JP2000240026A - 除雪機 - Google Patents
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- B62B1/18—Hand carts having only one axis carrying one or more transport wheels; Equipment therefor in which the load is disposed between the wheel axis and the handles, e.g. wheelbarrows
- B62B1/20—Hand carts having only one axis carrying one or more transport wheels; Equipment therefor in which the load is disposed between the wheel axis and the handles, e.g. wheelbarrows involving parts being collapsible, attachable, detachable or convertible
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62B—HAND-PROPELLED VEHICLES, e.g. HAND CARTS OR PERAMBULATORS; SLEDGES
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- B62B5/0026—Propulsion aids
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- E—FIXED CONSTRUCTIONS
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- E01H—STREET CLEANING; CLEANING OF PERMANENT WAYS; CLEANING BEACHES; DISPERSING OR PREVENTING FOG IN GENERAL CLEANING STREET OR RAILWAY FURNITURE OR TUNNEL WALLS
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Abstract
作業エリアで機動性が良く使いやすい除雪機を提供する
こと。 【解決手段】 車両の前部に雪を押出す排雪部材50を
備え、車両の幅中央部に駆動輪12を備え、車両に駆動
輪12を駆動する電動モータ13を備え、車両の後部に
左の操作ハンドル16Lと右の操作ハンドル16Rを備
え、これら左右の操作ハンドル16L,16Rに各々グ
リップ21L,21Rを備えた手押し式除雪機である。
Description
術に関する。
して、例えば、実公昭57−41075号「雪掻具」
(従来の技術)がある。上記従来の技術は、その公
報の第1図及び第2図によれば、フレーム本体1(番号
は公報に記載されたものを引用した。以下同じ。)の前
部に雪掻き用ブレード9を備え、フレーム本体1の左右
に2個の接地輪8,8を備え、フレーム本体1の後部に
左右の握り部5,5を備える雪掻き具である。小型なの
で庭などの狭い作業エリアで使用されている。しかし、
このような簡易な構成の雪掻き具を人力で押して雪掻き
をするので、操作する作業者の負担が大きい。しかも、
フレーム本体1の左右に接地輪8,8を備えるので、機
動性や使い易さが良いとはいえない。
をエンジン等の動力で自力走行させることが考えられ、
このような除雪機としては、例えば、実公昭50−30
171号「除雪車等におけるブレード角度変更装置」
(従来の技術)がある。上記従来の技術は、その公
報の第1図及び第2図によれば、牽引車1の前部に雪掻
き用ブレード3を備え、牽引車1の左右に2個の車輪
(符号なし)を備え、牽引車1の後部に左右の操作ハン
ドル(符号なし)を備える動力式走行除雪機である。
力式走行除雪機であるため、除雪作業の労力軽減にはな
る。その反面、牽引車1の左右に車輪を備えたので、小
回りが利きにくく、機動性や使い易さが良いとはいえな
い。そこで、本発明の目的は、作業者の操作上の負担が
軽く、しかも、狭い作業エリアで機動性が良く使いやす
い除雪機を提供することにある。
に請求項1は、車両の前部に雪を押出す排雪部材を備
え、車両の幅中央部に駆動輪を備え、車両に駆動輪を駆
動する駆動源を備え、車両の後部に左の操作ハンドルと
右の操作ハンドルを備え、これら左右の操作ハンドルに
各々グリップを備えた除雪機である。駆動輪を、車両の
幅中央部に備えたのであるから、小回りが利き、機動性
が良く使い易い。このため、狭い作業エリアでの除雪作
業は極めて容易である。しかも、駆動源にて駆動輪を駆
動するので、作業者の操作上の負担は軽い。
ぬように、排雪部材の幅を設定したことを特徴とする。
排雪部材の幅が左右のグリップ間距離を越えない大きさ
であるから、除雪しつつ除雪機を旋回させることは容易
である。
し、その下端部を接地させたときに、円弧の弦が地面に
対してほぼ垂直になるように取付けた部材であることを
特徴とする。排雪部材の上に雪が載らず、雪の転がり半
径が小さいので、最も適度な押出す力で除雪することが
できる。従って、駆動源や作業者への負担は小さくてす
む。さらには、弦が地面に対してほぼ垂直であるから、
車両に排雪部材を取付けることは容易である。
方へ延して、補強リブを兼ねた底板に折曲げ形成したこ
とを特徴とする。補強リブを兼ねた底板によって、排雪
部材の剛性は高まる。このため、別異の補強部材は不要
である。底板は斜め上後方へ延びた形状であり、除雪中
において底板に異物が噛み込むことを防止する。
た一輪車であり、駆動源が電動モータであるところの電
動一輪車であることを特徴とする。駆動輪が1個のみで
あるから、除雪しつつ除雪機を旋回させることが一層容
易であり、小回りが利き、機動性や使い易さが一層高ま
る。しかも、駆動源が電動モータであるから、騒音が小
さく排気ガスがないので、住宅密集地などにおいて早朝
や深夜のような静かな時間帯であっても、迅速に除雪作
業をすることができる。
ためのバッテリを、駆動輪を支える車軸と除雪部材との
間に配置したことを特徴とする。除雪機の前部が重くな
るので、駆動輪を地面に押し付ける力は大きくなる。こ
の結果、駆動輪のスリップを抑制し、駆動力を確保する
ことができる。除雪機の長手方向の重量バランスを、最
適な状態に設定することによって、手押し用操作ハンド
ルの持上げ荷重は小さくなり、小回りが利き、操縦性が
良くなる。
による押し操作力に応じてスライドするスライド式グリ
ップとし、このスライド式グリップの移動量を検知して
電動モータを制御する移動量検知部を、スライド式グリ
ップの近傍に配置したことを特徴とする。グリップを握
って押すことにより、除雪機を人力で走行させることが
できる。また、グリップを握って押した力に応じてグリ
ップがスライドし、その移動量を移動量検知部が検知
し、移動量検知部の出力に応じて電動モータが補助動力
を発生し、この補助動力で人力を補助する。このよう
に、作業者はグリップを握って押すことで、除雪機を人
力だけで走行させたり、補助動力を受けて走行させたり
することができる。このため、補助動力を調整するため
の特別の操作は不要である。
手で握り操作、ひねり操作、指移動操作等の補助的操作
をすることにより、スライド式グリップを車両へ向って
強制的に押出す補助操作機構をも、左又は右の操作ハン
ドルに備えたことを特徴とする。グリップに掛けた手で
補助操作機構を任意に補助的操作をすることにより、補
助操作機構がグリップを車両へ向って強制的に押出す。
押出された移動量に応じて電動モータが補助動力を発生
し、人力を補助する。グリップのスライド操作と補助操
作機構による補助的操作という、2つの異なる操作をす
るのに、グリップと移動量検知部という基本的な構成
を、共用することができる。
備え、左右の操作ハンドルを持上げることで、地上から
接地スタンドを浮かせた状態で操作するように構成し、
左又は右のグリップの近傍に電動モータへの供給電圧を
制御する制御レバーを配置したことを特徴とする。グリ
ップを握って押すことにより、除雪機を人力で走行させ
ることができる。また、グリップを握った手の一部の指
で制御レバーを操作することは容易である。制御レバー
を操作することによって、電動モータにて駆動輪を駆動
することができる。
備えたことを特徴とする。雪集積容器に雪を積み、所望
の場所へ雪を捨てに行くことができる。
基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、
「左」、「右」、「上」、「下」は作業者から見た方向
に従い、Frは前側、Rrは後側、Lは左側、Rは右
側、CLは車幅中心(車体中心)を示す。また、図面は
符号の向きに見るものとする。
る。除雪機10は、車体フレーム11の車幅方向中央に
車輪12を1個のみ取付け、車体フレーム11に電動モ
ータ13と電動モータ13の出力を車輪12へ伝達する
動力伝達機構14と左右のバッテリ15L,15Rとを
取付け、車体フレーム11から後方へ左右の操作ハンド
ル16L,16Rを延長し、車体フレーム11の後部下
部に左右の接地スタンド17L,17Rを設け、車体フ
レーム11の上部に荷台18を取付け、車体フレーム1
1の上部又は荷台18の上部に想像線にて示す雪集積容
器19を着脱可能に取付け、さらに、車体フレーム11
の前部に排雪部材50を着脱可能に取付けたところの、
電動一輪車からなる手押し式の除雪車両である。すなわ
ち、電動一輪車に排雪部材50を取付けた作業車であ
る。
部に駆動輪としての車輪12を備え、車両に車輪12を
駆動する駆動源としての電動モータ13を備え、車両の
後部に左操作ハンドルと16Lと右ハンドル16Rを備
え、電動モータ13に電力を供給するためのバッテリ1
5L,15Rを備え、車両の上部に雪集積容器19を備
え、さらに、車両の前部に雪を押出す排雪部材50を備
えたものであり、人手による操作力に応じて電動モータ
13で補助動力を発生し、この補助動力で人力を補助す
るようにした電動補助一輪除雪機である。
体フレーム11から後上方へ延ばしたバーハンドルであ
り、これらの端部に左右のグリップ21L,21Rを取
付けたものである。左の操作ハンドル16Lはブレーキ
レバー22を備え、右の操作ハンドル16Rは操作機構
70を備える。23,23は荷台用柵である。
あり、電動モータ13を操作機構70で制御する回路を
示す。除雪機の電気回路は、制御部31にバッテリ15
L,15R、メインスイッチとしてのキースイッチ3
2、操作機構70の移動量検知部92、電動モータ1
3、電動モータ13の回転数を検知する車速検知部3
3、バッテリ15L,15Rの残量を表示するバッテリ
残量表示計34を接続したものである。制御部31は、
移動量検知部92の出力が予め設定した所定値以上であ
るときに、移動量検知部92の出力に応じて電動モータ
13を制御する機能、例えば、電動モータ13への供給
電圧を制御する機能を有する。
り、排雪部材50の下端部53を地面Grに接近させる
べく、車体フレーム11を前下方へ傾けた状態を示す。
動力伝達機構14は、電動モータ13の動力を第1減速
機構24と伝動軸25と第2減速機構26とによって、
車軸27を介して車輪12に伝達する機構である。第1
減速機構24は、電動モータ13から車軸27へのみ動
力伝達可能な図示せぬ一方向クラッチ(ワンウエイクラ
ッチ)を内蔵する。
を、車軸27と排雪部材50との間に配置したことを特
徴とする。具体的には、左右のバッテリ15L,15R
の中心Cは、パイプフレームからなる車体フレーム11
で囲んだ空間SPに且つ車軸27よりも前方にある。ま
た、電動モータ13は、空間SPに且つ車軸27よりも
後上方にある。一方の重量物である左右のバッテリ15
L,15Rの重心を前部に配置し、また、他方の重量物
である電動モータ13及び第1減速機構15からなる組
立体の重心を後部に配置した。
7と排雪部材50との間に配置することにより、除雪機
10の前部が重くなり、この結果、車輪12を地面に押
し付ける力を大きくすることができる。この結果、車輪
12のスリップを抑制し、駆動力を確保することができ
る。さらに、除雪機10の操縦性や除雪作業性を考慮し
て、左右のバッテリ15L,15Rを、車軸27と排雪
部材50との間で、除雪機10の長手方向の重量バラン
スが最適な状態になる位置に、配置することができる。
最適な重量バランスであれば、作業者が手押し用操作ハ
ンドルを持上げる力は小さくてすみ、ハンドル操作力も
小さくてすむ。持上げ力や操作力が小さいので、操舵感
覚が良く旋回性も良くなる。この結果、除雪機10の操
縦性や除雪作業性は高まる。さらにこの図は、車体フレ
ーム11に制御部31を取付けたことを示す。
り、雪集積容器を省略して示す。この図は、車輪12を
車体フレーム11の車幅中心(車両の幅中央部)CLに
配置し、2つのバッテリ15L,15Rを車体フレーム
11の左右に配置し、電動モータ13を車幅中心CLか
ら右寄りに配置したことを示す。車体フレーム11は、
後部の取付板28にキースイッチ32及びバッテリ残量
表示計33を取付けたものである。
21R間の距離L1を越えぬように、排雪部材50の
幅、すなわち、排雪部51の幅L2を設定したことを示
す。このようにすれば、除雪しつつ除雪機を旋回させる
ことが容易である。排雪部51の幅L2が小さ過ぎる
と、排雪部51で雪を押出す量が少ないので、除雪効率
は小さい。排雪部51の幅L2が大き過ぎると、排雪部
51で雪を押出す量が多くなるものの、除雪機10を旋
回させることが容易でない。従って、排雪部51の幅L
2を、左右のグリップ21L,21R間の距離L1より
も若干小さい程度又は概ね同一に設定することが、一層
好ましい。
荷台用柵の分解斜視図である。車体フレーム11は、角
パイプにて平面視矩形状枠に形成した上枠41と、丸パ
イプにて側面視上開放コ字状枠に形成した左右の横枠4
5,45とからなる、パイプフレームである。上枠41
は、車体長手方向に延びる左右のサイドメンバ42,4
2と、これらのサイドメンバ42,42の前端部間に掛
け渡した前部クロスメンバ43と、サイドメンバ42,
42の後端部間に掛け渡した後部クロスメンバ44とか
らなる。左の横枠45は、側面視で、前端の前部垂直部
46と、前部垂直部46の下端部から後方へ水平に延び
た水平部47と、水平部47の後端部から下方へ略V字
状に曲った接地スタンド17Lと、接地スタンド17L
の後上部から上方へ延びた後部起立部48とからなる。
右の横枠45は、左の横枠45と同構成である。
の上に荷台18を被せ、さらに、前・後部クロスメンバ
43,44に荷台18を荷台用柵23,23の取付ブラ
ケット23a,23aとともに、複数のボルト67…
(…は複数を示す。以下同じ。)にて止めたものであ
る。
であり、排雪部材50の下端部を地面Grに接近させる
べく、車体フレーム11を前下方へ傾けた状態を示す。
排雪部材50は、雪を押出す排雪部51と、雪を排雪部
51に案内するべく排雪部51の左右に取付けた縦板状
のガイド板52,52(この図では右のガイド板52の
みを示す。)とからなる。排雪部材50の排雪部51
は、側面断面視において、車体後方に凹んだ縦向きの円
弧状断面を呈し、その下端部53をこの図のように接地
させたときに、弧の弦CHが地面Grに対してほぼ垂直
になるように取付けた部材である。なお、「下端部53
を接地させたとき」とは、下端部53をこの図のように
地面Grから若干の隙間δを開けて接近させた状態や、
下端部53を地面Grに当てた状態を言う。
を有して円弧状断面に湾曲した板材の折曲げ成形品であ
り、さらに、その上端部55を車両後方へ延して横板5
6とし、この横板56の後端を上方へ延して縦板57と
し、この縦板57の上端を車両後方へ延して載置板58
としたものである。前部クロスメンバ43に荷台18の
上から載置板58を載せ、前部クロスメンバ43の前面
に横板56を当て、荷台用柵23の取付ブラケット23
aとともに、横板56をボルト67にて共締めすること
によって、車体フレーム11に排雪部材50を取付ける
ことができる。横板56、縦板57並びに載置板58の
組合せは、排雪部材50の取付部59をなす。68はナ
ットである。
方へ延して、補強リブを兼ねた底板54に折曲げ形成し
たものである。底板54は、排雪部51の全幅にわたっ
て有する。この結果、排雪部材50、特に排雪部51の
剛性を高めることができる。従って、別異の補強部材は
不要であり、部品を集約することができる。さらには、
底板54を斜め上後方へ延びた形状にしたので、除雪中
において底板54に異物が噛み込むことを防止できる。
しかも、除雪中において底板54の少なくとも一部を、
除雪し残した雪の上で滑らせることができる。上述のよ
うに、排雪部51は底板54、横板56、縦板57並び
に載置板58を板材にて折曲げ成形した一体品である。
部59を除いた排雪部材50の平面断面構成を示す。排
雪部51は、左右の端部且つ背面に左右の側部リブ6
1,61を接合するとともに、中間部に且つ背面に左右
の中間リブ62,62を接合したものである。これら側
部・中間リブ61,61,62,62は前後に延びる縦
板状リブである。左右の側部リブ61,61は、外側面
に左右のガイド板52,52を当ててボルト69,69
にて止めたものである。左右のガイド板52,52は、
雪を集め易いように前方の側方に拡開したものである。
63,63を有する左右のステー64,64を接合し、
凹部63,63を車体フレーム11の前部垂直部46,
46に前方から嵌合させたものである。前部垂直部4
6,46で凹部63,63を支えることによって、排雪
部材50に前方から作用した力を車体フレーム11で受
けることができる。
材50は、ステー64,64の他に、さらに、想像線で
示すステー65を追加してもよい。このステー65によ
って、車体フレーム11に排雪部材50をボルト等で連
結することができる。図中、66はリブである。
雪部材の分解斜視図であり、(1)排雪部51の全幅に
わたって、車体後方に凹んだ縦向きの円弧状に形成した
こと、(2)排雪部51の全幅にわたって、取付部59
並びに底板54を設けたこと、(3)排雪部51の全高
さにわたって、左右の側部・中間リブ61,61,6
2,62を延したこと、(4)左右の側部リブ61,6
1にガイド板52,52を各3個のボルト・ナット69
…にて取付けるようにしたことを示す。
る手順は、次の(1)〜(4)による。 (1)上枠41の上に荷台18を被せる。 (2)前部クロスメンバ43に荷台18の外方から取付
部59を当てる。 (3)取付部59の縦板57に荷台用柵23,23の取
付ブラケット23a,23aを当てる。 (4)取付ブラケット23a,23a、縦板57、荷台
18の縁並びに前部クロスメンバ43をボルト67…に
て共締めする。 以上で取付け作業を完了する。取外し手順は、上記取付
け手順と逆作業をすればよい。
に操作機構の側面断面図である。右の操作ハンドル16
Rはパイプ材からなり、その先端に丸棒製バー71を取
付けたものである。グリップ21Rはスライド式グリッ
プであり、右の操作ハンドル16Rのバー71にスライ
ド可能に挿入したパイプ製スライダ部74と、スライダ
部74に被せたゴム製グリップ部75とからなる。
ッシュ72,73を介してスライダ部74を嵌合し、ス
ライダ部74と操作ハンドル16Rとの間に、グリップ
21Rの移動量Sを規制するストッパ機構76と、グリ
ップ21Rを作業者側(この図の右側)へ押出す弾性部
材77と、弾性部材77の作用中立点を初期調整する調
整機構81とを取付け、操作ハンドル16Rのパイプ先
端部にブラケット91を介して移動量検知部92を取付
けたものである。
向に固定したピン78と、ピン78を嵌合するべくスラ
イダ部74に開けた軸方向に長い長孔74aとからな
る。長孔74aの長さは、スライダ部74が所定の移動
量Sだけ移動可能な寸法である。ストッパ機構76を、
長孔74aとピン78との組合せ構造としたので、簡単
な構成でグリップ21Rの移動量規制と、グリップ21
Rの回り止めをすることができる。ピン78は、長孔7
4aの壁に当る部分に、必要に応じてゴム製緩衝材78
aを備える。
端面)に開口する孔71aに挿入した圧縮ばねである。
調整機構81は、スライダ部74の後端部(図右端)に
且つ弾性部材77と同心に取付けたボルト取付板82
と、ボルト取付板82にねじ込み平座金83を介して弾
性部材77を押すようにした調整ボルト84と、調整ボ
ルト用ロックナット85とからなる。
延びる板状のアーム93を固定したものである。このよ
うに、グリップ21Rからその心に直交して延びたアー
ム93は、スライダ部74に沿って車体フレーム11へ
向う(この図の左へ向う)押しボルト94をねじ込み、
ロックナット95でロックしたものである。移動量検知
部92は、プッシュロッド92bが進退することによ
り、車体フレーム11へ向うグリップ21Rの移動量を
検知して、電気信号に変換するものであり、例えば、図
2に示す可変抵抗器(ポテンショメータ)92aからな
る。移動量検知部92のプッシュロッド92bは、押し
ボルト94で押される位置にある。図中、79はパッキ
ン、96は移動量検知部用カバー、97,97はカバー
取付けビスである。
図9に基づき説明する。グリップ21Rを握って車体フ
レーム11へ向う方向(この図の左方向)へ押すと、押
す力はスライダ部74→ボルト取付板82→調整ボルト
84→平座金83の経路で弾性部材77に作用する。こ
のため、グリップ21Rは押す力に応じた移動量だけス
ライドする。そして、押しボルト94はグリップ21R
と同じ移動量だけスライドして、移動量検知部92のプ
ッシュロッド92bを押す。移動量検知部92はプッシ
ュロッド92bの移動量に応じた出力を発する。グリッ
プ21Rの押す力を解除すると、弾性部材77の弾発力
によって、グリップ21Rが図に示す元の位置に自動復
帰するので、移動量検知部92の出力は零になる。
説明する。図10(a)〜(c)は本発明に係る除雪機
の作用図(その1)である。(a)は、作業者Mが歩行
しつつ除雪機10を前進させ、排雪部材50にて前方の
雪を押出すことによって、除雪していることを示す。左
右のグリップ21L,21Rを握って押す力が小さいと
きには、グリップ21Rの移動量が小さいので、(b)
に示す移動量検知部92の出力も小さい。移動量検知部
92の出力が、予め設定した所定値に達しないので、制
御部31は電動モータ13へ制御信号を発しない。すな
わち、電動モータ13が補助動力を発生するための所定
の基準押し力よりも、押す力が小さいので、制御部31
は制御信号を発せず、この結果、電動モータ13は補助
動力を発生しない。このときには、除雪機10を人力だ
けで走行させることができる。なお、図3に示す第1減
速機構24にワンウエイクラッチ(図示せず)を内蔵し
たので、車輪12の回転力は電動モータ13に伝達され
ない。
す力が、基準押し力よりも大きくなると、(b)のグリ
ップ21Rは対応した移動量になるので、このときの移
動量検知部92の出力に基づいて、制御部31は、電動
モータ13へ制御信号を発する。移動量検知部92は押
す力に応じて出力が変化し、制御部31は対応する補助
動力を出力するように電動モータ13を制御する。補助
動力で人力を補助することができる。
業者Mが歩行しつつ除雪機10を前進させて、所望の場
所へ雪を捨てに行くことを示す。この場合においても、
上記(a)と同様に、左右のグリップ21L,21R
(この図では右のみを示す。)を握って押す力の大きさ
によって、除雪機10を人力だけで走行させたり、補助
動力を受けて走行させることができる。
で手押し走行させる場合と、(2)補助動力を受けて走
行させる場合の、どちらの場合であっても、作業者Mは
グリップ21L,21Rを握って押すという、単一の操
作を継続するだけでよい。
て、左右の操作ハンドル16L,16Rを押し下げるこ
とにより、車輪12を地面に押し付ける力(ダウンフォ
ース)が大きくなる。この結果、車輪12のスリップを
抑制し、駆動力を確保することができる。
機の作用図(その2)である。(a)は、除雪機10を
前進させ、排雪部材50にて前方の雪を押出すことによ
って、除雪していることを示す。このとき、排雪部51
の下端部53は、雪に食い込んでいる。さらに、車両の
幅中央部に配置された車輪12は、その下端部12Aが
地面Gr又は除雪した後の残った雪面Snに接する。下
端部53は、雪への食い込み状態によって、(b)のよ
うに排雪部51の全幅にわたって雪に当ったり、(c)
のように排雪部51の幅の少なくとも複数箇所A,B…
が当ることになる。
は、車輪12の下端部12Aと、排雪部51の少なくと
も複数箇所A,B…の、平面視3点以上の点が地面Gr
又は雪面Snに当ることになり、この結果、3点以上の
支持点によって安定した走行姿勢をとることができる。
走行姿勢がより安定した除雪機10によって、除雪作業
をするので、除雪作業を安定的に行うことができる。
機の作用図(その3)であり、排雪部にて前方の雪を押
出すことによって、除雪していることを示す。(b)は
第1比較例の排雪部51Bを示す。この排雪部51B
は、地面Grに対してほぼ垂直に向けた縦板状断面を呈
する部材である。排雪部51Bで前方の雪SNを圧縮す
るので、雪SNを押出す力は極めて大きい。
す。この排雪部51Cは、地面Grに対して所定角度β
1(鋭角)で後上方へ傾けた板状断面を呈する部材であ
る。排雪部51Cの上に雪SNが載り、後上端から後方
へこぼれ落ちるので、除雪効率は劣る。しかも、排雪部
51Cの上に雪SNが載る分だけ押出す力は大きい。
す。この排雪部51Dは円弧状断面を呈し、その下端部
dを接地させたときに、円弧の弦CHが地面Grに対し
て所定角度β2(鋭角)になるように、後上方へ傾けた
部材である。雪SNは排雪部51の円弧状断面に沿っ
て、前方へ転がりつつ移動する。排雪部51が後上方へ
傾むいているから、排雪部51Cの上に雪SNが載り、
雪SNの転がり半径が大きくなるので、押出す力は大き
い。さらには、円弧の弦CHが地面Grに対して傾いて
いるから、車両への取付けは面倒である。
排雪部51Eは円弧状断面を呈し、その下端部eを接地
させたときに、円弧の弦CHが地面Grに対して所定角
度β3(鈍角)になるように、前上方へ傾けた部材であ
る。排雪部51Eで前方の雪SNを圧縮するので、雪S
Nを押出す力は大きい。さらには、円弧の弦CHが地面
Grに対して傾いているから、車両への取付けは面倒で
ある。
排雪部51は円弧状断面を呈し、その下端部53を接地
させたときに、円弧の弦CHが地面Grに対してほぼ垂
直になるように取付けた部材である。雪SNは排雪部5
1の円弧状断面に沿って、前方へ転がりつつ移動する。
排雪部51の上に雪SNが載らず、雪SNの転がり半径
が小さいので、最も適度な押出す力で除雪することがで
きる。さらには、弦CHが地面Grに対してほぼ垂直で
あるから、車両に排雪部材50を取付けることは容易で
ある。
あり、正面から見た除雪機10の断面構造を示し、雪集
積容器並びに排雪部材を省略した。変形例の除雪機10
は、駆動輪としての車輪12を車両の幅中央部に左右2
個備えたことを特徴とする。具体的には、除雪機10
は、1個の車軸27に左右2個の車輪12,12を隣接
させて取付けたものである。その他の構成・作用は上記
図1〜図11と同様であり、同一符号を付し、その説明
を省略する。
14及び図15に基づき説明する。図14は本発明に係
る操作機構(第1変形例)の側面断面図である。第1変
形例は、上記図9に示す操作機構70に、さらに補助操
作機構100を付加したことを特徴とする。具体的に
は、スライド式グリップに掛けた手で握り操作等の補助
的操作をすることにより、グリップを車体フレームへ向
って強制的に押出す補助操作機構を、右の操作ハンドル
16Rに備えた。
プとしての右のグリップ21Rに掛けた手で、補助的操
作をすることにより、グリップ21Rを車体フレームへ
向って(この図の左へ向って)強制的に押出す機構であ
る。
1に掛け部材101の一端101Aをグリップ21Rに
接離する方向にスイング可能に掛け、この掛け部材10
1をグリップ21Rにほぼ沿わせアーム93を越えて作
業者側へ延し、その延びた他端101Bに補助レバー1
02の長手中間部102aを掛け部材101と同方向に
スイング可能に掛け、補助レバー102の一端に指掛け
部102bを備え、補助レバー102の他端の押出し部
102cを掛け部材101から操作ハンドル16R側へ
所定角度θ傾けた状態でアーム93に当て、補助レバー
102の中間部102aと押出し部102cとの間をグ
リップ21Rから突出した突出支持部75aに当てるこ
とで、この突出支持部75aが、補助レバー102をス
イング操作するときの支点となるようにしたものであ
る。突出支持部75aは、グリップ部75におけるアー
ム93側の先端に形成した、鍔部75bの外周端面から
なる。
変形例)の斜視図である。ブラケット91は、操作ハン
ドル16Rの端部に基端を固定し、操作ハンドル16R
の心に直交する方向に且つアーム93と同方向に延びる
板状部材である。この結果、ブラケット91の板面はア
ーム93の板面に対向する。掛け部材101は、ピアノ
線等の弾性を有する線材を折曲げ、その折曲げ先端10
1a,101a同士を重ね合わせることで、操作ハンド
ル16Rの延びる方向に細長い、略四角形のループ
(環)に形成したループ部材である。折曲げ先端101
a,101aは、掛け部材101の他端101Bをな
す。
の被支持構造は、補助レバー102の孔に嵌合した被支
持パイプ103と、被支持パイプ103の両端外周面に
圧入して被支持パイプ103の抜け止めをするプッシュ
ナット104,104とからなる。被支持パイプ103
の両側から、掛け部材101の折曲げ先端101a,1
01aを挿入することによって、中間部102aをスイ
ング可能に支持することができる。
ブラケット91に嵌め込み、傾斜した左右の掛け部91
a,91aにループを掛けることにより、ブラケット9
1に掛け部材101をスイング可能に支持することがで
きる。しかも、ブラケット91が所定板厚の板材であ
り、掛け部91a,91aがブラケット91の先端側へ
広がる傾斜面であるから、掛け部91a,91aは、掛
け部材101が操作ハンドル16Rから離れる方向へス
イングする、いわゆる、離反スイング角α(図14参
照)を制限するためのストッパの役割を果たす。このス
トッパのことを説明するときには、以下、「第1のスト
ッパ91a,91a」と言う。
したので、補助レバー102の押出し部102cはアー
ム93の所定位置に当る。この結果、アーム93に対す
る押出し部102cの当る位置は、概ね同一である。従
って、グリップ21Rに対する補助レバー102の指掛
け部102bの位置は変わらない。
部101Cと右の線部101Dとに第2のストッパ10
5を着脱自在に掛け渡したものである。さらに、グリッ
プ部75はアーム93側の先端に鍔部75bを形成し、
この鍔部75bにおけるアーム93と対向する端面を第
3のストッパ75cとし、補助レバー102には突部1
02dを一体に形成した。第2・第3のストッパ10
5,75cも第1のストッパ91a,91aと同様に、
掛け部材101の離反スイング角αを制限するための部
材である。98,98はボルト・ナットである。
用を図14に基づき説明する。グリップ21Rに掛けた
手の指で、指掛け部102bを任意に握って矢印U方向
にスイング操作(補助的操作)をすると、押出し部10
2cはアーム93の背面を車体フレーム(この図の左
側)へ向って強制的に押出す。押す力は、グリップ21
Rを握って押したときと同様の経路で、弾性部材77に
作用する。従って、グリップ21Rは指掛け部102b
を操作する力に応じた移動量だけスライドする。
グリップ21Rが車体フレーム11へ向けてスライドす
る力に変換することができる。この結果、指掛け部10
2bを操作する力に応じた移動量だけグリップ21Rが
スライドするので、このときの移動量検知部92の出力
に基づいて、制御部31(図2参照)は、電動モータ1
3(図2参照)へ制御信号を発する。移動量検知部92
は指掛け部102bを握る力に応じて出力が変化し、制
御部31は対応する補助動力を出力するように電動モー
タ13を制御する。このため、補助動力で人力を補助す
るので、労力は軽減する。指掛け部102bの操作力を
解除すると、弾性部材77の弾発力によって、グリップ
21R及び補助レバー102が元の位置に自動復帰する
ので、移動量検知部92の出力は零になる。
ップ21Rを所定以上の押し力で操作することによっ
て、補助動力を自動的に調整できる他に、補助レバー1
02を任意に操作することによって、グリップ21Rの
押し力によらずに、補助動力を自由に発生させることが
できる。従って、グリップ21Rの所定の基準押し力を
下回る、軽い押し操作力でも走行させることができる。
このため、どのような路面状態や作業状態であっても、
除雪機10を簡単に且つ手軽に操作することができるの
で、操作性が高い。
16〜図19に基づき説明する。図16(a),(b)
は本発明に係る操作機構(第2変形例)の構成図兼作用
図である。第2変形例は、(a)に示すように、制御レ
バー機構110を除雪機の操作機構とし、この制御レバ
ー機構110の制御レバー111を回して、スロットル
ワイヤ114を引くことにより、ポテンショメータ12
0を作動させるようにしたことを特徴とする。ポテンシ
ョメータ120は、ケース121に軸122を介してレ
バー123を取付けた可変抵抗器であって、スロットル
ワイヤ114でレバー123を回すことにより、軸12
2が回り、下部に内蔵した図示せぬ摺動接点を移動させ
るものであり、軸122にオートリターン機構としての
ねじりばねを備える。このねじりばねは、軸122を常
に戻す役割を果たす。
テンショメータ120を図2に示す電動モータ13に直
接接続し、ポテンショメータ120にて電動モータ13
を直接に制御する。なお、ポテンショメータ120を、
図2に示す移動量検知部92の代りに制御部31に接続
してもよい。その場合の制御部31は、ポテンショメー
タ120の出力に応じて電動モータ13を制御する機
能、例えば、電動モータ13への供給電圧を制御する機
能を有することになる。
例)の平面図であり、操作機構としての制御レバー機構
110の制御レバー111を、右のグリップ21Rの近
傍に且つ車幅中心CL側に配置したこと、並びに、制御
レバー111を、右のグリップ21Rを握った手Hの親
指Fで操作可能な位置に配置したことを示す。制御レバ
ー111は、上記図16に示すポテンショメータ120
を介して、電動モータへの供給電圧を制御するレバーで
ある。図中、117は制御レバー機構取付バンドであ
る。なお、第2変形例においては、左右のグリップ21
L,21Rは、スライドしない固定グリップである。
機構(第2変形例)の構成図であり、(a)は側面図、
(b)は断面図である。操作機構としての制御レバー機
構110は、制御レバー111に右手Hの親指Fを掛け
て図面時計回りに回すことで、軸112を中心に中継レ
バー113を時計回りに回すことにより、スロットルワ
イヤ114を図左から右へ引くものであり、オートリタ
ーン機構としてのねじりばね115を備える。ねじりば
ね115が中継レバー113を反時計回りに弾発してい
るので、掛けている親指Fを外すと、中継レバー113
は反時計回りに回ってスロットルワイヤ114を戻し、
結果的に図に示す状態となる。軸112は、ケース11
6を貫通して図面手前へ延び、先端に制御レバー111
を取付けたものである。
6(a)に示すように、制御レバー111から指を外す
と、制御レバー111は付属のオートリターン機構の作
用で図の位置へ戻り、且つポテンショメータ120も付
属のオートリターン機構の作用で図の中立位置へ戻り、
電動モータへの給電を実質的にゼロにして電動モータの
回転数をゼロにする。図16(b)に示すように、制御
レバー111を図面時計方向へ倒すことにより、ポテン
ショメータ120のレバー123が時計回りに回り、電
動モータへの供給電圧が高まり、走行速度が高まる。
構を備えた除雪機の作用図であり、作業者Mが歩行しつ
つ除雪機10を前進させ、排雪部材50にて前方の雪を
押出すことによって、除雪していることを示す。除雪機
10を走行させるには、作業者Mが、先ず左右のグリッ
プ21L,21Rを握って、操作ハンドル16L,16
Rを持上げることで、地上から接地スタンド17L,1
7R(この図では左の接地スタンド17Lのみを示
す。)を浮かせる。その状態で、左右のグリップ21
L,21Rを押しながら歩行すれば、除雪機10を人力
だけで走行させることができる。
させたいときには、右のグリップ21Rを握った手Hの
親指Fを、制御レバー111に掛けて押し操作すること
で、制御レバー111を倒す。この結果、ポテンショメ
ータ120によって電動モータ13への供給電圧を高め
て、電動モータ13で動力を発生し、この動力で自力走
行させることができる。自力走行させるので労力は軽減
する。さらに、制御レバー111を倒す程度に応じて電
動モータ13への供給電圧が高まり、除雪機10の走行
速度は高まる。
L,16Rを持上げることで、左右の接地スタンド17
L,17R(この図では左のみを示す。)を浮かせた状
態で、(1)グリップ21L,21Rを握って除雪機1
0を人力だけで手押し走行させたり、(2)右のグリッ
プ21Rを握った手Hの親指Fを制御レバー111に掛
けて操作することで、電動モータ13の動力で自力走行
させることができる。グリップ21Rを握った手Hの親
指Fで制御レバー111を操作するだけなので、操作感
覚が良好であり、操作性が高まるとともに、操作上の負
担も軽い。
形例において、(1)請求項1の発明は、駆動輪として
の車輪12を車両の幅中央部に備えたことを特徴とし、
車輪12の数量を限定するものではない。図1に示す1
個の車輪12を備えた構成の他に、例えば、図13に示
すように、車輪12を車両の幅中央部に左右2個備えた
構成であってもよい。 (2)駆動源は、電動モータに限定されるものではな
く、例えば、エンジンであってもよい。 (3)操作機構70や制御レバー111は、左の操作ハ
ンドル21Lに取付けてもよい。 (4)補助操作機構100は、左又は右のグリップ21
L,21Rをスライド式グリップとし、スライド式グリ
ップに掛けた手で握り操作、ひねり操作、指移動操作等
の補助的操作をすることにより、スライド式グリップを
車両へ向って強制的に押出す構成であればよい。
する。請求項1は、車両の前部に雪を押出す排雪部材を
備え、車両に駆動輪を駆動する駆動源を備え、車両の後
部に左右の操作ハンドルを備えた除雪機に、駆動輪を車
両の幅中央部に備えたので、小回りが利き、機動性が良
く使い易い。このため、狭い作業エリアでの除雪作業を
極めて容易にすることができる。しかも、駆動源にて駆
動輪を駆動することによって、作業者の操作上の負担を
軽減することができる。
ぬように、排雪部材の幅を設定したので、除雪しつつ除
雪機を旋回させることが容易である。
し、その下端部を接地させたときに、円弧の弦が地面に
対してほぼ垂直になるように取付けた部材であるので、
排雪部材の上に雪が載らず、雪の転がり半径が小さい。
この結果、最も適度な押出す力で除雪することができ
る。従って、駆動源や作業者への負担は小さくてすむ。
さらには、弦が地面に対してほぼ垂直であるから、車両
に排雪部材を取付けることは容易である。
方へ延して、補強リブを兼ねた底板に折曲げ形成するこ
とにより、排雪部材の剛性を高めることができる。この
ため、別異の補強部材は不要であり、部品を集約するこ
とができる。さらには、底板を斜め上後方へ延びた形状
にしたので、除雪中において底板に異物が噛み込むこと
を防止できる。
たので、除雪しつつ除雪機を旋回させることが一層容易
であり、小回りが利き、機動性や使い易さが一層高ま
る。さらには、駆動源を電動モータとしたので、騒音が
小さく排気ガスがないので、住宅密集地などにおいて早
朝や深夜のような静かな時間帯であっても、迅速に除雪
作業をすることができる。
ためのバッテリを、駆動輪を支える車軸と除雪部材との
間に配置したので、除雪機の前部が重くなり、この結
果、駆動輪を地面に押し付ける力を大きくすることがで
きる。従って、駆動輪のスリップを抑制し、駆動力を確
保することができる。さらには、除雪機の長手方向の重
量バランスを、最適な状態に設定することによって、手
押し用操作ハンドルの持上げ荷重が小さくなり、小回り
が利き、操縦性が良くなる。
による押し操作力に応じてスライドするスライド式グリ
ップとし、このスライド式グリップの移動量を検知して
電動モータを制御する移動量検知部を、スライド式グリ
ップの近傍に配置したので、グリップを握って押すこと
により、除雪機を人力で走行させることができ、また、
グリップを握って押した力に応じてグリップがスライド
し、その移動量を移動量検知部が検知し、移動量検知部
の出力に応じて電動モータが補助動力を発生し、この補
助動力で人力を補助することができる。グリップの押し
操作だけで補助動力を調整することができるので、補助
動力を調整するための特別の操作は不要である。このた
め、操作感覚(操作フィーリング)が良好になり、操作
性が高まるとともに、操作上の負担も軽い。
手で握り操作、ひねり操作、指移動操作等の補助的操作
をすることにより、スライド式グリップを車両へ向って
強制的に押出す補助操作機構を、左又は右の操作ハンド
ルに備えたので、補助操作機構を任意に操作し、スライ
ド式グリップを車両へ向って強制的に押出すことによっ
て、電動モータで補助動力を発生させ、この補助動力で
人力を補助することができる。この結果、スライド式グ
リップを所定以上のスライド力で操作することによっ
て、補助動力を自動的に調整できる他に、補助操作機構
を任意に操作することによって、スライド式グリップの
スライド力によらずに、補助動力を自由に発生させるこ
とができる。従って、どのような路面状態や作業状態で
あっても、除雪機を簡単に且つ手軽に操作することがで
きるので、操作性が高い。さらには、補助操作機構によ
って、スライド式グリップを車両へ向って強制的に押出
すようにしたので、スライド式グリップのスライド操作
と補助操作機構による補助的操作という、2つの異なる
操作をするのに、スライド式グリップと移動量検知部と
いう基本的な構成を、共用することができる。従って、
2つの異なる操作をする構成を、部品数が少なく簡単な
構成にすることができる。
備え、左右の操作ハンドルを持上げることで、地上から
接地スタンドを浮かせた状態で操作するように構成し、
左又は右のグリップの近傍に、電動モータへの供給電圧
を制御する制御レバーを配置したので、グリップを握
り、操作ハンドルを持上げて接地スタンドを浮かせつ
つ、除雪機を人力だけで走行させたり、この状態から、
グリップを握った手の一部の指を制御レバーに掛けて操
作することで、電動モータの動力で除雪機を自力走行さ
せることができる。この結果、作業者の操作上の負担を
軽くすることができるとともに、狭い作業エリアで機動
性が良く使い易い除雪機にすることができる。
備えたので、雪集積容器に雪を積み、所望の場所へ雪を
捨てに行くことが容易である。
分解斜視図
解斜視図
の側面断面図
断面図
斜視図
図兼作用図
図
図
除雪機の作用図
3…駆動源(電動モータ)、15L,15R…バッテ
リ、16L,16R…左右の操作ハンドル、17L,1
7R…接地スタンド、19…雪集積容器、21L…左の
グリップ、21R…右のグリップ(スライド式グリッ
プ)、31…制御部、50…排雪部材、51…排雪部、
54…排雪部材の底板、70…操作機構、92…移動量
検知部、100…補助操作機構、111…制御レバー、
120…ポテンショメータ、CH…円弧の弦、Gr…地
面、L1…左右のグリップ間距離、L2…排雪部材の
幅。
Claims (10)
- 【請求項1】 車両の前部に雪を押出す排雪部材を備
え、車両の幅中央部に駆動輪を備え、車両に前記駆動輪
を駆動する駆動源を備え、車両の後部に左の操作ハンド
ルと右の操作ハンドルを備え、これら左右の操作ハンド
ルに各々グリップを備えた除雪機。 - 【請求項2】 前記左右のグリップ間距離を越えぬよう
に、前記排雪部材の幅を設定したことを特徴とする請求
項1記載の除雪機。 - 【請求項3】 前記排雪部材は円弧状断面を呈し、その
下端部を接地させたときに、円弧の弦が地面に対してほ
ぼ垂直になるように取付けた部材であることを特徴とし
た請求項1又は請求項2記載の除雪機。 - 【請求項4】 前記排雪部材の下端部を斜め上後方へ延
して、補強リブを兼ねた底板に折曲げ形成したことを特
徴とした請求項3記載の除雪機。 - 【請求項5】 前記車両は駆動輪が1個のみの一輪車で
あり、前記駆動源が電動モータであるところの電動一輪
車であることを特徴とした請求項1又は請求項2記載の
除雪機。 - 【請求項6】 前記電動モータに電力を供給するための
バッテリを、前記駆動輪を支える車軸と前記除雪部材と
の間に配置したことを特徴とする請求項5記載の除雪
機。 - 【請求項7】 前記左又は右のグリップを、人手による
押し操作力に応じてスライドするスライド式グリップと
し、このスライド式グリップの移動量を検知して前記電
動モータを制御する移動量検知部を、スライド式グリッ
プの近傍に配置したことを特徴とする請求項5又は請求
項6記載の除雪機。 - 【請求項8】 前記スライド式グリップに掛けた手で握
り操作、ひねり操作、指移動操作等の補助的操作をする
ことにより、スライド式グリップを前記車両へ向って強
制的に押出す補助操作機構をも、前記左又は右の操作ハ
ンドルに備えたことを特徴とする請求項7記載の除雪
機。 - 【請求項9】 前記車両の後部に接地スタンドを備え、
前記左右の操作ハンドルを持上げることで、地上から接
地スタンドを浮かせた状態で操作するように構成し、前
記左又は右のグリップの近傍に前記電動モータへの供給
電圧を制御する制御レバーを配置したことを特徴とする
請求項5又は請求項6記載の除雪機。 - 【請求項10】 前記車両の上部に雪集積容器を備えた
ことを特徴とする請求項1記載の除雪機。
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