JP2000227822A - 電子機器冷却装置およびその電子機器冷却装置が使用される電子機器に配置されるキーボード装置 - Google Patents

電子機器冷却装置およびその電子機器冷却装置が使用される電子機器に配置されるキーボード装置

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JP2000227822A
JP2000227822A JP11030534A JP3053499A JP2000227822A JP 2000227822 A JP2000227822 A JP 2000227822A JP 11030534 A JP11030534 A JP 11030534A JP 3053499 A JP3053499 A JP 3053499A JP 2000227822 A JP2000227822 A JP 2000227822A
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heat
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keyboard
heat sink
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JP11030534A
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English (en)
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Isao Mochizuki
勲 望月
Mitsumasa Kako
光政 加古
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子機器を薄型化しつつ、装置全体としての
製造コストを低減することができる電子機器冷却装置、
及び、その電子機器冷却装置が使用される電子機器に付
設されるキーボード装置を提供すること。 【解決手段】 冷却ユニット10は、ノート型PC1内
部で発熱するCPU19に接続される吸熱板21及びヒ
ートパイプ23によりヒートシンク24へ熱が移送さ
れ、かかる熱移送によりヒートシンク24が加熱され
る。加熱されたヒートシンク24は、そのファン支持部
24dにより傾斜角度αだけ傾けられた冷却ファン25
による送風を受けて強制空冷され、かかる強制空冷によ
り温められた空気Aは、排気通路24eにより略水平方
向へ向けて案内され、排気口8から筺体2の外部へ排気
される。この排気により、キーボード4におけるCPU
19の上方に位置する部分が局所的に加熱されることが
防止され、その結果、操作者の指先に不快感を与えるこ
とが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パーソナルコンピ
ュータ等の電子機器に使用され、その電子機器に搭載さ
れる制御部品を冷却する電子機器冷却装置、及び、その
電子機器冷却装置が使用される電子機器に付設されるキ
ーボード装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ノート型ワードプロセッサやノート型パ
ーソナルコンピュータなどの薄型電子機器は、何処へで
も持ち運んで、その操作をすることができるという優れ
た携帯性を有することから近年著しく普及している。こ
の薄型電子機器は、その内部に各種演算処理を行うCP
Uなどの電子部品(制御部品)が搭載されている。これ
らの電子部品は、その稼働時に発熱するため電子機器内
部の気温が上昇し、この気温の上昇により電子部品が誤
作動することがあった。そこで、このような電子部品の
誤作動を防止するために、電子機器の電子部品を冷却す
る方法が種々提案されており、例えば、例えば、遠心方
式ファンなどの遠心方式送風装置を用いた冷却装置が提
案されている。
【0003】この冷却装置は、主に、CPUなどの電子
部品に取着される吸熱板と、その吸熱板に一端側が接続
されるヒートパイプと、そのヒートパイプの他端側に接
続されるヒートシンクと、そのヒートシンクへ送風する
遠心方式送風装置とを備えている。この冷却装置によれ
ば、CPUなどの電子部品の発生する熱は、吸熱板を介
して熱伝導によりヒートパイプに伝わり、かかるヒート
パイプ内の熱媒体を介してヒートシンクへと伝熱され
る。一方、遠心方式送風装置は、その羽根車の回転軸が
上下(垂直)方向へ向けられており、その羽根車の回転
により羽根車下方から流入した空気が羽根車の回転方
向、即ち、略水平方向へ向けて流出される。この気体の
流出方向下流側にはヒートシンクが配設されており、そ
のヒートシンクが羽根車による送風により冷却されて、
CPUなどの電子部品の冷却が行われるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た遠心方式送風装置を使用した冷却装置では、その遠心
方式ファンなどの遠心方式送風装置が軸流ファンなどの
軸流送風装置に比べて高価であるため、かかる冷却装置
全体としての製造コストが増加してしまい、その結果、
かかる冷却装置が使用される電子機器全体としての製造
コストが増加してしまうという問題点があった。
【0005】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、電子機器を薄型化しつつ、装置
全体としての製造コストを低減することができる電子機
器冷却装置、及び、その電子機器冷却装置が使用される
電子機器に付設されるキーボード装置を提供することを
目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に請求項1記載の電子機器冷却装置は、パーソナルコン
ピュータなどの電子機器内部に搭載される制御部品に直
接又は間接的に接続され、その制御部品の発生する熱が
伝えられるヒートシンクと、そのヒートシンクへ気体を
送風する羽根車と、その羽根車を回転駆動させる駆動装
置とを有し、その駆動装置による前記羽根車の回転駆動
によりその羽根車の回転軸方向へ気体を送風する軸流送
風装置とを備え、前記ヒートシンクは、前記羽根車の回
転軸を電子機器における垂直方向に対して傾けつつ前記
軸流送風装置を支持する支持部と、その支持部により支
持される前記軸流送風装置によって送風された気体を略
水平方向へ案内し前記電子機器の外部へ流出させる排気
流路とを備えている。
【0007】この請求項1記載の電子機器冷却装置によ
れば、パーソナルコンピュータなどの電子機器内部に搭
載された制御部品が発生する熱はヒートシンクに伝えら
れる。一方、軸流送風装置は、その羽根車が駆動装置に
より回転駆動されることによって、その羽根車により気
体を羽根車の回転軸方向へ送風する。羽根車により送風
される気体は制御部品により加熱されたヒートシンクへ
向けて送られ、この送風によりヒートシンクが冷却され
る。ヒートシンクを冷却した気体は、ヒートシンクの排
気通路により略水平方向へ向けて案内され、その排気通
路を通過して電子機器の外部へ流出される。
【0008】軸流送風装置は、ヒートシンクの支持部に
より、その羽根車の回転軸を電子機器における垂直方向
に対して傾けつつ支持されている。よって、羽根車の回
転軸を略水平な状態で軸流送風装置を配置する場合に比
べて、軸流送風装置の設置高さが小さくされる。しか
も、ヒートシンクの冷却には、遠心ファンなどの遠心式
送風装置に比べて安価な軸流送風装置が使用されるの
で、電子機器冷却装置全体としての製造コストが低減さ
れる。
【0009】請求項2記載の電子機器冷却装置は、請求
項1記載の電子機器冷却装置において、前記制御部品に
当接しつつ取着可能に形成され、その制御部品が発生す
る熱を吸熱する吸熱材と、その吸熱材およびヒートシン
クにそれぞれ接続され、前記吸熱材により吸熱された熱
を前記ヒートシンクへ移送する熱移送部材とを備えてお
り、前記ヒートシンクは、その熱移送部材が嵌合可能に
形成され、かつ、その熱移送部材を嵌合するために一面
が開放された取付凹部を備えており、前記軸流送風装置
は、前記羽根車を回転可能に収容する熱伝導性材料で形
成された収容ケース体を備え、その収容ケース体により
前記取付凹部の開放面を覆いつつ前記熱移送部材と当接
可能に形成されている。
【0010】この請求項2記載の電子機器冷却装置によ
れば、請求項1記載の電子機器冷却装置と同様に作用す
る上、制御部品が発生する熱は、吸熱材により吸熱さ
れ、熱移送部材へ伝えられる。この熱移送部材はヒート
シンクの取付凹部に嵌合されており、かかる取付凹部を
介して熱移送部材により移送された熱がヒートシンクへ
伝えられる。一方、ヒートシンクは、その取付凹部の一
面が熱移送部材を嵌合するために開放されるとともに、
この開放面が支持部により支持される軸流送風装置の収
容ケース体により覆われる。しかも、この収容ケース体
は熱伝導性材料で形成され、かつ、熱移送部材に当接さ
れるので、熱移送部材により移送された熱が軸流送風装
置の収容ケース体にも伝えられる。このようにヒートシ
ンク及び収容ケース体に伝えられた熱は、軸流送風装置
における羽根車の回転駆動により冷却されて放熱され
る。
【0011】請求項3記載の電子機器冷却装置は、請求
項2記載の電子機器冷却装置において、前記ヒートシン
クには、前記取付凹部が2以上設けられており、その2
以上の取付凹部には前記熱移送部材がそれぞれ嵌合され
ている。
【0012】この請求項3記載の電子機器冷却装置によ
れば、請求項2記載の電子機器冷却装置と同様に作用す
る上、ヒートシンクに設けられた2以上の取付凹部に
は、熱移送部材がそれぞれ嵌合されるので、制御部品か
らヒートシンクへ移送される熱量が増加される。
【0013】請求項4記載の電子機器冷却装置は、請求
項1から3のいずれかに記載の電子機器冷却装置におい
て、前記ヒートシンクは、前記軸流送風装置を支持する
支持部が複数設けられている。
【0014】請求項5記載の電子機器冷却装置は、請求
項1から4のいずれかに記載の電子機器冷却装置におい
て、前記ヒートシンク又は収容ケース体は、アルミニウ
ムなどの熱伝導率が大きく、かつ、比熱容量が小さな金
属材料で形成されている。
【0015】請求項6記載のキーボード装置は、請求項
1から5のいずれかに記載の電子機器冷却装置が使用さ
れる電子機器に配置され、キートップと、そのキートッ
プを支持しつつ上下方向に案内移動させる案内支持部材
と、その案内支持部材が取り付けられるホルダ部材と、
そのホルダ部材に取り付けられる前記案内支持部材によ
る前記キートップの上下動に伴ってスイッチング動作を
行うスイッチング部材とを備え、前記ホルダ部材の下方
であって前記制御部品の上方に敷設され、その制御部品
に直接又は間接的に接続可能な熱伝導性材料で形成され
た熱遮蔽部材と、その熱遮蔽部材に前記制御部品を固着
する固着部材と、その固着部材により前記制御部品が固
着される前記熱遮蔽部材に前記ホルダ部材を着脱可能に
連結する連結部材と、その連結部材により前記ホルダ部
材および熱遮蔽部材間に設けられる空隙とを備えてい
る。
【0016】この請求項6記載のキーボード装置によれ
ば、キートップが押下されると、その押下に伴って案内
支持部材が下降され、キートップの下降動作が案内され
る。キートップの下降動作とともに、スイッチング部材
によってオンされスイッチング動作が行われる。一方、
キートップの押下が解除されると、キートップは案内支
持部により案内されつつ上昇動作して、元の位置に復帰
する。このキートップの上下動を案内する案内支持部材
が取り付けられるホルダ部材の下方には熱遮蔽部材が敷
設されている。この熱遮蔽部材には電子機器の制御部品
が固着部材を介して直接又は間接的に接続されつつ固着
されており、この熱遮蔽部材を介して制御部品の発生す
る熱が放熱される。
【0017】また、ホルダ部材と熱遮蔽部材との間には
連結部材により空隙が設けられ、かかる空隙内にある空
気などの気体により断熱されるので、熱遮蔽部材に伝え
られた熱がホルダ部材に伝わることが防止され、キート
ップを押下する操作者の手先に不快感を与えることが防
止される。しかも、熱遮蔽部材は連結部材によりホルダ
部材に着脱可能に連結されるので、熱遮蔽部材からホル
ダ部材を取り外すことにより、固着部材によって制御部
品が容易に固着されるのである。
【0018】請求項7記載のキーボード装置は、請求項
6記載のキーボード装置において、前記連結部材は、前
記ホルダ部材の一側縁から外方へ向けて突設される係合
突起と、その係合突起に対応して前記熱遮蔽部材に設け
られその係合突起が挿入可能に形成される係合凹部と、
前記ホルダ部材における前記係合突起の突設側と反対側
縁から外方へ向けて突設される固定突起と、その固定突
起に対応して前記熱遮蔽部材に揺動可能に連結され、そ
の熱遮蔽部材へ向けて前記固定突起を押圧しつつ挟持す
る押圧部材とを備えている。
【0019】この請求項7記載のキーボード装置によれ
ば、請求項6記載のキーボード装置と同様に作用する
上、ホルダ部材を熱遮蔽部材に装着する場合には、ホル
ダ部材の係合突起が熱遮蔽部材の係合凹部に挿入されて
係合される。一方、係合凹部への係合突起の挿入後、ホ
ルダ部材の固定突起へ向けて熱遮蔽部材の押圧部材を揺
動させることによって、ホルダ部材の固定突起が押圧部
材により熱遮蔽部材へ向けて押圧されつつ挟持され、ホ
ルダ部材が熱遮蔽部材に固定される。
【0020】請求項8記載のキーボード装置は、請求項
1から5のいずれかに記載の電子機器冷却装置が使用さ
れる電子機器に配置され、キートップと、そのキートッ
プを支持しつつ上下方向に案内移動させる案内支持部材
と、その案内支持部材が取り付けられるホルダ部材と、
そのホルダ部材に取り付けられる前記案内支持部材によ
る前記キートップの上下動に伴ってスイッチング動作を
行うスイッチング部材とを備え、前記ホルダ部材の下方
であって前記制御部品の上方に敷設され、その制御部品
に直接又は間接的に接続可能な熱伝導性材料で形成され
た熱遮蔽部材と、その熱遮蔽部材に前記制御部品を固着
する固着部材と、その固着部材により前記制御部品が固
着される前記熱遮蔽部材に前記ホルダ部材を可動可能に
連結する連結部材と、その連結部材により連結される前
記ホルダ部材および熱遮蔽部材間に設けられ、前記連結
部材を介して前記ホルダ部材が可動されることにより間
隙幅が変更される空隙とを備えている。
【0021】この請求項8記載のキーボード装置によれ
ば、キートップが押下されると、その押下に伴って案内
支持部材が下降され、キートップの下降動作が案内され
る。キートップの下降動作とともに、スイッチング部材
によってオンされスイッチング動作が行われる。一方、
キートップの押下が解除されると、キートップは案内支
持部により案内されつつ上昇動作して、元の位置に復帰
する。このキートップの上下動を案内する案内支持部材
が取り付けられるホルダ部材の下方には熱遮蔽部材が敷
設されている。この熱遮蔽部材には電子機器の制御部品
が固着部材を介して直接又は間接的に接続されつつ固着
されており、この熱遮蔽部材を介して制御部品の発生す
る熱が放熱される。
【0022】また、ホルダ部材と熱遮蔽部材との間には
連結部材により空隙が設けられ、かかる空隙内にある空
気などの気体により断熱されるので、熱遮蔽部材に伝え
られた熱がホルダ部材に伝わることが防止され、キート
ップを押下する操作者の手先に不快感を与えることが防
止される。
【0023】しかも、熱遮蔽部材は連結部材によりホル
ダ部材に可動可能に連結されるので、この連結部材を介
してホルダ部材を熱遮蔽部材に対して可動させることに
より、ホルダ部材および熱遮蔽部材間の空隙における間
隙幅が変更される。かかる空隙における間隙幅を変更す
ることにより、制御部品と熱遮蔽部材とが固着部材によ
り容易に固着されるのである。
【0024】請求項9記載のキーボード装置は、請求項
6から8のいずれかに記載のキーボード装置において、
前記熱遮蔽部材における前記ホルダ部材との対向面に
は、前記制御部品の固着位置に対応する部分に略凹面状
の断熱凹部が形成されている。
【0025】請求項10記載のキーボード装置は、請求
項6から9のいずれかに記載のキーボード装置におい
て、前記熱遮蔽部材は、アルミニウムなどの熱伝導率が
大きく、かつ、比熱容量が小さな金属材料で形成されて
いる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施例に
ついて、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明
のキーボード装置の一実施例であるキーボード4が設置
(配置)され、かつ、本発明の電子機器冷却装置の一実
施例である冷却ユニット10が搭載(使用)されるノー
ト型のパーソナルコンピュータ(以下、単にPCと称
す)1の外観斜視図である。ノート型PC1は、キーボ
ード4が上部に設置される筺体2と、その筺体2におけ
るキーボード4設置面との対向面に液晶ディスプレイ
(LCD)(図示せず)が装着された表示パネル3とを
備えている。
【0027】筺体2は、キーボード4や後述する冷却ユ
ニット10(図3参照)、及び、ノート型PC1の各種
制御を行うCPU19(図3参照)などの電子部品が搭
載される制御基板20(図3参照)を収容するものであ
り、合成樹脂材料で略中空箱状体に形成されている。こ
の筺体2は、その上面にキーボード4を設置するために
略矩形状の開口である設置口2aが穿設されており、か
かる設置口2aからキーボード4が外部へ露出した状態
で設置されている。
【0028】キーボード4は、ノート型PC1へデータ
等を入力するための入力装置であり、その上面に操作者
により押下されるキースイッチ5が複数配置されてい
る。このキーボード4が設置された筺体2の一側には、
支持軸6が回動(揺動)可能に設けられる一方、表示パ
ネル3の一側には一対のヒンジ7,7が形成されてい
る。この一対のヒンジ7,7には、支持軸6が回転可能
にそれぞれ軸通されており、これらの支持軸6及び一対
のヒンジ7,7を介して表示パネル3が筺体2に開閉可
能に支持されている。尚、キーボード4によりノート型
PC1へ入力されたデータ等は、表示パネル3のLCD
に表示される。
【0029】筺体2の側面には、その内部と連通する排
気口8が穿設されており、この排気口8の奥側にノート
型PC1に搭載される冷却ユニット10(後述する)が
配設されている。尚、冷却ユニット10の詳細について
は後述する。
【0030】次に、図2を参照して、キーボード4に複
数配置される各キースイッチ5の構成について説明す
る。図2は、キースイッチ5のキートップ11非押下状
態(非押下時)における側断面図である。図2に示すよ
うに、キースイッチ5は、上面に文字や記号が表示され
たキートップ11を備えている。キートップ11の下面
には、係止部11a,11bが形成され、その係止部1
1a,11bには、交叉部12aにて回動自在に側面視
略X字状に交叉された案内支持部材12の上側係止ピン
12b,12bがそれぞれ回動係止または摺動係止され
ている。
【0031】案内支持部材12の下方には、上面視略矩
形平板状に形成されたホルダ部材13が配設されてい
る。ホルダ部材13の上面には、キートップ11の係止
部11a,11bに対応して係止部13a,13bが形
成され、この係止部13a,13bには、案内支持部材
12の下側係止ピン12c,12cがそれぞれ回動係止
または摺動係止されている。
【0032】また、ホルダ部材13の上面には、係止部
13a,13bの形成位置を避けるようにしてキーボー
ド基板14が載置されている。このキーボード基板14
は、、その上面に回路パターン(図示せず)や一対の固
定電極15,15が形成されており、この一対の固定電
極15,15に覆い被さるようにして弾性復元性を備え
た逆カップ状のラバースプリング16が貼着されてい
る。ラバースプリング16は、案内支持部材12の交叉
部12aの下方に配設され、その弾性復元力により非押
下時のキートップ11を上方へ付勢するものである。ま
た、ラバースプリング16の中央部下面には、導電性を
有する可動電極17が形成されており、キートップ11
が押下され、交叉部12aによりラバースプリング16
が座屈すると、その可動電極17によって、一対の固定
電極15,15が短絡され、スイッチング動作が行われ
るのである。
【0033】次に、図3を参照して、ノート型PC1に
おける筺体2の内部構造について説明する。図3は、ノ
ート型PC1の筺体2の部分的な側断面図であり、筺体
2内から排気される空気(気体)Aの流路を2点鎖線で
図示している。なお、図3では、キーボード4のホルダ
部材13に複数配置されるキースイッチ5の一部を省略
して図示している。
【0034】筺体2の上部には、上述したキースイッチ
5が複数配置されたキーボード4のホルダ部材13が設
置されている。このホルダ部材13は、例えば、板厚が
略0.4mmのアルミニウム合金などの熱伝導性を有す
る金属材料をプレス加工することにより上述した係止部
13a,13bが形成されており、これらの係止部13
a,13bがキースイッチ5毎に設けられている。
【0035】即ち、複数のキースイッチ5を備えたキー
ボード4には、係止部13a,13bが各キースイッチ
5に対応して形成されている。このように、ホルダ部材
13には、複数のキースイッチ5を配置するために複数
の係止部13a,13bが形成されるので、その結果、
空気Aとの接触面積が大きくされる。よって、後述する
支持板18とともに、CPU19などの電子部品の発熱
により加熱された筺体2内の空気Aの放熱を行うことが
できるのである。
【0036】ホルダ部材13の下方には、ホルダ部材1
3を支持するために上面視略矩形平板状に形成された支
持板18が敷設されている。この支持板18は、ホルダ
部材13と同様に、例えば、板厚が略0.4mmのアル
ミニウム合金などの熱伝導性を有する金属材料で形成さ
れており、その下方には、ノート型PC1の制御を行う
CPU19などの電子部品が搭載された制御基板20が
収容されている。
【0037】このように、ホルダ部材13の下方に支持
板18を敷設することにより、例えば、キーボード4の
上方から誤って飲み物などの液体が滴下され、かかる液
体がホルダ部材13における係止部13a,13bの形
成部分からホルダ部材13の下方へ浸入し制御基板20
へ滴下することを防止することができる。よって、制御
基板20へ滴下する液体による回路パターンのショート
(短絡)が防止され、CPU19などの故障を防止する
ことができるのである。
【0038】支持板18の上面には、略円柱状のスペー
サ18aが上方へ向けて複数突設されており、これらの
複数のスペーサ18aによりホルダ部材13と支持板1
8との対向面間にスペーサ18aの上下方向(図3の上
下方向)高さ分の空隙W1が形成されている。尚、各ス
ペーサ18aの上下方向高さは、例えば、ホルダ部材1
3と支持板18との対向面間における空隙W1が略0.
5mmとなるようにされている。
【0039】このように、スペーサ18aにより空隙W
1を形成することによって、ホルダ部材13と支持板1
8との間に空気層が形成されるので、かかる空気層によ
りホルダ部材13及び支持板18間の断熱を行うことが
できる。よって、後述するCPU19の発熱により支持
板18に伝えられる熱のホルダ部材13への直接的な熱
伝導を防止し、キーボード4の高温化を防止することが
できる。従って、キースイッチ5を押下する操作者の指
先への不快感を与えることを防止することができるので
ある。
【0040】制御基板20には、コンデンサ20aや抵
抗器20bなどの部品が搭載されており、これらの部品
が制御基板20上面に形成される回路パターン(図示せ
ず)により電気的に接続されている。また、制御基板2
0の上面にはCPU19が着脱可能に装着されるソケッ
ト20cが配設されており、かかるソケット20cの上
部にCPU19が装着されることにより、CPU19が
回路パターンに電気的に接続され、PC1の各種制御を
行う制御回路が構成されている。
【0041】CPU19の上面には、略矩形平板状の吸
熱板21が当接しつつ取着されている。この吸熱板21
は、CPU19が稼動時に発生する熱を支持板18に伝
える部材であり、熱伝導性を有するアルミ合金などの金
属材料で形成されている。吸熱板21の上面には、支持
板18の下面が当接されており、この支持板18におけ
る吸熱板21の当接部分、即ち、CPU19の配設位置
に対応する部分には上面視略矩形状の開口18bが穿設
されている(図5参照)。この開口18bが穿設される
ことにより、支持板18におけるCPU19配設位置と
対応する部分は、支持板18の板厚分だけ空隙W1より
上下方向(図3の上下方向)高さが大きな空隙W2が形
成されている(W1<W2)。
【0042】このように、スペーサ18aにより空隙W
2を形成することによって、CPU19の配設位置に対
応する部分におけるホルダ部材13と支持板18との間
に形成される空気層は支持板18の板厚分だけ大きくさ
れるので、その分、かかる空気層による断熱効果を向上
させることができる。よって、CPU19の発生する熱
が吸熱板21を介して支持板18に伝熱される場合に、
かかるCPU19の上方部分が局所的に高温化すること
を防止して、かかるCPU19の上方に位置するキース
イッチ5周辺が局所的に高温化し操作者の指先に対して
不快感を与えることを防止することをができる。
【0043】また、支持板18は、アルミニウム合金な
どの熱伝導度が大きく、かつ、比熱容量が小さな金属材
料で形成されるとともに、キーボード4のホルダ部材1
3における下方の全域に亘って敷設されている。このた
め、支持板18は、吸熱板21との当接部分に伝熱され
るCPU19の発熱を、その支持板18全体に分散させ
て放熱することができる。よって、支持板18は、上述
したホルダ部材13とともに、CPU19の発熱により
加熱された筺体2内の空気Aの放熱を行うことができる
一方、CPU19の発熱を吸熱板21を介して直接的に
放熱させることができるのである。
【0044】支持板18の開口18bには、その上面か
らCPU19へ向けて4本の圧接用ビス22が挿嵌され
ており、この4本の圧接用ビス22がCPU19の四隅
に設けられた4つのビス穴19a(図5参照)にそれぞ
れねじ込まれている。このCPU19の各ビス穴19a
内にはめねじが螺刻されており、これらの4つのビス穴
19aに4本の圧接用ビス22をそれぞれねじ込むこと
により、支持板18とCPU19との間に吸熱板21を
挟み込みつつ、支持板18側にCPU19を圧接して、
支持板18、吸熱板21及びCPU19を確実に熱接合
することができるのである。なお、図3では、4本の圧
接用ビス22のうち、2本の圧接用ビス22のみを図示
する一方、CPU19の4つのビス穴19aの図示を省
略している。
【0045】次に、図3及び図4を参照して、冷却ユニ
ット10の詳細について説明する。図4(a)は、冷却
ユニット10におけるヒートシンク24から冷却ファン
25が取り外された状態でのキーボード4及び支持板1
8を裏面側から斜視した分解斜視図であり、図4(b)
は、冷却ユニット10におけるヒートシンク24に冷却
ファン25が取り付けられた状態でのキーボード4及び
支持板18を裏側面から斜視した外観斜視図である。
【0046】図4(a)に示すように、冷却ユニット1
0は、主に、上述した吸熱板21と、その吸熱板21に
より吸熱された熱を移送するヒートパイプ23と、その
ヒートパイプ23により移送される熱が伝熱されるヒー
トシンク24と、そのヒートシンク24を冷却するため
に送風を行う冷却ファン25とを備えている。上述した
吸熱板21の内部には、後述するヒートパイプ23の一
端側が嵌合可能に形成された嵌合溝21aが設けられて
いる。この嵌合溝21aは、吸熱板21内にヒートパイ
プ23を埋設するためのものであり、この嵌合溝21a
内にヒートパイプ23を嵌合させることにより吸熱板2
1にヒートパイプ23を接触させつつ接続することがで
きる。
【0047】ヒートパイプ23は、吸熱板21により吸
熱されるCPU19の熱を後述するヒートシンク24へ
移送するためのものである。このヒートパイプ23は、
例えば、アルミニウム合金、ステンレス鋼または銅など
のパイプ材の内側にガラス繊維や網状の細い銅線で形成
されたウイック材が貼付され、そのパイプ材の内部にフ
レオン、アンモニア又は水などの熱媒体が減圧され封入
されることにより構成されている。このように構成され
たヒートパイプ23によれば、そのパイプ材の一端側に
伝熱された熱は、熱媒体の蒸気潜熱の授受と、かかる熱
媒体の蒸気の移動とによって、パイプ材の他端側へ伝え
られて移送されるのである。また、かかるヒートパイプ
23の他端側は、ヒートシンク24内部に嵌合されるこ
とにより、ヒートシンク24と接続されている。
【0048】ヒートシンク24は、ヒートパイプ23に
より移送された熱を放熱するための部材であり、アルミ
ニウム合金などの熱伝導度が大きく、かつ、比熱容量が
小さな金属材料で形成されている。ヒートシンク24
は、支持板18下面の一側縁近傍(図3の左側)に2本
の取付ビス26によりねじ止めされ固着されており、ヒ
ートシンク24の一側部には、上述したヒートパイプ2
3の端部を取り付けるための略矩形板状の取付部24a
が設けられている。この取付部24aの側面(図4の左
側)にはヒートパイプ23の端部が嵌合可能な取付凹部
24bが凹設されている。
【0049】この取付凹部24bは、上述したヒートパ
イプ23の他端側を嵌合するために一側面が開放されて
おり、この開放部からヒートパイプ23の端部を取付凹
部24b内に嵌合することができる。取付凹部24b内
に嵌合されたヒートパイプ23は、その外周面が取付凹
部24b内面に当接(接触)しつつ嵌合されており、こ
のヒートパイプ23の外周面と取付凹部24b内面との
当接により、ヒートパイプ23からヒートシンク24へ
熱伝導を行うことができる。また、ヒートシンク24の
取付部24aの左側部分には、後述する冷却ファン25
が取着可能なファン支持部24cが形成されている。
【0050】図3に示すように、ファン支持部24c
は、支持板18における一側縁部側(図3の右側)から
吸着板21配設側、即ち、支持板18の中央側(図3の
左側)へ向けて傾斜角度α(例えば、略5度)で下降傾
斜された支持面24dが形成されている。この支持面2
4dには、後述する冷却ファン25におけるファンケー
ス体28の吐出口28c側面(図3の上側)が当接され
ており、冷却ファン25が2本の取付ビス27によりね
じ止めされ取り付けられている。このように、ヒートシ
ンク24の支持面24dは、吸着板21配設側へ向けて
傾斜角度αで下降傾斜されるので、冷却ファン25にお
ける羽根車29の回転軸29bをノート型PC1の垂直
方向(図3の上下方向)に対して傾斜角度αで傾けつつ
支持することができる。
【0051】ヒートシンク24のファン支持部24cに
は、冷却ファン25の吐出口28cと連通する排気通路
24eが凹設されている。この排気通路24eは、筺体
2に穿設される排気口8へ向けて冷却ファン25により
送風された空気Aを案内するための通路であり、冷却フ
ァン25の吐出口28cから略水平方向へ向けて連通さ
れている。
【0052】冷却ファン25は、公知の軸流送風装置で
あり、主に、ファンケース体28と、そのファンケース
体28内に回転可能に収容される羽根車29とを備えて
いる。ファンケース体28は、図4(a)に示すよう
に、アルミニウム合金などの金属材料で略直方体状に形
成されており、その略中央部分に略円形状の送風通路2
8aが穿設されている。この送風通路28aは羽根車2
9の回転駆動に伴って空気Aが通過する通路である。
【0053】図3に示すように、送風通路28aは、冷
却ファン25の下側面からヒートシンク24の排気通路
24eに連通して設けられている。この送風通路28a
の下端部分(図3の下側面)に空気Aが流入するための
吸込口28bが設けられる一方、その上端部分(図3の
上側面)にヒートシンク24の排気通路24eへ空気A
が吐き出される吐出口28cが設けられている。また、
送風通路28a内には、空気Aを送風するための羽根車
29が回転可能に収容されている。
【0054】羽根車29は、送風通路28aを通過する
空気Aの流路に対して傾斜して設けられた複数枚の羽根
材29aと、その複数の羽根材29aが略等角間隔で周
着された回転軸29bとにより構成されている。各羽根
材29aは傾斜角度βを一定にして回転軸29bに固着
されており、この回転軸29bには羽根車29を回転駆
動するための駆動力を供給する駆動モータ(軸流送風装
置の駆動装置)(図示せず)が連結されており、この駆
動モータはファンケース体28内部に内装されている。
この駆動モータにより羽根車29が回転されることによ
って、空気Aは旋回されつつ送風通路28aを回転軸2
9bの軸方向(図3の右斜め上側)へ送風されるのであ
る。
【0055】また、ファンケース体28は、上述したヒ
ートシンク24の支持面24dに当接しつつねじ止めさ
れることにより、吸着板21配設側へ向けて傾斜角度α
で下降傾斜される。このため、冷却ファン25は、その
羽根車29における回転軸29bがノート型PC1の垂
直方向(図3の上下方向)に対して傾斜角度αだけ傾け
られつつ、ヒートシンク24のファン支持部24cに支
持される。よって、冷却ファン25は、空気AをCPU
19配設側から吸引することができるので、CPU19
周辺を強制空冷することができるとともに、冷却ファン
25の吸込口28bが真下に向けられる場合に比べて、
冷却ファン25による空気Aの送風に伴う流体抵抗を低
減して、冷却ユニット10による冷却効率を向上させる
ことができる。
【0056】更に、冷却ファン25は、図4(b)に示
すように、ヒートシンク24のファン支持部24cにね
じ止めされることにより、そのファンケース体28の右
側面(図4の右側)で取付凹部24bの開放部分を塞
ぎ、かつ、ファンケース体28の右側面にヒートパイプ
23の外周面が当接するように形成されている。しか
も、このファンケース体28は、アルミニウム合金など
の熱伝導度が大きく、かつ、比熱容量が小さな金属材料
で形成されているので、ヒートパイプ23により移送さ
れたCPU19の発熱に伴う熱をファンケース体28に
も熱伝導させることができる。このため、ファン25の
ファンケース体28の体積分だけヒートシンク24の熱
容量が増加されるので、冷却ユニット10による冷却効
率を向上することができる。
【0057】次に、図5を参照して、ホルダ部材13と
支持板18との連結構造について説明する。図5は、一
対の連結部材30,30により支持板18の上方にホル
ダ部材13が配置された状態を示す外観斜視図であり、
冷却ユニット10の図示を省略している。
【0058】図5に示すように、ホルダ部材13及び支
持板18の両側(図5の左右両側)部分には、左右対称
に構成された一対の連結部材30,30が配設されてい
る。連結部材30は、主に、一対のリンク部材31,3
2により構成されている。この一対のリンク部材31,
32は、それぞれ異なる長さに形成されており、リンク
部材31の長さがリンク部材32の長さより大きく形成
されている。リンク部材31は、その一端側が支持板1
8の縁部から下方へ延出されたブラケット33に枢支ピ
ン34を介して回動可能に連結される一方、その他端側
がリンク部材32の一端側に枢支ピン35を介して回動
可能に連結されている。リンク部材32は、ホルダ部材
13と支持板18とが重ね合わせられた状態でホルダ部
材13に対して略水平姿勢にされており(図4参照)、
枢支ピン35との連結端部の反対側端がホルダ部材13
に枢支ピン36を介して回動可能に連結されている。
【0059】支持板18の上面には、上述した複数(例
えば、6個)のスペーサ18aが上方へ向けて突設され
ている。この各スペーサ18aの上端略中央には、略円
柱状の位置決めボス18a1が上方へ向けてそれぞれ突
設されており、ホルダ部材13の下面には、各スペーサ
18aの各位置決めボス18a1に対応して位置決め穴
13aがそれぞれ凹設されている。
【0060】この各位置決め穴13aは、支持板18の
各位置決めボス18a1の外形に適合して形成されてお
り、かかる各位置決めボス18a1がそれぞれ挿嵌可能
に形成されている。よって、一対の連結部材30,30
を介して、ホルダ部材13を図5に示す状態、即ち、支
持板18の上方位置から下方へ移動させ、支持板18の
上面側に重ね合わせる場合に、各スペーサ18aの位置
決めボス18a1はホルダ部材13の各位置決め穴13
aに挿嵌され、この挿嵌によりキーボード4を支持板1
8に対して所定位置に位置決めすることができる。
【0061】しかも、各位置決めボス18a1が各位置
決め穴13aに挿嵌されることにより、ホルダ部材13
と支持板18とが複数のスペーサ18aを介して結合さ
れることとなる。よって、かかるホルダ部材13と支持
板18との結合により、ホルダ部材13の剛性強度を向
上させることができるのである。
【0062】また、ホルダ部材13の縁部(図5の前側
縁部)には、略凸状の係止突起13bが外方へ向けて突
設されており、支持板18の縁部(図5の手前側縁部)
にはホルダ部材13の係止突起13bに対応して係止穴
18cが穿設されている。よって、一対の連結部材3
0,30を介して、キーボード4を図5に示す状態、即
ち、支持板18の上方位置から下方へ移動させ、支持板
18の上面側に重ね合わせる場合に、係止突起13bを
係止穴18cに引っ掛けて、かかる引っ掛けによりキー
ボード4を支持板18に固定することができる。
【0063】更に、支持板18の略中央部分には、上述
したCPU19における4つのビス穴19aに対応し
て、4つの圧接用穴18dがそれぞれ穿設されており、
かかる4つの圧接用穴18dにそれぞれ圧接用ビス22
(図3参照)を挿入して制御基板20に搭載されたCP
U19の4つのビス穴19aにそれぞれねじ込むことに
より、CPU19を支持板18に確実に圧接することが
できる。
【0064】次に、上記のように構成されたキーボード
4及び支持板18のノート型PC1への取付方法につい
て説明する。まず、筺体2内に制御基板20を収容す
る。この制御基板20を収容する際には、そのCPU1
9等の搭載面を上方に向けた状態で、制御基板20を筺
体2の設置口2aから収容する。制御基板20の収容
後、その制御基板20の上面に図5に示す状態で、支持
板18の下面を対向させつつ配置する。即ち、キーボー
ド4が一対の連結部材30,30により連結された支持
板18の下面を、制御基板20のCPU19等の搭載面
に対向させ、支持板18の4つの圧接用穴18dに4本
の圧接用ビス22をそれぞれ挿入し、CPU19の4つ
のビス穴19aにそれぞれねじ込む。
【0065】この4本の圧接用ビス22のねじ込みによ
り、図3に示すように、支持板18とCPU19との間
に吸熱板21を挟み込んだ状態で、支持板18とCPU
19とが圧接される。この圧接により、吸熱板21を介
して、CPU19の発熱を支持板18に伝熱し、CPU
19の放熱を行うことができるのである。しかも、4本
の圧接用ビス22をねじ込む場合には、図5に示すよう
に、一対の連結部材30,30により支持板18の上方
にキーボード4のホルダ部材13を位置させることがで
きるので、ホルダ部材13と支持板18との間部分から
各圧接用ビス22を容易にねじ込むことができる。
【0066】ところで、従来のキーボードによれば、ホ
ルダ部材と支持板がカシメなどにより接合され、ホルダ
部材と支持板との間に僅かの空隙が設けられて構成され
ていた。よって、ホルダ部材と支持板との間に設けられ
る空隙からドライバーなどのねじ回し工具の先端を入れ
込むことができず、支持板とCPUとを圧接することが
できなかった。このため、支持板にCPUの発熱を充分
に伝熱するための熱接合を施すことができないため、支
持板を放熱用の部材として供用することができず、CP
Uからの放熱を促すために、別途、放熱用の部品が必要
であった。従って、かかる放熱用の部品が必要となる
分、ノート型PC全体として製造コストが増加してしま
っていた。
【0067】しかしながら、本実施例のキーボード4及
び支持板18によれば、一対の連結部材30,30によ
り、キーボード4を支持板18の上方に位置させること
によって、ホルダ部材13と支持板18との対向面間に
設けられる空隙W1の上下方向(図3の上下方向)高さ
が拡大されるので、ホルダ部材13と支持板18との間
にドライバーなどのねじ回し工具の先端を入れ込み、支
持板18とCPU19とを容易に圧接し、確実に熱接合
することができる。よって、支持板18をCPU19の
放熱用の部品として供用することができるので、従来の
キーボードのように別途放熱用の部品を使用することが
不要となり、その分、ノート型PC1全体としての製造
コストを低減することができるのである。
【0068】支持板18とCPU19との圧接後、一対
の連結部材30,30を介して、キーボード4を支持板
18へ向けて揺動させて下降移動させる。具体的には、
図5に示す状態からホルダ部材13を下方へ向けて押し
下げると、リンク部材32が枢支ピン36を揺動中心と
してホルダ部材13側へ揺動する一方、このリンク部材
32及び枢支ピン35を介してリンク部31が枢支ピン
34を揺動中心として支持板18側へ揺動される。この
枢支ピン34,36を介した揺動により、リンク部材3
1,32は、枢支ピン35を回動中心として折り畳ま
れ、キーボード4のホルダ部材13と支持板18とが重
ね合わせられる。
【0069】この重ね合わせにより、キーボード4のホ
ルダ部材13における各位置決め穴13aに支持板18
の各スペーサ18aにおける各位置決めボス18a1が
それぞれ挿嵌される。一方、ホルダ部材13と支持板1
8との重ね合わせに伴って、ホルダ部材13の係止突起
13bが支持板18の係止穴18cに引っ掛けられ、か
かる引っ掛けによりキーボード4が支持板18に固定さ
れて、キーボード4及び支持板18のノート型PC1へ
の取付が完了する。
【0070】次に、上記の冷却ユニット10の動作につ
いて説明する。まず、ノート型PC1を稼動させると、
制御基板20のCPU19や冷却ファン25への電力供
給が開始される。かかる電力供給によりCPU19が稼
動されると、CPU19は発熱を開始し、その発熱が吸
熱板21を介して、嵌合溝21aに嵌合されたヒートパ
イプ23に伝熱される。ヒートパイプ23に伝熱された
熱は、具体的には、吸熱板21の嵌合溝21aと接触す
る部分を介してヒートパイプ23のパイプ材に熱伝導さ
れ、かかるパイプ材内に封入された熱媒体を介してヒー
トシンク24へ移送される。ヒートパイプ23によりヒ
ートシンク24へ伝熱される熱は、ヒートシンク24に
おける取付凹部24bに嵌合されたヒートパイプ23の
パイプ材との接触部分からヒートシンク24に伝熱され
る一方、かかるヒートパイプ23の外周面と接触する冷
却ファン25のファンケース体28に伝熱される。
【0071】一方、冷却ファン25は電力供給を受ける
と、そのファンケース体28内に内装された駆動モータ
により、羽根車29の回転軸29bが回転され、羽根車
29の複数の羽根材29aが回転軸29b回り旋回され
る。この羽根車29の複数の羽根材29aの旋回によ
り、筺体2内の空気Aは、ファンケース体28の吸込口
28bから流入し、送風通路28aを通過して、吐出口
28cからヒートシンク24の排気通路24eへ吐き出
される。
【0072】冷却ファン25の羽根車29により旋回さ
れ排気通路24eへ吐き出される空気Aは、送風通路2
8aを通過する際に、ヒートパイプ23の熱移送により
加熱されたファンケース体28を強制空冷する一方、ヒ
ートシンク24の排気通路24eを通過する際に、ヒー
トパイプ23の熱移送により加熱されたヒートシンク2
4を強制空冷する。かかる強制空冷により温められた空
気Aは、排気通路24eにより略水平方向へ向けて案内
され、排気口8から筺体2の外部へ排気される。かかる
一連の動作を継続することにより、冷却ユニット10
は、ノート型PC1に内装されたCPU19の冷却を行
う一方、筺体2内の加熱された空気Aを筺体2の外部へ
排気し筺体2内の冷却を行うのである。
【0073】以上説明したように、本実施例の冷却ユニ
ット10によれば、ノート型PC1内部で発熱するCP
U19に吸熱板21及びヒートパイプ23により接続さ
れるヒートシンク24を冷却する冷却ファン25は、ヒ
ートシンク24のファン支持部24cにより、その羽根
車29の回転軸29bをノート型PC1における垂直方
向に対して傾斜角度αだけ傾けつつ支持されるので、羽
根車29の回転軸29bを略水平な状態で冷却ファン2
5を配置する従来の電子機器冷却装置に比べて、冷却フ
ァン25の設置高さ、即ち、冷却ファン25下端から支
持板18までの高さを小さくすることができる。
【0074】よって、かかる冷却ファン25の設置高さ
が減少する分、冷却ユニット10が使用されるノート型
PC1全体として薄型化することができる。しかも、ヒ
ートシンク24の冷却には、遠心ファンなどの遠心式送
風装置に比べて安価な軸流送風装置である冷却ファン2
5が使用されるので、冷却ユニット10全体としての製
造コストを低減して、かかる冷却ユニット10が使用さ
れるノート型PC1の製造コストを低減することができ
る。
【0075】また、ヒートシンク24は、アルミニウム
合金などの熱伝導率が大きく、かつ、比熱容量が小さな
金属材料で形成されるので、冷却ユニット10によるC
PU19の冷却効率(冷却速度)を向上することができ
るのである。
【0076】更に、キーボード4によれば、支持板18
は、アルミニウムなどの熱伝導率が大きく、かつ、比熱
容量が小さな金属材料で形成されるので、CPU19か
ら伝熱される熱の放熱速度を向上することができる。
【0077】図6は、第2実施例のノート型PCに使用
される冷却ユニット40におけるヒートシンク41から
冷却ファン25,25が取り外された状態でのキーボー
ド4及び支持板18を裏側面から斜視した外観斜視図で
ある。前記した第1実施例のノート型PC1と同一の部
分には同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0078】第1実施例の冷却ユニット10は、ヒート
シンク24に1つの冷却ファン25が取り付けられ、か
つ、1本のヒートパイプ23が接続されたが、第2実施
例の冷却ユニット40では、ヒートシンク41は複数本
(例えば、2本)のヒートパイプ23,23が接続可能
に形成され、かつ、複数個(例えば、2個)の冷却ファ
ン25,25が取着可能に形成されており、CPU19
の発熱量に応じて冷却ユニット40の冷却性能を変更可
能に構成されている。
【0079】具体的には、図6に示すように、ヒートシ
ンク41の両側部には、上述したヒートパイプ23の端
部がそれぞれ取り付けられる一対の略矩形板状の取付部
41a,41aがそれぞれ設けられている。この一対の
取付部41a,41aの対向面にはヒートパイプ23の
端部がそれぞれ嵌合可能な取付凹部41b,41bがそ
れぞれ凹設されている。この取付凹部41b,41b
は、上述したヒートパイプ23の他端側を嵌合するため
にその対向面がそれぞれ開放されている。
【0080】よって、これらの開放部から各取付凹部4
1b,41b内にヒートパイプ23をそれぞれ嵌合し、
計2本のヒートパイプ23,23をヒートシンク41に
取り付けることができる。これらの一対の取付凹部41
b,41b内に嵌合されたヒートパイプ23,23は、
その外周面が各取付凹部41b,41b内面にそれぞれ
当接しつつ嵌合(接続)されており、ヒートパイプ2
3,23により移送された熱をヒートシンク41に熱伝
導することができる。
【0081】また、ヒートシンク41の一対の取付部4
1b,41bの間部分には、2個の冷却ファン25,2
5を取着(取付)可能なファン支持部41cが形成され
ている。このファン支持部41cは、図6に示すよう
に、支持板18における連結部材30配設側の縁側(図
6の右側)から吸着板21配設側、即ち、支持板18の
中央側(図6の左側)へ向けて傾斜角度α(例えば、略
5度)で下降傾斜された支持面41dが形成されてい
る。
【0082】この支持面41dには、上述した冷却ファ
ン25,25におけるファンケース体28,28の吐出
口28c側面(図6の下側面)が当接され、各冷却ファ
ン25,25がそれぞれビス27によりねじ止めされて
いる。このように、ヒートシンク41の支持面41d
は、吸着板21配設側へ向けて傾斜角度αで下降傾斜さ
れるので、冷却ファン25における羽根車29の回転軸
29bをノート型PC1の垂直方向(図6の上下方向)
に対して傾斜角度αだけ傾けつつ支持することができ
る。
【0083】ヒートシンク41のファン支持部41cに
は、冷却ファン25,25の吐出口28c,28cとそ
れぞれ連通する排気通路41eが凹設されている。この
排気通路41eは、筺体2に穿設される排気口8(図3
参照)へ向けて冷却ファン25により送風された空気A
を案内するための通路であり、略水平方向へ向けて連通
されている。また、ヒートシンク41は、そのファン支
持部41cに冷却ファン25,25がねじ止めされるこ
とにより、ファンケース体28,28の各外側面が取付
凹部41b,41bの開放部分を塞ぎ、かつ、ファンケ
ース体28,28の外側面がヒートパイプ23,23の
外周面にそれぞれ当接されるように構成されている。
【0084】この第2実施例の冷却ユニット40によれ
ば、ヒートシンク41にはヒートパイプ23が複数本取
り付けられる取付凹部41b,41bが設けられるの
で、これらの各取付凹部41b,41bにそれぞれヒー
トパイプ23,23を嵌合することにより、ヒートパイ
プ23,23により移送される熱量を増加して、冷却ユ
ニット40による冷却速度を向上することができる。し
かも、ヒートシンク41は、そのファン支持部41cが
複数の冷却ファン25,25を取着可能に形成されてい
るので、CPU19の発熱量に応じて、冷却ファン25
の数を増加して、冷却ユニット40による冷却速度を向
上することができる。
【0085】図7は、第3実施例のノート型PC50の
側断面図であり、前記した第1実施例のノート型PC1
と同一の部分には同一の符号を付し、その説明は省略す
る。尚、図7では、後述する一対の連結部材51のう
ち、キーボード4の一側部(図7の紙面に対する垂直方
向手前側)に配設される一方の連結部材51のみを図示
し、キーボード4の他側部(図7の紙面に対する垂直方
向奥側)に配設される他方の連結部材51の図示を省略
している。
【0086】第1実施例のノート型PC1は、キーボー
ド4のホルダ部材13と支持板18を一対の連結部材3
0,30により連結したが、第3実施例のノート型PC
50では、ホルダ部材13と支持板18とを一対の連結
部材51により連結している。一対の連結部材51のう
ち、一方の連結部材51は、主に、リンク部材52を備
えており、このリンク部材52の一端側(図7の右側)
が支持板18の後側縁部(図7の右側)から下方へ延出
されたブラケット33に枢支ピン53を介して回動可能
に連結されている。
【0087】リンク部材52は、ブラケット33との連
結部分から前側上方(図7の左上側)へ向けて延出され
ており、その延出部分の先端がホルダ部材13側部(図
7の手前側部)に枢支ピン54を介して回動可能に連結
されている。なお、キーボード4の他側部(図7の紙面
に対する垂直方向奥側)に配設される他方の連結部材5
1は、上述した一方の連結部材51と同様に構成される
ので、その説明を省略する。
【0088】この第3実施例のノート型PC50におけ
る一対の連結部材51によれば、リンク部材51を介し
て、キーボード4を支持板18に対して上下動させるこ
とにより、ホルダ部材13と支持板18との対向面間に
設けられる空隙W1の上下方向(図7の上下方向)高さ
が変更されるので、ホルダ部材13と支持板18との間
にドライバーなどのねじ回し工具の先端を入れ込み、支
持板18とCPU19とを容易に圧接して熱接合するこ
とができるのである。
【0089】図8は、第4実施例のノート型PC60の
側断面図である。前記した第1実施例のノート型PC1
と同一の部分には同一の符号を付し、その説明は省略す
る。尚、図8では、後述する一対の連結部材61のう
ち、キーボード4の一側部(図8の紙面に対する垂直方
向手前側)に配設される一方の連結部材61のみを図示
し、キーボード4の他側部(図7の紙面に対する垂直方
向奥側)に配設される他方の連結部材61の図示を省略
している。
【0090】第1実施例のノート型PC1は、キーボー
ド4のホルダ部材13と支持板18を一対の連結部材3
0,30により連結したが、第4実施例のノート型PC
60では、ホルダ部材13と支持板18とを一対の連結
部材61により連結している。一対の連結部材61のう
ち、一方の連結部材61は、主に、キーボード4の一側
部に略平行に並設されるリンク部材62,63を備えて
いる。このリンク部材62は、その一端側(図8の右
側)が支持板18の後側縁部(図8の右側)から下方へ
延出されたブラケット33に枢支ピン64を介して回動
可能に連結され、その連結部分から前側上方(図8の左
上側)へ向けて延出された延出部分の先端がホルダ部材
13側部(図8の手前側部)に枢支ピン65を介して回
動可能に連結されている。
【0091】また、キーボード4におけるリンク部材6
2より前側部(図8の左側)には、リンク部材62と略
同一形状に形成されたリンク部材63が設けられてい
る。このリンク部材63は、その一端側(図8の右側)
が支持板18の前後方向(図8の左右方向)略中央部分
から下方へ延出されたブラケット66に枢支ピン67を
介して回動可能に連結され、その連結部分から前側上方
(図8の左上側)へ向けて延出された延出部分の先端が
ホルダ部材13側部(図8の手前側部)に枢支ピン68
を介して回動可能に連結されている。
【0092】なお、キーボード4の他側部(図8の紙面
に対する垂直方向奥側)に配設される他方の連結部材6
1は、上述したキーボード4の一側部(図8の紙面に対
する垂直方向手前側)に配設される一方の連結部材61
と同様に構成されるので、その説明を省略する。
【0093】支持板18の前側端部(図8の左側)に
は、ホルダ部材13の前側端部へ向けて略平板状の係止
フック69が立設されており、この係止フック69の上
端部は側面視略逆J字形に屈曲され下方へ向けて折り曲
げ形成されている。ホルダ部材13には、係止フック6
9の屈曲部との対応部分に係止穴70が穿設されてお
り、この係止穴70に係止フック69に填め込むことに
より、係止フック69の屈曲部をホルダ部材13の上面
に引っ掛けることができる。即ち、かかる係止フック6
9のホルダ部材13への引っ掛けにより、ホルダ部材1
3を支持板18に係止して、キーボード4を支持板18
に固定することができるのである。
【0094】この第4実施例のノート型PC60におけ
る一対の連結部材61によれば、リンク部材62,63
を介して、キーボード4を支持板18に対して略水平状
態を維持しつつ上下動させることにより、ホルダ部材1
3と支持板18との対向面間に設けられる空隙W1の上
下方向(図8の上下方向)高さが変更されるので、ホル
ダ部材13と支持板18との間にドライバーなどのねじ
回し工具の先端を入れ込み、支持板18とCPU19と
を容易に圧接して熱接合することができるのである。
【0095】図9は、第5実施例のノート型PC80の
側断面図であり、前記した第1実施例のノート型PC1
と同一の部分には同一の符号を付し、その説明は省略す
る。上記したように、第1実施例のノート型PC1は、
キーボード4のホルダ部材13と支持板18を一対の連
結部材30,30により連結したが、第5実施例のノー
ト型PC50では、キーボード4のホルダ部材13と支
持板18とが連結部材81により連結されている。
【0096】連結部材81は、ホルダ部材13を支持板
18に揺動可能に連結するために、ホルダ部材13の後
側縁部(図9の右側縁部)に略円柱状の揺動ピン82が
略水平方向(図9の紙面に対する垂直方向)へ向けて設
けられている。
【0097】この揺動ピン82は、支持板18に設けら
れる保持部83によって回動可能に保持されている。こ
の保持部83は、支持板18の後側縁部(図9の右側縁
部)をホルダ部材13の後側縁部へ向けて略直角に折り
曲げ、その上端部を側面視略C字状に屈曲することによ
り形成されており、この屈曲部内に揺動ピン82が回動
可能に保持される保持穴84が設けられている。
【0098】この第5実施例のノート型PC80におけ
る連結部材81によれば、揺動ピン82が保持部83の
保持穴84内で回動することにより、キーボード4を支
持板18に対して、揺動ピン82を揺動中心として揺動
させ、該キーボード4の前側縁部(図9の左側縁部)を
上下動させることができる。よって、かかる連結部材8
1を介したキーボード4の上下動により、ホルダ部材1
3と支持板18との対向面間に設けられる空隙W1の上
下方向(図9の上下方向)高さが変更されるので、ホル
ダ部材13と支持板18との間にドライバーなどのねじ
回し工具の先端を入れ込み、支持板18とCPU19と
を容易に圧接して熱接合することができるのである。
【0099】図10は、第6実施例のノート型PC90
の側断面図であり、前記した第1実施例のノート型PC
1と同一の部分には同一の符号を付し、その説明は省略
する。上記したように、第1実施例のノート型PC1
は、キーボード4のホルダ部材13と支持板18を一対
の連結部材30,30により連結したが、第6実施例の
ノート型PC90では、キーボード4のホルダ部材13
と支持板18とが連結部材91により連結されている。
【0100】連結部材91は、ホルダ部材13を支持板
18に揺動可能に連結するために、ホルダ部材13の後
側縁部(図10の右側縁部)を支持板18の後側縁部へ
向けて略直角に折り曲げ形成された係止片92を備えて
いる。この係止片92は、その下端部が更に後方へ向け
て略直角に折り曲げられており、かかる下端部が支持板
18の後側縁部(図10の右側縁部)に穿設される係止
穴93内に填め込まれている。
【0101】この第6実施例のノート型PC90におけ
る連結部材91によれば、係止片92が係止穴93内で
可動することにより、キーボード4の前側縁部(図10
の左側縁部)を支持板18に対して上下動させることが
できる。よって、かかる連結部材91を介したキーボー
ド4の上下動により、ホルダ部材13と支持板18との
対向面間に設けられる空隙W1の上下方向(図10の上
下方向)高さが変更されるので、ホルダ部材13と支持
板18との間にドライバーなどのねじ回し工具の先端を
入れ込み、支持板18とCPU19とを容易に圧接して
熱接合することができるのである。
【0102】図11は、第7実施例のノート型PCに使
用される連結部材100により連結されるホルダ部材1
3及び支持板18の分解斜視図であり、ホルダ部材13
の一部を断面視している。前記した第1実施例のノート
型PC1と同一の部分には同一の符号を付し、その説明
は省略する。尚、図11では、ホルダ部材13に配置さ
れる複数のキースイッチ5及びキーボード基板14を省
略して図示している。
【0103】第1実施例では、キーボード4のホルダ部
材13と支持板18とを一対の連結部材30,30によ
り連結し、ホルダ部材13と支持板18との間部分に複
数のスペーサ18aを設けることにより空隙W1を形成
したが、第7実施例では、複数の連結部材100により
ホルダ部材13と支持板18とを連結している。
【0104】連結部材100は、主に、ホルダ部材13
に穿設される複数(例えば、4つの)嵌合穴101と、
その複数の嵌合穴101にそれぞれ嵌合されホルダ部材
13と支持板18との間に空隙を形成する複数(例え
ば、4つの)のスペーサ102と、その複数のスペーサ
102を係合するために支持板18に設けられる複数
(例えば、4つの)の係止穴103と、ホルダ部材13
を支持板18に固定するためのビス104とを備えてい
る。複数の嵌合穴101は、ホルダ部材13下面の四隅
近傍に1つずつ(計4つ)略円形状に穿設されており、
スペーサ102の上端部がそれぞれ嵌合可能に形成され
ている。
【0105】スペーサ102は、その上端部に嵌合穴1
01の内径に適合した外径を有する略円柱状の嵌合突起
102aが設けられており、かかる嵌合突起102aが
ホルダ部材13の嵌合穴101に嵌合されることによ
り、このスペーサ102をホルダ部材13に取り付ける
ことができる。スペーサ102の嵌合突起102a下側
部分には、その外周面から外方へ突出して周設される円
筒部102bが形成されており、この円筒部102bの
厚さ(図11の上下方向高さ)分だけホルダ部材13と
支持板18との間に空隙を形成することができる。
【0106】円筒部102bの下側部分には下方へ向け
て略円盤状の係止凸部102cが突設されており、この
係止凸部102cと円筒部102bとの間部分における
外周面には後述する係止穴103の係止部103bに係
止可能な係止溝102dが凹設されている。この係止溝
102dは、その外径が係止凸部102cの外径より小
さく形成されており、後述する係止穴103の係止部1
03bに係止凸部102cが引っ掛かるように形成され
ている。
【0107】支持板18には、上述したスペーサ102
の係止凸部102cが係止される係止穴103がホルダ
部材13に取り付けられる各スペーサ102に対応して
それぞれ穿設されている。この係止穴103は、スペー
サ102の係止凸部102cが挿入可能な略円形穴状の
挿入部103aと、スペーサ102の係止溝102dが
填め込まれる略長穴状の係止部103bとを備えてい
る。
【0108】挿入部103aは、その内径が上述したス
ペーサ102の係止凸部102cの外径より大きく形成
されており、係止凸部102cが挿入可能に形成されて
いる。また、係止部103bは、その溝幅がスペーサ1
02の係止溝102dの外径より大きく形成され、か
つ、係止凸部102cの外径より小さく形成されてお
り、スペーサ102の係止溝102dを填め込むことに
より、係止凸部102cを支持板18に係止してホルダ
部材13と支持板18とを連結することができる。
【0109】一方、ホルダ部材13には、ビス104が
挿入される通穴105が穿設されており、支持板18に
は通穴105に対応する位置にビス104がねじ込まれ
るビス穴106が穿設されている。このビス穴106の
内面にはめねじが螺刻されており、ビス104をホルダ
部材13の通穴105に挿入し、支持板18のビス穴1
06にねじ込むことにより、ホルダ部材13を支持板1
8に固定することができる。
【0110】この第7実施例における連結部材100に
よれば、ホルダ部材13の4つの嵌合穴101にそれぞ
れスペーサ102の嵌合突起102aを嵌合することに
より、ホルダ部材13の下面に4つのスペーサ102が
取着される。4つのスペーサ102の取着後、各スペー
サ102の係止凸部102cを支持板18の係止穴10
3の挿入部13aに挿入し、その後、スペーサ102の
係止凸部102cを係止部103bへ向けてスライドさ
せる。
【0111】このスライドにより、スペーサ102の係
止溝102dが係止部103bに填め込まれると、各ス
ペーサ102が支持板18に係止され、各スペーサ10
2によりホルダ部材13と支持板18とが着脱可能に連
結される。このように、この連結部材100によれば、
ホルダ部材13と支持板18とを着脱可能に連結するこ
とができるので、ホルダ部材13を支持板18から取り
外すことにより、支持板18とCPU19とを容易に圧
接して熱接合することができるのである。
【0112】次に、図12を参照して、第8実施例にお
けるノート型PCに使用される連結部材110について
説明する。図12(a)は、第8実施例におけるノート
型PCに使用される連結部材110により連結されるホ
ルダ部材13及び支持板18の分解斜視図であり、図1
2(b)は、図12(a)のホルダ部材13が支持板1
8に取り付けられた状態でのB−B線における部分断面
図である。前記した第1実施例のノート型PC1と同一
の部分には同一の符号を付し、その説明は省略する。
尚、図12では、ホルダ部材13に配置される複数のキ
ースイッチ5及びキーボード基板14を省略して図示し
ている。
【0113】第1実施例では、キーボード4のホルダ部
材13と支持板18とを一対の連結部材30,30によ
り連結し、ホルダ部材13と支持板18との間部分に複
数のスペーサ18aを設けることにより空隙W1を形成
したが、第8実施例では、複数の連結部材110により
ホルダ部材13と支持板18とを連結している。
【0114】連結部材110は、主に、ホルダ部材13
に穿設される複数(例えば、4つの)取付穴111と、
その複数の取付穴111にそれぞれ取り付けられホルダ
部材13と支持板18との間に空隙を形成する複数(例
えば、4つの)のスペーサ112と、その複数のスペー
サ112を挿入するために支持板18に設けられる複数
(例えば、4つの)の通穴113と、複数のスペーサ1
12を支持板18に固定するためのトーションバネ部材
114とを備えている。
【0115】複数の取付穴111は、ホルダ部材13下
面の四隅近傍に1つずつ(計4つ)略円形状に穿設され
ており、スペーサ112の上端部がそれぞれ取り付けら
れている(図12(b)参照)。スペーサ112は、そ
の下側部分に略円柱状の円柱部112aが形成されてお
り、この円柱部112aの上下方向(図12の上下方
向)高さ分だけホルダ部材13と支持板18との間に空
隙を形成することができる。
【0116】円柱部112aの下端には下方へ向けて係
止凸部112bが突設されており、この係止凸部112
bの外周面には後述するトーションバネ部材114が引
っ掛かり係止される係止溝112cが凹設されている。
この係止溝112cは、その外径が係止凸部112bの
外径より小さく形成されており、トーションバネ部材1
14が引っ掛かることにより係止凸部112bが支持板
18に係止されるように形成されている。
【0117】支持板18には、上述したスペーサ112
の係止凸部112bが挿入される通穴113がホルダ部
材13に取り付けられる各スペーサ112に対応してそ
れぞれ穿設されている。この通穴113は上面視略円形
状に形成されており、その内径が上述したスペーサ11
2の係止凸部112bの外径より大きく形成されてお
り、係止凸部112bが挿入可能に形成されている。
【0118】また、トーションバネ部材114は、弾性
復元性を有するバネ鋼材などにより上面視略C字状に折
り曲げ形成されており、支持板18の下面側に配設され
ている。図12(b)に示すように、トーションバネ部
材114は、各スペーサ112の係止溝112cに填り
込んみ、その弾性復元力により、各スペーサ112が支
持板18から外れることを防止しつつ、各スペーサ11
2を支持板18に着脱自在に固定している。
【0119】また、図12(a)に示すように、キーボ
ード4のホルダ部材13の左側縁部(図12(a)の左
側)には、2つの略凸状の係止突起115,115が外
方へ向けて突設される一方、キーボード4のホルダ部材
13の右側縁部(図12(a)の右側)には、2つの略
凸状の係止突起116,116が外方へ向けて突設され
ている。また、支持板18の左側縁部(図12(a)の
左側)にはホルダ部材13の係止突起115,115に
対応して係止穴117,117が穿設される一方、支持
板18の右側縁部(図12(a)の右側)にはホルダ部
材13の係止突起116,116に対応して係止穴11
8,118が穿設されている。
【0120】よって、4本のスペーサ112及びトーシ
ョンバネ部材114を介して、ホルダ部材13と支持板
18とを連結した場合に、係止突起115,115が係
止穴117,117に引っ掛けられるとともに、係止突
起116,116が係止穴118,118に引っ掛けら
れることにより、ホルダ部材13を支持板18にガタつ
かせずに固定することができるのである。
【0121】また、スペーサ112及びトーションバネ
部材114により、ホルダ部材13を支持板18に対し
て着脱可能に連結することができるので、ホルダ部材1
3を支持板18から取り外すことにより、支持板18と
CPU19とを容易に圧接して熱接合することができ
る。
【0122】次に、図13を参照して、第9実施例のノ
ート型PC120に使用される支持板123及び押圧部
材124について説明する。図13は、第9実施例のノ
ート型PC120におけるホルダ部材13、支持板12
3及び制御基板20の分解斜視図であり、図中では、ノ
ート型PC120の筺体2、表示パネル3及び冷却ユニ
ット10を省略して図示している。
【0123】第1実施例では、キーボード4のホルダ部
材13と支持板18とを一対の連結部材30,30によ
り連結し、ホルダ部材13と支持板18との間部分に複
数のスペーサ18aを設けることにより空隙W1を形成
したが、第9実施例では、ホルダ部材13に設けられた
係合突起121,121及び固定突起122,122
と、支持板123及び押圧部材124によりホルダ部材
13と支持板123とを連結している。キーボード4の
ホルダ部材13は、その一側縁部(図13の奥側縁部)
に間隔を隔てて一対の略板状の係合突起121,121
が外方へ向けて突設されており、その他側縁部(図13
の手前側縁部)に間隔を隔てて一対の略板状の固定突起
122,122が外方へ向けて突設されている。
【0124】このホルダ部材13が取り付けられる支持
板123は、アルミニウム合金などの熱伝導性を有する
金属材料で略矩形板状に形成されている。この支持板1
23は、その4辺の縁部分が上方へ向けて略直角に折り
曲げられた側壁123a〜123dが形成されており、
これらの側壁123a〜123dによりキーボード4の
ホルダ部材13が収容可能な収容凹部123eが形成さ
れている。
【0125】支持板123の側壁123aには、上述し
たホルダ部材13の係合突起121,121に対応して
係合穴125,125が穿設されており、この係合穴1
25,125はホルダ部材13の一対の係合突起12
1,121が挿嵌可能に形成されている。また、この係
合穴125,125は、支持板123の底面(図13の
上側面)より若干上方位置に穿設されており、ホルダ部
材13の係合突起121,121が挿嵌された場合に、
ホルダ部材13と支持板123との対向面間に空隙を形
成するようにされている。
【0126】支持板123の側壁123bは、その上端
部に側面視略C字状に屈曲形成された保持部126が形
成されており、かかる保持部126内に後述する押圧部
材124が回動(揺動)可能に保持されている。また、
側壁123c,123dには、後述する押圧部材124
の係止部124c,124dが填り込み可能な係止穴1
27,128が穿設されている。
【0127】支持板123には上面視略矩形状の開口で
あるケーブル穴123fが穿設されている。このケーブ
ル穴123fは、制御基板20の上面に配置されるコネ
クタ20dに下側端(図13の下側)が電気的に接続さ
れるフラットケーブル129が通される穴であり、この
ケーブル穴123f内にフラットケーブル129を通す
ことにより、制御基板20のコネクタ20dに接続され
たフラットケーブル129をキーボード4へ向けて配線
することができる。フラットケーブル129の上側端
(図13の上側)の下方には、キーボード4のキーボー
ド基板14に上側端(図13の上側)が電気的に接続さ
れるフラットケーブル130の下側端(図13の下側)
が配置されている。
【0128】フラットケーブル129の上側端下面には
回路パターン129aが複数形成される一方、この複数
の回路パターン129aに対応してフラットケーブル1
30の下側端上面には複数の回路パターン130aが形
成されている。これらのフラットケーブル129の上側
端とフラットケーブル130の下側端とは、後述する接
続部材131を介して支持板123の上面に圧接される
ように構成されている。かかる接続部材131による圧
接により、フラットケーブル129の回路パターン12
9aとフラットケーブル130の回路パターン130a
とを電気的に接続することができるのである。
【0129】尚、フラットケーブル129,130の回
路パターン129a,130aを圧接して接続すること
により、キーボード4に複数配置されるキースイッチ5
のスイッチング動作に伴う信号を制御基板20のCPU
19へ入力することができるのである。
【0130】接続部材131は、フラットケーブル12
9の上側端の下方にフラットケーブル130の下側端を
重ね合わせた状態でフラットケーブル129の上側端を
支持板123へ向けて押圧するために、ウレタンゴムな
どの弾性材料で略直方体状の圧接材131aを備えてい
る。この圧接材131aの上方には、金属材料で側面視
略逆U字状に形成された圧接金具131bが被せられて
おり、その圧接金具131bが2本の圧接用ビス131
cを介して支持板123に固定されている。このように
構成された接続部材131により、フラットケーブル1
29,130の回路パターン129a,130aが圧接
され、これらの回路パターン129a,130aが電気
的に接続される。尚、図13では、2本の圧接用ビス1
31cのうち、一本の圧接用ビス131cのみを図示し
ている。
【0131】また、この接続部材131によれば、ホル
ダ部材13と支持板123との対向面間に配設されるの
で、この接続部材131の高さ分、ホルダ部材13と支
持板123との対向面間に空隙を形成することができる
のである。
【0132】押圧部材124は、丸棒状の金属材料を折
り曲げて形成されており、支持板123の保持部126
により、支持板123の長手方向(図13の左右方向)
に沿って保持されている。押圧部材124の長手方向
(図13の左右方向)両端部分には略直角に折り曲げ形
成された一対のアーム部124a,124bが設けられ
ており、この一対のアーム部124a,124bの略中
央部分に、上面視略く字状に折り曲げられた係止部12
4c,124dが形成されている。
【0133】この係止部124cは支持板123の側壁
123cへ向けて隆起されており、上述した支持板12
3の側壁123cの内側から係止穴127に填り込み可
能に形成されている。一方、押圧部材124の係止部1
24dは支持板123の側壁123dへ向けて隆起され
ており、支持板123における側壁123dの内側から
係止穴128に填り込み可能に形成されている。
【0134】押圧部材124は、上述した保持部126
に保持される部分に上面視略コ字状に屈曲形成された一
対の押圧部124e,124fが設けられている。この
一対の押圧部124e,124fは、ホルダ部材13の
一対の係合突起121,121が支持板123の係合穴
125,125に挿嵌された場合に、ホルダ部材13の
固定突起122,122を上方から押下するためのもの
である。
【0135】この第9実施例のノート型PC120によ
れば、制御基板20の上面に図13に示す状態で、支持
板123の下面を対向させつつ配置する。一方、フラッ
トケーブル129は、その下側端が制御基板20のコネ
クタ20aに接続され、支持板123のケーブル穴12
3fから支持板123の上面側に引き出される。このフ
ラットケーブル129の引き出し後、支持板123の下
面に制御基板20のCPU19の上面を当接すると共
に、支持板123の4つの圧接用穴18dに4本の圧接
用ビス22をそれぞれ挿入し、CPU19の4つのビス
穴19aにそれぞれねじ込む。尚、図13では、4本の
圧接用ビス22のうち、1本の圧接用ビス22のみを図
示している。
【0136】この4本の圧接用ビス22のねじ込みによ
り支持板18とCPU19とが圧接され、この圧接によ
り、CPU19の発熱を支持板18に伝熱し、CPU1
9の放熱を行うことができるのである。しかも、4本の
圧接用ビス22をねじ込む場合には、図13に示すよう
に、支持板123からキーボード4を取り外すことがで
きるので、ホルダ部材13と支持板123との間部分か
ら各圧接用ビス22を容易にねじ込むことができる。
【0137】支持板18とCPU19との圧接後、フラ
ットケーブル129の上側端の下方にフラットケーブル
130の下側端を配置し、回路パターン129a,13
0aを対向させて重ね合わせる。その後、フラットケー
ブル129の上側端上面に圧接材131aを載置し、そ
の圧接材131aの上方に圧接金具131bを被せ、そ
の圧接金具131bを2本の圧接用ビス131cを介し
て支持板123に固定する。この固定により、フラット
ケーブル129,130の回路パターン129a,13
0aが圧接され、これらの回路パターン129a,13
0aが電気的に接続される。
【0138】フラットケーブル129,130の接続
後、キーボード4のホルダ部材13における一対の係合
突起121,121を支持板123の一対の係合穴12
5,125にそれぞれ挿嵌するとともに、接続部材13
1の上面にホルダ部材13の下面を載せることにより、
ホルダ部材13と支持板123との対向面間に空隙が形
成される。その後、押圧部材124の一対のアーム部1
24a,124bを図13に示す状態から、保持部12
6により保持された部分を揺動中心として下方へ向け
て、即ち、支持板123の収容凹部123e内に収容さ
れたホルダ部材13へ向けて揺動させる。
【0139】この一対のアーム部124a,124bの
揺動に伴って、一対の押圧部124e,124fがホル
ダ部材13の一対の固定突起122,122へ向けて揺
動される。一対のアーム部124a,124bを更にホ
ルダ部材13へ向けて揺動させると、押圧部材124の
一対の係止部124c,124dが支持板123の係止
穴127,128にそれぞれ填り込み押圧部材124が
支持板123に固定される。
【0140】この押圧部材124の支持板123への固
定に伴って、押圧部材124の一対の押圧部124e,
124fにより、ホルダ部材13の固定突起122,1
22が上側から支持板123へ向けて押下され、かかる
一対の押圧部124e,124fの押下によりホルダ部
材13が支持板123に着脱可能に固定(連結)され
る。その後、フラットケーブル130の上側端をキーボ
ード4のキーボード基板14に接続することにより、支
持板123へのキーボード4の取り付け作業が完了す
る。
【0141】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の改良変形が
可能であることは容易に推察できるものである。
【0142】例えば、本実施例では、CPU19の発熱
をヒートシンク24へ移送するためにパイプ材内に熱媒
体が封入されたヒートパイプ23を使用したが、必ずし
も、かかる構成を有するヒートパイプを使用する必要は
なく、例えば、ロールボンドヒートパイプ(RBHP)
などを使用しても良い。
【0143】また、本実施例では、吸熱板21及びヒー
トパイプ23を介してヒートシンク24,41とCPU
19とを接続したが、必ずしも、吸熱板及びヒートパイ
プを使用する必要はなく、例えば、ヒートシンクをCP
Uの上面に直接に当接させつつ取り付けても良い。
【0144】更に、本実施例では、冷却ファン25をヒ
ートシンク24におけるファン支持部24cの支持面2
4dに取着することにより傾斜角度αだけ傾斜させた
が、必ずしも、かかる構成により冷却ファンを傾ける必
要はなく、例えば、ノート型PCの表示パネルの開閉動
作に連動させて、冷却ファンの傾斜角度を変更するよう
に構成しても良い。
【0145】例えば、表示パネルが閉鎖される場合に
は、かかる閉鎖動作に連動して冷却ファンの羽根車にお
ける回転軸方向がノート型PCにおける略垂直方向へ向
く姿勢となるようにする一方、表示パネルが開放される
場合には、かかる開放動作に連動して、冷却ファンの羽
根車における回転軸方向がノート型PCにおける略垂直
方向に対して傾くように構成しても良い。
【0146】本実施例では、ノート型PCを用いて本発
明を説明したが、例えば、本発明をデスクトップ型PC
に適用しても良い。
【0147】
【発明の効果】請求項1記載の電子機器冷却装置によれ
ば、電子機器内部で発熱する制御部品に直接又は間接的
に接続されるヒートシンクは、そのヒートシンクの支持
部により、軸流送風装置における羽根車の回転軸を電子
機器における垂直方向に対して傾けつつ支持することが
できる。このため、軸流送風装置における羽根車の回転
軸が電子機器に対して水平に配置される従来の電子機器
冷却装置に比べて、軸流送風装置が傾けられる分、軸流
送風装置の設置高さを減少させることができる。よっ
て、かかる軸流送風装置の設置高さが減少する分、電子
機器冷却装置が使用される電子機器における垂直方向高
さが減少されるので、電子機器全体として薄型化するこ
とができるという効果がある。
【0148】しかも、ヒートシンクの冷却には、遠心フ
ァンなどの遠心式送風装置に比べて安価な軸流送風装置
が使用されるので、電子機器冷却装置全体としての製造
コストを低減して、かかる電子機器冷却装置が使用され
る電子機器の製造コストを低減することができるという
効果がある。
【0149】請求項2記載の電子機器冷却装置によれ
ば、請求項1記載の電子機器冷却装置の奏する効果に加
え、制御部品が発生する熱をヒートシンクへ移送する熱
移送部材はヒートシンクの取付凹部に嵌合されると共に
その取付凹部における開放された一面を覆う軸流送風装
置の収容ケース体に当接され、かつ、かかる収容ケース
体は熱伝導性材料で形成されるので、熱移送部材により
移送された熱をヒートシンク及び収容ケース体へ伝熱す
ることができる。このため、軸流送風装置の収容ケース
体の体積分だけヒートシンクの熱容量が増加されるの
で、軸流送風装置の羽根車により送風される気体による
冷却効率を向上することができるという効果がある。
【0150】請求項3記載の電子機器冷却装置によれ
ば、請求項2記載の電子機器冷却装置の奏する効果に加
え、ヒートシンクには熱移送部材が嵌合される取付凹部
が2以上設けられるので、これらの各取付凹部にそれぞ
れ熱移送部材を嵌合することにより、制御部品の発熱量
に応じて熱移送部材により移送される熱量を増加して、
電子機器冷却装置による冷却速度を向上することができ
るという効果がある。
【0151】請求項4記載の電子機器冷却装置によれ
ば、請求項1から3のいずれかに記載の電子機器冷却装
置の奏する効果に加え、ヒートシンクには、軸流送風装
置を支持する支持部が複数設けられているので、制御部
品の発熱量に応じて軸流送風装置の数を増加させること
により、電子機器冷却装置による冷却速度を向上するこ
とができるという効果がある。
【0152】請求項5記載の電子機器冷却装置によれ
ば、請求項1から4のいずれかに記載の電子機器冷却装
置の奏する効果に加え、ヒートシンク又は収容ケース体
は、アルミニウムなどの熱伝導率が大きく、かつ、比熱
容量が小さな金属材料で形成されるので、電子機器冷却
装置による制御部品の冷却速度を向上することができる
という効果がある。
【0153】請求項6記載のキーボード装置によれば、
キートップの上下動を案内する案内支持部材が取り付け
られるホルダ部材の下方には熱遮蔽部材が敷設されてお
り、かかる熱遮蔽部材には電子機器の制御部品が直接又
は間接的に接続され、かつ、固着部材により制御部品が
固着されている。よって、制御部品の発生する熱を熱遮
蔽部材へ伝え、かかる熱遮蔽部材によって制御部品が発
生する熱を放熱することができるという効果がある。
【0154】また、ホルダ部材と熱遮蔽部材との間には
連結部材により空隙が設けられるので、かかる空隙内に
ある空気などの気体により断熱して、熱遮蔽部材に伝え
られた熱がホルダ部材に伝わりキートップを押下する操
作者の手先に不快感を与えることを防止することができ
るという効果がある。しかも、熱遮蔽部材は連結部材に
よりホルダ部材が着脱可能に連結されるので、熱遮蔽部
材からホルダ部材を取り外すことにより、固着部材によ
って制御部品を熱遮蔽部材に固着して、かかる制御部品
と熱遮蔽部材とを確実に熱接合することができるという
効果がある。
【0155】請求項7記載のキーボード装置によれば、
請求項6記載のキーボード装置の奏する効果に加え、熱
遮蔽部材へのホルダ部材の固定は、係合突起が係合凹部
に挿入されて係合され、かつ、固定突起が押圧部材によ
り押圧されることにより行われる。よって、固着部材に
より熱遮蔽部材に制御部品を固着した後、ホルダ部材と
熱遮蔽部材とをカシメなどにより着脱不可能な状態で連
結する必要がなく、キーボード装置を容易に組み立てる
ことができるという効果がある。
【0156】請求項8記載のキーボード装置によれば、
キートップの上下動を案内する案内支持部材が取り付け
られるホルダ部材の下方には熱遮蔽部材が敷設されてお
り、かかる熱遮蔽部材には電子機器の制御部品が直接又
は間接的に接続され、かつ、固着部材により制御部品が
固着されている。よって、制御部品の発生する熱を熱遮
蔽部材へ伝え、かかる熱遮蔽部材によって制御部品が発
生する熱を放熱することができるという効果がある。
【0157】また、ホルダ部材と熱遮蔽部材との間には
連結部材により空隙が設けられるので、かかる空隙内に
ある空気などの気体により断熱して、熱遮蔽部材に伝え
られた熱がホルダ部材に伝わりキートップを押下する操
作者の手先に不快感を与えることを防止することができ
るという効果がある。しかも、熱遮蔽部材は連結部材に
よりホルダ部材が可動可能に連結されるので、ホルダ部
材を可動させてホルダ部材および熱遮蔽部材間の空隙に
おける間隙幅を拡大することができる。よってかかる空
隙に間隙幅を拡大させることにより、この空隙へ固着部
材を入り込ませ、かかる固着部材により制御部品と熱遮
蔽部材とを固着して、かかる制御部品と熱遮蔽部材とを
確実に熱接合することができるという効果がある。
【0158】請求項9記載のキーボード装置によれば、
請求項6から8のいずれかに記載のキーボード装置の奏
する効果に加え、熱遮蔽部材におけるホルダ部材との対
向面には制御部品の固着位置に対応する部分に略凹面状
の断熱凹部が形成されるので、制御部品の固着位置の対
応する部分における熱遮蔽部材およびホルダ部材間の空
隙における間隙幅を大きくすることができる。よって、
かかる断熱凹部による空隙の間隙幅の増加により、熱遮
蔽部材における制御部品の固着位置近傍が局部的に高温
化することを防止して、制御部品の上方部分に配置され
るキートップ近傍が高温化して操作者に不快感を与える
ことを防止することができるという効果がある。
【0159】請求項10記載のキーボード装置によれ
ば、請求項6から9のいずれかに記載のキーボード装置
の奏する効果に加え、熱遮蔽部材は、アルミニウムなど
の熱伝導率が大きく、かつ、比熱容量が小さな金属材料
で形成されるので、制御部品から伝熱される熱の冷却速
度を向上することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるキーボードが設置さ
れ、かつ、本発明の一実施例である冷却ユニットが搭載
されるノート型PCの外観斜視図である。
【図2】キースイッチのキートップ非押下状態における
側断面図である。
【図3】ノート型PCの筺体の部分的な側断面図であ
る。
【図4】(a)は、冷却ユニットにおけるヒートシンク
から冷却ファンが取り外された状態でのキーボード及び
支持板を裏面側から斜視した分解斜視図であり、(b)
は、冷却ユニットにおけるヒートシンクに冷却ファンが
取り付けられた状態でのキーボード及び支持板を裏側面
から斜視した外観斜視図である。
【図5】一対の連結部材により支持板の上方にホルダ部
材が配置された状態を示す外観斜視図である。
【図6】第2実施例のノート型PCに使用される冷却ユ
ニットにおけるヒートシンクから冷却ファンが取り外さ
れた状態でのキーボード及び支持板を裏側面から斜視し
た外観斜視図である。
【図7】第3実施例のノート型PCの側断面図である。
【図8】第4実施例のノート型PCの側断面図である。
【図9】第5実施例のノート型PCの側断面図である。
【図10】第6実施例のノート型PCの側断面図であ
る。
【図11】第7実施例のノート型PCに使用される連結
部材により連結されるホルダ部材及び支持板の分解斜視
図である。
【図12】(a)は、第8実施例におけるノート型PC
に使用される連結部材により連結されるホルダ部材及び
支持板の分解斜視図であり、(b)は、(a)のホルダ
部材が支持板に取り付けられた状態でのB−B線におけ
る部分断面図である。
【図13】第9実施例のノート型PCにおけるホルダ部
材、支持板及び制御基板の分解斜視図である。
【符号の説明】
1,50,60,80,90,120 ノート型PC
(電子機器) 4 キーボード(キ
ーボード装置) 10,40 冷却ユニット
(電子機器冷却装置) 11 キートップ 12 案内支持部材 13 ホルダ部材 14 キーボード基板
(スイッチング部材の一部) 16 ラバースプリン
グ(スイッチング部材の一部) 18,123 支持板(熱遮蔽
部材、吸熱材の一部) 18b 開口(断熱凹
部) 19 CPU(制御部
品) 21 吸熱板(吸熱材
の一部) 22 CPU圧接用ビ
ス(固着部材) 23 ヒートパイプ
(熱移送部材) 24,41 ヒートシンク 24b,41b 取付凹部(ヒー
トシンクの取付凹部) 24c,41c ファン支持部
(ヒートシンクの支持部) 24e,41e 排気通路(ヒー
トシンクの排気流路) 25 冷却ファン(軸
流送風装置) 28 ファンケース体
(軸流送風装置の収容ケース体) 29 羽根車 29b 回転軸 30,51,61,81,91,100,111連結部
材 121 係合突起(連結
部材の一部) 122 固定突起(連結
部材の一部) 125 係合穴(係合凹
部、連結部材の一部) 124 押圧部材 A 空気(気体) W1 空隙

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パーソナルコンピュータなどの電子機器
    内部に搭載される制御部品に直接又は間接的に接続さ
    れ、その制御部品の発生する熱が伝えられるヒートシン
    クと、そのヒートシンクへ気体を送風する羽根車と、そ
    の羽根車を回転駆動させる駆動装置とを有し、その駆動
    装置による前記羽根車の回転駆動によりその羽根車の回
    転軸方向へ気体を送風する軸流送風装置とを備えた電子
    機器冷却装置において、 前記ヒートシンクは、前記羽根車の回転軸を電子機器に
    おける垂直方向に対して傾けつつ前記軸流送風装置を支
    持する支持部と、その支持部により支持される前記軸流
    送風装置によって送風された気体を略水平方向へ案内し
    前記電子機器の外部へ流出させる排気流路とを備えてい
    ることを特徴とする電子機器冷却装置。
  2. 【請求項2】 前記制御部品に当接しつつ取着可能に形
    成され、その制御部品が発生する熱を吸熱する吸熱材
    と、 その吸熱材およびヒートシンクにそれぞれ接続され、前
    記吸熱材により吸熱された熱を前記ヒートシンクへ移送
    する熱移送部材とを備えており、 前記ヒートシンクは、その熱移送部材が嵌合可能に形成
    され、かつ、その熱移送部材を嵌合するために一面が開
    放された取付凹部を備えており、 前記軸流送風装置は、前記羽根車を回転可能に収容する
    熱伝導性材料で形成された収容ケース体を備え、その収
    容ケース体により前記取付凹部の開放面を覆いつつ前記
    熱移送部材と当接可能に形成されていることを特徴とす
    る請求項1記載の電子機器冷却装置。
  3. 【請求項3】 前記ヒートシンクには、前記取付凹部が
    2以上設けられており、その2以上の取付凹部には前記
    熱移送部材がそれぞれ嵌合されていることを特徴をする
    請求項2記載の電子機器冷却装置。
  4. 【請求項4】 前記ヒートシンクは、前記軸流送風装置
    を支持する支持部が複数設けられていることを特徴とす
    る請求項1から3のいずれかに記載の電子機器冷却装
    置。
  5. 【請求項5】 前記ヒートシンク又は収容ケース体は、
    アルミニウムなどの熱伝導率が大きく、かつ、比熱容量
    が小さな金属材料で形成されていることを特徴とする請
    求項1から4のいずれかに記載の電子機器冷却装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれかに記載の電子
    機器冷却装置が使用される電子機器に配置され、キート
    ップと、そのキートップを支持しつつ上下方向に案内移
    動させる案内支持部材と、その案内支持部材が取り付け
    られるホルダ部材と、そのホルダ部材に取り付けられる
    前記案内支持部材による前記キートップの上下動に伴っ
    てスイッチング動作を行うスイッチング部材とを備えた
    キーボード装置において、 前記ホルダ部材の下方であって前記制御部品の上方に敷
    設され、その制御部品に直接又は間接的に接続可能な熱
    伝導性材料で形成された熱遮蔽部材と、 その熱遮蔽部材に前記制御部品を固着する固着部材と、 その固着部材により前記制御部品が固着される前記熱遮
    蔽部材に前記ホルダ部材を着脱可能に連結する連結部材
    と、 その連結部材により前記ホルダ部材および熱遮蔽部材間
    に設けられる空隙とを備えていることを特徴とするキー
    ボード装置。
  7. 【請求項7】 前記連結部材は、前記ホルダ部材の一側
    縁から外方へ向けて突設される係合突起と、その係合突
    起に対応して前記熱遮蔽部材に設けられその係合突起が
    挿入可能に形成される係合凹部と、前記ホルダ部材にお
    ける前記係合突起の突設側と反対側縁から外方へ向けて
    突設される固定突起と、その固定突起に対応して前記熱
    遮蔽部材に揺動可能に連結され、その熱遮蔽部材へ向け
    て前記固定突起を押圧しつつ挟持する押圧部材とを備え
    ていることを特徴とする請求項6記載のキーボード装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項1から5のいずれかに記載の電子
    機器冷却装置が使用される電子機器に配置され、キート
    ップと、そのキートップを支持しつつ上下方向に案内移
    動させる案内支持部材と、その案内支持部材が取り付け
    られるホルダ部材と、そのホルダ部材に取り付けられる
    前記案内支持部材による前記キートップの上下動に伴っ
    てスイッチング動作を行うスイッチング部材とを備えた
    キーボード装置において、 前記ホルダ部材の下方であって前記制御部品の上方に敷
    設され、その制御部品に直接又は間接的に接続可能な熱
    伝導性材料で形成された熱遮蔽部材と、 その熱遮蔽部材に前記制御部品を固着する固着部材と、 その固着部材により前記制御部品が固着される前記熱遮
    蔽部材に前記ホルダ部材を可動可能に連結する連結部材
    と、 その連結部材により連結される前記ホルダ部材および熱
    遮蔽部材間に設けられ、前記連結部材を介して前記ホル
    ダ部材が可動されることにより間隙幅が変更される空隙
    とを備えていることを特徴とするキーボード装置。
  9. 【請求項9】 前記熱遮蔽部材における前記ホルダ部材
    との対向面には、前記制御部品の固着位置に対応する部
    分に略凹面状の断熱凹部が形成されていることを特徴と
    する請求項6から8のいずれかに記載のキーボード装
    置。
  10. 【請求項10】 前記熱遮蔽部材は、アルミニウムなど
    の熱伝導率が大きく、かつ、比熱容量が小さな金属材料
    で形成されていることを特徴とする請求項6から9のい
    ずれかに記載のキーボード装置。
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