JP2000238621A - 車両用ワイパ装置 - Google Patents

車両用ワイパ装置

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JP2000238621A
JP2000238621A JP11043203A JP4320399A JP2000238621A JP 2000238621 A JP2000238621 A JP 2000238621A JP 11043203 A JP11043203 A JP 11043203A JP 4320399 A JP4320399 A JP 4320399A JP 2000238621 A JP2000238621 A JP 2000238621A
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JP
Japan
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wiper device
vehicle
actuator
glass
shaft
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JP11043203A
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English (en)
Inventor
Shinji Murata
真二 村田
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Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高精度な取付作業を必要とすることなく、実際
の払拭軌跡と所望の払拭軌跡との誤差を小さく抑えるこ
とができる車両用ワイパ装置を提供する。 【解決手段】ガラス4側には、アクチュエータ3の出力
軸3aと同軸状に支持された支軸15aを有するととも
に、連結ピン16を有するホイール15が備えられる。
連結ピン16は、出力軸3aに設けられる円盤8の連結
孔8aに嵌挿されて、該出力軸3aとホイール15とを
駆動連結する。そして、そのホイール15とワイパアー
ムを軸支するピボット軸10との間には、アクチュエー
タ3の出力を減速するリンク部18が備えられる。。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用ワイパ装置に
係り、詳しくは、ガラスハッチ方式を採用したバックド
アガラス表面を払拭するワイパ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年のワゴン車やハッチバック車等で
は、荷室を開閉するバックドアに設けられたバックドア
ガラスを、そのバックドアの開閉とは別に回動開閉可能
とした所謂ガラスハッチ方式を採用したものがある。こ
のようなバックドアガラスの表面を払拭するワイパ装置
は、従来よりガラスに対して直接取り付けられていた。
【0003】しかしながら、前記ワイパ装置を構成する
部材の中で、特にアクチュエータは大型で重量物であ
る。そのため、バックドアガラスを開けるときには大き
な操作力が必要である。又、ガラスを閉めるときには該
ガラスがバックドアに衝突する。このとき、その衝撃が
大きいと、ガラスのアクチュエータを固定する部分に大
きな荷重がかかり、そこからガラスが割れるおそれがあ
る。又、アクチュエータによりワイパ装置が大型化し、
ワイパ装置により後方視界が大きく遮られてしまう。更
に、アクチュエータをガラス側に固定すると、該アクチ
ュエータの駆動源たるモータに電源を供給する構造が複
雑化してしまう。
【0004】そこで、アクチュエータをバックドア側に
固定するとともに、ガラス側にはワイパアームを軸支す
るピボット軸を回動可能に支持して、ガラス閉時にアク
チュエータとピボット軸とを駆動連結するワイパ装置が
考案された。
【0005】詳述すると、アクチュエータは、駆動源た
る電動モータの出力を減速機構や4節リンク機構を介し
て該アクチュエータの出力軸に固定された円盤に伝達
し、その円盤を所定の揺動角度で揺動させる。この円盤
には、出力軸の回動中心(中心軸線)に対して径方向に
オフセットした位置に連結孔が形成される。一方、ピボ
ット軸は、アクチュエータの出力軸と同軸状となるよう
にピボットホルダにより回動可能に支持され、該ホルダ
はガラスに固定される。ピボット軸にはアクチュエータ
側端部にレバーが固定され、該レバーには円盤の連結孔
に嵌挿する連結ピンが備えられる。
【0006】そして、ガラスが閉められて円盤の連結孔
に連結ピンが嵌挿すると、該円盤とレバーとが駆動連結
する。即ち、アクチュエータが作動し円盤が所定の揺動
角度で揺動すると、レバーも同様に揺動する。レバーの
揺動によりピボット軸が所定角度回動すると、ワイパア
ームが所定角度揺動し、該アーム先端に連結するワイパ
ブレードによりガラス表面が払拭される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したワ
イパ装置を車両に対して組み付けたときに、アクチュエ
ータの出力軸とピボット軸との間に軸ずれが生じる場合
がある。そのため、このような場合であっても円盤の連
結孔に連結ピンが嵌挿できるように、該連結孔の径方向
の内径が連結ピンの直径より若干大きく形成されてい
る。
【0008】しかしながら、前記出力軸とピボット軸と
の間に軸ずれが生じていると、円盤の揺動中心とレバー
の揺動中心とがずれるため、該円盤の揺動角度とレバー
の揺動角度が異なってしまう。すると、ワイパアームの
揺動角度も同様に異なってしまうので、ワイパブレード
の払拭軌跡が所望の払拭軌跡とは異なってしまう。
【0009】又、円盤にはモータの出力が減速機構やリ
ンク機構によって最終的に既定の揺動角度に設定された
揺動運動に変換されて伝達されるので、該円盤とレバー
との間で発生する取付誤差がワイパブレードの払拭軌跡
に大きく反映されてしまう。従って、僅かな軸ずれであ
っても払拭軌跡が所望の払拭軌跡に対して大きく異なっ
てしまうという問題がある。従って、確実に軸ずれが生
じないよう精度の高い取付作業が必要とされる。
【0010】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、高精度な取付作業を
必要とすることなく、実際の払拭軌跡と所望の払拭軌跡
との誤差を小さく抑えることができる車両用ワイパ装置
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、車体に対して回動開閉す
るガラスにワイパアームを軸支するピボット軸を貫通さ
せるとともに回動可能に支持させ、第1連結部を有した
出力軸を作動するアクチュエータを前記車体側に設け、
前記ガラスの閉時に前記出力軸に設けた第1連結部と前
記ピボット軸とを駆動連結し、前記アクチュエータの作
動に基づいてワイパアームを揺動させて前記ガラス表面
を払拭する車両用ワイパ装置において、前記ガラス側に
は、前記出力軸と同軸状に支持された回転軸を有すると
ともに、前記第1連結部と連結する第2連結部を備え、
その第2連結部とピボット軸との間には、前記アクチュ
エータの出力を揺動又は減速させる出力変換手段を備え
る。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の車両用ワイパ装置において、前記アクチュエータは、
前記第1連結部を回転させるものであり、前記出力変換
手段は、前記ワイパアームを揺動すべく、前記第1連結
部とともに回転する第2連結部の回転運動を前記ピボッ
ト軸の揺動運動に変換するリンク機構を備える。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の車両用ワイパ装置において、前記第1連結部と
前記第2連結部のいずれか一方は、前記各軸と一体回転
可能に設けられる第1回転体と、該回転体の中心軸線か
ら径方向にオフセットした位置に設けられる連結ピンと
から構成され、いずれか他方は、前記連結ピンが嵌挿さ
れる嵌挿部が形成されるとともに、前記各軸と一体回転
可能に設けられる第2回転体である。
【0014】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の車両用ワイパ装置において、前記嵌挿部を、その長径
が前記第2回転体の径方向に沿った長円形状に形成し
た。請求項5に記載の発明は、請求項1又は2に記載の
車両用ワイパ装置において、前記第1,第2連結部は、
前記各軸と一体、又は同軸状に設けられる。
【0015】請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の
いずれか1項に記載の車両用ワイパ装置において、前記
第1連結部と前記第2連結部のいずれか一方を、前記各
軸の軸方向に沿って移動可能に設けるとともに、いずれ
か他方側に突出するように付勢する。
【0016】従って、請求項1に記載の発明によれば、
ガラス側には、アクチュエータの出力軸と同軸状に支持
された回転軸を有するとともに、出力軸に設けられる第
1連結部と連結する第2連結部が備えられる。そして、
その第2連結部とワイパアームを軸支するピボット軸と
の間には、アクチュエータの出力を揺動又は減速させる
出力変換手段が備えられる。このようにすると、出力軸
と回転軸に軸ずれが生じた場合、第1連結部の回転中心
と第2連結部のそれとがずれるため、各連結部の回転角
度(回転位置)が相違する。しかしながら、第2連結部
は最終的にワイパアームの揺動運動を既定の揺動角度に
決定する出力変換手段の入力段であるので、各連結部の
回転角度(回転位置)が相違しても、ピボット軸は所望
の位置から大きくずれない。従って、出力軸と回転軸に
軸ずれが生じても、実際の払拭軌跡と所望の払拭軌跡と
の誤差が小さく抑えられる。従って、車体に対する精度
の高い取付作業を必要としない。
【0017】請求項2に記載の発明によれば、アクチュ
エータは、第1連結部を回転させる。出力変換手段に
は、ワイパアームを揺動すべく、第1連結部とともに回
転する第2連結部の回転運動をピボット軸の揺動運動に
変換するリンク機構が備えられる。このようにしても、
前記請求項と同様に、車体に対する精度の高い取付作業
を必要とせず、実際の払拭軌跡と所望の払拭軌跡との誤
差が小さく抑えることができる。
【0018】請求項3に記載の発明によれば、第1,第
2連結部のいずれか一方は、各軸と一体回転可能に設け
られる第1回転体と、該回転体の中心軸線から径方向に
オフセットした位置に設けられる連結ピンとから構成さ
れる。いずれか他方は、連結ピンが嵌挿される嵌挿部が
形成されるとともに、前記各軸と一体回転可能に設けら
れる第2回転体で構成される。そして、連結ピンが嵌挿
部に嵌挿することで、アクチュエータの出力軸とピボッ
ト軸とを駆動連結することができる。
【0019】請求項4に記載の発明によれば、嵌挿部
は、その長径が第2回転体の径方向に沿った長円形状に
形成される。そのため、各回転体の軸間で多少軸ずれが
生じても、連結ピンが嵌挿部に容易に嵌挿することがで
きる。
【0020】請求項5に記載の発明によれば、第1,第
2連結部は、各軸と一体、又は同軸状に設けられる。そ
のため、アクチュエータ及び出力変換手段をそれぞれケ
ース内に設けるとき、少なくとも第1,第2連結部が露
出するように開口を設ける必要があるが、各連結部は各
軸と一体、又は同軸状に設けたので、その開口を小さく
することができる。従って、美観を向上することができ
る。
【0021】請求項6に記載の発明によれば、第1連結
部と第2連結部のいずれか一方は、各軸の軸方向に沿っ
て移動可能に設けられ、いずれか他方側に突出するよう
に付勢される。そのため、各連結部が非連結状態となっ
たとき、付勢された第1連結部(第2連結部)が付勢力
に抗して反第2連結部(反第1連結部)側に移動する。
従って、このような場合であっても、ガラスを容易に閉
めることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
の形態を図1〜図3に従って説明する。図1〜図3は、
本実施の形態の車両用ワイパ装置を示す。ワイパ装置1
は、ガラスハッチ方式を採用したバックドアガラス表面
を払拭するワイパ装置である。ワイパ装置1は、バック
ドア2側に搭載されるアクチュエータ3と、バックドア
ガラス4側に搭載されるガラス側ユニット5とから構成
される。
【0023】アクチュエータ3は、電動モータ6と減速
部7とで一体に構成され、バックドア2の取付部2aに
取り付けられる。アクチュエータ3の出力軸3aには円
盤8が一体回転可能に固定される。円盤8は、本実施の
形態ではモータ6により一方向にのみ回転される。又、
円盤8には、出力軸3aの中心軸線L1に対して径方向
にオフセットした外周よりの位置に、表裏を貫通する連
結孔8aが形成される。連結孔8aは、長円形状であっ
て、その長径が揺動円盤8の径方向に沿うように形成さ
れる。連結孔8aの短径は、後述する連結ピン16の径
より若干大きく形成される。
【0024】一方、ガラス側ユニット5において、バッ
クドアガラス4の表裏を貫通するピボット軸10はピボ
ットホルダ11により回動可能に支持され、該ホルダ1
1はガラス4に固定される。ピボット軸10の室外側の
端部にはワイパアーム12が固定され、該アーム12の
先端部にはガラス4表面を払拭するワイパブレード(図
示略)が連結される。ピボットホルダ11の室内側に
は、前記ユニット5の室内側構成部材(後述するリンク
部18)を収容するためのケース11aが一体に形成さ
れる。
【0025】前記ケース11a内において、ピボット軸
10の室内側(アクチュエータ3側)端部にはレバー1
3の基端部が固定され、該レバー13の先端部にはリン
クロッド14の一端が連結される。又、ケース11aに
は、ホイール15が支軸15aにより回転可能に支持さ
れる。ホイール15は、支軸15aと前記アクチュエー
タ3の出力軸3aとが同軸状となるように(支軸15a
の中心軸線が出力軸3aの中心軸線L1と一致するよう
に)配置される。又、ホイール15には、前記円盤8の
連結孔8aに嵌挿すべく支軸15aの中心軸線に対して
径方向にオフセットした外周よりの位置に連結ピン16
が備えられる。連結ピン16の先端側(円盤8側)は先
細に形成される。尚、ガラス4の閉時には連結ピン16
が連結孔8aに嵌挿し易く、ガラス4の開時には連結ピ
ン16が連結孔8aから容易に抜けるようになってい
る。
【0026】連結ピン16は、ピンホルダ17により支
軸15aの軸方向に沿って移動可能に支持され、図1に
示すようにアクチュエータ3側に突出するようにピンホ
ルダ17に内装されたスプリングSにより付勢されてい
る。尚、前記ケース11aには、該ケース11aが支軸
15aを中心とした連結ピン16の円運動を妨げないよ
うにホイール15と略同径の開口11bが形成される。
【0027】前記ピンホルダ17には、前記リンクロッ
ド14の他端が連結されている。つまり、ケース11a
内には、レバー13、リンクロッド14、ホイール1
5、ピンホルダ17によって4節リンク機構よりなるリ
ンク部18が構成される。そして、このようなリンク部
18は、前記アクチュエータ3の作動による円盤8の回
転運動をワイパアーム12の揺動運動に変換する。
【0028】このように構成されたワイパ装置1では、
ガラス4が閉められて円盤8の連結孔8aに連結ピン1
6が嵌挿した状態では、該円盤8とホイール15とが駆
動連結した状態となる。そして、アクチュエータ3が作
動し円盤8が回転すると、ホイール15が同様に回転す
る。すると、リンク部18により、レバー13が揺動
し、ピボット軸10が所定角度で回動する。そして、ワ
イパアーム12が所定の揺動角度で揺動して、ワイパブ
レードによりガラス4表面が払拭される。
【0029】又、図2に示すように、ガラス4が開けら
れると、該ガラス4の開作動とともに円盤8の連結孔8
aから連結ピン16が抜けるだけであるので、該ガラス
4を容易に開作動することができる。そして、ガラス4
が再び閉められると、円盤8の連結孔8aに連結ピン1
6が嵌挿し、該円盤8とホイール15とが再び駆動連結
した状態になる。
【0030】ここで、ガラス4の開時に何らかの原因で
連結ピン16が連結孔8aに嵌挿可能な位置からホイー
ル15が回転したとする。この場合、ガラス4を閉めた
ときに連結ピン16が円盤8の表面8bに当接して没入
する。次に、アクチュエータ3の作動により円盤8が回
転すると、連結ピン16の先端が円盤8の表面8bに摺
接される。このとき、連結ピン16に摺接抵抗が作用す
るが、ピボット軸10はホイール15がその摺接抵抗に
より円盤8と連れ回りしないようにピボットホルダ11
に対して支持されている。
【0031】そして、連結孔8aに連結ピン16が嵌挿
可能な位置まで円盤8が回転したとき、連結ピン16は
スプリングSの付勢力により連結孔8aに再び嵌挿され
る。こうして、円盤8とホイール15とが再び駆動連結
される。そして、これ以降、円盤8の回転に基づいて、
ワイパアーム12が揺動し、ワイパブレードによりガラ
ス4表面が払拭される。
【0032】又、このようなワイパ装置1がバックドア
2及びガラス4に組み付けたときに、仮にアクチュエー
タ3の出力軸3aとホイール15の支軸15aとの間に
軸ずれが生じた場合を想定する。この場合、円盤8の回
転中心とホイール15の回転中心とがずれるため、該円
盤8の回転角度(回転位置)とホイール15の回転角度
(回転位置)とがずれてしまう。
【0033】しかしながら、ホイール15は最終的に揺
動角度を決定する(回転運動をワイパアーム12の揺動
運動に変換する)リンク部18の入力段であるので、円
盤8の回転角度(回転位置)とホイール15のそれとが
ずれても、リンク部18の出力段であるレバー13は所
望の位置から大きくずれない。つまり、円盤8とホイー
ル15との間で発生する取付誤差によって、ワイパブレ
ードの払拭軌跡は大きく反映されない。
【0034】従って、本実施形態では、出力軸3aと支
軸15aとの間に軸ずれが生じても、取付後の実際のワ
イパブレードの払拭軌跡と所望の払拭軌跡との誤差が小
さく抑えられる。そのため、本実施形態のワイパ装置1
は、精度の高い取付作業を必要としない。
【0035】上記したように、本実施の形態では、以下
に示す作用効果を得ることができる。 (1)本実施形態では、アクチュエータ3の円盤8と、
最終的に揺動角度を決定するリンク部18の入力段のホ
イール15と連結するようにした。このようにすると、
アクチュエータ3の出力軸3aとホイール15の支軸1
5aの軸ずれによって、円盤8の回転角度(回転位置)
とホイール15のそれとがずれるが、ホイール15はリ
ンク部18の入力段であるので、リンク部18の出力段
であるレバー13は所望の位置から大きくずれない。つ
まり、円盤8とホイール15との間で発生する取付誤差
によって、ワイパブレードの払拭軌跡は大きく反映され
ない。従って、本実施形態では、出力軸3aと支軸15
aとの間に軸ずれが生じても、取付後の実際のワイパブ
レードの払拭軌跡と所望の払拭軌跡との誤差が小さく抑
えられる。そのため、本実施形態のワイパ装置1は、精
度の高い取付作業を必要としない。
【0036】又、逆に、円盤8の回転角度(回転位置)
とホイール15のそれとがずれても実際のワイパブレー
ドの払拭軌跡と所望の払拭軌跡との誤差が小さいので、
連結孔8aにおける円盤8の回転方向の内径を連結ピン
16の径より大きい径で形成することができる。このよ
うにすれば、連結孔8aに連結ピン16を嵌挿し易くす
ることができる。又、連結孔8aの形成時の精度を高く
しなくてもよい。
【0037】(2)連結ピン16は、支軸15aの軸方
向に沿って移動可能に支持され、アクチュエータ3側に
突出するようにスプリングSにより付勢される。そのた
め、ガラス4の開時にホイール15が何らかの原因で回
転して連結ピン16が円盤8の表面8bに当接すると
き、該ピン16は没入する。従って、このような場合で
あっても、ガラス4を容易に閉めることができる。
【0038】(3)連結孔8aは、円盤8の径方向に沿
った長孔となるように形成される。そのため、出力軸3
aと支軸15aとの間で多少軸ずれが生じても、連結ピ
ン16が連結孔8aに容易に嵌挿することができる。
【0039】尚、本発明の実施の形態は以下のように変
更してもよい。 ○上記実施の形態では、ホイール15の外周より位置に
連結ピン16を設け、該ピン16を円盤8の連結孔8a
に嵌挿することで、アクチュエータ3の出力軸3aとホ
イール15とを駆動連結するようにしたが、出力軸3a
とホイール15との駆動連結はこれに限定されるもので
はない。例えば、図4のように変更してもよい。
【0040】詳述すると、図4に示すように、ケース1
1aにはホイール15が軸部15bにより回転可能に支
持される。ホイール15は、軸部15bとアクチュエー
タ3の出力軸3aとが同軸状となるように配置される。
又、ホイール15には、軸部15bの中心軸線に対して
径方向にオフセットした外周より位置にリンクロッド1
4の他端がピン20により連結される。
【0041】軸部15bには、ホイール15と一体回動
可能かつ軸方向に沿って所定範囲で移動可能な連結部2
1が支持される。この連結部21は、その中心軸線と軸
部15bのそれとが一致するように設けられる。又、連
結部21は、ケース11aに形成された該連結部21の
外径より若干その径が大きい開口11cからアクチュエ
ータ3の出力軸3a側に突出するようにスプリングSに
より付勢されている。軸部15bの先端(出力軸3a
側)には、連結部21の中心軸線を通り径方向に直線状
に延びる凸条21aが形成される。これに対し、アクチ
ュエータ3の出力軸3aには、凸条3bと連結する溝部
3bが形成される。
【0042】そして、ガラス4が閉められて出力軸3a
の溝部3bに連結部21の凸条21aが嵌挿した状態で
は、該出力軸3aとホイール15とが駆動連結した状態
となって、アクチュエータ3の作動によりワイパアーム
12が揺動される。又、ガラス4の開時に連結部21の
凸条21aが出力軸3aの溝部3bに嵌挿可能な位置か
らホイール15が回転したとする。この場合、連結部2
1が出力軸3aの先端面に当接して没入する。そして、
次に、アクチュエータ3の作動により凸条21aが溝部
3bに嵌挿可能な位置まで出力軸3aが回転したとき、
連結部21の凸条21aはスプリングSの付勢力により
溝部3bに再び嵌挿される。
【0043】従って、このように構成しても、上記実施
の形態と同様の作用効果を得ることができる。又、この
形態では、ケース11aに形成される開口11cは上記
実施の形態と比べて小さくできるので、ガラス4を開け
たときの美観を向上することができる。
【0044】○上記実施の形態では、円盤8の連結孔8
aに対してホイール15に設けた連結ピン16を嵌挿す
ることで、アクチュエータ3の出力軸3aとホイール1
5との駆動連結を行ったが、出力軸3aとホイール15
との駆動連結はこれに限定されるものではない。
【0045】○上記実施の形態では、円盤8を一方向に
のみ回転させ、リンク部18によりピボット軸10を回
動させるようにしたが、リンク部18を単なる減速部に
置換し、正逆転可能なモータで円盤8を双方向に回動さ
せるようにしてもよい。
【0046】○上記実施の形態では、バックドア2と該
ドア2に対して回動開閉可能に支持したガラス4との間
にワイパ装置1を設けたが、バックドア2を有しない車
体と該車体に対して回動開閉可能に支持したガラスとの
間に上記したようなワイパ装置を設けてもよい。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
高精度な取付作業を必要とすることなく、実際の払拭軌
跡と所望の払拭軌跡との誤差を小さく抑えることができ
る車両用ワイパ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態におけるガラス閉時の車両用ワイ
パ装置の断面図である。
【図2】 ガラス開時の車両用ワイパ装置の断面図であ
る。
【図3】 ワイパ装置の分解斜視図である。
【図4】 別例におけるガラス閉時の車両用ワイパ装置
の断面図である。
【符号の説明】
2…車体としてのバックドア、3…アクチュエータ、3
a…出力軸、3b…第1連結部としての溝部、4…ガラ
スとしてのバックドアガラス、8…第1連結部を構成す
る第2回転体としての円盤、8a…第1連結部を構成す
る嵌挿部としての連結孔、10…ピボット軸、12…ワ
イパアーム、15…第2連結部を構成する第1回転体と
してのホイール、15a…回転軸としての支軸、15b
…回転軸としての軸部、16…第2連結部を構成する連
結ピン、18…出力変換手段及びリンク機構としてのリ
ンク部、21…第2連結部としての連結部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体(2)に対して回動開閉するガラス
    (4)にワイパアーム(12)を軸支するピボット軸
    (10)を貫通させるとともに回動可能に支持させ、第
    1連結部(8,8a,3b)を有した出力軸(3a)を
    作動するアクチュエータ(3)を前記車体(2)側に設
    け、前記ガラス(4)の閉時に前記出力軸(3a)に設
    けた第1連結部(8,8a,3b)と前記ピボット軸
    (10)とを駆動連結し、前記アクチュエータ(3)の
    作動に基づいてワイパアーム(12)を揺動させて前記
    ガラス(4)表面を払拭する車両用ワイパ装置におい
    て、 前記ガラス(4)側には、前記出力軸(3a)と同軸状
    に支持された回転軸(15a,15b)を有するととも
    に、前記第1連結部(8,8a,3b)と連結する第2
    連結部(15,16,21)を備え、 その第2連結部(15,16,21)とピボット軸(1
    0)との間には、前記アクチュエータ(3)の出力を揺
    動又は減速させる出力変換手段(18)を備えることを
    特徴とする車両用ワイパ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両用ワイパ装置にお
    いて、 前記アクチュエータ(3)は、前記第1連結部(8,8
    a,3b)を回転させるものであり、 前記出力変換手段(18)は、前記ワイパアーム(1
    2)を揺動すべく、前記第1連結部(8,8a,3b)
    とともに回転する第2連結部(15,16,21)の回
    転運動を前記ピボット軸(10)の揺動運動に変換する
    リンク機構(18)を備えることを特徴とする車両用ワ
    イパ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の車両用ワイパ装
    置において、 前記第1連結部(8,8a)と前記第2連結部(15,
    16)のいずれか一方は、前記各軸(3a,15a)と
    一体回転可能に設けられる第1回転体(15)と、該回
    転体(15)の中心軸線から径方向にオフセットした位
    置に設けられる連結ピン(16)とから構成され、 いずれか他方は、前記連結ピン(16)が嵌挿される嵌
    挿部(8a)が形成されるとともに、前記各軸(3a,
    15a)と一体回転可能に設けられる第2回転体(8)
    であることを特徴とする車両用ワイパ装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の車両用ワイパ装置にお
    いて、 前記嵌挿部(8a)を、その長径が前記第2回転体
    (8)の径方向に沿った長円形状に形成したことを特徴
    とする車両用ワイパ装置。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2に記載の車両用ワイパ装
    置において、 前記第1,第2連結部(3b,21)は、前記各軸(3
    a,15b)と一体、又は同軸状に設けられることを特
    徴とする車両用ワイパ装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の車
    両用ワイパ装置において、 前記第1連結部(8,8a,3b)と前記第2連結部
    (15,16,21)のいずれか一方を、前記各軸(3
    a,15a,15b)の軸方向に沿って移動可能に設け
    るとともに、いずれか他方側に突出するように付勢する
    ことを特徴とする車両用ワイパ装置。
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