JP2000239144A - ランゲルハンス細胞減少抑制剤及びこれを含有する皮膚外用剤 - Google Patents

ランゲルハンス細胞減少抑制剤及びこれを含有する皮膚外用剤

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JP2000239144A
JP2000239144A JP11043407A JP4340799A JP2000239144A JP 2000239144 A JP2000239144 A JP 2000239144A JP 11043407 A JP11043407 A JP 11043407A JP 4340799 A JP4340799 A JP 4340799A JP 2000239144 A JP2000239144 A JP 2000239144A
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inhibitor
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langerhans cell
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Yukiko Niimoto
由紀子 新本
Takuji Masunaga
卓司 増永
Hisami Kameyama
久美 亀山
Chiharu Kondo
千春 近藤
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Kose Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 日常的に浴びる紫外線による皮膚障害を防御
または軽減するため、天然物由来で副作用もなく、長期
連用においても安全性が高く、皮膚外用剤に利用できる
薬剤を提供する。 【解決手段】 特定の植物抽出物から選ばれるランゲル
ハンス細胞減少抑制剤及びこれを含有する皮膚外用剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ランゲルハンス細
胞減少抑制剤及びこれを含有する皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】紫外線は、人の皮膚に対して様々な障害
を与えることが広く知られている。従来から、強い紫外
線暴露による皮膚障害については様々な研究が行われ、
免疫抑制、しわの発生、色素沈着、皮膚癌の誘発等多く
の報告がなされている。一方、近年オゾンホールの破壊
に伴って、一時的に浴びる急激な紫外線だけでなく、日
常的に浴びる紫外線の影響が深刻になっており、人々の
関心も高まりをみせている。皮膚の免疫担当細胞である
ランゲルハンス細胞が、接触過敏反応に深く関与してい
ることはよく知られているが、近年、紫外線によって接
触過敏反応が抑制されることが明らかになり、紫外線は
免疫に対して非常に深い影響を及ぼすことが明白になっ
た。このような紫外線による皮膚障害を防ぐために、紫
外線吸収剤や散乱剤を配合したサンスクリーン剤が従来
より用いられてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、日常的
に暴露されている微量で連続的な紫外線の影響について
は、ほとんど検討されていなかった。又、紫外線吸収剤
や散乱剤を配合するサンスクリーン剤を長期的に使用す
ることや、日常的な連続使用には若干のリスクが伴うこ
とが指摘されている。本発明の目的は、日常的に浴びる
紫外線による皮膚障害を防御又は軽減するための、天然
物由来で副作用もなく、長期連用においても安全性が高
く、皮膚外用剤に利用できる薬剤を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、免疫系に
深い関わりを持つ表皮ランゲルハンス細胞が、紫外線に
よる皮膚障害の高感度な指標となることを明らかにし、
その減少を指標として、日常的な連続紫外線暴露による
皮膚障害を評価することによって、日常的な紫外線暴露
による皮膚障害を抑制するための薬剤を見出した。すな
わち本発明は、クジン(Sophora属)、エンジュ
(Sophora属)、オウバク(Phelloden
dron属)、カンゾウ(Glycyrrhiza
属)、シコン(Arnebia属、Lithosper
mum属)、テンチャ(Rubus属)、トウキ(An
gelica属)から選ばれる一種又は二種以上の植物
抽出物を有効成分とするランゲルハンス細胞減少抑制
剤、及びこれを含有する、炎症やアレルギー反応による
症状の予防、抑制又は軽減を目的とする皮膚外用剤を提
供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明に用いられるランゲルハン
ス細胞減少抑制剤であるクジン(Sophora属)、
エンジュ(Sophora属)、オウバク(Phell
odendron属)、カンゾウ(Glycyrrhi
za属)、シコン(Arnebia属、Lithosp
ermum属)、テンチャ(Rubus属)、トウキ
(Angelica属)は、いずれも古くから漢方薬の
原料として広く認知されており、医薬品や化粧品をはじ
めとして飲料などにも頻繁に用いられている。特にこれ
らを含む漢方薬は副作用のない医薬品の製剤として消費
者に好意的に受け入れられており、長期にわたって適用
する際の安全性が非常に高いものであると認知されてい
る。従って、本発明で使用するランゲルハンス細胞抑制
剤は安全性が非常に高く、特に長期連用において安全性
が高く、又、一般生活で馴染があることから、全く不快
感や不安感を与えることがなく、安心して、又、積極的
に適用を受けられるものである。
【0006】本発明に用いられるランゲルハンス細胞減
少抑制剤は、例えば、これらの原料となる生薬の原末を
水系溶媒で抽出することにより得られる。抽出に用いる
水系溶媒は、水単独もしくはメタノール、エタノール等
の低級アルコール、1,3−ブチレングリコール、ジプ
ロピレングリコール等のグリコール、アセトン等の極性
溶媒の1種又は2種以上の任意の混合液でもよい。これ
らの溶剤のうちでは、抽出物が最終的に薬剤に配合され
て適用される或は皮膚外用剤として使用することを考慮
すると、安全性の点で、水、エタノール、グリコール又
はこれらの混合物を用いるのが好ましい。
【0007】抽出に際してのこれら生薬の原末と溶剤と
の比率も特に限定されるものではないが、生薬原末1に
対して溶媒2〜1000重量倍、特に抽出操作、効率の
点を考慮すると10重量倍が好ましい。抽出温度も特に
限定されるものではなく、室温から溶剤の沸点の範囲、
特に室温で常圧下での溶剤の沸点の範囲とするのが作業
上便利である。抽出時間は特には限定されないが、72
時間位迄の範囲とするのが好ましい。又、得られた抽出
物を減圧乾固、蒸発等の手段を用いて濃縮して使用する
ことも可能であり、このようにして得られた抽出物を適
宜水、エタノール、グリコールで希釈することもでき
る。本発明のランゲルハンス細胞減少抑制剤は、その乾
燥固形分が、0.1〜10重量%(以下、「重量%」を
単に「%」で示す)のものが好ましく用いられる。
【0008】本発明のランゲルハンス細胞減少抑制剤を
皮膚外用剤に配合する場合の配合量は、全組成中、乾燥
固形分として好ましくは0.00005〜5%であり、
より好ましくは0.0005〜1%である。このランゲ
ルハンス細胞減少抑制剤の配合量が0.00005%よ
り少ないと十分な効果が得られないことがあり、また、
5%を超えて配合してもそれ以上の効果の増大は見られ
ない。
【0009】本発明によって提供されるランゲルハンス
細胞減少抑制剤は、そのまま、あるいは水等で希釈又は
濃縮して皮膚に塗布することができる。又、ランゲルハ
ンス細胞減少抑制剤をそのまま、あるいは水等で希釈し
たり濃縮を行ったり、粉末化又は穎粒化して、本発明の
効果を損なわない範囲において、公知の医薬品用基剤と
共に製剤化することにより、エアゾール剤、液剤、エキ
ス剤、懸濁剤、乳剤、軟膏剤、パップ剤、ローション剤
の形態の皮膚外用剤として提供できる。
【0010】又、公知の化粧品や医薬部外品、医薬品に
用いられる、水性成分、界面活性剤、油性成分、可溶化
剤、保湿剤、粉末成分、アルコール類、pH調整剤、防
腐剤、酸化防止剤、増粘剤、色素、顔料、香料などを必
要に応じて適宜選択して配合することにより、ローショ
ン状、ゲル状、乳液状、クリーム状、軟膏等の剤形とす
ることができ、柔軟性化粧水、収斂性化粧水などの化粧
水類、日焼け止めクリーム、エモリエントクリーム、モ
イスチュアクリーム、マッサージクリーム等のクリーム
類、日焼け止めローション、エモリエント乳液、ナリシ
ング乳液、クレンジング乳液等の乳液類、洗顔料、皮膚
洗浄剤、ファンデーション、アイカラー、チークカラ
ー、口紅等のメイクアップ化粧料、シャンプー、リン
ス、ヘアートリートメント、へアークリーム、整髪剤、
ヘアートニック、養毛剤、育毛剤などの毛髪化粧料、日
焼け止め化粧料、バスオイル、バスソルト、フォームバ
スなどの入浴料等の種々の形態の化粧料として提供する
ことができる。
【0011】
【実施例】本発明を試験例及び実施例を挙げて更に詳し
く説明するが、本発明はこれらによって限定されるもの
ではない。
【0012】参考例1 カンゾウ抽出物の製造 カンゾウ(学名 Glycyrrhiza glabr
a Linne var glandulifera
Regal et Herdar、 Glycyrrh
iza uralensis Fisher)の根の粉
砕物10gに、50%エタノール100mlを加えて室
温で3日間抽出を行なった後、濾過して得られた濾液を
減圧乾固し、得られた乾固物を水:エタノール:プロピ
レングリコール=1:1:1の割合で混合した溶媒を用
いて5%溶液を得た。
【0013】参考例2 オウバク抽出物の製造 キハダ(学名 Phellodendron amur
ense Ruprecht)の周皮を除いた樹皮(オ
ウバク)の粉砕物10gに、精製水100mlを加えて
室温で3日間抽出を行なった後、濾過して得られた濾液
を減圧乾固し、得られた乾固物を水:エタノール:プロ
ピレングリコール=1:1:1の割合で混合した溶媒を
用いて10%溶液を得た。
【0014】参考例3 クジン抽出物の製造 クララ(学名 Sophora flavescens
Aiton (Leguminosae))の根(ク
ジン)をそのまま、又は周皮の大部分をのぞいたものの
粉砕物10gに、50%1,3−ブチレングリコール・
水混合溶液100mlを加えて室温で3日間抽出を行な
った後、濾過して得られた濾液を減圧乾固し、得られた
乾固物を水:エタノール:プロピレングリコール=1:
1:1の割合で混合した溶媒を用いて0.1%溶液を得
た。
【0015】参考例4 エンジュ抽出物の製造 エンジュ(学名 Sophora japonica
Linne (Leguminosae))のつぼみ又
は花の粉砕物10gに、70%エタノール100mlを
加えて室温で3日間抽出を行なった後、濾過して得られ
た濾液を減圧乾固し、得られた乾固物を水:エタノー
ル:プロピレングリコール=1:1:1の割合で混合し
た溶媒を用いて1%溶液を得た。
【0016】参考例5 シコン抽出物の製造 ムラサキ(学名 Lithospermum eryt
hrorhizon Siebold et Zucc
arini (Boraginaceae),Arne
bia euchroma(Royle)Johns
t.)の根(シコン)の粉砕物10gに、エタノール1
00mlを加えて室温で3日間抽出を行なった後、濾過
して得られた濾液を減圧乾固し、得られた乾固物を水:
エタノール:プロピレングリコール=1:1:1の割合
で混合した溶媒を用いて0.5%溶液を得た。
【0017】参考例6 テンチャ抽出物の製造 テンチャ(学名 Rubus suavissimus
Shugan Lee. (Rosaseae))の
葉の粉砕物10gに、水:エタノール:プロピレングリ
コール=1:1:1の割合で混合した溶液100mlを
加えて室温で3日間抽出を行なった後、濾過して得られ
た濾液を減圧乾固し、得られた乾固物を水:エタノー
ル:プロピレングリコール=1:1:1の割合で混合し
た溶媒を用いて5%溶液を得た。
【0018】参考例7 トウキ抽出物の製造 トウキ(学名 Angelica acutiloba
(Sieb.et Zucc.)Kitagawa)の
根の粉砕物10gに、50%エタノール100mlを加
えて室温で3日間抽出を行なった後、濾過して得られた
濾液を減圧乾固し、得られた乾固物を水:エタノール:
プロピレングリコール=1:1:1の割合で混合した溶
媒を用いて5%溶液を得た。
【0019】試験例1 マウス背部ランゲルハンス細胞
数減少に対する抑制効果 使用動物は、6週令のCBAマウスを1週間の予備飼育
の後実験に用いた。マウスは1群3匹とし、背部に25
mJ/cmの紫外線を1回又は4回照射した。照射直
後に、参考例1〜7で得たランゲルハンス細胞減少抑制
剤を塗布量が0.1ml/10cmになるようにマウ
ス背部に塗布した。対照群は、溶媒塗布を行った。24
時間後ジエチルエーテルで致死させ、背部の表皮を採取
し、ATPase染色、又はIa抗体染色を行い、各
陽性ランゲルハンス細胞数をカウントした。その結果を
表1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】表1から明らかなように、溶媒投与による
対照群では、ランゲルハンス細胞数の減少が顕著に見ら
れたのに対して、ランゲルハンス細胞減少抑制剤を塗布
したいずれの群もランゲルハンス細胞数の減少が著しく
抑制された。
【0022】以下に、本発明のランゲルハンス細胞減少
抑制剤を含有する皮膚外用剤の処方例を示す。 実施例1 化粧水: 次に示す処方及び下記製法で化粧水を調製した。 (処方) (%) (1)グリセリン 5.0 (2)1,3−ブチレングリコール 6.5 (3)ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン 1.2 モノラウリン酸エステル (4)エタノール 8.0 (5)カンゾウ抽出物*1 1.0 (6)防腐剤 適量 (7)香料 適量 (8)精製水 残量 *1:参考例1で製造したもの
【0023】(製法) A.成分(3)、(4)、(6)及び(7)を混合溶解
する。 B.成分(1)、(2)、(5)及び(8)を混合溶解
する。 C.AとBを混合して均一にし、化粧水を得た。
【0024】実施例2 化粧水: 次に示す処方及び下記製法で化粧水を調製した。 (処方) (%) (1)グリセリン 5.0 (2)1,3−ブチレングリコール 6.5 (3)ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン 1.2 モノラウリン酸エステル (4)エタノール 8.0 (5)オウバク抽出物*1 1.0 (6)防腐剤 適量 (7)香料 適量 (8)精製水 残量 *1 参考例2で製造したもの
【0025】(製法) A.成分(3)、(4)、(6)及び(7)を混合溶解
する。 B.成分(1)、(2)、(5)及び(8)を混合溶解
する。 C.AとBを均一に混合して化粧水を得た。
【0026】実施例3 乳液: 次に示す処方及び下記製法で乳液を調製した。 (処方) (%) (1)ポリオキシエチレン(10E.O.)ソルビタン 1.0 モノステアレート (2)ポリオキシエチレン(60E.O.)ソルビット 0.5 テトラオレエート (3)グリセリルモノステアレート 1.0 (4)ステアリン酸 0.5 (5)ベヘニルアルコール 0.5 (6)スクワラン 8.0 (7)クジン抽出物*1 5.0 (8)防腐剤 0.1 (9)カルボキシビニルポリマー 0.1 (10)水酸化ナトリウム 0.05 (11)エタノール 5.0 (12)精製水 残量 (13)香料 適量 *1:参考例3で製造したもの
【0027】(製法) A.成分(9)〜(12)を加熱混合し、70℃に保
つ。 B.成分(1)〜(6)及び(8)を加熱混合し、70
℃に保つ。 C.BにAを加えて混合し、均一に乳化する。 D.Cを冷却後(7)、(13)を加え、均一に混合し
て乳液を得た。
【0028】実施例4 乳液: 次に示す処方及び下記製法で乳液を調製した。 (処方) (%) (1)ポリオキシエチレン(10E.O.)ソルビタン 1.0 モノステアレート (2)ポリオキシエチレン(60E.O.)ソルビット 0.5 テトラオレエート (3)グリセリルモノステアレート 1.0 (4)ステアリン酸 0.5 (5)ベヘニルアルコール 0.5 (6)スクワラン 8.0 (7)エンジュ抽出物*1 5.0 (8)防腐剤 0.1 (9)カルボキシビニルポリマー 0.1 (10)水酸化ナトリウム 0.05 (11)エタノール 5.0 (12)精製水 残量 (13)香料 適量 *1:参考例4で製造したもの
【0029】(製法) A.成分(9)〜(12)を加熱混合し、70℃に保
つ。 B.成分(1)〜(6)及び(8)を加熱混合し、70
℃に保つ。 C.BにAを加えて混合し、均一に乳化する。 D.Cを冷却後成分(7)、(13)を加え、均一に混
合して乳液を得た。
【0030】実施例5 軟膏: 次に示す処方及び下記製法で軟膏を調製した。 (処方) (%) (1)ステアリン酸 18.0 (2)セタノール 4.0 (3)トリエタノールアミン 2.0 (4)グリセリン 5.0 (5)シコン抽出物*1 1.0 (6)精製水 残量 *1:参考例5で製造したもの
【0031】(製法) A.成分(3)、(4)及び(6)の一部を加熱混合
し、75℃に保つ。 B.成分(1)及び(2)を加熱混合し、75℃に保
つ。 C.AをBに徐々に加える。 D.Cを冷却しながら(6)の残部で溶解した(5)を
加え、軟膏を得た。
【0032】実施例6 パック: 次に示す処方及び下記製法でパックを調製した。 (処方) (%) (1)ポリビニルアルコール 20.0 (2)エタノール 20.0 (3)グリセリン 5.0 (4)カオリン 6.0 (5)テンチャ抽出物*1 0.05 (6)防腐剤 0.2 (7)香料 0.1 (8)精製水 残量 *1:参考例6で製造したもの
【0033】(製法) A.成分(1)、(3)、(4)及び(8)を混合し、
70℃に加熱し、撹拌する。 B.成分(2)、(6)及び(7)を混合する。 C.上記Bを先のAに加え、混合した後、冷却して
(5)を均一に分散してパックを得た。
【0034】実施例7 ゲル軟膏: 次に示す処方及び下記製法でゲル軟膏を調製した。 (処方) (%) (1)カルボキシビニルポリマー 1.0 (2)トリエタノールアミン 1.0 (3)1,3ブチレングリコール 10.0 (4)トウキ抽出物*1 0.01 (5)精製水 残量 *1:参考例7で製造したもの
【0035】(製法) A.成分(1)及び(3)〜(5)を混合溶解する。 B.Aに成分(2)を加え、混合して均一にし、ゲル軟
膏を得た。
【0036】実施例8 クリーム: 次に示す処方及び下記製法でクリームを調製した。 (処方) (%) (1)ポリオキシエチレン(40E.O.)モノス 2.0 テアレート (2)グリセリンモノステアレート(自己乳化型) 5.0 (3)ステアリン酸 5.0 (4)ベヘニルアルコール 0.5 (5)スクワラン 15.0 (6)イソオクタン酸セチル 5.0 (7)防腐剤 適量 (8)1,3−ブチレングリコール 5.0 (9)カンゾウ抽出物*1 0.2 (10)オウバク抽出物*2 0.2 (11)精製水 残量 (12)香料 適量 *1:参考例1で製造したもの *2:参考例2で製造したもの
【0037】(製法) A.成分(1)〜(7)を70℃にて加熱溶解する。 B.成分(8)、(11)を70℃に加熱する。 C.AをBに加え、混合する。 D.Cに成分(9)、(10)及び(12)を加え、冷
却してクリームを得た。
【0038】実施例9 リキッドファンデーション: 次に示す処方及び下記製法でリキッドファンデーション
を調製した。 (処方) (%) (1)ラノリン 7.0 (2)流動パラフィン 5.0 (3)ステアリン酸 2.0 (4)セタノール 1.0 (5)パラメトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル 3.0 (6)4−t−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン 1.0 (7)グリセリン 5.0 (8)トリエタノールアミン 1.0 (9)カルボキシメチルセルロース 0.7 (10)精製水 残量 (11)マイカ 15.0 (12)タルク 6.0 (13)着色顔料 6.0 (14)カンゾウ抽出物*1 1.0 (15)エンジュ抽出物*2 0.01 (16)シコン抽出物*3 0.0005 (17)香料 適量 *1:参考例1で製造したもの *2:参考例4で製造したもの *3:参考例5で製造したもの
【0039】(製法) A.成分(1)〜(6)を混合溶解する。 B.Aに成分(11)〜(13)を加え、均一に混合
し、70℃に保つ。 C.成分(7)〜(10)を均一に溶解し、70℃に保
つ。 D.BにCを添加して、均一に乳化する。 E.Dを冷却後、成分(14)〜(17)を添加してリ
キッドファンデーションを得た。
【0040】
【発明の効果】本発明のランゲルハンス細胞数減少抑制
剤は、紫外線による皮膚障害、又は炎症やアレルギー反
応に基づく症状の予防、抑制又は軽減に有効である。本
発明のランゲルハンス細胞数減少抑制剤は生薬の抽出物
を有効成分としており、安全性に優れ、長期連用の場合
にも副作用がない。又、本発明のランゲルハンス細胞減
少抑制剤を含有する種々の形態の皮膚外用剤として提供
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 43/00 A61K 31/00 643D A61K 35/78 35/78 C K J N W (72)発明者 近藤 千春 東京都北区栄町48番18号 株式会社コーセ ー研究本部内 Fターム(参考) 4C083 AA111 AA112 AB032 AB432 AB442 AC022 AC072 AC102 AC122 AC242 AC342 AC352 AC422 AC442 AC482 AC542 AD092 AD112 AD272 AD512 CC02 CC04 CC05 CC07 CC12 DD22 DD23 DD31 DD41 EE03 4C088 AB12 AB41 AB59 AB60 AB62 AC03 AC05 AC06 AC11 BA08 BA09 BA10 CA04 MA07 MA17 MA22 MA28 MA63 NA10 ZA81 ZA89

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クジン(Sophora属)、エンジュ
    (Sophora属)、オウバク(Phelloden
    dron属)、カンゾウ(Glycyrrhiza
    属)、シコン(Arnebia属、Lithosper
    mum属)、テンチャ(Rubus属)、トウキ(An
    gelica属)から選ばれる一種又は二種以上の植物
    抽出物を有効成分とすることを特徴とするランゲルハン
    ス細胞減少抑制剤。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のランゲルハンス細胞減
    少抑制剤の一種又は二種以上を有効成分として含有する
    ことを特徴とする皮膚外用剤。
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