JPH10158143A - 光老化防止改善剤および皮膚化粧料 - Google Patents

光老化防止改善剤および皮膚化粧料

Info

Publication number
JPH10158143A
JPH10158143A JP8322824A JP32282496A JPH10158143A JP H10158143 A JPH10158143 A JP H10158143A JP 8322824 A JP8322824 A JP 8322824A JP 32282496 A JP32282496 A JP 32282496A JP H10158143 A JPH10158143 A JP H10158143A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
extract
prevention
skin
photoaging
agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8322824A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroki Tsuruoka
宏樹 鶴岡
Katsuo Matsumoto
克夫 松本
Yasutomo Nishimori
康友 西森
Yukiko Kenjo
由紀子 見城
Rie Harukuni
梨恵 春國
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pola Chemical Industries Inc
Original Assignee
Pola Chemical Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pola Chemical Industries Inc filed Critical Pola Chemical Industries Inc
Priority to JP8322824A priority Critical patent/JPH10158143A/ja
Publication of JPH10158143A publication Critical patent/JPH10158143A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全性が高くかつ光老化の防止、改善効果に
優れる光老化防止改善剤、および皮膚の光老化症状を防
止、改善する効果に優れる皮膚化粧料を提供する。 【解決手段】 防已の抽出物を光老化防止改善剤とす
る。また、防已の抽出物からなる光老化防止改善剤を皮
膚化粧料に、好ましくは、化粧料全量に対して乾燥固形
分として0.001〜10重量%の割合で配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光老化防止改善剤お
よび皮膚化粧料に関し、詳しくは、安全性が高くかつ光
老化の防止、改善効果に優れる光老化防止改善剤、およ
びこれを含有する皮膚の光老化症状を防止、改善する効
果に優れる皮膚化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に皮膚老化とは、加齢に伴う生理
的老化と、日光暴露(紫外線)による光老化とが互いに
影響しあって生じる生理的現象をいうが、現在、特に後
者の光老化とシワ、肌荒れ、シミ・ソバカス等の色素沈
着との関係が注目されている(Gilchrest著;
Photodamage:Blackwell Sci
ence,Inc.,1995)。すなわち、長期間太
陽(紫外線)に当たり続けると、顔、首筋の深いシワを
増加させ、更に皮膚の乾燥及び肌荒れやシミ、ソバカス
等の色素沈着を起こすことが知られており、この光老化
による肌のトラブルが問題視される様になった。
【0003】従来より、これら紫外線による皮膚におけ
る光老化の加速を防止するために、酸化チタン、酸化亜
鉛、パラメトキシ桂皮酸エステル、パラアミノ安息香酸
エステルなどの各種の紫外線吸収、散乱、遮蔽物質を配
合した化粧料(サンスクリーン、サンプロテクト化粧
品)が開発され、使用されている。しかしながら、これ
らの化粧料を使用しても圧倒的な日光暴露から皮膚を防
御することは難しい。また、上記皮膚の光老化症状を改
善する方法としては、全トランス型のレチノイン酸の外
用塗布が有効であることが広く知られているが(Gil
chrest著;Photodamage:Black
well Science,Inc.,1995などを
参照)、皮膚が肌荒れを起す等の香粧品科学上の問題、
さらに安全性上の問題から、本邦では医師による使用に
限定されており、有効性が高くかつ安全性の高い光老化
防止改善剤および皮膚化粧料の開発が切望されていた。
【0004】一方、防已は広く漢方生薬として用いられ
ているものの一つであり、そのエキスを歯苔形成抑制剤
に配合して虫歯を予防しようとする試み(特開昭58−
57320号公報)や、その抽出物がヒトインターフェ
ロン誘発物質を含有することからこれを皮膚組成物に配
合して肌の水々しさを保つ試み(特開平7−30971
3号公報)等が為されているが、防已の抽出物が光老化
防止改善作用を有することは全く知られていなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記観点から
なされたものであり、安全性が高くかつ光老化の防止、
改善効果に優れる光老化防止改善剤、および皮膚の光老
化症状を防止、改善する効果に優れる皮膚化粧料を提供
することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、漢方薬として
その安全性が十分に確認されている防已の抽出物が、皮
膚の光老化を予防、改善する作用を有することを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち本発明は、防已の抽出物からなる
光老化防止改善剤である。本発明の光老化防止改善剤を
構成する防已の抽出物として、具体的には、防已を極性
溶媒により抽出処理して得られる防已の抽出物を挙げる
ことができる。
【0008】また、本発明は防已の抽出物よりなる本発
明の光老化防止改善剤を含有する皮膚化粧料を提供す
る。本発明の皮膚化粧料における光老化防止改善剤の含
有量として、具体的には、化粧料全量に対して乾燥固形
分として0.001〜10重量%程度の含有量を挙げる
ことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
まず、本発明の光老化防止改善剤について説明する。 (1)本発明の光老化防止改善剤 本発明の光老化防止改善剤は、防已の抽出物よりなる。
【0010】本発明の光老化防止改善剤に用いる防已
(ボウイ)とは、漢方生薬の1種であり、ツヅラフジ科
の植物であるオオツヅラフジ(Sinomenium actum Rehde
r et Wilson (Menispermaceae))やその近縁植物のつる
性の茎および/または根茎部分をいう。また、防已の入
手については、防已が上述の通り漢方生薬として一般に
広く使用されていることから容易である。
【0011】防已には、光老化を防止、改善する作用を
有する物質が含まれており、従って防已をホモジネート
したものや、防已の乾燥物を細かく粉砕したものを本発
明の光老化防止改善剤として使用することが可能である
が、防已やその乾燥物を抽出処理することで前記作用を
有する物質を抽出物に含有するかたちで取り出して、こ
れを本発明の光老化防止改善剤として用いることが好ま
しい。本発明において抽出物とは、この様なホモジネー
ト、粉砕物および抽出物またはこれらの濃縮物や乾燥物
の何れでもよく、またこれらの混合物でもよい。
【0012】防已の抽出処理は、連続式、バッチ式等の
方法で、一般的な方法により、任意の時間、冷浸または
温浸することで行うことが可能である。例えば、防已を
細切後、抽出溶媒に室温にて160〜170時間浸漬す
る、または抽出溶媒と共に4〜6時間加熱還流する等に
より抽出を行い、その後、抽出液から濾過等で抽出残渣
を取り除くことにより、抽出物を得ることができる。得
られた抽出物を減圧あるいは限外濾過等で濃縮して濃縮
物とすることも可能である。さらに、必要に応じて溶媒
を完全に除去して乾固するかまたは凍結乾燥させてもよ
い。
【0013】上記抽出に用いる溶媒としては、極性溶媒
を好ましく挙げることが可能である。また、極性溶媒と
して具体的には、メタノール、エタノール等のアルコー
ル類、エチルエーテル等のエーテル類、アセトン等のケ
トン類、酢酸エチルエステル等のエステル類などの極性
有機溶媒や水を挙げることができる。これら極性溶媒
は、これらの1種を単独であるいは2種以上を混合して
用いることができる。
【0014】この様にして得られる防已の抽出物よりな
る本発明の光老化防止改善剤は、安全性が高く、かつ光
老化の防止、改善効果に優れる。次に、本発明の光老化
防止改善剤を含有する本発明の皮膚化粧料について説明
する。 (2)本発明の皮膚化粧料 本発明の皮膚化粧料は、上記防已の抽出物よりなる光老
化防止改善剤を含有する。
【0015】上記本発明の皮膚化粧料における光老化防
止改善剤の含有量は、好ましくは化粧料全量に対して乾
燥固形分として0.001〜10重量%、より好ましく
は0.05〜5重量%である。本発明の皮膚化粧料にお
ける上記光老化防止改善剤の乾燥固形分としての含有量
が0.001重量%より少ないと、肌の光老化症状を防
止、改善する効果が十分に得られないことがあり、ま
た、10重量%を越えた量を用いたとしても、増加分に
見合った効果が望めないことがある。
【0016】本発明の皮膚化粧料の剤形は、特に限定さ
れるものではなく、具体的には、クリーム、乳液、オイ
ル、ローション、軟膏、パック、水性ゲル、オイルゲ
ル、浴用剤等が挙げられるが、経皮吸収性を考慮する
と、クリーム、乳液、オイルなどがより好ましい剤形と
いえる。これらの皮膚化粧料は上記光老化防止改善剤が
剤形に応じて適宜選択され配合される以外は、通常の皮
膚化粧料と同様の方法で製造することができる。
【0017】また、本発明の皮膚化粧料には、上記光老
化防止改善剤以外に、通常、皮膚化粧料に適用される成
分、例えば、水、炭化水素類、エステル類、油脂類、高
級アルコール類、高級脂肪酸類、界面活性剤、多価アル
コール類、低級アルコール類、防腐剤、紫外線吸収剤、
酸化防止剤、増粘剤、保湿剤、粉末成分、抗炎症剤、p
H調整剤、金属封鎖剤、糖類、香料、色剤、各種薬効成
分等が必要に応じて適宜選択されて配合される。
【0018】具体的には、炭化水素類として流動パラフ
ィン、ワセリン、スクワラン等を、エステル類としてミ
リスチン酸イソプロピル(IPM)、合成ゲイロウ、ホ
ホバ油、カルナウバワックス等を、油脂類としてオリー
ブ油、牛脂等を、高級アルコール類としてセタノール、
ステアリルアルコール等を、高級脂肪酸類としてステア
リン酸、オレイン酸等を、
【0019】界面活性剤類として、ラウリル硫酸ナトリ
ウム、アルキルスルホコハク酸エステルなどのアニオン
界面活性剤、4級アルキルアミン塩等のカチオン界面活
性剤、ポリオキシエチレンセチルエーテル、モノステア
リン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸グリ
セリン、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウリン酸
エステル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリ
オキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、脂肪
酸モノグリセライド、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
などのノニオン界面活性剤、アルキルベタインなどの両
性界面活性剤等を、
【0020】多価アルコール類としてグリセリンやプロ
ピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等を、
低級アルコール類としてエタノール、プロパノール等
を、防腐剤としてパラベン類やグルコン酸クロルヘキシ
ジン等を、紫外線吸収剤としてパラアミノ安息香酸誘導
体、ベンゾフェノン誘導体等を、酸化防止剤としてビタ
ミンEやブチルヒドロキシトルエン(BHT)等を、増
粘剤としてアラビアゴム、カルボキシビニルポリマー、
キサンタンガム、ポリビニルアルコール等を、保湿剤と
してポリエチレングリコール等を、
【0021】粉体成分として酸化チタン、シリカゲル、
タルク、アクリル酸−メタクリル酸共重合体等を、抗炎
症剤としてグリチルレチン酸ジカリウム、トラネキサム
酸やその誘導体等を、pH調整剤としてクエン酸塩、酢
酸塩等を、金属封鎖剤としてエデト酸二ナトリウム、エ
デト酸三ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸
ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸等を、
糖類としてグルコース、フルクトース、マンノース、シ
ョ糖、トレハロース、硫酸化トレハロース等を、また、
薬効成分として各種目的に応じた薬効成分、例えば、ヒ
アルロン酸、胎盤抽出物、朝鮮人参エキス、ビタミン
類、ステロール配糖体等を挙げることができる。
【0022】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。はじめ
に、防已の抽出物からなる本発明の光老化防止改善剤の
実施例について説明する。
【0023】
【実施例1】 防已のエタノール抽出物 防已100gを細切し、これに1000mlのエタノー
ルを加えて4時間の煮沸抽出を行った。これを冷却した
後、濾過により不溶物を除去して抽出液を得た。得られ
た抽出液を濃縮、乾燥して、防已のエタノール抽出物
6.2gを得た。これを、そのまま光老化防止改善剤と
した。
【0024】
【実施例2】 防已のアセトン抽出物 防已100gを細切し、これに1000mlのアセトン
を加えて4時間の煮沸抽出を行った。これを冷却した
後、濾過により不溶物を除去して抽出液を得た。得られ
た抽出液を濃縮、乾燥して、防已のアセトン抽出物5.
9gを得た。これを、そのまま光老化防止改善剤とし
た。
【0025】
【実施例3】 防已のメタノール抽出物 防已100gを細切し、これに1000mlのメタノー
ルを加えて4時間の煮沸抽出を行った。これを冷却した
後、濾過により不溶物を除去して抽出液を得た。得られ
た抽出液を濃縮、乾燥し、防已のメタノール抽出物6.
45gを得た。これを、そのまま光老化防止改善剤とし
た。
【0026】<本発明の光老化防止改善剤の評価>ヒト
では皮膚光老化症状のひとつとしてシワの発生が特に顔
面目尻において観察されるが、ここではヘアレスマウス
のUVシワモデル改善試験を行うことで、本発明の光老
化防止改善剤の評価とした。なお、評価には上記実施例
1〜3で得られた光老化防止改善剤を用いた。
【0027】1群10匹ずつのヘアレスマウス(5週
齢、雌)の背部皮膚にUVB(60mj/cm2)を、
1日1回、1週間に5日の割合で照射し、9週間後、背
部皮膚に光老化によるシワ形成を確認した。その後、上
記実施例1〜3で得られた光老化防止改善剤のそれぞれ
を、表1に示す濃度で含有する60%エタノール水溶液
100μlを、1日1回、1週間に5日の割合で上記ヘ
アレスマウスのシワ形成部位に塗布した。塗布開始から
9週間後に皮膚の光老化によるシワの改善程度を下記判
定基準に従い、肉眼で評価した。
【0028】(判定基準) − : シワ改善効果が認められない ± : ややシワ改善効果が認められる + : シワ改善効果が認められる
【0029】比較のために、従来から光老化を防止する
作用を有する薬剤として用いられているレチノイン酸を
0.2%濃度で60%エタノール水溶液に溶解した溶液
を、また、コントロールとして60%エタノール水溶液
のみを、上記同様にUVB照射後のヘアレスマウスに塗
布したときのシワの改善程度をそれぞれ評価した。結果
を表1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】この結果から明らかなように、上記各実施
例で得られた防已の抽出物からなる光老化防止改善剤に
ついてはいずれも、ヘアレスマウスのUVシワモデル改
善試験において、従来より用いられているレチノイン酸
と同程度に、光老化による皮膚のシワ改善効果に優れる
ことが確認された。従って、本発明の光老化防止改善剤
は、優れた光老化防止改善効果を有するといえる。な
お、実験中のヘアレスマウスに発赤等の皮膚状態の悪化
等は全く確認されず、本発明の光老化防止改善剤は安全
性にも問題がないことがわかった。
【0032】次に、上記各実施例で得られた光老化防止
改善剤を配合した本発明の皮膚化粧料の実施例について
説明する。なお、以下に用いる配合量はすべて重量%で
ある。
【0033】
【実施例4】 水中油クリーム 表2中に示すA成分を80℃に加熱混合した。また、A
成分とは別にB成分を80℃に加熱混合した。ついで、
A成分にB成分を加えて撹拌乳化した後、これを35℃
まで冷却して、上記実施例1で得られた光老化防止改善
剤(防已エタノール抽出物)を含有する水中油クリーム
を得た。また、同様にして本発明の光老化防止改善剤を
精製水と置き換えたクリーム(比較例1)を作製した。
【0034】
【表2】
【0035】
【実施例5】 乳液 表3に示すA成分およびB成分を各々70℃で撹拌しな
がら溶解した。ついで、B成分にA成分を加えて予備乳
化を行い、さらにホモミキサーで均一に乳化を行った。
乳化後、撹拌しながら30℃まで冷却して、上記実施例
2で得られた光老化防止改善剤(防已アセトン抽出物)
を含有する乳液を得た。
【0036】
【表3】
【0037】
【実施例6】 化粧水 表4に示すA成分を混合し、室温下にて溶解させた。一
方、B成分も混合して室温下にて溶解させた。ついで、
B成分をA成分に加えて可溶化して、上記実施例3で得
られた光老化防止改善剤(防已メタノール抽出物)を含
有する化粧水を得た。
【0038】
【表4】
【0039】<本発明の皮膚化粧料の評価>上記実施例
4および比較例1で得られた水中油クリームを用いて実
使用テストを行い、本発明の皮膚化粧料についての皮膚
光老化症状の防止・改善効果を評価した。
【0040】目尻に明瞭なシワおよびシミを有する本邦
男女8名にパネラーとして実験(半顔テスト)に参加し
てもらった。実験に先立ってパネラー全員の左右の目尻
の様子をそれぞれ写真に撮影した。その後、パネラーの
左右の目尻の一方には、実施例4の水中油クリームを、
他方の目尻には比較例1の水中油クリームを、それぞれ
通常の方法で1日2回、12週間にわたり連続して使用
してもらった。使用開始から12週間後、実験開始前と
同様に、パネラー全員の左右の目尻の様子をそれぞれ写
真に撮影した。この様にしてパネラー1名について、目
尻の左右、実験の前後で計4枚の写真が得られ、これを
用いて以下の方法で評価を行った。
【0041】上記パネラー以外の第三者に、実験の内容
に関して一切の情報を与えないまま、あるパネラーにつ
いての右側の目尻を実験前後に撮影した2枚の写真を見
せて、2枚の写真のうちどちらか1枚をシワの少ない状
態として選択してもらった。選択してもらった写真が使
用後の写真であれば、このパネラーが右目尻に使用した
クリームは、シワ改善効果有りと評価し、使用前の写真
であれば自然増悪として評価した。また、選択できない
場合には効果なしと判定した。その後、上記パネラーの
左側の目尻を実験前後に撮影した2枚の写真を同様に比
較してもらい、このパネラーが左目尻に使用したクリー
ムについての評価を行った。さらに、他の7人のパネラ
ーの写真を用いて各クリームのシワ改善効果を同様に評
価した。結果を表5にまとめた。
【0042】
【表5】
【0043】この結果から明らかなように、本発明の光
老化防止改善剤を含有する実施例4のクリームは、本発
明の光老化防止改善剤を含有しない比較例のクリームに
比べて、シワの改善効果に関して評価内容が良好であっ
た。なお、上記実験における各クリームの使用期間中、
肌の発赤や肌荒れ等のトラブルを訴えるパネラーはひと
りもいなかった。
【0044】
【発明の効果】本発明の光老化防止改善剤は、安全性が
高くかつ光老化の防止、改善作用に優れる。また、本発
明の皮膚化粧料は、皮膚のシワ等の光老化症状を防止、
改善する効果に優れると共に、皮膚に対して弊害なく安
全に使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 見城 由紀子 神奈川県横浜市戸塚区柏尾町560ポーラ化 成工業株式会社戸塚研究所内 (72)発明者 春國 梨恵 神奈川県横浜市戸塚区柏尾町560ポーラ化 成工業株式会社戸塚研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防已の抽出物からなる光老化防止改善
    剤。
  2. 【請求項2】 前記抽出物が極性溶媒により抽出された
    ことを特徴とする請求項1記載の光老化防止改善剤。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の光老化防止改善
    剤を含有する皮膚化粧料。
  4. 【請求項4】 光老化防止改善剤の含有量が、化粧料全
    量に対して乾燥固形分として0.001〜10重量%で
    ある請求項3記載の皮膚化粧料。
JP8322824A 1996-12-03 1996-12-03 光老化防止改善剤および皮膚化粧料 Pending JPH10158143A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8322824A JPH10158143A (ja) 1996-12-03 1996-12-03 光老化防止改善剤および皮膚化粧料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8322824A JPH10158143A (ja) 1996-12-03 1996-12-03 光老化防止改善剤および皮膚化粧料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10158143A true JPH10158143A (ja) 1998-06-16

Family

ID=18148024

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8322824A Pending JPH10158143A (ja) 1996-12-03 1996-12-03 光老化防止改善剤および皮膚化粧料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10158143A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100561781B1 (ko) * 2004-07-28 2006-03-17 주식회사 태평양 방기 추출물을 유효성분으로 함유하는 피부 미백용 조성물
JP2007167060A (ja) * 2005-12-20 2007-07-05 Kao Corp ヒト光老化モデル皮膚
JP2013116889A (ja) * 2011-10-31 2013-06-13 Kowa Co 防已含有組成物
JP2014214141A (ja) * 2013-04-30 2014-11-17 興和株式会社 防已含有組成物
CN105288152A (zh) * 2015-10-28 2016-02-03 陆莎 一种活血润肤祛除皱纹的中草药组合物
CN111041082A (zh) * 2018-10-11 2020-04-21 伽蓝(集团)股份有限公司 一种以皮肤光老化靶标筛选改善皮肤光老化的活性物的方法及改善皮肤光老化的活性物
KR20220076210A (ko) * 2020-11-30 2022-06-08 (주)한국생명과학연구소 염생식물 추출물 또는 이의 분획물을 유효성분으로 포함하는 주름 개선용 조성물

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100561781B1 (ko) * 2004-07-28 2006-03-17 주식회사 태평양 방기 추출물을 유효성분으로 함유하는 피부 미백용 조성물
JP2007167060A (ja) * 2005-12-20 2007-07-05 Kao Corp ヒト光老化モデル皮膚
JP2013116889A (ja) * 2011-10-31 2013-06-13 Kowa Co 防已含有組成物
JP2014214141A (ja) * 2013-04-30 2014-11-17 興和株式会社 防已含有組成物
CN105288152A (zh) * 2015-10-28 2016-02-03 陆莎 一种活血润肤祛除皱纹的中草药组合物
CN111041082A (zh) * 2018-10-11 2020-04-21 伽蓝(集团)股份有限公司 一种以皮肤光老化靶标筛选改善皮肤光老化的活性物的方法及改善皮肤光老化的活性物
CN111041082B (zh) * 2018-10-11 2023-11-07 伽蓝(集团)股份有限公司 一种以皮肤光老化靶标筛选改善皮肤光老化的活性物的方法及改善皮肤光老化的活性物
KR20220076210A (ko) * 2020-11-30 2022-06-08 (주)한국생명과학연구소 염생식물 추출물 또는 이의 분획물을 유효성분으로 포함하는 주름 개선용 조성물

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4593046A (en) Method of reducing skin irritation from benzoyl peroxide
JPH08119825A (ja) ヒドロキシチロソール、皮膚外用剤又は浴用剤への応用
CZ255296A3 (en) Sanitary and cosmetic preparations for preventing and treating skin diseases and process for preparing thereof
JP2764510B2 (ja) 美白化粧料
JPH08175957A (ja) 皮膚外用剤
JPH08133952A (ja) 皮膚外用剤
JP2000143479A (ja) 美白化粧料
JPH10158143A (ja) 光老化防止改善剤および皮膚化粧料
JPH11315008A (ja) 抗老化剤
JPH11349435A (ja) 紫外線による色素沈着症状の防止,改善に有効な皮膚外用剤
JP3657068B2 (ja) 光老化防止改善剤および皮膚外用剤
JPH10194946A (ja) シワ改善剤および皮膚化粧料
JP3359774B2 (ja) 皮膚外用剤
JPH07277920A (ja) レモングラスの水蒸気蒸留水又は/及び抽出物含有化粧 料
JPH05201847A (ja) 美白化粧料
KR102333132B1 (ko) 프랜지패니 오일 또는 프랜지패니 오일의 발효물을 포함하는 화장료 조성물
JPH03200708A (ja) 皮膚外用剤
JPH08133948A (ja) 皮膚外用剤
JPH06321764A (ja) 美白剤
JP4076477B2 (ja) 皮膚外用剤
JPH08133950A (ja) 皮膚外用剤
JPH05294819A (ja) 美白化粧料
JP3207996B2 (ja) 日焼け止め化粧料
JP2003342181A (ja) 皮膚外用剤
JP2860902B2 (ja) 皮膚外用剤