JP2000233391A - 電動ハンド - Google Patents

電動ハンド

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JP2000233391A
JP2000233391A JP11066528A JP6652899A JP2000233391A JP 2000233391 A JP2000233391 A JP 2000233391A JP 11066528 A JP11066528 A JP 11066528A JP 6652899 A JP6652899 A JP 6652899A JP 2000233391 A JP2000233391 A JP 2000233391A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動用の機器をも含めて全体が極めてコンパ
クト化できるようにした電動のハンドを得る。 【解決手段】 ハンド本体1A内に配設した電動モータ
を配設と、該電動モータの出力軸2aに固定され、出力
軸2aの軸線と直交する外表面に一対の略半円状のカム
溝4,4が設けられたカム部材3Aと、上記カム部材3
Aを覆うハウジング7Aに設けたガイド部8Aによりガ
イドされて、上記出力軸の軸線と直交する方向に直線的
に開閉動作する一対のフィンガ6,6と、それら一対の
フィンガに設けられ、カム溝4,4に嵌入して開閉駆動
される駆動ピン5,5とを備える。上記カム溝4,4
は、半円の中心をカム部材3Aの回転中心からカム溝
4,4の両端を結ぶ直線の方向に若干偏寄させ、且つそ
れらの一対のカム溝4,4が上記回転中心の周りに点対
称に配置されるようにして設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動モータによっ
てフィンガの開閉駆動を行うようにした電動ハンドに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】各種部品の加工や搬送等のためにそれら
を把持するハンドは、空気圧シリンダによりレバー等を
介して開閉駆動される一対のフィンガにより上記把持を
行わせるのが一般的であるが、かかる構造のハンドで
は、一対のフィンガの開閉駆動のために、上記空気圧シ
リンダ及びそのピストンの直線的な動作を一対のフィン
ガの開閉動作に変換するための機構(レバー等)を必要
とするばかりでなく、空気圧シリンダに対するエア配
管、該配管への圧縮空気の給排を制御する方向切換弁等
の付随的な機器を必要とし、ハンド自体を構成する部品
の点数が多くなるうえに、ハンドの小型化が困難であ
り、また、それを動作させるための付随的な機器をも含
めて装置全体のコンパクト化が困難である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
問題を解消するためになされたもので、その技術的課題
は、駆動用の機器をも含めて全体が極めてコンパクト化
できるようにした電動のハンドを提供することにある。
また、本発明の他の技術的課題は、一対のフィンガの移
動端、即ち開位置及び閉位置における位置保持力を高
め、対象物の安定的な把持を行えるようにした電動ハン
ドを提供することにある。本発明の他の技術的課題は、
フィンガの位置を検出する位置検出手段を、フィンガに
よるワーク等の対象物の把持の確認ばかりでなく、該把
持後における電動モータへの通電の制御にも使用できる
ようにし、電動モータへの必要以上の通電を抑制できる
ようにした電動ハンドを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の電動ハンドは、ハンド本体内に電動モータを
配設して、該電動モータの出力軸にカム部材を固定し、
該カム部材における上記出力軸の軸線と直交する外表面
に、一対の略半円状のカム溝を、当該半円の中心をカム
部材の回転中心からカム溝の両端を結ぶ直線の方向に若
干偏寄させ、且つ、それらの一対のカム溝が上記回転中
心の周りに点対称に配置されるようにして設け、上記カ
ム部材を覆うハウジングに設けたガイド部によりガイド
されて、上記出力軸の軸線と直交する方向に直線的に開
閉動作する一対のフィンガに、上記カム溝に嵌入して開
閉駆動される駆動ピンを設けたことを特徴とするもので
ある。
【0005】上記構成を有する電動ハンドは、ハンド本
体内の電動モータを駆動してカム部材を回転させること
により、該カム部材の一対のカム溝にそれぞれ嵌入して
いる一対のフィンガの各駆動ピンが、それらカム溝に沿
って互いに押し広げられ、または引き寄せられ、これに
より、一対のフィンガがガイド部にガイドされながら直
線的に開閉動作するものである。この場合、電動モータ
の回転運動を、カム溝を設けたカム部材と一対のフィン
ガに設けた駆動ピンとによってフィンガの開閉運動に変
換しているため、全体の部品の点数が少なくてすみ、ま
た、これらの構成もきわめて簡単であるため、ハンド自
体の小型化が非常に容易である。しかも、フィンガの開
閉動作の駆動源を電動モータとしたことにより、エア配
管や、該配管への圧縮空気の給排を制御する方向切換弁
等の付随的な機器の必要がないため、装置全体をコンパ
クトに形成することができる。
【0006】本発明においては、上記各カム溝の両端部
がカム部材の回転中心を中心とする円弧に近くなるよう
にそれぞれ形成されていて、該カム溝の両端部において
上記駆動ピンによるくさび効果によって、上記一対のフ
ィンガの位置保持力が高められているものとすることが
できる。これにより、開位置又は閉位置の近辺にあるフ
ィンガから駆動ピンに作用する外力によってカム部材に
大きな回転力が与えられることはないため、フィンガの
開位置及び閉位置ではその位置保持力が高められ、対象
物の安定的な把持を行うことができる。
【0007】また、本発明においては、上記フィンガの
位置を検出するための位置検出手段を備えたものとする
ことができ、この位置検出手段は、上記駆動ピンに組付
けられ、該駆動ピンと同期して同方向に移動する移動部
材と、該移動部材に取付けられた被検出体と、ハンド本
体に組付けられ、上記被検出体の接近を感知する位置検
出センサとを備えた構成とすることができる。さらに、
本発明においては、上記位置検出手段によって検出され
たフィンガの位置に応じて上記電動モータへの通電が制
御されるものとすることができる。
【0008】このような位置検出手段は、フィンガの位
置検出によりフィンガによる対象物の確実な把持を素早
く確認し、電動ハンドに次の動作指示を速やかに与える
ために有効に用い得るばかりでなく、該把持後における
電動モータへの通電の制御にも使用できるものである。
特に、電動モータによってフィンガの開閉を行う上記電
動ハンドにおいては、対象物の把持を確認した後に素早
く電動モータへの通電を解除して、長時間の通電による
電動モータのコイルの過度の発熱による破損を防ぐこと
が必要であるが、上記位置検出手段による電動モータへ
の通電の制御により電動モータへの通電を解除し、それ
により電動モータに長時間通電している状態を回避し、
電動モータの熱による破損を防ぐことが可能である。
【0009】
【発明の実施の形態】図1乃至図3は、本発明の電動ハ
ンドの第1実施例を示すもので、この実施例の電動ハン
ドは、ハンド本体1Aと、該ハンド本体1A内に配設し
た電動モータ2と、対象物を把持又は解放する一対の開
閉自在のフィンガ6,6と、電動モータ2の出力軸2a
に固定された、上記電動モータ2の回転運動をフィンガ
6,6の開閉動作に変換するカム部材3Aと、上記フィ
ンガ6,6を直線的にガイドするハウジング7Aとを備
えている。
【0010】上記ハンド本体1Aは、その内部に上記電
動モータ2が嵌挿、固定され、該モータ2の軸線方向の
一端部には凹部9Aが形成されていて、該凹部9A内
に、上記電動モータ2の出力軸2aの先端が導出配置せ
しめると共に、該出力軸2aの先端に固定された上記カ
ム部材3Aが回転可能に収容されている。
【0011】上記カム部材3Aは、平面視円形状に形成
されていて、その中心部に上記出力軸2aが固定され、
上記出力軸2aの軸線と直交する外表面に、一対の略半
円状のカム溝4,4を備えている。これらのカム溝4,
4は、図4に示すように、各半円の中心を、カム部材3
Aの回転中心Oからそのカム溝4の両端を結ぶ直線Lの
方向に若干偏寄させ、且つそれらの一対のカム溝4,4
が上記回転中心Oの周りに点対称に配置されるようにし
て設けられていて、各カム溝4の両端部がカム部材3A
の回転中心Oを中心とする円弧に近くなるように形成さ
れている。
【0012】上記ハウジング7Aは、上記ハンド本体1
Aの凹部9Aの開口端側に、上記カム部材3Aを覆うよ
うに取付けられ、上記フィンガ6,6を上記出力軸2a
の軸線と直交する方向にガイドする溝状のガイド部8A
を備えていて、それらのフィンガ6,6を直線的に開閉
動作させるようにしている。
【0013】上記一対のフィンガ6,6は、それぞれの
基端側に、上記カム溝4,4に各々嵌入する駆動ピン
5,5が嵌入固定されている。これらの駆動ピン5,5
は、上記カム部材3Aが回転することによりカム溝4,
4に沿ってそれぞれ駆動され、これにより、フィンガ
6,6に開閉動作をさせるものである。この実施例の場
合、カム部材3Aが図4において左回りに回転すること
により、中心側に位置する駆動ピン5,5が互いに押し
広げられてカム部材3Aの周縁側に移動し、フィンガ
6,6に開動作を行わせ、逆に、その開状態からカム部
材3Aを右回りに回転させることにより、駆動ピン5,
5は互いに引き寄せられてカム部材3Aの回転中心側に
移動し、フィンガ6,6に閉動作を行わせる。
【0014】上記構成を有する電動ハンドは、ハンド本
体1A内の電動モータ2を駆動してカム部材3Aを回転
させることにより、一対のフィンガ6,6の各駆動ピン
5,5が、カム部材3Aの一対のカム溝4,4に沿って
駆動され、フィンガ6,6が直線的に開閉動作をするも
のである。この場合、電動モータ2の回転運動を、カム
溝4,4を設けたカム部材3Aと一対の駆動ピン5,5
とによってフィンガ6,6の開閉運動に変換しているた
め、全体の部品の点数が少なくてすみ、また、これらの
構成もきわめて簡単であるため、ハンド自体の小型化が
非常に容易であり、メンテナンスも簡単である。しか
も、フィンガ6,6の開閉動作の駆動源を電動モータ2
としたことにより、エア配管や、該配管への圧縮空気の
給排を制御する方向切換弁等の付随的な機器の必要がな
いため、装置全体をコンパクトに形成することができ
る。
【0015】また、上記略半円形状のカム溝4,4は、
その両端部がカム部材3Aの回転中心を中心とする円弧
に近くなるようにそれぞれ形成したことにより、各カム
溝4の両端部において、上記駆動ピン5によるくさび効
果によって上記一対のフィンガの位置保持力が高められ
るため、開位置又は閉位置の近辺にあるフィンガ6,6
から駆動ピン5,5に作用する外力によってカム部材3
Aに大きな回転力が与えられることはなく、これによ
り、フィンガ6,6の開位置及び閉位置では、フィンガ
6,6の高強度の位置保持、並びに対象物の安定的且つ
確実な把持を行うことができる。したがって、フィンガ
6,6の間で対象物を把持する場合だけでなく、フィン
ガ6,6の開動作で対象物に設けられた穴の内周縁で把
持する場合であっても、確実な把持動作を行うことが可
能である。
【0016】上記カム部材3Aにおける一対のカム溝
4,4は、図4に示す形状に限らず、カム溝4,4の半
円の中心をカム部材3Aの回転中心からカム溝4の両端
を結ぶ直線の方向に若干偏寄させ、且つそれらのカム溝
4,4が上記回転中心の周りに点対称に配置される範囲
内において、カム溝4,4の半径や相互の位置関係の異
なるものを選択することができ、把持する対象物の大き
さに応じたフィンガ6,6の開時幅や閉時幅に設定する
ことができる。また、このカム部材3Aは、フィンガ
6,6の開時幅や閉時幅を適宜変更することができるよ
うに、電動モータ2の出力軸2aに着脱可能に固定する
こともできる。さらに、上記ハウジング7Aのガイド部
8Aは、上述のような溝状のものに限らず、任意の構成
のものを用いることができる。
【0017】図5乃至図8は、本発明の電動ハンドの第
2実施例を示すもので、この実施例の電動ハンドは、上
記第1実施例とほぼ同様の構成を有するものにフィンガ
6の位置を検出するための位置検出手段を組付けて、電
動モータの駆動その他を制御するようしたものである。
即ち、この実施例では、上記第1実施例のハンド本体1
A及びハウジング7Aに代えて、電動モータを収容した
ハンド本体1Bと、該ハンド本体1Bに取り付けられ、
電動モータの出力軸2aの回転をフィンガ6,6の開閉
動作に変換するためのカム部材3Bを収容する凹部9
B、及び一対の開閉自在のフィンガ6,6を直線的にガ
イドする溝状のガイド部8Bを有する角形状のハウジン
グ7Bとを備えている。
【0018】上記ハウジング7Bの凹部9B内には、電
動モータの出力軸2aの先端が導出配置され、該凹部9
B内において出力軸2aの先端にカム部材3Bが固定さ
れている。このカム部材3Bには、前記第1実施例と同
様のカム溝4,4が形成されていて、それに一対のフィ
ンガ6,6の基端側にそれぞれ突設した駆動ピン5,5
が嵌入されている。従って、上記カム部材3Bが電動モ
ータの駆動により回転したとき、第1実施例と同様にフ
ィンガ6,6が開閉動作するように構成している。そし
て、上記カム部材3Bのカム溝4を設けた面側における
電動モータの出力軸2aの軸線上、即ち、カム部材3B
の回転中心部分には、フィンガ6の位置検出手段の一部
を構成する円柱状の突起11を設けている。
【0019】上記位置検出手段は、図7に明瞭に示すよ
うに、一対のフィンガ6,6のうちの一方の駆動ピン5
に組み付けられて、カム部材3Bとフィンガ6との間に
配設された移動部材10を備えている。この移動部材1
0は、上記一方の駆動ピン5に取付けられる基部10a
と、該基部10aからカム部材3B上の突起11を挟む
ように平行状態に伸びる一対の移動ガイド部10b,1
0bと、一方の移動ガイド部10bから側方に延出し、
先端に被検出体12が取り付けられた取付部10cとを
一体的に備えたものであり、この取付部10cは、図6
に示すように、ハウジング7Bの凹部9Bの内面に沿う
ように略L字状に屈折した状態に形成され、その先端に
取り付けた前記被検出体12が、ハウジング7Bの外周
面に設けた位置検出センサ13の取付溝15に対向配置
されるようにしている。
【0020】上記位置検出センサ13は、長細円柱状に
形成されていて、ハウジング7Bの外周面に設けられた
断面円形状の取付溝15の任意位置に挿入し、ねじ13
aによって固定できるようにしたものであり、このセン
サ13と上記移動部材10に取り付けた被検出体12と
によって前記位置検出手段を構成している。上記被検出
体12としては、図示の実施例では永久磁石を用い、位
置検出センサ13としては、上記被検出体12である磁
石の接近を感知する磁気近接スイッチを用いる場合を示
しているが、これらに限らず、被検出体12を誘導電流
を流した金属とし、位置検出センサ13を高周波発振型
近接センサとするなど、各種のものを用いることができ
る。
【0021】上記位置検出手段を備えた電動ハンドは、
電動モータの駆動により第1実施例の場合と同様にして
一対のフィンガ6,6を開閉駆動すると、一方の駆動ピ
ン5に取り付けられた移動部材10は、その移動ガイド
部10b,10bの移動がカム部材3Bの中央の突起1
1によりガイドされ、それによって、移動部材10が駆
動ピン5の駆動方向、即ち、フィンガ6,6の移動方向
に平行に、該駆動ピン5と同期して駆動され、取付部1
0cに設けられた被検出体12も同方向に駆動される。
【0022】上記被検出体12は、ハウジング7Bの凹
部9B内において、上記取付溝15の底面に対向する部
分の内周壁面に設けた凹壁に沿って、該取付溝15と平
行して移動するものであり、一方、上記位置検出センサ
13は、ハウジング7Bの外周面において、被検出体1
2が位置する部分の外側に、被検出体12の移動方向と
平行に設置されているので、上記電動モータの駆動に伴
って移動する被検出体12が位置検出センサ13に接近
すると、該位置検出センサ13がその接近を感知し、そ
れが信号として出力される。従って、フィンガ6が把持
対象物の把持位置に達した時に上記信号が出力されるよ
うに、あるいは、フィンガ6が解放位置に達した時に上
記信号が出力されるように、位置検出センサ13を取付
溝15の所要位置に配設することにより、それぞれの位
置において電気的な信号を出力させることができ、即
ち、電動ハンドの動作状態を検知することができる。
【0023】上記位置検出センサ13の出力は、公知の
各種ハンドにおける位置検出手段の場合と同様に、フィ
ンガ6の位置検出により、フィンガ6,6によるワーク
等の対象物の確実な把持を素早く確認し、電動ハンドの
移動制御系に次の動作指示を速やかに与えるために有効
に用い得るものであるが、本発明のハンドが電動である
ことから、上記対象物の把持後における電動モータへの
通電の制御にも有効に利用できるものである。
【0024】即ち、一般に、電動モータによってフィン
ガの開閉を行う電動ハンドにおいては、対象物の把持を
確認した後に素早く電動モータへの通電を解除して、長
時間の通電により電動モータのコイルが過度に発熱して
破損するのを防ぐことが必要であるが、上記位置検出セ
ンサ13の出力に基づき、電動ハンドの駆動制御系を介
して電動モータへの通電を制御することにより、簡易に
電動モータへの通電を解除し、電動モータの熱による破
損を防ぐことができる。
【0025】なお、ここに詳述した第2実施例における
上記以外の構成及び作用は、基本的に、前記第1実施例
の場合と実質的に変わるところがないため、それらの説
明は省略する。
【0026】
【発明の効果】以上に詳述したように、本発明の電動ハ
ンドによれば、電動モータの回転運動を、カム溝を設け
たカム部材と一対のフィンガに設けた駆動ピンとによっ
てフィンガの開閉運動に変換しているため、全体の部品
の点数が少なくてすみ、また、これらの構成もきわめて
簡単であるため、ハンド自体の小型化が非常に容易であ
る。しかも、フィンガの開閉動作の駆動源を電動モータ
としたことにより、エア配管や、方向切換弁等の付随的
な機器の必要がないため、装置全体をコンパクトに形成
することができる。
【0027】また、上記カム溝の両端部をカム部材の回
転中心を中心とする円弧に近くなるように形成したこと
により、該カム溝の両端部において、上記駆動ピンによ
るくさび効果によって上記一対のフィンガの位置保持力
が高められるため、開位置又は閉位置の近辺にあるフィ
ンガから駆動ピンに作用する外力によってカム部材に大
きな回転力が与えられることはなく、そのため、フィン
ガの開位置及び閉位置ではその位置保持力が高められ、
対象物の安定的な把持を行うことができる。さらに、フ
ィンガの位置を検出する上記位置検出手段は、フィンガ
によるワーク等の対象物の把持の確認ばかりでなく、該
把持後における電動モータへの通電の制御にも使用でき
るので、電動モータへの必要以上の通電を抑制により、
電動ハンド自体に安全で確実な動作を行わせることがで
きる。
【0028】しかも、本発明における位置検出手段を構
成する移動部材は、それがチャック内部に組み込まれて
作業環境の影響を受けないので、被検出体の発錆や磁性
粉の付着等による誤作動を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す断面図である。
【図2】上記第1実施例の要部側面図である。
【図3】上記第1実施例の平面図である。
【図4】上記第1実施例におけるカム部材を示す平面図
である。
【図5】本発明の第2実施例を示す断面図である。
【図6】上記第2実施例の要部側断面図である。
【図7】上記第2実施例の移動部材の取付状態を示す横
断面図である。
【図8】上記第2実施例の位置検出センサの取付状態を
示す要部側面図である。
【符号の説明】
1A,1B ハンド本体 2 電動モータ 2a 出力軸 3A,3B カム部材 4 カム溝 5 駆動ピン 6 フィンガ 7A,7B ハウジング 8A,8B ガイド部 10 移動部材 12 被検出体 13 位置検出センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神 田 浩一郎 茨城県筑波郡谷和原村絹の台4−2−2 エスエムシー株式会社筑波技術センター内 Fターム(参考) 3F061 AA01 BA03 BB08 BC12 BD04 DD00 DD03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハンド本体内に電動モータを配設して、該
    電動モータの出力軸にカム部材を固定し、 該カム部材における上記出力軸の軸線と直交する外表面
    に、一対の略半円状のカム溝を、当該半円の中心をカム
    部材の回転中心からカム溝の両端を結ぶ直線の方向に若
    干偏寄させ、且つそれらの一対のカム溝が上記回転中心
    の周りに点対称に配置されるようにして設け、 上記カム部材を覆うハウジングに設けたガイド部により
    ガイドされて、上記出力軸の軸線と直交する方向に直線
    的に開閉動作する一対のフィンガに、上記カム溝に嵌入
    して開閉駆動される駆動ピンを設けた、ことを特徴とす
    る電動ハンド。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の電動ハンドにおいて、上
    記各カム溝の両端部がカム部材の回転中心を中心とする
    円弧に近くなるようにそれぞれ形成されていて、該カム
    溝の両端部において上記駆動ピンによるくさび効果によ
    って、上記一対のフィンガの位置保持力が高められてい
    るもの。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の電動ハンドにお
    いて、上記フィンガの位置を検出するための位置検出手
    段を備えているもの。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の電動ハンドにおいて、上
    記位置検出手段が、上記駆動ピンに組付けられ、該駆動
    ピンと同期して同方向に移動する移動部材と、該移動部
    材に取付けられた被検出体と、ハンド本体に組付けら
    れ、上記被検出体の接近を感知する位置検出センサとを
    備えているもの。
  5. 【請求項5】請求項3または4に記載の電動ハンドにお
    いて、上記位置検出手段によって検出されたフィンガの
    位置に応じて上記電動モータへの通電が制御されるも
    の。
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