JP2000232950A - 便座および便座用成形材料 - Google Patents

便座および便座用成形材料

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JP2000232950A
JP2000232950A JP11035434A JP3543499A JP2000232950A JP 2000232950 A JP2000232950 A JP 2000232950A JP 11035434 A JP11035434 A JP 11035434A JP 3543499 A JP3543499 A JP 3543499A JP 2000232950 A JP2000232950 A JP 2000232950A
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molding material
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Taro Someno
太郎 染野
Yasuo Otani
泰雄 大谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】汚れにくく、繰り返しの払拭清掃にも効能が持
続する清掃手入れのし易い便座、およびその製造に好適
に用いられる成形材料を提供する。 【解決手段】 便座の少なくとも表面の一部をポリプロ
ピレン系樹脂とシリコーングラフトポリプロピレンから
なる樹脂組成物で形成する。便座の成形材料として、
(A)メルトフローレート(MFR)が0.1〜80g
/10分のポリプロピレン系樹脂100重量部、および
(B)シリコーン量が5〜60重量%であるシリコーン
グラフトポリプロピレン0.1〜20重量部からなる樹
脂組成物を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、便座およびその成
形材料に関するものであり、詳しくは、少なくとも表面
の一部が持続性のある溌水機能を付与されたポリプロピ
レン系樹脂組成物で形成された便座、およびその製造に
好適な成形材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】陶器でつくられた洋式便器に、合成樹脂
でつくられた便座シートや便蓋で構成された便座が取り
付けられて以来、急速に便座の高機能化が進められ、暖
房機能が付与された便座シートや温水洗浄装置つきの便
座が次々と登場してきた。このような背景にあって、便
座の材質の高機能化も開発課題とされ、特に便座の清掃
作業のし易さとその効能の持続性は重要な課題であり、
それらを追求する検討も並行して進められてきた。その
一つの指向は、水洗し易さ、すなわち汚れても水で洗い
流し易くするものであり、もう一つの指向は水をはじき
易くするもの、すなわち汚れを付着しにくくするもので
ある。
【0003】後者の技術として、暖房付き便座にシリコ
ーン樹脂を含有させ、汚れを付着しにくくすることを意
図したものが提案されている(特開平9−56642号
公報)。しかし、便座の清掃で、繰り返し払拭される清
掃作業では、便座の表面にブリードした溌水成分が除か
れてしまい、その効能の持続性は充分なものではなかっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、汚れにく
く、繰り返しの払拭清掃にも効能が持続する清掃手入れ
のし易い便座、およびその製造に好適に用いられる成形
材料の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するため、鋭意検討した結果、便座に用いる材質
として従来からの主流であるABS樹脂に代えて耐薬品
性に優れるポリプロピレン系樹脂をベースに用い、さら
に溌水性にすぐれポリプロピレン系樹脂との相溶性も良
好なシリコーン変性ポリプロピレンを併用すれば所期の
目的が達成されることを見い出し、この知見に基づいて
本発明を完成させた。本発明の要旨は、以下のとおりで
ある。
【0006】(1)少なくとも表面の一部がポリプロピ
レン系樹脂とシリコーングラフトポリプロピレンからな
る樹脂組成物で形成された便座。 (2)(A)メルトフローレート(MFR)が0.1〜
80g/10分のポリプロピレン系樹脂100重量部、
および(B)シリコーン量が5〜60重量%であるシリ
コーングラフトポリプロピレン0.1〜20重量部から
なる便座用成形材料。 (3)(A)メルトフローレート(MFR)が0.1〜
80g/10分のポリプロピレン系樹脂100重量部、
(B)シリコーン量が5〜60重量%であるシリコーン
グラフトポリプロピレン0.1〜20重量部、および
(C)無機系抗菌剤0.1〜3重量部からなる便座用成
形材料。 (4)上記(2)又は(3)の便座用成形材料を成形材
料の少なくとも一部とし
【0007】
【発明の実施の形態】〔便座〕本発明の対象とする便座
は、特に限定されるものでなく、一般便座、温水洗浄便
座、および暖房付きのそれらを含むものである。図1
は、温水洗浄便座の構造の一例を示したものである。
【0008】一般便座は、通常、便座シート(1)と便
蓋(2)、および便蓋(2)を接合部で回転可能に連結
する部品等の付属部品で構成されている。温水洗浄便座
は、通常、便座シート(1)、便蓋(2)、温水洗浄装
置本体ケース(3)及び洗浄ノズル(4)の主たる部品
と、洗浄スイッチ(5)等の付属部品で構成されてい
る。また、それら便座シートにニクロム線等発熱体を配
して暖房機能が付与されたものが暖房付き便座であり、
暖房付き一般便座或いは暖房付き温水洗浄便座がある。
なお、上記の便座に新たな機能や部品が付加された便座
や、各部品の組み合わせ状態の変形等により上記の便座
と構造の異なるものであっても、本発明の対象から除外
されるものではない。
【0009】本発明は、これらの便座において、少なく
とも表面の一部がポリプロピレン系樹脂とシリコーング
ラフトポリプロピレンからなる樹脂組成物で形成されて
いることを特徴とするものである。すなわち、本発明
は、これら便座を構成するいずれかの部品について、そ
の表面の一部又は全てが上記ポリプロピレン系樹脂組成
物で形成されていることを要する。
【0010】温水洗浄便座に例をとれば、その主たる部
品である便座シート、便蓋、温水洗浄装置本体ケース、
洗浄ノズルおよびそれらの付属部品の中で、いずれか一
つ以上の部品について、その表面の一部又は全てが上記
ポリプロピレン系樹脂組成物で形成されていることを要
する。部品の表面が上記ポリプロピレン系樹脂組成物で
形成されているとは、その部品が少なくとも表面だけ
は、上記の特定のポリプロピレン系樹脂組成物で形成さ
れ、その他の部分は一般的に知られたポリプロピレン樹
脂等で形成されていることを意味する。例えば、多層ブ
ロー成形された部品の場合は、その表面層が上記ポリプ
ロピレン系樹脂組成物で形成されていることのみが必須
である。そのほかシートやフイルムを成形品の表面に貼
り合わせて構成された部品の場合も同様に、その表面層
が上記ポリプロピレン系樹脂組成物で形成されているこ
とのみが必須である。これは、本発明の課題が便座表面
の汚れをつきにくくすることであるからである。通常の
射出成形で部品全体が一体に製造される場合、全体が上
記ポリプロピレン系樹脂組成物で形成されていてもよ
く、また、二色成形等の原理を応用して表面だけが上記
ポリプロピレン系樹脂組成物で形成されたものでもよ
い。
【0011】なお、上記ポリプロピレン系樹脂組成物で
形成されるのは、その部品の全表面でも、一部表面であ
ってもよい。上記ポリプロピレン系樹脂組成物で形成さ
れた層を成形品の表面に部分的に貼り合わせる場合も有
効に機能し得る。 〔便座表面を形成するポリプロピレン系樹脂組成物〕本
発明の便座の少なくとも表面の一部を構成するのは、ポ
リプロピレン系樹脂とシリコーングラフトポリプロピレ
ンからなる樹脂組成物である。
【0012】シリコーングラフトポリプロピレンとは、
プロピレン高分子鎖に、例えば分子鎖両末端をジメチル
ビニルシロキサン基で封鎖したポリジメチルシロキサン
を結合させた、シリコーン変性ポリプロピレンであり、
ポリプロピレン系樹脂に珪素原子に結合したアルケニル
基を含有するポリオルガノシロキサンを加熱混練する等
の方法により得られる。その構造、性状や製造法につい
ては特開平8−127660号公報等に開示されてい
る。
【0013】シリコーングラフトポリプロピレンは表面
層にあっては溌水性を発揮するが、一般的なシリコーン
オイルに較べてベースポリマーとの相溶性がよいため、
表面の払拭作業によっても除去されにくい効果がある。
【0014】〔便座用成形材料〕本発明の便座用成形材
料は、(A)メルトフローレート(MFR)が0.1〜
80g/10分、好ましくは5〜60g/10分のポリ
プロピレン系樹脂100重量部、(B)シリコーン量が
5〜60重量%であるシリコーングラフトポリプロピレ
ン0.1〜20重量部、好ましくは1.0〜8.0重量
部、および、必要に応じて、(C2)無機系抗菌剤0.
1〜3重量部、好ましくは0.3〜1重量部からなる。
【0015】(A)ポリプロピレン系樹脂 本発明の便座用成形材料として用いるポリプロピレン樹
脂は、メルトフローレート(MFR:JIS K 72
10に準拠して、230℃、荷重2.16kgでの測定
値)が0.1〜80g/10分のもの、特に5〜60g
/10分のものを好適に用いることができる。MFRが
0.1g/10分より小さければ成形性が劣り、80g
/10分を超えると機械的性能の低下が大きい。
【0016】ポリプロピレン系樹脂の種類としては、プ
ロピレン単独重合体、プロピレン−エチレンランダム共
重合体もしくは同ブロック共重合体が代表的なものであ
るが、更にこれらの重合体に、プロピレンとエチレン、
ブテン−1、ペンテン−1、4−メチル−ペンテン−
1、ヘキセン−1、オクテン−1などのα−オレフィン
の1種又は2種以上とのランダム共重合体若しくはブロ
ック共重合体、プロピレンと酢酸ビニルもしくはアクリ
ル酸エステルなどとの共重合体又はプロピレン系重合体
を不飽和カルボン酸もしくはその誘導体で変性した変性
プロピレン系重合体等を混合して用いることもできる。
更に、これらに各種合成ゴム、例えばエチレン−プロピ
レン共重合体ゴム、エチレン−プロピレン−非共役ジエ
ン共重合体ゴム、ポリブタジエン、ポリイソプレン、塩
素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、スチレン−
エチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(S
EBS)、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共
重合体(SBブロック)等を配合した樹脂組成物も使用
することができる。
【0017】(B)シリコーングラフトポリプロピレン 本発明の便座用成形材料として用いるシリコーングラフ
トポリプロピレンは、シリコーン量が5〜60重量%で
あるシリコーングラフトポリプロピレンである。これ
は、ポリプロピレン系樹脂100重量部と1分子中に少
なくとも1個の珪素原子結合アルケニル基を含有するポ
リオルガノシロキサン0.1〜200重量部をラジカル
発生触媒の非存在下で加熱混練して、ポリオルガノシロ
キサンをポリプロピレン系樹脂に化学的に結合する等の
方法により製造できる。シリコーン量が%より少なけ
れば溌水性が不充分であり、シリコーン量が60%より
多いと溌水性能の持続性が低下してくる。
【0018】(C)無機系抗菌剤 本発明の成形材料に用いる無機系抗菌剤としては、プラ
スチック練り込み用抗菌剤であれば特に制限されるもの
ではないが、典型的にはゼオライト、シリカアルミナ、
燐酸ジルコニウム、アパタイト、ガラス等の無機の担体
に、銀、銅、亜鉛等の抗菌性をもった金属を担持させた
無機系抗菌剤を使用できる。
【0019】より具体的には、組成式 xMm O・Al2O3・y
SiO2・zH2Oで表されるゼオライトの金属Mの一部又は全
部を銀、亜鉛、水銀、錫、鉛、ビスマス、カドミウムお
よびクロムからなる群より選ばれた少なくとも1種の金
属イオンにより置換したもの、特に、銀を用いたAg−
ゼオライト、AgCu−ゼオライト、AgZn−ゼオラ
イト、AgCuZn−ゼオライトを好適に用いることが
できる。
【0020】これら金属の抗菌作用は、解離しているA
+ 、Cu+ 、Cu2+等が細菌の細胞膜のタンパク質に
吸着されて細菌を破壊するためといわれている。抗菌剤
の添加量は、主として大腸菌に対する抗菌性能に応じて
適正量が決定される。例えば、抗菌性ゼオライト「バク
テキラー(鐘紡化成品の商品名:登録商標)」を外層部
樹脂に添加混練して使用する場合の添加量は、ベース樹
脂100重量部に対して、通常、0.1〜3重量部、よ
り好ましくは0.3〜1.0重量部の範囲である。
【0021】(配合)上記(A)成分のポリプロピレン
系樹脂100重量部に対して、(B)成分のシリコーン
グラフトポリプロピレンが0.1重量部より少なければ
便座部品の汚れを防止することが困難になるし、20重
量部を超えると機械的強度物性が低下する。また、同様
に(C2)成分の無機系抗菌剤が0.1重量部より少な
ければ抗菌性能が不充分となり、3重量部を超えれば抗
菌性能が頂点に達し、もはや増量効果が期待できない。
【0022】上記各成分のほか必要に応じて顔料、難燃
剤、無機充填材、熱安定剤、耐候剤、帯電防止剤その他
公知の添加剤を配合してもよい。本発明の便座用成形用
材料の調製方法については、特に制限はなく、例えば前
記(A)成分、(B)成分、及び必要に応じて用いられ
る(C)成分や他の添加成分を前記配合比に基づいて、
一軸押出機、二軸押出機、バンバリーミキサー、ニー
ダ、ロールなどを用いて160〜300℃、好ましくは
180〜230℃で溶融混練する方法等を採用できる。
【0023】このようにして得られた便座用成形用材料
は、例えば射出成形法、ブロー成形法、押出成形法、回
転成形法、プレス成形法等公知の成形法により便座部品
を成形することができる。なお、便座部品を成形するに
際し、部品の形状デザイン面での自由度が大きく、自動
運転が可能な射出成形法が最も有効な成形法である。し
かし、多層ブロー成形法によって特に表面層を高機能化
することが可能であり、しかも表面層にのみ高価な添加
剤を含む本発明の成形材料を使用すれば済むなどの本発
明の表面に機能を付与した便座部品の成形には多くのメ
リットがある。
【0024】
【実施例】本発明について、更に、実施例を用いて詳細
に説明する。なお、実施例に用いる試験方法は以下のと
おりである。 (1)メルトフローレート(MFR) JIS K−6758に準拠して求めた。ポリプロピレ
ン樹脂については、230℃、荷重2.16kgfの条
件下で測定した。
【0025】(2)便座部品の初期汚れ付着防止力評価
(溌水性評価)及び洗浄後の同持続性評価(溌水性評
価) 実施例および比較例で示す成形材料を用いて150×1
50×3mmの平板を射出成形し、室温23℃で24時
間放置後、成形品表面の表面張力をJIS K6768
に準じて測定し、初期汚れ付着防止力評価(表面張力が
小さければ汚れ付着が生じにくい)とした。
【0026】なお、表面張力の測定にあたって用いる試
験薬として、JIS K 6768にもとづく標準試薬
を用いるが27dyn/cmの測定にあっては、標準試
薬に代えてエチルアルコール(広島和光純薬株式会社
試薬特級)を用いて測定した。また、上記試験片をトイ
レットペーパーにエチルアルコールを吹きつけたもので
5往復拭いた後、風乾してこれを10回繰り返した。こ
の洗浄後の試験片を用いて、同様に表面張力を測定し、
洗浄後の汚れ付着防止力持続性評価とした。
【0027】〔実施例1〕 (a)メルトフローレート20g/10分、立体規則性
(mmmm分率)94%であるプロピレン単独重合体
(出光石油化学株式会社製 IDEMITSUPP J
−2000GP)を100kg、(b)シリコーングラ
フトポリプロピレン(東レ・ダウコーニング・シリコー
ン株式会社製 BY27−201C、シリコーン量40
重量%)を2kg、(c)無機系抗菌剤である抗菌性ゼ
オライト〔バクテキラー(鐘紡化成品の商品名:登録商
標)〕を0.7kg、(d)アイボリー系調色顔料(二
酸化チタン1.615kg、クロムチタンイエロー0.
337kg、ベンガラ0.033kg、カーボンブラッ
ク0.015kg)2kgをヘンシェルミキサーにて混
合攪拌を行った後、180℃で押出機により溶融混練
し、ストランドカットしてペレットを得た。得られたペ
レットを用いて、便座部品の初期汚れ付着防止力評価
(溌水性評価)及び洗浄後の同持続性評価(溌水性評
価)を行い、その評価結果を表1に示した。
【0028】〔実施例2〕実施例1において、(b)成
分のシリコーングラフトポリプロピレンを2kgから4
kgに変えた以外は同様にペレットを作成し、得られた
ペレットを用いて、同様に評価し、その評価結果を表1
に示した。
【0029】〔比較例1〕実施例1において、(b)成
分のシリコーングラフトポリプロピレンを2kg添加し
たのに対して全く添加しなかった以外は同様にペレット
を作成し、得られたペレットを用いて、同様に評価し、
その評価結果を表1に示した。 〔比較例2〕実施例1において、(b)成分のシリコー
ングラフトポリプロピレンに代えてジメチルシリコーン
オイル(東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製
SH200オイル、粘度(25℃)100万cSt)
を同量の2kg用いた以外は同様にペレットを作成し、
得られたペレットを用いて、同様に評価し、その評価結
果を表1に示した。
【0030】
【表1】
【0031】
【発明の効果】本発明の成形材料を用いると、実施例が
示すように、初期の汚れ付着防止力が向上するのみなら
ず、洗浄による効果低減もなく、汚れ付着防止性能の経
時的劣化の少ないことが明らかである。なお、添加量と
その効果の関係を比較例2と実施例1および2を比較検
討すると、従来品のシリコーンオイルに較べ、初期の汚
れ付着防止力は本発明で用いた変性シリコーンオイルが
添加量として2倍必要であるが洗浄による効果逓減が全
くみられないという大きな利点を有している。このよう
な特徴から、便座シート、便蓋、温水洗浄装置本体ケー
ス、洗浄ノズルおよびそれら付属部品を本発明の成形材
料で成形すれば、汚れにくく、繰り返しの払拭清掃にも
効能が持続する清掃手入れのしやすい便座を得ることが
できる。
【0032】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用対象である温水洗浄便座の斜視図
【符号の説明】
1:便座シート 2:便蓋 3:洗浄装置本体ケース 4:洗浄ノズル 5:洗浄スイッチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも表面の一部がポリプロピレン系
    樹脂とシリコーングラフトポリプロピレンからなる樹脂
    組成物で形成された便座。
  2. 【請求項2】(A)メルトフローレート(MFR)が
    0.1〜80g/10分のポリプロピレン系樹脂100
    重量部、および(B)シリコーン量が5〜60重量%で
    あるシリコーングラフトポリプロピレン0.1〜20重
    量部からなる便座用成形材料。
  3. 【請求項3】(A)メルトフローレート(MFR)が
    0.1〜80g/10分のポリプロピレン系樹脂100
    重量部、(B)シリコーン量が5〜60重量%であるシ
    リコーングラフトポリプロピレン0.1〜20重量部、
    および(C)無機系抗菌剤0.1〜3重量部からなる便
    座用成形材料。
  4. 【請求項4】請求項2又は3に記載された便座用成形材
    料を成形材料の少なくとも一部として用いて射出成形し
    た請求項1記載の便座。
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