JP2000230435A - ハンドレバー装置 - Google Patents

ハンドレバー装置

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JP2000230435A
JP2000230435A JP11031022A JP3102299A JP2000230435A JP 2000230435 A JP2000230435 A JP 2000230435A JP 11031022 A JP11031022 A JP 11031022A JP 3102299 A JP3102299 A JP 3102299A JP 2000230435 A JP2000230435 A JP 2000230435A
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    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D11/00Arrangements for, or adaptations to, non-automatic engine control initiation means, e.g. operator initiated
    • F02D11/02Arrangements for, or adaptations to, non-automatic engine control initiation means, e.g. operator initiated characterised by hand, foot, or like operator controlled initiation means
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    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
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    • Y10T74/00Machine element or mechanism
    • Y10T74/20Control lever and linkage systems
    • Y10T74/20396Hand operated
    • Y10T74/20402Flexible transmitter [e.g., Bowden cable]
    • Y10T74/2042Flexible transmitter [e.g., Bowden cable] and hand operator

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 応答性、加速性を向上させることができると
ともに、機関回転数を簡単容易な操作で即座に上昇させ
ることができるようにされたハンドレバー装置を提供す
る。 【解決手段】 第一回動軸線O1 を支点として回動操作
されるメインレバー30と、第二回動軸線O2 を支点と
して回動操作されるとともに、任意の回動操作位置にて
不動状態で保持されるサブレバー51と、第三回動軸線
3 を中心として回動せしめられる折り返し部材45と
を備え、被駆動部材を制御するためのケーブルが前記メ
インレバーと前記折り返し部材とに係合されていて、メ
インレバーがセット位置Sまで回動せしめられ、かつ、
サブレバーが中間開度で保持されているとき、ケーブル
を折り返し部材を介してさらに引っ張るべく、第一回動
軸線O1 を支点として回動操作される加速用補助レバー
90が付設されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の気化器
スロットル弁等の被駆動部材をケーブルを介して操作す
るためのハンドレバー装置に係り、特に、ヘッジトリマ
ーや刈払機等の作業機におけるハンドルのグリップ部近
傍に配設されてスロットルケーブルを介して前記気化器
スロットル弁を開閉操作するのに好適なハンドレバー装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、内燃機関により刈刃等の作業部
を駆動するようにされているヘッジトリマーや刈払機等
の作業機においては、前記内燃機関の出力を手元で調節
するため、それに備えられているU形ハンドルやバーハ
ンドル等のグリップ部近傍に、前記内燃機関の気化器ス
ロットル弁の開度を調節するハンドレバー装置が配設さ
れている。
【0003】このハンドレバー装置は、通常、作業者の
手指で操作されるスロットルトリガ(スロットルレバ
ー)を備えており、このスロットルレバーを揺動操作す
ることによりスロットルケーブルを介して前記気化器ス
ロットル弁の開度を調節するようにされている。前記気
化器スロットル弁は、通常、常時最小開度(アイドル回
転開度)方向に付勢されていて、非操作状態ではアイド
ル回転開度で保持され、前記スロットルケーブルが所定
長以上引っ張られたときに遊びが無くされて前記アイド
ル回転開度から高速回転側へ開き始めるようにされる。
【0004】このような気化器スロットル弁の開度調節
用のハンドレバー装置としては、前記スロットルレバー
を回動操作状態から解放したときに、該レバーを自動的
に前記気化器スロットル弁と共に元の位置(アイドル回
転開度)に戻すようにした、自動アイドル回転開度復帰
タイプのものと、手指を離してもスロットルレバーを所
望の回動操作位置にて常時不動状態で保持し得るように
した、固定タイプのものとが知られている(実公昭57
−19944号公報等を参照)。
【0005】前記自動復帰タイプのものは、スロットル
レバーから指を離せば内燃機関が自動的にアイドリング
状態に戻り、内燃機関回転駆動力を遠心クラッチを介し
て刈刃等からなる作業部に伝達するようにした作業機で
あれば、前記遠心クラッチが遮断状態となって作業部へ
の動力伝達が断たれるので、不測の事態が生じた際には
即座に気化器スロットル弁をアイドル回転開度に戻して
作業部を停止させることができ、安全性が高められると
いう利点が得られる反面、スロットルレバーを常時手指
で保持して所望の回動操作位置に維持しなければならな
いので、中間開度が使いづらい、手指が疲れる、操作量
(回転数)が一定しない、等の問題が生じる。
【0006】一般に、使い勝手を考慮すると、スロット
ルレバー等の、手指によって操作される回動操作レバー
は、中間開度をとらせることなく解放位置とセット位置
(握り位置)との二位置のみをとらせるようになすこと
が望ましく、気化器スロットル弁を中間開度(パーシャ
ル開度)にするときも全開(WOT)にするときも同一
の回動操作位置(セット位置)とする方が操作性に優れ
ると考えられる。
【0007】一方、前記固定タイプのものは、前記自動
アイドル回転開度復帰タイプの問題を解消し得、スロッ
トルレバーを常時所望の回動操作位置に手離しでも不動
状態に保持しておくことができるので、手指が自由にな
って作業を楽に行える等の利点は得られるものの、不測
の事態が生じた際には、スロットルレバーの位置保持機
能を解除する別操作が必要となり、即座に作業部を停止
させることができないので、安全性の面では前記自動ア
イドル回転開度復帰タイプのものより劣るという問題が
あった。
【0008】また、前記したいずれのタイプも、スロッ
トルレバーを一旦解放して作業を中断した後、作業を再
開すべくスロットル弁を先の開度に戻す(刈払機等の作
業機ではこのようなことが多い)には、スロットルレバ
ーの回動操作位置を再調整しなければならず、操作が面
倒である等、操作性の面でも改善の余地が残されてい
た。
【0009】前記のようなハンドレバー装置に関する従
来の問題及び課題を解消ないし達成すべく、本発明の出
願人は、先に、例えば、特開平8−303262号公報
に所載のように、回動操作されるメインレバーとサブレ
バーとを有し、被駆動部材に連結されたケーブルを動滑
車等の折返し部材を介して前記サブレバーで引っ張るよ
うにされ、かつ、前記メインレバーにより前記折返し部
材を移動させるようにしたハンドレバー装置を提案して
いる。
【0010】かかるハンドレバー装置によれば、被駆動
部材としての気化器スロットル弁等の開度をケーブルを
介して調節できるとともに所望の開度に容易に保持させ
得、かつ、即座に最小開度(アイドル回転開度)に戻す
ことができて高い安全性を確保できるとともに、手指を
疲れ難くでき、さらには、気化器スロットル弁をアイド
ル回転開度に戻す前の開度に設定したい場合には再調節
を不要にできる等、の利点が得られる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記提
案のハンドレバー装置においても、より操作性等を向上
させるべく、次に述べる如くの改善すべき課題があっ
た。すなわち、前記メインレバーをセット位置で、ま
た、前記サブレバーを中間開度(調節開度)に保持した
状態で、例えば刈払作業を行っているとき(パーシャル
回転域使用時)、一旦、前記メインレバーを解放して気
化器スロットル弁をアイドル回転開度に戻し、その後再
び、先の中間開度に戻すべく、前記メインレバーをセッ
ト位置まで回動させても、機関回転数が先の回転数(復
帰回転数)に戻るまでには多少の時間がかかり、応答
性、加速性が良いとはいえなかった。
【0012】また、前記パーシャル回転域使用時におい
て、例えば、刈刃に草が巻き付いたり、刈刃が草の密集
部分に当たったりすると、機関の負荷が増大して機関回
転数が大幅に低下し、刈払作業が捗らなくなるが、この
ときには、機関回転数を一時的に増大させるべく、前記
サブレバーをさらに揺動させてその開度を大きくし、こ
れによって、前記刈刃への草の巻き付きが解けたり、前
記草の密集部分を抜け出たとき、再び、前記サブレバー
を先の開度に戻す操作を行えばよいが、かかるサブレバ
ーは、通常、親指で押し引きできるように、前記メイン
レバー(を握るためのグリップ)の前方に配置され、し
かも、該サブレバーは揺動位置で保持されるようになっ
ている関係上、その開度調節操作を頻繁に行うことは面
倒であるとともに、開度調節操作そのものに時間がかか
り、操作性が良いとはいえない。そのため、機関回転数
が低下した場合等において、該回転数を簡単容易な操作
で即座に上昇させることができる方策が要望される。
【0013】本発明は、前記要望に応えるべくなされた
もので、その目的とするところは、被駆動部材としての
気化器スロットル弁等の開度をケーブルを介して調節で
きるとともに所望の開度に容易に保持させ得、かつ、即
座に最小開度(アイドル回転開度)に戻すことができて
高い安全性を確保できるとともに、手指を疲れ難くで
き、さらに、気化器スロットル弁をアイドル回転開度に
戻す前の開度に設定したい場合には再調節を不要にで
き、しかも、応答性、加速性を向上させることができる
とともに、機関回転数を簡単容易な操作で即座に上昇さ
せることができるようにされたハンドレバー装置を提供
することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成すべ
く、本発明に係るハンドレバー装置は、基本的には、第
一回動軸線を支点として回動操作されるメインレバー
と、第二回動軸線を支点として回動操作されるととも
に、任意の回動操作位置にて不動状態で保持されるサブ
レバーと、第三回動軸線を中心として回動せしめられる
折り返し部材と、を備え、被駆動部材を制御するための
ケーブルが前記メインレバーと前記折り返し部材とに係
合されていて、前記メインレバーをセット位置まで回動
操作して前記折返し部材を前記第三回動軸線を支点とし
て回動させることによって前記ケーブルを引っ張り、該
引っ張り状態から前記第二回動軸線を支点として前記サ
ブレバーを揺動させることにより、前記折返し部材を介
して前記ケーブルをさらに引っ張るようにされてなる。
【0015】そして、前記メインレバーが前記セット位
置まで回動せしめられ、かつ、前記サブレバーが中間開
度で保持されているとき、前記ケーブルを前記折り返し
部材を介してさらに引っ張るべく、前記第一回動軸線を
支点として回動操作される加速用補助レバーが付設され
ていることを特徴としている。本発明の好ましい態様で
は、前記メインレバーが前記セット位置へ回動せしめら
れるとき、それに伴って、前記加速用補助レバーも回動
せしめられるようにされる。
【0016】本発明に係るハンドレバー装置の典型的
な、しかし限定的ではない用途としては、内燃機関の気
化器スロットル弁の開度調節に使用する場合が挙げられ
る。前述の如くの構成された本発明に係るハンドレバー
装置の好ましい態様では、メインレバーが解放位置から
ハンドルのグリップ部に近接するセット位置まで所定角
度(セット角度)回動操作されると、気化器スロットル
弁等の被駆動部材に連結されたケーブル(スロットルケ
ーブル)が折返し部材を介して所定長引っ張られて、遊
びが無くされる。
【0017】次いで、前記メインレバーを前記セット位
置に保持したまま、つまり、前記スロットルケーブルを
遊びが無くされる程度分引っ張った状態のまま、前記サ
ブレバーを初期位置から任意の角度(調節開度)だけ回
動させると、前記スロットルケーブルが前記折返し部材
を介してさらに所定長引っ張られて、前記気化器スロッ
トル弁が最小開度(アイドル開度)から開方向に移動せ
しめられてその開度が調節される。
【0018】ここで、前記サブレバーを解放しても、該
サブレバーは、そのままそのときの操作位置にて不動状
態で保持され、前記気化器スロットル弁はその調節開度
(設定開度)で保持される。これにより、手指の負担が
軽減される。なお、前記メインレバーによる前記スロッ
トルケーブルの引っ張り量は、前記サブレバーによる前
記スロットルケーブルの最大引っ張り量と略等しいか、
乃至は、若干大きくされる。
【0019】前記のようにして気化器スロットル弁の開
度を調節した状態で、例えば不測の事態が生じる等して
直ちに機関の回転数を大幅に低下させたいときには、前
記メインレバーを解放する。それにより、前記スロット
ルケーブルは常時気化器スロットル弁閉方向に付勢され
ているので、前記スロットルケーブルが前記非操作状態
に戻されて前記気化器スロットル弁が前記アイドル回転
開度に戻り、内燃機関はアイドリング状態となる。
【0020】ここで、内燃機関の回転駆動力を遠心クラ
ッチを介して刈刃等からなる作業部に伝達するようにし
た作業機であれば、前記遠心クラッチが遮断状態となっ
て前記作業部への動力伝達が断たれるので、刈刃等の作
業部が直ちに停止せしめられる。このように一旦前記メ
インレバーを解放した後、再びそのメインレバーを前記
グリップ部に近接するセット位置まで回動操作すると、
前記スロットルケーブルの遊びが無くされ、前記サブレ
バーは先の操作位置に保持されたままなので、前記気化
器スロットル弁が前記メインレバーが解放される前の開
度に再び戻され、前記サブレバーの再調節は不要とな
る。
【0021】このように、本発明に係るハンドレバー装
置においては、被駆動部材としての、例えば気化器スロ
ットル弁の開度をケーブルを介して調節できるとともに
所望の開度に容易に保持させ得、かつ、即座に最小開度
(アイドル回転開度)に戻すことができて高い安全性を
確保できるとともに、手指を疲れ難くでき、さらには、
気化器スロットル弁をアイドル回転開度に戻す前の開度
に設定したい場合には再調節を不要にできる。
【0022】ここで、前記メインレバーを前記セット位
置で、また、前記サブレバーを中間開度(調節開度)に
保持した状態で、例えば刈払作業を行っているとき(パ
ーシャル回転域使用時)、一旦、前記メインレバーを解
放して気化器スロットル弁をアイドル回転開度に戻し、
その後再び、前記メインレバーをセット位置まで回動さ
せると、気化器スロットル弁が先の調節開度に戻される
が、このときは、機関回転数が先の回転数(復帰回転
数)に戻るまでには多少の時間がかかる。そこで、本発
明装置では、前記メインレバーを前記セット位置に戻す
と同時に、該メインレバーに伴って回動せしめられた前
記加速用補助レバーをグリップ部に近接するセット位置
までさらに回動させる(握るようにして引き上げる)。
【0023】これにより、前記スロットルケーブルが前
記折り返し部材を介してさらに引っ張られ、前記スロッ
トル弁が、前記復帰回転数が得られる開度よりもさらに
開かれ、これよって、機関回転数が急速に上昇し、その
後、前記加速用補助レバーを解放すれば、前記スロット
ルケーブルは常時気化器スロットル弁閉方向に付勢され
ているので、該加速用補助レバーは、握る前の元の位置
に戻り、機関回転数は前記サブレバーの調節開度に応じ
た回転数に極短時間で復帰し、そのまま維持される。
【0024】このように、加速用補助レバーを付設した
ことで、応答性、加速性が向上せしめられ、操作性が良
くなる。また、前記パーシャル回転域使用時において、
例えば、刈刃に草が巻き付いたり、刈刃が草の密集部分
に当たったりすると、機関の負荷が増大して機関回転数
が大幅に低下し、刈払作業が捗らなくなるが、このとき
にも、前記メインレバーを前記セット位置で保持したま
ま、前記加速用補助レバーをグリップ部に近接するセッ
ト位置まで回動させる(握るようにして引き上げる)。
【0025】これにより、前記スロットルケーブルがさ
らに引っ張られ、前記気化器スロットル弁がさらに大き
く開かれ、即座に機関回転数(トルク)が増大し、刈払
作業が円滑に進められる。前記刈刃への草の巻き付きが
解けたり、前記草の密集部分を抜け出たとき、前記加速
用補助レバーを解放すれば、握る前の元の位置に戻り、
機関回転数は前記サブレバーの調節開度に応じた回転数
で維持される。
【0026】このように、本発明装置では、加速用補助
レバーを付設したことで、機関回転数が一時的に低下し
たとき等において、該回転数を簡単容易な操作で即座に
上昇させることができる。一方、本発明に係るハンドレ
バー装置の他の好ましい態様では、前記加速用補助レバ
ーをセット位置まで回動させることによって、前記ケー
ブルを所定量引っ張った状態でロック(パーシャルロッ
ク)され、該ロック状態において、前記メインレバーを
前記セット位置まで回動させることにより、前記ロック
状態が解除されるようになっている。
【0027】この場合、より具体的な好ましい態様で
は、前記メインレバー及び前記加速用補助レバーのボス
部の一端面が対接せしめられるとともに、それらのボス
部の一端面うちの少なくとも一方がカム面となってお
り、前記加速用補助レバーをセット位置まで回動させる
ことによって、前記ボス部が外方に移動してその他端面
がケース部材に圧接してそれらの間の摩擦力により係止
され、これによって、前記ロック状態が得られるように
される。このように、加速用補助レバーを回動操作する
ことによってパーシャルロック機能が付加されるように
したことにより、起動性も向上する。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1は本発明に係るハンドレ
バー装置の第一実施形態が採用された刈払機の一例を示
している。図示例の刈払機1は、所定間隔をあけてグリ
ップ部11,12が並設された筒状のバーハンドル(操
作桿)7の先端側に刈刃13や安全カバー14等からな
る作業部3が設けられ、後端側には、前記刈刃13を前
記バーハンドル7に内挿されたドライブシャフト8(図
6、図7参照)を介して駆動する動力源としての、リコ
イルスターター6や燃料タンク4が付設された内燃機関
(小型空冷2サイクルガソリンエンジン)2が配備され
ており、この内燃機関2に気化器スロットル弁CVや点
火プラグ5が備えられている。
【0029】本実施形態では、前記気化器スロットル弁
CVが、常時最小(アイドル回転)開度方向に付勢され
ていて、それに接続されている後述のスロットル(イン
ナー)ケーブル17(図5)が非操作状態から所定長以
上引っ張られたときに遊びが無くされて前記最小開度か
ら開き始めるようにされている。そして、前記グリップ
11,12のうちの、通常は右手で握る後側のグリップ
部11近傍に、前記気化器スロットル弁CVの開度を調
整すべく、本実施形態のハンドレバー装置10が取り付
けられている。
【0030】前記ハンドレバー装置10は、図2〜図4
にその外観が示されている如くに、前記バーハンドル7
の前記後グリップ部11近傍に外嵌固定されたケース部
材20を有し、該ケース部材20に、前記気化器スロッ
トル弁CVに連結されたボーデンケーブル15のアウタ
ーチューブ16に挿通されたスロットルケーブル17を
引っ張るメインレバー30及び加速用補助レバー90
(いずれも後に詳述)が回動可能に保持されされている
(図5参照)。前記ケース部材20は、合成樹脂製の右
側カバーケース21と左側カバーケース22からなる二
分割構造となっている。
【0031】前記右側カバーケース21及び前記左側カ
バーケース22は、それぞれ概略角皿状の外観を有して
おり、それらは、それぞれ上下二箇所ずつ計四箇所に挿
入螺合せしめられたビス24,24、25、25によ
り、それらの前後端部に設けられている半円状断面の対
接面部21A,21A,22A,22A(図6、図7参
照)を前記バーハンドル7の外周面に対接させて該バー
ハンドル7を挟むように外嵌固定されている。なお、図
6、図7においては、前記バーハンドル7に内挿された
ドライブシャフト8が仮想線で示されている。
【0032】前記ケース部材20に回動自在に保持され
た前記メインレバー30は、合成樹脂製とされ、図5〜
図8を参照すればよくわかるように、前記後グリップ部
11の下端に設けられたレバー受け部11aに近接する
ように手指で回動操作されるヘの字状の操作部31、支
軸35に緩く外嵌されたボス部32、前記操作部31に
おける前記ボス部32側端部において右側(前記加速用
補助レバー90側)に突出するように設けられた、当該
メインレバー30の回動操作に伴って前記加速用補助レ
バー90を押し上げるようにして回動させるための押し
上げ部33、及び、前記メインレバー30が解放された
とき、前記ケース部材20内に設けられたストッパ83
(図5参照)に当接してその垂れ下がり位置規制を行う
ための係止凸部34を有している。
【0033】また、前記メインレバー30の前記ボス部
32に遊挿された前記支軸35の右端部は、前記右側カ
バーケース21の後端下側隅部付近に形成された挿入穴
21dに嵌挿され、その左端部は前記左側カバーケース
22に形成された挿入穴22dに嵌挿されており、前記
メインレバー30は、前記支軸35の中心軸線である第
一回動軸線O1 (図6)を支点として回動操作されるよ
うになっている。
【0034】一方、前記支軸35における前記メインレ
バー30の右側に、それに対接するように前記加速用補
助レバー90のボス部92が緩く外嵌されている。前記
加速用補助レバー90は、緩い曲線状で前記メインレバ
ー30の半分以下の長さの操作部91を有し、該操作部
91は、前記メインレバー30の前記押し上げ部33上
に乗るように配置され、前記メインレバー30が前記後
グリップ11に近接するセット位置Sまで回動せしめら
れるとき、それに伴って、前記押し上げ部33に押し上
げられるようにして、前記第一回動軸線O1 を支点にし
て前記後グリップ11に接近する方向に回動せしめられ
(図9の一点鎖線位置から実線位置へとセット角度α分
だけ回動せしめられ)、この回動位置(連動位置)から
さらに、右手の人指し指で前記後グリップ11に近接す
るセット位置S(図10の実線位置から仮想線位置へと
最大角度γ)まで回動せしめられる。
【0035】また、前記支軸35における前記メインレ
バー30の左側には、後述する如くにして前記加速用補
助レバー90が前記連動位置から前記セット位置S方向
に回動せしめられるとき、前記メインレバー30が自重
で垂れ下がるのを防止すべく、前記メインレバー30の
前記操作部31を上方に付勢するためのねじりコイルば
ね81が緩く外嵌されている。該ねじりコイルばね81
は、その一端側(前記操作部31側)が前記操作部31
の左側面に突設された係止部82の下側に圧接され、そ
の他端側が前記ストッパ83の下側に圧接されている。
【0036】ここでは、前記メインレバー30及び前記
加速用補助レバー90を回動操作することにより、後述
する引張量拡大機構40及び折り返し部材としてのプー
リ45を介して前記スロットルケーブル17が引っ張ら
れるようにされている。前記引張量拡大機構40は、図
7及び図8を参照すればよくわかるように、前記右側カ
バーケース21の前端側下部に設けられた軸受穴部21
g と中央部近くに設けられた軸支持部21f及び前記左
側カバーケース22に設けられた軸支持部22fにその
両端が支持された支軸42に回動自在に外嵌されたてこ
41からなっており、このてこ41の長尺側半身41A
の先端部(左端部)に前記スロットルケーブル17の先
端に取り付けられた端金具19が嵌め込まれて係止され
ている。
【0037】なお、前記スロットルケーブル17が挿通
せしめられている前記ボーデンケーブル15の前記アウ
ターチューブ16の先端は、前記左側カバーケース22
に設けられた係止部22i(図5)で係止され、前記ス
ロットルケーブル17は前記係止部22iから前記てこ
41の前記長尺側半身41A側に引き出されてそれに連
結されている。
【0038】また、前記てこ41の短尺側半身41Bの
先端部(右端部)と前記プーリ45には、それぞれ短尺
ケーブル18の両端に取り付けられた端金具19,19
が嵌め込まれて係止されており、前記てこ41の前記短
尺側半身41Bの先端部(右端部)と前記プーリ45と
は、前記ケーブル18で連結されている。
【0039】前記プーリ45は、合成樹脂製とされ、図
5〜図8を参照すればよくわかるように、その中心部に
後述するレバーピース軸60の軸部64が緩挿される回
動用支持穴45Aが形成され、前記軸部64の中心軸線
と一致する第三回動軸線O3(図6)を中心として回動
せしめられるようになっており、その外周部に、後述す
るリンク部材70の押動凸部72が遊挿される回動用丸
穴47が形成されるとともに、前記端金具19が嵌め込
まれる係止穴48や前記ケーブル18を案内するための
案内溝45aが形成されている。
【0040】また、本実施形態においては、前記プーリ
45を前記スロットルケーブル17を引っ張る方向(後
方)に強制的に移動させて任意の位置にて不動状態で保
持する位置調節機構50が付設されている。この位置調
節機構50は、図4及び図6を参照すればよくわかるよ
うに、サブレバー51を有し、このサブレバー51は、
合成樹脂製であり、前記右側カバーケース21側に斜め
後方に向けて傾倒自在に配置され、第二回動軸線O
2 (図6)を支点として回動操作されるとともに、後述
する如くに、任意の回動操作位置にて不動状態で保持さ
れるようになっている。このサブレバー51には、前記
プーリ45を回動自在に支持する合成樹脂製のレバーピ
ース軸60が一体的に固定されている。
【0041】該レバーピース軸60は、前記右側カバー
ケース21の収容部21B(図5)内に移動自在に収納
された円板状部61と、該円板状部61の中心部の左側
方に突設された、前記プーリ45の前記回動用支持穴4
5Aに緩挿される軸部64と、前記プーリ45の前記案
内溝45aに嵌め込まれている前記短尺ケーブル18が
外れないようにするための円弧状のケーブルカバー部6
6と、前記円板状部61の外周下端部付近の右側方に突
設された連結支軸部62と、からなっている。該連結支
軸部62は、前記右側カバーケース21に設けられた軸
受穴21cに回動自在に緩挿されており、その先端側に
は非円形断面(平行面取り形)の連結固定部62aが設
けられ、この連結固定部62aが前記サブレバー51の
下端部に形成された嵌合凹部51bに嵌め込まれてい
る。そして、この連結支軸部62の中心に設けられたね
じ穴63に、前記サブレバー51の下端部の右側方から
連結用ビス55がねじ込まれて、前記レバーピース軸6
0と前記サブレバー51とが前記第二回動軸線O2 を支
点にして一体的に回動できるように連結固定されてい
る。
【0042】ここでは、前記サブレバー51及び前記レ
バーピース軸60の共通の回動軸線である前記第二回動
軸線O2 に対して、前記プーリ45の回動軸線である第
三回動軸線O3 は、所定の距離だけ上方の外れた位置に
偏心配置されており、前記サブレバー51を初期位置
(図1〜図5に示される位置)から後方側(前記後グリ
ップ11側)に引いて回動させると、前記プーリ45が
前記ケーブル18を引っ張る方向に移動せしめられる
(追って詳述する)。
【0043】また、前記第一回動軸線O1 と前記第二回
動軸線O2 とは、一直線(鉛直線)上に位置せしめら
れ、前記メインレバー30及び前記サブレバー51が初
期位置にあるときは、図5に示される如くに、前記第三
回動軸線O3 は、前記第一回動軸線O1 及び前記第二回
動軸線O2 に対して斜め上方(前方寄り)に位置するよ
うなっている。
【0044】前記サブレバー51の上端部には、滑り止
め用凹凸条部51aが形成され、この滑り止め用凹凸条
部51aの右下内方側に、係止用摺動子53が上下摺動
自在に緩挿されるとともに、該係止用摺動子53を下方
に向けて付勢するコイルばね56を内蔵する収納部52
が設けられている。
【0045】一方、前記右側カバーケース21の後部右
肩には、図6に加えて、図3、図4を参照すればよくわ
かるように、前記第二回動軸線O2 を中心とした円弧を
描くように、間に振れ止め用溝部29を挟んで二列の鋸
歯状の固定側歯部28、28が設けられ、前記係止用摺
動子53の下端部には、前記固定側歯部28、28に噛
合する可動側歯部58、58が設けられるとともに、前
記振れ止め用溝部29に摺動自在に緩挿される振れ止め
板59がその先端部を下方に突出させた状態で埋設され
ている。
【0046】かかる構成のクリックストップ式の前記位
置調節機構50においては、前記サブレバー51を前記
初期位置から後方側に引くと、前記固定側歯部28、2
8と前記可動側歯部58、58との噛合状態が一時的に
解かれて、前記係止用摺動子53が前記コイルばね56
の付勢力に抗して押し上げられ、前記サブレバー51が
前記第二回動軸線O2 を支点にして後方側に揺動せしめ
られ、それに伴い、前記プーリ45が前記短尺ケーブル
18を引っ張る方向に揺動移動せしめられ、この状態
で、任意の回動操作位置にて前記サブレバー51を停止
させると、前記固定側歯部28、28と可動側歯部5
8、58とが再び噛合して、前記サブレバー51がその
任意の回動操作位置にて不動状態で保持される。
【0047】また、前記左側カバーケース22の左肩中
央部には、前記内燃機関2の点火プラグ5への通電を遮
断して前記機関2を停止させるための押しボタン式の停
止スイッチ67が配設されている。そして、本実施形態
では、前記メインレバー30及び前記加速用補助レバー
90の回動操作を前記プーリ45の回転運動に変換すべ
く、合成樹脂製のリンク部材70を備えている。
【0048】該リンク部材70は、下端部に前記加速用
補助レバー90に設けられた軸受穴75に回動自在に嵌
挿される基端軸部71が突設されるとともに、その上端
部に前記プーリ45を回動させるための押動凸部72が
前記基端軸部71とは反対方向に突設されており、前記
プーリ45には、前記押動凸部72が遊挿される前記回
動用丸穴47が形成されている。したがって、前記リン
ク部材70は、その基端軸部71を前記メインレバー3
0の前記軸受穴75に挿入され、かつ、その押動凸部7
2を前記プーリ45の前記回動用丸穴47に挿入された
状態で、前記加速用補助レバー90と前記プーリ45と
間で前記基端軸部71を支点にして揺動自在に挟持され
ている。
【0049】なお、前記リンク部材70の前記押動凸部
72による前記プーリ45の回動角度を可及的に大きく
すべく、前記プーリ45に設けられている前記回動用丸
穴47の位置は内周側とされており、それに伴い、前記
プーリ45の前記回動用支持穴45A及びそれに緩挿さ
れる前記レバーピース軸60の前記軸部64の外径は比
較的小さくされている。
【0050】また、前記構成においては、前記メインレ
バー30及び前記加速用補助レバー90(の操作部3
1、91)を前記後グリップ部11に近接する方向に回
動操作すると、前記てこ41の前記短尺側半身41Bが
前記ケーブル18を介して後方に向けて引っ張られ、て
こ41は平面視で時計回りの方向に回転し、それに伴
い、前記てこ41の前記長尺側半身41Aにより前記ス
ロットルケーブル17が前方側に引っ張られて引き出さ
れる。この場合、前記てこ41のレバー比により、前記
メインレバー30による前記スロットルケーブル17の
引張量が拡大される。
【0051】このような構成とされた本実施形態のハン
ドレバー装置10においては、前記メインレバー30
が、図9において仮想線で示される如くの開放位置I
(図5において実線で示されている位置と同じ)から、
図9において実線で示されている、ハンドル7のグリッ
プ部11に近接するセット位置Sまで所定角度(セット
角度α)回動操作されると、前記リンク部材70に設け
られている前記押動凸部72により前記プーリ45が前
記第三回動軸線O3 を中心として前記セット角度α相当
分反時計回りに回動せしめられ、これによって、前記ス
ロットルケーブル17が前記てこ41が用いられた引張
量拡大機構40、前記ケーブル18、及び、折返し部材
とされる前記プーリ45を介して所定長引っ張られて、
前記スロットルケーブル17の遊びが無くされる。
【0052】その後、前記メインレバー30を前記セッ
ト位置Sに保持したまま、つまり、前記スロットルケー
ブル17を遊びが無くされる程度分引っ張った状態のま
ま、図10に示される如くに、前記サブレバー51を後
方側に向けて任意の回動操作角度βpだけ引くと、前記
メインレバー30が前記セット位置Sで保持されている
関係上、前記プーリ45の中心(第三回動軸線O3
は、前記サブレバー51及び前記レバーピース軸60と
共に、前記第二回動軸線O2 を支点にして後方側に揺動
移動せしめられる。
【0053】これによって、前記スロットルケーブル1
7が前記てこ41が用いられた前記引張量拡大機構4
0、前記短尺ケーブル18、及び、前記折返し部材とさ
れる前記プーリ45を介してさらに所定長引っ張られ、
前記気化器スロットル弁CVが最小開度(アイドル開
度)から開方向に移動せしめられてその開度が調節され
る。
【0054】その後、前記サブレバー51から指を放し
ても、該サブレバー51は前記可動側歯部58と前記固
定側歯部28との噛合によりそのままそのときの操作位
置にて不動状態で保持され、前記気化器スロットル弁C
Vはその調節開度(設定開度)で保持される。
【0055】さらに、前記気化器スロットル弁CVの開
度を調節した状態で、例えば不測の事態が生じる等して
直ちに前記内燃機関2の回転数を大幅に低下させたいと
きには、前記メインレバー30を解放する。それによ
り、前記スロットルケーブル17は常時前記気化器スロ
ットル弁CVの閉方向に付勢されているので、前記メイ
ンレバー30及び前記てこ41が前記とは逆方向に引っ
張られ、前記プーリ45は前記回動操作角度程度時計回
りに回動せしめられ、前記スロットルケーブル17が前
記非操作状態に戻されて前記気化器スロットル弁CVが
前記アイドル回転開度に戻り、前記内燃機関2はアイド
リング状態となる。
【0056】ここで、機関回転駆動力を遠心クラッチを
介して刈刃等からなる作業部3に伝達するようにした作
業機1であれば、前記遠心クラッチが遮断状態となって
前記作業部への動力伝達が断たれるので、刈刃等の作業
部3が直ちに停止せしめられる。
【0057】このように一旦前記メインレバー30を解
放した後、再びそのメインレバー30を前記後グリップ
部11に近接するセット位置Sまで回動操作すると、前
記スロットルケーブル17の遊びが無くされ、前記位置
調節機構50に備えられる前記サブレバー51は先の操
作位置に保持されたままなので、前記気化器スロットル
弁CVが前記メインレバー30が解放される前の開度に
再び戻され、前記サブレバー51の再調節は不要とな
る。
【0058】このように、本実施形態のハンドレバー装
置10においては、被駆動部材としての気化器スロット
ル弁CVの開度をケーブル17、18を介して調節でき
るとともに所望の開度に容易に保持させ得、かつ、即座
に最小開度(アイドル回転開度)に戻すことができて高
い安全性を確保できるとともに、手指を疲れ難くでき、
さらには、気化器スロットル弁CVをアイドル回転開度
に戻す前の開度に設定したい場合には再調節を不要にで
きる。
【0059】ここで、前記メインレバー30を前記セッ
ト位置Sで、また、前記サブレバー51を中間開度(調
節開度)に保持した状態(図10の実線で示される状
態)で、例えば刈払作業を行っているとき(パーシャル
回転域使用時)、一旦、前記メインレバー30を解放し
て前記気化器スロットル弁CVをアイドル回転開度に戻
し、その後再び、前記メインレバー30をセット位置S
まで回動させると、前記気化器スロットル弁CVが先の
調節開度に戻されるが、このときは、機関回転数が先の
回転数(復帰回転数)に戻るまでには多少の時間がかか
る。そこで、本実施例装置10では、前記メインレバー
30を前記セット位置Sに戻すと同時に、該メインレバ
ー30に伴って回動せしめられた前記加速用補助レバー
90を、図10において仮想線で示される如くに、後グ
リップ部11に近接するセット位置Sまでさらに回動さ
せる(握るようにして引き上げる)。
【0060】これにより、前記スロットルケーブル17
が前記プーリ45を介してさらに引っ張られ、前記気化
器スロットル弁CVが、前記復帰回転数が得られる開度
よりもさらに開かれ、これよって、機関回転数が急速に
上昇し、その後、前記加速用補助レバー90から指を放
せば、前記スロットルケーブル17は常時気化器スロッ
トル弁閉方向に付勢されているので、該加速用補助レバ
ー90は、握る前の元の位置に戻り、機関回転数は前記
サブレバー51の調節開度に応じた回転数に極短時間で
復帰し、そのまま維持される。
【0061】このように、加速用補助レバー90を付設
したことで、応答性、加速性が向上せしめられ、操作性
が良くなる。また、前記パーシャル回転域使用時におい
て、例えば、刈刃に草が巻き付いたり、刈刃が草の密集
部分に当たったりすると、内燃機関2の負荷が増大して
機関回転数が大幅に低下し、刈払作業が捗らなくなる
が、このときにも、図11において実線で示される如く
に、前記メインレバー30を前記セット位置で保持した
まま、前記加速用補助レバー90を前記後グリップ部1
1に近接するセット位置Sまで回動させる(握るように
して引き上げる)。
【0062】これにより、前記スロットルケーブル17
がさらに引っ張られ、前記気化器スロットル弁CVがさ
らに大きく開かれ、即座に機関回転数(トルク)が増大
し、刈払作業が円滑に進められる。前記刈刃13への草
の巻き付きが解けたり、前記草の密集部分を抜け出たと
き、前記加速用補助レバー90を解放すれば、握る前の
元の位置に戻り、機関回転数は前記サブレバー51の調
節開度に応じた回転数で維持される。
【0063】このように、本実施例装置では、加速用補
助レバー90を付設したことで、機関回転数が低下した
とき等において、該回転数を簡単容易な操作で即座に上
昇させることができる。図12は、本発明に係る他の実
施形態のハンドレバー装置のメインレバー30’及び加
速用補助レバー90’周辺部分を示している。図12に
おいて、前述した図1〜図11に示される実施形態の各
部に対応する部分には同一の符号を付してそれらの説明
は省略する。本実施形態では、前記加速用補助レバー9
0’をセット位置Sまで回動させることによって、前記
ケーブル17、18を所定量引っ張った状態でロック
(パーシャルロック)され、該ロック状態において、前
記メインレバー30を前記セット位置Sまで回動させる
ことにより、前記ロック状態が解除されるようになって
いる。
【0064】具体的には、前記メインレバー30’及び
前記加速用補助レバー90’のボス部32’、92’の
内端面が互いに対接せしめられるとともに、それらのボ
ス部32’、92’の一端面がそれぞれカム面32A、
92Aとなっており、前記加速用補助レバー90’をセ
ット位置Sまで回動させることによって、前記両ボス部
32’、92’が互いに外方に移動してその外端面32
B、92Bがバネ座金85、86を介して前記ケース部
材21、22に圧接してそれらの間の摩擦力により係止
され、これによって、前記ロック状態が得られるように
される。
【0065】このように、加速用補助レバー90’を回
動操作することによってパーシャルロック機能が付加さ
れるようにしたことにより、起動性が向上する。以上、
本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、前記
実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に
記載された発明の精神を逸脱しない範囲で、設計におい
て、種々の変更ができるものである。例えば、折り返し
部材としては、前記のようにプーリ45を用いたものの
他、非円形の板状体等も使用することができ、特開平1
0−35318号公報に記載されている如き種々の構成
のハンドレバー装置にも、本発明を適用することができ
る。
【0066】また、引張量拡大機構としては、前記のよ
うにてこ41を用いたものの他、例えば、特開平10−
35318号公報に記載されているように、歯車等を用
いることも可能である。また、図示実施形態において
は、ハンドレバー装置10を内燃機関2の気化器スロッ
トル弁CVの開度を調整するために使用しているが、本
発明のハンドレバー装置は気化器スロットル弁CVの開
度調整以外の用途にも利用できることはいうまでもな
い。さらに、ハンドレバー装置10は、前記バーハンド
ル7だけでなくU形ハンドル等にもそのまま取り付けて
使用することができる。
【0067】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明のハンドレバー装置によれば、被駆動部材としての、
例えば気化器スロットル弁等の開度をケーブルを介して
調節できるとともに所望の開度に容易に保持させ得、か
つ、即座に最小開度(アイドル回転開度)に戻すことが
できて高い安全性を確保できるとともに、手指を疲れ難
くでき、さらには、気化器スロットル弁をアイドル回転
開度に戻す前の開度に設定したい場合には再調節を不要
にでき、しかも、応答性、加速性を向上させることがで
きるとともに、機関回転数を簡単容易な操作で即座に上
昇させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るハンドレバー装置の一実施形態が
採用された刈払機の一例を示す斜視図。
【図2】本発明に係るハンドレバー装置の一実施形態を
示す左側面図。
【図3】本発明に係るハンドレバー装置の一実施形態を
示す平面図。
【図4】本発明に係るハンドレバー装置の一実施形態を
示す右側面図。
【図5】一実施形態のハンドレバー装置の左側カバーケ
ースを取り去り、装置の解放状態を拡大して示す切欠左
側面図。
【図6】図5のVI−VI矢視断面図。
【図7】図5のVII−VII矢視断面図。
【図8】一実施形態のハンドレバー装置のメインレバー
及び加速用補助レバーとそれに関連する部分を示す概略
分解斜視図。
【図9】一実施形態のハンドレバー装置の動作説明に供
される、左側カバーケースを取り去り、装置のセット状
態を拡大して示す切欠左側面図。
【図10】一実施形態のハンドレバー装置の動作説明に
供される、左側カバーケースを取り去り、装置の作業時
の状態を拡大して示す切欠左側面図。
【図11】一実施形態のハンドレバー装置の動作説明に
供される、左側カバーケースを取り去り、メインレバー
及び加速用補助レバーを共にセット位置に回動操作した
状態を拡大して示す切欠左側面図。
【図12】他の実施形態の説明に供される、メインレバ
ー30’及び加速用補助レバー90’周辺部分の概略構
成図。
【符号の説明】
2 内燃機関 10 ハンドレバー装置 17 スロットルケーブル 18 短尺ケーブル 20 ケース部材 30 メインレバー 32 ボス部 32A カム面 32B 他端面 45 プーリ(折り返し部材) 51 サブレバー 90 加速用補助レバー 92 ボス部 92A カム面 92B 他端面 CV 被駆動部材(気化器スロットル弁) O1 第一回動軸線 O2 第二回動軸線 O3 第三回動軸線 S セット位置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一回動軸線(O1 )を支点として回動
    操作されるメインレバー(30)と、第二回動軸線(O
    2 )を支点として回動操作されるとともに、任意の回動
    操作位置にて不動状態で保持されるサブレバー(51)
    と、第三回動軸線(O3 )を中心として回動せしめられ
    る折り返し部材(45)と、を備え、被駆動部材(C
    V)を制御するためのケーブル(17、18)が前記メ
    インレバー(30)と前記折り返し部材(45)とに係
    合されていて、前記メインレバー(30)をセット位置
    (S)まで回動操作して前記折返し部材(45)を前記
    第三回動軸線(O3 )を支点として回動させることによ
    って前記ケーブル(17、18)を引っ張り、該引っ張
    り状態から前記第二回動軸線(O2 )を支点として前記
    サブレバー(51)を揺動させることにより、前記折返
    し部材(45)を介して前記ケーブル(17、18)を
    さらに引っ張るようにされてなるハンドレバー装置(1
    0)において、 前記メインレバー(30)が前記セット位置(S)まで
    回動せしめられ、かつ、前記サブレバー(51)が中間
    開度で保持されているとき、前記ケーブル(17、1
    8)を前記折り返し部材(45)を介してさらに引っ張
    るべく、前記第一回動軸線(O1 )を支点として回動操
    作される加速用補助レバー(90)が付設されているこ
    とを特徴とするハンドレバー装置。
  2. 【請求項2】前記メインレバー(30)が前記セット位
    置(S)へ回動せしめられるとき、それに伴って、前記
    加速用補助レバー(90)も回動せしめられるようにさ
    れていることを特徴とする請求項1に記載のハンドレバ
    ー装置。
  3. 【請求項3】前記加速用補助レバー(90)を前記セッ
    ト位置(S)まで回動させることによって、前記ケーブ
    ル(17、18)を所定量引っ張った状態でロックさ
    れ、該ロック状態において、前記メインレバー(30)
    を前記セット位置(S)まで回動させることにより、前
    記ロック状態が解除されるようになっていることを特徴
    とする請求項1又は2に記載のハンドレバー装置。
  4. 【請求項4】前記メインレバー(30)及び前記加速用
    補助レバー(90)のボス部(32、92)の一端面が
    対接せしめられるとともに、それらのボス部(32、9
    2)の一端面うちの少なくとも一方がカム面(32A、
    92A)となっており、前記加速用補助レバー(90)
    を前記セット位置(S)まで回動させることによって、
    前記ボス部(32、92)が外方に移動してその他端面
    (32B、92B)がケース部材(20)に圧接してそ
    れらの間の摩擦力により係止され、これによって、前記
    ロック状態が得られるようにされていることを特徴とす
    る請求項3に記載のハンドレバー装置。
  5. 【請求項5】 前記被駆動部材が、内燃機関(2)の気
    化器スロットル弁(CV)であることを特徴とする請求
    項1乃至4のいずれか一項に記載のハンドレバー装置。
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