JP2000238350A - プリント装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ページメモリを有しないプリント装置におい
ても、回転印刷を可能にすること。 【解決手段】 受信回路１０１はホストコンピュータか
ら印刷データを受信し出力する。ＣＰＵ回路１０２は、
受信回路１０１からの印刷データを所定の大きさのセル
に区分してセル単位で圧縮しラスタワークメモリ回路１
０４に記憶すると共に、ラスタワークメモリ回路１０４
に記憶した印刷データをセル単位で解凍及び回転してバ
ンドメモリ回路１０５に出力する。バンドメモリ回路１
０５に記憶された印刷データは印刷機構１０７によって
印刷され、これにより、元の印刷データを回転した印刷
が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、図形や文字等の印
刷データを受信して、プリント用紙に印刷を行うプリン
ト装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から、文字や図形等の印刷データを
受信手段で受信し、印刷手段によって、プリント用紙供
給手段に収納されたプリント用紙に印刷するプリント装
置が使用されている。また、正規のプリント用紙が用紙
切れを発生して他のサイズのプリント用紙に代替印刷を
行う場合や、正規のプリント用紙が収納されている場合
でも余白が少なくなるように印刷したい場合等、印刷デ
ータを所定角度回転させて印刷することが要望されてお
り、かかる要望に応えるべく、印刷データを回転させて
印刷（回転印刷）する機能を有するプリント装置が開発
されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】回転印刷機能を有する
従来のプリント装置において回転印刷を行う場合、先
ず、受信手段で受信した印刷データをラスタライズし、
このラスタライズされた印刷データを、スキャン方向と
ライン方向を入れ替えて逆にすることにより所定角度
（例えば９０度）回転させる。次に、前記回転した印刷
データを一度ページメモリに保存し、印刷する際に前記
ページメモリから再度読出すようにしている。したがっ
て、ページメモリや仮想ページメモリ等のページメモリ
相当のメモリが必要になるため、インクジェットプリン
タ、サーマルプリンタあるいは静電プリンタ等のページ
メモリを有しないプリント装置においては回転印刷がで
きないという問題があった。

【０００４】本発明は、ページメモリを有しないプリン
ト装置においても、回転印刷を可能にすることを課題と
している。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明のプリント装置
は、印刷データを受信する受信手段と、プリント用紙を
供給するプリント用紙供給手段を有する印刷手段とを備
え、前記印刷手段によって、前記受信手段で受信した印
刷データを、プリント用紙供給手段から供給されるプリ
ント用紙に印刷するプリント装置において、前記受信手
段からの印刷データを所定の大きさのセルに区分して前
記セル単位で回転し出力する印刷データ回転手段と、前
記印刷データ回転手段からの印刷データを記憶するバン
ドメモリとを備え、前記バンドメモリに記憶した印刷デ
ータを前記印刷手段に出力して印刷することを特徴とし
ている。印刷データ回転手段は、受信手段からの印刷デ
ータを所定の大きさのセルに区分して前記セル単位で回
転し出力する。前記印刷データ回転手段によって回転さ
れた印刷データはバンドメモリに記憶され、印刷手段に
より印刷される。

【０００６】前記印刷データ回転手段は、前記印刷デー
タを所定の大きさのセルに区分してセル単位で圧縮する
圧縮手段と、前記圧縮手段で圧縮した印刷データを記憶
する記憶手段と、前記記憶手段に記憶した印刷データを
セル単位で解凍及び回転して前記バンドメモリに出力す
る第１の解凍手段とを備えて成るように構成してもよ
い。また、前記印刷データ回転手段は、前記印刷データ
を所定の大きさのセルに区分すると共に回転させてセル
単位で圧縮する圧縮手段と、前記圧縮手段で圧縮した印
刷データを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶し
た印刷データをセル単位で解凍して前記バンドメモリに
出力する第２の解凍手段とを備えて成るように構成して
もよい。

【０００７】さらに、前記圧縮手段は、前記印刷データ
を可逆的に圧縮するように構成してもよい。さらにま
た、前記印刷データの回転印刷を指示する操作手段を備
え、前記印刷データ回転手段は、前記操作手段による回
転印刷指示に応答して、前記受信手段からの印刷データ
を回転するように構成してもよい。

【０００８】

【発明の実施の形態】図１は本発明の実施の形態に係る
プリント装置のブロック図である。図１において、プリ
ント装置は、ホストコンピュータから送信される図形や
文字等の印刷データを受信する受信手段としての受信回
路１０１、後述する処理や制御を行う中央処理装置（Ｃ
ＰＵ回路）１０２、回転印刷の指示入力等を行う操作手
段としての操作パネル１０３、記憶手段としてのラスタ
ワークメモリ回路１０４、バンドメモリ回路１０５、ラ
スタワークメモリ回路１０４及びバンドメモリ回路１０
５の書込／読出を制御すると共に書込／読出アドレスを
指定するメモリ制御回路１０６、プリント用紙を供給す
るプリント用紙供給手段（図示せず）を有し、バンドメ
モリ回路１０５の出力信号を印刷する印刷手段としての
印刷機構１０７を備えている。ここで、ＣＰＵ回路１０
２、ラスタワークメモリ回路１０４及びメモリ制御回路
１０６は、印刷データ回転手段を構成している。

【０００９】図２は、ラスタワークメモリ回路１０４の
内部構成を示す図である。図２において、ラスタワーク
メモリ回路１０４は、６４ライン分のラスタデータを保
存するためのラインデータ保存バッファ２０１と、６４
ドット×６４ドットの印刷データを単位とするセル毎に
圧縮をかけた印刷データを保存するための圧縮データ保
存バッファ２０２とを備えている。

【００１０】図３及び図４はＣＰＵ回路１０２の処理を
示すフローチャートで、図３はラスタライズした印刷デ
ータをラスタワークメモリ回路１０４に保存する際の処
理動作を示し又、図４はラスタワークメモリ回路１０４
に保存した印刷データを印刷する際の処理動作を示して
いる。また、図５は、セル毎に分割、圧縮されて、圧縮
データ保存バッファ２０２に保存された印刷データを示
す図で、図６は、印刷処理する際に、バンドメモリ回路
１０５に記憶された印刷データを示す図である。

【００１１】以下、図１乃至図６を用いて本実施の形態
の動作を説明する。先ず、操作パネル１０３によって回
転印刷の指示が入力されていない場合には、受信回路１
０１によって受信されたホストコンピュータからの印刷
データは、ＣＰＵ回路１０２によってラスタライズされ
た後、バンドメモリ回路１０５の記憶領域の中、メモリ
制御回路１０６によって指定されたアドレスに順次記憶
される。その後、バンドメモリ回路１０５は、メモリ制
御回路１０６によって読出状態に制御されると共に読出
アドレスが順次指定されて、記憶された印刷データが印
刷機構１０７に順次出力される。これにより、印刷機構
１０７において、プリント用紙供給手段から供給される
プリント用紙に、印刷データに対応する印刷が行われ
る。

【００１２】次に、操作パネル１０３によってＣＰＵ回
路１０２に回転印刷の指示が入力されている場合には、
以下の回転印刷処理が行われる。即ち、先ず、ＣＰＵ回
路１０２は、操作パネル１０３からの回転印刷指示を受
けると、図３に示すように、ラスタライズされた６４ラ
イン分の印刷データをラスタワークメモリ回路１０４の
ラインデータ保存バッファ２０１に保存する（ステップ
Ｓ３０１）。

【００１３】次に、６４ドット×６４ドットをセルの１
単位として、セル毎に圧縮をかけ、圧縮した印刷データ
を圧縮データ保存バッファ２０２に保存する（ステップ
Ｓ３０２）。ここで、ステップＳ３０２は圧縮手段を構
成している。尚、圧縮方式としては、ＣＣＩＴＴ Ｇ４
（ＭＭＲ）方式等、各種の圧縮方式が使用できる。この
とき、可逆性のある圧縮方式の方が印刷品位の点から好
ましいが、非可逆性の圧縮方式であっても要求される印
刷品位を満たす場合等、必ずしも可逆性のある圧縮方式
が要求されない場合には、非可逆性の圧縮方式を採用す
ることができる。上記動作を全てのラインについて処理
を行った後、処理を終了する（ステップＳ３０３）。こ
のとき、圧縮データ保存バッファ２０２には、図５に示
すように、セル１〜５０が記憶される。

【００１４】次に、図４において、印刷に必要なセルを
圧縮データ保存バッファ２０２から読み出して解凍し
（ステップＳ４０１）、図６に示すように、解凍した印
刷データをバンドメモリ回路１０５に回転して記憶させ
る（ステップＳ４０２）。即ち、図５に示すセル１０、
２０、３０、４０、５０を解凍すると共に、図６に示す
ように、９０度回転させてバンドメモリ回路１０５に記
憶させる。ここで、ステップＳ４０１、Ｓ４０２は第１
の解凍手段を構成している。

【００１５】上記処理をバンドメモリ回路１０５におけ
る１バンド分の印刷データについて行った後（ステップ
Ｓ４０３）、バンドメモリ回路１０５から１バンド分の
印刷データを印刷機構１０７に出力して印刷処理を行う
（ステップＳ４０４）。これにより、印刷機構１０７で
はプリント用紙に、セル１０、２０、３０、４０、５０
を回転した印刷が行われる。上記処理に続いて、セル
９、１９、２９、３９、４９について同様の処理が行わ
れ、順次、最後のセル１、１１、２１、３１、４１まで
同様の処理を行って、ラスタライズされた全ての印刷デ
ータについて回転印刷処理が完了すると、処理を終了す
る（ステップＳ４０５）。

【００１６】以上述べた実施の形態においては、ラスタ
ワークメモリ回路１０４に記憶した印刷データを回転及
び解凍してバンドメモリ回路１０５に出力するようにし
たが、印刷データを回転すると共に圧縮してラスタワー
クメモリ回路１０４に記憶するようにしてもよい。即
ち、ＣＰＵ回路１０２の機能に、印刷データを所定の大
きさのセルに区分すると共に回転させてセル単位で圧縮
する圧縮手段としての機能、前記圧縮手段で圧縮した印
刷データを記憶手段としてのラスタワークメモリ回路１
０４に記憶する機能、および、ラスタワークメモリ回路
１０４に記憶した印刷データをセル単位で解凍して前記
バンドメモリに出力する第２の解凍手段としての機能を
備えるように構成してもよい。

【００１７】また、上記実施の形態においては、前記印
刷データの回転印刷を指示するために操作パネルから入
力指示するようにしたが、特に指示入力することなく、
自動的に回転するようにしてもよい。さらに、単一のプ
リント用紙供給手段を有する場合のみならず、複数のプ
リント用紙供給手段を有する場合にも適用できる。後者
の場合に、各プリント用紙供給手段にプリント用紙が収
納されているか否かを検出するプリント用紙検出手段を
設け、印刷データに対応する正規のプリント用紙が用紙
切れを生じ且つ前記正規のプリント用紙よりも大きいサ
イズのプリント用紙がプリント用紙供給手段に収納され
ている場合に、前記プリント用紙検出手段がこれを検出
してＣＰＵ回路１０２に検出信号を入力し、ＣＰＵ回路
１０２は前記検出信号に応答して、前記回転印刷処理を
行うようにしてもよい。また、このとき、前記検出信号
のみならず操作パネル１０３から回転印刷の指示が入力
されている場合に、前記回転印刷処理を行うようにする
等、種々の変更が可能である。

【００１８】さらにまた、インクジェットプリンタをは
じめとして、サーマルプリンタ、静電プリンタ等のプリ
ンタ装置あるいはプロッタ装置等、ページメモリを有し
ないプリント装置に適用することが可能である。

【００１９】以上述べたように、本発明の実施の形態に
よれば、印刷データを受信する受信回路１０１と、プリ
ント用紙を供給するプリント用紙供給手段を有する印刷
機構１０７とを備え、前記印刷機構１０７によって、受
信回路１０１で受信した印刷データを、プリント用紙供
給手段から供給されるプリント用紙に印刷するプリント
装置において、受信回路１０１からの印刷データを所定
の大きさのセルに区分して前記セル単位で回転し出力す
るＣＰＵ回路１０１、ラスタワークメモリ回路１０４及
びメモリ制御回路１０６と、前記セル単位で回転された
印刷データを記憶するバンドメモリ回路１０５とを備
え、バンドメモリ回路１０５に記憶した印刷データを印
刷機構１０７に出力して印刷することを特徴としている
ので、ページメモリを使用せずに、文字、図形等の元の
画像を所定角度（例えば９０度）回転した画像を印刷す
ることができる。したがって、インクジェットプリンタ
のような低価格のプリント装置等において、メモリを節
約することが可能になる。また、バンドメモリを使用し
たプリント装置においてラスタライズした印刷データの
処理機能を向上することが可能になる。

【００２０】

【発明の効果】本発明によれば、ページメモリを使用せ
ずに、文字、図形等の画像を回転して印刷することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態に係るプリント装置のブロ
ック図である。

【図２】本発明の実施の形態に使用するラスタワークメ
モリ回路の構成図である。

【図３】本発明の実施の形態に係るフローチャートであ
る。

【図４】本発明の実施の形態に係るフローチャートであ
る。

【図５】本発明の実施の形態に係る印刷データの配置を
示す説明図である。

【図６】本発明の実施の形態に係る回転印刷処理の説明
図である。

【符号の説明】

１０１・・・受信手段としての受信回路 １０２・・・印刷データ回転手段を構成するＣＰＵ回路 １０３・・・操作手段を構成する操作パネル １０４・・・記憶手段を構成するラスタワークメモリ回
路 １０５・・・バンドメモリ回路 １０６・・・印刷データ回転手段を構成するメモリ制御
回路 １０７・・・印刷手段を構成する印刷機構

─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成１２年４月２４日（２０００．４．２
４）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】特許請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【特許請求の範囲】

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 印刷データを受信する受信手段と、プリ
   ント用紙を供給するプリント用紙供給手段を有する印刷
   手段とを備え、前記印刷手段によって、前記受信手段で
   受信した印刷データを、プリント用紙供給手段から供給
   されるプリント用紙に印刷するプリント装置において、 前記受信手段からの印刷データを所定の大きさのセルに
   区分して前記セル単位で回転し出力する印刷データ回転
   手段と、前記印刷データ回転手段からの印刷データを記
   憶するバンドメモリとを備え、前記バンドメモリに記憶
   した印刷データを前記印刷手段に出力して印刷すること
   を特徴とするプリント装置。
2. 【請求項２】 前記印刷データ回転手段は、前記印刷デ
   ータを所定の大きさのセルに区分してセル単位で圧縮す
   る圧縮手段と、前記圧縮手段で圧縮した印刷データを記
   憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶した印刷データ
   をセル単位で解凍及び回転して前記バンドメモリに出力
   する第１の解凍手段とを備えて成ることを特徴とする請
   求項１記載のプリント装置。
3. 【請求項３】 前記印刷データ回転手段は、前記印刷デ
   ータを所定の大きさのセルに区分すると共に回転させて
   セル単位で圧縮する圧縮手段と、前記圧縮手段で圧縮し
   た印刷データを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記
   憶した印刷データをセル単位で解凍して前記バンドメモ
   リに出力する第２の解凍手段とを備えて成ることを特徴
   とする請求項１記載のプリント装置。
4. 【請求項４】 前記圧縮手段は、前記印刷データを可逆
   的に圧縮することを特徴とする請求項２又は３記載のプ
   リント装置。
5. 【請求項５】 前記印刷データの回転印刷を指示する操
   作手段を備え、前記印刷データ回転手段は、前記操作手
   段による回転印刷指示に応答して、前記受信手段からの
   印刷データを回転することを特徴とする請求項１、２、
   ３又は４記載のプリント装置。