤの
使用内圧及び荷重も特定されることから、踏み込み部A
及び蹴り出し部Bは特定されるものである。そして、ス
テップ222においてタイヤと路面の任意の接触点にお
ける伝達特性を求める。ここで、図6は、踏み込み側で
振動入力を与えた場合を示し、それぞれの線は踏み込み
側の接地端Aから10mm、15mm、20mm、25
mmにおける測定結果が示されている。この図6より、
タイヤ振動は接地端からの距離が離れるほど大きくなる
伝達特性があり、また、該特性は周波数に依存しないこ
とが分かる。
に、図7のように横軸を接地端から入力位置までの距
離、横軸に任意の周波数での振動をプロットした。この
図7から理解できるように、接地領域においては振動は
伝達されず、また、接地領域から外では接地端から入力
位置までの距離にほぼ比例関係であることが判明した。
従って、図8のように、接地領域以外の少なくとも1箇
所において振動入力に対する振動G1を求めておけば、
接地端から入力位置までの距離をパラメータとする一次
関数により、振動入力位置における伝達特性を求めるこ
とができる。尚、この伝達特性は踏み込み側及び蹴り出
し側でもほぼ同じであり、どちらか片側で求めておけば
良いので、前記入力位置とタイヤの踏み込み部位置及び
蹴り出し部位置のいずれか近い方の位置を考慮すれば良
い。また、前記のように、接地領域では振動は伝達され
ないために、ステップ223では接地領域の伝達特性の
値を0(ゼロ)とすることにより、不要な領域の演算を
なくして演算量及び演算時間を少なくすることができ
る。
凹凸があり、言い換えれば、路面は面状に複数間隔配置
された突起の集合体として定義できる。図5は路面を長
方形の突起を用いてモデル化したものであり、突起10
2、104、106のように、前記各突起の高さ及び長
さは一定ではなく、従って各突起が接触することによる
タイヤへの入力の大きさも当然一定ではないために、各
突起ごとに入力の大きさを定量的に求めなければばらな
い。
した位置から一定時間経過した時刻t=t1での、ここ
で例示として用いるのは、前記の突起102とタイヤ1
00の位置関係を示している。このときのタイヤへの振
動入力は、図9(A)に示す斜線部、すなわち突起とタ
イヤ踏み込み側の(または蹴り出し側の)形状のオーバ
ーラップ部分の大きさで決定されることを究明し、図3
のステップ231において求めている。オーバーラップ
部の大きさを定量化するために、本第1実施形態では、
前記オーバーラップ部分の路面に対して垂直方向の長さ
を用いたが、他にオーバーラップ部分の面積や体積等も
用いることができる。さらに、図9(B)は、時刻t=
t1より時間が進んだある時刻t=t2での突起102
とタイヤ100の位置関係を示す。この時のタイヤへの
振動入力も同様に図10の斜線部で決定される。これを
示したのが図10(A)、図10(B)である。すなわ
ち、図10(A)は、図9(A)に対応するものであ
り、位置X1は、タイヤと突起の前記オーバーラップ部
の路面に対して垂直方向の長さが長いので、振動入力も
大きいのに対し、位置X2におけるタイヤと突起の前記
オーバーラップ部の路面に対して垂直方向の長さは0
(ゼロ)に等しいので、振動入力も0(ゼロ)に等しく
なっている。また、図10(B)に示すように、位置X
3におけるタイヤと突起のオーバーラップ部の路面に対
して垂直方向の長さは、位置X2より長いので、振動入
力も大きくなっており、位置X1と略同じであるので、
振動入力も略同じとなっている。位置X4におけるタイ
ヤと突起のオーバーラップ部の路面に対して垂直方向の
長さは、位置X3より長いので、振動入力も大きくなっ
ている。
ーラップ部分の大きさをパラメータとした関数として係
数を乗ずることにより各突起の任意の位置での振動入力
が求められるのである。本実施形態では、ステップ21
1で路面に対して垂直方向の変位(長さ)に対する伝達
特性を求めており、また、オーバーラップ部分のパラメ
ータも同じ路面に対して垂直方向の長さを適用している
ので、前記係数を求めることができる。ここでは、前記
係数を求めるための前記パラメータに対する振動入力の
測定は省略しているが、ステップ211での入力値と異
なるパラメータ(例えば、上記垂直方向の変位(長さ)
以外の、オーバーラップ部分の面積や体積等)を適用す
る場合には、別途異なるパラメータを入力した場合の振
動を測定して、前記係数を求めておくことが必要とな
る。
231〜232とは、何れを先に実行してもよく、同時
でもよい。
み込み部Aに近くなるに従って小さくなるので、図9〜
図10から理解できるように、振動入力の大きさが踏み
込み部Aに近くなる程、オーバーラップ部分の大きさに
対応して大きくなるが、伝達特性が踏み込み部Aに近く
なる程、小さくなるので、図11(A)、図11(B)
に示すように、タイヤ振動は、踏み込み部Aに近くなる
に従って小さくなる。
テップ222の伝達特性と前記232の振動入力の両方
を考慮する必要があり、本発明においては前記両方の値
を乗ずることにより、本発明のシミュレーションの解と
なる振動(または騒音)の演算が可能となる。
ては、前記算出した結果と図13の踏み込み部A及び蹴
り出し部Bを基準とした場合には対称形となるので、踏
み込み領域Rfまたは蹴り出し領域Rkの何れかを算出
しておけば良い。
から離隔する位置までの区間は、接地領域から蹴り出し
領域Rkについて算出した波形(図12(A)参照)を
時間軸を逆転させることにより、図12(B)に示すよ
うに求めることができる。
デルを用いた場合のある突起を乗り越える間のタイヤの
振動のシミュレーション結果と、同様に、図14(B)
には、前記FEMモデルと同じ構成からなるタイヤが同
じ突起を乗り越える間のタイヤの振動の実測値が示され
ている。図14(A)及び図14(B)から理解できる
ように、本実施形態における突起に関する振動のシミュ
レーション結果は、実測値に波形及び振動レベル共に精
度よく一致している。本実施形態では、本発明を明確に
するために、ある突起を乗り越した場合のタイヤ振動を
シミュレートしたが、この図14から理解できるよう
に、本シミュレーションの結果が実測値とよく一致して
いることが証明された。
(周方向に実質的に連続する陸部列が5つある)のタイ
ヤ(及びFEMモデル)を用いたので、ステップ252
におけるステップ212においては、第1実施形態と同
方法にて、各リブ毎の伝達特性を求めて、各リブ毎に分
けて各突起毎の振動を演算する。
も考慮したい場合には、ステップ253において周波数
特性についても考慮するが、それ以外の場合には省略し
ても良い。具体的な考慮の方法としては、ステップ25
1にて認識した路面状態(各突起の位置や形状)及びタ
イヤの転動速度より周波数を算出し、後述する各振動の
合成時の演算に使用可能にしておく。また、図6のよう
に周波数スペクトルに応じた、振動のレベルの補正にも
使用可能であり、使用した場合には更なる精度が期待で
きることとなる。
定された路面に対応する突起の間隔・密度等を用いて、
タイヤの転動速度を考慮することにより、タイヤが路面
を走行する際の各振動を合成する。すなわち、タイヤが
路面を走行すると、図15に示すように、タイヤ100
は各突起102を乗り越えるが、タイヤ振動は、各突起
からの振動入力が独立して入力されていると考えられ
る。各突起のタイヤの振動はステップ254により、図
14に示すように求められているので、タイヤの振動
を、路面に対応する突起の間隔・密度等に応じて、タイ
ヤの転動速度を考慮することにより、図15に示すよう
にタイヤが路面を走行する際の各突起の振動を合成する
ことができる。尚、本第2実施形態で用いたタイヤ(及
びFEMモデル)は5本リブであるが、図15では理解
し易いように、リブ1から3まで振動の合成方法を図示
している。図16には、前記ステップ212においてタ
イヤ及びFEMモデルに振動を入力し、本第2実施形態
で得られた振動の周波数スペクトルと、実際に走行した
時の実測値とが示されており、この図から理解できるよ
うに、特にタイヤに振動を入力した場合には、本シミュ
レーションの結果が実測値とよく一致していることがわ
かる。更に、FEMモデルに振動を入力した場合でも振
動レベル・波形共に300Hzまでは実測値とほぼ同じ
であり、全域に渡り実測値と同じ傾向である。以上のよ
うに、本第2実施形態によるシミュレーション方法がタ
イヤ振動に起因するロードイズを予測する方法として有
効な方法であることが理解できる。
ュレーションの第3実施形態を説明する。第3実施形態
に係るタイヤ振動・シミュレ−ション装置は前述した第
1の実施形態と同様の構成であるので、その説明を省略
する。
動・騒音シミューレーションプログラムを実行する。即
ち、ステップ261において、本シミュレーションに適
用すべき路面の各突起の位置(間隔または密度等も含
む)・形状(長さ・幅等も含む)を認識する。これは、
前記のように、路面をミクロ的に観察すると多数の凹凸
があり、言い換えれば、路面は面状に複数間隔配置され
た突起の集合体として定義できるからである。ここでの
認識の方法としては、レーザー変位計等を用いて、シミ
ュレートすべき路面の凹凸を少なくとも異なる2方向か
ら測定し、デジタイズ処理して前記装置10に装着され
ている前記記憶装置22や前記装置10に接続可能な記
憶媒体等に記憶し、前記装置10に読み込み可能とす
る。
期化し、ステップ263において、図3のタイヤ振動・
騒音シミューレーションプログラムのステップ(ステッ
プ212〜ステップ241)を実行することにより、路
面上の突起の振動をそれぞれ演算する。即ち、ステップ
212で、図4のようにタイヤの接地領域以外の少なく
とも1点でタイヤまたは有限要素法(以下FEM)モデ
ルに振動を入力し、該振動入力に対する振動を求める。
FEMモデルを使用する場合には、タイヤを実際に製造
することも無く、机上にて複数種のタイヤをシミュレー
ト可能となり、コストや開発時間の削減の一助となる。
ここでの振動入力は、タイヤ周方向に向かい路面上に沿
って、踏み込み部から50mm以内、例えば、20mm
の地点において、直径10mmの円柱状の突起を用い
て、図17のような路面に対して垂直方向の変位を与え
た。さらに、図4のように接地端(踏み込み部もしくは
蹴り出し部)から50mm以内のあらかじめ定められた
位置における振動入力における振動を求めているので、
実際の走行状態により近似させることができ、前記範囲
以外の位置ではシミュレーションの精度が低下するので
好ましくない。
力位置とタイヤ踏み込み部及び蹴り出し部位置のいずれ
か近い方の位置を取り込む。すなわち、図13(A)に
示すように、タイヤ100の表面は、路面Rと接触して
いる接触領域R1、これから路面Rを踏み込む踏み込み
領域Rf、及び路面Bを蹴り出す蹴り出し領域Rkに分
かれる。そして、タイヤ踏み込み部Aは、接触領域R1
と踏み込み領域Rfの境界であり、蹴り出し部Bは、接
触領域R1と蹴り出し領域Rkとの境界である。なお、
タイヤ及び車両・リムが特定されると、通常はタイヤの
使用内圧及び荷重も特定されることから、踏み込み部A
及び蹴り出し部Bは特定されるものである。そして、ス
テップ222においてタイヤと路面の任意の接触点にお
ける伝達特性を求める。ここで、図6は、踏み込み側で
振動入力を与えた場合を示し、それぞれの線は踏み込み
側の接地端Aから10mm、15mm、20mm、25
mmにおける測定結果が示されている。この図6より、
タイヤ振動は接地端からの距離が離れるほど大きくなる
伝達特性があり、また、該特性は周波数に依存しないこ
とが分かる。
に、図7のように横軸を接地端から入力位置までの距
離、横軸に任意の周波数での振動をプロットした。この
図7から理解できるように、接地領域においては振動は
伝達されず、また、接地領域から外では接地端から入力
位置までの距離にほぼ比例関係であることが判明した。
従って、図8のように、接地領域以外の少なくとも1箇
所において振動入力に対する振動G1を求めておけば、
接地端から入力位置までの距離をパラメータとする一次
関数により、振動入力位置における伝達特性を求めるこ
とができる。尚、この伝達特性は踏み込み側及び蹴り出
し側でもほぼ同じであり、どちらか片側で求めておけば
良いので、前記入力位置とタイヤの踏み込み部位置及び
蹴り出し部位置のいずれか近い方の位置を考慮すれば良
い。また、前記のように、接地領域では振動は伝達され
ないために、ステップ223では接地領域の伝達特性の
値を0(ゼロ)とすることにより、不要な領域の演算を
なくして演算量及び演算時間を少なくすることができ
る。
凹凸があり、言い換えれば、路面は面状に複数間隔配置
された突起の集合体として定義できる。図5は路面を長
方形の突起を用いてモデル化したものであり、突起10
2、104、106のように、前記各突起の高さ及び長
さは一定ではなく、従って各突起が接触することによる
タイヤへの入力の大きさも当然一定ではないために、各
突起ごとに入力の大きさを定量的に求めなければばらな
い。
した位置から一定時間経過した時刻t=t1での、ここ
で例示として用いるのは、前記の突起102とタイヤ1
00の位置関係を示している。このときのタイヤへの振
動入力は、図9(A)に示す斜線部、すなわち突起とタ
イヤ踏み込み側の(または蹴り出し側の)形状のオーバ
ーラップ部分の大きさで決定されることを究明し、図3
のステップ231において求めている。オーバーラップ
部の大きさを定量化するために、本第1実施形態では、
前記オーバーラップ部分の路面に対して垂直方向の長さ
を用いたが、他にオーバーラップ部分の面積や体積等も
用いることができる。さらに、図9(B)は、時刻t=
t1より時間が進んだある時刻t=t2での突起102
とタイヤ100の位置関係を示す。この時のタイヤへの
振動入力も同様に図10の斜線部で決定される。これを
示したのが図10(A)、図10(B)である。すなわ
ち、図10(A)は、図9(A)に対応するものであ
り、位置X1は、タイヤと突起の前記オーバーラップ部
の路面に対して垂直方向の長さが長いので、振動入力も
大きいのに対し、位置X2におけるタイヤと突起の前記
オーバーラップ部の路面に対して垂直方向の長さは0
(ゼロ)に等しいので、振動入力も0(ゼロ)に等しく
なっている。また、図10(B)に示すように、位置X
3におけるタイヤと突起のオーバーラップ部の路面に対
して垂直方向の長さは、位置X2より長いので、振動入
力も大きくなっており、位置X1と略同じであるので、
振動入力も略同じとなっている。位置X4におけるタイ
ヤと突起のオーバーラップ部の路面に対して垂直方向の
長さは、位置X3より長いので、振動入力も大きくなっ
ている。
ーラップ部分の大きさをパラメータとした関数として係
数を乗ずることにより各突起の任意の位置での振動入力
が求められるのである。本実施形態では、ステップ21
1で路面に対して垂直方向の変位(長さ)に対する伝達
特性を求めており、また、オーバーラップ部分のパラメ
ータも同じ路面に対して垂直方向の長さを適用している
ので、前記係数を求めることができる。ここでは、前記
係数を求めるための前記パラメータに対する振動入力の
測定は省略しているが、ステップ211での入力値と異
なるパラメータ(例えば、上記垂直方向の変位(長さ)
以外の、オーバーラップ部分の面積や体積等)を適用す
る場合には、別途異なるパラメータを入力した場合の振
動を測定して、前記係数を求めておくことが必要とな
る。
231〜232とは、何れを先に実行してもよく、同時
でもよい。
み込み部Aに近くなるに従って小さくなるので、図9〜
図10から理解できるように、振動入力の大きさが踏み
込み部Aに近くなる程、オーバーラップ部分の大きさに
対応して大きくなるが、伝達特性が踏み込み部Aに近く
なる程、小さくなるので、図11(A)、図11(B)
に示すように、タイヤ振動は、踏み込み部Aに近くなる
に従って小さくなる。
テップ222の伝達特性と前記232の振動入力の両方
を考慮する必要があり、本発明においては前記両方の値
を乗ずることにより、本発明のシミュレーションの解と
なる振動(または騒音)の演算が可能となる。
ては、前記算出した結果と図13の踏み込み部A及び蹴
り出し部Bを基準とした場合には対称形となるので、踏
み込み領域Rfまたは蹴り出し領域Rkの何れかを算出
しておけば良い。
から離隔する位置までの区間は、接地領域から蹴り出し
領域Rkについて算出した波形(図12(A)参照)を
時間軸を逆転させることにより、図12(B)に示すよ
うに求めることができる。
デルを用いた場合のある突起を乗り越える間のタイヤの
振動のシミュレーション結果と、同様に、図14(B)
には、前記FEMモデルと同じ構成からなるタイヤが同
じ突起を乗り越える間のタイヤの振動の実測値が示され
ている。図14(A)及び図14(B)から理解できる
ように、本実施形態における突起に関する振動のシミュ
レーション結果は、実測値に波形及び振動レベル共に精
度よく一致している。本実施形態では、本発明を明確に
するために、ある突起を乗り越した場合のタイヤ振動を
シミュレートしたが、この図14から理解できるよう
に、本シミュレーションの結果が実測値とよく一致して
いることが証明された。
に所定時間αを加算した値に変更し、変数Tの値に基づ
いて、計測を終了したか否かを判断する。計測を終了し
ていない場合には、ステップ262に戻って、以上の処
理(ステップ262〜265)を実行する。即ち、前記
の第2実施形態では、各突起ごとの振動を求めた後に、
各突起の振動を合成していたために、計算が煩雑となる
場合があるが、本第3実施形態ではステップ262から
ステップ265までループ内に各時間ごとの演算を行っ
ているために、前記各時間ごとに各リブ毎の振動を合成
させることで、演算自体は簡素化が可能となる。また、
前記第2実施形態では、ステップ253において、各突
起ごとの周波数特性を求めていたが、前記ループにおい
て各時間ごとの突起とタイヤの接触時間等も算出可能と
なることから周波数の算出も可能となるので、ステップ
253のような周波数特性の考慮もステップ266にて
同時に行うことが可能となる。
定することにより突起を特定し、この突起に基づいて、
タイヤ振動などを求めているので、路面、すなわち、突
起を種々特定することにより、種々の路面を走行した時
のタイヤの振動および騒音をシミュレートすることがで
きる。
振動入力に対する伝達特性を求めた後に、タイヤへの振
動入力を求めているが、本発明はこれに限定されず、タ
イヤへの振動入力を求めた後に、タイヤの懸架装置およ
び該懸架装置を取り付けたボディー等の伝達特性を順次
考慮して、車両の振動及び騒音シミュレーションとして
用いることも可能である。
を入力する場合において、シミュレートする車両に応じ
たトー角、キャンバー角や荷重等を付与することで、車
両の仕様(ジオメトリー等)も考慮することが可能であ
る。
シミュレーションプログラムを記憶装置に記録している
が、本発明はこれに限定されず、該プログラムをフロッ
ピィーディスクに記憶すると共に、ワークステーション
にハードディスクを備え、フロッピィーディスクから該
プログラムを読み取り、ハードディスクにインストール
してもよい。また、優先又は無線のネットワークに電話
回線等の伝送手段により伝送してインストールしてもよ
い。なお、該プログラムをフロッピィーディスクに記憶
することに限定されず、CD−ROM、磁気テープに該
プログラムを格納し、該CD−ROM、磁気テープから
パソコンのハードディスクにインストールしてもよい。
また、該プログラムを格納したハードディスクを備える
ようにしてもよい。更に、パソコンのハードディスクや
RAMに直接プログラムを書き込むようにしてもよい。
このように上記プログラムは、有形の記憶媒体及び伝送
手段の少なくとも一方により流通することができる。
と路面が接触し始める位置からタイヤと路面が離隔が完
了する位置までの区間において、タイヤと突起のオーバ
ーラップ部分を考慮して、突起による振動入力を求めて
いるので、タイヤの各接触点への突起による振動入力を
定量的に求めることができ、この振動入力と、タイヤと
路面の任意の接触点における伝達特性と、タイヤの振動
及び騒音の少なくとも一方を求めることができる、とい
う効果を有する。
レーション装置の斜視図である。
ション装置のブロック図である。
ーションプログラムを示したフローチャートである。
られた位置において振動入力を入力する様子を示した概
念図である。
ヤ振動の周波数スペクトルである。
る。
対する伝達特性を示した図である。
ヤへの入力を求めるための説明図である。
イヤへの入力を示した図である。
イヤへの振動を示した図である。
置から踏み込み部までの区間の各瞬間の振動を示し、
(B)は、踏み込み部から突起がタイヤから離隔する位
置までの区間の各瞬間の振動を示した図である。
を演算することの説明図である。
の振動を示した図である。
明した説明図である。
シミュレーション結果と実測値とを示した図である。
振動入力の波形を示した図である。
ューレーションプログラムを示したフローチャートであ
る。
ューレーションプログラムを示したフローチャートであ
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 タイヤの接地領域以外の少なくとも1点
への入力に対する振動を求める第1のステップと、 前記入力の位置、及び、前記入力の位置とタイヤの踏み
込み部位置及び蹴り出し部位置のいずれか近い方の位置
を考慮し、前記第1のステップの振動に基づいて、タイ
ヤと路面の任意の接触点における伝達特性を求める第2
のステップと、 タイヤと路面が接触し始める位置からタイヤと路面との
離隔が完了する位置までの区間において、タイヤと突起
のオーバーラップ部分を考慮して、突起による振動入力
を求める第3のステップと、 前記第2のステップの伝達特性と前記第3のステップの
振動入力とからタイヤの振動及び騒音の少なくとも一方
を求める第4のステップと、 を有するタイヤの振動・騒音シミュレーション方法。 - 【請求項2】 路面を面状に複数間隔配置された突起の
集合体として認識し、前記第3のステップにおいて各突
起の振動入力を求め、前記第4のステップにおいて各突
起による振動を求め、前記各突起による振動を前記認識
に基き合成してタイヤの振動及び騒音の少なくとも一方
を求めることを特徴とする請求項1に記載のタイヤの振
動・騒音シミュレーション方法。 - 【請求項3】 タイヤの接地領域における前記第2のス
テップの伝達特性の値を0(ゼロ)とすることを特徴と
する請求項1または請求項2に記載のタイヤの振動・騒
音シミュレーション方法。 - 【請求項4】 前記第1のステップにおいて、 タイヤの接地領域境界より外側に50mm以内の位置に
振動を入力することを特徴とする請求項1から請求項3
の何れか1項に記載のタイヤの振動・騒音シミュレーシ
ョン方法。 - 【請求項5】 前記第1のステップにおいて、 前記伝達特性を有限要素法により求めることを特徴とす
る請求項1から請求項4の何れか1項に記載のタイヤの
振動・騒音シミュレーション方法。
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- 1999-02-23 JP JP04467799A patent/JP4137271B2/ja not_active Expired - Fee Related
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