JP2000232053A - マスクパターン転写方法、該マスクパターン転写方法を用いたマスクパターン転写装置及びデバイス製造方法 - Google Patents

マスクパターン転写方法、該マスクパターン転写方法を用いたマスクパターン転写装置及びデバイス製造方法

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JP2000232053A
JP2000232053A JP11031532A JP3153299A JP2000232053A JP 2000232053 A JP2000232053 A JP 2000232053A JP 11031532 A JP11031532 A JP 11031532A JP 3153299 A JP3153299 A JP 3153299A JP 2000232053 A JP2000232053 A JP 2000232053A
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治人 小野
Masato Muraki
真人 村木
Takasumi Yui
敬清 由井
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    • H01J2237/31766Continuous moving of wafer

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マスク上の分割パターンをウエハ上で高精度
に繋ぐ。 【解決手段】 マスクステージ速さ|Vm|、ウエハス
テージ速さ|Vw|及びビーム偏向量の絶対値|ΔS|
を決定しておく(ステップ101)。次に、ストライプ番
号が偶数であるか奇数かを判別し(ステップ108)、こ
の判別結果を基にマスクステージ、ウエハステージ、ウ
エハ偏向器の偏向方向を設定する(ステップ109、1
10)。次に、ウエハステージ及びマスクステージが連
続移動を開始し(ステップ113)、分割パターンの露光
が行われる(ステップ115〜119)。全ての分割パタ
ーンの露光がなされたかどうかを判別し(ステップ12
0)、全ての分割パターンの露光がなされていないな
ら、マスク上の梁幅に相当するウエハ上の偏向量を加え
て(ステップ121)、次の分割パターンを露光する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体デバイス製
造のリソグラフィにおける荷電ビーム露光技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体メモリデバイス製造の量産段階に
おいては、高い生産性をもつ光ステッパが用いられてき
たが、線幅が0.2μm以下の1G、4GDRAM以降
のメモリデバイスの生産においては、光露光方式に代わ
る露光技術の1つに、解像度が高く、生産性の優れた電
子ビーム露光法が期待されている。
【0003】従来の電子ビーム露光法は、単一ビームの
ガウシャン方式と可変成形方式が中心であるが、生産性
が低いことから、マスク描画や超LSIの研究開発、少
量生産のASICデバイスの露光等の電子ビームの優れ
た解像性能の特徴を活かした用途に用いられてきた。
【0004】このように、電子ビーム露光法の量産化へ
の適用には、生産性を如何に向上させるかが大きな課題
であった。ところが、従来の電子ビーム露光装置では1
ショットで露光できる電子光学系の露光領域が、光露光
装置の投影光学系の露光領域に比較して極端に小さい。
このため、ウエハ全体を露光するには電子的な走査及び
機械的な走査の距離が光露光装置に比べて長くなるので
非常に多くの時間を要し、スループットが極端に悪かっ
た。スループットを向上させる方法としては、電子的な
走査及び機械的な走査をより高速にするか、1ショット
の露光領域を広げるか少なくともどちらか一方を大幅に
改善する必要があった。
【0005】このスループット向上問題を、必要な解像
度を維持しつつ解決する方法の一つとして、シリコンウ
エハ上に露光したい回路パターンをマスクとして持ち、
これに露光領域を広げた電子ビームを照射してマスクパ
ターンをウエハ上に転写する方法が検討されている。電
子ビーム露光装置に用いられる電子ビーム用マスクは、
電子ビーム露光装置の投影系倍率に依存して、通常シリ
コンウエハ上回路パターンの2〜5倍の大きさの回路パ
ターンを持つ。例えば、4Gbit−DRAM1チップ
の回路パターンは、20mm×35mm程度の面積が必
要と言われている。この回路パターンを露光するための
マスク上の回路パターン面積は、投影系倍率が1/4の
場合には80mm×140mmとなる。充分な強度と精
度とをもって図26(a)に示すように、梁部601に
囲まれた上記の大きさのチップパターン(薄膜部)60
0をマスク602上の1つの薄膜窓内に形成するのは困
難なため、図26(b)に模式的に示すようにチップパ
ターン600を複数部分に分割し、各分割パターン間に
は補強梁603を配する構造としている。
【0006】このような電子ビーム用マスクの一例の斜
視図を図27(a)に、また断面図を図27(b)に示
す。
【0007】マスクフレーム506上に固定されたマス
ク基板502に複数のマスクパターン領域501が形成
されており、各マスクパターン領域501の間は補強梁
505により補強されている。
【0008】マスクパターン領域501は、例えば2m
m厚のシリコンウエハのマスク基板502上に成膜され
た0.15μm厚のSiNからなるメンブレンである電
子ビーム透過膜(低散乱体)503に0.02μmのW
が電子ビーム散乱体(高散乱体)504としてパターニ
ングされているものである。このシリコンウエハ単独で
はハンドリング等取り扱いが難しいので、X線露光に用
いられているようなマスクフレーム506に固定されて
いる。
【0009】図28に、分割パターンマスクを転写する
従来の転写装置の一例を示す。
【0010】電子源501から射出された電子ビーム5
10は、第1のコンデンサレンズ511で集束されて、
成型アパーチャ502により矩形ビームに整形される。
整形された電子ビーム510は、第2のコンデンサレン
ズ512により略平行なビームとなりマスク505に照
射される。マスク505はマスクステージ506上に載
置され、マスクステージ506とともに連続移動する
(この移動方向を、x方向とする)。マスク505を透
過した電子ビーム510は、第1の投影レンズ513及
び第2の投影レンズ514により、マスクステージ50
6と逆向きに連続移動するウエハステージ509上に載
置されたウエハ508に縮小転写される。
【0011】図29は、マスク505上の分割チップパ
ターンがウエハ508上にどう転写されるかを示してい
る。
【0012】露光中に静止している電子ビーム510に
対し、マスクステージ506は図29中右上側に示す矢
印Eのように移動する。マスクステージ506のX方向
への1回の移動により電子ビーム510が照射されるマ
スク505上の分割されたチップパターンの一群を、ス
トライプ上の分割チップパターンという。例えば分割チ
ップパターンM11、M12・・・M16は、同一スト
ライプ上に存在する、という。
【0013】また、マスクステージ506とウエハステ
ージ509は同期して移動する。ウエハステージ509
は図29中右下側の矢印Fのように移動がなされる。ま
た、ストライプ間パターンは、各ストライプの最初のパ
ターンまでマスクステージ506とウエハステージ50
9とを移動させることにより、マスク505上のストラ
イプ間の梁がウエハ508上の縮小パターンに現われな
いように繋がれる。マスク505上のパターンM11、
M12・・・は、ウエハ508上では縮小されてw1
1、w12・・・として転写されていく。
【0014】次に、図30(a)〜図30(e)に、図
29における梁幅s56を有するマスク505上の、分
割パターンM26と分割パターンM25との転写の状況
を示す。
【0015】同図において、Bはビームを、BAはビー
ム光軸を、矢印Mはマスクの移動向きを、矢印Wはウエ
ハの移動向きを示しており、矢印Mと矢印Wとは逆向き
である。
【0016】ウエハ508上への分割パターンM26の
露光が開始され(図30(a))、マスク505および
ウエハ508の相対移動に伴い、分割パターンM26が
ウエハ508上に被転写分割パターンW26として露光
されていき(図30(b))、分割パターンM26の全
てがウエハ508上に被転写分割パターンW26として
露光された時点で分割パターンM26の露光が終了する
(図30(c))。これに続いて、次の分割パターンM
25がウエハ508上の被転写分割パターンW25とし
て露光が開始され(図30(d))、分割パターンM2
6の露光と同様に、次の分割パターンM25の露光が行
われる(図30(e))。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような転
写方法では、次のような問題点があった。
【0018】すなわち、図29のウエハ508上のチッ
プ3の図、及び図30(a)〜図30(e)に関する既
述の説明から明らかなように、図29のs12、s2
3、s34、s45、s56で示されている、マスク5
05上の同一ストライプ上の分割パターン間に存在する
梁は、ウエハ508上ではsw12、sw23、sw3
4、sw45、sw56で示される間隙となってウエハ
上に残ってしまい、各分割パターンがすべて繋がれてチ
ップパターン回路が正常に動作するために必要な、図3
1に示すような転写パターンを実現できないという問題
点があった。
【0019】この問題点を解決するための一つの方法と
して、マスクステージは連続移動させるが、ウエハステ
ージの制御に関しては、マスク上のビーム位置によって
停止及び移動を繰り返すという方法が考えられる。すな
わち、同一ストライプ上のマスク上で、ビームが分割パ
ターン上にある時にはウエハステージを移動させ、ビー
ムが分割パターン間の梁部分にある時にはウエハステー
ジを停止させて、ウエハ上の間隙s12、s23、s3
4、s45、s56を除くという方法である。このよう
な方法によっても図31に示すような、ウエハ上におけ
る各分割パターンの繋ぎの実現可能性はあるが、このよ
うな機械的繋ぎ制御ではステージの加減速時に発生する
振動問題や機械的制御応答性の悪さに起因するパターン
繋ぎ精度の低下などにより、実用上は非常に困難であっ
た。
【0020】そこで本発明は、マスク上の分割パターン
をウエハ上で高精度に繋ぐマスクパターン転写方法、該
マスクパターン転写方法を用いたマスクパターン転写装
置及びデバイス製造方法を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明のマスクパターン転写方法は、転写すべき所望の
パターンを複数に分割した分割パターンが梁を挟んで配
列された転写マスクを用い、前記転写マスクを介して被
転写物に荷電ビームを照射しつつ、前記転写マスクと前
記被転写物とを前記パターンの配列方向に相対移動させ
て前記荷電ビームを前記被転写物に露光することによっ
て、前記被転写物に前記所望のパターンを転写するマス
クパターン転写方法において、前記各分割パターンのう
ち、任意の分割パターンを第1の分割パターンとし、該
第1の分割パターンと隣接する分割パターンを第2の分
割パターンとしたとき、露光時に、前記被転写物と前記
転写マスクとを一定速度で連続して前記分割パターンの
配列方向に相対移動する工程と、前記相対移動中に、前
記第1の分割パターンが露光される前記被転写物の領域
である第1の露光領域と、前記第2の分割パターンが露
光される前記被転写物上の領域である第2の露光領域と
が繋がるように前記荷電ビームを偏向する透過荷電ビー
ム偏向工程とを含む。
【0022】上記の通りの本発明のマスクパターン転写
方法は、転写マスクおよび被転写物が連続的に相対移動
するため、転写マスクおよび被転写物の加減速により生
じる振動問題あるいは機械的制御応答性の低さが除去さ
れるため、パターンの繋ぎ精度が低下しない。
【0023】また、さらに分割パターンを透過した荷電
ビームの偏向の設定がなされるため、梁を挟んで配列さ
れた転写マスク上の分割パターンを被転写物上で繋ぎあ
わせるような偏向を設定することで、分割パターンを被
転写物上で繋ぎあわせて所望のパターンが得られる。
【0024】本発明のマスクパターン転写方法で、分割
パターンを透過した荷電ビームの偏向量は蓄積されない
ものであってもよく、この場合、順次露光がなされてい
く際に、位置等に関する誤差の発生を抑制できるため、
分割数の多いパターンを露光する際には好適である。
【0025】本発明のマスクパターン転写装置は、転写
すべき所望のパターンを複数に分割した分割パターンが
梁を挟んで配列された転写マスクを用い、前記転写マス
クを介して被転写物に荷電ビームを照射しつつ、前記転
写マスクと前記被転写物とを前記パターンの配列方向に
相対移動させて前記荷電ビームを前記被転写物に露光す
ることによって、前記被転写物に前記所望のパターンを
転写するマスクパターン転写方法において、前記転写マ
スクに前記荷電ビームを照射する照射手段と、前記転写
マスクが載置される、移動可能な転写マスク用ステージ
と、前記被転写物が載置される、移動可能な被転写物用
ステージと、前記分割パターンを透過した荷電ビームを
連続して偏向させる第1の偏向手段と、前記第1の露光
領域の露光開始から前記第2の露光領域の露光終了ま
で、前記転写マスク用ステージと前記被転写物用ステー
ジとを連続的に移動させ、かつ、前記第1の露光領域を
露光後、前記第1の偏向手段に、前記分割パターンを透
過した荷電ビームを前記被転写物の連続移動方向に偏向
させることを設定する制御手段とを有する。
【0026】本発明のデバイス製造方法は、本発明のマ
スクパターン転写方法を含む工程によってデバイスを製
造する。
【0027】本発明のデバイス製造方法は、本発明のマ
スクパターン転写装置を用いることによってデバイスを
製造する。
【0028】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
図面を参照して説明する。
【0029】(第1の実施形態)図1に、本発明の第1
の実施形態のマスクパターン転写装置の概略構成図を示
す。
【0030】本発明のマスクパターン転写装置は、電子
源1から放射された電子ビーム10が、第1のコンデン
サレンズ11、成型アパーチャ2、ブランカ3、ブラン
キングアパーチャ4、及び第2のコンデンサレンズ12
を経て、マスクステージ6上の分割パターンを有するマ
スク5を照射し、さらに第1の投影レンズ13、散乱電
子制限アパーチャ7、第2の投影レンズ14及びウエハ
偏向器15を経てウエハステージ9上のウエハ8に照射
されることでマスク5の分割パターンを繋ぎ合わせてウ
エハ8に転写するものである。
【0031】電子源1から射出された電子ビーム10
は、第1のコンデンサレンズ11で集束されて、成型ア
パーチャ2により矩形ビームに成型される。成型された
電子ビーム10は、第2のコンデンサレンズ12により
略平行なビームとされ、マスク5に照射される。この
際、ブランカ3への信号により、電子ビーム10をブラ
ンキングアパーチャ4を通過してマスク5に到達させる
(ビームON状態)か、それともブランキングアパーチ
ャ4を通過できずにマスクに到達させない(ビームOF
F状態)かを制御することが可能である。すなわち、電
子源1、成型アパーチャ2、ブランカ3、ブランキング
アパーチャ4、第1コンデンサレンズ11及び第2のコ
ンデンサレンズ12により、マスク5に対して荷電ビー
ムである電子ビーム10を照射させる照射手段を形成し
ており、このマスク5への電子ビーム10の照射手段
は、電子ビームをON/OFFすることが可能である。
【0032】マスク5は連続移動されるマスクステージ
6上に保持される。なお、この移動は、X軸(後述の図
3参照)に沿って行われるとする。マスク5に照射され
た電子ビーム10は、第1の投影レンズ13及び第2の
投影レンズ14により、矢印Aで示すマスクステージ6
に対して逆向きの矢印Bで示す方向に連続移動するウエ
ハステージ9上のウエハ8に縮小転写されるが、その際
第1の偏向手段であるウエハ偏向器15によりウエハス
テージ9の連続移動方向に、マスク5上の分割パターン
と分割パターンとの間隔である梁幅に相当する量の偏向
がなされる。
【0033】次に、図2に示す本実施形態の制御ブロッ
ク図を用いつつ、図1に示したマスクパターン転写装置
の制御ブロックに関して説明する。
【0034】制御系21は、ブランカ3を制御するブラ
ンカ制御回路22、マスクステージ6の駆動に関して制
御するマスクステージ駆動制御回路23、マスクステー
ジ6の位置検出を行うマスクステージ用レーザ干渉計2
4、ウエハステージ9の駆動に関して制御するウエハス
テージ駆動制御回路25、ウエハステージ9の位置検出
を行うウエハステージ用レーザ干渉計26、電子ビーム
10の偏向に関する制御を行う偏向制御回路27、偏向
位置補正回路28、及びレンズ等の光学系の制御を行う
光学特性制御・補正回路29で構成される。
【0035】ブランカ制御回路22は、ブランカ3への
信号を制御し、荷電ビームのON/OFFを実行する。
OFFの時には、電子ビーム10はブランキングアパー
チャ4で遮られてマスク5及びウエハ8へは到達できな
い。
【0036】マスクステージ駆動制御回路23は、マス
クステージ用レーザ干渉24からのマスクステージ情報
を基にマスクステージ6の駆動制御を行う。
【0037】ウエハステージ駆動制御回路25は、ウエ
ハステージ用レーザ干渉計26からのウエハステージ情
報を基にウエハステージ9の駆動制御を行う。
【0038】偏向制御回路27は、ステージの位置誤差
等によるビーム位置を修正する偏向位置補正回路28と
共にウエハ8上でのビーム偏向を行うウエハ偏向器15
を制御する。
【0039】光学特性制御・補正回路29は、電子源
1、第1のコンデンサレンズ11、第2のコンデンサレ
ンズ12、第1の投影レンズ13、及び第2の投影レン
ズ14で示した各種レンズのほか、図1には示されてい
ない各種補正レンズを制御し、システムの光学特性の制
御及び補正を行う。
【0040】この制御系21はインターフェース30を
介してCPU31と情報のやりとりを行なったり、各制
御回路や補正回路間でも情報をやりとりする。CPU3
1と制御系21の間にはメモリ32があり、メモリ32
中の情報をCPU31及び制御系21で共有することが
可能である。また、CPU31は、インターフェース3
0を介して装置外部のネットワークと情報を授受でき
る。
【0041】図3にマスク5上の分割パターンの配列状
況、及び電子ビーム10によるウエハ8への該分割パタ
ーンの転写状況の一例を示す。
【0042】マスク5上には、分割パターンM11〜M
66が6×6のマトリックス状に配列されている。縦方
向に配列された分割パターンM11〜M61、M12〜
M62、M13〜M63、M14〜M64、M15〜M
65、M16〜M66はそれぞれX方向の長さがL1、
L2、L3、L4、L5、L6であり、X軸方向の各分
割パターン間の梁幅はそれぞれs12、s23、s3
4、s45、s56である。また、X軸方向に配列され
た分割パターンM11〜M16はストライプ1、分割パ
ターンM21〜M26はストライプ2、分割パターンM
31〜M36はストライプ3、分割パターンM41〜M
46はストライプ4、分割パターンM51〜M56はス
トライプ5、及び分割パターンM61〜M66はストラ
イプ6を構成している。
【0043】次に、ウエハ8への、マスク5上の分割パ
ターンM11〜M66の転写の概略を説明する。
【0044】露光中に静止している電子ビーム10に対
し、マスクステージ6をマスク5の右側に示した矢印A
1のように、またウエハステージ9をウエハ8の右側に
示した矢印B1のようにマスクステージ6の移動に同期
して移動させる。
【0045】同一ストライプ上の分割パターン間の梁
は、図1中のウエハ偏向器15により電子ビーム10を
ウエハステージ9の連続移動方向と同じ方向に偏向させ
ることにより、ウエハ8上の縮小パターンには現われな
いようにして、ウエハ8上で分割パターンが繋がれてい
く。また、異なるストライプ上の分割パターンは、各ス
トライプの最初の分割パターンまで、すなわちY方向に
マスクステージ6とウエハステージ9とを移動させるこ
とにより、マスク5上のストライプ間の梁がウエハ8上
の縮小パターンに現われないようにして繋がれる。マス
ク5上の分割パターンM11、M12、・・・、M66
は、ウエハ8上では縮小されてチップ3のw11、w1
2・・・w66として繋がれていく。同様にしてウエハ
8上のチップ1、2も転写されたものである。
【0046】なお、本実施形態では、マスクステージ6
及びウエハステージ9の移動は、X軸に沿って行われ、
紙面に対して右方向をX軸の正方向とし、(+)で表わ
し、紙面の左方向をX軸の負方向とし(−)で表わす。
【0047】次に、図4(a)〜図4(e)に、図3に
示した梁幅s56を有するマスク5上の第1の分割パタ
ーンである分割パターンM26と第2の分割パターンで
ある分割パターンM25とが、ウエハ8上で繋がれる様
子を示す。
【0048】図4(a)〜図4(e)において、電子ビ
ーム10の軌道を矢印B、ビーム光軸はBA、マスク5
の移動方向は矢印M、及びウエハ8の移動方向は矢印W
でそれぞれ表されており、矢印Mと矢印Wとは逆向きで
ある。
【0049】ウエハ8上への分割パターンM26の露光
が開始され(図4(a))、マスク5およびウエハ8の
相対移動に伴い、分割パターンM26がウエハ8上に被
転写分割パターンW26として露光されていき(図4
(b))、分割パターンM26の全てがウエハ8上に被
転写分割パターンW26として露光された時点で分割パ
ターンM26の露光が終了する(図4(c))。
【0050】これに続き、次の分割パターンM25がウ
エハ8上の被転写分割パターンW25として露光が開始
され(図4(d))、被転写分割パターンW26にマス
ク8上の分割パターンM25が被転写分割パターンW2
5として繋がれて露光される(図4(e))。
【0051】ここで、図4(d)は、マスク5上の分割
パターンM26がウエハ8上で被転写分割パターンW2
6として既に露光された後に、マスク8上の分割パター
ンM25がマスク上の梁幅s56を飛ばして、いかにし
て次の第2の露光領域である被転写分割パターンW25
として繋がれていくかを示している。すなわち、図4
(d)において電子ビーム10は、ウエハ8側でマスク
5上の梁幅s56に相当する、ある固定された距離sw
56だけ偏向されている。この偏向によりマスク5上の
梁s56は、図4(e)に示すように、ウエハ8上には
露光されずに被転写分割パターンW26と被転写分割パ
ターンW25とは繋がれていく。
【0052】この時のビーム偏向量は、図1中のウエハ
偏向器15が例えば電磁偏向器であれば、コイルを励磁
する電流に比例する。
【0053】図5は、ウエハ偏向器15によるビーム偏
向量とビーム光軸のマスク5上の位置との関係を示す。
【0054】横軸は、ビーム光軸のマスク5上の位置を
表わすが、これは、時間軸と見てもよい。
【0055】図3のs12、s23、s34、s45、
s56で示される同一ストライプ内の梁幅に相当するウ
エハ8上の距離分だけ、ウエハ偏向器15によるビーム
の偏向量をステップ状に蓄積して増加させることによ
り、同一ストライプ上の各分割パターンをウエハ8上で
繋いでいくことが可能となる。
【0056】図6に本実施形態のウエハ露光のフローチ
ャートを、また、図7(a)にマスク5上のチップパタ
ーンを形成する分割パターン配列を、及び図7(b)に
マスク5上の分割パターンが露光によりウエハ8上に転
写配列された状況をそれぞれ示す。これら図7(a)お
よび図7(b)を参照しながら、以下に、図6に示すフ
ローに関して説明する。
【0057】図7(a)に示されるマスク5上でストラ
イプ番号SN上にある分割パターン番号BNの分割パタ
ーンは、図7(b)に示されるウエハ8上で、ストライ
プ番号SN上の分割番号BNで示される露光パターンと
して転写される。例えば、図7(a)のマスク5上のS
t_m(1)は図7(b)のウエハ8上のSt_w(1)
に、St_m(2)はSt_w(2)に、というようにS
t_m(SN)はSt_w(SN)へと転写されていく。
【0058】また、ストライプの数をn、一つのストラ
イプ上の分割パターン数をmとしており、図7(a)中
のSt_m(SN)は、ストライプ番号SNのストライ
プの露光を開始する際のマスクステージ6の初期位置を
示しており、図4中のBAで示されたビーム光軸がこの
位置になるようにマスクステージ6を移動させる。
【0059】同様に図7(b)中のSt_w(SN)
は、ストライプ番号SNのストライプ上の分割パターン
をウエハ8上に転写される際のウエハステージ9の初期
位置を示しており、新しいストライプ上のパターンの露
光開始時には、図4中のBAで示されたビーム光軸がこ
の位置になるようにウエハステージ9が移動される。
【0060】次に図6に用いられている記号に関して説
明する。
【0061】ΔSwはマスク5上の分割パターン間の梁
幅に相当するウエハ8の上方でのビーム偏向量を、Sw
はウエハ8の上方でのビーム偏向量を、sign(S
w)はウエハ8の上方でのビーム偏向量の向きを(ただ
し、図7(a)及び図7(b)のステージ移動向きと同
様、正方向(+)への偏向を正(>0)、負方向(−)
への偏向を負(<0)とする)、Vmはマスクステージ
速度を、sign(Vm)はマスクステージの移動方向
を(ただし、正負の取り決めは、sign(Sw)と同
じ)、Vwはウエハステージ速度を、sign(Vw)
はウエハステージの移動方向を(ただし、正負の取り決
めは、sign(Sw)と同じ)表わす。なお、Vm、
Vw、Swは向きを含んでおり、正の場合にはX軸の正
方向への、負の場合には負方向への動きを示す。
【0062】以下に、図6のフローチャートの各工程に
ついて説明する。
【0063】マスクステージ速さ|Vm|、ウエハステ
ージ速さ|Vw|、マスク5上の分割パターン間の梁幅
に相当するウエハ8の上方でのビーム偏向量の絶対値|
ΔS|を決定する(ステップ101)。
【0064】今、ウエハ8の上方での電子ビームの電流
値をI、ウエハ8上の電子ビーム10の長さをLby、
使用するレジストの感度をS、光学倍率を1/Mとする
時、 |Vw|=I/(Lby・S) ・・・(1) M・|Vs|=|Vm| ・・・(2) が成立し、マスクステージ速さ|Vm|とウエハステー
ジ速さ|Vw|とは、(1)式、(2)式より決定され
る。また、例えばマスク5上の梁幅をs56とすればウ
エハ8上でこれに相当する距離sw56は、sw56=
s56/Mで与えられ、この場合には|ΔS|=s56
/Mで与えられる。これらの値の決定は、装置外のコン
ピュータで計算した結果をネットワークを経由して装置
内のメモリに保存してもよいし、装置コンピュータで計
算してもよい。
【0065】|Vm|、|Vw|、|ΔS|が決定され
たら、ステップ101で得られた計算値を基に露光を開
始する。
【0066】まず、ストライプ番号SN=0の場合は、
電子ビーム10はOFFの状態であり(ステップ10
2)、次に、ウエハ8内の露光すべきチップがすべて露
光終了したか否かを判断し(ステップ103)、もし全
て終了していればそのウエハ8の露光は終了(ステップ
103a)となり、そうでなければ次のチップの露光に
移るべく次の工程へと進む。
【0067】ウエハステージ9をウエハ8上でチップパ
ターンが露光されるべき位置に移動する(ステップ10
4)。この位置は例えば、露光チップパターンの中心位
置がビーム光軸と一致する位置である。
【0068】次に、マスクステージ6をチップ開始初期
位置に移動する(ステップ105)。この位置は例え
ば、図7(a)のSt−m(1)の近傍がビーム光軸と
なる位置である。
【0069】ループL1はウエハ8上のある一つのチッ
プパターンの露光を実行するループを示す。
【0070】まず、チップパターンを形成するのに必要
な全てのストライプパターンが露光されたかどうかを判
別する(ステップ106、107)。
【0071】次に、ストライプ番号が偶数であるか奇数
であるかを判断する(ステップ108)。
【0072】ストライプ番号が奇数の場合には、マスク
ステージ6の移動方向をX軸の負方向とし、ウエハステ
ージ9の移動方向をX軸の正方向とし、ウエハ偏向器1
5の偏向量を零にリセットし、ウエハ偏向器15の偏向
方向をX軸の正方向とするための設定をそれぞれ行う
(ステップ109)。
【0073】ストライプ番号が偶数の場合にはステップ
109の設定と逆に設定する(ステップ110)。
【0074】次に、マスクステージ6をビーム光軸がマ
スク5上のSt_m(SN)の位置に来るように、また
ウエハステージ9をビーム光軸がウエハ8上のSt_w
(SN)の位置に来るように移動する(ステップ11
1)。これにより、1ストライプ分の露光開始位置にマ
スク5及びウエハ8が位置する事になる。
【0075】次に、ストライプ上の分割パターン番号B
Nが零にリセットされる(ステップ112)。
【0076】次に、ステップ109またはステップ11
0で設定された方向に、マスクステージ6及びウエハス
テージ8をそれぞれ|Vm|及び|Vw|の速さで連続
移動させる(ステップ113)。
【0077】次に、図5の(30)で示されるように初
めは零であるウエハ偏向器出力がONされる(ステップ
114)。このウエハ偏向器出力は、以降に説明するよ
うに、各分割パターン毎にステップ121により、図5
の(30)〜(35)に示されている如く、ステップ状
に蓄積されていき、1ストライプ分の露光が終了した時
点でステップ123により、図5の(40)に示されて
いる如く、零にリセットされる。
【0078】ループL2はストライプ上に存在するm個
全ての分割パターンの露光を実行し、1ストライプ分の
露光を完了させるためのループを示す。
【0079】まず、分割パターンを露光するために電子
ビーム10をONすべき位置かどうかの判断がなされ
(ステップ115)、分割パターンが移動してきた後に
電子ビーム10をONする(ステップ116)。この位
置は分割パターン露光の開始位置よりもマスク5の移動
方向に対してやや前方に位置しており、電子ビーム10
の整定時間経過後に分割パターン露光の開始位置がビー
ム光軸上に到達するように設定する。これは図5の(1
0)〜(15)で示した位置がこの位置に相当する。
【0080】次に、分割パターンの他端である分割パタ
ーン露光終了位置にマスクが到達したか否かを判断し
(ステップ117)、到達しているなら電子ビーム10
をOFFして(ステップ118)、分割パターン番号B
Nを1だけ増加させる(ステップ119)。この位置
は、図5の(20)〜(25)で示した位置である。
【0081】次に、1ストライプ上のm個の分割パター
ン全てが露光されたか否かを判断し(ステップ12
0)、もし、全て露光されていなければ、マスク5上の
梁幅に相当するウエハ8上の偏向量(図5中に示すsw
12、sw12+sw23等)をウエハ偏向器15に加
えて(ステップ121)、ステップ115へと戻る。も
し、全て露光されたらなら、マスクステージ6及びウエ
ハステージ9の連続移動を終了後(ステップ122)、
ウエハ偏向器15のビーム偏向量Swを零にリセットす
ると共にウエハ偏向器出力をOFFして(ステップ12
3)、ステップ106に戻り、次のストライプの露光を
繰り返す。
【0082】なお、本実施形態ではビームの形状は矩形
として記述したが、矩形以外の形状でもよい。
【0083】図8は、露光装置のスループット向上のた
め、ビーム形状を円弧型とすることにより、像面湾曲収
差を減少させて露光領域の拡大を図った電子ビーム露光
装置の一例の構成図である。
【0084】電子銃51より放射された電子ビーム52
はコンデンサレンズ53を経て、アパーチャ54に形成
されたアパーチャの開口71により円弧形状に成形され
た後、マスク55にマスク上での電子ビーム照射域72
として照射される。その後、収差補正光学系57、電子
レンズ58、及び散乱電子制御アパーチャ75を経て、
ウエハ64上にマスク55の分割パターンがウエハ上の
デバイスパターン63として転写される。ウエハ走査に
て電子ビームが照射される領域74は円弧形状であり、
このように円弧型にすることで一度に露光可能なストラ
イプ幅を増加できるため、スループット向上には特に有
利である。この装置の場合、電子光学系の軸51aと円
弧ビームの位置とはずれるが、偏向しない時の円弧ビー
ムの位置を図4のBAに相当する位置と考えれば、本実
施形態での説明は、円弧ビームを使用した露光装置の場
合にも適用できる。
【0085】なお、本実施形態ではストライプ毎にマス
クステージ6及びウエハステージ9の移動方向を変更し
たが、必ずしもこうする必要はなく常に同一移動方向と
してもよいが、ステージの無駄な動きを減少させスルー
プットを向上させるには、本実施形態のようにストライ
プ毎に、ステージの移動方向を変更する方が効果があ
る。
【0086】また、本実施形態ではマスク5の梁上に電
子ビーム10が位置する時には、電子ビーム10が遮断
されウエハ8に到達しないため、各分割パターン毎の電
子ビーム10のON/OFFは必ずしも必要ではない
が、マスク5の不必要な加熱を防止し熱歪を極力抑える
ためや、何らかの原因による異常露光を防止する観点か
らは、電子ビーム10のON/OFFを実行した方が好
ましい。
【0087】以上のように、高速応答性が良く、また高
位置精度が得られるウエハ偏向器15を用いて、ウエハ
8の上方での電子ビーム10の偏向量を適切に制御する
ことにより、機械的繋ぎ制御においてステージの加減速
時に発生する振動問題や機械的制御応答性の悪さに起因
するパターン繋ぎ精度の低下を防止すると共に、より容
易に、かつ、精度良く同一ストライプ内の分割パターン
をウエハ8上で繋ぐことが可能となった。
【0088】(第2の実施形態)本実施形態では、第1
の実施形態の同一ストライプ内の分割パターンよりもパ
ターン数が多い場合に適した荷電ビーム粒子転写装置及
びマスクパターン転写方法に関して説明する。
【0089】すなわち、第1の実施形態では、マスク上
の梁幅分に相当するビーム偏向量を蓄積させながら分割
パターンをウエハ上で繋ぐ転写装置及び転写方法を説明
したが、本実施形態ではビーム偏向量を蓄積しない転写
装置及び転写方法に関して説明する。
【0090】図9に、本発明の第2の実施形態のマスク
パターン転写装置の概略構成図を示す。
【0091】マスク155の上方で電子ビーム160を
偏向させるマスク偏向器166及びマスク偏向器167
が新たに存在することを除けば、図1の構成と同じであ
る。したがって、図1と同様に、電子源151、成型ア
パーチャ152、ブランカ153、ブランキングアパー
チャ154、第1のコンデンサレンズ161、及び第2
のコンデンサレンズ162により、マスク155に荷電
ビームである電子ビーム160を照射する照射手段が形
成されており、このマスク150への電子ビーム160
の照射手段は、電子ビーム160をON/OFFするこ
とが可能である。
【0092】電子源151から放射される電子ビーム1
60は、まず、マスク155の上方でマスク偏向器16
6により矢印Cで示されるマスクステージ156の連続
移動方向と逆方向に偏向され、その後、マスク155を
透過した電子ビーム160の光軸はマスク偏向器167
により元の電子源151の光軸へと戻される。
【0093】その後、さらに、マスク155の各分割パ
ターンは、矢印Dで示されるマスクステージ156と逆
向きに連続移動するウエハステージ159上のウエハ1
58に、第1の投影レンズ163及び第2の投影レンズ
164により縮小転写されるが、その際、電子ビーム1
60はウエハ偏向器165により各分割パターンの露光
の度にウエハステージ159の連続移動方向と逆方向に
連続偏向される。
【0094】図10に第2の実施形態の制御ブロック図
を示す。
【0095】基本構成は第1の実施形態の図2に示した
制御ブロックと同じであるが、マスク偏向器166及び
マスク偏向器167の電子ビーム160の偏向量を制御
するマスク用偏向制御回路170、及びマスクステージ
156の位置誤差等による電子ビーム160の位置を修
正するマスク用偏向位置補正回路171がさらに設けら
れている。
【0096】次に、図11(a)〜図11(e)に、マ
スク155上に形成された、梁幅s56を有する分割パ
ターンM26と分割パターンM25とがウエハ158上
で繋がれる様子を示す。
【0097】なお、図11(a)〜図11(e)中の記
号は第1の実施形態の図4で示したものと同じであるた
め、説明は省略する。
【0098】ウエハ158上への分割パターンM26の
露光が開始され(図11(a))、マスク155および
ウエハ158の相対移動に伴い、分割パターンM26が
ウエハ158上に被転写分割パターンW26として露光
されていく(図11(b))。この際、マスク155の
上方及びウエハ158の上方でのビーム偏向量は同一分
割パターンM26の露光開始から終了まで、時間と共に
増加していく。本実施形態では、図9に示したように、
マスク155の上方ではマスク偏向器166によりマス
ク155の連続移動方向と逆方向に電子ビーム160を
偏向し、ウエハ158の上方ではウエハ偏向器165に
よりウエハ158の連続移動方向と逆方向に電子ビーム
160を偏向する。
【0099】分割パターンM26の全てがウエハ158
上に被転写分割パターンW26として露光された時点で
分割パターンM26の露光が終了し(図11(c))、
その直後に、マスク155の上方及びウエハ158の上
方のビーム偏向量は供に零にリセットされ、次の分割パ
ターンM25の露光開始を待つ。すなわち、図11
(c)の状態で、電子ビーム160がウエハステージ1
59の移動方向と逆方向にswだけ偏向されているの
で、ウエハ158上の露光された被転写分割パターンW
26の幅が次の分割パターンの露光開始位置である図1
1(d)の位置に移動するまでの間に、ビームブランキ
ング、マスク偏向器166、マスク偏向器167、及び
ウエハ偏向器165への出力のリセットが実行される。
【0100】続いて、次の分割パターンM25がウエハ
158上でパターン被転写分割パターンW25として既
に露光されている被転写分割パターンW26に繋がれて
露光される(図11(e))。
【0101】以上では、説明の簡単化のため、ビーム幅
については省略してきたが、次に、ビーム幅まで考慮し
た系での制御の一例について、分割パターンM26がウ
エハ158上に被転写分割パターンW26として露光さ
れている状態を示す図12(a)〜図12(d)、図1
2(c)の詳細図である図13を参照しながら説明す
る。
【0102】なお、図12(a)〜図12(d)で、マ
スクステージ156及びウエハステージ159はX軸に
沿って移動し、(+)はX軸の正の移動方向を、(−)
はX軸の負の移動方向をそれぞれ示す。
【0103】ウエハ158上への分割パターンM26の
露光が開始され(図12(a))、マスク155および
ウエハ158の相対移動に伴い、分割パターンM26が
ウエハ158上に被分割パターンである被転写分割パタ
ーンW26として露光されていく(図12(b))。
【0104】露光が終了すると(図12(c))、その
直後に電子ビーム160はブランキングされ、ビーム偏
向量は零に戻される。この時ウエハ158上では、被転
写分割パターンW26の最終端は図12(c)のswで
示される距離だけウエハ158の移動方向と逆向きに位
置しているため、被転写分割パターンW26の露光最終
端が、次の被転写分割パターンW25の露光開始端の位
置に移動するまで、つまり図12(d)の位置関係にな
るまで余裕時間ができる。この余裕時間を、マスク15
5上において、分割パターンM26の転写が終了した図
12(c)から、分割パターンM25の転写が開始する
図12(d)の位置関係になるまでの時間、つまり同一
ストライプ上の分割パターン間の梁幅(より正しくは、
梁幅−ビーム幅)をマスク155が移動するのに必要な
時間と等しくなるように制御する。なお、この制御の詳
細に関しては後述することとする。
【0105】続いて、次の分割パターンの露光が開始さ
れ(図12(d))、次の分割パターンであるM25以
降に対して、上述の図12(a)〜図12(c)で実施
したことと同じことを繰り返すことで、電子ビーム16
0の偏向量を蓄積せずにウエハ158上で分割パターン
を繋いでいくことができる。
【0106】図13は、図12(c)の位置における寸
法の詳細を示したものである。
【0107】ただし、マスク速度をVm、マスク155
上のビーム偏向速度をVms、ウエハ速度をVw、ウエ
ハ158上のビーム偏向速度をVws、マスク155上
のビーム幅をWbm、ウエハ158上のビーム幅をWb
w、光学倍率を1/M、マスク155上及びウエハ15
8上で電子ビーム160が偏向される時間をts、マス
ク155上の分割パターンの長さをLp、マスク155
上における分割パターン間の梁幅をLs、レジスト感度
をS、ウエハ158上のビーム電流値をI、ウエハ15
8上のビームの長さをLbyとし、Vm、Vms、V
w、Vwsの符号は、Xの正の向きの時を正、負の向き
の時を負としている。
【0108】この時、例えば次式が成立するようにシス
テムを制御すればよい。
【0109】 (−Vms+Vm)・ts=Lp+Wbm …(3) (Lp+Wbm)/M=(−Vw+Vws)・ts …(4) (Ls−Wbm−Vms・ts)/Vm=(ts・Vws−Wbw)/(−Vw) …(5) −Vw+Vws=I/(Lby・S) …(6) Wbm=M・Wbw …(7) (ただし、Ls>Wbm)
【0110】(3)式は、マスク155上において時間
tsの間に、分割パターンの長さとマスク155上のビ
ーム幅との和に等しい距離だけ、電子ビーム160をマ
スク155に対して相対的に動かすことを表わす。
(3)式は、図13のの値が分割パターンの長さLp
に等しいということと等価である。
【0111】(4)式は、(3)式より(−Vms+Vm)/M
=−Vw+Vwsと等価であり、これは、ウエハ158上
で、電子ビーム160がウエハ158に対して相対的に
移動する単位時間当たりの距離が、マスク155上で、
電子ビーム160がマスク155に対して相対的に移動
する単位時間当たりの距離の光学倍率倍に等しいことを
表わす。(4)式は、図13のの値の光学倍率倍が図
13のの値に等しいという事と等価である。
【0112】(5)式は、マスク155上における、あ
る分割パターン(仮にM26とする)の転写終了から、
次の分割パターン(仮にM25とする)の転写開始まで
の機械的マスク移動時間が、ウエハ158上における対
応するパターン(被転写分割パターンW26)の転写終
了から、次の対応するパターン(被転写分割パターンW
25)の転写開始迄の機械的ウエハ移動時間に等しいと
いうことを表わす。(5)式は、図13のの距離だけ
マスクが機械的に移動するのに要する時間と、図13の
の距離だけウエハが機械的に移動するのに要する時間
とが等しいということと等価である。
【0113】(6)式は、使用するレジストの感度に相
当するドーズ量をウエハ158上で得るための関係式で
ある。
【0114】(7)式は、システムの電子光学系からき
まる関係式である。
【0115】これら(3)式〜(7)式を満たすパラメ
ータで、システム制御することが可能であり、各パラメ
ータの決定手順例を次に示す。
【0116】(3)〜(7)式中の変数の内、Wbm、
M、Wbw、I、Lbyの5つは、パターン解像度及び
精度が許容値以下となる条件下で、最大のスループット
が得られるように設計された電子光学系から決定され
る。また、Sは使用するレジストから決まる値である。
更にLp、Lsは主としてパターン解像度及び精度から
要求されるマスクの機械的強度、熱的歪等から決定され
る。
【0117】以上の観点からWmb、M、Wbw、I、
Lby、S、Lp、Lsの8つの変数の値が与えられた
場合の5つの未知数Vm、Vms、Vw、Vws、ts
を(3)式〜(6)式の4つの式から決める、制御変数
の決定の典型的な例といえる。
【0118】ウエハ158上において分割パターンを繋
ぐためには、Vws>0となる条件、つまり(6)式よ
りVw+I/(Lby・S)>0なる条件が必要である
ので、この条件を満たす範囲で任意のVwを仮のVw候
補とすることができる。この仮のVw候補値を使って、
(3)式〜(6)式の4つの式からVm、Vms、Vw
s、tsの4つの変数を一意的に決定できる。最終的に
は、仮のVw候補とそれを基に決定したVm、Vms、
Vws、tsの計5つの変数値の組の内、露光システム
の制御に適した組の変数値を使用すればよい。
【0119】このようにして求められた本実施形態の数
値例を表1に示す。
【0120】表1中、偏向距離は偏向スピード(Vws
またはVms)と偏向時間tsとの積を示す。
【0121】
【表1】
【0122】ただし、M=4、Wbw=0.1[m
m]、Lby=3[mm]、Lp=10[mm]、Ls
=3[mm]、S=3[uC/cm2]である。
【0123】次に、図14に、本実施形態におけるウエ
ハ偏向器165によるビーム偏向量とビーム光軸のマス
ク155上の位置との関係を示す。
【0124】縦軸は、マスク偏向器166、マスク偏向
器167、及びウエハ偏向器165によるビーム偏向量
を表わしている。
【0125】各分割パターン露光中は、マスク偏向器1
66、マスク偏向器167、及びウエハ偏向器165に
よるビーム偏向量は時間とともに増加するが、分割パタ
ーンの露光が終了すると各ビーム偏向量は零に戻り偏向
量は蓄積されない。
【0126】図15に本実施形態におけるウエハ露光の
フローチャートを示す。
【0127】なお、図15中の記号は第1の実施形態の
場合と同じであるので、ここでは図6及び図7には出て
こなかった、本実施形態で新たに用いられる記号のみ説
明する。
【0128】Smはマスク偏向器166によるマスク1
55上のビーム偏向量、sign(Sm)はマスク偏向
器166によるマスク上ビーム偏向量の方向、Vmsは
マスク偏向器166によるマスク155上のビーム偏向
速度(よって経過時間をtとすれば Sm=∫Vmsd
t)、Vwsはウエハ偏向器165によるウエハ158
上のビーム偏向速度(よって経過時間をtとすれば S
w=∫Vwsdt)である。
【0129】以下に、本実施形態のウエハの露光工程を
図7及び図15を用いて説明する。
【0130】マスクステージ速さ|Vm|、ウエハステ
ージ速さ|Vw|、マスク偏向器によるマスク上でのビ
ーム偏向速さ|Vms|、及びウエハ偏向器によるウエ
ハ上でのビーム偏向速さ|Vws|を決定する(ステッ
プ201)。これらの値の決定は、(3)式〜(7)式
を満たすように、装置外のコンピュータで計算した結果
をネットワークを経由して装置内のメモリに保存しても
よいし、装置コンピュータで計算してもよい。
【0131】ステップ201で得られた計算値を基に露
光を開始する。
【0132】ステップ202〜ステップ208は、第1
の実施形態の図6のステップ102〜ステップ108に
対応する工程である。
【0133】すなわち、ストライプ番号SN=0の場合
は、電子ビーム160はOFFの状態であり(ステップ
202)、次に、ウエハ158内の露光すべきチップが
すべて露光終了したか否かを判断し(ステップ20
3)、もし全て終了していればそのウエハ158の露光
は終了(ステップ203a)となり、そうでなければ次
のチップの露光に移るべく次の工程へと進む。
【0134】ウエハステージ159をウエハ158上で
チップパターンが露光されるべき位置に移動する(ステ
ップ204)。この位置は例えば、露光チップパターン
の中心位置がビーム光軸と一致する位置である。
【0135】次に、マスクステージ156をチップ開始
初期位置に移動する(ステップ205)。この位置は例
えば、図7(a)におけるSt−m(1)の位置の近傍
がビーム光軸となる位置である。
【0136】次に、ステップ208で判断したストライ
プ番号が奇数の場合には、マスクステージ156の移動
方向をX軸の負方向に、ウエハステージ159の移動方
向をX軸の正方向に、マスク偏向器166及びウエハ偏
向器165の偏向量を零にリセットし、ウエハ偏向器1
67の偏向方向をX軸の負方向に、マスク偏向器166
の偏向方向をX軸の正方向にと、それぞれ設定する(ス
テップ209)。
【0137】ストライプ番号が偶数の場合には逆方向に
設定する(ステップ210)。
【0138】ステップ211〜ステップ213は、第1
の実施形態の図6のステップ111〜ステップ113に
対応する工程である。
【0139】すなわち、マスクステージ156をビーム
光軸がマスク155上のSt_m(SN)の位置に来る
ように、またウエハステージ159をビーム光軸がウエ
ハ上のSt_w(SN)の位置に来るように移動させる
(ステップ111)。これにより、1ストライプ分の露
光開始位置にマスク155及びウエハ158が位置する
ことになる。
【0140】次に、ストライプ上の分割パターン番号B
Nが零にリセットされる(ステップ212)。
【0141】次に、ステップ209またはステップ21
0で設定された方向に、マスクステージ156及びウエ
ハステージ159をそれぞれ|Vm|及び|Vw|の速
さで連続移動を開始させる(ステップ213)。
【0142】ループL22は或るストライプ上に存在す
るm個全ての分割パターンの露光を実行し、1ストライ
プ分の露光を完了させるためのループを示す。
【0143】なお、ステップ214〜ステップ216は
第1の実施形態の図6のステップ115〜ステップ11
7に対応する工程である。
【0144】まず、分割パターンを露光するために電子
ビーム160をONすべき位置かどうかを判断し(ステ
ップ214)、分割パターンが移動してきた後に電子ビ
ーム160をONする(ステップ215)。この位置は
分割パターン露光の開始位置よりもマスク155の移動
方向に対してやや前方に位置しており、電子ビーム16
0の整定時間経過後に分割パターン露光の開始位置がビ
ーム光軸上に到達するように設定する。これは図14の
(10)〜(15)で示した位置がこの位置に相当す
る。
【0145】次に分割パターンの露光開始端である分割
パターン露光開始位置にマスクが到達したか否かを判断
し(ステップ216)、到達したらマスク偏向器166
でマスク155の上方でのビーム偏向を偏向速度Vms
で開始する(ステップ217)と同時にウエハ偏向器1
65でウエハ158の上方でのビーム偏向を偏向速度V
wsで開始する(ステップ218)。これは図14の
(70)〜(75)で示した位置がこの位置に相当す
る。今、偏向速度Vws、Vmsが一定値の場合には、
各ビーム偏向量は図14の(30)〜(35)で示した
ように直線的に変化する。
【0146】次に、分割パターンの他端である分割パタ
ーン露光終了位置にマスクが到達したか否かを判断し
(ステップ219)、到達したらビームをOFFして
(ステップ220)、マスク偏向器166及びウエハ偏
向器165の偏向量を零にリセットし(ステップ22
1)、分割パターン番号BNを1だけ増加させる(ステ
ップ222)。これは図14の(20)〜(25)で示
した位置であり、これによりマスク偏向器166及びウ
エハ偏向器165による各偏向量は図14中の(80)
〜(85)に示したように各分割パターンの露光終了時
に零に戻る。このため、図14に示すように、マスク偏
向器166及びウエハ偏向器165による各偏向量は、
偏向速度が一定値の場合には蓄積されずに鋸歯状とな
る。
【0147】1ストライプ上のm個の分割パターン全て
が露光されたか否かを判断し(ステップ223)、も
し、全て露光されていなければ、ステップ214にて次
の分割パターン用のビームON位置にマスク155が移
動してくるのを待つ。もし全て露光されたらマスクステ
ージ156及びウエハステージ159の連続移動を終了
(ステップ224)後、ステップ206に戻り、次のス
トライプの露光を繰り返す。
【0148】本実施形態では、図11(c)で示したよ
うに露光が終了した直後にマスク偏向器出力が零となる
ため、ビームをOFFしなければ、ビームが分割パター
ンM26を横切る事態が発生することとなり、正しい転
写が行えない。従って、ビームブランキングは必須であ
る。
【0149】本実施形態のように、マスク155上で、
マスクステージ156の移動向きと逆向きに電子ビーム
160を偏向させた場合、同じ向きに偏向させた場合に
比して、マスクステージ156の速度を低くすることが
できるため、振動に起因する精度悪化を減少する効果が
あり、特に精度を重視したい場合に有効である。
【0150】ステージの連続移動やビームの連続偏向
は、それらの速度変化を含んでいる。例えば、分割パタ
ーンのパターン密度変化に従ってビーム電流を変化させ
てクーロン効果によるビームボケを抑制する場合、上記
(6)式から明らかなように、ウエハ158上における
露光量を一定にするためには、ウエハ速度Vwとウエハ
158上におけるビーム偏向速度Vwsとを変更しなけ
ればならない事態も生ずる。これは、(3)式及び
(5)式よりマスク速度Vmとマスク155の上方での
ビーム偏向速度Vmsの変更をも意味する。このよう
に、マスクステージ156及びウエハステージ159の
連続移動や、マスク155の上方及びウエハ158の上
方での電子ビーム160の連続偏向は、その速度は必ず
しも一定では無く、徐々に変化する場合を包含する。し
かし、例えばマスクステージ156やウエハステージ1
59の速度を変化させたり、マスク偏向器166やウエ
ハ偏向器165の偏向速度を変化させる制御よりも、一
定速度における制御の方が精度よく容易であるため、可
能な限り一定速度で行う方が好ましい。
【0151】なお、本実施形態では、ビーム形状を矩形
として記述したが、第1の実施形態と同様にスループッ
ト向上を図った円弧型ビームの場合にも適用可能であ
る。
【0152】以上の通り、同一ストライプ内の分割パタ
ーン数が多い場合に本実施形態は特に有効であり、第1
の実施形態と同様にパターン繋ぎ精度を低下させること
なく、所望のパターンを得ることができる。
【0153】(第3の実施形態)図16に本発明の第3
の実施形態の荷電ビーム粒子転写装置の概略構成を示
す。
【0154】本実施形態の荷電ビーム粒子転写装置の構
成は、マスク偏向器266及びマスク偏向器267によ
る電子ビーム260の偏向方向が、第2の実施形態と反
対、すなわち、マスク偏向器266による偏向方向がマ
スクステージ256の移動方向と同じである点が異なる
以外は、基本的に第2の実施形態の図9に示したものと
同様である。よって、詳細の説明は省略する。
【0155】また、本実施形態の制御ブロックは第2の
実施形態の図10と同様である。
【0156】次に、図17(a)〜図17(e)に、梁
幅s56を有する分割パターンM26と分割パターンM
25とがウエハ158上で繋がれる様子を示す。
【0157】図17(a)〜図17(e)に示す状況も
マスク255上のビーム偏向方向がマスク255の移動
方向を示す矢印Mと同一方向である点が異なる点以外は
基本的に第2の実施形態の図11(a)〜図11(e)
に示した状況と同じであるため、詳細の説明は省略す
る。
【0158】次に、図18に、本実施形態におけるウエ
ハ偏向器265によるビーム偏向量とビーム光軸のマス
ク255上の位置との関係を示す。
【0159】この関係もマスク255上のビーム偏向方
向が図14に示した方向と反対である以外は同様であ
り、ビーム偏向量の蓄積はない。
【0160】次に、図19に本実施形態のウエハの露光
工程のフローチャートを図19に示す。
【0161】ステップ309及びステップ310のsi
gn(Sm)の符号が、第2の実施形態の図15に示し
たフローチャートのステップ209及びステップ210
と逆になる以外は図15と同じであるため詳細の説明は
省略する。
【0162】次に本実施形態の露光に関する数値例を表
2に示す。
【0163】
【表2】
【0164】ただし、M=4、Wbw=0.1[m
m]、Lby=3[mm]、Lp=10[mm]、Ls
=3[mm]、S=3[uC/cm2]である。
【0165】本実施形態では、第2の実施形態のように
露光終了直後にビーム偏向量が零にリセットされること
で分割パターンM26を横切ることがないため、各分割
パターン毎のビームのON/OFFは必ずしも必要では
ないが、マスク255の不必要な加熱を防止し、熱歪を
極力抑える観点からは、実行した方が好ましい。
【0166】また、本実施形態でも、電子ビーム260
の形状は、矩形以外に第1の実施形態と同様にスループ
ット向上を図った円弧型ビームの場合にも適用可能であ
る。
【0167】以上の通り、本実施形態の場合、マスクス
テージ256とウエハステージ259とのステージスピ
ードを速く設定することができ、よってスループットを
向上させることができる。このため、ビーム偏向量を蓄
積させず、かつ、スループットを重視する場合には有効
であり、本実施形態も第1及び第2の実施形態と同様に
パターン繋ぎ精度を低下させることなく、所望のパター
ンを得ることができた。
【0168】(第4の実施形態)図20に本発明の第4
の実施形態の荷電ビーム粒子転写装置の概略構成を示
す。
【0169】本実施形態の荷電ビーム粒子転写装置は、
ウエハ偏向器365による電子ビーム360の偏向方向
がウエハステージ359と同方向に偏向させる点以外
は、装置の構成においては第1の実施形態に示した装置
と同様であるため、詳細の説明は省略する。
【0170】また、本実施形態の制御ブロック図も第1
の実施形態の図2と同様である。
【0171】次に、図21(a)〜図21(e)に、梁
幅s56を有する分割パターンM26と分割パターンM
25とがウエハ158上で繋がれる様子を示す。
【0172】なお、図21中の記号は第1の実施形態の
図4で示したものと同じであるため、説明は省略する。
【0173】図21(a)は、分割パターンM26がウ
エハ158上へと露光される、露光開始の瞬間を示す。
【0174】図21(b)は、分割パターンM26がウ
エハ355上に被転写分割パターンW26として露光さ
れている状態を示し、ウエハ358の上方でのビーム偏
向量は同一分割パターンM26の露光開始から終了ま
で、時間と共に増加していく。本実施形態では、図20
に示したように、ウエハ358の上方でウエハ偏向器3
65によりウエハ358の連続移動方向と逆方向に電子
ビーム360が偏向される。
【0175】図21(c)は分割パターンM26の露光
終了の瞬間を示す。分割パターンM26の露光が終了し
た図21(c)の直後に、マスク355上及びウエハ3
58上のビーム偏向量は供に零に戻され、次の分割パタ
ーンM25の露光開始を待つ。
【0176】図21(d)は、次の分割パターンの露光
が開始された瞬間を示す。図21(c)で、ビームがス
テージの向きと逆方向にswだけ偏向されているので、
ウエハ358上の露光されたパターン被転写分割パター
ンW26の幅が次の分割パターンの露光開始位置である
図21(d)の位置に移動するまでの間に、ビームブラ
ンキング及びウエハ偏向器365への出力のリセットを
実行する。
【0177】図21(e)は、次の分割パターンM25
がウエハ上でパターン被転写分割パターンW25として
既に露光されているパターン被転写分割パターンW26
に繋がれている状態を示す。
【0178】この時のマスク偏向器及びウエハ偏向器3
65によるビーム偏向量のタイミングを図22に示す。
本実施形態も第2及び第3の実施形態と同様に分割パタ
ーン毎にビーム偏向量が零にリセットされるのでビーム
偏向量の蓄積は無い。
【0179】図23に第4の実施形態におけるウエハ露
光のフローチャートを示す。
【0180】本実施形態のウエハ露光のフローチャート
は、基本的に第1の実施形態の図6に示したフローチャ
ートとほぼ同様であるが、以下の点が異なる。
【0181】まず、図6のステップ101に対応する工
程では、ビーム偏向量の絶対値|ΔS|の代わりにウエ
ハ偏向器365によるウエハ358の上方でのビーム偏
向速さ|Vws|の決定がなされる(ステップ401)
点が異なる。
【0182】また、第1の実施形態ではステップ108
でストライプ番号が偶数であるか奇数であるかの判断が
なされた後、奇数であった場合、ステップ109でウエ
ハ偏向器15の偏向方向をX軸の正方向に設定され、偶
数の場合は、ステップ110で負に設定されるのに対
し、本実施形態では、ストライプ番号が偶数であるか奇
数であるかの判断(ステップ408)がなされた後、奇
数の場合、ウエハ偏向器365の偏向方向が負方向に設
定され(ステップ409)、また偶数の場合は正方向に
設定され(ステップ410)、第1の実施形態の場合と
は逆方向に偏向される。
【0183】さらに、第1の実施形態ではウエハ偏向器
15のビーム偏向量Swを零にリセットするステップ1
23が、ステップ120で1ストライプ上のm個の分割
パターン全てが露光されたと判断され、ループL2から
抜け出た、マスクステージ6及びウエハステージ9の連
続移動の終了後(ステップ122)になされるのに対し
て、本実施形態では、あるストライプ上に存在するm個
全ての分割パターンの露光を実行し、1ストライプ分の
露光を完了させるためのループを示すループL42内
で、ウエハ偏向器365のビーム偏向量Swのリセット
が行われている(ステップ420)。このように分割パ
ターンの露光終了毎にビーム偏向量のリセットを行うた
め、図22に示すように偏向速度が一定値の場合には鋸
歯状となり、ビーム偏向量は蓄積されない。
【0184】本実施形態では、第2の実施形態で説明し
た変数の内、Vmsが0であるため、Wmb、M、Wb
w、I、Lby、S、Lp、Lsの8つの変数値が与え
られた場合の4つの未知数Vm、Vw、Vws、ts
を、Vms=0とおいた(3)式〜(6)式の4つの式
から決める、制御変数の決定の典型的な例といえる。こ
の場合には第2の実施形態の場合と異なり、Vm、V
w、Vws、tsの4つの変数は一意的に決定される。
【0185】このようにして求められた本実施形態の数
値例を表3に示す。
【0186】
【表3】
【0187】ただし、M=4、Wbw=0.1[m
m]、Lby=3[mm]、Lp=10[mm]、Ls
=3[mm]、S=3[uC/cm2]である。
【0188】本実施形態の場合、マスク偏向がないため
システムが単純となりシステム制御が容易となる。
【0189】なお、本実施形態では各分割パターン事の
ビームのON/OFFは必ずしも必要ではないが、マス
クの不必要な加熱を防止し、熱歪を極力抑える観点から
は、実行した方が好ましい。
【0190】また、ビーム形状を矩形として記述した
が、第1の実施形態と同様にスループット向上を図った
円弧型ビームの場合にも適用可能である。
【0191】以上の通り、本実施形態の場合、マスク3
55に照射される電子ビーム360に対する偏向がなさ
れない分、シンプルな構成で、第1ないし第3の実施形
態と同様にパターン繋ぎ精度を低下させることなく、所
望のパターンを得ることができる。
【0192】次に上記説明した露光装置を利用した半導
体デバイスの製造方法の実施形態を説明する。図24は
半導体デバイス(ICやLSI等の半導体チップ、ある
いは液晶パネルやCCD等)の製造フローを示す。ステ
ップ501(回路設計)では半導体デバイスの回路設計
をおこなう。ステップ502(マスク製作)では設計し
た回路パターンを形成したマスクを製作する。
【0193】一方、ステップ503(ウエハ製造)では
シリコン等の材料を用いてウエハを製造する。ステップ
504(ウエハプロセス)は前工程と呼ばれ、上記用意
したマスクとウエハを用いて、リソグラフィ技術によっ
てウエハ上に実際の回路を形成する。次のステップ50
5(組み立て)は後工程と呼ばれ、ステップ504によ
って作製されたウエハを用いて半導体チップ化する工程
であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディン
グ)、パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含
む。
【0194】ステップ506(検査)ではステップ50
5で作製された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久
性テスト等の検査をおこなう。こうした工程を経て半導
体デバイスが完成し、これが出荷(ステップ507)さ
れる。
【0195】図25は上記ウエハプロセスの詳細なフロ
ーを示す。ステップ511(酸化)ではウエハの表面を
酸化させる。ステップ512(CVD)ではウエハ表面
に絶縁膜を形成する。
【0196】ステップ513(電極形成)ではウエハ上
に電極を蒸着によって形成する。ステップ514(イオ
ン打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ5
15(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。
ステップ516(露光)では上記説明した露光装置によ
ってマスクの回路パターンをウエハに焼付露光する。
【0197】ステップ517(現像)では露光したウエ
ハを現像する。ステップ518(エッチング)では現像
したレジスト像以外の部分を削り取る。ステップ519
(レジスト剥離)ではエッチングが済んで不要となった
レジストを取り除く。これらのステップを繰り返しおこ
なうことによって、ウエハ上に多重に回路パターンが形
成される。
【0198】本実施形態の製造方法を用いれば、従来は
製造が難しかった高集積度の半導体デバイスを容易に製
造することができる。
【0199】
【発明の効果】以上説明した通り本発明のマスクパター
ン転写方法によれば、転写マスク及び被転写物が連続的
に相対移動するため、転写マスク及び被転写物の加減速
により生じる振動問題あるいは機械的制御応答性の低さ
を除去できる。また、分割パターンを透過した荷電ビー
ムの偏向の設定がなされるため、梁を挟んで配列された
転写マスク上の分割パターンを被転写物上で繋ぎあわせ
る偏向を設定することで、分割パターンを被転写物上で
繋ぎあわせて所望のパターンを得ることができる。
【0200】さらに、偏向方向を転写マスクの移動方向
と同方向に設定することで転写マスクの移動速度を遅く
することができ、これは振動に起因する精度悪化を減少
する効果があるため、特に精度を重視したい場合に有効
となる。
【0201】また、さらに、偏向方向を転写マスクの移
動方向と逆方向に設定することで転写マスクの移動速度
を速くすることができ、これはスループットを向上させ
る効果があるため、スループットを重視する場合には有
効である。
【0202】以上により、パターンの繋ぎ精度を低下さ
せることなく、スループットの向上が図ることができ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のマスクパターン転写
装置の概略構成図である。
【図2】図1に示した本発明の第1の実施形態のマスク
パターン転写装置の制御ブロック図である。
【図3】マスク上の分割パターンの配列状況及び電子ビ
ームによるウエハへの分割パターンの転写状況の一例を
示す図である。
【図4】本発明の第1の実施形態のマスク上の分割パタ
ーンがウエハ上で繋がれる様子を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施形態のウエハ偏向器による
ビーム偏向量とビーム光軸のマスク上の位置との関係を
示す図である。
【図6】本発明の第1の実施形態のウエハ露光に関する
フローチャートである。
【図7】マスク上の分割パターン配列及びマスク上の分
割パターンが露光によりウエハ上に転写配列された状況
を示す図である。
【図8】本発明の第1の実施形態に適用可能な円弧型ビ
ーム転写装置の一例の模式図である。
【図9】本発明の第2の実施形態のマスクパターン転写
装置の概略構成図である。
【図10】図9に示した本発明の第1の実施形態のマス
クパターン転写装置の制御ブロック図である。
【図11】本発明の第2の実施形態におけるマスク上の
分割パターンがウエハ上で繋がれる様子を示す図であ
る。
【図12】本発明の第2の実施形態におけるビーム幅を
考慮した場合のマスク上の分割パターンがウエハ上で繋
がれる様子を示す図である。
【図13】図12(c)の拡大詳細図である。
【図14】本発明の第2の実施形態のマスク偏向器及び
ウエハ偏向器によるビーム偏向量とビーム光軸のマスク
上の位置との関係を示す図である。
【図15】本発明の第2の実施形態のウエハ露光に関す
るフローチャートである。
【図16】本発明の第3の実施形態のマスクパターン転
写装置の概略構成図である。
【図17】本発明の第3の実施形態のマスク上の分割パ
ターンがウエハ上で繋がれる様子を示す図である。
【図18】本発明の第2の実施形態のマスク偏向器とウ
エハ偏向器とによるビーム偏向量とビーム光軸のマスク
上の位置との関係を示す図である。
【図19】本発明の第3の実施形態のウエハ露光に関す
るフローチャートである。
【図20】本発明の第4の実施形態のマスクパターン転
写装置の概略構成図である。
【図21】本発明の第4の実施形態のマスク上の分割パ
ターンがウエハ上で繋がれる様子を示す図である。
【図22】本発明の第4の実施形態のウエハ偏向器によ
るビーム偏向量とビーム光軸のマスク上の位置との関係
を示す図である。
【図23】本発明の第4の実施形態のウエハ露光に関す
るフローチャートである。
【図24】デバイスの製造工程を示すフローチャートで
ある。
【図25】図24に示したウエハプロセスの詳細な工程
を示すフローチャートである。
【図26】従来の分割パターンを有するマスクに関する
説明図である。
【図27】従来の電子ビーム用マスクの一例を示す図で
ある。
【図28】従来のマスクパターン転写装置の概略構成図
である。
【図29】従来の、マスク上の分割パターンの配列状況
及び電子ビームによるウエハへの分割パターンの転写状
況の一例を示す図である。
【図30】従来の、マスク上の分割パターンがウエハ上
で繋がれる様子を示す図である。
【図31】実現すべきウエハ上での各分割パターンの繋
ぎを説明する図である。
【符号の説明】
1、151 電子源 2、152 成形アパーチャ 3、153 ブランカ 4、154 ブランキングアパーチャ 5、55、155、355 マスク 6、156、256、356 マスクステージ 7、75 散乱電子制限アパーチャ 8、64、158、358 ウエハ 9、159、259、359 ウエハステージ 10、51、160、260、360 電子ビーム 11、161 第1のコンデンサレンズ 12、162 第2のコンデンサレンズ 13、163 第1の投影レンズ 14、164 第2の投影レンズ 15、165、365 ウエハ偏向器 22 ブランカ制御回路 23 マスクステージ駆動制御回路 24 マスクステージ用レーザ干渉計 25 ウエハステージ駆動制御回路 26 ウエハステージ用レーザ干渉計 27 偏向制御回路 28 偏向位置補正回路 29 光学特性制御・補正回路 30 インターフェイス 31 CPU 32 メモリ 51 電子銃 51a 電子光学系の軸 53 コンデンサレンズ 54 アパーチャ 57 収差補正光学系 58 電子レンズ 63 ウエハ上のデバイスパターン 65 マスクステージの走査方向 66 ウエハステージの走査方向 71 アパーチャの開口 72 マスク上での電子ビーム照射域 74 ウエハ走査にて電子ビームが照射される領域 166、167、266、267 マスク偏向器 170 マスク用偏向制御回路 171 マスク用偏向位置補正回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 由井 敬清 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H097 BB03 CA16 GA43 LA10 5C034 BB04 BB05 BB06 BB07 5F056 AA12 AA20 AA22 CA05 CA11 CB05 CB12 CB14 CB23

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転写すべき所望のパターンを複数に分割
    した分割パターンが配列された転写マスクを用い、前記
    転写マスクを介して被転写物に荷電ビームを照射しつ
    つ、前記転写マスクと前記被転写物とを前記パターンの
    配列方向に相対移動させて前記荷電ビームを前記被転写
    物に露光することによって、前記被転写物に前記所望の
    パターンを転写するマスクパターン転写方法において、 前記各分割パターンのうち、任意の分割パターンを第1
    の分割パターンとし、該第1の分割パターンと隣接する
    分割パターンを第2の分割パターンとしたとき、 露光時に、前記被転写物と前記転写マスクとを一定速度
    で連続して前記分割パターンの配列方向に相対移動する
    工程と、 前記相対移動中に、前記第1の分割パターンが露光され
    る前記被転写物の領域である第1の露光領域と、前記第
    2の分割パターンが露光される前記被転写物上の領域で
    ある第2の露光領域とが繋がるように前記荷電ビームを
    偏向する透過荷電ビーム偏向工程とを含むマスクパター
    ン転写方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の露光領域の露光中の前記分割
    パターンを透過した荷電ビームを、前記被転写物が相対
    移動する方向と同方向に偏向させる工程を有する請求項
    1に記載のマスクパターン転写方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の露光領域の露光中の前記分割
    パターンを透過した荷電ビームを、前記被転写物が相対
    移動する方向と逆方向に偏向させる工程を有する請求項
    1に記載のマスクパターン転写方法。
  4. 【請求項4】 透過荷電ビーム偏向工程での、前記分割
    パターンを透過した荷電ビームの偏向量は、前記被転写
    物上で、前記転写マスク上の分割パターン間の梁幅に相
    当する量である請求項1または2のマスクパターン転写
    方法。
  5. 【請求項5】 前記第1の露光領域の露光中の前記転写
    マスクに照射される荷電ビームを、前記転写マスクが相
    対移動する方向と逆方向に偏向させる工程を含む請求項
    1または3に記載のマスクパターン転写方法。
  6. 【請求項6】 前記第1の露光領域の露光中に前記転写
    マスクに照射される荷電ビームを、前記転写マスクが相
    対移動する方向と同方向に偏向させる工程を含む請求項
    1または3に記載のマスクパターン転写方法。
  7. 【請求項7】 前記分割パターンを透過した荷電ビーム
    の偏向量は、相対移動する方向と同方向に配列された前
    記分割パターンが順次露光される際、ステップ状に蓄積
    されていく請求項1または2に記載のマスクパターン転
    写方法。
  8. 【請求項8】 前記転写マスクに照射される荷電ビーム
    の連続した偏向と、前記分割パターンを透過した荷電ビ
    ームの連続した偏向とは、前記分割パターン毎に実質的
    に同時に開始され、かつ、前記分割パターン毎に実質的
    に同時に終了される請求項1、5または6のいずれか1
    項に記載のマスクパターン転写方法。
  9. 【請求項9】 前記転写マスクに照射される荷電ビーム
    の偏向量と、前記分割パターンを透過した荷電ビームの
    偏向量とは、相対移動する方向と同方向に配列された前
    記分割パターンを露光する際、蓄積されない請求項1、
    5、6または8のいずれか1項に記載のマスクパターン
    転写方法。
  10. 【請求項10】 前記転写マスクが連続して相対移動す
    る方向への移動速度と、前記被転写物が連続して相対移
    動する方向への移動速度と、前記転写マスクに照射され
    る荷電ビームの連続した偏向の偏向速度と、前記分割パ
    ターンを透過した荷電ビームの連続した偏向の偏向速度
    とは、予め決定された値でシステム制御される請求項
    1、5、6、8または9のいずれか1項に記載のマスク
    パターン転写方法。
  11. 【請求項11】 前記転写マスクの移動速度と、前記被
    転写物の移動速度と、前記転写マスクに照射される荷電
    ビームの偏向速度と、前記分割パターンを透過した荷電
    ビームの偏向速度とは、 (−Vms+Vm)・ts=Lp+Wbm …(1) (Lp+Wbm)/M=(−Vw+Vws)・ts …(2) (Ls−Wbm−Vms・ts)/Vm=(ts・Vws−Wbw)/(−Vw) …(3) −Vw+Vws=I/(Lby・S) …(4) Wbm=M・Wbw …(5) Vm:転写マスクが相対移動する方向への移動速度 Vms:転写マスクに照射される荷電ビームの偏向速度 Vw:被転写物が相対移動する方向への移動速度 Vws:分割パターンを透過した荷電ビームの偏向速度 Wbm:転写マスク上のビーム幅 1/M:光学倍率 ts:荷電ビームが偏向される時間 Lp:転写マスク上の分割パターンの長さ Ls:転写マスク上の分割パターン間の梁幅 S:使用するレジストの感度 I:分割パターンを透過した荷電ビームの電流値 Lby:被転写物上の荷電ビームの長さ で表される(1)ないし(5)式を満たす値である請求
    項10に記載のマスクパターン転写方法。
  12. 【請求項12】 前記分割パターンを透過した荷電ビー
    ムの偏向量は蓄積されない請求項1または3に記載のマ
    スクパターン転写方法。
  13. 【請求項13】 前記転写マスクが連続して相対移動す
    る方向への移動速度と、前記被転写物が連続して相対移
    動する方向への移動速度と、前記分割パターンを透過し
    た荷電ビームの連続した偏向の偏向速度とは、予め決定
    された値でシステム制御される請求項1、3または11
    のいずれか1項に記載のマスクパターン転写方法。
  14. 【請求項14】 前記転写マスクの移動速度と、前記被
    転写物の移動速度と、前記分割パターンを透過した荷電
    ビームの偏向速度とは、 Vm・ts=Lp+Wbm …(6) (Lp+Wbm)/M=(−Vw+Vws)・ts …(7) (Ls−Wbm)/Vm=(ts・Vws−Wbw)/(−Vw) …(8) −Vw+Vws=I/(Lby・S) …(9) Wbm=M・Wbw …(10) Vm:転写マスクが相対移動する方向への移動速度 Vw:被転写物が相対移動する方向への移動速度 Vws:分割パターンを透過した荷電ビームの偏向速度 Wbm:転写マスク上のビーム幅 1/M:光学倍率 ts:荷電ビームが偏向される時間 Lp:転写マスク上の分割パターンの長さ Ls:転写マスク上の分割パターン間の梁幅 S:使用するレジストの感度 I:分割パターンを透過した荷電ビームの電流値 Lby:被転写物上の荷電ビームの長さ で表される(6)ないし(10)式を満たす値である請
    求項13に記載のマスクパターン転写方法。
  15. 【請求項15】 前記荷電ビームの偏向は一定速度で行
    われる請求項1、3、5、8ないし11、13または1
    4のいずれか1項に記載のマスクパターン転写方法。
  16. 【請求項16】 相対移動する方向と同方向に配列され
    た前記分割パターンの露光における前記転写マスクと前
    記被転写物との各相対移動の方向は、直前に露光がなさ
    れた相対移動する方向と同方向に配列された前記分割パ
    ターンと逆方向である請求項1ないし15のいずれか1
    項に記載のマスクパターン転写方法。
  17. 【請求項17】 前記荷電ビームは、前記各分割パター
    ンの露光開始時毎にオンされ、前記各分割パターンの露
    光終了時毎にオフされる請求項1ないし16のいずれか
    1項に記載のマスクパターン転写方法。
  18. 【請求項18】 転写すべき所望のパターンを複数に分
    割した分割パターンが配列された転写マスクを用い、前
    記転写マスクを介して被転写物に荷電ビームを照射しつ
    つ、前記転写マスクと前記被転写物とを前記パターンの
    配列方向に相対移動させて前記荷電ビームを前記被転写
    物に露光することによって、前記被転写物に前記所望の
    パターンを転写するマスクパターン転写装置において、 前記転写マスクに前記荷電ビームを照射する照射手段
    と、 前記転写マスクが載置される、移動可能な転写マスク用
    ステージと、 前記被転写物が載置される、移動可能な被転写物用ステ
    ージと、 前記分割パターンを透過した荷電ビームを連続して偏向
    させる第1の偏向手段と、 前記第1の露光領域の露光開始から前記第2の露光領域
    の露光終了まで、前記転写マスク用ステージと前記被転
    写物用ステージとを連続的に移動させ、かつ、前記第1
    の露光領域を露光後、前記第1の偏向手段に、前記分割
    パターンを透過した荷電ビームを前記被転写物の連続移
    動方向に偏向させることを設定する制御手段と、を有す
    ることを特徴とするマスクパターン転写装置。
  19. 【請求項19】 前記制御手段は、前記第1の露光領域
    の露光中、前記第1の偏向手段によって、前記転写マス
    クを透過した荷電ビームを偏向させる請求項18に記載
    のマスクパターン転写装置。
  20. 【請求項20】 前記制御手段は、前記第1の露光領域
    の露光中、前記第1の偏向手段によって、前記転写マス
    クを透過した荷電ビームを前記被転写物が相対移動する
    方向と逆方向に連続して偏向させる請求項18に記載の
    マスクパターン転写装置。
  21. 【請求項21】 照射手段からの荷電ビームを連続して
    偏向させる第2の偏向手段を有し、前記制御手段は、前
    記第1の露光領域の露光中、前記第2の偏向手段によっ
    て、前記照射手段からの荷電ビームを前記転写マスクが
    相対移動する方向と逆方向に連続して偏向させる請求項
    18または20に記載のマスクパターン転写装置。
  22. 【請求項22】 照射手段からの荷電ビームを連続して
    偏向させる第2の偏向手段を有し、前記制御手段は、前
    記第1の露光領域の露光中、前記第2の偏向手段によっ
    て、前記照射手段からの荷電ビームを前記転写マスクが
    相対移動する方向と同方向に連続して偏向させる請求項
    18または20に記載のマスクパターン転写装置。
  23. 【請求項23】 前記制御手段は、前記第1の偏向手段
    への偏向量を前記被転写物上で前記転写マスク上の分割
    パターン間の梁幅に相当する量とさせる請求項18また
    は19に記載のマスクパターン転写装置。
  24. 【請求項24】 前記分割パターンを透過した荷電ビー
    ムの偏向量は、同一の前記ストライプで前記分割パター
    ンが順次露光される際、ステップ状に蓄積されていく請
    求項23に記載のマスクパターン転写装置。
  25. 【請求項25】 前記第2の偏向手段による、前記転写
    マスクに照射される荷電ビームの連続した偏向と、前記
    第1の偏向手段による、前記分割パターンを透過した荷
    電ビームの連続した偏向とが、前記分割パターン毎に実
    質的に同時に開始され、かつ、終了される請求項18、
    21または22のいずれか1項に記載のマスクパターン
    転写装置。
  26. 【請求項26】 前記第2の偏向手段による、前記転写
    マスクに照射される荷電ビームの偏向量と、前記第1の
    偏向手段による、前記分割パターンを透過した荷電ビー
    ムの偏向量とは、相対移動する方向と同方向に配列され
    た前記分割パターンを露光する際、蓄積されない請求項
    18、21、22または25のいずれか1項に記載のマ
    スクパターン転写装置。
  27. 【請求項27】 前記転写マスク用ステージが連続して
    相対移動する方向への移動速度と、被転写物用ステージ
    が連続して相対移動する方向への移動速度と、前記第2
    の偏向手段による、転写マスクに照射される荷電ビーム
    の連続した偏向の偏向速度と、前記第1の偏向手段によ
    る、前記分割パターンを透過した荷電ビームの連続した
    偏向の偏向速度とは、予め決定された値でシステム制御
    される請求項18、21、22、25または26のいず
    れか1項に記載のマスクパターン転写装置。
  28. 【請求項28】 前記転写マスクの移動速度と、前記被
    転写物の移動速度と、前記転写マスクに照射される荷電
    ビームの偏向速度と、前記分割パターンを透過した荷電
    ビームの偏向速度とは、 (−Vms+Vm)・ts=Lp+Wbm …(11) (Lp+Wbm)/M=(−Vw+Vws)・ts …(12) (Ls−Wbm−Vms・ts)/Vm=(ts・Vws−Wbw)/(−Vw) …(13) −Vw+Vws=I/(Lby・S) …(14) Wbm=M・Wbw …(15) Vm:転写マスクが相対移動する方向への移動速度 Vms:転写マスクに照射される荷電ビームの偏向速度 Vw:被転写物が相対移動する方向への移動速度 Vws:分割パターンを透過した荷電ビームの偏向速度 Wbm:転写マスク上のビーム幅 1/M:光学倍率 ts:荷電ビームが偏向される時間 Lp:転写マスク上の分割パターンの長さ Ls:転写マスク上の分割パターン間の梁幅 S:使用するレジストの感度 I:分割パターンを透過した荷電ビームの電流値 Lby:被転写物上の荷電ビームの長さ で表される(11)ないし(15)式を満たす値である
    請求項27に記載のマスクパターン転写装置。
  29. 【請求項29】 前記分割パターンを透過した荷電ビー
    ムの偏向量は蓄積されない請求項18または20に記載
    のマスクパターン転写装置。
  30. 【請求項30】 前記転写マスク用ステージが連続して
    相対移動する方向への移動速度と、被転写物用ステージ
    が連続して相対移動する方向への移動速度と、前記第2
    の偏向手段による、転写マスクに照射される荷電ビーム
    の連続した偏向の偏向速度と、前記第1の偏向手段によ
    る、前記分割パターンを透過した荷電ビームの連続した
    偏向の偏向速度とは、予め決定された値でシステム制御
    される請求項18、20または28のいずれか1項に記
    載のマスクパターン転写装置。
  31. 【請求項31】 前記転写マスクの移動速度と、前記被
    転写物の移動速度と、前記分割パターンを透過した荷電
    ビームの偏向速度とは、 Vm・ts=Lp+Wbm …(16) (Lp+Wbm)/M=(−Vw+Vws)・ts …(17) (Ls−Wbm)/Vm=(ts・Vws−Wbw)/(−Vw) …(18) −Vw+Vws=I/(Lby・S) …(19) Wbm=M・Wbw …(20) Vm:転写マスクが相対移動する方向への移動速度 Vw:被転写物が相対移動する方向への移動速度 Vws:分割パターンを透過した荷電ビームの偏向速度 Wbm:転写マスク上のビーム幅 1/M:光学倍率 ts:荷電ビームが偏向される時間 Lp:転写マスク上の分割パターンの長さ Ls:転写マスク上の分割パターン間の梁幅 S:使用するレジストの感 I:分割パターンを透過した荷電ビームの電流値 Lby:被転写物上の荷電ビームの長さ で表される(16)ないし(20)式を満たす値である
    請求項30に記載のマスクパターン転写装置。
  32. 【請求項32】 前記荷電ビームの偏向は一定速度で行
    われる請求項18、20、21、22、25ないし2
    8、30または31のいずれか1項に記載のマスクパタ
    ーン転写装置。
  33. 【請求項33】 相対移動する方向と同方向に配列され
    た前記分割パターンの露光における前記転写マスク用ス
    テージと前記被転写物用ステージとの各相対移動の方向
    は、直前に露光がなされたストライプと逆方向である請
    求項18ないし32のいずれか1項に記載のマスクパタ
    ーン転写装置。
  34. 【請求項34】 前記荷電ビームは、前記各分割パタ
    ーンの露光開始時毎にオンされ、前記各分割パターンの
    露光終了時毎にオフされる請求項18ないし33のいず
    れか1項に記載のマスクパターン転写装置。
  35. 【請求項35】 請求項1ないし17のいずれか1項に
    記載のマスクパターン転写方法を含む工程によってデバ
    イスを製造することを特徴とするデバイス製造方法。
  36. 【請求項36】 請求項18ないし34のいずれか1項
    に記載のマスクパターン転写装置を用いることによって
    デバイスを製造することを特徴とするデバイス製造方
    法。
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