JP2000234743A

JP2000234743A - 調理機器

Info

Publication number: JP2000234743A
Application number: JP11347508A
Authority: JP
Inventors: Masahiro Ono; 正博大野; Yoshiaki Oyama; 善朗大山; Yoshinori Hirota; 美紀廣田
Original assignee: Toto Ltd
Current assignee: Toto Ltd
Priority date: 1998-12-18
Filing date: 1999-12-07
Publication date: 2000-08-29

Abstract

(57)【要約】【課題】システムキッチンに組み込んで使用する場合に
おいて、天板上のスペースが有効に利用できる使い勝手
の良い、安全で見栄えの良い調理機器を提供する。【解決手段】グリル、オーブンレンジ等の隠蔽型調理機
器４の排気を天板８よりも高い位置から排出する調理機
器であって、複数個のバーナー６と各バーナー６を囲む
五徳７と、五徳７を載置し、かつ五徳載置部分５以外に
平坦面５ａを形成するトッププレート５とを設けたコン
ロ３を備えた。五徳７の上面とトッププレートの平坦面
５ａをほぼ面一とすれば、鍋の移動が楽にできる。トッ
ププレートの平坦面５ａに凹凸部を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、システムキッチン
に組込まれたグリルやオーブンレンジ等の隠蔽型調理機
器の排気口を調理作業の邪魔にならない位置に設けるこ
とにより、使い勝手が良く安全で見栄えの良い調理機器
を提供しようとする技術に係り、特に家庭の台所で使用
するのに好適なガス、電熱、高周波、電磁誘導による加
熱調理機器に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、システムキッチンに組み込んで使
用する調理機器として一般的に見られるものを詳述する
と、以下の通りである。調理機器３１は上部にトッププ
レート３３と前バーナー３４ａ、後バーナー３４ｂと各
バーナーを囲みトッププレート３３面から上方へ突出し
た五徳３５が載置されている。トッププレート３３は後
バーナー３４ｂの両側に平坦面３３ａを、また後バーナ
ー３４ｂおよび平坦面３３ａの後部には開口３３ｂを備
えている。調理機器３１本体内にはグリル３２を内蔵し
ているが、グリル３２使用時の高温の排気はグリル３２
内部から開口３３ｂを連通する排気ダクト３６を経て、
その先端の排気口３６ａから開口３３ｂを通して外部へ
と排出される。なお調理機器３１の下部にオーブンレン
ジを設置する場合は、オーブンレンジと開口３３ｂを連
通する排気ダクトを設けることにより、同様に開口３３
ｂから排出することができる。なお開口３３ｂ上には、
トッププレート３３面から上方へ突出したごみよけ３７
が載置されており、開口３３ｂから調理機器３１内部や
排気ダクト３６内部にゴミが落下するのを防いでいる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来のシステムキッチ
ンに組込んで使用する調理機器では、グリルやオーブン
レンジ等の排気のための開口がトッププレート面上にあ
り、さらにその上にはトッププレート面から突出したご
みよけが載置されているので、トッププレート上に平坦
面があったとしても鍋等を平坦面に置く場合にごみよけ
が邪魔になっていた。無理に鍋等を置くとごみよけに乗
り上げて傾き不安定となるだけでなく、その状態でグリ
ルやオーブンレンジを使用すると、開口から排出される
排気の熱で鍋等が過熱され火傷をするだけでなく、排気
を閉塞する形になるので不完全燃焼の原因となり危険で
あった。つまり、トッププレートの面上の開口およびそ
の周囲部分はデッドスペースであった。さらには調理作
業中にゴミや煮こぼれが開口から機器内部に侵入して汚
れやすい等の欠点があった。またトッププレート上のバ
ーナー口数が多い調理機器では、狭いスペースの中で排
気のための開口を避けるようにバーナーを配置しなけれ
ばならないため必然的にバーナー同士の間隔が狭くな
り、調理時に鍋同士がぶつかって使いにくいという問題
があった。本発明は、上記課題を解決するためになされ
たもので、本発明の目的は、システムキッチンに組み込
んで使用する場合において、天板（トッププレート）上
のスペースが有効に利用できる使い勝手の良い、安全で
見栄えの良い調理機器を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項１は、グリル、オーブンレンジ等の隠蔽型調理
機器の排気を天板よりも高い位置から排出する調理機器
であって、複数個のバーナーと、各バーナーを囲む五徳
と、五徳を載置し、かつ五徳載置部分以外に平坦面を形
成するトッププレートを設けたことを特徴とするもので
ある。請求項２は、五徳とトッププレートの平坦面がほ
ぼ面一であることを特徴とするものである。請求項３
は、トッププレートの平坦面が調理機器本体より少なく
とも一側方に延出していることを特徴とするものであ
る。請求項４は、トッププレートの平坦面に凹凸部を設
けたことを特徴とするものである。請求項５は、トップ
プレートの平坦面とシステムキッチンの天板がほぼ面一
であることを特徴とするものである。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づいて記述する。図１は本発明の全体の形態を示
す斜視図である。図２は全体の断面図である。本発明の
調理機器１は、キャビネット２上に設けてあり、グリル
４、さらにその上のトッププレート５上に複数のバーナ
ー６を備えるコンロ３から成り、システムキッチンとし
て組み込まれている。また、コンロ３のトッププレート
５は後バーナー６ｂの両側に平坦面５ａを有し、五徳を
載置している部分５ｂは落とし込んだ形状となってい
て、システムキッチンの天板８上に設置されている。な
お、排気口は後述の手段をとることにより天板８よりも
上方の壁面の前面に開口１１を設けることができるの
で、トッププレート５上に排気のための開口を設ける必
要がない。したがって、トッププレート５上にごみよけ
を設置する必要がないだけでなく、トッププレート上の
平坦面５ａを広くとることができるのである。本実施の
形態では、五徳７とトッププレートの平坦面５ａがほぼ
面一となる構成となっており、さらにトッププレートの
平坦面５ａとシステムキッチンの天板８がほぼ面一とな
る構成となっている。各五徳７は各々のバーナー６を囲
むようにトッププレート上に載置されている。本実施の
形態においては五徳の構成は三分割となっている。本実
施の形態では五徳７の形状は四角形であるが、円形や多
角形であっても良い。また、五徳７とトッププレートの
平坦面５ａがほぼ面一となるように、トッププレート５
の五徳を載置している部分５ｂは落とし込んだ形状とな
っているが、必ずしも落とし込んだ形状である必要はな
く、トッププレート５の略全体が平坦であっても良く、
五徳７とトッププレートの平坦面５ａとが面一となって
いなくても良い。

【０００６】次にグリルの排気に関して詳述する。天板
８よりも上方の壁面１４の前面には、ある程度の高さを
もって使用者と対向する面に開口１１を形成したダクト
１０が設置されている。この時、開口１１は天板８の天
面から、五徳７上に置いた深鍋１６の高さｈ以上の寸法
をもって設けるのが望ましい。ダクト１０は外側ダクト
１７と内側ダクト１８から構成される二重構造となって
いる。その構成について次に述べる。外側ダクト１７内
部には、グリル４より連通する内側ダクト１８が天板８
の壁面１４際に設けた切り欠き部１９を貫通して、天板
よりも高い位置に延出しており、その上端で外側ダクト
１７の開口１１に対応する位置に内側ダクト排気口１８
ａを設けている。内側ダクト１８は、天板８の切り欠き
部１９および壁面１４との間にそれぞれ空気層２０ａお
よび２０ｂを、さらに天板８上方では外側ダクト１７お
よび壁面１４との間にそれぞれ空気層２０ｃおよび２０
ｄを介して存在している。さらに内側ダクト１８は、外
側ダクト１７内の中央部を通り外側ダクト１７表面の開
口１１の中央部で開口１１の上下縁に接触しないように
間隔を開けて、先端の内側ダクト排気口１８ａを形成し
ている。ここで、外側ダクト１７の開口１１に内側ダク
ト排気口１８ａが露出しているが、この開口１１の前方
にカバーを設ければ、内側ダクト排気口１８ａを使用者
の目につかなくできる。さらにそのカバーの上方を前側
に傾斜させれば、ダクト１０からの高温排気がカバーに
より上向きの流れとなるので、レンジフード１２での排
気補集も確実となる。

【０００７】以上の構成より、内側ダクト排気口１８ａ
がコンロ３のトッププレート５上に現れることがないの
で、トッププレート５上にごみよけを設置する必要がな
いだけでなく、トッププレートの平坦面５ａを広くとる
ことができる。したがって、平坦面５ａには大きな鍋や
トレイ等の調理器具も置くことができ、しかもごみよけ
が邪魔になることもなく安定して置くことができるの
で、トッププレート５の面上のスペースを有効に使用す
ることができ使い勝手が良い。また、グリルやオーブン
レンジを使用する場合でも、排気口１８ａから排出され
る排気の熱で鍋等が過熱されて火傷をすることがなく、
鍋が排気を閉塞することもないので安全である。さらに
は調理作業中にゴミや煮こぼれが開口１１および排気口
１８ａから機器内部に侵入することがないので汚れにく
く、清掃がし易いので美観を損なうことがなく見栄えが
良い。この構成において五徳７を円形とした場合は、五
徳自体の清掃性が向上するとともにトッププレートの平
坦面５ａがさらに広くとれるのでトッププレート５の清
掃性もさらに良くなるだけでなく、鍋等の調理器具を置
くスペースも広くとれるという利点がある。また、トッ
ププレート５上の有効スペースが増えるので、コンロ３
上の前バーナー６ａと後バーナー６ｂとの、または前バ
ーナー６ａ同士の間隔が大きく確保でき、調理時に鍋な
どが干渉しにくくなり使い勝手が良くなる。さらに外側
ダクト１７、壁面１４および天板８は内側ダクト１８と
直接に接していないので、内側ダクト１８を通る高温排
気で過熱されず安全である。

【０００８】トッププレート上に平坦面５ａがあるた
め、調味料などの小びんを置くことができ使い勝手が良
く、汚れた場合もさっと拭くことができるので清掃性に
優れている。また、五徳７とトッププレートの平坦面５
ａがほぼ面一であれば、バーナー上に置かれた鍋などを
容易に平坦面５ａまで移動することができるので調理作
業の迅速化を図ることができるし、五徳７と平坦面５ａ
にまたがせても安定した状態で鍋などを置くことができ
る。さらに上記の場合に合わせてトッププレートの平坦
面５ａとシステムキッチンの天板８がほぼ面一となる構
成にすればトッププレートの平坦面５ａとシステムキッ
チンの天板８間にまたがせて鍋やトレーなどを安定して
置くことができるので、よりいっそう調理スペースとし
ての有効面積が増えて使い勝手が良くなり、また安心し
て調理を行なうことができる。なお、この実施の形態に
おいてはグリルの排気構造について説明したが、グリル
に代えてオーブンレンジの排気構造であっても良い。

【０００９】図3は他の実施の全体の形態を示す斜視図
である。なお、前述の実施の形態と同じ構成には、同じ
符号を付しその説明を省く。この場合、トッププレート
５の平坦面５ａを調理機器本体より少なくとも一側方に
延出している。この構成により天板の材質が耐熱温度の
低い人工大理石であっても加熱直後の鍋などをトッププ
レートの平坦面５ａに仮置きすることができるし、天板
の傷付きを防ぐことができるので従来使用されていた鍋
敷きを必要としなくなる。この実施の形態ではトッププ
レートの平坦部５ａの延出部をトッププレート５の片側
にのみ設けているが、この延出部をトッププレート５の
両側に設けるようにしても良い。

【００１０】図４は、上述の各実施の形態における、ト
ッププレートの平坦面形状の具体例を示す断面図であ
る。コンロ３のトッププレート５には、トッププレート
５の強度維持及び使い勝手向上などの観点から、トップ
プレートのプレス加工等により凹凸形状が設けられる。
図４の（Ａ）は半円形の凸部、（Ｂ）は半円形の凹部、
（Ｃ）は三角形の凸部、（Ｄ）は三角形の凹部、（Ｅ）
は四角形の凸部、（Ｆ）は四角形の凹部の断面形状とな
っている。いずれの形状の場合も、凹部あるいは凸部は
所定の幅を有し、なおかつ所定の間隔をもって平坦面上
に一体的に形成することによりトッププレート５の強度
を向上させることができる。また、平坦面５ａ上に凸部
が形成されている場合にはトッププレートの平坦面５ａ
と鍋などの底面との接触面積が少なくなるので、トップ
プレートの平坦面５ａが傷付く面積を少なくできる。ま
た、平坦面上に凹部が形成されている場合には万一、平
坦面５ａに汁など水気のあるものをこぼした時にある程
度汁受けとしての機能を果たすことができ、トッププレ
ート外まで汁などがこぼれるのを防ぐことができる。

【００１１】なお、何れの実施の形態においてもトップ
プレート５は一定の耐熱温度を有した金属板（例えばス
テンレス板）やあるいはセラミックガラスを加工するこ
とにより形成されたものである。また、トッププレート
５の表面処理をホーローやフッ素にすることにより見栄
えや清掃性を向上させることもできる。

【００１２】

【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項１では、グリル、オーブンレンジ等の隠蔽
型調理機器の排気を天板よりも高い位置から排出するも
のにおいて、各バーナーを囲む五徳と、該五徳を載置
し、かつ五徳載置部分以外に平坦面を形成するトッププ
レートを設けた調理機器なので、トッププレート上のス
ペースが有効に利用でき、使い勝手が良く、清掃性に優
れ、安全で見栄えが良い。請求項２では、五徳とトップ
プレートの平坦面がほぼ面一なので、鍋などをトッププ
レートの平坦面および五徳にまたがって置くことがで
き、スペースをいっそう有効に利用でき、使い勝手が良
くなる。請求項３では、トッププレートの平坦面が調理
機器本体より少なくとも一側方に延出しているので、人
工大理石等の天板の場合、鍋敷きが必要でなくなる。請
求項４では、トッププレートの平坦面に凹凸を設けたの
で、強度的により強くなり、また平坦面の形状が凹の場
合には汁受けの役割を果たし、凸の場合には鍋などを置
いて引き摺ったとしても傷付く面積を少なくすることが
できる。請求項５では、トッププレートの平坦面とシス
テムキッチンの天板がほぼ面一なので、鍋やトレーなど
をトッププレートの平坦面およびシステムキッチンの天
板にまたがって置くことができ、スペースをよりいっそ
う有効に利用でき、使い勝手が良くなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態の調理機器を示す斜視図
である。

【図２】図１の調理機器の縦断面図である。

【図３】本発明の他の実施の調理機器を示す斜視図であ
る。

【図４】トッププレート平坦面形状の具体例を示す断面
図である。

【図５】従来例の調理機器の形態を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ … 調理機器２ … キャビネット３ … コンロ４ … グリル５ … トッププレート５ａ … トッププレート
の平坦面５ｂ … 五徳載置部分６ … バーナー６ａ … 前バーナー６ｂ … 後バーナー７ … 五徳８ … システムキッチン
の天板９ … バックガード１０ … ダクト１１ … 開口１２ … レンジフード１３ａ、１３ｂ … キャビネット１４ … 壁面１５ … 係合片１６ … 深鍋１７ … 外側ダクト１８ … 内側ダクト１８ａ … 内側ダクト排
気口１９ … 切り欠き部２０ａ、２０ｂ、２０ｃ、
２０ｄ … 空気層２１ … 排気

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】グリル、オーブンレンジ等の隠蔽型調
理機器の排気を天板よりも高い位置から排出する調理機
器であって、複数個のバーナーと、各バーナーを囲む五
徳と、該五徳を載置し、かつ五徳載置部分以外に平坦面
を形成するトッププレートとを設けたコンロを備えたこ
とを特徴とする調理機器。
【請求項２】五徳とトッププレートの平坦面がほぼ
面一であることを特徴とする請求項１記載の調理機器。
【請求項３】トッププレートの平坦面が調理機器本
体より少なくとも一側方に延出していることを特徴とす
る請求項１または請求項２記載の調理機器。
【請求項４】トッププレートの平坦面に凹凸部を設
けたことを特徴とする請求項１〜請求項３の何れかに記
載の調理機器。
【請求項５】トッププレートの平坦面とシステムキ
ッチンの天板がほぼ面一であることを特徴とする請求項
１〜請求項４の何れかに記載の調理機器。