JP2000236821A - 吸油抑制剤 - Google Patents

吸油抑制剤

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JP2000236821A
JP2000236821A JP11282631A JP28263199A JP2000236821A JP 2000236821 A JP2000236821 A JP 2000236821A JP 11282631 A JP11282631 A JP 11282631A JP 28263199 A JP28263199 A JP 28263199A JP 2000236821 A JP2000236821 A JP 2000236821A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油ちょうしたときに油の吸収を抑制すること
ができる吸油抑制剤を提供すること。 【解決手段】 アルギン酸エステルを含有することを特
徴とする吸油抑制剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油ちょうに伴う吸
油を抑制する作用を有する吸油抑制剤、および油分量を
抑えた油ちょう食品に関する。
【0002】
【従来の技術】油ちょう食品は、油ちょうすることによ
って製造される食品であり、現代人の食生活を支える食
べ物として広く好まれている。このため、油ちょう食品
はファーストフード店、菓子屋、パン屋、ケーキ屋、弁
当屋、コンビニエンスストアー、スーパー等で幅広く販
売されており、その種類もドーナツ、フライドポテト、
フライドチキン、天ぷら、ピロシキなど極めて豊富であ
る。
【0003】これらの多種多様な油ちょう食品はそれぞ
れ特徴的な食感を有しており、多くの消費者に受け入れ
られてきたが、さらに売上を伸ばすためには一段と食感
を改善することが必要とされる。特に、油ちょう食品中
に含まれる油分は、多すぎると食感を大幅に損ねてしま
うために油分を適当な範囲に調節することが極めて重要
である。また、油分に関しては、昨今の健康ブームによ
り消費者が摂取を控える傾向にあるため、このようなニ
ーズに応じた食品を提供することも求められている。
【0004】一方、油ちょう食品の製造に使用する油
は、食品原料として比較的高価であり、しかも劣化しや
すいことから、効率よく使用することが求められてい
る。特に油ちょう食品を大量に製造する菓子製造工場や
ファーストフード店では、最少量の油で最大個数の油ち
ょう食品を製造することが求められている。
【0005】しかしながら、油ちょう食品の原料となる
生地は、一般にそのまま油ちょうすると必要以上に油を
吸収してしまう傾向にあり、これらの要求を十分に満た
すものではない。このため、生地が油を吸収するのを抑
制する手段を開発することが求められている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、これら
の従来技術の要望に応えることを解決すべき課題とし
た。すなわち本発明は、油ちょうしたときに油の吸収を
抑制することができる吸油抑制剤を提供することを解決
すべき課題とした。また、本発明は、油分量を少なくし
て、食感を改善した油ちょう食品を提供することも解決
すべき課題とした。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らはこれらの課
題を解決するために鋭意検討を進めた結果、アルギン酸
エステルに吸油抑制作用があることを見出し、本発明を
完成するに至った。すなわち本発明は、アルギン酸エス
テルを含有することを特徴とする吸油抑制剤を提供す
る。
【0008】本発明の吸油抑制剤の好ましい態様とし
て、エステル化度が20%以上であるアルギン酸エステ
ルを含有する態様;エステル化度が50%以上であるア
ルギン酸エステルを含有する態様;エステル化度が50
〜90%であるアルギン酸エステルを含有する態様;1
%水溶液の20℃における粘度が2cp以上であるアル
ギン酸エステルを含有する態様;1%水溶液の20℃に
おける粘度が20cp以上であるアルギン酸エステルを
含有する態様;1%水溶液の20℃における粘度が20
〜600cpであるアルギン酸エステルを含有する態
様;海藻から取得したアルギン酸をエステル化したアル
ギン酸エステルを含有する態様;前記海藻が褐藻類に属
する海藻である態様;海藻を希鉱酸で洗浄し、アルカリ
溶液で抽出してから鉱酸で沈殿させることにより得たア
ルギン酸を、さらにエステル化することによって取得し
たアルギン酸エステルを含有する態様;海藻を希鉱酸で
洗浄し、アルカリ溶液で抽出してからカルシウム溶液で
沈殿させ、鉱酸で脱カルシウムすることにより得たアル
ギン酸を、さらにエステル化することによって取得した
アルギン酸エステルを含有する態様;粉末状である態
様;アルギン酸エステルの粒径が125μm以下である
態様;小麦粉をさらに含有する態様;小麦粉100重量
部に対してアルギン酸エステルを0.01重量%以上含
有する態様;小麦粉100重量部に対してアルギン酸エ
ステルを0.01〜3重量%含有する態様;有機酸塩を
さらに含有する態様;多糖類をさらに含有する態様;タ
ンパク質をさらに含有する態様;水溶液である態様を挙
げることができる。また本発明は、上記の吸油抑制剤を
用いて製造した油ちょう食品、ドーナツ、麺類およびフ
ライも提供する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の吸油抑制剤に使用するア
ルギン酸エステルは、アルギン酸を構成するカルボキシ
ル基の少なくとも一部がエステルに変換されている構造
を有する化合物の中から選択する。アルギン酸エステル
の分子量や構造、エステル化度は特に制限されない。ま
た、アルギン酸エステルを構成するβ−D−マンヌロン
酸とα−L−グルロン酸の割合や配列順序は特に制限さ
れない。したがって、β−D−マンヌロン酸のみからな
るブロック、α−L−グルロン酸のみからなるブロッ
ク、両者が混合しているブロックのすべてを有するアル
ギン酸エステルを使用してもよいし、そのいずれか1種
または2種からなるアルギン酸エステルを使用してもよ
い。
【0010】好ましい化合物は、エステル化度20%以
上のアルギン酸エステルである。中でも、エステル化度
が40%以上、特に50〜90%であるアルギン酸エス
テルを使用するのが好ましい。また、1%水溶液にした
場合の20℃における粘度は2cp以上であるのが好ま
しく、20〜600cpの範囲内であるのがより好まし
い。
【0011】本発明で使用するアルギン酸エステルは天
然物に由来するものであってもよいし、合成したもので
あってもよい。天然物から取得する場合は、海藻類など
からアルギン酸を取得したうえでエステル化するのが好
ましい。具体的には、高分子のアルギン酸が豊富に含ま
れている褐藻類等を例えば希硫酸で洗浄し、炭酸ナトリ
ウム溶液で抽出してから硫酸で沈殿させて高分子のアル
ギン酸を取得し、これを常法にしたがってエステル化す
ることによってアルギン酸エステルを取得することがで
きる。あるいは、褐藻類等を例えば希硫酸または希塩酸
などの希鉱酸で洗浄し、炭酸ナトリウム溶液などのアル
カリ溶液で抽出してから塩化カルシウム等のカルシウム
塩で沈殿させてアルギン酸カルシウムを取得した後、硫
酸または塩酸等の鉱酸で脱カルシウムして高分子のアル
ギン酸を取得し、得られたアルギン酸を常法にしたがっ
てエステル化することによってアルギン酸エステルを取
得することができる。低分子のアルギン酸エステルを取
得しようとする場合は、高分子のアルギン酸を低分子化
した後にエステル化してもよいし、高分子のアルギン酸
をエステル化した後に低分子化してもよい。低分子化す
る方法としては、例えば、高分子のアルギン酸に酵素を
作用させる方法、次亜塩素酸ナトリウムや過酸化水素な
どを反応させる方法、熱分解する方法、加圧分解する方
法などを採用することができる。
【0012】本発明で使用するアルギン酸エステルは、
所期の効果を過度に阻害しない範囲内で、官能基や架橋
構造を有していてもよい。また、アルギン酸エステルに
は、アルギン酸やアルギン酸塩をはじめとするアルギン
酸誘導体が混在していてもよい。さらに、本発明の吸油
抑制剤は、所期の効果を過度に阻害しない範囲内で、そ
の他の成分を含んでいてもよい。
【0013】例えば、小麦粉を成分とする油ちょう食品
に吸油抑制剤を適用する場合には、小麦粉とアルギン酸
エステルを混合した吸油抑制剤を用いることができる。
このとき、アルギン酸エステルの含有量は、小麦粉10
0重量部に対して0.01重量%以上にするのが好まし
く、0.01〜3重量%にするのがより好ましく、0.
05〜1重量%にするのがさらにより好ましい。
【0014】また、本発明の吸油抑制剤には、小麦粉と
は別に有機酸塩を添加しておくこともできる。有機酸塩
としては、例えばクエン酸ナトリウム、クエン酸カリウ
ム、クエン酸カルシウム、酢酸ナトリウム、アスコルビ
ン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、乳酸カルシウム、硫
酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸カルシウム、炭酸カ
リウム、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、グリセロリ
ン酸カルシウムなどを添加しておくことができる。
【0015】さらに、本発明の吸油抑制剤には、多糖類
を添加しておくこともできる。多糖類としては、例えば
アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、ペクチン、カルボ
キシメチルセルロース、カラギーナン、グアーガム、カ
ードラン、デンプン、アラビアガム、ウェランガム、カ
シアガム、キサンタンガム、キトサン、サイリウムシー
ドガム、ジェランガム、タマリンドシードガム、デキス
トラン、ファーセレラン、プルラン、ヒアルロン酸など
を添加しておくことができる。
【0016】また、本発明の吸油抑制剤には、タンパク
を添加しておくこともできる。タンパクとしては、例え
ば卵白、小麦グルテン、大豆タンパクなどを添加してお
くことができる。これらの添加成分は、1種類のみを選
択して添加してもよいし、複数種を組み合わせて添加し
てもよい。それぞれ適用しようとする対象物に応じて、
添加成分は適宜決定することができる。
【0017】例えば、即席麺やドーナツのように成形生
地を用いる油ちょう食品の場合は、アルギン酸エステル
を小麦粉と混合した粉末状の吸油抑制剤や、これらを水
に溶解した溶液状の吸油抑制剤を使用することができ
る。また、フライ、天ぷら、フライドチキン、ナゲッ
ト、アメリカンドッグなどの素材にバッター液をつけた
り、パン粉等を付与する油ちょう食品の場合には、アル
ギン酸エステルをバッター液に添加した吸油抑制剤を使
用することができる。さらに、フライドポテトやポテト
チップのように素材を直接油ちょうする食品の場合は、
アルギン酸エステルを水に溶解した吸油抑制剤をコーテ
ィング等して使用することができる。
【0018】本発明の吸油抑制剤の形態は特に制限され
ない。固体、ゼリー状、ペースト状、液状など様々な形
態をとることができる。吸油抑制剤の使用対象物や使用
態様に応じて、適宜その形態を決定するのが望ましい。
高い吸油抑制効果を発揮させるためには、アルギン酸エ
ステルを溶解させた溶液を使用することが好ましい。ま
た、粉末状のアルギン酸エステルを使用しても同様に高
い吸油抑制効果を発揮させることができる。このときの
粉末の粒径は125μm以下であることが好ましく、1
10μm以下であることがより好ましく、100μm以
下であることがさらに好ましい。
【0019】粉末状のアルギン酸エステルを用いれば、
使用前に小麦粉などの粉末材料と短時間で均一に混合す
ることができる。あらかじめ均一な粉末材料を簡単に調
製することができれば、品質が安定した製品を容易に製
造することができる。また、粉末状のアルギン酸エステ
ルを用いれば、吸油抑制剤を製造するための溶解工程が
不要であるため、溶解を行うための設備投資が不要であ
り、製品製造の省力化とコストダウンを図ることができ
る。このため、粉末状の吸油抑制剤は、溶解設備を持た
ない小規模な加工場や店内で容易に製造、利用すること
ができ、家庭用の製品にも利用することができるという
利点がある。
【0020】本発明の吸油抑制剤の適用方法は、吸油抑
制の目的等に応じて適宜決定する。例えば、吸油抑制剤
を適用対象物に満遍なく混合しても適用対象物の全体に
わたって一様に吸油抑制を図ってもよいし、吸油抑制剤
を特定の部分に集中的に適用して位置によって油分量が
異なるようにしてもよい。また、吸油抑制剤の濃度を変
えて適用することによって、様々な油分量を有する部位
を形成することもできる。特に油ちょう食品を製造する
場合には、トッピングの種類に応じてトッピング適用部
位の油分量を調節し、トッピングの食感を生かしながら
油ちょう食品全体としての美味しさを維持するように設
計することができる。
【0021】本発明の吸油抑制剤は、油ちょう食品に適
用するのが最も効果的である。しかしながら、本発明の
吸油抑制剤は、油ちょう食品をはじめとする食品用途の
みならず、工業的用途や農業的用途にも供しうるもので
あり、その適用対象は制限されない。
【0022】本発明の吸油抑制剤は、該吸油抑制剤を適
用した対象物の油ちょうに伴う吸油を抑制する効果を有
する。その吸油抑制効果は、本発明の吸油抑制剤を使用
しない場合に比べて例えば30%以上にも達する。これ
は、本発明の吸油抑制剤に含まれているアルギン酸エス
テルの作用によるものである。このため、本発明の吸油
抑制剤を用いれば、低カロリ−の食品を低コストで提供
することができる。
【0023】また、本発明の吸油抑制剤を使用すること
によって、吸油抑制以外の効果を生み出すこともでき
る。例えば、本発明の吸油抑制剤を使用して麺類を製造
した場合には、麺類の湯伸び抑制効果を示すことが確認
されている。さらに、本発明の吸油抑制剤を広範な食品
に使用することによって、食感改善効果も期待すること
ができる。
【0024】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明する。以下の実施例に示す材料、手順、割合、操
作等は、本発明の精神から逸脱しない限り適宜変更する
ことができる。したがって、本発明の範囲は以下に示す
具体例に制限されるものではない。なお、以下の実施例
では、アルギン酸エステルとして、(株)紀文フードケ
ミファ製:ダックロイドを使用した。
【0025】(実施例1)小麦粉475g、馬鈴薯澱粉
25gおよびアルギン酸エステル水溶液75mlを1分
間混合した。このとき、アルギン酸エステルは小麦粉と
馬鈴薯澱粉の合計重量に対して0%、0.2%、0.3
%、0.4%になるように調整した。この混合物に、食
塩7.5g、かんすい(オルガノ製:かんすいS)1.
0gおよび炭酸カルシウム5gを水70mlに溶解した
水溶液を添加して、100rpmで9分間混合した。得
られた混合物を麺帯機で圧延して切り出した後、ウェー
ビングすることによって直径2mmの生麺を得た。この
生麺を3分間蒸した後、5秒間水に浸け、140℃で2
分間油揚げを行った。その後、風乾させることによっ
て、インスタント麺を得た。このインスタント麺につい
て、それぞれ以下の水分測定試験と油分測定試験を行っ
た。
【0026】インスタント麺をジューサーミキサーに入
れ、細かく粉砕して混合した。得られた粉砕物約10g
を秤量びんに量りとり、105℃で4時間乾燥させた
後、重量を測定した。減少した重量を計算することによ
って、インスタント麺の水分量とした。
【0027】製造したインスタント麺約10gに塩化メ
チレン50mlを添加して90分間放置 した後、ろ紙
(5A)でろ過してろ液をるつぼに入れた。抽出残渣に
塩化メチレン50mlを添加して30分間放置した後、
同様にろ過してろ液をるつぼに入れる操作を2回繰り返
した。るつぼを加熱して塩化メチレンを気化させた後、
乾燥して重量を測定し、これをインスタント麺の油分量
とした。
【0028】結果は表1に示すとおりであった。アルギ
ン酸エステルを添加したインスタント麺は、アルギン酸
エステル無添加のインスタント麺のようなべたつき(柔
らかくてねっちょりとした食感)がなく、時間の経過と
ともに湯伸びすることもなかった。
【0029】
【表1】
【0030】(実施例2)小麦粉475g、馬鈴薯澱粉
25gおよびアルギン酸エステル水溶液100mlを1
分間混合した。このとき、アルギン酸エステルは小麦粉
と馬鈴薯澱粉の合計重量に対して0%、0.2%、0.
4%になるように調整した。この混合物に、食塩7.5
g、かんすい(オルガノ製:かんすいS)1.0gおよ
び炭酸カルシウム5gを水45mlに溶解した水溶液を
添加して、100rpmで9分間混合した。得られた混
合物を麺帯機で圧延して切り出した後、ウェービングす
ることによって直径2mmの生麺を得た。この生麺を3
分間蒸した後、5秒間水に浸け、140℃で2分間油揚
げを行った。その後、風乾させることによって、インス
タント麺を得た。
【0031】得られたインスタント麺について、実施例
1と同じ方法によって水分量と油分量を測定した。結果
は表2に示すとおりであった。アルギン酸エステルを添
加したインスタント麺は、アルギン酸エステル無添加の
インスタント麺のようなべたつき(柔らかくてねっちょ
りとした食感)がなく、時間の経過とともに湯伸びする
こともなかった。
【0032】
【表2】
【0033】(実施例3)ショートニング12gをよく
練ってクリーム状にし、砂糖50gを添加して泡立器で
白色味を帯びるまですり混ぜた。その後、生卵24gを
少しずつ加えて混ぜ、さらにアルギン酸エステル水溶液
90gを少量ずつ注ぎ入れて混合した。このとき、アル
ギン酸エステルは、後に混合する薄力粉の重量に対して
0%、0.1%、0.2%、0.3%、0.4%になる
ように調整した。得られた混合物を、薄力粉260g、
脱脂粉乳8g、食塩2g、ベーキングパウダー10.4
gを入れたミキサーに入れて3分間ミキシングした。得
られた生地をラップにくるんで10分間放置し、ロール
幅1cmで6回圧延した。生地の両面にそれぞれ澱粉を
1gずつ振り掛けて擦りつけた後、内径4cm、外径6
cm、高さ0.9cmのドーナツ状に成形した。180
℃で3分間揚げた後、油から取り出して20分間放冷す
ることによってドーナツを得た。
【0034】得られたド−ナツについて、実施例1と同
じ方法によって水分量と油分量を測定した。また、揚げ
る前と揚げた後で油分量を測定して、油分量の増加倍率
から1を減じた値を相対吸油量とした。結果は表3に示
すとおりであった。アルギン酸エステルを添加したドー
ナツは、アルギン酸エステル無添加のドーナツに比べて
程よい固さを有していた。
【0035】
【表3】
【0036】(実施例4)アルギン酸エステル水溶液9
0mlに4℃でバッターミックス(協和発酵製:TS−
43)60gを溶解した。このとき、アルギン酸エステ
ルはバッターミックスの重量に対して0%、0.1%、
0.2%、0.3%、0.4%の濃度になるように調整
した。これを、直径46mm、厚さ7.5mmのさつま
いもの両面に衣付し、160℃で1分間揚げた。その
後、放冷して衣のみを採取し、実施例1と同じ方法によ
って水分量と油分量を測定した。結果は表4に示すとお
りであった。アルギン酸エステルを添加した衣は、外
観、食感、味香がいずれも優れていた。
【0037】
【表4】
【0038】(実施例5)ショートニング12gをよく
練ってクリーム状にし、砂糖50gを添加して泡立器で
白色味を帯びるまですり混ぜた。その後、生卵24gを
少しずつ加えて混ぜ、さらに水90gを少量ずつ注ぎ入
れて混合した。この混合物を、薄力粉260g、脱脂粉
乳8g、食塩2g、ベーキングパウダー10.4g、ア
ルギン酸エステル0.52g(薄力粉に対して0.2
%)を粉体混合したものに添加し、ミキサーにて3分間
混合した。アルギン酸エステルは表5で特定される20
〜250μmの篩を通過する粒径を有するものを用い
た。得られた生地をラップにくるんで10分間放置し、
ロール幅10cmで6回圧延した。生地の両面にそれぞ
れ澱粉を1gずつ振りかけて擦りつけた後、内径40m
m、外径60mm、高さ9mmのドーナツ状に成形し
た。180℃で3分間揚げた後、油から取り出して20
分間放冷することによってドーナツを得た。
【0039】得られたドーナツについて、実施例1と同
じ方法によって水分量と油分量を測定した。また、揚げ
る前と揚げた後で油分量を測定して、油分量の増加倍率
から1を減じた値を相対吸油量とした。結果は表5に記
載されるとおりであった。粒径125μm以下のアルギ
ン酸エステルを添加した場合の吸油抑制効果が顕著であ
ることが明らかにされた。
【0040】
【表5】
【0041】(実施例6)アルギン酸エステルの添加量
を1.04gに変更した点を除き、実施例5と同じ方法
でドーナツを得た。得られたドーナツについて、実施例
1と同じ方法によって水分量と油分量を測定した。ま
た、揚げる前と揚げた後で油分量を測定して、油分量の
増加倍率から1を減じた値を相対吸油量とした。結果は
表6に記載されるとおりであった。粒径125μm以下
のアルギン酸エステルを添加した場合の吸油抑制効果が
顕著であることが明らかにされた。
【0042】
【表6】
【0043】(実施例7)小麦粉475g、馬鈴薯澱粉
25g、アルギン酸エステル2.0g(薄力粉に対して
0.4%)を粉体混合した。アルギン酸エステルは20
〜250μmの篩を通過する粒径を有するものを用い
た。この混合物に、食塩7.5g、かんすい1.0g、
炭酸カルシウム5.0gを水145mlに溶解した水溶
液を添加して、70rpmで10分間混合した。得られ
た混合物を麺帯機で圧延して切出した後、ウェービング
することによって直径2mmの生麺を得た。この生麺を
3分間蒸した後、5秒間水に浸け、140℃で2分間油
揚げを行った。その後、風乾させることによってインス
タント麺を得た。
【0044】
【発明の効果】本発明の吸油抑制剤は、油ちょうに伴う
吸油を抑制する効果を有する。このため、本発明の吸油
抑制剤を使用すれば、油分量を抑えた油ちょう食品を簡
便な方法で製造することができる。また、本発明の吸油
抑制剤は、食品の食感を改善し、麺類の湯伸びを抑制す
る効果も有する。したがって、本発明の吸油抑制剤は所
望の性状を総合的に付与するための改質剤として有用で
あり、その応用範囲は極めて広範にわたるものと期待さ
れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A23L 1/162 A23L 1/162 1/176 1/176 (72)発明者 竹内 壽男 東京都中央区入船2−1−1 株式会社紀 文フードケミファ内 Fターム(参考) 4B025 LB05 LB07 LG04 LG23 LG27 LG32 LG44 LK07 LP01 4B032 DB24 DK07 DK14 DK21 DK29 DL20 4B035 LC06 LE01 LE17 LG07 LG15 LG25 LG35 LG38 LK15 LK19 LP07 4B046 LB07 LC06 LG09 LG15 LG20 LG29 LG37 LP34 LP40

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルギン酸エステルを含有することを特
    徴とする吸油抑制剤。
  2. 【請求項2】 エステル化度が20%以上であるアルギ
    ン酸エステルを含有する請求項1に記載の吸油抑制剤。
  3. 【請求項3】 エステル化度が50%以上であるアルギ
    ン酸エステルを含有する請求項2に記載の吸油抑制剤。
  4. 【請求項4】 エステル化度が50〜90%であるアル
    ギン酸エステルを含有する請求項3に記載の吸油抑制
    剤。
  5. 【請求項5】 1%水溶液の20℃における粘度が2c
    p以上であるアルギン酸エステルを含有する請求項1〜
    3のいずれかに記載の吸油抑制剤。
  6. 【請求項6】 1%水溶液の20℃における粘度が20
    cp以上であるアルギン酸エステルを含有する請求項5
    に記載の吸油抑制剤。
  7. 【請求項7】 1%水溶液の20℃における粘度が20
    〜600cpであるアルギン酸エステルを含有する請求
    項6に記載の吸油抑制剤。
  8. 【請求項8】 海藻から取得したアルギン酸をエステル
    化したアルギン酸エステルを含有する請求項1〜7のい
    ずれかに記載の吸油抑制剤。
  9. 【請求項9】 前記海藻が褐藻類に属する海藻である請
    求項8の吸油抑制剤。
  10. 【請求項10】 海藻を希鉱酸で洗浄し、アルカリ溶液
    で抽出してから鉱酸で沈殿させることにより得たアルギ
    ン酸を、さらにエステル化することによって取得したア
    ルギン酸エステルを含有する請求項8または9に記載の
    吸油抑制剤。
  11. 【請求項11】 海藻を希鉱酸で洗浄し、アルカリ溶液
    で抽出してからカルシウム溶液で沈殿させ、鉱酸で脱カ
    ルシウムすることにより得たアルギン酸を、さらにエス
    テル化することによって取得したアルギン酸エステルを
    含有する請求項8または9に記載の吸油抑制剤。
  12. 【請求項12】 粉末状である請求項1〜11のいずれ
    かの吸油抑制剤。
  13. 【請求項13】 アルギン酸エステルの粒径が125μ
    m以下である請求項12の吸油抑制剤。
  14. 【請求項14】 小麦粉をさらに含有する請求項1〜1
    3のいずれかに記載の吸油抑制剤。
  15. 【請求項15】 小麦粉100重量部に対してアルギン
    酸エステルを0.01重量%以上含有する請求項14に
    記載の吸油抑制剤。
  16. 【請求項16】 小麦粉100重量部に対してアルギン
    酸エステルを0.01〜3重量%含有する請求項15に
    記載の吸油抑制剤。
  17. 【請求項17】 有機酸塩をさらに含有する請求項1〜
    16のいずれかに記載の吸油抑制剤。
  18. 【請求項18】 多糖類をさらに含有する請求項1〜1
    7のいずれかに記載の吸油抑制剤。
  19. 【請求項19】 タンパク質をさらに含有する請求項1
    〜18のいずれかに記載の吸油抑制剤。
  20. 【請求項20】 水溶液である請求項1〜19のいずれ
    かに記載の吸油抑制剤。
  21. 【請求項21】 請求項1〜20のいずれかに記載の吸
    油抑制剤を用いて製造した油ちょう食品。
  22. 【請求項22】 請求項1〜20のいずれかに記載の吸
    油抑制剤を用いて製造したドーナツ。
  23. 【請求項23】 請求項1〜20のいずれかに記載の吸
    油抑制剤を用いて製造した麺類。
  24. 【請求項24】 請求項1〜20のいずれかに記載の吸
    油抑制剤を用いて製造したフライ。
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