JP2002182795A - 電子機器の冷却装置 - Google Patents

電子機器の冷却装置

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JP2002182795A
JP2002182795A JP2000385348A JP2000385348A JP2002182795A JP 2002182795 A JP2002182795 A JP 2002182795A JP 2000385348 A JP2000385348 A JP 2000385348A JP 2000385348 A JP2000385348 A JP 2000385348A JP 2002182795 A JP2002182795 A JP 2002182795A
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JP
Japan
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heat
housing
heat sink
electronic device
mounting portion
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Application number
JP2000385348A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Nakamura
博 中村
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、発熱体の熱を筐体の外方に効率良く
放出することができ、しかも、発熱体の熱影響を受けて
熱くなる熱接続面に指先が触れるのを防止できる電子機
器の冷却装置を得ることにある。 【解決手段】電子機器は、半導体パッケージ21が内蔵さ
れた筐体5を有するポータブルコンピュータ1と、このコ
ンピュータが取り外し可能に載置される載置部72を有す
る拡張装置2とを備えている。コンピュータは、筐体の
底壁5aに互いに並べて開口された複数の貫通孔64と、筐
体の内部に収容され、半導体パッケージに熱的に接続さ
れるとともに、貫通孔と向かい合う熱接続面34を有する
第1のヒートシンク26とを備えている。拡張装置は、載
置部に露出された第2のヒートシンク82を有する。第2
のヒートシンクは、載置部に電子機器本体を載置した時
に貫通孔を通じて熱接続面に熱的に接続される複数の受
熱凸部87を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、拡張装置に接続し
て使用可能なポータブルコンピュータや移動体情報機器
のような電子機器に係り、特にその筐体に内蔵された発
熱体を冷却するための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ポータブルコンピュータのような電子機
器は、携帯性に優れることがその商品価値を高める大き
な要素となっている。そのため、最近のポータブルコン
ピュータは、筐体の薄形化や軽量化が強化されており、
バッグ等に収納して手軽に持ち運べるようになってい
る。
【0003】ところで、この種のポータブルコンピュー
タでは、筐体が薄くコンパクトに設計されているため、
例えば入出力機器を接続するコネクタの設置場所やフロ
ッピー(登録商標)ディスク駆動装置あるいはCD−ROM
駆動装置を収容するスペースを確保することが困難とな
る。そのため、最近のポータブルコンピュータは、専用
の拡張コネクタを装備しており、この拡張コネクタをド
ッキングステーションと称する拡張装置に接続すること
で、デスクトップ形のコンピュータと比較しても遜色の
ない拡張性を確保し得るようになっている。
【0004】従来の拡張装置は、箱状のベースを備えて
いる。ベースは、ポータブルコンピュータの筐体に対応
するような大きさを有し、このベースの内部に例えばDV
D駆動装置のような機能拡張用の機器が収容されている
とともに、ベースの側壁や後壁にプリンタのような周辺
機器を接続するための複数のコネクタが配置されてい
る。
【0005】また、ベースの上面は、ポータブルコンピ
ュータの筐体が取り外し可能に載置される平坦な載置部
となっており、この載置部に中継コネクタが配置されて
いる。中継コネクタは、上記DVD駆動装置やコネクタに
電気的に接続されているとともに、載置部にポータブル
コンピュータを置いた時に、このコンピュータの拡張コ
ネクタに嵌合されるようになっている。
【0006】このコネクタ相互の嵌合により、ポータブ
ルコンピュータおよび拡張装置の相互のロジックのアド
レスやデータバスのような各種の制御信号の信号経路が
電気的に導通され、ポータブルコンピュータの機能の拡
張が可能となる。
【0007】一方、ポータブルコンピュータに搭載され
たマイクロプロセッサは、処理速度の高速化や多機能化
に伴って消費電力が増加の一途を辿り、これに比例して
動作中の発熱量も急速に増大する傾向にある。そのた
め、ポータブルコンピュータの安定した動作を保障する
ためには、マイクロプロセッサの放熱性を高める必要が
生じてくる。
【0008】この対策として、従来のポータブルコンピ
ュータでは、筐体の内部にマイクロプロセッサに熱的に
接続されたヒートシンクと、このヒートシンクに冷却風
を送風するファンユニットとが収容されており、発熱す
るマイクロプロセッサを強制的に冷却することが行なわ
れている。
【0009】また、ポータブルコンピュータを拡張装置
に接続してマイクロプロセッサに複雑な演算処理を実行
させると、このマイクロプロセッサの発熱量がより増大
する。そのため、従来の拡張装置において、ベースの載
置部に送風口を形成するとともに、このベースの内部に
上記送風口に向けて冷却風を送風するファンユニットを
収容したものが知られている。
【0010】この拡張装置によると、ベースの載置部に
ポータブルコンピュータを置いた時に、送風口が筐体の
底壁と向かい合うので、送風口から送風される冷却風が
筐体の底壁に吹き付けられる。このため、筐体を外方か
ら強制的に空冷することができ、マイクロプロセッサの
冷却を補助することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来のポータブルコン
ピュータによると、マイクロプロセッサの熱を受けるヒ
ートシンクは、その少なくとも一部が筐体に支持されて
いるので、ヒートシンクに伝えられた熱の一部は、この
ヒートシンクから筐体への熱伝導により拡散される。
【0012】しかしながら、マイクロプロセッサからヒ
ートシンクを介して筐体に伝わる熱量は、マイクロプロ
セッサの発熱量全体から見れば僅かなものでしかない。
そのため、筐体の底壁に冷却風を吹き付けて筐体を冷却
したところで、マイクロプロセッサの放熱に寄与する割
合は微々たるものとなり、このマイクロプロセッサを効
率良く冷却することができなくなる。
【0013】この結果、特にポータブルコンピュータを
拡張装置に接続して複雑な演算処理を実行した時に、マ
イクロプロセッサの温度が動作保障温度を上回ることが
あり得る。このマイクロプロセッサの温度が高くなり過
ぎると、処理速度が遅くなるのは勿論のこと、動作不能
に陥ることがあり、それ故、マイクロプロセッサの本来
の性能を充分に発揮させることができなくなる。
【0014】本発明の第1の目的は、発熱体の熱を筐体
の外方に効率良く放出することができ、この発熱体の放
熱性能を改善できるとともに、筐体を単独で持ち運ぶ際
に、発熱体の熱影響を受けて熱くなる熱接続面に指先が
触れるのを防止できる電子機器の冷却装置を得ることに
ある。
【0015】本発明の第2の目的は、上記第1の目的に
加えて、熱伝導シートの交換や保守点検作業を筐体を分
解することなく簡単に行うことができる電子機器の冷却
装置を得ることにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、請求項1に係る本発明の電子機器の冷却装置に
よると、発熱体を内蔵した電子機器本体は、筐体の底壁
に互いに並べて開口された複数の貫通孔と、上記筐体の
内部に収容され、上記発熱体に熱的に接続されるととも
に、上記貫通孔と向かい合う熱接続面を有する第1のヒ
ートシンクとを備えている。また、この電子機器本体が
取り外し可能に置かれる載置部を有する拡張装置は、上
記載置部に露出された第2のヒートシンクを有してい
る。第2のヒートシンクは、上記載置部に電子機器本体
が載置された時に、上記貫通孔を通じて上記熱接続面に
熱的に接続される複数の受熱凸部を備えている。
【0017】このような構成において、電子機器本体を
拡張装置の載置部に載置すると、第2のヒートシンクの
受熱凸部と、筐体の底壁に開口された貫通孔とが互いに
合致する。そのため、受熱凸部の先端が貫通孔に入り込
むとともに、第1のヒートシンクの熱接続面に熱的に接
続される。この結果、第1のヒートシンクに伝えられた
発熱体の熱を、拡張装置の第2のヒートシンクに直接伝
えることができ、発熱体から第2のヒートシンクに至る
放熱経路の熱容量が大きくなることと合わせて、発熱体
の熱を効率良く放出することができる。
【0018】また、発熱体の熱を受けて高温となる熱接
続面は、複数の貫通孔を通じて筐体の外方に露出される
ので、筐体の底壁のうち隣り合う貫通孔を隔てる部分が
熱接続面を外側から覆うように位置される。このため、
各貫通孔の開口形状を例えば成人の手の指先の大きさよ
りも小さく設定すれば、例えば電子機器本体を単独で持
ち運ぶ際に指先が貫通孔の上に位置されたとしても、底
壁のうち貫通孔を隔てる部分が指先と熱接続面との間に
介在され、貫通孔内への指先の挿入が妨げられる。
【0019】よって、指先が熱接続面に触れることはな
く、高温となる熱接続面を筐体の外方に露出させた構成
でありながら、電子機器本体を取り扱うオペレータが熱
い思いをすることはないとともに、貫通孔を塞ぐ専用の
蓋が不要となる。
【0020】上記第1の目的を達成するため、請求項7
に係る本発明の電子機器の冷却装置によると、発熱体を
内蔵した電子機器本体は、筐体の底壁に互いに並べて開
口された複数の貫通孔と、上記筐体の内部に収容され、
上記発熱体を冷却するための第1の冷却ユニットとを含
み、この第1の冷却ユニットは、上記発熱体に熱的に接
続されるとともに、上記貫通孔と向かい合う熱接続面を
有する第1のヒートシンクと、この第1のヒートシンク
および上記発熱体に冷却風を送風する第1のファンユニ
ットとを備えている。また、この電子機器本体が取り外
し可能に置かれる載置部を有する拡張装置は、上記電子
機器本体の冷却を補助する第2の冷却ユニットを有して
いる。この第2の冷却ユニットは、上記載置部に露出さ
れた複数の受熱凸部と、これら受熱凸部とは反対側に配
置された複数の放熱フィンとを有する第2のヒートシン
クと、この第2のヒートシンクに冷却風を送風する第2
のファンユニットとを備え、この第2のヒートシンクの
受熱凸部は、上記電子機器本体を上記載置部に載置した
時に、上記貫通孔を通じて上記熱接続面に熱的に接続さ
れることを特徴としている。
【0021】このような構成において、電子機器本体を
拡張装置の載置部に載置すると、第2のヒートシンクの
受熱凸部と、筐体の底壁に開口された貫通孔とが互いに
合致する。そのため、受熱凸部の先端が貫通孔に入り込
むとともに、第1のヒートシンクの熱接続面に熱的に接
続される。この結果、第1のヒートシンクに伝えられた
発熱体の熱を、拡張装置の第2のヒートシンクに直接伝
えることができる。
【0022】また、上記構成によると、第1のヒートシ
ンクおよび発熱体は、第1のファンユニットから送られ
る冷却風により強制的に冷却されるので、これら第1の
ヒートシンクおよび発熱体の冷却効果が高まる。それと
ともに、第2のヒートシンクの放熱フィンには、第2の
ファンユニットを通じて冷却風が吹き付けられるので、
この冷却風により受熱凸部を含む第2のヒートシンクが
強制的に冷却される。
【0023】したがって、発熱体から第1のヒートシン
クを介して第2のヒートシンクに至る放熱経路を積極的
に空冷することができ、上記発熱体の熱を第1のヒート
シンクから第2のヒートシンクに直接伝えることができ
ることと合わせて、発熱体の熱を効率良く放出すること
ができる。
【0024】また、発熱体の熱を受けて高温となる熱接
続面は、複数の貫通孔を通じて筐体の外方に露出される
ので、筐体の底壁のうち隣り合う貫通孔を隔てる部分が
熱接続面を外側から覆うように位置される。このため、
各貫通孔の開口形状を例えば成人の手の指先の大きさよ
りも小さく設定すれば、例えば電子機器本体を単独で持
ち運ぶ際に手の指先が貫通孔の上に位置されたとして
も、底壁のうち貫通孔を隔てる部分が指先と熱接続面と
の間に介在され、貫通孔内への指先の挿入が妨げられ
る。
【0025】よって、指先が熱接続面に触れることはな
く、高温となる熱接続面を筐体の外方に露出させた構成
でありながら、電子機器本体を取り扱うオペレータが熱
い思いをすることはないとともに、貫通孔を塞ぐ専用の
蓋が不要となる。
【0026】上記第1の目的を達成するため、請求項1
1に係る本発明の電子機器の冷却装置は、発熱体を内蔵
するとともに、拡張装置の載置部に取り外し可能に載置
される底壁を有する筐体と、この筐体の底壁に互いに並
べて開口され、上記載置部に並べられた複数の受熱凸部
が入り込む複数の貫通孔と、これら隣り合う貫通孔の間
に介在された保護リブと、上記発熱体に熱的に接続され
たヒートシンクとを備えており、このヒートシンクは、
上記貫通孔と向かい合う位置に、上記受熱凸部の先端が
熱的に接続される熱接続面を有することを特徴としてい
る。
【0027】このような構成において、電子機器の筐体
を拡張装置の載置部に載置すると、載置部上の受熱凸部
と筐体の底壁に開口された貫通孔とが互いに合致する。
そのため、受熱凸部の先端が貫通孔を通じて筐体の内部
に入り込むとともに、ヒートシンクの熱接続面に熱的に
接続される。この結果、ヒートシンクに伝えられた発熱
体の熱を、拡張装置の受熱凸部に直接伝えることがで
き、発熱体の熱を効率良く放出することができる。
【0028】また、隣り合う貫通孔の間には保護リブが
存在するので、この保護リブが筐体の外側から熱接続面
に被さるように位置される。このため、各貫通孔の開口
形状を例えば成人の手の指先の大きさよりも小さく設定
すれば、保護リブの配置間隔が指先の大きさよりも狭ま
るので、例えば電子機器の筐体を単独で持ち運ぶ際に指
先が貫通孔の上に位置されたとしても、この貫通孔への
指先の挿入が妨げられる。よって、指先が熱接続面に触
れることはなく、高温となる熱接続面を筐体の外方に露
出させたにも拘わらず、電子機器を取り扱うオペレータ
が熱い思いをすることはないとともに、貫通孔を塞ぐ専
用の蓋が不要となる。
【0029】上記第2の目的を達成するため、請求項4
に係る本発明の電子機器の冷却装置によると、発熱体を
内蔵する電子機器本体は、その筐体の底壁に開口された
開口部と、上記筐体の内部に収容され、上記発熱体に熱
的に接続されるとともに、上記開口部と向かい合う熱接
続面を有する第1のヒートシンクと、この第1のヒート
シンクの熱接続面に取り外し可能に貼り付けられた柔軟
な熱伝導シートと、上記開口部を取り外し可能に覆うと
ともに、上記熱伝導シートを露出させる複数の貫通孔が
互いに並べて配置されたカバーとを備えている。また、
この電子機器本体が取り外し可能に載置される載置部を
有する拡張装置は、上記電子機器本体を冷却するための
冷却ユニットを備えている。この冷却ユニットは、上記
載置部に露出された第2のヒートシンクを有し、この第
2のヒートシンクは、上記載置部に電子機器が載置され
た時に、上記貫通孔を通じて上記熱伝導シートに接触す
る複数の受熱凸部を備えている。
【0030】このような構成によると、柔軟な熱伝導シ
ートが受熱凸部や熱接続面の形状に追従してこれら両者
に密着するので、これら受熱凸部と熱接続面との接続部
分に熱伝導を妨げるような隙間が生じることはなく、こ
の接続部分の熱抵抗を低減することができる。このた
め、第1のヒートシンクに伝えられた発熱体の熱を受熱
凸部を通じて効率良く第2のヒートシンクに伝えること
ができ、発熱体の放熱性能を改善することができる。
【0031】しかも、受熱凸部が貫通する貫通孔は、底
壁から取り外し可能なカバーに形成されているので、こ
のカバーを筐体の底壁から取り外すことで、底壁の開口
部を通じて熱伝導シートの全てを露出させることができ
る。そのため、例えば熱伝導シートを交換したり、この
熱伝導シートに付着した異物を除去する際には、単に筐
体からカバーを取り外すだけで良く、筐体を分解したり
再度組み立てるといった大掛かりな作業が不要となる。
よって、熱伝導シートの交換および保守作業を簡単に行
うことができ、発熱体の放熱性能を良好に維持する上で
好都合となる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態をポータ
ブルコンピュータに適用した図面にもとづいて説明す
る。
【0033】図1および図2は、電子機器本体としての
ポータブルコンピュータ1と、このポータブルコンピュ
ータ1の機能を拡張する際に用いる拡張装置2とを開示
している。
【0034】ポータブルコンピュータ1は、コンピュー
タ本体3と、このコンピュータ本体3に支持されたディ
スプレイユニット4とで構成されている。コンピュータ
本体3は、偏平な箱状の筐体5を備えている。筐体5
は、底壁5a、上壁5b、前壁5c、左右の側壁5dお
よび後壁5eを有している。筐体5の底壁5a、前壁5
c、左右の側壁5dおよび後壁5eは、例えばマグネシ
ウム合金のような熱伝導性に優れた金属材料にて構成さ
れている。
【0035】筐体5の上壁5bは、パームレスト6、キ
ーボード取り付け部7および一対のディスプレイ支持部
8a,8bを有している。パームレスト6は、筐体5の
前半部において、この筐体5の幅方向に延びている。キ
ーボード取り付け部7は、パームレスト6の後方に位置
されている。キーボード取り付け部7は、筐体5の内部
に開口するような窪みにて構成され、このキーボード取
り付け部7にキーボード9が設置されている。ディスプ
レイ支持部8a,8bは、上壁5bの後端部において、
上向きに張り出すとともに、筐体5の幅方向に互いに離
間して配置されている。
【0036】ディスプレイユニット4は、ディスプレイ
ハウジング11と、このディスプレイハウジング11の
内部に収容された液晶表示パネル12とを備えている。
液晶表示パネル12は、画像を表示する表示画面12a
を有している。この表示画面12aは、ディスプレイハ
ウジング11の前面の開口部13を通じて外方に露出さ
れている。
【0037】ディスプレイハウジング11は、一対の凹
部14a,14bを有している。凹部14a,14b
は、ディスプレイハウジング11の一端部において、こ
のディスプレイハウジング11の幅方向に互いに離間し
て配置されており、これら凹部14a,14bにディス
プレイ支持部8a,8bが導かれている。そして、ディ
スプレイハウジング11は、凹部14a,14bの位置
において、図示しないヒンジ装置を介して筐体5に連結
されている。
【0038】そのため、ディスプレイユニット4は、パ
ームレスト6やキーボード9を上方から覆うように倒さ
れる閉じ位置と、パームレスト6、キーボード9および
表示画面12aを露出させるように起立される開き位置
とに亘って回動可能に筐体5に支持されている。
【0039】図5に示すように、筐体5の内部には、回
路基板16が収容されている。回路基板16は、キーボ
ード9の下方において,筐体5の底壁5aと平行に配置
されている。回路基板16は、底壁5aと向かい合う下
面16aを有し、この回路基板16の下面16aに第1
の拡張コネクタ17が実装されている。第1の拡張コネ
クタ17は、底壁5aに開口されたコネクタ接続口18
(図3に示す)と向かい合っており、このコネクタ接続
口18は、開閉可能なシャッタ19によって覆われてい
る。
【0040】図5および図6に示すように、回路基板1
6の下面16aには、発熱体としての半導体パッケージ
21が実装されている。半導体パッケージ21は、ポー
タブルコンピュータ1の中枢となるマイクロプロセッサ
を構成するものであり、回路基板16の下面16aの左
端部に位置されている。半導体パッケージ21は、矩形
状のベース基板22とICチップ23とを有している。IC
チップ23は、文字、音声および画像のようなマルチメ
ディア情報を高速で処理するため、動作中の消費電力が
大きくなっている。そのため、ICチップ23は、動作中
の発熱量が非常に大きく、安定した動作を維持するため
に冷却を必要としている。
【0041】筐体5の内部には、第1の冷却ユニット2
5が収容されている。第1の冷却ユニット25は、第1
のヒートシンク26と第1のファンユニット27とを備
えている。
【0042】第1のヒートシンク26は、アルミニウム
合金のような熱伝導性に優れた金属材料にて構成されて
いる。第1のヒートシンク26は、受熱部28および熱
交換部29を有する平坦な板状をなしている。第1のヒ
ートシンク26は、回路基板16の左端部と筐体5の左
側の側壁5dとの間において、筐体5の底壁5aに沿っ
て配置されており、その複数箇所が底壁5aおよび回路
基板16にねじ31を介して固定されている。
【0043】第1のヒートシンク26の受熱部28は、
回路基板16の下方に入り込み、上記半導体パッケージ
21と向かい合っている。受熱部28と半導体パッケー
ジ21との間には、熱拡散板32が配置されている。熱
拡散板32と受熱部28との間には、熱伝導性のグリー
ス33が介在されているとともに、この熱拡散板32と
半導体パッケージ21のICチップ23との間にも、同様
のグリース(図示せず)が介在されている。このため、
半導体パッケージ21は、熱拡散板32やグリース33
を介して受熱部28に熱的に接続されている。
【0044】受熱部28は、平坦な熱接続面34を有し
ている。熱接続面34は、半導体パッケージ21とは反
対側に位置され、筐体5の底壁5aに隣接されていると
ともに、半導体パッケージ21よりも大きな平面形状を
有している。この熱接続面34は、厚みが0.3mm程度の
柔軟な熱伝導シート35によって覆われている。熱伝導
シート35は、例えばシリコーンゴムを主成分とする母
材に、窒化ボロンあるいは窒化アルミニウムのような高
熱伝導性を有するセラミック系の充填材を添加したもの
であり、その一方の面が熱接続面34に密着するような
粘性を有している。このため、熱伝導シート35は、熱
接続面34に取り外し可能に貼り付けられている。
【0045】また、図4や図5に最も良く示されるよう
に、受熱部28は、一対のガイド孔36を有している。
ガイド孔36は、筐体5の幅方向に互いに離間して配置
されており、夫々熱接続面34に隣接した位置におい
て、下向きに開口されている。
【0046】図6に示すように、熱交換部29は、受熱
部28と一体化されてこの受熱部28に熱的に接続され
ている。熱交換部29は、受熱部28の左側に並べて配
置され、筐体5の左側の側壁5dに沿って延びている。
熱交換部29は、その外周縁部から上向きに延びる支持
壁37を有し、この支持壁37の上端に金属製の天板3
8が固定されている。
【0047】天板38は、回路基板16と略同一面上に
位置され、上記熱交換部29との間に冷却風通路39を
構成している。冷却風通路39は、筐体5の左側の側壁
5dに開口された冷却風出口40に連なっている。
【0048】熱交換部29は、その上面に複数の放熱フ
ィン41を有している。放熱フィン41は、上記冷却風
通路39に露出されている。また、第1のヒートシンク
26の上面には、偏平なヒートパイプ42が埋め込まれ
ている。ヒートパイプ42は、受熱部28と熱交換部2
9とに跨っており、受熱部28に伝えられた半導体パッ
ケージ21の熱を積極的に熱交換部29に移送するよう
になっている。
【0049】図5に見られるように、第1のファンユニ
ット27は、第1のヒートシンク26の前方に位置され
ている。第1のファンユニット27は、ファンケーシン
グ43と、このファンケーシング43に収容された遠心
ファン44とを備えている。
【0050】ファンケーシング43は、第1のヒートシ
ンク26と一体化されたベース45と、このベース45
を上方から覆うアッパパネル46とで構成されている。
ベース45は、第1の吸入口47を有している。第1の
吸入口47は、底壁5aに開口された複数の第1の空気
取り入れ口48と向かい合っている。アッパパネル46
は、キーボード9の下方に位置されているとともに、そ
の前端部がパームレスト6の下方に入り込んでいる。ア
ッパパネル46は、第2の吸入口49を有している。第
2の吸入口49の一部は、パームレスト6の前端部に開
口された複数の第2の空気取り入れ口50と向かい合っ
ている。
【0051】また、ファンケーシング43は、吐出口5
1を有している。吐出口51は、第1のヒートシンク2
6や半導体パッケージ21に向けて開口されており、そ
の一部が冷却風通路39の上流端と向かい合っている。
【0052】遠心ファン44は、偏平モータ52を介し
てベース45の上面に支持されている。遠心ファン44
は、上記半導体パッケージ21の温度が予め決められた
値に達した時に、鉛直方向に沿う回転軸線O1を中心に回
転駆動されるようになっている。
【0053】このため、第1のファンユニット27が駆
動されると、第1および第2の吸入口47,49から遠
心ファン44に向けて空気が吸い込まれる。この空気
は、遠心ファン44の外周部から吐き出されるととも
に、吐出口51を通じて冷却風通路37や半導体パッケ
ージ21の周囲に送風されるようになっている。
【0054】図3や図6に示すように、筐体5の底壁5
aは、半導体パッケージ21に向けて送風された冷却風
を排出するための複数の排気孔53を有している。排気
孔53は、半導体パッケージ21の右隣において、筐体
5の幅方向に一列に並べて開口されている。
【0055】筐体5の底壁5aは、第1のヒートシンク
26の熱接続面34に対応する位置に開口部55を有し
ている。開口部55は、熱接続面34よりも一回り大き
な矩形状をなしており、この開口部55の開口縁部に内
向きに張り出すフランジ部56が形成されている。フラ
ンジ部56は、その一個所に上向きに突出するボス部5
7を有し、このボス部57にはねじ孔58が形成されて
いる。
【0056】開口部55は、取り外し可能なカバー60
によって覆われている。カバー60は、合成樹脂のよう
な非金属材料にて構成され、開口部55にきっちりと嵌
まり込むような平坦な板状をなしている。カバー60
は、その一側縁部に一対の係止片61を有するととも
に、この係止片61とは反対側に上記ねじ孔58に対応
するねじ挿通孔62を有している。
【0057】このため、カバー60は、係止片61を開
口部55の開口縁部に引っ掛けた後、ここを支点として
開口部55に向けて回動させることで、この開口部55
に嵌合される。そして、この状態でねじ挿通孔62に固
定ねじ63を挿通し、この固定ねじ63をねじ孔58に
ねじ込むことで、カバー60が筐体5の底壁5aに取り
外し可能に固定されるようになっている。この結果、カ
バー60と底壁5aとは互いに同一面上に位置され、こ
のカバー60が底壁5aの一部として機能している。
【0058】カバー60は、上記熱伝導シート35と向
かい合う領域を有し、この領域に複数の貫通孔64が開
口されている。貫通孔64は、例えば碁盤の目のように
並べて配置されており、隣り合う貫通孔64は、格子状
の保護リブ65によって仕切られている。したがって、
熱接続面34に貼り付けられた熱伝導シート35は、貫
通孔64を通じて筐体5の外方に露出されており、隣り
合う貫通孔64の間に介在された保護リブ65が底壁5
aの外側から熱伝導シート35に被さっている。
【0059】そして、本実施形態の場合、各貫通孔64
は、一辺の長さが6mmの正方形状をなしており、その開
口形状が例えば成人の手の指先の大きさよりも小さく設
定されている。すなわち、一般に、成人の指先の大きさ
は、この指先を先端の方向から見た時に略10mmΦである
と言われており、この指先とカバー60との接触範囲
は、直径が略10mmの円となる。このため、指先とカバー
60との接触範囲が各貫通孔64の開口形状を上回り、
たとえ貫通孔64に対応する位置に指先が触れたとして
も、上記保護リブ65の存在によって、貫通孔64内へ
の指先の挿入が阻止されるようになっている。
【0060】また、カバー60は、一対の連通孔66を
有している。連通孔66は、貫通孔64を避けた領域に
配置されており、上記受熱部28のガイド孔36と合致
している。
【0061】図2に示すように、ポータブルコンピュー
タ1に接続して使用する拡張装置2は、偏平な箱状のベ
ース71を有している。ベース71は、底壁71a、上
壁71b、前壁71c、左右の側壁71dおよび後壁7
1eを含み、上記ポータブルコンピュータ1のコンピュ
ータ本体3に対応するような大きさに定められている。
【0062】ベース71は、平坦な載置部72を備えて
いる。載置部72は、ポータブルコンピュータ1の筐体
5が取り外し可能に載置されるもので、ベース71の上
壁71bにて構成されている。載置部72は、筐体5の
底壁5aと略同じ大きさを有し、この載置部72に筐体
5を置いた状態では、この載置部72と底壁5aとの間
に図7や図8に示すような数mmの隙間Gが形成されるよ
うになっている。
【0063】ベース71の内部には、DVD駆動装置74
や回路基板75(図9に示す)が収容されている。DVD
駆動装置74は、ポータブルコンピュータ1の機能を拡
張するための構成要素であり、回路基板75に電気的に
接続されている。回路基板75は、ベース71の後部に
おいて底壁5aと平行に配置されており、この回路基板
74の上面に第2の拡張コネクタ76が実装されてい
る。第2の拡張コネクタ76は、載置部72に露出され
ている。
【0064】このため、ポータブルコンピュータ1の筐
体5を載置部72に載置すると、第1の拡張コネクタ1
7と第2の拡張コネクタ76とが互いに嵌まり合い、こ
れら拡張コネクタ17,67を介してポータブルコンピ
ュータ1と拡張装置2とが電気的に接続されるようにな
っている。
【0065】図2に示すように、載置部72の前端部に
は、上向きに張り出すガイド壁77が形成されている。
ガイド壁77は、ベース71の幅方向に沿って延びてお
り、このガイド壁77の両端部にガイド突起78a,7
8bが形成されている。ガイド突起78a,78bは、
ガイド壁77の後方に向けて突出されて、筐体5の前壁
5cの両端部に取り外し可能に引っ掛かるようになって
いる。
【0066】また、載置部72の後部には、一対のロッ
クレバー79a,79bが配置されている。ロックレバ
ー79a,79bは、ポータブルコンピュータ1を載置
部72にロックするためのものであり、ベース71の幅
方向に離間して配置されている。これらロックレバー7
9a,79bは、筐体5の底壁5aに引っ掛かるロック
位置と、底壁5aから離脱するロック解除位置とに亘っ
て移動可能にベース71に支持されている。
【0067】このことから、ポータブルコンピュータ1
を載置部72に載置するに当っては、まず、筐体5の前
壁5cをガイド壁77に突き当て、ガイド突起78a,
78bを前壁5cに引っ掛ける。そして、前壁5cとガ
イド突起78a,78bとの係止部を支点としてポータ
ブルコンピュータ1を下向きに回動させ、このポータブ
ルコンピュータ1の筐体5を載置部72に重ね合わせ
る。これにより、筐体5の底壁5aにロックレバー79
a,79bが引っ掛かり、この筐体5が載置部72にロ
ックされるとともに、第1の拡張コネクタ17と第2の
拡張コネクタ76との嵌合が維持される。
【0068】図5、図6および図9に示すように、ベー
ス71の内部には、第2の冷却ユニット81が収容され
ている。第2の冷却ユニット81は、ポータブルコンピ
ュータ1の冷却を補助するためのものであり、第2のヒ
ートシンク82と第2のファンユニット83とを備えて
いる。
【0069】第2のヒートシンク82は、アルミニウム
合金のような熱伝導性に優れた金属材料にて構成され、
平坦な板状をなしている。第2のヒートシンク82は、
ベース71の底壁71aに沿って配置されており、その
上壁71bと向う合う上面に上向きに張り出す台座部8
4が一体に形成されている。台座部84は、上壁71b
に開けた開口部85を通じて載置部72に露出されてお
り、この載置部72にポータブルコンピュータ1を置い
た時に、上記第1のヒートシンク26の熱接続面34の
下方に位置されるようになっている。
【0070】台座部84の上面には、複数の受熱凸部8
7と、一対のガイドピン88とが一体に形成されてい
る。受熱凸部87は、夫々上記カバー60の貫通孔64
に挿通可能な角柱状をなしている。受熱凸部87は、台
座部84の上面から垂直に突出されているとともに、こ
の台座部84の上面において、碁盤の目のように並べて
配置されている。そして、各受熱凸部87の先端は、平
坦な接触面87aに仕上げられており、これら接触面8
7aは同一面上に位置されている。
【0071】ガイドピン88は、カバー60の連通孔6
6および第1のヒートシンク26のガイド孔36に挿通
可能な円柱状をなしている。ガイドピン88は、受熱凸
部87に隣接した位置において、台座部84の上面から
垂直に突出されており、上記ベース71の幅方向に互い
に離間して平行に配置されている。
【0072】図5および図6に示すように、第2のヒー
トシンク82は、その両側縁部から下向きに延びる支持
壁90a,90bを有し、これら支持壁90a,90b
の下端に金属製の底板91が固定されている。底板91
は、第2のヒートシンク82との間に冷却風通路92を
構成している。冷却風通路92は、受熱凸部87に対し
第2のヒートシンク82を間に挟んだ反対側に位置され
ている。この冷却風通路92は、ベース71の左側の側
壁71dに向けて開放された冷却風出口93を有してい
る。冷却風出口93は、左側の側壁71dに開口された
排気口94に連なっている。
【0073】また、第2のヒートシンク82は、その下
面に複数の放熱フィン95を有している。放熱フィン9
5は、ベース71の幅方向に延びる板状をなしており、
このベース71の奥行き方向に間隔を存して配置されて
いる。
【0074】上記第2のファンユニット83は、上記冷
却風出口93に対し冷却風通路92を間に挟んだ反対側
に位置されている。第2のファンユニット83は、ファ
ンケーシング96と、このファンケーシング96に収容
された遠心ファン97とを備えている。ファンケーシン
グ96は、第2のヒートシンク82と一体化されたベー
スパネル98と、このベースパネル98を上方から覆う
アッパパネル99とで構成されている。
【0075】ベースパネル98は、第1の吸入口101
を有している。第1の吸入口101は、底壁71aに開
口された複数の第1の空気取り入れ口102と向かい合
っている。アッパパネル99は、第2の吸入口103を
有している。第2の吸入口103は、上壁71bに開口
された複数の第2の空気取り入れ口104と向かい合っ
ている。また、ファンケーシング96は、吐出口105
を有している。吐出口105は、冷却風通路92の上流
端に連なっている。
【0076】遠心ファン97は、偏平モータ107を介
してベースパネル98の上面に支持されている。遠心フ
ァン97は、上記半導体パッケージ21の温度が予め決
められた値に達した時に、鉛直方向に沿う回転軸線O2を
中心に上記第1のファンユニット27に連動して回転駆
動されるようになっている。
【0077】このため、第2のファンユニット83が駆
動されると、第1および第2の吸入口101,103か
ら遠心ファン97に向けて空気が吸い込まれる。この空
気は、遠心ファン97の外周部から吐き出されるととも
に、吐出口105を通じて冷却風通路92に送風される
ようになっている。
【0078】このような第2の冷却ユニット81は、ベ
ース71の底壁71aに浮動的に支持されている。この
支持構造について説明すると、上記第2のヒートシンク
82は、下向きに突出する複数のシリンダ部110を有
している。シリンダ部110は、台座部84の周囲に位
置されているとともに、第2のヒートシンク82の上面
に開口されている。
【0079】また、図10に示すように、第2のヒート
シンク82に支持された底板91は、シリンダ部110
と向かい合う複数の保持孔111を有している。保持孔
111は、円形の開口形状を有し、この保持孔111の
開口縁部に下向きに張り出すバーリング部112が形成
されている。バーリング部112は、下方に進むに従い
保持孔111の径方向内側に向けて傾斜されている。
【0080】各シリンダ部110には、スライダ113
が軸方向に移動可能に挿入されている。スライダ113
の下端部には、円盤状をなす大径なストッパ部114が
一体に形成されている。ストッパ部114は、底板91
の上方からバーリング部112に接しており、このスト
ッパ部114の下面には凹部115が形成されている。
そして、ストッパ部114は、常に圧縮コイルばね11
6を介してバーリング部112に押し付けられており、
上記保持孔111を塞いでいる。
【0081】そのため、スライダ113は、ストッパ部
114がバーリング部112に接したり、このバーリン
グ部112の上方に離脱する方向に昇降動可能に第2の
ヒートシンク82に支持されている。
【0082】図5や図10に示すように、ベース71の
底壁71aは、スライダ113に対応する複数のボス部
118を有している。ボス部118は、底壁71aから
上向きに突出されており、これらボス部118の上端面
がストッパ部114の凹部115の底に接している。そ
して、スライダ113は、夫々ねじ119を介してボス
部118に固定されており、これにより、第2の冷却ユ
ニット81がベース71の底壁71aの上に保持されて
いる。
【0083】この際、スライダ113のストッパ部11
4は、圧縮コイルばね116により下向きに押されてい
るので、第2のヒートシンク82に対し最も低い位置に
ある。そのため、図10の(A)に示すように、第2の
冷却ユニット81を底壁71aに固定した状態では、第
2のヒートシンク82の底板91と底壁71aとの間に
隙間Sが生じており、この隙間Sの分だけ第2の冷却ユニ
ット81が底壁71aから押し上げられている。
【0084】よって、第2の冷却ユニット81を下向き
に押圧すると、図10の(B)に示すように、圧縮コイ
ルばね116が圧縮されるとともに、底板91のバーリ
ング部112がスライダ113のストッパ部114から
離脱する。この結果、スライダ113をガイドとして第
2の冷却ユニット81が底壁71aに近づくように沈み
込む。
【0085】また、第2の冷却ユニット81の押圧を解
除すると、圧縮コイルばね116によって第2の冷却ユ
ニット81が底壁71aから遠ざかる方向に押し上げら
れ、バーリング部112がスライダ113のストッパ部
114に押し付けられる。そのため、第2の冷却ユニッ
ト81は、ベース71の底壁71aに昇降動可能に浮動
的に支持されているとともに、その受熱凸部87が載置
部72の上方に突出する方向に常に圧縮コイルばね11
6を介して付勢されている。
【0086】このような構成において、ポータブルコン
ピュータ1の機能を拡張するに当っては、まず、コンピ
ュータ本体3の筐体5をベース71の載置部72に載置
し、第1の拡張コネクタ17と第2の拡張コネクタ76
とを互いに嵌合させる。この嵌合と同期してロックレバ
ー79a,79bが筐体5の底壁5aに引っ掛かり、ポ
ータブルコンピュータ1が載置部72にロックされる。
このことにより、第1の拡張コネクタ17と第2の拡張
コネクタ76との嵌合が維持され、図7や図8に示すよ
うに、ポータブルコンピュータ1と拡張装置2とが電気
的に接続された状態に保たれる。
【0087】また、筐体5を載置部72に載置するに当
って、この筐体5の前壁5cとガイド突起78a,78
bとの係合部を支点として筐体5を下向きに回動させる
と、まず最初に第2のヒートシンク82のガイドピン8
8がカバー60の連通孔66を通じて第1のヒートシン
ク26のガイド孔36に嵌まり込む。これにより、ベー
ス71に浮動的に支持された第2のヒートシンク82と
第1のヒートシンク26との位置合わせがなされ、載置
部72に露出された複数の受熱凸部87とカバー60の
貫通孔64とが合致し合う。
【0088】受熱凸部87の接触面87aは、ガイドピ
ン88がガイド孔36に嵌まり込んだ後、貫通孔64を
貫通して筐体5の内部に入り込み、熱伝導シート35に
接触する。そして、受熱凸部87は、熱伝導シート35
との接触により下向きに押圧され、この押圧により第2
の冷却ユニット81が圧縮コイルばね116の付勢力に
抗して沈み込む。そのため、受熱凸部87の接触面87
aは、圧縮コイルばね116によって熱伝導シート35
に弾性的に押し付けられることになり、この熱伝導シー
ト35を熱接続面34との間で挟み込む。
【0089】この結果、熱伝導シート35は、熱接続面
34や接触面87aの形状に追従してこれら両者に密着
し、第1のヒートシンク26と第2のヒートシンク82
とを熱的に接続する。
【0090】ポータブルコンピュータ1が載置部72に
ロックされると、筐体5の底壁5aが載置部72と向か
い合い、これら両者間に隙間Gが形成される。このた
め、図8に見られるように、載置部72に開口された第
2の空気取り入れ口104と、筐体5の底壁5aに開口
された排気孔53とが隙間Gを通じて互いに連通された
状態に保たれるとともに、この隙間Gに底壁5aに開口
された第1の空気取り入れ口48が臨むことになる。
【0091】ポータブルコンピュータ1を拡張装置2に
接続して使用している時に、半導体パッケージ21のIC
チップ23が発熱すると、このICチップ23の熱は、熱
拡散板32およびグリース33を介して第1のヒートシ
ンク26の受熱部28に伝えられる。これにより、受熱
部28の熱接続面34がICチップ23の熱影響を受けて
高温となる。この熱接続面34は、熱伝導シート35を
介して拡張装置2の第2のヒートシンク82に熱的に接
続されているので、受熱部28に伝えられたICチップ2
3の熱は、第2のヒートシンク82に直接伝えられる。
【0092】また、熱伝導シート35は、熱接続面34
や接触面87aに隙間なく密着しているので、受熱凸部
87と熱接続面34との接続部分の熱抵抗が低減され、
熱接続面34から受熱凸部87の熱伝達が効率良く行な
われる。それとともに、第1のヒートシンク26と第2
のヒートシンク82とが直接熱的に接続されることか
ら、ICチップ23から第1のヒートシンク26を経て第
2のヒートシンク82に至る放熱経路の熱容量が大きく
なる。
【0093】この結果、ICチップ23の熱を効率良く放
出することができ、このICチップ23の放熱性能を高め
て、半導体パッケージ21の動作環境温度を適正に保つ
ことができる。
【0094】一方、ポータブルコンピュータ1の使用中
に、半導体パッケージ21の温度が予め規定された値に
達すると、第1および第2のファンユニット27,83
が駆動される。第1のファンユニット27は、第1およ
び第2の吸入口47,49から吸い込んだ空気を、吐出
口51を通じて第1のヒートシンク26の冷却風通路3
9や半導体パッケージ21の周囲に冷却風として送風す
る。
【0095】この冷却風は、半導体パッケージ21や放
熱フィン41に吹き付けられ、半導体パッケージ21を
強制的に冷却するとともに、冷却風通路39を流れる過
程で第1のヒートシンク26の熱交換部29を強制的に
冷却する。そして、この冷却風の一部は、冷却風出口4
0から筐体5の外方に排出されるとともに、残りの冷却
風は、筐体5の内部に排出される。
【0096】第2のファンユニット83は、第1および
第2の吸入口101,103から吸い込んだ空気を第2
のヒートシンク82の冷却風通路92に冷却風として送
風する。この冷却風は、冷却風通路92を流れる過程で
放熱フィン95に吹き付けられ、第2のヒートシンク8
2を強制的に冷却した後、冷却風出口93から排気口9
4を通じてベース71の外方に放出される。
【0097】第2のファンユニット83が駆動される
と、ベース71の内部の空気がファンケーシング96の
第1および第2の吸入口101,103に吸い込まれる
ので、載置部72に開口された第2の空気取り入れ口1
04に負圧が作用する。すると、第2の空気取り入れ口
104は、筐体5の底壁5aと載置部72との間の隙間
Gを通じて底壁5aに開口された排気孔53に連なって
いるので、筐体5の内部の空気が排気孔53から隙間G
に吸い出される。
【0098】すなわち、上記のように半導体パッケージ
21のICチップ23を冷却して高温となった冷却風は、
その一部を除き筐体5の内部に排出されるので、この高
温の冷却風を排気孔53から強制的に吸い出すことが可
能となる。これにより筐体5の内部の通気性が確保さ
れ、この筐体5の内部の温度上昇が抑えられる。
【0099】したがって、ポータブルコンピュータ1を
拡張装置2に接続して使用する過程においては、拡張装
置2に内蔵された第2のヒートシンク82および第2の
ファンユニット83が半導体パッケージ21や筐体5の
冷却を補助することになり、この半導体パッケージ21
の放熱性能を充分に高めることができる。
【0100】また、上記構成によると、第1のヒートシ
ンク26の熱接続面34を覆う熱伝導シート35は、カ
バー60の複数の貫通孔64を介して筐体5の外方に露
出されている。これら貫通孔64は、格子状の保護リブ
65によって互いに仕切られているとともに、各貫通孔
64の開口形状は、成人の手の指先の大きさよりも小さ
く定められている。このため、ポータブルコンピュータ
1を拡張装置2から取り外して単独で持ち運ぶ際に、手
の指先が貫通孔64の上に位置された場合でも、保護リ
ブ65の存在により貫通孔64内への指先の挿入が妨げ
られ、この指先が半導体パッケージ21の熱影響を受け
る熱伝導シート35に触れることはない。
【0101】また、カバー60そのものが金属材料に比
べて熱を伝え難い合成樹脂製であるから、カバー60に
第1のヒートシンク26の熱が伝わり難くなり、カバー
60の温度上昇を防止できる。
【0102】したがって、ポータブルコンピュータ1の
運搬時にオペレータが熱い思いをすることはないととも
に、ポータブルコンピュータ1を単独で使用する際に、
貫通孔64を塞ぐ格別なカバー類が不要となる。
【0103】加えて、第2のヒートシンク82の受熱凸
部87は、貫通孔64に対応するように碁盤の目状に並
んでいるので、これら受熱凸部87の接触面87aが熱
伝導シート35に押し付けられた時に、この熱伝導シー
ト35への加圧力が分散する。
【0104】しかも、受熱凸部87の接触面87aは、
保護リブ65を避けるように互いに離れているので、こ
れら接触面87aが熱伝導シート35に押し付けられた
時に、この熱伝導シート35上には、接触面87aから
外れた格子状の領域が存在する。このため、熱伝導シー
ト35は、接触面87aから外れた格子状の領域に張り
出すような面方向への変形を伴いながら、受熱凸部87
によって厚み方向に圧縮されることになる。よって、熱
伝導シート35の単位面積当たりの加圧力が低減され、
この熱伝導シート35の寿命が長くなる。
【0105】加えて、第2のヒートシンク82のガイド
ピン88は、受熱凸部87がカバー60の貫通孔64に
入り込む以前に、このカバー60の連通孔66を通じて
第1のヒートシンク26のガイド孔36に嵌まり込み、
載置部72に露出された複数の受熱凸部87とカバー6
0の貫通孔64との位置合わせを実行する。よって、第
2のヒートシンク82がベース71に浮動的に支持され
ているにも拘わらず、受熱凸部87とカバー60の保護
リブ65との干渉を防止することができ、この保護リブ
65の不所望な破損を回避することができる。それとと
もに、ポータブルコンピュータ1を拡張装置2の載置部
72に載置する際に、受熱凸部87が保護リブ65に引
っ掛かる虞もなく、載置部72へのポータブルコンピュ
ータ1の取り付け作業を滑らかに行うことができる。
【0106】その上、カバー60は、第1のヒートシン
ク26の熱接続面34よりも一回り大きな開口部60を
塞いでいるので、固定ねじ63を弛めてカバー60を筐
体5の底壁5aから取り外せば、底壁5aの開口部55
が開放され、この開口部55を通じて熱伝導シート35
の全てを露出させることができる。
【0107】このため、例えば熱伝導シート35を交換
したり、この熱伝導シート35に付着した異物を除去す
る際には、単に筐体5からカバー60を取り外すだけで
良く、筐体5を分解したり再度組み立てるといった、面
倒で手間のかかる大掛かりな作業が不要となる。よっ
て、熱伝導シート35の交換および保守作業を簡単に行
うことができ、半導体パッケージ21の放熱性能を良好
に維持する上で好都合となるといった利点がある。
【0108】なお、本発明は上記実施の形態に特定され
るものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種
々変更して実施可能である。
【0109】例えば上記実施の形態では、第2のヒート
シンクをベースに昇降動可能に浮動的に取り付けたが、
この第2のヒートシンクをベースにリジッドに固定して
も良い。
【0110】また、熱伝導シートを省略して受熱凸部を
熱接続面に直に接触させたり、あるいは筐体の底壁に複
数の貫通孔を直接開口させるようにしても良い。
【0111】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、発熱体の
熱を筐体の第1のヒートシンクから拡張装置の第2のヒ
ートシンクに効率良く伝えて、発熱体の放熱効果を飛躍
的に高めることができ、この発熱体の動作環境温度を適
正に保つことができる。
【0112】しかも、筐体を単独で持ち運ぶ際に、手の
指先が貫通孔の上に位置された場合でも、この指先が発
熱体の熱影響を受ける熱接続面に触れることはなく、オ
ペレータが熱い思いをすることはないとともに、貫通孔
を塞ぐ格別なカバー類が不要となる。
【0113】また、上記構成によれば、単に筐体からカ
バーを取り外すだけの作業で、熱伝導シートを交換した
り、この熱伝導シートに付着した異物を除去することが
でき、筐体を分解したり再度組み立てるといった、面倒
で手間のかかる大掛かりな作業が一切不要となる。よっ
て、熱伝導シートの交換および保守作業を簡単に行うこ
とができ、発熱体の放熱性能を良好に維持する上で好都
合となるといった利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】ポータブルコンピュータを拡張装置に接続した
状態を示す電子機器の斜視図。
【図2】ポータブルコンピュータと拡張装置とを互いに
分離した状態を示す電子機器の斜視図。
【図3】筐体の底壁にカバーを取り付けた状態を示すポ
ータブルコンピュータの斜視図。
【図4】筐体の底壁からカバーを取り外し、熱伝導シー
トと熱接続面との位置関係を示すポータブルコンピュー
タの斜視図。
【図5】ポータブルコンピュータの貫通孔と拡張装置の
受熱凸部との位置関係を示す電子機器の断面図。
【図6】図5のF6−F6線に沿う電子機器の断面図。
【図7】ポータブルコンピュータと拡張装置とを互いに
接続した状態を示す電子機器の断面図。
【図8】図7のF8−F8線に沿うポータブルコンピュータ
の断面図。
【図9】ベースの内部に収容された第2の冷却ユニット
の平面図。
【図10】(A)は、第2のヒートシンクが押し上げら
れた時の第2のヒートシンクの支持構造を示す断面図。
(B)は、第2のヒートシンクが押し下げられた時の第
2のヒートシンクの支持構造を示す断面図。
【符号の説明】
1…電子機器本体(ポータブルコンピュータ) 2…拡張装置 5…筐体 5a…底壁 21…発熱体(半導体パッケージ) 25…第1の冷却ユニット 26…第1のヒートシンク 27…第2のヒートシンク 34…熱接続面 35…熱伝導シート 55…開口部 60…カバー 64…貫通孔 65…保護リブ 72…載置部 81…第2の冷却ユニット 82…第2のヒートシンク 83…第2のファンユニット 87…受熱凸部 95…放熱フィン

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底壁を有する筐体と、この筐体の内部に
    収容された発熱体とを含む電子機器本体と、 上記電子機器本体が取り外し可能に載置される載置部を
    有し、上記電子機器本体の機能を拡張する際に用いる拡
    張装置と、を備えている電子機器において、 上記電子機器本体は、上記筐体の底壁に互いに並べて開
    口された複数の貫通孔と、上記筐体の内部に収容され、
    上記発熱体に熱的に接続されるとともに、上記貫通孔と
    向かい合う熱接続面を有する第1のヒートシンクとを備
    え、 また、上記拡張装置は、上記載置部に露出された第2の
    ヒートシンクを有し、この第2のヒートシンクは、上記
    載置部に上記電子機器本体を載置した時に、上記貫通孔
    を通じて上記熱接続面に熱的に接続される複数の受熱凸
    部を備えていることを特徴とする電子機器の冷却装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、上記熱接続面
    は、取り外し可能な熱伝導シートによって覆われてお
    り、この熱伝導シートは、上記受熱凸部と上記熱接続面
    との間で挟み込まれていることを特徴とする電子機器の
    冷却装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2の記載において、
    上記第1のヒートシンクは、上記発熱体の熱を受ける受
    熱部と、この受熱部に熱的に接続された熱交換部と、上
    記熱交換部および上記発熱体に冷却風を送風する第1の
    ファンユニットとを有するとともに、上記筐体の底壁
    は、上記第1のファンユニットから送風される冷却風の
    一部を排出するための排気孔を有し、 また、上記拡張装置は、上記第2のヒートシンクに冷却
    風を送風する第2のファンユニットと、少なくとも上記
    載置部に開口されて上記第2のファンユニットが駆動さ
    れた時に空気を吸い込む空気取り入れ口とを有し、この
    空気取り入れ口は、上記筐体の排気孔に連なることを特
    徴とする電子機器の冷却装置。
  4. 【請求項4】 底壁を有する筐体と、この筐体の内部に
    収容された発熱体とを含む電子機器本体と、 上記電子機器本体が取り外し可能に置かれる載置部と、
    上記電子機器本体を冷却するための冷却ユニットとを含
    み、上記電子機器本体の機能を拡張する際に用いる拡張
    装置と、を備えている電子機器において、 上記電子機器本体は、上記筐体の底壁に開口された開口
    部と、上記筐体の内部に収容され、上記発熱体に熱的に
    接続されるとともに、上記開口部と向かい合う熱接続面
    を有する第1のヒートシンクと、この第1のヒートシン
    クの熱接続面に取り外し可能に貼り付けられた柔軟な熱
    伝導シートと、上記底壁の開口部を取り外し可能に覆う
    とともに、上記熱伝導シートを露出させる複数の貫通孔
    が互いに並べて開口されたカバーとを備え、 また、上記拡張装置の冷却ユニットは、上記載置部に露
    出された第2のヒートシンクを有し、この第2のヒート
    シンクは、上記載置部に上記電子機器本体が載置された
    時に、上記貫通孔を通じて上記熱伝導シートに接触する
    複数の受熱凸部を備えていることを特徴とする電子機器
    の冷却装置。
  5. 【請求項5】 請求項4の記載において、上記カバー
    は、隣り合う貫通孔の間に介在された格子状の保護リブ
    を一体に備えていることを特徴とする電子機器の冷却装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5の記載において、上記カバー
    は、非金属材料にて構成されていることを特徴とする電
    子機器の冷却装置。
  7. 【請求項7】 発熱体を内蔵するとともに、複数の貫通
    孔が互いに並べて開口された底壁を有する筐体と、この
    筐体の内部に収容され、上記発熱体を冷却するための第
    1の冷却ユニットと、を含む電子機器本体と、 上記電子機器本体が取り外し可能に載置される載置部
    と、上記電子機器本体の冷却を補助する第2の冷却ユニ
    ットとを含み、上記電子機器本体の機能を拡張する際に
    用いる拡張装置と、を備えている電子機器であって、 上記第1の冷却ユニットは、上記発熱体に熱的に接続さ
    れるとともに、上記貫通孔と向かい合う熱接続面を有す
    る第1のヒートシンクと、この第1のヒートシンクおよ
    び上記発熱体に冷却風を送風する第1のファンユニット
    とを備え、 また、上記第2の冷却ユニットは、上記載置部に露出さ
    れた複数の受熱凸部と、これら受熱凸部とは反対側に配
    置された複数の放熱フィンとを有する第2のヒートシン
    クと、この第2のヒートシンクに冷却風を送風する第2
    のファンユニットとを備え、この第2のヒートシンクの
    受熱凸部は、上記電子機器本体を上記載置部に載置した
    時に、上記貫通孔を通じて上記第1のヒートシンクの熱
    接続面に熱的に接続されることを特徴とする電子機器の
    冷却装置。
  8. 【請求項8】 請求項7の記載において、上記筐体の底
    壁は、上記第1のファンユニットから送風される冷却風
    の一部を排出するための排気孔を有し、 また、上記拡張装置は、上記第2のファンユニットを間
    に挟んで上記載置部と向かい合う底壁を有し、これら載
    置部および底壁は、夫々上記第2のファンユニットが駆
    動された時に空気を吸い込む空気取り入れ口を有し、上
    記載置部の空気取り入れ口は、上記筐体の排気孔の少な
    くとも一部と向かい合うことを特徴とする電子機器の冷
    却装置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし請求項8のいずれかの記
    載において、上記第2のヒートシンクは、上記載置部の
    上方に突出したり、この載置部の下方に引っ込む方向に
    浮動的に上記拡張装置に支持され、常に載置部の上方に
    突出する方向にばねを介して付勢されていることを特徴
    とする電子機器の冷却装置。
  10. 【請求項10】 請求項9の記載において、上記第2の
    ヒートシンクは、上記載置部に上記電子機器本体を載置
    した時に、上記第1のヒートシンクに取り外し可能に嵌
    合する少なくとも一つのガイドピンを有し、このガイド
    ピンは、上記受熱凸部が上記貫通孔に入り込む以前に上
    記第1のヒートシンクに嵌合されて、上記受熱凸部と貫
    通孔との相対的な位置決めをなすことを特徴とする電子
    機器の冷却装置。
  11. 【請求項11】 複数の受熱凸部が互いに並べて配置さ
    れた載置部を有する拡張装置に接続可能な電子機器であ
    って、 上記載置部に取り外し可能に置かれる底壁を有する筐体
    と、この筐体の底壁に互いに並べて開口され、上記筐体
    を載置部に載置した時に上記受熱凸部が入り込む複数の
    貫通孔と、これら隣り合う貫通孔の間に介在された保護
    リブと、上記筐体の内部に収容された発熱体と、上記筐
    体の内部に収容され、上記発熱体に熱的に接続されたヒ
    ートシンクとを備え、 このヒートシンクは、上記貫通孔と向かい合う位置に、
    上記受熱凸部の先端が熱的に接続される熱接続面を含む
    ことを特徴とする電子機器の冷却装置。
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