JP2014184541A - アームの操作方法及び操作装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】3位置のイネーブルスイッチを備える操作装置、及びその操作装置を用いたアームの操作方法において、アームの操作性が低下することを抑制する。
【解決手段】操作装置30は、作業者の手で把持可能な棒状の本体3と、アーム11に取り付けられる挿入部37と、ロボット10の制御装置に接続され、第1〜第3位置に移動可能なレバー34を有し、レバー34の位置が第1位置及び第3位置でオフとなり、第2位置でオンとなるイネーブルスイッチと、を備えている。レバー34は、本体31の長手方向の一端部31bにおいて本体31の側部に所定の大きさで設けられ、本体31の内部方向へ所定の力で引かれることにより第1位置から第3位置まで移動する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ロボットのアームに取り付け、作業者が把持してアームを操作する操作装置、及びその操作装置を用いたアームの操作方法に関する。
この種の操作装置において、作業者が把持する操作ハンドルと、操作ハンドルと共に握り込まれるイネーブルスイッチとを備えるものがある(特許文献1参照)。特許文献1に記載のものでは、イネーブルスイッチは、オンとオフとの2位置に切り替えられる。そして、イネーブルスイッチがオン位置である場合にのみ、作業者の操作力に基づいてロボットのアームが動作させられる。
特開2011−36964号公報
ところで、より安全性を向上させるべく、特許文献1に記載のものに、オフとオンとオフとの3位置に切り替えられるイネーブルスイッチを適用しようとすると、以下のような問題が生じる。
すなわち、3位置のイネーブルスイッチでは、作業者が軽い力でスイッチを押した場合にのみ、ロボットの動作が許可される。このため、作業者がアームを操作する際に把持した操作ハンドルに力を加えると、イネーブルスイッチが強く押し込まれたり開放されたりして、イネーブルスイッチがオフ位置に切り替わるおそれがある。その結果、アームの動作が意図せず停止して、アームの操作性が低下するおそれがある。
本発明は、こうした課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、3位置のイネーブルスイッチを備える操作装置及びその操作装置を用いたアームの操作方法において、アームの操作性が低下することを抑制することにある。
本発明は、上記課題を解決するために、以下の手段を採用した。
第1の手段は、作業者が操作装置に力を加えてロボットのアームを操作する方法であって、前記操作装置は、前記作業者の手で把持可能な棒状の本体と、前記アームに取り付けられる被取付部と、前記ロボットの制御装置に接続され、動かされていない状態の第1位置、中間位置まで動かされた状態の第2位置、及び前記中間位置を越えて動かされた状態の第3位置に移動可能な可動部材を有し、前記可動部材の位置が前記第1位置及び前記第3位置でオフとなり、前記第2位置でオンとなるイネーブルスイッチと、を備え、前記可動部材は、前記本体の長手方向の一端部において前記本体の側部に所定の大きさで設けられ、前記本体の内部方向へ所定の力で押されることにより前記第1位置から前記第3位置まで移動するものであり、前記アームに前記被取付部を取り付け、前記イネーブルスイッチを前記制御装置に接続する取付工程と、前記取付工程の後に、前記作業者が前記本体を手の小指及び薬指以外の3本の指で把持し、前記可動部材を小指及び薬指により前記所定の力で前記第2位置まで押して維持する動作許可工程と、前記動作許可工程の後に、前記作業者が前記本体に力を加えて前記アームを操作する操作工程と、を備えることを特徴とする。
取付工程では、ロボットのアームに操作装置の被取付部が取り付けられ、イネーブルスイッチがロボットの制御装置に接続される。イネーブルスイッチは、可動部材の位置が第1位置及び第3位置でオフとなり、第2位置でオンとなる。イネーブルスイッチはロボットの制御装置に接続されているため、ロボットの制御装置はイネーブルスイッチがオン位置である場合にのみ、ロボットのアームの動作を許可することができる。
上記取付工程の後、作業者は、本体を手の小指及び薬指以外の3本の指で把持し、可動部材を小指及び薬指により所定の力で第2位置まで押して維持する。これにより、イネーブルスイッチがオン位置となり、ロボットの動作が許可される。ここで、可動部材は、本体の長手方向の一端部において本体の側部に所定の大きさで設けられ、本体の内部方向へ前記所定の力で押されることにより第1位置から第3位置まで移動させられる。このため、作業者は、操作装置の本体を手の小指及び薬指以外の3本の指で把持しつつ、可動部材を小指及び薬指で第2位置まで容易に押すことができる。
その後、作業者は、操作装置の本体に力を加えてアームを操作する。このとき、主に小指及び薬指以外の3本の指により本体に力を加えてロボットのアームを操作し、小指及び薬指により可動部材を第2位置で容易に維持することができる。詳しくは、通常物を掴む時に主に使用する親指、人差指及び中指により本体を把持するため、本体を十分に把持することができる。そして、残りの2本の指により可動部材を押圧している。すなわち、本体を把持してアームを操作する力と、イネーブルスイッチの可動部材を押す力とを分離することができる。さらに、可動部材の押圧を2本の指で行うので、一点集中型の入力ではなく2点分散型の入力になる。このため、可動部材を押圧する力の強弱をコントロールする自由度が向上し、1本の指で押圧する場合と比較して操作し易くなる。したがって、作業者が操作装置によりロボットのアームを操作する際に、イネーブルスイッチが意図せずオフに切り替わることを抑制することができ、アームの操作性が低下することを抑制することができる。
第2の手段では、前記可動部材は、前記本体の長手方向に交差するように前記本体から突出しており、前記本体側の端部を中心として揺動可能であり、前記動作許可工程は、前記作業者が前記本体の側方から、前記可動部材を小指及び薬指で引いて維持する工程を含む。
可動部材は、長手方向に交差するように本体から突出しており、本体側の端部を中心として揺動可能である。動作許可工程において、作業者は本体の側方から、可動部材を小指及び薬指で引いて(押して)維持する。このため、小指及び薬指の自然な動きにより可動部材を押すことができ、アームの操作性を向上させることができる。さらに、てこの原理を利用した可動部材となるため、弱い力でも操作可能となる。弱い力で操作可能という事は、すなわち第2位置で維持するための力も弱くて済むということになる。そして、弱い力で済むということは力の大きさを調整し易いともいえるので、本体を上下左右の方向に傾けて力のバランスを取りながら操作することに鑑みれば、非常に操作し易いといえる。
第3の手段では、前記可動部材は、中間部に凹部が形成されており、前記本体の内部方向へ押し込まれることにより前記第1位置から前記第3位置まで移動するものであり、前記動作許可工程は、前記作業者が前記凹部に小指及び薬指の少なくとも一方を載せて、前記本体の側方から前記可動部材を小指及び薬指で押し込んで維持する工程を含む。
可動部材は、中間部に凹部が形成されており、本体の内部方向へ押し込まれることにより第1位置から第3位置まで移動する。動作許可工程において、作業者は凹部に小指及び薬指の少なくとも一方を載せて、本体の側方から可動部材を小指及び薬指で押し込んで維持する。このため、小指及び薬指が可動部材から外れることを抑制することができ、アームの操作性を向上させることができる。
第4の手段では、前記本体には、前記本体の長手方向において前記可動部材よりも両外側から前記本体の側方へ延びて、前記可動部材の前記側方側を覆う覆い部が設けられており、前記動作許可工程は、前記作業者が手の小指及び薬指を、前記可動部材と前記覆い部との間に通す工程を含む。
本体には、本体の長手方向において可動部材よりも両外側から本体の側方へ延びて、可動部材の前記側方側を覆う覆い部が設けられている。動作許可工程において、作業者は手の小指及び薬指を、可動部材と覆い部との間に通す。したがって、覆い部によって小指及び薬指が他の指から隔てられるため、本体を把持してアームを操作する力と可動部材を押す力とを、物理的にも意識的にも分離し易くなる。さらに、小指及び薬指以外の指が、小指や薬指、可動部材に接触することを抑制することができるため、イネーブルスイッチが意図せずオフに切り替わることを効果的に抑制することができる。特に、本体を上下左右に動かすようなアームの操作装置では、他の指が接触する可能性が高いので有効である。
第5の手段では、前記可動部材は、前記本体の周方向に開口した環状部を有し、前記本体の内部方向へ押し込まれることにより前記第1位置から前記第3位置まで移動するものであり、前記動作許可工程は、前記作業者が前記環状部に小指及び薬指を通して、前記本体の側方から前記可動部材を小指及び薬指で押し込んで維持する工程を含む。
可動部材は、本体の周方向に開口した環状部を有し、本体の内部方向へ押し込まれることにより第1位置から第3位置まで移動する。動作許可工程において、作業者は環状部に小指及び薬指を通して、本体の側方から可動部材を小指及び薬指で押し込んで維持する。このため、小指及び薬指が可動部材から外れることを抑制することができ、アームの操作性を向上させることができる。さらに、環状部によって小指及び薬指が他の指から隔てられるため、本体を把持してアームを操作する力と可動部材を押し込む力とを、物理的にも意識的にも分離し易くなる。
第6の手段では、前記本体の長手方向において前記可動部材を除く部分の少なくとも一端部には、前記長手方向に交差するように前記本体から突出する突出部が設けられており、前記操作工程は、前記作業者が手の人差し指側部分及び中指側部分の少なくとも一方を前記突出部に当てる工程を含む。
本体の長手方向において可動部材を除く部分の少なくとも一端部には、長手方向に交差するように本体から突出する突出部が設けられている。そして、操作工程において、作業者は、本体に力を加えてアームを操作する際に、手の人差し指側部分及び中指側部分の少なくとも一方を突出部に当てる。したがって、操作装置を手の人差し指側又は中指側へ移動させる際に、手の一部を突出部に当てて力を加えることができる。その結果、本体を強く把持する必要がなくなり、作業者の身体的負担を軽減することができるとともに、アームの操作性を向上させることができる。
第7の手段では、前記被取付部は、前記本体との連結部を中心として、前記本体に対して揺動可能であり、前記本体に対して前記被取付部を揺動させて、前記アームと前記本体との角度を調節する工程を備える。
被取付部は、本体との連結部を中心として、本体に対して揺動可能となっている。そして、上記工程によれば、本体に対して被取付部を揺動させて、アームと本体との角度が調節される。したがって、アームの操作性を向上させることができる。
第8の手段は、アームの操作装置であって、作業者の手で把持可能な棒状の本体と、ロボットのアームに取り付けられる被取付部と、前記ロボットの制御装置に接続され、動かされていない状態の第1位置、中間位置まで動かされた状態の第2位置、及び前記中間位置を越えて動かされた状態の第3位置に移動可能な可動部材を有し、前記可動部材の位置が前記第1位置及び前記第3位置でオフとなり、前記第2位置でオンとなるイネーブルスイッチと、を備え、前記可動部材は、前記本体の長手方向の一端部において前記本体の側部に所定の大きさで設けられ、前記本体の内部方向へ所定の力で押されることにより前記第1位置から前記第3位置まで移動することを特徴とする。
上記構成によれば、操作装置の被取付部がロボットのアームに取り付けられ、操作装置の本体が作業者の手で把持される。操作装置は、可動部材の位置が第1位置及び第3位置でオフとなり、第2位置でオンとなるイネーブルスイッチを備えている。イネーブルスイッチはロボットの制御装置に接続されているため、ロボットの制御装置はイネーブルスイッチがオン位置である場合にのみ、ロボットのアームの動作を許可することができる。このため、作業者は、可動部材の位置を第2位置に維持しつつ、把持した本体に力を加えてロボットのアームを操作する。
ここで、可動部材は、本体の長手方向の一端部において本体の側部に所定の大きさで設けられ、本体の内部方向へ所定の力で押されることにより第1位置から第3位置まで移動させられる。このため、作業者は、操作装置の本体を小指及び薬指以外の3本の指で把持しつつ、可動部材を小指及び薬指で第2位置まで容易に押すことができる。そして、主に小指及び薬指以外の3本の指により本体に力を加えてロボットのアームを操作し、小指及び薬指により可動部材を第2位置で容易に維持することができる。すなわち、本体を把持してアームを操作する力と、イネーブルスイッチの可動部材を押す力とを分離することができる。したがって、作業者が操作装置によりロボットのアームを操作する際に、イネーブルスイッチが意図せずオフに切り替わることを抑制することができ、アームの操作性が低下することを抑制することができる。
第9の手段では、前記可動部材は、前記本体の長手方向に交差するように前記本体から突出しており、前記本体側の端部を中心として揺動可能である。
可動部材は、長手方向に交差するように本体から突出しており、本体側の端部を中心として揺動可能である。このため、作業者は本体の側方から、可動部材を小指及び薬指で引いて維持することができる。したがって、小指及び薬指の自然な動きにより可動部材を押すことができ、アームの操作性を向上させることができる。
第10の手段では、前記可動部材は、中間部に凹部が形成されており、前記本体の内部方向へ押し込まれることにより前記第1位置から前記第3位置まで移動するものである。
可動部材は、中間部に凹部が形成されており、本体の内部方向へ押し込まれることにより第1位置から第3位置まで移動する。このため、作業者は凹部に小指及び薬指の少なくとも一方を載せて、本体の側方から可動部材を小指及び薬指で押し込んで維持することができる。したがって、小指及び薬指が可動部材から外れることを抑制することができ、アームの操作性を向上させることができる。
第11の手段では、前記本体には、前記本体の長手方向において前記可動部材よりも両外側から前記本体の側方へ延びて、前記可動部材の前記側方側を覆う覆い部が設けられている。
本体には、本体の長手方向において可動部材よりも両外側から本体の側方へ延びて、可動部材の前記側方側を覆う覆い部が設けられている。このため、作業者は手の小指及び薬指を、可動部材と覆い部との間に通すことができる。したがって、覆い部によって小指及び薬指が他の指から隔てられるため、本体を把持してアームを操作する力と可動部材を押す力とを、物理的にも意識的にも分離し易くなる。
第12の手段では、前記可動部材は、前記本体の周方向に開口した環状部を有し、前記本体の内部方向へ押し込まれることにより前記第1位置から前記第3位置まで移動するものである。
可動部材は、本体の周方向に開口した環状部を有し、本体の内部方向へ押し込まれることにより第1位置から第3位置まで移動する。このため、作業者は環状部に小指及び薬指を通して、本体の側方から可動部材を小指及び薬指で押して維持することができる。したがって、小指及び薬指が可動部材から外れることを抑制することができ、アームの操作性を向上させることができる。さらに、環状部によって小指及び薬指が他の指から隔てられるため、本体を把持してアームを操作する力と可動部材を押し込む力とを、物理的にも意識的にも分離し易くなる。
第13の手段では、前記被取付部及び前記可動部材は、前記本体の長手方向において互いに反対側の端部に設けられている。
上記構成によれば、被取付部及び可動部材は、本体の長手方向において互いに反対側の端部に設けられている。このため、被取付部がロボットのアームに取り付けられた状態で、アーム側に親指を位置させて本体を把持することができる。したがって、アーム側に小指及び薬指を位置させて本体を把持する場合と比較して、アームの操作性を向上させることができる。
第14の手段では、前記本体の長手方向において前記可動部材を除く部分の少なくとも一端部には、前記長手方向に交差するように前記本体から突出する突出部が設けられている。
上記構成によれば、本体の長手方向において可動部材を除く部分の少なくとも一端部には、長手方向に交差するように本体から突出する突出部が設けられている。このため、作業者が本体を把持した場合に、人差し指側部分及び中指側部分の少なくとも一方を突出部に当てることができる。したがって、操作装置を手の人差し指側又は中指側へ移動させる際に、手の一部を突出部に当てて力を加えることができる。その結果、本体を強く把持する必要がなくなり、作業者の身体的負担を軽減することができるとともに、アームの操作性を向上させることができる。
第15の手段では、前記被取付部は、前記本体との連結部を中心として、前記本体に対して揺動可能である。
上記構成によれば、取付部は、本体との連結部を中心として、本体に対して揺動可能となっている。このため、ロボットのアームと本体との角度を調節することができ、アームの操作性を向上させることができる。
第16の手段では、前記被取付部は、前記イネーブルスイッチに接続されている出力部を有し、前記アームに前記被取付部が取り付けられることにより、前記出力部が前記制御装置に接続される。
上記構成によれば、被取付部はイネーブルスイッチに接続されている出力部を有しており、アームに被取付部が取り付けられることにより、出力部が制御装置に接続される。このため、制御装置は、被取付部の出力部を介して、イネーブルスイッチの状態を把握することができる。したがって、操作装置のアームへの取付と、イネーブルスイッチの制御装置への接続とを一度に行うことができ、作業の効率を向上させることができる。
ロボットのアーム及び操作装置を示す斜視図。 ロボットの制御装置とイネーブルスイッチとの接続を示す模式図。 操作装置の本体を把持する作業者の手を示す斜視図。 可動部材の変更例を示す斜視図。 可動部材の変更例を示す側面図。 操作装置の変更例を示す斜視図。 操作装置の他の変更例を示す斜視図。 操作装置の他の変更例を示す斜視図。
以下、一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。本実施形態は、ロボットのダイレクトティーチングにおいて、アームに取り付けて用いる操作装置に具体化している。
図1は、ロボット10のアーム11及び操作装置30を示す斜視図である。
ロボット10は、垂直多関節型のロボットであり、6つ(複数)の関節を有するアーム11を備えている。アーム11の各関節には、それぞれモータが設けられており、これらのモータの回転によりアーム11が駆動される。各モータには、その出力軸を制動する電磁ブレーキと、出力軸の回転角度に応じたパルス信号を出力するエンコーダとがそれぞれ設けられている。ロボット10は、アーム11を動作させることにより、ワークに対する部品の組付けやワークの搬送等の作業を行う。
アーム11は、回転部11a及びハンド部11bを有している。回転部11aの先端部には、ハンド部11bが設けられている。ハンド部11bは、軸線J1を回転中心として、回転部11aに対して回転可能になっている。
回転部11aには、軸線J1と同軸状に挿入孔12aが形成されている。ハンド部11bには、中心軸に垂直な軸線J2と同軸状に挿入孔12bが形成されている。なお、挿入孔12a及び挿入孔12bの一方を省略することもできる。
操作装置30は、本体31、レバー34、挿入部37を備えている。
本体31は、楕円柱状(棒状)に形成されており、作業者の手で把持可能な大きさとなっている。本体31の表面には、長手方向に所定の間隔をおいて周方向に延びる凹部31aが形成されている。この所定の間隔は、作業者の標準的な指の間隔に対応している。これらの凹部31aによって、作業者の手で把持される被把持部が構成されている。
本体31の長手方向の一端部31cにおいて本体31の側部には、所定の大きさの曲線状のレバー34が設けられている。この所定の大きさは、通常の作業者が小指及び薬指で押すことのできる大きさに設定されている。レバー34(可動部材)は、本体31の長手方向に対して所定の角度をなしており、本体31の長手方向に交差するように本体31から突出している。レバー34は、本体31側の端部を中心として本体31の内部方向へ揺動可能となっている。これにより、作業者は、本体31の側方から、レバー34を小指及び薬指で引くことが可能となっている。レバー34は、作業者の手の小指及び薬指により所定の力で引かれる(押される)ことにより、動かされていない状態の第1位置、中間位置まで動かされた状態の第2位置、及び中間位置を越えて動かされた状態の第3位置に切替可能(移動可能)となっている。この所定の力は、通常の作業者が小指及び薬指により発生させることのできる大きさに設定されている。
本体31には、本体31の長手方向においてレバー34よりも両外側(図1では上側及び下側)から本体31の側方へ延びて、レバー34の正面側(本体31の側方側)を覆うガード部32が形成されている。ガード部32(覆い部)は、環状(弧状)に形成されており、本体31の周方向に開口している。ガード部32の内部にレバー34収容されており、ガード部32とレバー34との間には所定の隙間が形成されている。これにより、作業者はレバー34の上部とガード部32との間に小指及び薬指を挿入することができるとともに、レバー34の揺動がガード部32によって妨げられることはない。
本体31の長手方向においてレバー34が設けられた側と反対側の一端部31bには、挿入部37が取り付けられている。すなわち、レバー34及び挿入部37は、本体31の長手方向において互いに反対側の一端部31c及び一端部31bにそれぞれ設けられている。挿入部37(被取付部)は、円柱状に形成されており、その一端部が本体31に取り付けられたピン33により回転可能に支持されている。すなわち、挿入部37は、ピン33(本体31との連結部)を中心として、本体31に対して揺動可能となっている。挿入部37は、挿入孔12a,12bに挿入可能に形成されている。
図2は、ロボット10の制御装置20とイネーブルスイッチ40との接続を示す模式図である。
ロボット10は、制御装置20に接続されている。制御装置20は、CPU、ROM、RAM、記憶装置、駆動回路、位置検出回路等を備えている。ROMは、ロボット10のシステムプログラムや動作プログラム等を記憶している。RAMは、これらのプログラムを実行する際にパラメータの値等を記憶する。位置検出回路には、各エンコーダの検出信号がそれぞれ入力される。位置検出回路は、各エンコーダの検出信号に基づいて、各関節に設けられたモータの回転角度を検出する。CPUは、予め設定された動作プログラム(プログラム)を実行することにより、位置検出回路から入力される位置情報に基づいて、アーム11の各関節の回転角度(アーム11の姿勢)を目標回転角度(目標姿勢)にフィードバック制御する。
制御装置20には、ティーチングペンダント70が接続されている。ティーチングペンダント70(操作機)は、CPU、ROM、及びRAMを含むマイクロコンピュータ、各種の手動操作キー、ディスプレイ等を備えている。作業者は、このペンダント70を手動操作して、ロボット10の動作プログラムの作成、修正、登録、各種パラメータの設定を行うことができる。動作プログラムの修正等を行うティーチングでは、作業においてアーム11のハンド部11bが通過する教示点(位置座標)を、作業者が操作装置30を用いて直接教示する。そして、作業者は、制御装置20を通じて、ティーチングされた動作プログラムに基づきロボット10を動作させることができる。
本体31には、イネーブルスイッチ40及び非常停止スイッチ44が組み込まれている。イネーブルスイッチ40は、オフとオンとオフとの3位置に切り替えられるものである。イネーブルスイッチ40は、上記レバー34の位置が第1位置及び第3位置でオフとなり、レバー34の位置が第2位置でオンとなる。非常停止スイッチ44は、常閉式のスイッチであり、非常停止ボタン35が押されることにより開状態となる。非常停止ボタン35は、本体31に設けられている(図1では図示せず)。イネーブルスイッチ40の回路38、及び非常停止スイッチ44の回路39は、挿入部37の出力部37a(端子)に接続されている。
制御装置20から挿入孔12a,12bまで、ロボット10のアーム11を介して回路14が接続されている。そして、挿入孔12a又は挿入孔12bに挿入部37が挿入されることにより、出力部37aがアーム11内の回路14に接続される。すなわち、アーム11に挿入部37(操作装置30)が取り付けられることにより、スイッチ40,44の回路38,39が制御装置20に接続される。このため、制御装置20は、挿入部37の出力部37aを介して、イネーブルスイッチ40の状態を把握することができる。制御装置20は、イネーブルスイッチ40がオン位置である場合にのみ、ロボット10のアーム11の動作を許可する。なお、アーム11には、挿入孔12a,12bに挿入された挿入部37をロックするロック機構(図示せず)が設けられている。
次に、ロボット10のダイレクトティーチングにおいて、操作装置30を用いてロボット10のアーム11を操作する方法について説明する。
まず、作業者は、アーム11の挿入孔12a又は挿入孔12bに操作装置30の挿入部37を挿入して、ロック機構により挿入部37をロックする。これにより、アーム11に挿入部37(操作装置30)が取り付けられる。このとき、挿入孔12a又は挿入孔12bに挿入部37が挿入されることにより、イネーブルスイッチ40及び非常停止スイッチ44が制御装置20に接続される(取付工程)。なお、スイッチ40,44と制御装置20との接続は、ティーチングペンダント70の操作キーが「Auto Mode」から「Manual Mode」に切り替えられている場合に有効となる。
また、作業者は、アーム11に挿入部37を取り付ける前又は取り付けた後に、本体31に対して挿入部37を揺動させて、アーム11と本体31との角度を調節する(角度調節工程)。
上記取付工程の後、図1,3に示すように、作業者は、本体31を手の小指及び薬指以外の3本の指で把持し、小指及び薬指をレバー34の上部とガード部32との間に通して、レバー34を小指及び薬指により所定の力で第2位置まで揺動させて維持する(動作許可工程)。詳しくは、作業者は、人差し指、中指及び親指で本体31の各凹部31aを握るとともに、本体31の側方からレバー34を小指及び薬指で引いて維持する。なお、アーム11側には、手の小指側ではなく親指側が位置することとなる。これにより、イネーブルスイッチ40がオン位置となり、制御装置20によりロボット10のアーム11の動作が許可される。この動作許可状態では、制御装置20は、アーム11に重力に抗するだけの駆動力を付与し、アーム11に作用するその他の力によりアーム11が自由に移動されるようにする。
上記動作許可工程の後、作業者は本体31に力を加えてアーム11を操作する(操作工程)。このとき、作業者は、主に小指及び薬指以外の3本の指により本体31に力を加えてアーム11を操作し、小指及び薬指によりレバー34を第2位置に維持する。
以上詳述した本実施形態は、以下の利点を有する。
・動作許可工程において、作業者は、本体31を手の小指及び薬指以外の3本の指で把持し、レバー34を小指及び薬指により所定の力で第2位置まで動かして維持する。これにより、イネーブルスイッチ40がオン位置となり、ロボット10の動作が許可される。ここで、レバー34は、本体31の長手方向の一端部31bにおいて本体31の側部に所定の大きさで設けられ、本体31の内部方向へ所定の力で引かれることにより第1位置から第3位置まで動かされる。このため、作業者は、操作装置30の本体31を手の小指及び薬指以外の3本の指で把持しつつ、レバー34を小指及び薬指で第2位置まで容易に動かすことができる。
・操作工程において、作業者は、操作装置30の本体31に力を加えてアーム11を操作する。このとき、主に小指及び薬指以外の3本の指により本体31に力を加えてロボット10のアーム11を操作し、小指及び薬指によりレバー34を第2位置で容易に維持することができる。すなわち、本体31を把持してアーム11を操作する力と、イネーブルスイッチ40のレバー34を引く力とを分離することができる。したがって、作業者が操作装置30によりロボット10のアーム11を操作する際に、イネーブルスイッチ40が意図せずオフに切り替わることを抑制することができ、アーム11の操作性が低下することを抑制することができる。さらに、作業者が手で本体31を把持して力を加える際に、小指及び薬指には力がかかりにくいため、イネーブルスイッチ40が意図せずオフに切り替わることを、効果的に抑制することができる。
・レバー34は、本体31の長手方向に交差するように本体31から突出しており、本体31側の端部を中心として揺動可能である。動作許可工程において、作業者は本体31の側方から、レバー34を小指及び薬指で引いて維持する。このため、小指及び薬指の自然な動きによりレバー34を引くことができ、アーム11の操作性を向上させることができる。さらに、緊急時においても、小指及び薬指の力でレバー34を容易に引くことができる。また、右手と左手のいずれでも、操作装置30を操作することができる。
・本体31には、本体31の長手方向においてレバー34よりも両外側から本体31の側方へ延びて、レバー34の正面側を覆うガード部32が設けられている。動作許可工程において、作業者は手の小指及び薬指を、レバー34とガード部32との間に通す。したがって、ガード部32によって小指及び薬指が他の指から隔てられるため、本体31を把持してアーム11を操作する力とレバー34を引く力とを、物理的にも意識的にも分離し易くなる。
・挿入部37は、ピン33を中心として、本体31に対して揺動可能となっている。そして、角度調節工程において、本体31に対して挿入部37を揺動させて、アーム11と本体31との角度が調節される。したがって、アーム11の操作性を向上させることができる。
・挿入部37及びレバー34は、本体31の長手方向において互いに反対側の一端部31c及び一端部31bにそれぞれ設けられている。このため、挿入部37がロボット10のアーム11に取り付けられた状態で、アーム11側に親指を位置させて本体31を把持することができる。したがって、アーム11側に小指を位置させて本体31を把持する場合と比較して、アーム11の操作性を向上させることができる。
・挿入部37はイネーブルスイッチ40に接続されている出力部37aを有しており、アーム11に挿入部37が取り付けられることにより、出力部37aが制御装置20に接続される。このため、制御装置20は、挿入部37の出力部37aを介して、イネーブルスイッチ40の状態を把握することができる。したがって、操作装置30のアーム11への取付と、イネーブルスイッチ40の制御装置20への接続とを一度に行うことができ、作業の効率を向上させることができる。
・操作工程において、作業者は、本体31に力を加えてアーム11を操作する際に、手の中側部分をガード部32(突出部)に当てることができる。したがって、操作装置30を手の中指側に移動させる際に、手の一部をガード部32に当てて力を加えることができる。その結果、本体31を強く把持する必要がなくなり、作業者の身体的負担を軽減することができるとともに、アーム11の操作性を向上させることができる。
なお、上記実施形態を、以下のように変更して実施することもできる。上記実施形態と同一の部材については、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
・本体31は、楕円柱状に限らず、円柱状や四角柱状等、任意の柱状(棒状)にすることができる。
・図4に示すように、一端部31c側から一端部31b側へ延びるレバー134を採用することもできる。この場合も、レバー134(可動部材)は、本体31側の端部を中心として揺動可能となっている。そして、レバー134は、作業者の手の小指及び薬指により所定の力で引かれる(押される)ことにより、動かされていない状態の第1位置、中間位置まで動かされた状態の第2位置、及び中間位置を越えて動かされた状態の第3位置に切替可能(移動可能)となっている。さらに、人の指は握り込むと掌のやや中央側に向かって折れ曲がることで握り拳を作ることから、上記のように構成されたレバー134によれば、レバー134の先端が小指及び薬指の折れ曲がり方向に近い向きに動作することになる。したがって、小指及び薬指の自然な動きに合わせた操作が可能となるため、操作性を向上させることができる。
・上記レバー34,134に代えて、図5に示すように、矩形板状のボタン234を採用することもできる。ボタン234(可動部材)も、作業者の手の小指及び薬指で本体31の内部方向へ所定の力で押されることにより、第1位置から第3位置まで切替可能(移動可能)となっている。また、本体31の長手方向においてボタン234の中間部には、凹部234a,234bが形成されている。そして、動作許可工程において、作業者は凹部234a,234bに小指及び薬指をそれぞれ載せて、本体31の側方からボタン234を小指及び薬指で押し込んで維持する。このため、小指及び薬指がボタン234から外れることを抑制することができ、アーム11の操作性を向上させることができる。なお、凹部234a,234bの一方又は双方を省略することもできる。また、ボタン234は、矩形板状に限らず、円板状等、小指及び薬指で押すことが可能な任意の形状にすることができる。
・上記レバー34,134に代えて、図6に示すように、トリガ334(可動部材)を採用することもできる。トリガ334は、本体331の周方向に開口した環状部334aを有し、本体331の内部方向へ所定の力で押し込まれることにより第1位置から第3位置まで移動する。そして、動作許可工程において、作業者は環状部334aに小指及び薬指を通して、本体331の側方からトリガ334を小指及び薬指で引いて維持する。このため、小指及び薬指がトリガ334から外れることを抑制することができ、アーム11の操作性を向上させることができる。さらに、環状部334aによって小指及び薬指が他の指から隔てられるため、本体331を把持してアーム11を操作する力とトリガ334を引く力とを、物理的にも意識的にも分離し易くなる。なお、環状部334aは、小指及び薬指を1つの孔に通すことのできるものでもよいし、小指及び薬指を個別の孔にそれぞれ通すことのできるものでもよい。また、挿入部37の一端部は、本体331においてトリガ334が設けられた側の一端部331bに固定されている。
・図7に示すように、本体431の長手方向においてレバー34を除く部分の両端部に、長手方向に直交(交差)するように本体431から突出する突出部431c,431dをそれぞれ設けてもよい。この場合、本体431において突出部431c,431d同士の間の部分が、作業者により把持される被把持部431eとなっている。
こうした構成によれば、作業者が被把持部431eを把持した場合に、手の人差し指側部分及び中指側部分を突出部431c,431dにそれぞれ当てることができる。したがって、操作装置430を手の人差し指側及び中指側のいずれに移動させる際にも、手の一部を突出部431c,431dに当てて力を加えることができる。その結果、本体431を強く把持する必要がなくなり、作業者の身体的負担を軽減することができるとともに、アーム11の操作性を向上させることができる。なお、突出部431c,431dの一方を省略することもできる。その場合であっても、操作工程において、作業者は、本体431に力を加えてアーム11を操作する際に、手の人差し指側部分及び中指側部分の少なくとも一方を突出部431c又は突出部431dに当てることができる。
また、操作装置430は、アーム11に取り付けられる吸盤437(被取付部)を備えている。そして、コード438により、イネーブルスイッチ40が制御装置20に接続されている。この場合に、イネーブルスイッチ40は、オン又はオフであることを示す信号を制御装置20へ送信してもよい。また、イネーブルスイッチ40は、オン又はオフであることを示す信号を、無線により制御装置20へ送信することもできる。すなわち、イネーブルスイッチ40と制御装置20とは、無線接続されていてもよい。
・図8に示すように、操作装置530は、アーム11に取り付けられるフランジ537(被取付部)を備えていてもよい。フランジ537には、ねじ孔537bが形成されており、このねじ孔537bにねじを挿通してフランジ537をアーム11に締結することができる。
また、イネーブルスイッチ40に接続されたピン537a(出力部)が、フランジ537に設けられている。そして、アーム11にフランジ537に締結することにより、ピン537aが制御装置20に接続される。こうした構成によれば、操作装置530をより確実にアーム11に取り付けることができるとともに、イネーブルスイッチ40と制御装置20との接続を安定させることができる。
・上記実施形態では、ロボット10のダイレクトティーチングにおいて操作装置30を用いたが、ロボット10の作業中にアーム11のハンド部11bをガイドするハンドガイドにおいて操作装置30を用いることもできる。この場合、挿入部37等(被取付部)に作業者による操作力の大きさ及び方向を検知する操作力センサを取り付け、操作力センサの出力に基づいてアーム11を動作させるようにしてもよい。
10…ロボット、11…アーム、20…制御装置、30…操作装置、31…本体、31b…一端部、31c…一端部、32…ガード部(覆い部、突出部)、34…レバー(可動部材)、37…挿入部(被取付部)、37a…出力部、40…イネーブルスイッチ、134…レバー(可動部材)、234…ボタン(可動部材)、234a…凹部、234b…凹部、331…本体、331b…一端部、334…トリガ(可動部材)、334a…環状部、430…操作装置、431…本体、431c…突出部、431d…突出部、431e…被把持部、437…吸盤(被取付部)、530…操作装置、537…フランジ(被取付部)、537a…ピン(出力部)。

Claims (16)

  1. 作業者が操作装置に力を加えてロボットのアームを操作する方法であって、
    前記操作装置は、
    前記作業者の手で把持可能な棒状の本体と、
    前記アームに取り付けられる被取付部と、
    前記ロボットの制御装置に接続され、動かされていない状態の第1位置、中間位置まで動かされた状態の第2位置、及び前記中間位置を越えて動かされた状態の第3位置に移動可能な可動部材を有し、前記可動部材の位置が前記第1位置及び前記第3位置でオフとなり、前記第2位置でオンとなるイネーブルスイッチと、
    を備え、
    前記可動部材は、前記本体の長手方向の一端部において前記本体の側部に所定の大きさで設けられ、前記本体の内部方向へ所定の力で押されることにより前記第1位置から前記第3位置まで移動するものであり、
    前記アームに前記被取付部を取り付け、前記イネーブルスイッチを前記制御装置に接続する取付工程と、
    前記取付工程の後に、前記作業者が前記本体を手の小指及び薬指以外の3本の指で把持し、前記可動部材を小指及び薬指により前記所定の力で前記第2位置まで押して維持する動作許可工程と、
    前記動作許可工程の後に、前記作業者が前記本体に力を加えて前記アームを操作する操作工程と、
    を備えることを特徴とするアームの操作方法。
  2. 前記可動部材は、前記本体の長手方向に交差するように前記本体から突出しており、前記本体側の端部を中心として揺動可能であり、
    前記動作許可工程は、前記作業者が前記本体の側方から、前記可動部材を小指及び薬指で引いて維持する工程を含む請求項1に記載のアームの操作方法。
  3. 前記可動部材は、中間部に凹部が形成されており、前記本体の内部方向へ押し込まれることにより前記第1位置から前記第3位置まで移動するものであり、
    前記動作許可工程は、前記作業者が前記凹部に小指及び薬指の少なくとも一方を載せて、前記本体の側方から前記可動部材を小指及び薬指で押し込んで維持する工程を含む請求項1に記載のアームの操作方法。
  4. 前記本体には、前記本体の長手方向において前記可動部材よりも両外側から前記本体の側方へ延びて、前記可動部材の前記側方側を覆う覆い部が設けられており、
    前記動作許可工程は、前記作業者が手の小指及び薬指を、前記可動部材と前記覆い部との間に通す工程を含む請求項1〜3のいずれか1項に記載のアームの操作方法。
  5. 前記可動部材は、前記本体の周方向に開口した環状部を有し、前記本体の内部方向へ押し込まれることにより前記第1位置から前記第3位置まで移動するものであり、
    前記動作許可工程は、前記作業者が前記環状部に小指及び薬指を通して、前記本体の側方から前記可動部材を小指及び薬指で押し込んで維持する工程を含む請求項1に記載のアームの操作方法。
  6. 前記本体の長手方向において前記可動部材を除く部分の少なくとも一端部には、前記長手方向に交差するように前記本体から突出する突出部が設けられており、
    前記操作工程は、前記作業者が手の人差し指側部分及び中指側部分の少なくとも一方を前記突出部に当てる工程を含む請求項1〜5のいずれか1項に記載のアームの操作方法。
  7. 前記被取付部は、前記本体との連結部を中心として、前記本体に対して揺動可能であり、
    前記本体に対して前記被取付部を揺動させて、前記アームと前記本体との角度を調節する工程を備える請求項1〜6のいずれか1項に記載のアームの操作方法。
  8. 作業者の手で把持可能な棒状の本体と、
    ロボットのアームに取り付けられる被取付部と、
    前記ロボットの制御装置に接続され、動かされていない状態の第1位置、中間位置まで動かされた状態の第2位置、及び前記中間位置を越えて動かされた状態の第3位置に移動可能な可動部材を有し、前記可動部材の位置が前記第1位置及び前記第3位置でオフとなり、前記第2位置でオンとなるイネーブルスイッチと、
    を備え、
    前記可動部材は、前記本体の長手方向の一端部において前記本体の側部に所定の大きさで設けられ、前記本体の内部方向へ所定の力で押されることにより前記第1位置から前記第3位置まで移動することを特徴とするアームの操作装置。
  9. 前記可動部材は、前記本体の長手方向に交差するように前記本体から突出しており、前記本体側の端部を中心として揺動可能である請求項8に記載のアームの操作装置。
  10. 前記可動部材は、中間部に凹部が形成されており、前記本体の内部方向へ押し込まれることにより前記第1位置から前記第3位置まで移動するものである請求項8に記載のアームの操作装置。
  11. 前記本体には、前記本体の長手方向において前記可動部材よりも両外側から前記本体の側方へ延びて、前記可動部材の前記側方側を覆う覆い部が設けられている請求項8〜10のいずれか1項に記載のアームの操作装置。
  12. 前記可動部材は、前記本体の周方向に開口した環状部を有し、前記本体の内部方向へ押し込まれることにより前記第1位置から前記第3位置まで移動するものである請求項8に記載のアームの操作装置。
  13. 前記被取付部及び前記可動部材は、前記本体の長手方向において互いに反対側の端部に設けられている請求項8〜12のいずれか1項に記載のアームの操作装置。
  14. 前記本体の長手方向において前記可動部材を除く部分の少なくとも一端部には、前記長手方向に交差するように前記本体から突出する突出部が設けられている請求項8〜13のいずれか1項に記載のアームの操作装置。
  15. 前記被取付部は、前記本体との連結部を中心として、前記本体に対して揺動可能である請求項8〜14のいずれか1項に記載のアームの操作装置。
  16. 前記被取付部は、前記イネーブルスイッチに接続されている出力部を有し、
    前記アームに前記被取付部が取り付けられることにより、前記出力部が前記制御装置に接続される請求項8〜15のいずれか1項に記載のアームの操作装置。
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