JP2000235699A - 車間距離制御装置 - Google Patents

車間距離制御装置

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JP2000235699A
JP2000235699A JP11036426A JP3642699A JP2000235699A JP 2000235699 A JP2000235699 A JP 2000235699A JP 11036426 A JP11036426 A JP 11036426A JP 3642699 A JP3642699 A JP 3642699A JP 2000235699 A JP2000235699 A JP 2000235699A
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vehicle
lane
distance
probability
inter
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Keiji Matsuoka
圭司 松岡
Eiji Teramura
英司 寺村
Masahiro Goto
後藤  正博
Minoru Okada
岡田  稔
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/80Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
    • Y02T10/84Data processing systems or methods, management, administration

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  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Controls For Constant Speed Travelling (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スキャン型測距器にて先行車をより正確に判
別して、一層快適で安全な車間制御が可能な車間距離制
御装置を提供する。 【解決手段】 スキャニング測距器により検出した前方
物体の自車に対する相対位置座標を、操舵角から算出し
た走行路のカーブ半径に基づき、直進路に該当する相対
位置座標に変換し、直進路において前方の物体が自車線
上に存在する確率を該物体の自車に対する相対位置座標
に応じて示す自車線確率マップに、上記変換した各前方
物体の相対位置座標を当てはめて、各前方物体が自車線
上にいる確率を求め、その確率に基づき車間距離制御す
べき先行車を選択する車間距離制御装置において、走行
路の車線幅を推定し、その推定した車線幅に応じて、上
記確率を求めるための自車線確率マップの確率分布状態
を変更する(S4020,S4030)。このため、走行路の車線幅
に拘わらず、先行車を適切且つ正確に判別できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、前方を走行する車
両(先行車)との車間距離を適正に保って自車の走行制
御を行う車間距離制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、先行車との車間距離が適切に
保たれるように車速(具体的には、スロットル開度やブ
レーキなど)を制御する車間距離制御装置が提案されて
おり、このような装置は、先行車の判別及び先行車まで
の距離の測定を行うための先行車検出装置を必ず備えて
いる。
【0003】ここで、このような先行車検出装置として
は、従来より、レーザレーダ装置が用いられている。し
かし、レーザレーダから照射されるレーザビームの方向
が固定されていると、カーブ走行中は、自車線(自車と
同一の車線)上を遠方まで照射することができず、路肩
の看板やリフレクタ等に加えて他車線を走行している車
両を、先行車として判別してしまうことがあった。
【0004】そこで、近年では、レーザビームを所定範
囲内で走査するスキャン型レーザレーダが用いられてお
り、このスキャン型によれば、前方物体の自車に対する
相対位置や相対速度等のデータを取得できると共に、複
数の前方物体に関するデータも同時に得ることができ
る。
【0005】そして更に、特開平8−279099号公
報に開示された車間距離制御装置では、スキャン型レー
ザレーダを用いて前方物体の自車に対する相対位置座標
を算出すると共に、その算出した各前方物体の相対位置
座標を、ステアリング操舵角などから算出した走行路の
カーブ半径Rに基づき、直進路に該当する相対位置座標
に夫々変換し、更に、予め設定された2次元マップであ
って、直進路において前方に存在する物体が自車線上に
存在する確率を該物体の自車に対する相対位置座標に応
じて示す自車線確率マップに、上記変換した各前方物体
の相対位置座標を当てはめて、各前方物体が自車線上に
存在している確率である自車線確率を求め、その求めた
自車線確率に基づき、複数の前方物体の中から車間距離
制御すべき先行車を選択するようにしている。
【0006】そして、この車間距離制御装置によれば、
先行車を簡単に見失ったり、先行車以外のものを誤って
先行車と認識してしまうことを極力防止して、快適で安
全な車間制御を行うことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に開示の車間距離制御装置においても、以下の点にお
いて改良の余地がある。即ち、前方物体の自車線確率を
求めるための上記2次元マップの設定値が、予め特定の
車線幅の道路を想定した固定値であるため、実際に走行
する道路(走行路)の車線幅が2次元マップの設定用に
想定された車線幅と異なると、各前方物体について算出
される自車線確率の精度が悪化し、それに伴い、先行車
の判別精度が低下してしまう。
【0008】例えば、2次元マップを車線幅が3.5m
といった広い高速道路に合わせて設定すると、車線幅が
3.0mといった市街地などの狭い道路において、他車
線を走行している車両の自車線確率が、本来の値よりも
大きい値として算出されてしまい、逆に、2次元マップ
を市街地の狭い道路に合わせて設定すると、それよりも
車線幅が広い高速道路などにおいて、自車線を走行して
いる車両の自車線確率が、本来の値よりも小さい値とし
て算出されてしまう。このため、走行路の車線幅によっ
ては、先行車の判別精度が低下してしまうのである。
【0009】本発明は、上記問題に鑑みなされたもので
あり、先行車をより正確に判別して、一層快適で安全な
車間制御が可能な車間距離制御装置を提供することを目
的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段、及び発明の効果】上記目
的を達成するためになされた請求項1に記載の本発明の
車間距離制御装置においては、測距手段が、自車の車幅
方向の所定角度範囲に送信波あるいはレーザ光をスキャ
ン照射し、物体からの反射波あるいは反射光に基づい
て、自車と前方物体との距離に相当する値をスキャン角
度に対応して検出する。尚、距離に相当する値として
は、例えば、距離そのものや、距離を自車の速度(車
速)で割った時間(車間時間)、あるいは、距離に相当
する他の物理量であっても良い。
【0011】そして、物体認識手段が、測距手段により
検出された距離に相当する値および対応するスキャン角
度に基づいて、自車に対する上記前方物体の相対位置を
算出し、また、カーブ検出手段が、自車の走行路のカー
ブ状態を表すカーブデータを求める。尚、このカーブデ
ータとしては、例えば走行路のカーブ半径(カーブの曲
率半径)Rを求める。また、このカーブ半径Rは、カメ
ラなどの画像検出手段にて捉えた画像データを処理して
求めたり、ステアリングの操舵角から求めることができ
る。
【0012】そして更に、自車線確率算出手段が、カー
ブ検出手段により求められたカーブデータと物体認識手
段により算出された上記前方物体の相対位置とに基づい
て、上記前方物体が自車と同一の車線上に存在している
確率(自車線確率)を求め、先行車選択手段が、自車線
確率算出手段により求められた確率に基づいて、車間距
離に相当する値を制御すべき先行車を選択する。
【0013】このことにより先行車が決定し、制御手段
が、自車と先行車選択手段により選択された先行車との
車間距離に相当する値を制御する。尚、車間距離に相当
する値としては、例えば、車間距離そのものや、車間距
離を自車の速度で割った車間時間、あるいは、車間距離
に相当する他の物理量であっても良い。
【0014】ここで特に、本発明の車間距離制御装置で
は、自車の走行路の車線幅を推定する車線幅推定手段を
備えており、上記自車線確率算出手段は、物体認識手段
により算出された上記前方物体の相対位置が同じでも、
車線幅推定手段により推定された車線幅が小さくなる
と、上記確率(自車線確率)を小さい値として求めるよ
うに構成されている。
【0015】このため、本発明の車間距離制御装置によ
れば、走行路の車線幅に拘わらず、先行車を適切且つ正
確に判別することができる。つまり、車線幅が狭い道路
を走行している場合には、車線幅が広い道路を走行して
いる場合と比較して、前方物体の自車に対する相対位置
が同じでも、その前方物体の自車線確率が小さい値とし
て求められるため、他車線を走行している車両が先行車
と誤選択されてしまうことを確実に防止することができ
る。
【0016】逆に、車線幅が広い道路を走行している場
合には、車線幅が狭い道路を走行している場合と比較し
て、前方物体の自車に対する相対位置が同じでも、その
前方物体の自車線確率が大きい値として求められるた
め、自車線を走行している車両が他車線を走行している
車両であると誤判定されて、先行車として選択されなく
なってしまうことを確実に防止することができる。
【0017】このため、本発明の車間距離制御装置によ
れば、スキャン型の測距手段を用いて、先行車をより適
切且つ正確に判別することができ、一層快適で安全な車
間制御が可能となる。ところで、上記自車線確率算出手
段は、請求項2に記載のように、直進路において前方に
存在する物体が自車と同一の車線上に存在する確率(自
車線確率)を、該物体の自車に対する相対位置に応じて
示す2次元マップと、上記物体認識手段により算出され
た上記前方物体の相対位置を、上記カーブ検出手段によ
り求められたカーブデータを用いて、直進路に該当する
相対位置に変換する直進路変換手段と、該直進路変換手
段にて変換された上記前方物体の相対位置を、上記2次
元マップに当てはめて、上記前方物体が自車と同一の車
線上に存在している確率(自車線確率)を求める確率算
出手段とに加え、更に、上記2次元マップにおける所定
の確率に対応した相対位置の領域を、上記車線幅推定手
段により推定された車線幅に応じて、該車線幅が小さい
場合ほど、自車の中心から前方へ向かう直線側へ移動さ
せる2次元マップ変更手段とを備えたものとしても良
い。
【0018】このように構成すれば、予め用意しておく
2次元マップは一つでも、その2次元マップに、直進路
変換手段によって変換された前方物体の相対位置を当て
はめるだけで、上記前方物体の自車線確率を求めること
ができる。そして特に、2次元マップ変更手段の作用に
より、車線幅が狭い道路を走行している場合には、車線
幅が広い道路を走行している場合と比較して、直進路変
換手段により変換された相対位置が自車の中心から車幅
方向(横方向)に同じ距離だけずれた前方物体につい
て、その自車線確率が確率算出手段により小さい値とし
て求められるため、他車線を走行している車両が先行車
と誤選択されてしまうことを確実に防止することができ
る。
【0019】逆に、車線幅が広い道路を走行している場
合には、車線幅が狭い道路を走行している場合と比較し
て、直進路変換手段により変換された相対位置が自車の
中心位置から車幅方向に同じ距離だけずれた前方物体に
ついて、その自車線確率が確率算出手段により大きい値
として求められるため、自車線を走行している車両が他
車線を走行している車両であると誤判定されて、先行車
として選択されなくなってしまうことを確実に防止する
ことができる。
【0020】一方、請求項3に記載の如く、自車の現在
位置を検出すると共に、その検出した現在位置と地図デ
ータとからドライバーに対して経路案内を行うナビゲー
ションシステムを備えている場合、車線幅推定手段は、
上記ナビゲーションシステムのデータから、自車の走行
路の車線幅を推定するように構成することができる。つ
まり、ナビゲーションシステムによれば、自車の現在位
置と地図データとに基づき、走行路の種類(高速道路,
国道,市街地道路など)を特定できるため、その特定し
た走行路の種類から車線幅を推定することができる。
【0021】また、車線幅推定手段は、請求項4に記載
の如く、走行路上にて自車の左右に夫々存在する白線を
検知する白線認識カメラを備えると共に、該白線認識カ
メラにより検知された2本の白線間の距離を測定して、
その測定した距離を自車の走行路の車線幅として推定す
るように構成することもできる。
【0022】そして、このように構成すれば、ナビゲー
ションシステムを備えない場合でも、走行路の車線幅を
推定することができる。一方また、この種の車間距離制
御装置は、自車の速度を検出する車速検出手段を備えて
いるが、車線幅推定手段は、請求項5に記載の如く、上
記車速検出手段にて検出された自車の速度(自車速)に
基づいて、自車の走行路の車線幅を推定するように構成
しても良い。
【0023】つまり、自車速が大きい時ほど、走行路の
車線幅が広いと考えられるためであり、車線幅推定手段
は、例えば、自車速が第1の判定値(例えば70km/
h)以上で且つその変動量が所定値以下の場合に、走行
路が高速道路であって、その車線幅は広い(例えば3.
5m)と推定し、逆に、自車速が第2の判定値(例えば
30km/h)以下で且つその変動量が所定値以上の場
合に、走行路が市街地道路であって、その車線幅は狭い
(例えば3.0m)と推定するように構成することがで
きる。
【0024】また同様に、車線幅推定手段は、請求項6
に記載の如く、上記制御手段による車間距離制御がなさ
れていない場合に行われる定速走行制御用の車速設定値
に基づいて、自車の走行路の車線幅を推定するように構
成しても良い。つまり、定速走行制御用の車速設定値が
大きい時ほど、走行路の車線幅が広いと考えられるため
であり、車線幅推定手段は、例えば、車速設定値が第1
の判定値(例えば70km/h)以上の場合に、走行路
が高速道路であって、その車線幅は広い(例えば3.5
m)と推定し、逆に、車速設定値が第2の判定値(例え
ば60km/h)以下の場合に、走行路が高速道路以外
の道路(国道など)であって、その車線幅は狭い(例え
ば3.25m)と推定するように構成することができ
る。
【0025】一方、車線幅推定手段は、請求項7に記載
の如く、上記物体認識手段により算出された2つの前方
物体の相対位置から、上記両前方物体の中心位置同士の
横方向の距離を算出し、その算出した距離に基づいて、
自車の走行路の車線幅を推定するように構成しても良
い。
【0026】具体的には、横方向に所定距離(例えば2
m)以上離れた2つの前方物体の、中心位置同士の横方
向の距離を、走行路の車線幅として推定するように構成
することができる。そして、車線幅推定手段を、請求項
5〜7に記載の如く構成すれば、請求項4に記載の車間
距離制御装置と同様に、ナビゲーションシステムを備え
ない場合でも、走行路の車線幅を推定することができ
る。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明が適用された実施形
態の車間距離制御装置について図面を用いて説明する。
まず図1は、本実施形態の車間距離制御装置2のシステ
ムブロック図である。尚、本車間距離制御装置2は、ガ
ソリン式内燃機関にて駆動される自動車に搭載され、定
速走行制御の際に先行車を捉えると、適当な車間距離を
保つ装置である。
【0028】図1に示すように、車間距離制御装置2
は、コンピュータ4を中心に構成され、スキャニング測
距器6、ステアリングセンサ8、車速センサ10、クル
ーズコントロールスイッチ12、表示器14、自動変速
機制御器16、ブレーキ部18、スロットル部20、お
よびナビゲーション制御装置(以下、ナビゲーションE
CUという)22を備えている。
【0029】コンピュータ4は入出力インターフェース
(I/O)および各種の駆動回路や検出回路を備えてい
る。これらのハードウエア構成は一般的なものであるの
で詳細な説明は省略する。尚、コンピュータ4は、本実
施形態で述べる車間距離制御と共に、先行車が選択され
ていない場合には、車速を設定速度に維持する定速走行
制御を行っている。
【0030】ここで、スキャニング測距器6は、送受信
部6aおよび距離・角度演算部6bを備え、送受信部6
aにより、車両前方へレーザ光を所定角度の範囲でスキ
ャンして出力すると共に、その反射光を検出し、距離・
角度演算部6bにて、反射光を捉えるまでの時間に基づ
き、自車と前方物体との距離をレーザ光のスキャン角度
に対応して検出する装置である。このような装置は既に
よく知られているので詳細な説明は省略する。また、ス
キャニング測距器6としては、レーザ光を用いるものの
他に、マイクロ波等の電波や超音波等を用いるものであ
ってもよい。
【0031】ステアリングセンサ8は、ハンドルの相対
的な操舵角(操舵角の変化量)、あるいは、ハンドルの
絶対的な操舵角(直進時の操舵位置を基準とした実際の
操舵角であり、以下「実操舵角」という)に対応した信
号を出力するセンサである。車速センサ10は、車輪の
回転速度に対応した信号を出力するセンサである。
【0032】クルーズコントロールスイッチ12は、メ
インスイッチ12a、セットスイッチ12b、リジュー
ムスイッチ12c、キャンセルスイッチ12d、タップ
スイッチ12eを備えている。メインスイッチ12a
は、クルーズコントロールを開始させるためのスイッチ
であり、このメインスイッチ12aをオンすることによ
り、定速走行制御が開始されるとともに、その定速走行
制御内で車間距離制御処理も実行される。セットスイッ
チ12bは、これを押すことにより、その時の車速Vn
を取り込ませ、その車速Vnを目標速度Vmに設定させ
て定速走行制御を行わせるスイッチである。リジューム
スイッチ12cは、定速走行制御中でない状態で、目標
車速Vmが記憶されているときに、これが押された場
合、車速を現在の車速から目標車速Vmまで復帰させる
ものである。キャンセルスイッチ12dは、定速走行制
御中にこれが押されたとき、定速走行制御を中止させる
ものである。タップスイッチ12eは、後述するように
先行車との車間を設定するためのものである。
【0033】表示器14は、設定車速表示器14a、現
在車間距離表示器14b、設定車間時間表示器14cお
よびセンサ異常表示器14dを備えている。設定車速表
示器14aは定速走行制御の設定車速を表示し、現在車
間距離表示器14bはスキャニング測距器6の測定結果
に基づいて後述する処理により選択された先行車との車
間距離を表し、設定車間時間表示器14cは、後述する
処理にて車間距離を制御するために時間のディメンショ
ンで設定された車間時間を表示し、センサ異常表示器1
4dは、スキャニング測距器6等の各種センサの異常を
表示する。
【0034】自動変速機制御器16は、コンピュータ4
側からの指示により、自車の速度を制御する上で必要
な、自動変速機のギヤ位置を選択するものである。ブレ
ーキ部18は、ブレーキ駆動器18aおよびブレーキス
イッチ18bを備え、危険回避に必要ならば、コンピュ
ータ4の指示によりブレーキ駆動器18aが作動してブ
レーキ圧力を調節する。またドライバーによるブレーキ
ペダルの踏み込みはブレーキスイッチ18bにて検出さ
れる。
【0035】スロットル部20は、スロットル駆動器2
0aおよびスロットル開度センサ20bを備え、速度制
御においてコンピュータ4の指示によりスロットル駆動
器20aが作動して、内燃機関のスロットルバルブの開
度の調節が行われ、エンジン出力が制御される。また、
スロットル開度は、スロットル開度センサ20bにより
検出される。
【0036】ナビゲーションECU22は、GPS(グ
ローバルポジショニングシステム)用の人工衛星から送
信される電波(衛星波)を受信するGPSセンサ24
と、地図データを記憶した地図データROM26とを備
えており、GPSセンサ24にて受信された衛星波に基
づき自車位置を検出すると共に、その検出した自車位置
と地図データROM26に記憶されている地図データと
に基づき、ドライバーに対して経路案内などを行う。そ
して、コンピュータ4は、ナビゲーションECU22か
ら、自車が現在走行中の道路の種類(走行路の種類)を
示す走行路情報を取得する。
【0037】またコンピュータ4は、図示しない電源ス
イッチを備え、そのオン動作により電源が供給されて所
定の処理を開始する。そして、コンピュータ4は、この
ように構成されていることにより、後述するごとくの車
間距離制御装置としての処理および定速走行制御処理を
実行している。
【0038】次に、図2はコンピュータ4の制御ブロッ
ク図を示している。スキャニング測距器6の距離・角度
演算部6bから出力される前方物体の距離と角度(レー
ザ光のスキャン角度であり、延いては、自車と前方物体
との角度)とのデータは、極座標−直交座標間の座標変
換ブロック4aにより、自車を中心とするXY直交座標
に変換される。尚、センサ異常検出ブロック4bによ
り、この変換結果の値が異常な範囲を示していれば、表
示器14のセンサ異常表示器14dにその旨の表示がな
される。
【0039】そして、車速演算ブロック4cにより、車
速センサ10からの信号に基づき自車の車速Vnが算出
され、その車速Vnと座標変換ブロック4aで変換され
たXY直交座標とに基づき、物体認識ブロック4dに
て、前方物体の認識種別、相対速度Vr、物体幅(横
幅)W、物体の中心位置XY座標(即ち、自車に対する
前方物体の相対位置座標)が求められる。認識種別と
は、その物体が移動物と認識されたものか停止物と認識
されたものかの種類を表す。
【0040】例えば、次式1,2の内のいずれかの式の
条件を満足したとき停止物と認識し、それ以外は移動物
と認識する。
【0041】
【数1】
【0042】ただし、一度停止物と認識されると、次式
3,4の両方の条件をともに満足してはじめて、移動物
との認識に変更される。
【0043】
【数2】
【0044】尚、上記式1〜4におけるVryは、自車
に対する物体のY座標方向の相対速度である。また、操
舵角演算ブロック4eにて、ステアリングセンサ8から
の信号に基づき操舵角が求められ、カーブ半径算出ブロ
ック4fにて、車速演算ブロック4cからの車速と操舵
角演算ブロック4eからの操舵角とに基づき、自車が現
在走行している走行路のカーブ半径Rが算出される。
【0045】また更に、車線幅推定ブロック4jにて、
ナビゲーションECU22からの走行路情報に基づき、
自車が現在走行している走行路の車線幅WR が推定され
る。そして、自車線確率演算ブロック4gでは、カーブ
半径算出ブロック4fにて算出されたカーブ半径R、車
線幅推定ブロック4jにて推定された車線幅WR 、およ
び物体認識ブロック4dにて求められた認識種別、物体
幅W、物体の中心位置XY座標に基づいて、先行車の自
車線確率を算出し、先行車選択ブロック4hでは、カー
ブ半径R、自車線確率、認識種別、相対速度および物体
の中心位置Y座標から先行車が選択されて、その距離お
よび相対速度Vrが求められる。
【0046】この先行車との距離および相対速度Vr、
自車速Vn、クルーズコントロールスイッチ12の設定
状態およびブレーキスイッチ18bの踏み込み状態に基
づいて、車間制御ブロック4iにより、ブレーキ駆動器
18a、スロットル部20および自動変速機制御器16
に、先行車との車間距離を調整するための信号が出力さ
れると共に、表示器14に対して必要な表示信号が出力
されて、状況がドライバーに告知される。
【0047】次に、上記制御ブロック図(図2)にて説
明した処理の詳細を、図3以下のフローチャートに基づ
いて説明する。まず図3は、車間距離制御全体の処理を
示すフローチャートである。尚、本処理は一定時間(本
実施形態では0.2秒)の制御周期で繰り返し実行され
る。
【0048】処理が開始されると、まず、ナビゲーショ
ンECU22からの走行路情報に基づき、自車が現在走
行している走行路の種類を検出する(S800)。つま
り、ナビゲーションECU22は、検出した自車位置と
地図データROM26内の地図データとを照らし合わせ
て、走行路の種類を判別し、該判別結果を走行路情報と
してコンピュータ4へ逐次出力するため、その走行路情
報から走行路の種類を検出するのである。
【0049】そして次に、上記検出した走行路の種類か
ら、図5における「走行路検出結果」の欄及び「車線
幅」の欄に示す車線幅推定用データマップを用いて、自
車が現在走行している走行路の車線幅WR を推定する
(S900)。即ち、車線幅推定用データマップは、一
般高速,都市高速,国道,…といった走行路の種類と、
車線幅とを対応付けて記憶したものであり、ステップS
900の処理では、上記ステップS800の処理にて検
出した走行路の種類に対応する車線幅を、上記車線幅推
定用データマップから検索することにより、走行路の車
線幅WR の推定が行われる。
【0050】次に、スキャニング測距器6による距離・
角度の計測データを読み込む(S1000)。そして、
前方障害物の認識処理がなされる(S2000)。この
前方障害物の認識処理では、自車車速Vnと前方の物体
がスキャニングされた結果とに基づいて、前方の物体の
認識種別、物体幅W、物体の中心位置XY座標(自車に
対する相対位置座標)および相対速度Vrが求められ
る。認識種別は、例えば、自車が走行しているにもかか
わらず物体の相対位置がほとんど移動していない場合は
移動物と認識できる。また次第に遠ざかる物体も移動物
と認識できる。また物体の相対位置が自車に対して自車
車速と同じ速度(絶対値)で近づく場合は停止物と認識
できる。それ以外のもの、例えば現れてから認識できる
ほどの時間が経過していない物体等は、不明物として認
識している。尚、この前方障害物の認識処理自体は当業
者には良く知られた内容である。
【0051】次に、カーブ検出処理が実行される(S3
000)。このカーブ検出処理では、ステアリングセン
サ8からの信号に基づき実操舵角θを算出し、更に、そ
の実操舵角θと、車両の運動特性から決定され且つ車速
Vnをパラメータとする関数f(Vn)とから、走行路
のカーブ半径Rを下記の式5の如く算出する。
【0052】
【数3】
【0053】尚、関数f(Vn)は、操舵角からカーブ
半径Rを求める関数として一般的に知られているもので
あるため、詳細な説明は省略する。また、ステアリング
センサ8が相対的な操舵角(操舵角の変化量)に対応し
た信号を出力するタイプのものである場合には、ステア
リングセンサ8からの信号に基づき検出される相対的な
操舵角θ0 に対しフィルタ処理を実施して、平均操舵角
θa0 を求めると共に、操舵角θ0 を学習して中立位置
の操舵角(自車の直進状態での操舵角)θc を求め、そ
のθc と上記平均操舵角θa0 との偏差(θa0 −θc )
を実操舵角θとして求めることができる。なお、このよ
うな実操舵角θの算出方法については、前述の特開平8
−279099号公報に詳細に記載されている。
【0054】一方、ステアリングセンサ8が実操舵角に
対応した信号を出力するタイプのものであれば、そのセ
ンサ信号からカーブ半径Rを求めるための実操舵角θを
直接算出することができる。こうして、カーブ半径Rが
求まると、カーブ検出処理(S3000)を終了して、
次に自車線確率算出処理(S4000)に移る。
【0055】この自車線確率算出処理では、図4に示す
ように、まず、上記ステップS900の処理で推定した
走行路の車線幅(推定車線幅)WR を読み込み(S40
10)、次いで、上記読み込んだ推定車線幅WR から、
図5における「車線幅」の欄及び「自車線確率マップの
縮小率」の欄に示す縮小率算出用データマップを用い
て、図7に示す自車線確率マップを縮小するための縮小
率を算出する(S4020)。即ち、縮小率算出用デー
タマップは、車線幅と自車線確率マップの縮小率とを対
応付けて記憶したものであり、ステップS4020の処
理では、上記ステップS900の処理にて推定した走行
路の車線幅WR に対応する縮小率を、上記縮小率算出用
データマップから検索することにより、自車線確率マッ
プの縮小率が算出される。
【0056】ここで、図7に示す自車線確率マップは、
前方の物体が自車線(自車と同一の車線)上に存在する
確率(自車線確率)を求めるためのデータマップであ
り、直進路において前方に存在する物体が自車線上に存
在する確率を該物体の自車に対する相対位置座標に応じ
て示す2次元マップである。そして、その横軸はX軸、
すなわち自車の左右方向を示し、縦軸はY軸、すなわち
自車の前方を示している。そして更に、本実施形態で
は、左右5m、前方100mまでの領域を示しており、
その領域は、領域a(自車線確率80%)、領域b(自
車線確率60%)、領域c(自車線確率30%)、領域
d(自車線確率100%)、それ以外の領域(自車線確
率0%)に別れている。尚、図7における各領域の設定
は、車線幅が3.50mの道路を走行した場合の実測に
より定めたものである。特に、領域dは自車直前への割
込も考慮することにより設定された領域である。
【0057】また、領域a,b,c,dを区切る境界線
La、Lb,Lc,Ldは、例えば次の式6〜9で与え
られるものである。尚、境界線La′、Lb′,L
c′,Ld′は、それぞれ境界線La、Lb,Lc,L
dとはY軸で対称の関係にある。
【0058】
【数4】
【0059】これを一般式で表すと次式10〜13のよ
うになる。
【0060】
【数5】
【0061】この式10〜13から一般的には、次の式
14〜16を満足させるように領域を設定する。実際の
数値の決定は、実験にて決定する。
【0062】
【数6】
【0063】尚、図7の境界線La、Lb,Lc,L
a′、Lb′,Lc′は、計算処理速度の点から、放物
線としているが、処理速度が許すならば、円弧にて表す
方が良い。境界線Ld,Ld′についても処理速度が許
すならば外側に膨らんだ放物線または円弧にて表す方が
良い。
【0064】そして、このような自車線確率マップの縮
小率が算出されると、次に、その算出された縮小率を用
いて、図7に示す自車線確率マップの各領域a〜dを、
Y軸を中心にしてX軸方向に縮小補正することにより、
以降の処理で実際に用いる自車線確率マップを設定する
(S4030)。
【0065】例えば、自車が一般高速から一般道路へ移
行すると、ナビゲーションECU22からコンピュータ
4へ出力される走行路情報の示す走行路の種類が、一般
高速から一般道路に変わり、それに伴い、図5に示した
車線幅推定用データマップに基づき推定される走行路の
車線幅WR は、図6に示す如く「3.50m」から
「3.25m」に変化することとなり、更に、図5に示
した縮小率算出用データマップに基づき算出される自車
線確率マップの縮小率は、図6に示す如く「1.00」
から「0.93」に変化することとなる。
【0066】すると、以降の処理で用いられる自車線確
率マップは、図8に示すように、図7の自車線確率マッ
プの各領域a〜dを、Y軸を中心にしてX軸方向に0.
93の割合で押し潰したような2次元マップとなり、図
7の自車線確率マップと比較すると、各領域a〜dがY
軸(自車の中心から前方へ向かう直線に相当)側へ移動
させられたものとなる。
【0067】このようにして自車線確率マップが設定さ
れると、次に、前方障害物の認識処理(S2000)に
て得られたすべての物体の中心位置・物体幅データ(X
0 ,Y0 ,W0 )を、直進路に変換する(S404
0)。すなわち、カーブ検出処理(S3000)で得ら
れたカーブ半径Rに基づいて、そのカーブを直進路にし
た場合の、物体の座標を求める。その変換は次のような
式17〜19により座標変換することによってなされ
る。
【0068】
【数7】
【0069】すなわち、ここでは実質的にはX座標のみ
変換している。そして次に、このようにして直進路に変
換して得られた中心位置・物体幅データ(X,Y,W)
を、上記ステップS4030の処理で設定された自車線
確率マップ上に配置して、各物体の瞬時自車線確率P0
、すなわち、その時点で自車線に存在する確率を求め
る(S4050)。確率として存在するのは、操舵角か
ら求めるカーブ半径Rと実際のカーブ半径との間に誤差
が存在するからであり、その誤差を考慮した制御をする
ために、各物体の瞬時自車線確率P0 を求める。
【0070】ここで、各物体は、次のようにして、その
瞬時自車線確率P0 が決定される。 領域dを少しでも有する物体 → P0 =100% 領域a内に中心が存在する物体→ P0 = 80% 領域b内に中心が存在する物体→ P0 = 60% 領域c内に中心が存在する物体→ P0 = 30% 上記〜を満たさない物体 → P0 = 0% 次に、このようにして得られた各物体の瞬時自車線確率
P0 を次の式20,21により時間平均して自車線確率
Pを求める。すなわちフィルタ処理を行う(S406
0)。ただし、自車線確率Pの初期値は「0%」であ
る。
【0071】
【数8】
【0072】尚、90%以上で瞬時の自車線確率への追
随性が高いのは、特に自車の前方への割込車両があった
場合に、迅速に対処できるようにするためである。次
に、上記自車線確率にリミットを設け、最終的な自車線
確率Pを決定する(S4070)。
【0073】尚、自車線確率のリミットは次のように設
定される。 認識種別が移動物の場合、上記式20または上記式2
1で算出されたままの自車線確率Pとする。 認識種別が停止物の場合、次の(a)〜(e)いずれ
かの条件を満足すれば、自車線確率Pの最大値を20%
とする。
【0074】 (a)Y0 > 40m かつ W0 < 1.4m (b)Y0 > 30m かつ W0 < 1.2m (c)Y0 > 20m かつ W0 < 1.0m (d)認識されてから1秒未満のもの(スキャン5回に
満たないもの) (e)他の移動物の中に、自車線確率P≧50%であっ
て、自身よりも長く認識されている物体が存在する。
【0075】以上のようにして、図3の自車線確率算出
処理(S4000)にて各物体の自車線確率が求められ
る。次に、この物体の内から、先行車が選択される(S
5000)。この先行車選択処理(S5000)を図9
に示す。
【0076】まず、移動物と停止物とに分けて、移動物
から走行中の先行車を1台抽出し(S5010)、次に
停止物から停止中の先行車を1台抽出する(S502
0)。 [移動物の場合](S5010) 次の条件を満たす移動物で自車線確率Pが最大のもの
を抽出する。
【0077】 (a) |R|<500mのとき、 自車線確率P>30% (b) 500m≦|R|<1000mのとき、自車線確率P>40% (c)1000m≦|R|のとき、 自車線確率P>50% このように、カーブ半径Rの絶対値が小さいほど抽出条
件が緩い(自車線確率Pが小さいものも抽出される)の
はカーブ半径Rの絶対値が小さいほど先行車を見つけに
くいからである。
【0078】上記にて複数の移動物が抽出された場
合は、「それらの移動物の内の最大の自車線確率P−1
5%」以上の自車線確率Pを有する移動物、または自車
線確率P≧70%の移動物のいずれかに該当する移動物
の内で、Y0 が最小の移動物を走行中の先行車として抽
出する。上記にて抽出されなかったら走行中の先行車
は無しとする。
【0079】[停止物の場合](S5020) 自車線確率P≧70%の停止物の中でY0 が最小の停
止物を停止中の先行車として抽出する。抽出されなけれ
ば、停止中の先行車は無しとする。停止物の場合は、路
側物を先行車として判断しないために基準が移動物より
厳しくされている。
【0080】次に、この先行車選択処理では、[総合判
断]として、上記[移動物の場合](S5010)およ
び[停止物の場合](S5020)の抽出結果から、次
のように先行車を選択する(S5030)。 走行中の先行車も停止中の先行車もいずれも存在しな
い場合は、先行車無しとする。
【0081】走行中の先行車および停止中の先行車の
いずれか一方が存在する場合、それを先行車とする。 走行中の先行車および停止中の先行車のいずれも存在
する場合、Y0 が小さい方を先行車とする。
【0082】尚、上述のごとく先行車を判断した場合
に、先行車を見失ってもあるいは見誤っても、毎回複数
の検出物体から一番確からしい物体を先行車として選択
するので一瞬の間違いで済む。こうして先行車検出処理
(S800〜S5000)が終了すると、次に車間制御
処理(S6000〜S9000)に移る。
【0083】最初に、図10のフローチャートに示す目
標車間算出処理が実行される(S6000)。まず、イ
ニシャル中か否かが判定される(S6010)。イニシ
ャル中とは、電源オンした後に本処理が最初に実行され
たタイミングを意味する。
【0084】最初は、ステップS6010にて肯定判定
されて、目標車間時間THとして初期値T0 が設定され
る(S6020)。この初期値T0 としては、例えば
「2.5秒」が設定される。ステップS6010にて否
定判定された場合に、あるいはステップS6020の処
理後に、タップダウン操作が有ったか否かが判定される
(S6030)。更にステップS6030にて否定判定
された場合には、タップアップ操作が有ったか否かが判
定される(S6040)。
【0085】タップダウン操作とは、ドライバーによる
クルーズコントロールスイッチ12にあるタップスイッ
チ12eの操作により、車間を大きくする操作である。
また、タップアップ操作とは、逆にタップスイッチ12
eの操作により、車間を小さくする操作である。タップ
ダウン操作がなされていれば、ステップS6030にて
肯定判定されて、次の式22のごとく、目標車間時間T
Hの増加処理がなされる(S6060)。
【0086】
【数9】
【0087】ただし、次のステップS6070,S60
80の処理により目標車間時間THの上限は3.3秒と
される。一方、タップアップ操作がなされていれば、ス
テップS6040にて肯定判定されて、次の式23のご
とく、目標車間時間THの減少処理がなされる(S60
90)。
【0088】
【数10】
【0089】ただし、次のステップS6100,S61
10の処理により目標車間時間THの下限は0.7秒と
される。こうして、目標車間時間THが設定されると、
次に、その目標車間時間THが、次の式24のごとく、
自車速Vnにより目標車間距離Dtに換算される(S6
050)。
【0090】
【数11】
【0091】次に、図11のフローチャートに示す加減
速率算出処理(S7000)が実行される。まず、コー
スト中か否かが判定され(S7010)、コースト中で
なければアクセル中か否かが判定され(S7020)、
アクセル中でなければ先行車認識中か否かが判定される
(S7030)。
【0092】ここで、コーストとは、定速走行制御中に
セットスイッチ12bが押されたとき、減速制御し、そ
の後、セットスイッチ12bが放されたときの自車速V
nを目標速度Vmとして定速走行制御に移行するもので
あり、コースト中とはこの減速制御の期間を意味する。
また、アクセルとは、定速走行制御中にリジュームスイ
ッチ12cが押されたとき、増速制御し、その後、リジ
ュームスイッチ12cが放された時の自車速Vnを目標
速度Vmとして定速走行制御に移行するものであり、ア
クセル中とはこの増側制御の期間を意味する。
【0093】したがって、コースト中であれば、ステッ
プS7010にて肯定判定されて、加減速率Atに「−
2.6km/h/s」が設定され(S7100)、アク
セル中であれば、ステップS7020にて肯定判定され
て、加減速率Atに「2.6km/h/s」が設定され
る(S7090)。
【0094】またコースト中でもアクセル中でもないと
きに、先行車認識中、すなわち、ステップS5000に
て先行車が選択されている場合には、ステップS703
0にて肯定判定されて、基本加減速率算出処理(S70
40)が実行される。ここで、基本加減速率算出処理
(S7040)は次のようになされる。
【0095】車間偏差Deを、次の式25のごとく、
先行車との車間D(=Y)およびステップS6050に
て得られた目標車間距離Dtとから算出する。
【0096】
【数12】
【0097】次に、この車間偏差Deと相対速度Vr
とから、図12に示したマップのデータを補間して、基
本加減速率MDV(km/h/s)を求める。尚、ヒス
テリシスのために、車間偏差Deおよび相対速度Vrの
それぞれの境界部分に、車間偏差Deについては2mの
不感帯を設け、相対速度Vrについては1km/hの不
感帯を設けている。また、このマップの領域を越える場
合は、最も近い領域の値を設定する。尚、図12では、
車間偏差Deがマイナスでも、先行車の速度が高くて次
第に離れて行く場合(Vr>0)には、増速(基本加減
速率MDV>0)である。これは車間距離がつまってい
ても、先行車が遠ざかっていけば、自車がわざわざ減速
する必要はないからであり、減速するとドライバーにと
って不要な減速と感じられるからである。
【0098】次に上記基本加減速率MDVを距離により
補正するため、補正係数KMDVを、図13に示す車間
Dとの関係から求める(S7050)。これは遠方の先
行車に過敏な反応をしないようにするためである。次
に、式26のごとく加減速率Atを求める(S706
0)。
【0099】
【数13】
【0100】また、ステップS7030にて否定判定さ
れた場合、アクセル終了後5秒以内である場合には、ス
テップS7070にて肯定判定されてステップS709
0にて加減速率Atを「2.6km/h/s」に設定
し、アクセル終了後5秒以内でなければ、ステップS7
070にて否定判定されてステップS7080にて加減
速率Atを「1.3km/h/s」に設定する。
【0101】ここで、ステップS7070にて肯定判定
された場合に、加減速率Atが2.6km/h/sとさ
れるのは、ドライバーの意志をできるだけ尊重するとい
う意図から、ドライバーが加速したいという意志を表し
たときは、これを優先する制御にしているためである。
【0102】こうして、加減速率算出処理(S700
0)が終了し、次に目標車速算出処理(S8000)が
行われる。目標車速算出処理(S8000)は、図14
に示すごとく実施され、まず、目標車速Vmが次の式2
7のごとく算出される(S8010)。
【0103】
【数14】
【0104】ここで、dtはステップS8010の処理
の時間間隔を表し、本実施形態では「0.2秒」であ
る。次に、ステップS8010にて求められた目標車速
Vmに次のような限界が設けられる(S8020)。
【0105】Vm>Vn+2km/hで、かつAt<
0のときは、次の式28のごとく目標車速Vmを設定す
る。
【0106】
【数15】
【0107】Vm<Vn−2km/hで、かつAt>
0のときは、次の式29のごとく目標車速Vmを設定す
る。
【0108】
【数16】
【0109】上記の制限とともに、更に目標車速
Vmを次のように制限する。すなわち、 (a)目標車速Vmはドライバーにより設定されている
定速走行制御用の設定車速Vs以上とはしない。ただし
アクセル中は除く。
【0110】(b)目標車速Vmは、次の式30を満足
するものとする。
【0111】
【数17】
【0112】こうして、先行車が認識されている場合の
目標車速Vmが設定される。目標車速Vmが決定した後
に、スロットル全閉条件が成立しているか否かが判定さ
れ(S8030)、成立していなければスロットル全閉
解除条件が成立しているか否かが判定される(S805
0)。
【0113】スロットル全閉条件とは、自車速Vnが目
標車速Vmより上がりすぎた場合に、迅速に減速させる
処理を開始させるための条件であり、次の式31に示
す。またスロットル全閉解除条件とは、その減速処理を
停止させるための条件であり、次の式32に示す。
【0114】
【数18】
【0115】ステップS8030の条件が満足されれ
ば、スロットル全閉制御(S8040)が行われる。ま
たステップS8050の条件が満足されれば、スロット
ル全閉制御の解除処理(S8060)が行われる。スロ
ットル全閉制御とは、内燃機関のスロットルバルブの開
度を制御しているモータの回転速度を決定するデューテ
ィを、スロットルバルブが閉じる方向に最大のデューテ
ィ出力(最高速)として減速制御することを意味する。
【0116】このようにして、目標車速算出処理(S8
000)が終了すると、従来から知られている定速車速
制御と同様にして、ステップS8000で求められた目
標速度Vmを目標とした車速制御が行われる(S900
0)。つまり、車速センサ10からの信号に基づき検出
される自車速Vnが目標速度Vmとなるように、ブレー
キ駆動器18a、スロットル部20および自動変速機制
御器16が制御される。
【0117】尚、本実施形態では、スキャニング測距器
6が、測距手段に相当し、座標変換ブロック4a及び物
体認識ブロック4dとステップS1000及びS200
0の処理とが、物体認識手段に相当し、カーブ半径算出
ブロック4fとステップS3000の処理とが、カーブ
検出手段に相当し、車線幅推定ブロック4jとステップ
S800及びS900の処理とが、車線幅推定手段に相
当している。
【0118】そして、ステップS4000(S4010
〜S4070)の処理が、自車線確率算出手段に相当
し、その中で、ステップS4010〜S4030の処理
が、2次元マップ変更手段に相当し、ステップS404
0の処理が、直進路変換手段に相当し、ステップS40
50〜S4070の処理が、確率算出手段に相当してい
る。
【0119】また、先行車選択ブロック4hとステップ
S5000(S5010〜S5030)の処理とが、先
行車選択手段に相当し、ステップS6000〜S900
0の処理が、制御手段に相当している。また更に、ナビ
ゲーションECU22,GPSセンサ24,及び地図デ
ータROM26からなる部分が、ナビゲーションシステ
ムに相当し、車速センサ10と車速演算ブロック4cと
が、車速検出手段に相当している。
【0120】以上のように、本実施形態の車間距離制御
装置2では、カーブデータとしてのカーブ半径Rに基づ
き直進路に変換した前方物体個々の自車に対する相対位
置座標を、直進路を想定した自車線確率マップに当ては
めて、個々の前方物体の自車線確率を求め、その自車線
確率から先行車を決定して、その先行車との位置関係等
に基づき自車の速度を調節することにより、その先行車
との車間距離を制御している。
【0121】そして特に、本実施形態の車間距離制御装
置2では、走行路の車線幅をリアルタイムに推定すると
共に、前方物体の自車線確率を求めるための自車線確率
マップを、その推定した車線幅に応じて変更するように
している。具体的には、推定した車線幅が小さい場合に
は、自車線確率が80%,60%,30%,100%の
各々である各領域a〜dを、自車の中心から前方へ向か
う直線としてのY軸側へ移動させて、その各領域a〜d
がY軸を中心に狭くなるように変更し(図7→図8)、
逆に、推定した車線幅が大きい場合には、上記各領域a
〜dがY軸を中心に広くなるように変更している(図8
→図7)。
【0122】このため、車線幅が狭い道路を走行してい
る際には、それよりも車線幅が広い道路を走行している
場合と比較すると、直進路に変換された相対位置座標が
自車の中心位置から車幅方向に同じ距離だけずれた前方
物体について、その自車線確率が小さい値として求めら
れる傾向となり、その結果、他車線を走行している車両
が先行車と誤選択されてしまうことを確実に防止でき
る。
【0123】また逆に、車線幅が広い道路を走行してい
る際には、それよりも車線幅が狭い道路を走行している
場合と比較すると、直進路に変換された相対位置座標が
自車の中心位置から車幅方向に同じ距離だけずれた前方
物体について、その自車線確率が大きい値として求めら
れる傾向となり、その結果、自車線を走行している車両
が他車線の車両であると誤判定されて先行車として選択
されなくなってしまうことを確実に防止できる。
【0124】従って、本実施形態の車間距離制御装置2
によれば、走行路の車線幅に拘わらず、先行車以外のも
のを誤って先行車と認識したり、先行車を見失ってしま
うことを、より確実に防止して、一層快適で安全な車間
制御を行うことができる。以上、本発明の一実施形態に
ついて説明したが、本発明は、前述した実施形態に限定
されるものではなく、種々の形態を採り得ることは言う
までもない。
【0125】例えば、上記実施形態では、前方障害物の
認識処理(S2000)で得られた前方物体の相対位置
を、カーブデータに基づき直進路の場合の相対位置に変
換し、その変換後の相対位置を、直進路を想定した自車
線確率マップに当てはめることにより、前方物体の自車
線確率を求めるようにしたが、これとは逆に、前方物体
の相対位置は変換せず、ステップS4030の処理で設
定された自車線確率マップにおける各確率の領域a〜d
の方を、カーブデータに基づき移動させるようにしても
良い。
【0126】また、上記実施形態では、自車線確率マッ
プの各領域a〜dを、ステップS900の処理で推定さ
れた車線幅に応じた縮小率で縮小補正するようにした
が、自車線確率マップは補正せずに(つまり、図4のス
テップS4020及びS4030の処理は行わずに)、
ステップS4050では、図7に示した基本の自車線確
率マップを用いて各前方物体の瞬時自車線確率P0 を求
め、その確率P0 あるいはステップS4060,S40
70で求められた最終的な自車線確率Pに対して、ステ
ップS900の処理で推定された車線幅に応じた定数を
乗ずるようにしても良い。尚、この場合の定数として
は、推定された車線幅が小さい場合ほど、小さい値とす
れば良い。
【0127】一方、上記実施形態では、コンピュータ4
が、走行路の種類を示す走行路情報をナビゲーションE
CU22から取得することで、走行路の車線幅を推定す
るようにしたが、コンピュータ4は、図3のステップS
800及びS900にて、ナビゲーションECU22か
ら自車位置のデータと自車位置を含む地図データとを入
力し、そのデータから走行路の種類を自ら判別して、車
線幅を推定するようにしても良い。
【0128】また、車線幅の推定は、以下の(1)〜
(4)に夫々記載する構成で行うようにしても良い。 (1)図15に示すように、走行路上にて自車M1の左
右に夫々存在する白線LL,CLを検知する白線認識カ
メラ30を設けると共に、図3のステップS800及び
S900の処理に代えて、上記白線認識カメラ30によ
り検知された2本の白線LL,CL間の距離を測定し、
その測定した距離を走行路の車線幅WRとして推定する
処理を行う。
【0129】(2)図3のステップS800及びS90
0の処理に代えて、車速センサ10からの信号に基づき
車速演算ブロック4cで算出された車速Vnを読み込む
処理と、その読み込んだ車速Vnを、図16の如く車速
と推定車線幅とを対応させて記憶したデータマップに当
てはめて、実際の走行路の車線幅を推定する処理とを行
う。
【0130】つまり、車速Vnが大きい時ほど、走行路
の車線幅が広いと予想されるため、その車速Vnに基づ
いて車線幅を推定するのである。そして更に、車速Vn
の変動量をも考慮して車線幅を推定するように構成する
こともできる。例えば、車速Vnが70km/h以上で
且つその変動量が所定値以下の場合に、車線幅が高速道
路に相当する3.5mであると推定し、車速Vnが30
km/h以下で且つその変動量が所定値以上の場合に、
車線幅が細街路に相当する3.0mであると推定する、
といった処理を行うようにすれば、より正確な車線幅の
推定が可能となる。
【0131】(3)図3のステップS800及びS90
0の処理に代えて、定速走行制御用の設定車速(車速設
定値)Vsを読み込む処理と、その読み込んだ設定車速
Vsを、図16と同様のデータマップに当てはめて、実
際の走行路の車線幅を推定する処理とを行う。
【0132】つまり、定速走行制御用の設定車速Vsが
大きい時ほど、走行路の車線幅が広いと予想されるた
め、その設定車速Vsに基づいて車線幅を推定するので
ある。そして、この場合、設定車速Vsが大きい場合ほ
ど、車線幅が広いと推定すれば良い。
【0133】(4)図3のステップS800及びS90
0の処理に代えて、下記,の処理を行う。 :前回のステップS2000の処理により、2つの移
動物が認識されて、その2つの移動物の中心位置XY座
標(自車に対する相対位置座標)が求められている場合
に、その2つの移動物の中心位置XY座標から、図17
に示すように、当該両移動物M2,M3の中心位置同士
の横方向(自車の車幅方向でありX軸方向)の距離Dc
を算出する。
【0134】尚、上記距離Dcを算出する際には、前回
のステップS4040で直進路に変換された後の座標を
用いても良い。 :上記で算出した距離Dcが所定距離(例えば2
m)以上であれば、その距離Dcを、図17に示す如
く、自車M1が走行している走行路の車線幅WR として
推定する。
【0135】そして、上記(1)〜(4)のように構成
すれば、ナビゲーションシステムを備えない場合でも、
走行路の車線幅を推定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の車間距離制御装置のシステムブロ
ック図である。
【図2】 コンピュータの制御ブロック図である。
【図3】 車間距離制御全体の処理のフローチャートで
ある。
【図4】 自車線確率算出処理のフローチャートであ
る。
【図5】 走行路の種類から車線幅を推定するためのデ
ータマップと、車線幅から自車線確率マップの縮小率を
算出するためのデータマップとの説明図である。
【図6】 図4におけるS4010及びS4020の処
理の説明図である。
【図7】 自車線確率マップの説明図である。
【図8】 図4におけるS4030の処理の説明図であ
る。
【図9】 先行車選択処理のフローチャートである。
【図10】 目標車間算出処理のフローチャートであ
る。
【図11】 加減速率算出処理のフローチャートであ
る。
【図12】 車間偏差Deと相対速度Vrとから基本加
減速率MDVを求めるマップである。
【図13】 車間Dと補正係数KMDVとの関係を示す
グラフである。
【図14】 目標車速算出処理のフローチャートであ
る。
【図15】 左右の白線間の距離から車線幅を推定する
ための説明図である。
【図16】 車速から車線幅を推定するための説明図で
ある。
【図17】 2つの移動物体の横方向の距離から車線幅
を推定するための説明図である。
【符号の説明】
2…車間距離制御装置 4…コンピュータ 4a…
座標変換ブロック 4b…センサ異常検出ブロック 4c…車速演算ブロ
ック 4d…物体認識ブロック 4e…操舵角演算ブロック 4f…カーブ半径算出ブロック 4g…自車線確率演
算ブロック 4h…先行車選択ブロック 4i…車間制御ブロック 4j…車線幅推定ブロック 6…スキャニング測距器
6a…送受信部 6b…距離・角度演算部 8…ステアリングセンサ
10…車速センサ 12…クルーズコントロールスイッチ 12a…メイ
ンスイッチ 12b…セットスイッチ 12c…リジュームスイッ
チ 12d…キャンセルスイッチ 12e…タップスイッ
チ 14…表示器 14a…設定車速表示器 14b…現在車間距離表示
器 14c…設定車間時間表示器 14d…センサ異常表
示器 16…自動変速機制御器 18…ブレーキ部 18
a…ブレーキ駆動器 18b…ブレーキスイッチ 20…スロットル部 20a…スロットル駆動器 20b…スロットル開度
センサ 22…ナビゲーション制御装置(ナビゲーションEC
U) 24…GPSセンサ 26…地図データROM 3
0…白線認識カメラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 正博 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 岡田 稔 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3D044 AA45 AB01 AC16 AC26 AC31 AC39 AC55 AC56 AC59 AD04 AD16 AD21 AE30 3G093 AA01 AA05 BA14 BA23 CB10 DA06 DB05 DB16 DB18 EA09 EB03 EB04 EC02 FA03 FA10 FA14 5H180 CC03 CC04 CC11 CC12 CC24 FF05 FF21 LL01 LL04 LL08 LL09 LL15 5J084 AA02 AA05 AA07 AA10 AB01 AC02 BA03 BA11 BA32 DA09

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自車の車幅方向の所定角度範囲に送信波
    あるいはレーザ光をスキャン照射し、物体からの反射波
    あるいは反射光に基づいて、自車と前方物体との距離に
    相当する値をスキャン角度に対応して検出可能な測距手
    段と、 該測距手段により検出された距離に相当する値および対
    応するスキャン角度に基づいて、自車に対する上記前方
    物体の相対位置を算出する物体認識手段と、 自車の走行路のカーブ状態を表すカーブデータを求める
    カーブ検出手段と、 該カーブ検出手段により求められたカーブデータと上記
    物体認識手段により算出された上記前方物体の相対位置
    とに基づいて、上記前方物体が自車と同一の車線上に存
    在している確率を求める自車線確率算出手段と、 該自車線確率算出手段により求められた確率に基づい
    て、車間距離に相当する値を制御すべき先行車を選択す
    る先行車選択手段と、 自車と上記先行車選択手段により選択された先行車との
    車間距離に相当する値を制御する制御手段と、 を備えた車間距離制御装置において、 自車の走行路の車線幅を推定する車線幅推定手段を備え
    ると共に、 上記自車線確率算出手段は、上記物体認識手段により算
    出された上記前方物体の相対位置が同じでも、上記車線
    幅推定手段により推定された車線幅が小さくなると、上
    記確率を小さい値として求めるように構成されているこ
    と、 を特徴とする車間距離制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車間距離制御装置にお
    いて、 上記自車線確率算出手段は、 直進路において前方に存在する物体が自車と同一の車線
    上に存在する確率を、該物体の自車に対する相対位置に
    応じて示す2次元マップと、 上記物体認識手段により算出された上記前方物体の相対
    位置を、上記カーブ検出手段により求められたカーブデ
    ータを用いて、直進路に該当する相対位置に変換する直
    進路変換手段と、 該直進路変換手段にて変換された上記前方物体の相対位
    置を、上記2次元マップに当てはめて、上記前方物体が
    自車と同一の車線上に存在している確率を求める確率算
    出手段と、 上記2次元マップにおける所定の確率に対応した相対位
    置の領域を、上記車線幅推定手段により推定された車線
    幅に応じて、該車線幅が小さい場合ほど、自車の中心か
    ら前方へ向かう直線側へ移動させる2次元マップ変更手
    段と、 を備えていることを特徴とする車間距離制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の車間距離
    制御装置において、 自車の現在位置を検出すると共に、その検出した現在位
    置と地図データとからドライバーに対して経路案内を行
    うナビゲーションシステムを備えており、 上記車線幅推定手段は、上記ナビゲーションシステムの
    データから、自車の走行路の車線幅を推定すること、 を特徴とする車間距離制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2に記載の車間距離
    制御装置において、 上記車線幅推定手段は、走行路上にて自車の左右に夫々
    存在する白線を検知する白線認識カメラを備えると共
    に、該白線認識カメラにより検知された2本の白線間の
    距離を測定して、その測定した距離を自車の走行路の車
    線幅として推定すること、 を特徴とする車間距離制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1又は請求項2に記載の車間距離
    制御装置において、 自車の速度を検出する車速検出手段を備えており、 上記車線幅推定手段は、上記車速検出手段にて検出され
    た自車の速度に基づいて、自車の走行路の車線幅を推定
    すること、 を特徴とする車間距離制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項1又は請求項2に記載の車間距離
    制御装置において、 上記車線幅推定手段は、上記制御手段による車間距離制
    御がなされていない場合に行われる定速走行制御用の車
    速設定値に基づいて、自車の走行路の車線幅を推定する
    こと、 を特徴とする車間距離制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項1又は請求項2に記載の車間距離
    制御装置において、 上記車線幅推定手段は、上記物体認識手段により算出さ
    れた2つの前方物体の相対位置から、上記両前方物体の
    中心位置同士の横方向の距離を算出し、その算出した距
    離に基づいて、自車の走行路の車線幅を推定すること、 を特徴とする車間距離制御装置。
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