JP2000232488A - π/4シフトQPSK変調器および通信装置 - Google Patents

π/4シフトQPSK変調器および通信装置

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JP2000232488A JP11033876A JP3387699A JP2000232488A JP 2000232488 A JP2000232488 A JP 2000232488A JP 11033876 A JP11033876 A JP 11033876A JP 3387699 A JP3387699 A JP 3387699A JP 2000232488 A JP2000232488 A JP 2000232488A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インパルス応答データを予め記憶するROM
の記憶容量を低減できると共に、消費電力を少なくかつ
回路規模を小さくできるπ/4シフトQPSK変調器お
よび通信装置を提供する。 【解決手段】 インパルス応答演算回路12内のインパ
ルス応答記憶部124において、最大値を中心に左右対
称なインパルス応答波形の片側波形のインパルス応答デ
ータを共通に用いることによって、インパルス応答デー
タの記憶容量を半分にする。また、上記インパルス応答
記憶部124の2種類の大きさ『1』, 『1/√2』の
ブロックに対して同時にアクセスしないように、簡単な
構成のアドレス反転部123により読み出しアドレス信
号を切り換える。また、シフトレジスタ12からの2つ
の位相情報に対応する符号反転,ゼロ置換の処理を1つ
の数値変換部126で行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、デジタル信号を
用いた通信においてIC化に好適なπ/4シフトQPS
K変調器および通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、デジタル信号の変調方式とし
てQPSK(Quadrature Phase ShiftKeying;横軸位相
偏移変調)方式が広く使用されている。このQPSK方
式では、帯域制限のために使用されるフィルタに、符号
間干渉がなくなるようにロールオフ特性を有するフィル
タを用いている。このロールオフ特性を有するフィルタ
は、特性が複雑なためにデジタルフィルタが多く使用さ
れている。しかしながら、上記デジタルフィルタでは、
乗算,加算により信号を演算処理するので、演算処理を
高速に実行する必要がある。
【0003】そこで、この演算処理の高速化に対応する
ために、演算結果を予めROM(リード・オンリー・メ
モリー)に記憶して、入力データをROMのアドレスと
して入力することで、デジタルフィルタをROMで置換
する技術が提案されている(特開昭53−24763号
公報参照)。
【0004】また、デジタルフィルタのROMを蓄積シ
ンボルタップ毎に分割するシンボルタップROM分割法
が提案されている(1992年電子情報通信学会春季大
会の「シンボルタップROM分割法を用いたπ/4シフ
トQPSKベースバンド信号発生器」)。このシンボル
タップROM分割法を用いたπ/4シフトQPSKベー
スバンド信号発生器のデジタルフィルタは、図6に示す
ように、2ビットのシンボルマッピングデータをシンボ
ル周期で遅延する9個の単位遅延回路61と、各単位遅
延回路61の出力2ビットと時間情報4ビットとの計6
ビットをアドレスとする計9個のROM62と、各RO
M62の出力データを加算する加算器63と、上記加算
器63の出力データをアナログに変換するD/A(デジ
タル/アナログ)変換器64とで構成されている。上記
ROM62は、シンボルクロックの16倍のクロックで
駆動される(オーバーサンプリング)。そして、上記デジ
タルフィルタの9個のROM62のデータ長は、ルート
ナイキストフィルタのインパルス応答のダイナミックレ
ンジをシンボル区間毎にシュミレーションして、それぞ
れ4,5,7,10,11,10,7,5および4ビットとし
ている。
【0005】このように、各シンボル区間毎に必要なダ
イナミックレンジに相応するデータ長を求めることで、
演算精度を低下させることなく、ROM62の総容量を
削減している。また、上記シンボルマッピングデータの
I相,Q相を時分割処理することによって、1つのデジ
タルフィルタでπ/4シフトQPSKベースバンド信号
発生器を実現している。
【0006】また、回路規模やROM容量を抑えたπ/
4シフトQPSK変調器が特開平3−235553号公
報に開示されており、さらに、そのπ/4シフトQPS
K変調器において位相情報I,QのROMの共通化する
ことによりROM容量を低減する技術が特開平7−50
693号公報に開示されている。
【0007】図5は上記特開平7−50693号公報に
記載された位相情報I,QのROMの共通化によるRO
M容量の低減技術の要部ブロック構成を示している。図
5において、50はマッピング回路、51はオーバーサ
ンプリングカウンタ、52はインパルス応答演算回路、
551,552は積算回路、571,572はD/A変換
器である。上記インパルス応答演算回路52内に、2種
類の位相情報のインパルス応答データが記憶されたRO
M54と、上記ROM54からのインパルス応答データ
を符号反転する符号反転回路526,526と、上記各
符号反転回路526,526からの出力のゼロ置換する
0出力回路527,527とを有している。上記ROM
54を互いに直交する2系列の位相情報(I成分とQ成
分)に対して共通に設けることによって、位相情報(I成
分とQ成分)に対してROM54が1個で済み、ROM
54の記憶容量を低減化できる。
【0008】さらに、これまでに説明した図5,図6の
従来技術を組み合わせて、図4に示すπ/4シフトQP
SK変調器を構成することが考えられる。
【0009】図4に示すように、マッピング回路10か
ら出力された位相情報を表す信号をインパルス応答演算
手段42に入力する。そして、入力されたデータをシン
ボルクロック13によりシフトレジスタ421でシフト
する。そうして、図2の信号配置図を示すように、π/
4だけシンボル周期毎に基準位相をシフトさせて変調を
行う。図2において、偶数番目のタイミングでは●の点
の信号を伝送し、奇数番目のタイミングでは○の点の信
号を伝送する。つまり、○の位相状態が次のシンボルタ
イミングではπ/4シフトして●の位相状態となる。ま
た、各●および○で位相情報を差分符号化した後、各●
および○で位相情報をI成分,Q成分のベクトルに分
け、これらの情報に基づいてマッピング回路10により
大きさ情報,符号情報およびゼロ置換情報にマッピング
する。そして、上記マッピング回路10からのシンボル
マッピングデータを上記シフトレジスタ421(7タッ
プ)に入力し、シフトレジスタ421により時間遅延さ
れた位相情報を表す信号に対応するインパルス応答値の
総和を計算することよって、フィルタ特性を実現する。
また、シフトレジスタ421のレジスタD1〜D7から
の出力を、それぞれインパルス応答データを分割して記
憶しているインパルス応答記憶部424(ROM1〜R
OM7)に入力する。上記インパルス応答記憶部424
には、インパルス応答波形(図4中の模式図に示す)を
7つのシンボル区間に分割し、各シンボル区間に、大き
さαと大きさβとに対応するインパルス応答データをオ
ーバーサンプリングして、ROM1〜ROM7に記憶し
ている。図4のオーバーサンプリングカウンタ11から
の出力値は、図3のサンプル番号に相当し、そのサンプ
ル番号に対応するインパルス応答データをインパルス応
答記憶部424に記憶している。
【0010】図3は図4に示す上記π/4シフトQPS
K変調器のROM2に記憶されたインパルス応答データ
(インパルス応答波形の振幅値)を示している。図3にお
いて、サンプル番号1〜16とシフトレジスタ421の
各レジスタD1〜D7からの大きさ情報とに従って、R
OM2からインパルス応答データを読み出して、ROM
2から読み出されたインパルス応答データをROM2に
夫々対応する数値変換部426に入力する。また、シフ
トレジスタ421からの位相情報を表す信号に含まれる
符号情報およびゼロ置換情報を、セレクタ425により
IQ時分割クロック14により時分割し、数値変換部4
26に入力する。上記数値変換部426では、ROM2
からのインパルス応答データに対して、位相情報I,Q
に分けて、適時、符号反転またはゼロ置換を実行する。
そうして、すべての数値変換部426からの出力を加算
器15により加算して、ラッチ回路161,162によ
りI成分とQ成分に分離し、分離されたI成分とQ成分
をD/A変換器171,172によりアナログに変換し
て、I出力,Q出力の変調信号を夫々出力する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図4に示す
上記π/4シフトQPSK変調器は、畳み込み演算の原
理そのものをROMフィルタ化した方式で、単発パルス
のルートナイキストフィルタ通過波形をシンボル区間毎
に区切り、適当なオーバーサンプリング周波数でサンプ
ル化したROMデータマップを用意するもので、シンボ
ル区間の位相情報に対して2種類の大きさのインパルス
応答データが必要となる。図3に示すように、単発パル
スのルートナイキストフィルタ通過波形は、最大値を中
心に左右対称となっており、これに着目してROMデー
タを1/2に圧縮することが可能である。
【0012】しかしながら、上記π/4シフトQPSK
変調器では、単にルートナイキストフィルタ通過波形の
片側半分に削減しただけでは、同時に2つの位相情報の
読み出しアドレス信号がROMにアクセスするため、R
OMからの読み出し速度を2倍にする等の対応が必要と
なり、消費電力などの点で不利になるという問題があ
る。また、このような問題に加え、ROMに対する読み
出しアドレス信号の切り換えや畳み込み演算のタイミン
グの同時化等によって、回路が複雑になるという問題が
ある。
【0013】そこで、この発明の目的は、インパルス応
答データを予め記憶するROMの記憶容量を低減できる
と共に、消費電力を少なくかつ回路規模を小さくできる
π/4シフトQPSK変調器および通信装置を提供する
ことにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1のπ/4シフトQPSK変調器は、入力信
号に応じてQPSK方式の変調信号を演算して、その変
調信号の位相情報を表す信号を出力する位相情報演算手
段と、上記位相情報演算手段からの上記位相情報を表す
信号に対応するインパルス応答データを演算して出力す
るインパルス応答演算手段と、上記インパルス応答演算
手段からの上記インパルス応答データを積算し、その積
算結果に基づいて上記変調信号を出力するインパルス応
答積算手段とを備えたπ/4シフトQPSK変調器であ
って、上記インパルス応答演算手段は、上記位相情報演
算手段からの上記位相情報を表す信号をシンボル周期毎
に順次遅延させる偶数段のシフトレジスタと、上記位相
情報のI成分,Q成分の大きさ『1』に対応する左右対
称なインパルス応答波形の片側波形と、上記位相情報を
表す信号のI成分,Q成分の大きさ『1/√2』に対応
する左右対称なインパルス応答波形の片側波形とをシン
ボル周期の倍数の周期のクロックに基づいてオーバーサ
ンプリングすることによりインパルス応答データを夫々
求め、その各インパルス応答データを上記シフトレジス
タの段数の1/2の数のシンボル区間に分割して、分割
されたインパルス応答データをシンボル区間毎に予め記
憶した複数のインパルス応答記憶部と、上記シフトレジ
スタにより遅延された各段の位相情報を表す信号のI成
分,Q成分の大きさ『1』,『1/√2』に基づいて、上
記各インパルス応答記憶部に記憶されたインパルス応答
データのシンボル区間では、そのシンボル区間のインパ
ルス応答データを順方向に読み出すようにする一方、上
記各インパルス応答記憶部に記憶されていないインパル
ス応答データのシンボル区間では、そのシンボル区間に
対して左右対称となるシンボル区間のインパルス応答デ
ータを逆方向に読み出すように、上記各インパルス応答
記憶部に読み出しアドレス信号を出力する読み出しアド
レス制御部と、上記シフトレジスタにより遅延された各
段の位相情報を表す信号に応じて、上記各インパルス応
答記憶部から読み出されたインパルス応答データを符号
反転およびゼロに置換する数値変換部とを有することを
特徴としている。
【0015】上記請求項1のπ/4シフトQPSK変調
器によれば、上記位相情報演算手段は、入力信号に応じ
てQPSK方式の変調信号を演算して、その変調信号の
位相情報を表す信号を出力し、上記インパルス応答演算
手段の上記偶数段のシフトレジスタは、上記位相情報を
表す信号をシンボル周期毎に順次遅延させる。そして、
上記シフトレジスタにより遅延された各段の位相情報を
表す信号のI成分,Q成分の大きさ『1』,『1/√2』
に基づいて、上記各インパルス応答記憶部に記憶された
インパルス応答データのシンボル区間では、そのシンボ
ル区間のインパルス応答データを順方向に読み出すよう
にする一方、上記各インパルス応答記憶部に記憶されて
いないインパルス応答データのシンボル区間では、その
シンボル区間に対して左右対称となるシンボル区間のイ
ンパルス応答データを逆方向に読み出すように、上記読
み出しアドレス制御部は、上記各インパルス応答記憶部
に読み出しアドレス信号を出力する。そうすると、上記
各インパルス応答記憶部は、上記シフトレジスタの段数
の1/2の数のシンボル区間毎に分割されて予め記憶さ
れたインパルス応答データを、上記位相情報のI成分,
Q成分の大きさ『1』,『1/√2』に対応させて出力
する。上記各インパルス応答記憶部から読み出されたイ
ンパルス応答データを、シフトレジスタにより遅延され
た各段の位相情報を表す信号に応じて上記数値変換部に
より符号反転およびゼロに置換する。そして、上記イン
パルス応答積算手段は、インパルス応答演算手段からの
上記インパルス応答データを積算し、その積算結果に基
づいて上調信号を出力する。
【0016】このように、上記インパルス応答演算手段
のインパルス応答記憶部において、デジタルフィルタの
ROMをシンボル区間毎に分割するシンボルタップRO
M分割法に従って、最大値を中心に左右対称なインパル
ス応答波形(単発パルスのルートナイキストフィルタ通
過波形)の片側波形をオーバーサンプリングしたインパ
ルス応答データを共通に用いる。上記共通化されたシン
ボル区間毎のインパルス応答記憶部のデータ長は、各シ
ンボル区間に必要なダイナミックレンジに相応するデー
タ長にすることによって、インパルス応答記憶部の記憶
容量を削減することが可能になる。また、簡単な構成の
読み出しアドレス制御部により読み出しアドレス信号を
切り換えて、上記共通化されたシンボル区間毎の2種類
の大きさ『1』,『1/√2』に対応するインパルス応
答データを記憶した上記インパルス応答記憶部に対して
同時にアクセスしないようにする。したがって、インパ
ルス応答データを予め記憶するインパルス応答記憶部の
記憶容量を低減できると共に、消費電力を少なくかつ回
路規模を小さくできる。
【0017】また、請求項2のπ/4シフトQPSK変
調器は、請求項1のπ/4シフトQPSK変調器におい
て、上記数値変換部は、上記各インパルス応答記憶部か
ら読み出された上記インパルス応答データのうちの上記
シフトレジスタにより遅延された各段の位相情報を表す
信号のI成分,Q成分の大きさ『1』に対応するインパ
ルス応答データを上記位相情報を表す信号に基づいてゼ
ロ置換するゼロ置換部と、上記各インパルス応答記憶部
から読み出された上記インパルス応答データのうちの上
記シフトレジスタにより遅延された各段の位相情報を表
す信号のI成分,Q成分の大きさ『1/√2』に対応す
るインパルス応答データを上記位相情報を表す信号に基
づいて符号反転する符号反転部とを有することを特徴と
している。
【0018】上記請求項2のπ/4シフトQPSK変調
器によれば、上記位相情報を表す信号には、I成分,Q
成分の大きさ情報以外に、I成分の符号反転情報,I成
分のゼロ置換情報,Q成分の符号反転情報およびQ成分
のゼロ置換情報を含んでいる。そして、上記数値変換部
のゼロ置換部は、上記各インパルス応答記憶部から読み
出されたインパルス応答データのうちの上記シフトレジ
スタにより遅延された各段の位相情報を表す信号のI成
分,Q成分の大きさ情報の『1』に対応するインパルス
応答データを、上記位相情報を表す信号に含まれるI成
分,Q成分のゼロ置換情報に基づいてゼロ置換が必要な
ときにゼロ置換を行う。また、上記数値変換部の符号反
転部は、上記各インパルス応答記憶部から読み出された
上記インパルス応答データのうちの上記シフトレジスタ
により遅延された各段の位相情報を表す信号のI成分,
Q成分の大きさ情報の『1/√2』に対応するインパル
ス応答データを、上記位相情報を表す信号に含まれるI
成分,Q成分の符号反転情報に基づいて符号反転が必要
なときに符号反転を行う。したがって、上記シフトレジ
スタからの2つの位相情報に対応する符号反転,ゼロ置
換の処理を1つの数値変換部で行うことができ、回路規
模をさらに縮小できる。
【0019】また、請求項3の通信装置は、請求項1ま
たは2のπ/4シフトQPSK変調器を用いたことを特
徴としている。
【0020】上記請求項3の通信装置によれば、π/4
シフトQPSK変調器のインパルス応答データを予め記
憶するROMの記憶容量を低減できると共に、π/4シ
フトQPSK変調器の消費電力,回路規模を小さくでき
るので、より小型で低消費電力の通信装置を実現でき
る。
【0021】また、請求項4の通信装置は、請求項1ま
たは2のπ/4シフトQPSK変調器をPHS(Persona
l Handiphone System:パーソナル・ハンディホン・シス
テム)に用いたことを特徴としている。
【0022】上記請求項4の通信装置によれば、π/4
シフトQPSK変調器のインパルス応答データを予め記
憶するROMの記憶容量を低減できると共に、π/4シ
フトQPSK変調器の消費電力,回路規模を小さくでき
るので、小型,軽量,低消費電力化が要求されるPHSに
さらに小型の通信装置を提供できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明のπ/4シフトQ
PSK変調器および通信装置を図示の実施の形態により
詳細に説明する。
【0024】図1はこの発明の実施の一形態の通信装置
としてのPHSに用いられるπ/4シフトQPSK変調
器の要部ブロック図である。
【0025】図1に示すように、上記π/4シフトQP
SK変調器は、入力信号に応じて変調信号の位相情報を
演算して、その位相情報を表す信号をシンボル周期毎に
出力する位相情報演算手段としてのマッピング回路10
と、読み出しアドレス信号を出力するオーバーサンプリ
ングカウンタ11と、上記マッピング回路10からの位
相情報を表す信号と上記オーバーサンプリングカウンタ
11からの読み出しアドレス信号とIQ時分割CK信号
とを受けて、上記位相情報を表す信号に対応する複数の
インパルス応答値を出力するインパルス応答演算手段と
してのインパルス応答演算回路12と、上記インパルス
応答演算回路12から出力された複数のインパルス応答
値を加算する加算器15と、上記加算器15からの加算
結果をラッチするラッチ回路161,162と、上記ラ
ッチ回路161,162からの出力信号をD/A変換す
るD/A変換器171,172とを備えている。上記加
算器15,ラッチ回路161,162およびD/A変換器
171,172でインパルス応答積算手段を構成してい
る。
【0026】また、上記インパルス応答演算回路12
は、上記マッピング回路10からの位相情報を表す信号
をシンボルCK信号に基づいてシンボル周期毎に順次遅
延させる8つのレジスタD1〜D8で構成されたシフト
レジスタ121と、上記シフトレジスタ121のレジス
タD1〜D4からの遅延された位相情報を表す信号と上
記オーバーサンプリングカウンタ11からの読み出しア
ドレス信号とを受けて、2系統の読み出しアドレス信号
を出力する読み出しアドレス制御部としての4つのアド
レス反転部123(図1では「アドレス反転」)と、上記
各アドレス反転部123からの2系統の読み出しアドレ
ス信号を受けて、インパルス応答波形の振幅値を表す信
号を出力するインパルス応答記憶部124(ROM1〜
ROM4)と、上記各インパルス応答記憶部124(RO
M1〜ROM4)からのインパルス応答波形の振幅値を
表す信号を受けて、符号反転部126a(図1では「符号
反転」)により符号反転を行い、符号反転ゼロ置換部1
26b(図1では「符号反転ゼロ置換」)により符号反転,
ゼロ置換を行う4つの数値変換部126と、上記シフト
レジスタ121のレジスタD1,D8(D2,D7とD3,
D6とD4,D5)からの遅延された位相情報を表す信号
とIQ時分割CK信号とを受けて、上記各数値変換部1
26に上記位相情報を表す信号のI成分の情報とQ成分
の情報とを時分割して夫々出力する4つのセレクタ12
5とを備えている。
【0027】なお、上記マッピング回路10の位相情報
を表す信号は、位相情報のI成分(およびQ成分)の大き
さ情報と、I成分の符号を表すI符号情報と、I成分が
ゼロか否かを表すIゼロ置換情報と、Q成分の符号を表
すQ符号情報と、Q成分がゼロか否かを表すQゼロ置換
情報とを有している。例えば、次の表1に示すように、
【0028】
【表1】 位相情報のI成分が1,−1,0のときは大きさ情報が1
となり、位相情報のI成分の大きさが1/√2,−1/
√2のときは大きさ情報が0となる。また、位相情報の
I成分の符号が正のときはI符号情報が0となり、位相
情報のI成分の符号が負のときはI符号情報が1となる
一方、位相情報のI成分が1,−1,1/√2,−1/√
2のときはIゼロ置換情報が0となり、位相情報のI成
分が0のときはIゼロ置換情報が0となる。同様にQ符
号情報,Qゼロ置換情報も位相情報のQ成分に従って決
まる。
【0029】上記構成のπ/4シフトQPSK変調器が
図4に示すπ/4シフトQPSK変調器と実質的に異な
るところは、インパルス記憶部124(ROM1〜RO
M4)の中のインパルス応答データ122(図1中の模
式図に示す)がインパルス応答データ422(図4に示
す)に対して半分になっていることと、数値変換部12
6が2つのシンボル点の位相情報に対して夫々1つ割り
与えられていることである。また、オーバーサンプリン
グカウンタ11からの読み出しアドレス信号を、アドレ
ス反転部123により正転および反転させて、インパル
ス記憶部124に入力していることである。
【0030】図3は孤立矩形パルスがルートナイキスト
フィルタを通過したときのインパルス応答波形を示して
おり、このインパルス応答波形は、最大値を中心に左右
対称な形をしている。図1のROM1〜ROM4には、
図3でROM1〜ROM4に対応する各シンボル区間
で、孤立矩形パルスの大きさα(=『1/√2』),大き
さβ(=『1』)に対するインパルス応答波形の振幅値を
夫々記憶している。
【0031】例えば、図3のROM2は、サンプル番号
1〜16の順にオーバーサンプリングされた大きさαに
対するインパルス応答波形の振幅値16個と大きさβに
対するインパルス応答波形の振幅値16個とを合わせた
32(=16+16)個の振幅値を記憶している。なお、
上記ROM1〜ROM4のデータ長は、各シンボル区間
に必要なダイナミックレンジに相応するデータ長して、
記憶容量を削減している。上記シフトレジスタ121
は、ルートナイキストフィルタ通過波形の最大値を中心
に左右に分けるために、8つレジスタD1〜D8を用い
た偶数段の構成になっている。上記シフトレジスタ12
1のレジスタD5〜D8の出力に対応するインパルス応
答波形については、オーバーサンプリングカウンタ11
の読み出しアドレス信号をアドレス反転部123により
反転することで、ROM1〜ROM4内のサンプル番号
16〜サンプル番号1に逆から読み出して走査をするこ
とになり、レジスタD5〜D8の出力に相当するROM
出力(インパルス応答波形の振幅値)が得られる。
【0032】また、上記アドレス反転部123により正
転および反転された読み出しアドレス信号により、レジ
スタD1〜D4の大きさ情報に従って、ROM1〜RO
M4の大きさα側のブロックまたは大きさβ側のブロッ
クをアクセスする。従来の説明で述べた通り、図2の○
と●の信号を交互のタイミングで伝送するので、レジス
タD1〜D8からの出力信号の大きさ情報は、交互に大
きさαと大きさβを選択することになり、シンボルCK
信号(図1の13)の周期で正転および反転をする。
【0033】したがって、例えばROM1では、レジス
タD1のシンボル区間に対応するROMデータ(インパ
ルス応答波形の振幅値)は、正転アドレスでレジスタD
1からの大きさ情報に従う一方、レジスタD8のシンボ
ル区間に相当するROMデータは、反転アドレスでレジ
スタD8からの大きさ情報に従う。これは、レジスタD
8からの出力信号の大きさ情報が図3に示すルートナイ
キストフィルタ通過波形の特性よりレジスタD1の大き
さ情報に対して必ず逆になる。したがって、レジスタD
1の大きさ情報に従って、図2から分かるように、○の
信号時は、アドレス反転部123の読み出しアドレス信
号をROM1の大きさα(=『1/√2』)に割り振り、
また、●の信号時は、アドレス反転部123の出力をR
OM1の大きさβ(=『1』)に割り振るようにしてい
る。また、レジスタD2〜D4に対応するアドレス反転
部123についても同様である。そうして、上記ROM
1〜ROM4から大きさα,βのインパルス応答値を夫
々出力する。図2に示すように、位相情報I,Qは次の
8種類の値をとる。
【0034】大きさαの○の信号時の(I、Q)は、 ( 1/√2、 1/√2) ( 1/√2、−1/√2) (−1/√2、 1/√2) (−1/√2、−1/√2) 大きさβの●の信号時の(I、Q)は、 ( 1、 0) (−1、 0) ( 0、 1) ( 0、−1) である。
【0035】これらの位相情報に対応するインパルス応
答値が最終的にI出力およびQ出力として得られる。
【0036】上記インパルス応答記憶部124および数
値変換部126の処理は、○の信号時には、ROM1〜
ROM4から読み出されたα=『1/√2』に対するイ
ンパルス応答値を(I、Q)の符号に従い、正の場合は
そのままであるが、負の場合は、インパルス応答値が負
になるように反転制御を符号反転部126aで行う。こ
れを表1を用いて具体的に説明すると、位相情報(I、
Q)が(1/√2、−1/√2)のときは、I符号情報
は0、Q符号情報は1であるので、Q成分に対するイン
パルス応答値の符号を反転させて負にする。また、位相
情報(I、Q)が(−1/√2、1/√2)のときは、
Iゼロ置換情報は1、Qゼロ置換情報は0であるので、
I成分に対するインパルス応答値の符号を反転させて負
にする。また、位相情報(I、Q)が(−1/√2、−
1/√2)のときは、Iゼロ置換情報は1、Qゼロ置換
情報は1であるので、I成分およびQ成分に対するイン
パルス応答値の符号を反転させて負にする。
【0037】一方、●の信号時には、ROM1〜ROM
4から読み出されたβ(=『1』)に対するインパルス応
答値のうち、(I、Q)において、Iが0の場合は、符
号反転ゼロ置換部126bにてインパルス応答値を0に
置換し、また、Qが0の場合は、同じく符号反転ゼロ置
換部126bにてインパルス応答値を0に置換するよう
制御する。これを表1を用いて具体的に説明すると、位
相情報(I、Q)が(1、0)および(−1、0)のと
きは、Iゼロ置換情報は0、Qゼロ置換情報は1である
ので、Q成分に対するインパルス応答値をゼロにする。
また、位相情報(I、Q)が(0、1)および(0、−
1)のときは、Iゼロ置換情報は1、Qゼロ置換情報は
0であるので、I成分に対するインパルス応答値をゼロ
にする。
【0038】このように、大きさα=『1/√2』、大
きさβ=『1』なので、図2の信号配置の○の点は、大
きさα=『1/√2』に符号処理で定義でき、●の点は
大きさβ=『1』に符号処理およびゼロ置換の有無で定
義できる。したがって、インパルス応答記憶部124の
大きさα側のブロックからの出力を数値変換部126の
符号反転部126aに入力し、インパルス応答記憶部1
24の大きさβ側のブロックからの出力を同じく符号反
転ゼロ置換部126bに入力すればよく、位相情報I,Q
で切り替える回路等の必要はない。
【0039】また、IQ時分割CK信号は、従来技術と
同じくシフトレジスタ121のレジスタD1〜D8から
の位相情報を表す信号の符号情報,ゼロ置換情報をI,Q
成分毎に時分割するようにセレクタ125で切り換え
る。これにより、シフトレジスタ121のレジスタD1
〜D8から出力された位相情報を表す信号に含まれる符
号情報やゼロ置換情報を、 レジスタD1,D8 レジスタD2,D7 レジスタD3,D6 レジスタD4,D5 の4つの組み合せにおいて、セレクタ125によりI成
分とQ成分に時分割することによって、時分割された位
相情報を表す信号に含まれる符号情報やゼロ置換情報を
各数値変換部126により処理する。また、上記数値変
換部126では、シフトレジスタ121からの出力信号
の大きさ情報によって、大きさαを選択した場合は、符
号情報に従って処理する一方、大きさβを選択した場合
は、ゼロ置換情報に従って処理する。そうして、上記各
数値変換部126からの出力信号を加算器15により加
算した後、加算器15からの加算結果を表す信号をラッ
チ回路161,162によりI,Q成分毎にラッチして、
ラッチ回路161,162によりI,Q成分毎にラッチさ
れた信号をD/A変換器171,172によりD/A変
換することによって、I出力,Q出力の変調信号を得
る。
【0040】このように、上記インパルス応答演算回路
12のインパルス応答記憶部124に記憶されたインパ
ルス応答データに、最大値を中心に左右対称なインパル
ス応答波形の片側のインパルス応答データを共通に用い
ることによって、インパルス応答データの記憶容量を半
分に低減することができる。また、上記インパルス応答
記憶部124の大きさ『1』,『1/√2』に対する2
種類のインパルス応答データに同時にアクセスしないよ
うに、アドレス反転部123により読み出しアドレス信
号を簡単に切り換えるので、回路規模を低減することが
できる。また、同時に2つの読み出しアドレス信号がR
OM1〜ROM4にアクセスしないため、ROMの読み
出し速度を上げる必要がなく、低消費電力化できる。
【0041】また、インパルス応答記憶部124の大き
さα側のブロックからの出力を数値変換部126の符号
反転部126aに入力し、インパルス応答記憶部124
の大きさβ側のブロックからの出力を同じく符号反転ゼ
ロ置換部126bに入力することによって、位相情報I,
Qで切り替える回路等を用いることなく、2つの位相情
報に対応する処理を1つの数値変換部126で構成する
ので、回路規模を小さくできる。
【0042】また、上記構成のπ/4シフトQPSK変
調器のブロックを含んだIP(Intellectual Propert
y)コアとして、回路データを登録して活用することが
できる。このIPコアは、狭義にはシステムLSI(大
規模集積回路)等を設計するときに必要となる電子回路
の機能ブロックの設計データである。この設計データに
は、論理記述データ、RTL(抵抗−トランジスタ論理
回路)レベルデータ、ゲートレベルデータ等があるが、
広義にはミドルウェア等も含まれる。
【0043】最近の大規模なシステムLSI等を設計す
る場合、どのようなIPコアを集積するかによって、シ
ステムLSIやこれを搭載した機器の能力や仕様が大き
く左右され、また、設計時間や信頼性にも大きく影響を
与える。
【0044】この発明のπ/4シフトQPSK変調器の
ブロックは、PHS等の通信装置の変復調の機能ブロッ
クの1つである。このIPコアは、π/4シフトQPS
K変調器のブロックとして、既に開発されている他の機
能ブロック(例えば、変復調以外のチャネルコーディ
ク,ADPCM(適応差動パルス符号変調)およびデータ
通信ブロック等の機能ブロック)や、新たに開発される
機能ブロックを併せることにより、特に通信機器関係の
ワンチップのシステムLSIを効率よく開発できる。
【0045】このIPコアを開発環境の異なるメーカー
に提供することも、Synopys社製等の論理合成ツールや
ライブラリ変換ツールを使用することで可能である。
【0046】上記実施の形態では、通信装置としてのP
HSについて説明したが、通信装置はこれに限らず、π
/4シフトQPSK変調器を用いた全ての通信装置にこ
の発明を適用できる。
【0047】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1の発
明のπ/4シフトQPSK変調器によれば、インパルス
応答データを予め記憶するインパルス応答記憶部の記憶
容量を低減することができる。また、各シンボル区間毎
に必要なデータ長を適宜変えることによって、さらにイ
ンパルス応答記憶部の容量の削減を実現することができ
る。また、数値変換部も2つの位相情報に対応する処理
を1つの数値変換部で構成でき、回路規模を小さくでき
る。さらに、インパルス応答記憶部の読み出し速度を上
げる必要がないことから、消費電力の点でも有利であ
る。このπ/4シフトQPSK変調器の回路の削減と低
消費電力は、IC化に適しており、小型化が要求され、
かつ電池で駆動させる携帯通信端末に大きな効果を有す
る。
【0048】また、請求項2の発明のπ/4シフトQP
SK変調器によれば、上記シフトレジスタからの2つの
位相情報に対応する符号反転,ゼロ置換の処理を1つの
数値変換部で行うことができ、インパルス応答データの
数値を変換する上で、数値変換部の回路規模を小さくで
きる。
【0049】また、請求項3の発明の通信装置によれ
ば、π/4シフトQPSK変調器のインパルス応答デー
タを予め記憶するROMの記憶容量を低減できると共
に、π/4シフトQPSK変調器の消費電力,回路規模
を小さくできるので、より小型で低消費電力の通信装置
を実現することができる。
【0050】また、請求項4の発明の通信装置によれ
ば、π/4シフトQPSK変調器のインパルス応答デー
タを予め記憶するROMの記憶容量を低減できると共
に、π/4シフトQPSK変調器の消費電力,回路規模
を小さくできるので、特に小型,軽量,低消費電力化が要
求されるPHSにさらに小型の通信装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の実施の一形態の通信装置と
してのPHSのπ/4シフトQPSK変調器の要部ブロ
ック図である。
【図2】 図2は上記π/4シフトQPSK変調器のπ
/4シフトQPSK変調信号のIQ信号の配置図であ
る。
【図3】 図3はインパルス応答波形およびROMのサ
ンプル番号表である。
【図4】 図4は従来技術を組み合わせたπ/4シフト
QPSK変調器のブロック図である。
【図5】 図5は従来のπ/4シフトQPSK変調器の
要部の構成図である。
【図6】 図6は従来のシンボルタップROM分割法に
よるインパルス応答演算回路の構成図である。
【符号の説明】
10…マッピング回路、 11…オーバーサンプリングカウンタ、 12…インパルス応答演算回路、 15…加算器、 121…シフトレジスタ、 122…、ROMに記憶されたインパルス応答波形、 123…アドレス反転部、 124…インパルス応答記憶手段、 125…セレクタ、 126…数値変換部、 161,162…ラッチ回路、 171,172…D/A変換機。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号に応じてQPSK方式の変調信
    号を演算して、その変調信号の位相情報を表す信号を出
    力する位相情報演算手段と、 上記位相情報演算手段からの上記位相情報を表す信号に
    対応するインパルス応答データを演算して出力するイン
    パルス応答演算手段と、 上記インパルス応答演算手段からの上記インパルス応答
    データを積算し、その積算結果に基づいて上記変調信号
    を出力するインパルス応答積算手段とを備えたπ/4シ
    フトQPSK変調器であって、 上記インパルス応答演算手段は、 上記位相情報演算手段からの上記位相情報を表す信号を
    シンボル周期毎に順次遅延させる偶数段のシフトレジス
    タと、 上記位相情報のI成分,Q成分の大きさ『1』に対応す
    る左右対称なインパルス応答波形の片側波形と、上記位
    相情報を表す信号のI成分,Q成分の大きさ『1/√
    2』に対応する左右対称なインパルス応答波形の片側波
    形とをシンボル周期の倍数の周期のクロックに基づいて
    オーバーサンプリングすることによりインパルス応答デ
    ータを夫々求め、その各インパルス応答データを上記シ
    フトレジスタの段数の1/2の数のシンボル区間に分割
    して、分割されたインパルス応答データをシンボル区間
    毎に予め記憶した複数のインパルス応答記憶部と、 上記シフトレジスタにより遅延された各段の位相情報を
    表す信号のI成分,Q成分の大きさ『1』,『1/√2』
    に基づいて、上記各インパルス応答記憶部に記憶された
    インパルス応答データのシンボル区間では、そのシンボ
    ル区間のインパルス応答データを順方向に読み出すよう
    にする一方、上記各インパルス応答記憶部に記憶されて
    いないインパルス応答データのシンボル区間では、その
    シンボル区間に対して左右対称となるシンボル区間のイ
    ンパルス応答データを逆方向に読み出すように、上記各
    インパルス応答記憶部に読み出しアドレス信号を出力す
    る読み出しアドレス制御部と、 上記シフトレジスタにより遅延された各段の位相情報を
    表す信号に応じて、上記各インパルス応答記憶部から読
    み出されたインパルス応答データを符号反転およびゼロ
    に置換する数値変換部とを有することを特徴とするπ/
    4シフトQPSK変調器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のπ/4シフトQPSK
    変調器において、 上記数値変換部は、 上記各インパルス応答記憶部から読み出された上記イン
    パルス応答データのうちの上記シフトレジスタにより遅
    延された各段の位相情報を表す信号のI成分,Q成分の
    大きさ『1』に対応するインパルス応答データを上記位
    相情報を表す信号に基づいてゼロ置換するゼロ置換部
    と、 上記各インパルス応答記憶部から読み出された上記イン
    パルス応答データのうちの上記シフトレジスタにより遅
    延された各段の位相情報を表す信号のI成分,Q成分の
    大きさ『1/√2』に対応するインパルス応答データを
    上記位相情報を表す信号に基づいて符号反転する符号反
    転部とを有することを特徴とするπ/4シフトQPSK
    変調器。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のπ/4シフト
    QPSK変調器を用いたことを特徴とする通信装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載のπ/4シフト
    QPSK変調器をPHSに用いたことを特徴とする通信
    装置。
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