JP2000228819A - 架空送電線用スペーサの導体クランプ具ロック操作装置 - Google Patents

架空送電線用スペーサの導体クランプ具ロック操作装置

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JP2000228819A
JP2000228819A JP11029960A JP2996099A JP2000228819A JP 2000228819 A JP2000228819 A JP 2000228819A JP 11029960 A JP11029960 A JP 11029960A JP 2996099 A JP2996099 A JP 2996099A JP 2000228819 A JP2000228819 A JP 2000228819A
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conductor
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Tomoyuki Watanabe
友行 渡邊
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Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空中でのロック操作がやり易い架空送電線用
スペーサの導体クランプ具ロック操作装置を得る。 【解決手段】 ロック操作装置フレームに、架空送電線
用スペーサ2の導体クランプ具4A〜4Dにおける固定
クランプアーム5の基部と可動クランプアーム6の先端
側部とを受ける1対の受け部39A,39Bと、これら
1対の受け部39A,39Bの間に対向する位置でロッ
ク具9のロック部材9Aの基端を押圧する押圧手段40
とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空中に架設されて
いる複数の送電導体に対して、スペーサフレームに設け
た導体クランプ具の固定クランプアームと可動クランプ
アームとで送電導体を把持させてた状態でロックする操
作を行う架空送電線用スペーサの導体クランプ具ロック
操作装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄塔に支持されて空中に上下に架設され
ている多導体架空送電線には、隣接する送電導体の間隔
の保持及び導体相互の衝突を防止することを目的とし
て、送電線用スペーサが取付けられる。
【0003】図9は、上側に2条の送電導体1A,1B
が配置され、下側に2条の送電導体1C,1Dが配置さ
れた4導体からなる多導体架空送電線1で用いる送電線
用スペーサ2の一例を示したものである。
【0004】この送電線用スペーサ2は、略四角形の枠
形をなすスペーサフレーム3の四隅に導体クランプ具4
A〜4Dが取付けられた構造になっている。各導体クラ
ンプ具4A〜4Dは、固定クランプアーム5に可動クラ
ンプアーム6が蝶番7で開閉自在に取付けられ、可動ク
ランプアーム6は蝶番7に組み込まれた図示しないバネ
により固定クランプアーム5に対して閉じる方向に付勢
されている。蝶番7に隣接して固定クランプアーム5と
可動クランプアーム6との間には導体把持部8が設けら
れ、また固定クランプアーム5には可動クランプアーム
6を閉じた状態でロックするロック具9が設けられてい
る。
【0005】ロック具9は、図10(A)(B)に示す
ように、固定クランプアーム5の孔10に通されてコイ
ルバネ11で先端が可動クランプアーム6側に突出する
方向に付勢されている棒状のロック部材9Aを備えてい
る。このロック部材9Aの先端には、後部側がテーパ状
に広がった楔状をなすロック片9Bがピン12で枢支さ
れていて、図示しないバネによりこのロック片9Bが図
示のように露出していて、押し込み力が加わると該ロッ
ク片9Bがロック部材9A内に収納されるようになって
いる。可動クランプアーム6には、ロック部材9Aを挿
入する孔13があけられている。ロック片9Bは、この
孔13を通るときにロック部材9A内に収納され、この
孔13を図10(B)に示すように通り抜けたとき外に
突出してロック部材9Aが後退移動できないように後端
部で可動クランプアーム6側に係止されるようになって
いる。
【0006】図11は、この送電線用スペーサ2を4導
体からなる多導体架空送電線1に取付ける従来の送電線
用スペーサ取付け装置14の構成を示したものである。
【0007】この送電線用スペーサ取付け装置14は、
上部に存在する駆動輪15が上側の送電導体1A,1B
上に乗って自走する牽引装置16と、この牽引装置16
の後部に連結されて複数の送電線用スペーサ2を搬送す
る搬機17とで構成されている。
【0008】搬機17は、図12(A)〜(C)に示す
ように、四角形の枠体よりなるスペーサフレーム18
と、このスペーサフレーム18の四隅から後方に延びた
スペーサ載置部19とを備えている。スペーサ載置部1
9は、長手方向に間隔を開けて取付けられた複数個のロ
ーラ20と、送電線用スペーサ2の導体クランプ具4A
〜4Dを開いた状態にしておくためのクランプ開きガイ
ド体21と、開いた導体クランプ具4A〜4D内に位置
してこれら導体クランプ具4A〜4Dを支持するH型の
クランプ支持体22とから構成されている。
【0009】このような搬機17には、図13に示すよ
うな状態で送電線用スペーサ2が支持されている。この
状態では、導体クランプ具4A〜4Dはクランプ開きガ
イド体21により固定クランプアーム5から可動クラン
プアーム6が離れた状態に仮保持されている。
【0010】このような状態で、複数(好ましくは、1
径間に取付けられる数)の送電線用スペーサ2が搬機1
7に図11に示すように隣接相互間を密着させて支持さ
れている。
【0011】また、送電線用スペーサ取付け装置14に
は、搬機17上の送電線用スペーサ2を1個ずつ押し出
すスペーサ押出し装置23が設けられている。更に、送
電線用スペーサ取付け装置14には、支持フレーム24
を介して搬機17の後ろ側に位置させて、上側の導体ク
ランプ具4A,4Bを閉じてロック具9でロックする2
個のクランプ閉じ機構25A,25Bと、下側の導体ク
ランプ具4C,4Dを閉じてロック具9でロックする2
個のクランプ閉じ機構25C,25Dとが支持フレーム
24の長手方向に位置をずらして設けられている。これ
らクランプ閉じ機構25A〜25Dの後方には、支持フ
レーム24に上側の2本の送電導体1A,1Bに乗る補
助輪26A,26Bと、下側の2本の送電導体1C,1
Dに乗る補助輪26C,26Dとが支持フレーム24に
支持されて設けられている。
【0012】このような送電線用スペーサ取付け装置1
4では、例えば先に牽引装置16をクレーン等で吊り上
げて少なくとも上部に存在する駆動輪15が上側の送電
導体1A,1B上に乗って自走するようにセットする。
次に、牽引装置16の後ろ側で上側の送電導体1A,1
Bの相互間隔を導体間隔拡大機構で広げた状態で、複数
の送電線用スペーサ2を支持した搬機17を上側の送電
導体1A,1Bより上に吊り上げてから牽引装置16の
後ろ側で上側の送電導体1A,1Bの間から吊り下ろし
て、該搬機17の下側のローラ20を下側の送電導体1
C,1Dの上に乗せ、しかる後に導体間隔拡大機構を縮
めて上側の送電導体1A,1Bの間隔を元の間隔に戻
し、上側の送電導体1A,1Bの上に上側のローラ20
を乗せる。次に、牽引装置16の後部に搬機17を連結
する。
【0013】かかる状態で、送電線用スペーサ取付け装
置14の牽引装置16で搬機17を牽引させながら、該
牽引装置16をプログラム制御により走行させて、所定
の距離走行させたなら一時停止させる。この一時停止状
態で、スペーサ押出し装置23で搬機17上の各送電線
用スペーサ2を全体的に後方に押して1つの送電線用ス
ペーサ2を搬機17から離脱させる。かくすると、クラ
ンプ開きガイド体21が作用しなくなるので、各導体ク
ランプ具4A〜4Dの導体把持部8内に、対応する送電
導体1A〜1Dが入り込み、軽く閉じた状態になる。次
に、上側の導体クランプ具4A,4Bをクランプ閉じ機
構25A,25Bで挟持してロック具9のロック部材9
Aの先端を前述した図10(B)に示すように可動クラ
ンプアーム6の孔13に押し込んでロック片9Bにより
可動クランプアーム6が開かないようにロックする。次
に、下側の導体クランプ具4C,4Dをクランプ閉じ機
構25C,25Dて挟持してロック具9のロック部材9
Aの先端を同様に可動クランプアーム6の孔13に押し
込んでロック片9Bで可動クランプアーム6が開かない
ようにロックする。各導体クランプ具4A〜4Dのロッ
クが終了したら牽引装置16を所定の距離走行させ同様
の動作を繰り返して送電線用スペーサ2を多導体架空送
電線1に順次取付ける。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
クランプ閉じ機構25A〜25Dにあっては、各導体ク
ランプ具4A〜4Dを閉じてロックする場合、図14に
示すようにロック具9のロック部材9Aの基端を斜線部
27で受け、導体クランプ具4A〜4Dの可動クランプ
アーム6の先端部側を矢印28で示す方向に押圧するこ
とにより行っていたので、図15に示すように斜線部2
7で基端が受けられるロック部材9Aの中心軸線9Aa
に対して可動クランプアーム6の先端部側に加える力の
位置が寸法Lだけずれることになり、換言すれば支持点
と荷重点の位置が荷重を加える方向からみて寸法Lだけ
ずれることになり、その結果、従来のクランプ閉じ機構
25A〜25Dで各導体クランプ具4A〜4Dの閉じ操
作をする際には該導体クランプ具4A〜4Dが図16に
矢印29に示すように回転してしまい、空中でのロック
操作がやり難い問題点があった。
【0015】本発明の目的は、空中でのロック操作がや
り易い架空送電線用スペーサの導体クランプ具ロック操
作装置を提供することにある。
【0016】本発明の他の目的は、多導体架空送電線用
の架空送電線用スペーサであっても、各導体クランプ具
の空中でのロック操作がやり易い架空送電線用スペーサ
の導体クランプ具ロック操作装置を提供することにあ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、スペーサフレームに導体クランプ具が取付けられ、
該導体クランプ具はスペーサフレームに支持された固定
クランプアームと、該固定クランプアームの先端に蝶番
を介して開閉自在に連結された可動クランプアームと、
固定クランプアームの基部から横向きにロック部材が可
動可能に突設されていて可動クランプアームの先端側と
固定クランプアームの基部側とが相対的に接近する方向
に押圧された際に該ロック部材に可動クランプアームの
先端側をロックするロック具とを備えて構成されている
架空送電線用スペーサの導体クランプ具を、固定クラン
プアームと可動クランプアームとで送電導体を把持する
状態で、固定クランプアームの基部側と可動クランプア
ームの先端側とを相対的に接近する方向に押圧すること
により可動クランプアームの先端側をロック具で固定ク
ランプアームの基部側にロックするための架空送電線用
スペーサの導体クランプ具ロック操作装置を改良するも
のである。
【0018】請求項1に記載の架空送電線用スペーサの
導体クランプ具ロック操作装置においては、ロック操作
装置フレームには、固定クランプアームの基部と可動ク
ランプアームの先端側部とを受ける1対の受け部と、こ
れら1対の受け部の間に対向する位置でロック部材の基
端を押圧する押圧手段とが設けられていることを特徴と
する。
【0019】このように導体クランプ具の固定クランプ
アームの基部と可動クランプアームの先端側部とを1対
の受け部で受けた状態で、これら1対の受け部の間に対
向する位置でロック部材の基端を押圧手段で押圧するこ
とができ、このため導体クランプ具を回転させずにその
ロック操作を行うことができて、空中でのロック操作が
やり易い利点がある。
【0020】請求項2に記載の発明は、スペーサフレー
ムに複数の導体クランプ具が所定の間隔で取付けられ、
これら導体クランプ具はスペーサフレームに支持された
固定クランプアームと、該固定クランプアームの先端に
蝶番を介して開閉自在に連結された可動クランプアーム
と、固定クランプアームの基部から横向きにロック部材
が可動可能に突設されていて可動クランプアームの先端
側と固定クランプアームの基部側とが相対的に接近する
方向に押圧された際に該ロック部材に可動クランプアー
ムの先端側をロックするロック具とを備えてそれぞれ構
成されている架空送電線用スペーサの各導体クランプ具
を、各導体クランプ具の固定クランプアームと可動クラ
ンプアームとで対応する送電導体を把持する状態で、固
定クランプアームの基部側と可動クランプアームの先端
側とを相対的に接近する方向に押圧することにより可動
クランプアームの先端側をロック具で固定クランプアー
ムの基部側にロックするための架空送電線用スペーサの
導体クランプ具ロック操作装置を改良するものである。
【0021】請求項2に記載の架空送電線用スペーサの
導体クランプ具ロック操作装置においては、一部が開閉
可能になっているリンク形のロック操作装置フレームを
備えている。このロック操作装置フレームには、架空送
電線用スペーサの各導体クランプ具に対応する位置毎
に、固定クランプアームの基部と可動クランプアームの
先端側部とを受ける1対の受け部と、これら1対の受け
部の間に対向する位置でロック部材の基端を押圧する押
圧手段とがそれぞれ設けられている。
【0022】このようにロック操作装置フレームには、
架空送電線用スペーサの各導体クランプ具に対応する位
置毎に、固定クランプアームの基部と可動クランプアー
ムの先端側部とを受ける1対の受け部と、これら1対の
受け部の間に対向する位置でロック部材の基端を押圧す
る押圧手段とをそれぞれ設けると、各導体クランプ具の
固定クランプアームの基部と可動クランプアームの先端
側部とを1対の受け部で受けた状態で、これら1対の受
け部の間に対向する位置でロック部材の基端を押圧手段
で押圧することができ、このため各導体クランプ具を回
転させずにそのロック操作を行うことができて、空中で
のロック操作がやり易い利点がある。また、ロック操作
装置フレームは一部が開閉可能になっているリンク形を
しているので、空中に架設されている複数の送電導体に
対して、これらを外側から一括して包囲するように配置
する作業を容易に行うことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1乃至図5は本発明に係る架空
送電線用スペーサの導体クランプ具ロック操作装置にお
ける実施の形態の一例を示したもので、図1は本例の導
体クランプ具ロック操作装置でロック操作装置フレーム
を閉じた状態を示す正面図、図2は本例の導体クランプ
具ロック操作装置でロック操作装置フレームを開いた状
態を示す正面図、図3は本例の導体クランプ具ロック操
作装置と架空送電線用スペーサとの関係を示す斜視図、
図4は本例の導体クランプ具ロック操作装置と架空送電
線用スペーサとの関係を示す側面図、図5は本例の導体
クランプ具ロック操作装置で1つの導体ロック具をロッ
クする操作を行う1対の受け部と押圧手段との関係を示
す側面図である。
【0024】この架空送電線用スペーサの導体クランプ
具ロック操作装置50においては、一部が開閉可能にな
っているリンク形のロック操作装置フレーム30を備え
ている。このロック操作装置フレーム30は、4本の同
じ長さのリンクアーム31と、これらリンクアーム31
より長さの短い4本の同じ長さのリンクアーム32と
が、交互に連結ピン33で屈曲可能に連結されて八角形
状をなすように構成されている。
【0025】このようなロック操作装置フレーム30に
は、長さが長いリンクアーム31毎にその内側に直角三
角形状に張り出して山形取付け座34がそれぞれ設けら
れている。山形取付け座34は、1対の取付けアーム3
5の各先端を連結ピン36で連結し、これら1対の取付
けアーム35の各基端を連結ピン33でロック操作装置
フレーム30に連結することにより構成されている。ま
た、各取付けアーム35は、長さが短いリンクアーム3
2に連結アーム37と連結ピン38とで連結され、取付
けアーム35と長さが短いリンクアーム32とが直角形
をなすように固定されている。
【0026】長さが短いリンクアーム32の両端に直角
に存在して相互に対向する各1対の取付けアーム35に
は、架空送電線用スペーサ2の各導体クランプ具4A〜
4Dに対応する位置毎に、固定クランプアーム5の基部
と可動クランプアーム6の先端側部とを受ける1対の受
け部39A,39Bと、これら1対の受け部39A,3
9Bの間に対向する位置でロック部材9Aの基端をピス
トンロッドからなる押圧部材40Aで押圧する油圧シリ
ンダよりなる押圧手段40とがそれぞれ設けられてい
る。換言すれば、隣接する山形取付け座34のうちの一
方の山形取付け座34の取付けアーム35に1対の受け
部39A,39Bが取付けられ、隣接する山形取付け座
34のうちの他方の山形取付け座34の取付けアーム3
5に押圧手段40が取付けられている。
【0027】このような構成の閉ループ形をしたロック
操作装置フレーム30は、図1で黒丸で示した連結ピン
33と連結ピン36とを外すことにより、図2に示すよ
うにループを開いて空中の4条の送電導体1A〜1Dを
包囲して取付けることができるようになっている。
【0028】また、このロック操作装置フレーム30の
上側のリンクアーム31における両端の連結ピン33に
は、図3及び図4に示すように、ローラホルダー41を
介してローラ42が回転自在に支持されている。なお、
図3で左側のローラホルダー41とローラ42は、図面
の都合上図示していない。これら1対のローラ42は、
空中の4条の送電導体1A〜1Dのうちの上側の送電導
体1A,1Bの上に乗ってロック操作装置フレーム30
を支えるようになっている。
【0029】図6乃至図8は本発明に係る架空送電線用
スペーサの導体クランプ具ロック操作装置における実施
の形態の一例における搬機との連結関係と、該搬機とス
ペーサ押出し装置との関係を示したもので、図6及び図
7は本発明に係る架空送電線用スペーサの導体クランプ
具ロック操作装置と搬機との連結関係を示す側面図及び
斜視図、図8は搬機とスペーサ押出し装置との関係を示
す斜視図である。
【0030】スペーサ押出し装置23は、搬機17の四
角形のスペーサフレーム18の四隅から後方に延びたス
ペーサ載置部19を回り止め手段を兼ねた摺動ガイドと
して移動可能であって送電線用スペーサ2を押出す押出
し板43と、この押出し板43の中央に設けられたナッ
ト部材44と、このナット部材44にネジ結合で貫通さ
れたボールネジ45と、このボールネジ45を回転させ
る油圧モータ46とを備えて構成されている。
【0031】前述した構成の導体クランプ具ロック操作
装置50は、その1対のローラ42が空中の4条の送電
導体1A〜1Dのうちの上側の送電導体1A,1Bの上
に乗って荷重が支えられた状態で、そのロック操作装置
フレーム30を連結具47で搬機17のスペーサ載置部
19の後端下部に連結され、牽引装置16により牽引走
行を受けるようになっている。
【0032】次に、本例の導体クランプ具ロック操作装
置50を備えた送電線用スペーサ取付け装置14の動作
を説明する。
【0033】前述したと同様に、送電線用スペーサ取付
け装置14の牽引装置16で搬機17を牽引させなが
ら、該牽引装置16をプログラム制御により走行させ
て、所定の距離走行させたなら一時停止させる。この一
時停止状態で、スペーサ押出し装置23で搬機17上の
各送電線用スペーサ2を全体的に後方に押して1つの送
電線用スペーサ2を搬機17から離脱させる。かくする
と、クランプ開きガイド体21が作用しなくなるので、
各導体クランプ具4A〜4Dの導体把持部8内に、対応
する導体1A〜1Dが入り込み、軽く閉じた状態にな
る。
【0034】かかる状態で、搬機17から離脱した送電
線用スペーサ2は、図3に示すように導体クランプ具ロ
ック操作装置50のロック操作装置フレーム30内に入
り、該送電線用スペーサ2の導体クランプ具4A〜4D
が対応する1対の受け部39A,39Bと押圧手段40
との間に入って、図5に示すように固定クランプアーム
5の基部と可動クランプアーム6の先端側部とが1対の
受け部39A,39Bで受けられ、これら1対の受け部
39A,39Bの間に対向する位置でロック部材9Aの
基端を押圧手段40で押圧できる状態になる。この状態
が図示しないセンサで確認されると、油圧シリンダより
なる押圧手段40が作動してピストンロッドからなる押
圧部材40Aが押出され、ロック部材9Aの基端を押圧
する。このため各導体クランプ具4A〜4Dを回転させ
ずに固定クランプアーム5の基部と可動クランプアーム
6の先端側部とをロック具9でロックする操作を行うこ
とができて、空中でのロック操作がやり易い利点があ
る。
【0035】各導体クランプ具4A〜4Dのロックが終
了したら牽引装置16を所定の距離走行させ同様の動作
を繰り返して送電線用スペーサ2を多導体架空送電線1
に順次取付ける。
【0036】特に、本例のロック操作装置フレーム30
は、図2に示すように一部が開閉可能になっているリン
ク形をしているので、空中に架設されている複数の送電
導体1A〜1Dに対して、これらを外側から一括して包
囲するように配置する作業を容易に行うことができる。
【0037】上記例では、4導体用の送電線用スペーサ
2の各導体クランプ具4A〜4Dをロックする導体クラ
ンプ具ロック操作装置50について示したが、本発明は
これに限定されるものではなく、例えば2導体単位で導
体間隔を保持する2導体用の送電線用スペーサの各導体
クランプ具をロックする導体クランプ具ロック操作装置
についても同様に適用することができる。
【0038】また、牽引装置16としては、自走式の宙
乗機を用いることもできる。
【0039】
【発明の効果】本発明に係る架空送電線用スペーサの導
体クランプ具ロック操作装置においては、導体クランプ
具の固定クランプアームの基部と可動クランプアームの
先端側部とを1対の受け部で受けた状態で、これら1対
の受け部の間に対向する位置でロック部材の基端を押圧
手段で押圧するので、導体クランプ具を回転させずにそ
のロック操作を行うことができて、空中でのロック操作
がやり易い利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る架空送電線用スペーサの導体クラ
ンプ具ロック操作装置における実施の形態の一例でロッ
ク操作装置フレームを閉じた状態の正面図である。
【図2】本例の導体クランプ具ロック操作装置でロック
操作装置フレームを開いた状態を示す正面図である。
【図3】本例の導体クランプ具ロック操作装置と架空送
電線用スペーサとの関係を示す斜視図である。
【図4】本例の導体クランプ具ロック操作装置と架空送
電線用スペーサとの関係を示す側面図である。
【図5】本例の導体クランプ具ロック操作装置で1つの
導体ロック具をロックする操作を行う1対の受け部と押
圧手段との関係を示す側面図である。
【図6】本発明に係る架空送電線用スペーサの導体クラ
ンプ具ロック操作装置における実施の形態の一例におけ
る搬機との連結関係を示す側面図である。
【図7】本発明に係る架空送電線用スペーサの導体クラ
ンプ具ロック操作装置における実施の形態の一例におけ
る搬機との連結関係を示す斜視図である。
【図8】本例の導体クランプ具ロック操作装置を組み込
む送電線用スペーサ取付け装置での搬機とスペーサ押出
し装置との関係を示す斜視図である。
【図9】送電線用スペーサの一例を示す正面図である。
【図10】(A)(B)は図9に示す送電線用スペーサ
で用いているロック具によるロック前の状態を示す横断
面図及びロック後の状態を示す横断面図である。
【図11】従来の送電線用スペーサ取付け装置の構成を
示す側面図である。
【図12】(A)〜(C)は図11に示す送電線用スペ
ーサ取付け装置で用いている搬機の構成を示したもの
で、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は(A)
に示す搬機のスペーサ載置部の構成を示す拡大正面図で
ある。
【図13】図12に示す搬機のスペーサ載置部に送電線
用スペーサを取付けた状態を示す正面図である。
【図14】送電線用スペーサで用いているロック具に対
する従来のロック操作のための力の作用位置を示す説明
図である。
【図15】図14の状態でロック具にロック操作のため
の力を作用させたときの支持点と荷重点とのずれを示す
説明図である。
【図16】送電線用スペーサで用いているロック具に対
して従来ロック操作力を作用させたときのロック具の回
転を示す説明図である。
【符号の説明】
1A〜1D 送電導体 2 送電線用スペーサ 3 スペーサフレーム 4A〜4D 導体クランプ具 5 固定クランプアーム 6 可動クランプアーム 7 蝶番 8 導体把持部 9 ロック具 9A ロック部材 9B ロック片 10 孔 11 コイルバネ 12 ピン 13 孔 14 送電線用スペーサ取付け装置 15 駆動輪 16 牽引装置 17 搬機 18 スペーサフレーム 19 スペーサ載置部 20 ローラ 21 クランプ開きガイド体 22 クランプ支持体 23 スペーサ押出し装置 24 支持フレーム 25A〜25D クランプ閉じ機構 26A〜26D 補助輪 27 斜線部 28,29 矢印 30 ロック操作装置フレーム 31,32 リンクアーム 33 連結ピン 34 山形取付け座 35 取付けアーム 36 連結ピン 37 連結アーム 38 連結ピン 39A,39B 受け部 40 押圧手段 40A 押圧部材 41 ローラホルダー 42 ローラ 44 ナット部材 45 ボールネジ 46 油圧モータ 47 連結具 50 導体クランプ具ロック操作装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スペーサフレームに導体クランプ具が取
    付けられ、前記導体クランプ具は前記スペーサフレーム
    に支持された固定クランプアームと、前記固定クランプ
    アームの先端に蝶番を介して開閉自在に連結された可動
    クランプアームと、前記固定クランプアームの基部から
    横向きにロック部材が可動可能に突設されていて前記可
    動クランプアームの先端側と前記固定クランプアームの
    基部側とが相対的に接近する方向に押圧された際に該ロ
    ック部材に前記可動クランプアームの先端側をロックす
    るロック具とを備えて構成されている架空送電線用スペ
    ーサの前記導体クランプ具を、前記固定クランプアーム
    と前記可動クランプアームとで送電導体を把持する状態
    で、前記固定クランプアームの基部側と前記可動クラン
    プアームの先端側とを相対的に接近する方向に押圧する
    ことにより前記可動クランプアームの先端側を前記ロッ
    ク具で前記固定クランプアームの基部側にロックするた
    めの架空送電線用スペーサの導体クランプ具ロック操作
    装置において、 ロック操作装置フレームには、前記固定クランプアーム
    の基部と前記可動クランプアームの先端側部とを受ける
    1対の受け部と、これら1対の受け部の間に対向する位
    置で前記ロック部材の基端を押圧する押圧手段とが設け
    られていることを特徴とする架空送電線用スペーサの導
    体クランプ具ロック操作装置。
  2. 【請求項2】 スペーサフレームに複数の導体クランプ
    具が所定の間隔で取付けられ、これら導体クランプ具は
    前記スペーサフレームに支持された固定クランプアーム
    と、前記固定クランプアームの先端に蝶番を介して開閉
    自在に連結された可動クランプアームと、前記固定クラ
    ンプアームの基部から横向きにロック部材が可動可能に
    突設されていて前記可動クランプアームの先端側と前記
    固定クランプアームの基部側とが相対的に接近する方向
    に押圧された際に該ロック部材に前記可動クランプアー
    ムの先端側をロックするロック具とを備えてそれぞれ構
    成されている架空送電線用スペーサの前記各導体クラン
    プ具を、前記各導体クランプ具の前記固定クランプアー
    ムと前記可動クランプアームとで対応する送電導体を把
    持する状態で、前記固定クランプアームの基部側と前記
    可動クランプアームの先端側とを相対的に接近する方向
    に押圧することにより前記可動クランプアームの先端側
    を前記ロック具で前記固定クランプアームの基部側にロ
    ックするための架空送電線用スペーサの導体クランプ具
    ロック操作装置において、 一部が開閉可能になっているリンク形のロック操作装置
    フレームを備え、該ロック操作装置フレームには前記架
    空送電線用スペーサの前記各導体クランプ具に対応する
    位置毎に、前記固定クランプアームの基部と前記可動ク
    ランプアームの先端側部とを受ける1対の受け部と、こ
    れら1対の受け部の間に対向する位置で前記ロック部材
    の基端を押圧する押圧手段とがそれぞれ設けられている
    ことを特徴とする架空送電線用スペーサの導体クランプ
    具ロック操作装置。
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