JP2000238618A - 車両用ワイパ装置 - Google Patents

車両用ワイパ装置

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JP2000238618A
JP2000238618A JP11040080A JP4008099A JP2000238618A JP 2000238618 A JP2000238618 A JP 2000238618A JP 11040080 A JP11040080 A JP 11040080A JP 4008099 A JP4008099 A JP 4008099A JP 2000238618 A JP2000238618 A JP 2000238618A
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JP
Japan
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glass
actuator
vehicle
pivot shaft
wiper device
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JP11040080A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Matsumoto
浩志 松本
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Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い静粛性及び耐久性を図りながら、アクチ
ュエータの制御を複雑化することなく、ガラス閉時に該
アクチュエータの出力軸とピボット軸とを駆動連結させ
ることができる車両用ワイパ装置を提供する。 【解決手段】 ワイパアーム3を軸支するピボット軸1
0は、車体7に対して回動開閉するガラス9に貫通され
るとともに回動可能に支持される。アクチュエータ1は
車体7側に設けられ、所定角度範囲で出力軸5を回動す
る。そして、ワイパ装置は、ガラス9の閉時にピボット
軸10と出力軸5とを駆動連結し、アクチュエータ1の
駆動に基づいてワイパアーム3を揺動させ、ガラス9表
面を払拭する。アクチュエータ1は、その停止時に出力
軸5を所定のセット角度に停止させる。ガラス9側に
は、その開時にピボット軸10を出力軸5と連結可能に
保持する保持手段12b,13が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用ワイパ装置に
係り、詳しくはガラスハッチ方式を採用したバックドア
ガラス表面を払拭するワイパ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年のワゴン車やハッチバック車等で
は、荷室を開閉するバックドアに設けられたバックドア
ガラスを、そのバックドアの開閉とは別に回動開閉可能
とした所謂ガラスハッチ方式を採用したものがある。こ
のようなバックドアガラスの表面を払拭するワイパ装置
は、従来よりガラスに対して直接取り付けられていた。
【0003】しかしながら、前記ワイパ装置を構成する
部材の中で、特にアクチュエータは大型で重量物であ
る。そのため、バックドアガラスの開閉時、特に閉時に
おいて該ガラスがバックドアに衝突した際、その衝撃に
て該ガラスのアクチュエータが固定された部分に大きな
荷重がかかり、そこからガラスが割れるおそれがある。
又、バックドアガラスの開閉を手動で行なう際、該ガラ
スの開閉に大きな腕力が必要となる。さらに、アクチュ
エータをガラス側に固定すると、該アクチュエータの駆
動源たるモータに電源を供給する構造が複雑化してしま
う。
【0004】そこで、アクチュエータをバックドア側に
固定するとともに、ガラス側にはワイパアームを軸支す
るピボット軸を回動可能に支持して、ガラス閉時にアク
チュエータとピボット軸とを駆動連結するワイパ装置が
考案された。
【0005】詳述すると、アクチュエータは、その出力
軸に固定された揺動円盤を所定の揺動角度で揺動させ
る。この揺動円盤には、出力軸の回動中心(中心軸線)
に対して径方向にオフセットした位置に連結孔が形成さ
れる。一方、ピボット軸は、アクチュエータの出力軸と
同軸状となるようにピボットホルダにより回動可能に支
持され、該ホルダはガラスに固定される。ピボット軸に
はアクチュエータ側端部にレバーが固定され、該レバー
には揺動円盤の連結孔に嵌挿する連結ピンが備えられ
る。連結ピンは、ピンホルダによってピボット軸の軸方
向に沿って移動可能に支持され、アクチュエータ側に突
出するように付勢されている。
【0006】そして、ガラスが閉められて揺動円盤の連
結孔に連結ピンが嵌挿すると、該円盤とレバーとが駆動
連結する。即ち、アクチュエータが作動し揺動円盤が所
定の揺動角度で揺動すると、レバーも同様に揺動する。
レバーの揺動によりピボット軸が所定角度回動すると、
ワイパアームが所定角度揺動し、該アーム先端に連結す
るワイパブレードによりガラス表面が払拭される。
【0007】ガラスが開けられると、該ガラスの開作動
とともに揺動円盤の連結孔から連結ピンが抜けるだけで
あるので、該ガラスを容易に開作動することができる。
そして、ガラスが再び閉められると、揺動円盤の連結孔
に連結ピンが嵌挿し、該円盤とレバーとが再び駆動連結
した状態になる。
【0008】ここで、ガラス開時において、ワイパアー
ムやレバー等は何らかの外力により回動してしまい、そ
れとともに連結ピンの位置も移動してしまう。そして、
連結ピンの位置が移動した状態で、バックドアガラスが
閉められると、連結ピンは揺動円盤の表面に当接して没
入し、連結孔に嵌挿されない場合がある。このとき、連
結ピンの位置が連結孔の揺動軌跡上にあると、アクチュ
エータの作動により揺動円盤が揺動されて連結ピンが連
結孔に再び嵌挿される。こうして、揺動円盤とレバーと
が再び駆動連結されるようになっている。
【0009】従って、ガラス開時に連結ピンが連結孔の
揺動軌跡上に必ず配置されるように、レバーの揺動を規
制(揺動範囲を決定)するために、ピボットホルダには
そのレバーの揺動を規制する規制部材が設けられてい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記構成の
ワイパ装置では、規制部材によりレバーの揺動角度が揺
動円盤の揺動角度と同じであるため、アクチュエータの
作動により揺動円盤が揺動されてレバーが揺動すると、
該レバーはその揺動軌跡端部において毎回規制部材に衝
突することになる。仮に、規制部材のレバーが衝突する
部位に弾性部材等を取着しても衝突音が発生するため、
静粛性を高くすることができない。又、その衝突によ
り、場合によっては規制部材や弾性部材等が破損してし
まう虞がある。
【0011】そこで、レバーの揺動角度を揺動円盤のそ
れより若干大きくするような位置に規制部材を設けるこ
とが考えられる。このようにすれば、レバーはその揺動
端部において規制部材に衝突しなくなる。
【0012】しかしながら、単にこのような規制部材を
設けるだけでは、ガラス開時にレバーがこの規制部材に
当接するまで回転した場合、連結ピンが連結孔の揺動軌
跡以外の位置に配置されてしまう。すると、アクチュエ
ータの作動により揺動円盤が揺動しても、その連結孔に
連結ピンが嵌挿しなくなる。
【0013】そこで、このような場合であっても連結ピ
ンが連結孔に嵌挿可能となるように、最初だけ特別に揺
動円盤の揺動角度を広くするようにアクチュエータを制
御することが考えられる。このようにすれば、アクチュ
エータにより揺動円盤が最初に揺動運動を行った際、連
結ピンが連結孔に確実に嵌挿し、揺動円盤とレバーとが
確実に駆動連結した状態になる。
【0014】ところが、このようにすると、アクチュエ
ータの制御、即ち揺動円盤の揺動角度の制御が複雑化し
てしまう。本発明は、上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、高い静粛性及び耐久性
を図りながら、アクチュエータの制御を複雑化すること
なく、ガラス閉時に該アクチュエータの出力軸とピボッ
ト軸とを駆動連結させることができる車両用ワイパ装置
を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、車体に対して回動開閉するガラスにワイパアームを
軸支するピボット軸を貫通させるとともに回動可能に支
持させ、所定角度範囲で出力軸を回動するアクチュエー
タを前記車体側に設け、前記ガラスの閉時に前記ピボッ
ト軸と前記出力軸とを駆動連結し、前記アクチュエータ
の駆動に基づいて前記ワイパアームを揺動させ、前記ガ
ラス表面を払拭する車両用ワイパ装置において、前記ア
クチュエータは、その停止時に前記出力軸を所定のセッ
ト角度に停止させるものであって、前記ガラス側には、
その開時に前記ピボット軸を前記出力軸と連結可能に保
持する保持手段を設けた。
【0016】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の車両用ワイパ装置において、前記ガラスの閉時に前記
保持手段による保持を解除する保持解除手段を設けた。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の車両用ワイ
パ装置において、前記保持手段は、前記ピボット軸から
径方向に延出した位置に設けられる第1係合部と、前記
ピボット軸に沿って移動可能に支持されるとともに、前
記第1係合部側に付勢された第2係合部とを備え、前記
ガラスの開時には、前記第1係合部に前記第2係合部が
係合することにより、該ピボット軸の回動を規制する。
【0017】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の車両用ワイパ装置において、前記保持解除手段は、前
記車両側に設けられ、前記ガラスの閉時に前記第2係合
部と係合することにより該第2係合部を移動させ、該第
2係合部と前記第1係合部の係合を解除する。
【0018】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の車両用ワイパ装置において、前記第1係合部は、切り
欠き部であり、前記第2係合部は、可動ピンである。請
求項1に記載の発明によれば、アクチュエータが停止さ
れると、出力軸が所定のセット角度に停止される。そし
て、ガラスが開けられると、保持手段により、ピボット
軸は出力軸と連結可能な所定のセット角度と対応した角
度に保持される。従って、ガラス閉時には、ピボット軸
と出力軸が確実に駆動連結される。
【0019】請求項2に記載の発明によれば、ガラス閉
時には、保持解除手段により、前記保持手段による保持
が解除される。即ち、ガラス閉時には、保持解除手段に
より、ピボット軸が回動可能とされる。
【0020】請求項3に記載の発明によれば、アクチュ
エータが停止されると、出力軸が所定のセット角度に停
止される。そして、ガラスが開けられると、第2係合部
がピボット軸に沿って、ピボット軸に設けられた第1係
合部側に移動し、第1係合部に第2係合部が係合する。
これにより、該ピボット軸の回動が規制される。このと
き、ピボット軸は出力軸と連結可能な所定のセット角度
と対応した角度に保持される。
【0021】請求項4に記載の発明によれば、ガラスが
閉められると、保持解除手段が第2係合部と係合するこ
とにより該第2係合部が移動され、該第2係合部が前記
第1係合部と係合しなくなる。従って、ガラス閉時に
は、ピボット軸が回動可能とされ、ピボット軸と出力軸
が確実に駆動連結される。
【0022】請求項5に記載の発明によれば、アクチュ
エータが停止されると、出力軸が所定のセット角度に停
止される。そして、ガラスが開けられると、可動ピンが
ピボット軸に沿って、ピボット軸に設けられた切り欠き
部側に移動し、切り欠き部に該可動ピンが係合する。こ
れにより、該ピボット軸の回動が規制される。このと
き、ピボット軸は出力軸と連結可能な所定のセット角度
と対応した角度に保持される。又、ガラスが閉められる
と、保持解除手段が可動ピンと係合することにより該可
動ピンが移動され、該可動ピンが切り欠き部と係合しな
くなる。従って、ガラス閉時には、ピボット軸は回動可
能とされ、ピボット軸と出力軸が確実に駆動連結され
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
の形態を図1〜図4に従って説明する。図1及び図2
は、本実施の形態の車両用ワイパ装置を示す。ワイパ装
置は、ガラスハッチ方式を採用したバックドアガラス表
面を払拭するワイパ装置である。
【0024】ワイパ装置は、アクチュエータ1と、ガラ
ス側ユニット2と、ワイパアーム3とを備える。アクチ
ュエータ1は、モータユニット4と、モータユニット4
の出力軸5に固定されたレバー6とを備え、モータユニ
ット4が車両バックドア側のボディ7に固定される。レ
バー6の先端部である出力軸4の軸中心に対して径方向
にオフセットした位置には、ガラス側ユニット2側に向
かって、連結ピン8が凸設されている。
【0025】このアクチュエータ1は、その駆動時に出
力軸5を所定角度範囲で回動させ、該レバー6及び連結
ピン8を同所定角度範囲で揺動させる。又、アクチュエ
ータ1は、その停止時に出力軸5を所定のセット角度に
停止させ、該レバー6及び連結ピン8を同セット角度
(図3参照)に停止させる。尚、本実施の形態の停止時
とは、駆動中に車両のイグニッションキーがオフされた
場合も含む。
【0026】ガラス側ユニット2は、前記ボディ7に対
して回動開閉するバックドアガラス9を貫通するように
前記出力軸5と同軸状に設けられるピボット軸10と、
バックドアガラス9に固定され該ピボット軸10を回動
可能に支持するピボットホルダ11とを備える。
【0027】ピボット軸10の室内側(アクチュエータ
1側)端部には、円盤12が固定されている。図3に示
すように、円盤12には、前記連結ピン8と対応した位
置である該円盤12の外周側に第1切り欠き部12aが
形成されている。詳述すると、この第1切り欠き部12
aは、連結ピン8と対応した位置を含むように、該円盤
12の径方向に長く形成されている。この第1切り欠き
部12aは、前記所定のセット角度と対応した角度にあ
るとき、前記バックドアガラス9が閉められると、前記
連結ピン8が嵌挿され、同連結ピン8と揺動方向に係合
する。従って、このとき、前記出力軸5とピボット軸1
0とが駆動連結される。
【0028】又、円盤12には、第1係合部としての第
2切り欠き部12bが形成されている。本実施の形態の
第2切り欠き部12bは、前記第1切り欠き部12aに
対して該円盤12の軸を中心として反対側(軸対称側)
に形成されている。又、その形状は、該円盤12の軸を
中心として扇形状に切り欠かれた形状とされている。
【0029】前記ピボットホルダ11には、ピボット軸
10の軸方向に沿って移動可能に支持されるとともに、
前記第2切り欠き部12b側に付勢された第2係合部と
しての可動ピン13が設けられている。尚、本実施の形
態では、第2切り欠き部12b及び可動ピン13が保持
手段を構成する。
【0030】詳述すると、ピボットホルダ11におい
て、ピボット軸10を軸支する円筒部11aの外周に
は、室内側で径方向外側に延出形成されたピンホルダ1
1bが設けられている。そして、可動ピン13は、ピン
ホルダ11bにより、ピボット軸10の軸方向に沿って
出没可能に支持され、該ピンホルダ11b内に収容され
たスプリング14により、アクチュエータ1側に付勢さ
れている。この可動ピン13の先端部には、図4に示す
ように、前記第2切り欠き部12bと対応した、即ち円
盤12の軸を中心とした扇形状の扇部13aと、その扇
形状の外周側から更に外側に延びる延出部13bとが形
成されている。尚、可動ピン13は、ピンホルダ11b
にて、図2に示すように、該扇部13aが前記第2切り
欠き部12bに嵌合される位置まで突出可能に支持され
ている。又、扇部13aは、円盤12が前記所定のセッ
ト角度と対応した角度にあるとき、第2切り欠き部12
bに嵌合される。
【0031】図1に示すように、前記車両バックドア側
のボディ7には、保持解除手段としての固定ピン15が
設けられている。この固定ピン15は、前記バックドア
ガラス9の閉時に可動ピン13の延出部13bと係合
し、可動ピン13をバックドアガラス9側に移動させ、
該扇部13aと円盤12の第2切り欠き部12bとの嵌
合を解除する。
【0032】このように構成されたワイパ装置では、図
1及び図3に示すように、バックドアガラス9が閉めら
れ円盤11の第1切り欠き部12aに連結ピン8が嵌挿
された状態で、出力軸5とピボット軸10とが駆動連結
される。このとき、可動ピン13は、固定ピン15が該
可動ピン13の延出部13bと係合することにより、バ
ックドアガラス9側に移動されているため、該扇部13
aと円盤12の第2切り欠き部12bとの嵌合は解除さ
れている。
【0033】この状態で、アクチュエータ1が駆動し、
レバー6とともに連結ピン8が所定角度範囲で揺動する
と、第1切り欠き部12aとともに円盤12も同様に揺
動する。すると、円盤12の揺動によりピボット軸10
が回動し、ワイパアーム3が所定角度範囲で揺動する。
従って、ワイパアーム3の先端に連結される図示しない
ワイパブレードによりガラス表面が正常な範囲で払拭さ
れる。そして、アクチュエータ1が停止されると、出力
軸5とともにレバー6及び連結ピン8が前記所定のセッ
ト角度に停止される(図3参照)。
【0034】バックドアガラス9が開けられると、図2
及び図4に示すように、第1切り欠き部12aから連結
ピン8が抜けるとともに、スプリング14の付勢力に
て、円盤11の第2切り欠き部11bに可動ピン13の
扇部13aが嵌合される。従って、出力軸5とピボット
軸10の連結が解除されるとともに、円盤11が前記所
定のセット角度と対応した角度に保持される。これによ
り、バックドアガラス9の開時には、ピボット軸10の
回動が規制されるとともに、ワイパアーム3の揺動が規
制される。
【0035】そして、再びバックドアガラス9が閉めら
れると、円盤11の第1切り欠き部12aにレバー6の
連結ピン8が嵌挿されるとともに、固定ピン15が可動
ピン13の延出部13bと係合することにより可動ピン
13がバックドアガラス9側に移動される。従って、出
力軸5とピボット軸10とが駆動連結されるとともに、
可動ピン13の扇部13aと円盤12の第2切り欠き部
12bとの嵌合が解除される。
【0036】次に、上記のように構成されたワイパ装置
の作用効果を以下に記載する。 (1)バックドアガラス9が開けられると、第1切り欠
き部12aから連結ピン8が抜け、アクチュエータ1と
ガラス側ユニット2が分離される。従って、バックドア
ガラス9の開閉時、特に閉時において、該ガラス9がバ
ックドアに衝突した際の衝撃にて、該ガラス9に大きな
荷重がかかることは低減され、該ガラス9が割れるとい
ったことは低減される。又、バックドアガラス9の開閉
を手動で行なう際、該ガラス9の開閉に比較的大きな腕
力を必要としない。
【0037】(2)バックドアガラス9が開けられる
と、スプリング14の付勢力にて、円盤11の第2切り
欠き部11bに可動ピン13の扇部13aが嵌合され、
円盤11が所定のセット角度と対応した角度に保持され
る。従って、バックドアガラス9の開時には、ピボット
軸10の位置が保持されるとともに、ワイパアーム3の
位置が保持される。これにより、従来技術のように、ピ
ボット軸10の回動中に衝突することによりその回動範
囲を規制する規制部材等を必要としない。よって、従来
技術に比べ、その衝突が原因となる衝突音や、衝突物の
破損がない。
【0038】(3)アクチュエータ1が停止されると、
出力軸5とともにレバー6及び連結ピン8が所定のセッ
ト角度に停止される。又、バックドアガラス9の開時に
は、ピボット軸10及び第1切り欠き部12aが所定の
セット角度と対応した角度で保持される。従って、バッ
クドアガラス9が閉められると、第1切り欠き部12a
に連結ピン8が確実に嵌挿され、出力軸5とピボット軸
10が確実に駆動連結される。このことから、アクチュ
エータ1の複雑な制御を必要としない。
【0039】(4)バックドアガラス9が閉められる
と、固定ピン15が可動ピン13の延出部13bと係合
することにより可動ピン13がバックドアガラス9側に
移動される。従って、バックドアガラス9の閉時には、
自動的に可動ピン13の扇部13aと円盤12の第2切
り欠き部12bとの嵌合が解除され、ピボット軸10は
回動可能となる。
【0040】(5)バックドアガラス9の開時に、ワイ
パアーム3は、その揺動が規制され、所定のセット角度
と対応した位置で保持される。従って、バックドアガラ
ス9の開時に、ワイパアーム3が何らかの外力により、
外観上好ましくない位置に移動してしまう等といったこ
とが防止される。
【0041】(6)第1及び第2切り欠き部12a,1
2bを、円盤12の軸中心からの距離が略同じとなる外
周側にそれぞれ形成した。従って、各切り欠き部12
a,12bに各ピン8,13が係合したときに保持され
る角度の精度が共に同様に高くなる。従って、前述した
ような各連結が確実に行われる。
【0042】(7)ピボット軸10を支持するためのピ
ボットホルダ11に、可動ピン13を支持するためのピ
ンホルダ11bを一体形成した。従って、部品点数が低
減されるとともに、組付け工数が低減される。
【0043】上記実施の形態は、以下のように変更して
実施してもよい。 ・上記実施の形態では、第2切り欠き部12b及び可動
ピン13が保持手段を構成したが、保持手段は、バック
ドアガラス9の開時にピボット軸10を所定のセット角
度と対応した角度に保持することができれば、例えば、
第2切り欠き部12bを溝や孔に変更する等、どのよう
に変更してもよい。
【0044】・上記実施の形態では、ピボット軸10に
円盤12を固定し、第1及び第2切り欠き部12a,1
2bを円盤12の外周側にそれぞれ形成したが、連結ピ
ン8及び可動ピン13と係合可能であれば、例えば円盤
12を長方形の板材とし、その端部に第1及び第2切り
欠き部12a,12bを形成する等、どのように変更し
てもよい。
【0045】・上記実施の形態では、円盤12をその軸
線方向に移動不能に固定し、可動ピン13を同軸線方向
に移動可能とし、可動ピン13を移動させることによ
り、各状態で円盤12と可動ピン13とを係合又は非係
合させるようにしたが、可動する部材を逆にしてもよ
い。例えば、円盤12を軸線方向に移動可能でアクチュ
エータ1側に付勢されたものとし、可動ピン13を軸線
方向に移動不能な固定ピンとし、バックドアガラス9の
開時には、円盤が付勢力にてバックドアガラス9から突
出移動されピンと係合し、閉時には円盤が例えば連結ピ
ン8にてバックドアガラス9側に移動されピンと非係合
となるようにしてもよい。
【0046】・上記実施の形態では、ワイパ装置を車両
バックドア側のボディ7とそのバックドアガラス9に設
けたが、バックドアガラス9のワイパ装置に限定され
ず、車体とその車体に対して回動開閉するガラスに設け
ればよい。
【0047】上記各実施の形態から把握できる請求項以
外の技術的思想について、以下にその効果とともに記載
する。 (イ)請求項3乃至5のいずれか1項に記載の車両用ワ
イパ装置において、前記ピボット軸を回動可能に支持す
るためにガラスに固定されるホルダと、前記第2係合部
を前記ピボット軸に沿って移動可能に支持するホルダと
を一体形成したことを特徴とする車両用ワイパ装置。こ
のようにすると、部品点数が低減される。
【0048】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
高い静粛性及び耐久性を図りながら、アクチュエータの
制御を複雑化することなく、ガラス閉時に該アクチュエ
ータの出力軸とピボット軸とを駆動連結させることがで
きる車両用ワイパ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態のワイパ装置を示す要部概略断面
図。
【図2】本実施の形態のワイパ装置を示す要部概略断面
図。
【図3】本実施の形態の円盤及び連結ピンを説明するた
めの説明図。
【図4】本実施の形態の円盤及び可動ピンを説明するた
めの説明図。
【符号の説明】
1…アクチュエータ、3…ワイパアーム、5…出力軸、
7…ボディ、9…バックドアガラス、10…ピボット
軸、13…可動ピン、15…固定ピン、12b…第2切
り欠き部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体(7)に対して回動開閉するガラス
    (9)にワイパアーム(3)を軸支するピボット軸(1
    0)を貫通させるとともに回動可能に支持させ、所定角
    度範囲で出力軸(5)を回動するアクチュエータ(1)
    を前記車体(7)側に設け、前記ガラス(9)の閉時に
    前記ピボット軸(10)と前記出力軸(5)とを駆動連
    結し、前記アクチュエータ(1)の駆動に基づいて前記
    ワイパアーム(3)を揺動させ、前記ガラス(9)表面
    を払拭する車両用ワイパ装置において、 前記アクチュエータ(1)は、その停止時に前記出力軸
    (5)を所定のセット角度に停止させるものであって、 前記ガラス(9)側には、その開時に前記ピボット軸
    (10)を前記出力軸(5)と連結可能に保持する保持
    手段(12b,13)を設けたことを特徴とする車両用
    ワイパ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両用ワイパ装置にお
    いて、 前記ガラス(9)の閉時に前記保持手段(12b,1
    3)による保持を解除する保持解除手段(15)を設け
    たことを特徴とする車両用ワイパ装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の車両用ワイパ装置にお
    いて、 前記保持手段(12b,13)は、 前記ピボット軸(10)から径方向に延出した位置に設
    けられる第1係合部(12b)と、 前記ピボット軸(10)に沿って移動可能に支持される
    とともに、前記第1係合部(12b)側に付勢された第
    2係合部(13)とを備え、前記ガラス(9)の開時に
    は、前記第1係合部(12b)に前記第2係合部(1
    3)が係合することにより、該ピボット軸(10)の回
    動を規制することを特徴とする車両用ワイパ装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の車両用ワイパ装置にお
    いて、 前記保持解除手段(15)は、前記車両(7)側に設け
    られ、前記ガラス(9)の閉時に前記第2係合部(1
    3)と係合することにより該第2係合部(13)を移動
    させ、該第2係合部(13)と前記第1係合部(12
    b)の係合を解除することを特徴とする車両用ワイパ装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の車両用ワイパ装置にお
    いて、 前記第1係合部は、切り欠き部(12b)であり、 前記第2係合部は、可動ピン(13)であることを特徴
    とする車両用ワイパ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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