JP2004303728A - 片手持ち操作装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 片手で握りつつ、両手が作業に使える片手持ち操作装置を得る。
【解決手段】 本発明は、作業者が機械の動作領域に入って片手で機械を操作するための片手持ち操作装置であって、片手で握って機械を操作するための操作部本体2dと、操作部本体2dに接続され、片手を開いても、操作部本体2dが片手に保持された状態を保つための保持部2eとを備える。
【選択図】 図2
Description
本発明は、機械の動作領域に入って片手で操作するための片手持ち操作装置に関する。
機械の動作領域に入って片手で握って機械を操作するための従来の片手持ち操作装置としては特許文献1などの文献がある。
特開2002−93260号公報
この片手持ち操作装置(グリップスイッチ)は内蔵されている3ポジションスイッチを弱く押すと機械が動作可能な状態になり、強く握って3ポジションスイッチを強く押すと動作不可能な状態になり、握るのを止めて3ポジションスイッチから手を離すと動作不可能な状態になる。
ところで、保守点検などのために、機械の動作可能状態で、機械を両手で触れて作業したい場合がある。しかし、一方の手は動作可能状態を維持するために片手持ち操作装置を握っているので、他方の手しか使えないという問題点がある。
本発明は上記の問題点を解決するためになされたものであり、片手で握りつつ、両手が作業に使える片手持ち操作装置を得ることを目的とする。
請求項1に記載の課題解決手段は、作業者が機械の動作領域に入って片手で機械を操作するための片手持ち操作装置であって、前記片手で握って前記機械を操作するための操作部本体と、前記操作部本体に接続され、前記片手を開いても、前記操作部本体が前記片手に保持された状態を保つための保持部とを備える。
請求項2に記載の課題解決手段において、前記保持部は、片手の指を挿入する穴が設けられている。
請求項3に記載の課題解決手段において、前記保持部は、前記片手の指の間に挟まれる板状の突起を含む。
請求項4に記載の課題解決手段において、前記保持部は、前記片手を両側から挟む。
請求項5に記載の課題解決手段において、前記保持部は、前記操作部本体の周りに回転可能に保持されている。
請求項6に記載の課題解決手段において、前記保持部によって操作部本体が前記片手に保持されている状態で、前記操作部本体の先端が手のひらの内側に位置する。
請求項7に記載の課題解決手段は、作業者が機械の動作領域に入って片手で機械を操作するための片手持ち操作装置であって、前記片手で握って前記機械を操作するための操作部本体と、前記操作部本体に設けられ、押釦を押し込むにつれて、基板上に配置した複数のスイッチを順に切り換える押釦スイッチとを備える。
請求項8に記載の課題解決手段は、前記操作部本体に内蔵され、所定の操作に応じて当該操作部本体を振動させる振動部をさらに備える。
請求項9に記載の課題解決手段は、前記操作部本体に電気的に接続され、音声を入出力できる音声入出力部をさらに備える。
請求項10に記載の課題解決手段は、弱く押すと機械が動作可能な状態になり、強く押したり押すのを止めたりすると機械が動作不可能な状態になる押釦スイッチを前記操作部本体に備える。
請求項1に記載の発明によれば、操作部本体は、手を開いたとしても安定して片手に保持されているので、片手の5本のうちのいずれかの指を用いて安定して操作部本体を握ることができ、両手で作業が行える。
請求項2に記載の発明によれば、保持部の穴に指を挿入することで、操作部本体を握りながら、両手で作業が行うことができるように、操作部本体を片手に保持できる。
請求項3に記載の発明によれば、板状の突起を片手の指の間に挟むことで、操作部本体を握りながら、両手で作業を行うことができるように、操作部本体を片手に保持できる。
請求項4に記載の発明によれば、片手を両側から挟むことで、操作部本体を握りながら、両手で作業が行うことができるように、操作部本体を片手に保持できる。
請求項5に記載の発明によれば、作業者に応じて操作しやすいように変形することができる。
請求項6に記載の発明によれば、操作部本体の先端から外側の指、例えば親指や人差し指などを操作部本体に邪魔されることなく自由に動かすことができるので、さらに両手で作業しやすい。
請求項7に記載の発明によれば、押釦を押し込むにつれて順に切り替わる押釦スイッチを基板上に配置した複数のスイッチを用いて構成するので、押釦スイッチを小型にでき、よって片手の5本のうちのいずれかの指を用いて握れて両手で作業が行える程度に小型の片手持ち装置を構成することができる。
請求項8に記載の発明によれば、操作部本体は保持部により片手に保持されているので、振動によって作業者に所定の操作がされたことを伝達することができる。
請求項9に記載の発明によれば、音声入出力により、他の作業者に連絡することができる。
請求項10に記載の発明によれば、機械の接近により驚いたときなどに操作部本体を強く握りしめることで、押釦スイッチが強く押され、機械が停止するため、操作者を危険から保護できる。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1におけるシステムを示す概念図である。このシステムは、実施の形態1ではロボット1(機械)とグリップスイッチ2(片手持ち操作装置)とがケーブル2aを介して接続され、図示しないが別の作業者がロボット1に対してティーチングを行うための教示装置(ペンダント)が接続されている。
図1は本発明の実施の形態1におけるシステムを示す概念図である。このシステムは、実施の形態1ではロボット1(機械)とグリップスイッチ2(片手持ち操作装置)とがケーブル2aを介して接続され、図示しないが別の作業者がロボット1に対してティーチングを行うための教示装置(ペンダント)が接続されている。
グリップスイッチ2はロボット1の制御部1bに電気的に接続され、作業者3はグリップスイッチ2を片手に持って作業する。実施の形態1のグリップスイッチ2を図2に示す。グリップスイッチ2を押釦スイッチ2bの正面から眺めた様子を図3に示す。このグリップスイッチ2は、操作部本体2dと保持部2eとを含む。操作部本体2dは、片手で握ってロボット1を操作できる構成であり、ここでは、手のひらで握ることができるような棒状の形であって、手のひらで握られる領域(側表面)であるグリップ領域2c内に押釦スイッチ2bを含んで構成されている。保持部2eは、操作部本体2dに取り付けられ、指(例えば小指)が通せる挿入孔2fが設けらたC字型の形状である。また、押釦スイッチ2bは実施の形態ではいわゆる3ポジションスイッチ、すなわち、弱く押すとロボット1が動作可能な状態になり、強く押したり押すのを止めたりするとロボット1が動作不可能な状態になる。
また、挿入孔2fに小指を通した状態で、操作部本体2dは中指から小指側に存在し、人差し指から親指側には存在することがない位置に、保持部2eは操作部本体2dに取り付けられている。このように、操作部本体2dの先端が手のひらの内側に位置するので操作部本体2dの先端から外側に位置する人差し指及び親指は操作部本体2dに邪魔されることなく自由に保守作業などに用いることができ、その他の中指、薬指及び小指が操作部本体2dを握るのに用いられる。
また、押釦スイッチ2bが弱く握られて押されている場合ではロボット1のアーム1cは動作が可能な状態(動作可能状態)に設定され、そうでない場合、つまり、強く押したり押すのを止めたりする場合では、ロボット1のアーム1cは動作が不可能な状態(動作不可能状態)に設定される。
また、図4に示すように、ケーブル2aが作業中に邪魔にならないように、リストバンド2mやクリップ2nを用いて、ケーブル2aを手首や脇に固定する。
グリップスイッチ2が接続されるロボット1はロボット本体1a、制御部1b及びアーム1cなどを含んで構成される。制御部1bは図示しない教示装置やグリップスイッチ2などからの信号などを受けて、アーム1cを制御する。この制御によってアーム1cは動作領域4内を動くことができ、特に、グリップスイッチ2の押釦スイッチ2bによって動作不可能状態に設定されることにより、アーム1cが停止するように制御され、作業者をアーム1cの接近による危険から保護できる。ケーブル2aの長さは、作業者3がグリップスイッチ2を持って少なくとも動作領域4内を動けるような長さである。
なお、実施の形態1では、グリップスイッチ2は、動作可能状態と動作不可能状態とのいずれかを選択的に切り替える押釦スイッチ2bしか設けられていないので、動作領域4外の操作盤にいる別の作業者(図示せず)あるいは動作領域4内の教示装置を持った別の作業者がロボット1のアーム1cを操作する。動作領域4内の作業者3は例えばアーム1cの調整などの補助的な作業を行う。
次に、動作について説明する。まず、作業者3は動作領域4に入り、グリップスイッチ2の保持部2eの挿入孔2fに小指を挿入し、小指、薬指及び中指で操作部本体2dの押釦スイッチ2bを握りしめる。操作部本体2dの押釦スイッチ2bを弱く握りしめることによって、押釦スイッチ2bは押され(オン)、ロボット1のアーム1cは動作可能状態になる。この状態で、図示しない前述の別の作業者はロボット1のアーム1cを操作して動かすことができる。動作領域4内の作業者3は、小指、薬指及び中指で操作部本体2dの押釦スイッチ2bを弱く握りしめて動作可能状態を維持しながら、人差し指及び親指並びに他方の手でロボット1等に触れて作業を行うことができる。
また、ロボット1のアーム1cが作業者3に接近して危険な状態になったときは、作業者3は手を開けばよい。あるいは、作業者3はロボット1のアーム1cが作業者3に接近して危険な状態になると驚いて反射的に操作部本体2dが強く握られ、押釦スイッチ2bが強く押される。これによって、押釦スイッチ2bはオフになり、ロボット1のアーム1cは動作不可能状態になり、アーム1cは強制的に停止する。このように、手を開いたりグリップスイッチ2を強く握りしめることによって、作業者3を危険から保護できる。
以上のように、操作部本体2dは、手を開いたとしても保持部によって安定して片手に保持されているので、片手の5本のうちのいずれかの指を用いて安定して操作部本体2dを握ることができ、両手で作業が行える。
(実施の形態2)
実施の形態2では図3の保持部2eを図5に示す保持部2gに置き換える。その他の構成については実施の形態1と同様である。
実施の形態2では図3の保持部2eを図5に示す保持部2gに置き換える。その他の構成については実施の形態1と同様である。
保持部2gは、操作部本体2dとでT字形状を構成するように、操作部本体2dの側面から直角に突出した略板状である。作業者3は小指と薬指とで保持部2gを挟む。
また、保持部2gを小指と薬指とで挟んだ状態で、操作部本体2dは中指から小指側に存在し、人差し指から親指側には存在することがない位置に、保持部2gは操作部本体2dに取り付けられている。このように、実施の形態1同様、操作部本体2dの先端が手のひらの内側に位置するので操作部本体2dの先端から外側に位置する人差し指及び親指は自由に保守作業などに用いることができ、その他の中指、薬指及び小指が操作部本体2dを握るのに用いられる。
(実施の形態3)
実施の形態3では実施の形態1の保持部2eを図6に示す保持部2hに置き換える。その他の構成については実施の形態1と同様である。
実施の形態3では実施の形態1の保持部2eを図6に示す保持部2hに置き換える。その他の構成については実施の形態1と同様である。
保持部2hは、操作部本体2dとでU字形状を構成するように、操作部本体2dの下からJ字型に設けられている。作業者3はU字型の操作部本体2d及び保持部2hで手の両側(手のひら及び手の甲)から挟む。
また、U字型の操作部本体2d及び保持部2hで手のひら及び手の甲から挟んだ状態で、操作部本体2dは中指から小指側に存在し、人差し指から親指側には存在することがない位置に、保持部2hは操作部本体2dに取り付けられている。このように実施の形態1同様、操作部本体2dの先端が手のひらの内側に位置するので操作部本体2dの先端から外側に位置する人差し指及び親指は自由に保守作業などに用いることができ、その他の中指、薬指及び小指が操作部本体2dを握るのに用いられる。
(実施の形態4)
実施の形態4では、実施の形態1〜3あるいは後述の実施の形態5で説明した保持部を操作部本体2dの周りに回動可能に保持されるように構成する。
実施の形態4では、実施の形態1〜3あるいは後述の実施の形態5で説明した保持部を操作部本体2dの周りに回動可能に保持されるように構成する。
例えば、実施の形態1に適用した場合を、側面図7、側面図8、下面図9を用いて説明する。これらの図に示すように、操作部本体2dの長手方向を中心として回転可能なコの字型の回転体2iを設ける。回転体2iには保持部2eが設けられている。回転体2iの回転軸にケーブル2aの一端が取り付けられている。
以上の構成により、保持部は操作部本体2dの周りを回転可能に保持されているので、グリップスイッチ2を右手用や左手用(図7、図8)に自在に変形でき、作業者3に応じて操作しやすいように変形することができる。
(実施の形態5)
図11は実施の形態5の片手持ち操作装置を示す正面図、図12はこの側面図である。基本的な構成は実施の形態1と同様である。すなわち、このグリップスイッチ2は、操作部本体20dと保持部20e(指挿入ワッパ)とを含む。操作部本体20dは、片手で握ってロボット1を操作できる構成であり、ここでは、手のひらで握ることができるような米形であって、手のひらで握られる領域(側表面)であるグリップ領域20c内に押釦スイッチ20bを含んで構成されている。保持部20eは、操作部本体20dに取り付けられ、実施の形態5では薬指が通せる挿入孔20fが設けらたC字型の形状である。押釦スイッチ20bは他の実施の形態で説明したようにいわゆる3ポジションスイッチである。
図11は実施の形態5の片手持ち操作装置を示す正面図、図12はこの側面図である。基本的な構成は実施の形態1と同様である。すなわち、このグリップスイッチ2は、操作部本体20dと保持部20e(指挿入ワッパ)とを含む。操作部本体20dは、片手で握ってロボット1を操作できる構成であり、ここでは、手のひらで握ることができるような米形であって、手のひらで握られる領域(側表面)であるグリップ領域20c内に押釦スイッチ20bを含んで構成されている。保持部20eは、操作部本体20dに取り付けられ、実施の形態5では薬指が通せる挿入孔20fが設けらたC字型の形状である。押釦スイッチ20bは他の実施の形態で説明したようにいわゆる3ポジションスイッチである。
また、操作部本体20dは片手で包み握れる程に小さく、挿入孔20fに薬指を通した状態で、操作部本体20dは中指から小指側に存在し、人差し指から親指側には存在することがない位置に、保持部20eは操作部本体20dに取り付けられている。このように、操作部本体20dの先端が手のひらの内側に位置するので操作部本体20dの先端から外側に位置する人差し指及び親指は自由に保守作業などに用いることができ、その他の中指、薬指及び小指が操作部本体20dを握るのに用いられる。あるいは図13のように、人差し指、親指及び中指は自由に保守作業などに用いることができ、その他の薬指及び小指が操作部本体20dを握るのに用いられる。
また、押釦スイッチ20bは例えば3ポジションの押釦スイッチであり、押釦スイッチ20bが弱く握られて押されてオンしている場合、ロボット1のアーム1cは動作が可能な状態(動作可能状態)に設定され、強く押されてオフしている場合、ロボット1のアーム1cは動作が不可能な状態(動作不可能状態)に設定され、押釦スイッチ20bが押されてなくてオフしている場合、ロボット1のアーム1cは動作が不可能な状態(動作不可能状態)に設定される。
押釦スイッチ20bの押釦20bb上には指を位置決めするためのガイド20bc,20bdが突設され、グリップスイッチ2を握ると図13のように薬指や小指が押釦20bb上に位置決めされ、押釦20bbを安定して押すことができる。
操作部本体20dの側部には電源表示LED20g(図11参照)と動作表示LED20hとが設けられている。電源表示LED20gは、ロボット1の制御部1b(図1参照)に正常に接続されていると点灯し、そうでなければ消灯する。動作表示LED20hは押釦スイッチ20bを弱く押し、このことを制御部1bが認識してこの認識したことを示す信号が操作部本体20へ送られてくると点灯し、強く押し込んだり押釦スイッチ20bから指を離したりして、このことを制御部1bが認識してこの認識したことを示す信号が操作部本体20へ送られてくると消灯する。
左手用や右手用の保持部20eを操作部本体20dの側部20daや側部20dbに着脱自在に取り付けることができるため、グリップスイッチ2を右手用や左手用(図13、図14)に自在に変形でき、作業者3に応じて操作しやすいように変形することができる。
操作部本体20dの頂部にはロボット1を簡易に操作したり、あるいは他の作業者に連絡するための信号発生用釦20mが取り付けられている。
図15にグリップスイッチ2の内部構造を示す。操作部本体20d内部には基板20kが保持され、基板20kには上述の電源表示LED20g、動作表示LED20h、信号発生用釦20m、ケーブル2aの他、切替スイッチ20j、振動部20i、回路20n、スイッチ20bg、スイッチ20bfが接続されている。振動部20iはグリップスイッチ2に振動を発生させるためのものであり、例えば小型の振動モータや圧電振動子などであればよい。例えば別の作業者の制御盤や後述のイヤーマイクによる呼出があると(すなわち、所定の操作に応じて)、振動部20iが振動することで広範な作業場や騒音の大きな現場でも、作業者3を呼び出すことができる。この場合、呼出の種類に応じて振動回数や振動周期を予め設定できるように構成すれば、作業者に様々な種類の情報を伝え、作業の円滑化を図ることができる。または、押釦スイッチ20bを強く押し込んでオフになると(すなわち、所定の操作に応じて)、振動部20iが振動するように構成することで、押釦スイッチ20bを最後まで押し込んだことを作業者3に認識させることができる。なお、操作部本体20dの側面には切替スイッチ20jが設けられており、切替スイッチ20jを切り換えることで振動部20iを動作させるかどうかを選択することができる。
また、片手で握れる程度に小型・薄型の操作部本体20dに押釦スイッチ20bを内蔵するため、押釦スイッチ20bを小型に構成する必要があるが、例えば図16〜図21に示す構成であれば実現可能である。
図16〜図18において、図16は押釦20bbを押していない状態(第1ポジション)、図17は押釦20bbを途中まで押した状態(第2ポジション)、図18は押釦20bbを最後まで押し込んだ状態(第3ポジション)を示す。この押釦スイッチ20bは押釦20bb、スイッチ20bf、スイッチ20bg、板バネ20be及び平坦な基板20kの一部を含んで構成される。押釦20bbは操作部本体20dに移動可能に保持されている。スイッチ20bf、スイッチ20bgは基板20k上のうち、押釦20bbの下方に設置されている。板バネ20beは一端がスイッチ20bgのスイッチ20bfとは反対側の基板20k上に固定されており、この一端からスイッチ20bf、スイッチ20bgと押釦20bbとの間を通り、板バネ20beの他端がスイッチ20bfのスイッチ20bgとは反対側の基板20k上に接する構成である。また、板バネ20beのスイッチ20bf、スイッチ20bgの対向する箇所にはそれぞれ凸部20bea、凸部20bebが突設されている。
押釦スイッチ20bの動作について、押釦20bbが押されていない状態では、スイッチ20bf、スイッチ20bgは共にオフである(図16)。押釦20bbを指で弱く押すと、板バネ20beも押されて、まずスイッチ20bgがオンし(図17)、強く押釦20bbを押し込むとスイッチ20bfもオンする(図18)。指を押釦20bbから離すと、板バネ20beの付勢力によって押釦20bbは元に戻る。基板20k上に搭載された回路20nはスイッチ20bf,20bgのオンあるいはオフの情報を受け、スイッチ20bf,20bgが共にオフのときはオフ、それぞれオン、オフのときはオン、共にオンのときはオフを出力する。ロボット1は回路20nの出力がオフのときは動作不可能状態に設定され、オンのときは動作可能状態に設定される。このような複数のスイッチを用いて構成した3ポジションスイッチについては例えば特願2003−115796号に記載されている。
または板バネ20beを変形して、図19のようにスイッチ20bgを押したときに押釦20bbへ付勢力を与える板バネbeaと、スイッチ20bfを押したときに押釦20bbへ付勢力を与える板バネbebとに分離したことで、第2ポジションから第3ポジションへ押釦20bbを押し込むときに指へ押し返してくる力が格段に変化するので、作業者は第2ポジションから第3ポジションへ押釦20bbを押し込んだことを認識することができる。
押釦スイッチ20bのその他の例として、押釦20bbは図20に示すように操作部本体20dにヒンジ形に保持されていてもよいし、図21に示すように操作部本体20dに垂直に押し込まれるように保持されているものでもよい。
以上のように、押釦20bbを押し込むにつれて、基板20k上に配置したスイッチ20bf、スイッチ20bgのオンあるいはオフを順に切り換える構成にしたので、薄型の3ポジションの押釦スイッチ20bを構成することができる。これによって、小型・薄型の操作部本体20dに内蔵することができ、片手の5本のうちのいずれかの指を用いて握れて両手で作業が行える程度に小型の片手持ち装置2を構成することができる。スイッチ20bf、スイッチ20bgはタクトスイッチが望ましく、その他、小型光電スイッチやサイリスタなどでもよい。
なお、保持部20eは薬指用に1つだけ設けた場合を図示したが、複数、すなわち、小指や親指用などの保持部20eを設けてもよいし、保持部20eを省略してもよい。
(変形例)
なお、本発明は図示するものに限らない。例えば、操作部本体2dは機械を操作するためのものであればよく、ロボット1のアーム1cの動作可能状態と動作不可能状態とのいずれかを選択的に切り替える場合を示したが、ロボット1のアーム1cを動かすものであってもよい。実施の形態1〜4について例えば図10に示すように、親指で操作してロボット1のアーム1cを動かすための押釦スイッチ2kを操作部本体2dの上面に設けてもよい。また、操作部本体2dは押釦スイッチ2bを備えた場合を説明したが、押釦スイッチ2bに代えてレバー式のスイッチでもよいし、圧力を感知するセンサでもよい。また、ロボット1とグリップスイッチ2とを有線で接続したが、例えば作業者3に無線用の機器(例えばバッテリや発信部など)を腰ベルトやポケットに取り付けて光や電波による無線で接続してもよい。
なお、本発明は図示するものに限らない。例えば、操作部本体2dは機械を操作するためのものであればよく、ロボット1のアーム1cの動作可能状態と動作不可能状態とのいずれかを選択的に切り替える場合を示したが、ロボット1のアーム1cを動かすものであってもよい。実施の形態1〜4について例えば図10に示すように、親指で操作してロボット1のアーム1cを動かすための押釦スイッチ2kを操作部本体2dの上面に設けてもよい。また、操作部本体2dは押釦スイッチ2bを備えた場合を説明したが、押釦スイッチ2bに代えてレバー式のスイッチでもよいし、圧力を感知するセンサでもよい。また、ロボット1とグリップスイッチ2とを有線で接続したが、例えば作業者3に無線用の機器(例えばバッテリや発信部など)を腰ベルトやポケットに取り付けて光や電波による無線で接続してもよい。
また、作業者3が作業をしている間に、他の作業者に連絡するために音声を入出力できるイヤーマイク(音声入出力部)を設けてもよい。例えば、イヤーマイクは図22に示すように、音声を入力するマイク5bと、耳に当てて音声を出力するレシーバー5aを含んで構成される。特にマイク5bは広範な作業場や騒音の大きな現場での使用のため、望ましくは喉あたりに直接接触して声帯の振動を検出して音声を入力する方式のものが望ましい。また、イヤーマイクは操作部本体に直接あるいは前述した腰ベルトやポケットに取り付けた機器を介して操作部品体に電気的に接続されていればよい。
また、実施の形態5で説明した押釦スイッチ20bを他の実施の形態の押釦スイッチ2bに適用してもよいし、実施の形態1〜5の押釦スイッチ2b,20bはその他の3ポジションの押釦スイッチであってもよい。また、3ポジションの押釦スイッチは複数の回路を内蔵させ、信頼性向上のために同じ内容を示す信号を複数、ロボット1の制御部1bの方へ出力するように構成してもよい。
2 片手持ち操作装置、2d 操作部本体、2e 保持部。
Claims (10)
- 作業者が機械の動作領域に入って片手で機械を操作するための片手持ち操作装置であって、
前記片手で握って前記機械を操作するための操作部本体と、
前記操作部本体に接続され、前記片手を開いても、前記操作部本体が前記片手に保持された状態を保つための保持部と、
を備えた片手持ち操作装置。 - 前記保持部は、
片手の指を挿入する穴が設けられている請求項1に記載の片手持ち操作装置。 - 前記保持部は、
前記片手の指の間に挟まれる板状の突起を含む請求項1に記載の片手持ち操作装置。 - 前記保持部は、
前記片手を両側から挟む請求項1に記載の片手持ち操作装置。 - 前記保持部は、
前記操作部本体の周りに回転可能に保持されている請求項1から4までのいずれかに記載の片手持ち操作装置。 - 前記保持部によって操作部本体が前記片手に保持されている状態で、前記操作部本体の先端が手のひらの内側に位置する請求項1から5までのいずれかに記載の片手持ち操作装置。
- 作業者が機械の動作領域に入って片手で機械を操作するための片手持ち操作装置であって、
前記片手で握って前記機械を操作するための操作部本体と、
前記操作部本体に設けられ、押釦を押し込むにつれて、基板上に配置した複数のスイッチを順に切り換える押釦スイッチと、
を備えた片手持ち操作装置。 - 前記操作部本体に内蔵され、所定の操作に応じて当該操作部本体を振動させる振動部をさらに備えた請求項1から7までのいずれかに記載の片手持ち操作装置。
- 前記操作部本体に電気的に接続され、音声を入出力できる音声入出力部をさらに備えた請求項1から8までのいずれかに記載の片手持ち操作装置。
- 弱く押すと機械が動作可能な状態になり、強く押したり押すのを止めたりすると機械が動作不可能な状態になる押釦スイッチを前記操作部本体に備えた請求項1から9までのいずれかに記載の片手持ち操作装置。
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